JP3124253U - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP3124253U
JP3124253U JP2006004190U JP2006004190U JP3124253U JP 3124253 U JP3124253 U JP 3124253U JP 2006004190 U JP2006004190 U JP 2006004190U JP 2006004190 U JP2006004190 U JP 2006004190U JP 3124253 U JP3124253 U JP 3124253U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating gear
housing
shaft
rod
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006004190U
Other languages
English (en)
Inventor
星出 薫
良寛 安藤
小内 実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP2006004190U priority Critical patent/JP3124253U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124253U publication Critical patent/JP3124253U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】コンパクトでありながら伸縮機構のストロークを大きくすることができ、しかも推力を高めることができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】本考案のアクチュエータは、筐体9に回転可能に設けられる作動歯車17と、歯車15,18を介して作動歯車17を正転及び逆転させる電動モータ10と、伸長して筐体から突き出たり、収縮して筐体内に引き込まれたりする伸縮ロッド6と、作動歯車17と伸縮ロッド6とを連結する可撓性のシャフト27と、を備える。作動歯車17が伸縮機構収縮角度βまで逆転したとき、シャフト27が筐体9の壁部9aに沿って円弧形状に撓むと共に、伸縮ロッド6が収縮して筐体9内に引き込められる。一方、作動歯車17が伸縮機構伸長角度αまで正転したとき、シャフト27が直線形状に復元すると共に、伸縮ロッド6が伸長して筐体9から突き出る。
【選択図】図5

Description

本考案は、伸縮機構を伸長させて筐体から突き出したり、伸縮機構を収縮させて筐体内に引き込んだりするアクチュエータに関する。
液晶プロジェクタなどの画像投射装置には、投射画像の仰角を調整するためのアクチュエータが設けられる。投射画像のスクリーン上での高さを調整する際には、スクリーン上の画像を見ながらアクチュエータを作動させて画像投射装置を傾ける。
画像投射装置に用いられるアクチュエータは、図13に示されるように、モータ41によって回転駆動されるねじ軸42と、ねじ軸42に螺合するナット43と、ナット43に結合される突出部材44を有する(特許文献1)。ねじ軸42を回転させると、送りねじの原理によってナット43がねじ軸42の軸線方向に移動する。ナット43の移動に伴い、突出部材44が筐体44から突出したり、筐体45内に引き込まれたりする。
しかし、従来の画像投射装置用のアクチュエータにあっては、送りねじの原理によって突出部材44をストロークさせているので、突出部材44のストロークを長く取ろうとすると、ねじ軸42の長さを長くする必要がある。このため、アクチュエータをコンパクトにすることができなくない。
この問題を解決し、コンパクトでありながらストロークを長く取ることができるアクチュエータとして、例えば自動車の電動アンテナに用いられる多段ロッド式のアクチュエータが知られている。図14に示されるように、多段ロッド式のアクチュエータは、ロッドを複数段重ね合わせた伸縮ロッド46を有する。伸縮ロッド46の先端のロッド47には、可撓性のラック48が結合されている。モータ49を回転駆動させると、ウォームギヤ50を介してピニオン51が回転駆動し、ピニオン51の回転駆動と共にラック48が先端のロッド47を押す。これに伴い、先端のロッド47が伸び、ひいては重ね合わされた複数段のロッドが順次伸びる。モータを逆方向に回転させると、今度は伸縮ロッド46が縮む。
他の多段ロッド式のアクチュエータとして、図15に示されるように、可撓性のラックに替わりに、ロール上に巻かれるとともに繰り出した部分が円筒状に丸まる巻ばね52を用いたアクチュエータが開示されている(特許文献2)。
特表2003−104893号公報(5頁、図5参照) 特開2002−340072号公報(4〜5頁、図1参照)
たしかに多段ロッド式のアクチュエータを使用すれば、伸縮ロッドのストロークを大きくすることができる。しかし、伸縮ロッドに荷重がかかると、フレキシブルラックや巻ばねが撓むので、伸縮ロッドに大きな荷重を負荷させることができない。このため、アクチュエータに大きな推力をもたせることができない。
そこで本考案は、コンパクトでありながら伸縮機構のストロークを大きくすることができ、しかも推力を高めることができるアクチュエータを提供することを目的とする。
以下、本考案について説明する。本考案の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本考案が図示の形態に限定されるものでない。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の考案は、筐体(9)に回転可能に設けられる作動歯車(17)と、歯車(15,18)を介して前記作動歯車(17)を正転及び逆転させる駆動源(10)と、伸長して前記筐体(9)から突き出たり、収縮して前記筐体(9)内に引き込まれたりする伸縮機構(6)と、前記作動歯車(17)と前記伸縮機構(6)とを連結する可撓性のシャフト(27)と、を備え、前記作動歯車(17)が伸縮機構収縮角度(β)まで逆転したとき、前記シャフト(27)の前記少なくとも一部が前記筐体(9)の壁部(9a)に沿ってほぼ円弧形状に撓むと共に、前記伸縮機構(6)が収縮して前記筐体(9)内に引き込められる一方、前記作動歯車(17)が伸縮機構伸長角度(α)まで正転したとき、前記シャフト(27)の少なくとも一部がほぼ直線形状に復元すると共に、前記伸縮機構(6)が伸長して前記筐体(9)から突き出ることを特徴とするアクチュエータ。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のアクチュエータにおいて、前記伸縮機構(6)が、少なくとも、筐体(6)に軸線方向にスライド可能に設けられる第一のロッド(7)と、前記第一のロッド(7)内に前記軸線方向にスライド可能に設けられる第二のロッド(8)と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載のアクチュエータにおいて、前記アクチュエータはさらに、前記シャフト(27)が軸線方向にスライドするのを案内して、前記第一のロッド(7)内で前記シャフト(27)が撓むのを抑制する補強ガイド(31)を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1ないし3いずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記作動歯車(17)は、円周の一部にのみ歯を有する扇形に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1ないし4いずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記作動歯車(17)は、ウォームホイールであり、前記作動歯車(17)に噛み合うウォーム(16)は、ばね(25)の弾性力によって前記作動歯車(17)に付勢されると共に、前記伸縮機構(6)に過負荷がかかったとき、前記ウォーム(16)と前記作動歯車(17)との噛みあいが外れるように、ばね(25)の弾性力に抗して前記作動歯車(17)から離間することを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載のアクチュエータにおいて、前記ウォーム(16)は、前記筐体(9)内で揺動軸(21)を中心にして揺れ動くことができるギヤケース(20)内に、歯の一部が露出し、且つ回転可能な状態で収容され、前記ばね(25)は、前記筐体(9)と前記ギヤケース(20)との間に介在されて、前記ウォーム(16)を前記作動歯車(17)に付勢することを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1ないし6いずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記シャフト(27)は、前記作動歯車(17)に一体に樹脂成形されることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1ないし7いずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記アクチュエータは、画像投射装置(1)の投射画像の仰角(θ)を調整するのに用いられることを特徴とする。
請求項1に記載の考案によれば、伸縮機構が収縮した状態において、シャフトの少なくとも一部が円弧形状に撓むので、アクチュエータの少スペース化を図ることができる。一方、伸縮機構を伸長させる過程で伸縮機構に荷重がかかると、荷重がシャフトを介して筐体の壁部及び作動歯車に伝達される。このため、伸縮機構に荷重を負荷させることができる。さらに、伸縮機構が伸長した状態において、伸縮機構に連結されるシャフトの少なくとも一部が直線形状に復元するので、伸縮機構のストロークを大きく取れる。
請求項2に記載の考案によれば、伸縮機構が多段のロッド式になるので、伸縮機構のストロークを大きくすることができる。
請求項3に記載の考案によれば、補強ガイドによってシャフトが第二のロッド内で撓むのが抑制されているので、シャフトにより大きな荷重を負荷させることができる。
請求項4に記載の考案によれば、作動歯車を円形状に形成する場合に比べて、作動歯車と伸縮機構の間隔を短くすることができる。よって、アクチュエータをコンパクトにすることができる。
請求項5に記載の考案によれば、ウォームと作動歯車との噛みあいが外れる逃げ機構を設けているので、過負荷などの異常時に、駆動源や作動歯車やシャフトの破損を防止することができる。
請求項6に記載の考案によれば、異常時にウォームを作動歯車から離間させることができ、また正常時にウォームを作動歯車に噛み合せることができる。
請求項7に記載の考案によれば、作動歯車とシャフトとを別部材で製造し、これらを結合するよりも、容易に製造することができる。しかも、シャフトと作動歯車との連結が固定端になるので、作動歯車からシャフトに大きな推力を伝動することができる。
請求項8に記載の考案によれば、アクチュエータのコンパクト化、大ストローク化、大推力化を実現できるので、画像投射装置の設計の自由度が高まる。
以下添付図面に基づいて本考案の実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は本考案のアクチュエータが用いられる画像投射装置を示す。画像投射装置1は机などのベース2の設置面上に載せられる。画像投射装置1の前面には投射口が設けられる。画像投射装置1の下面の前面側には、伸縮可能なアクチュエータ5が設けられる。画像投射装置1の下面の背面側には、伸縮することのない支持脚4が設けられる。
画像投射装置から投射される画像光は、スクリーン上に映し出される。オペレータは、スクリーン上に映し出された画像を見ながら、スクリーン上での投射画像の高さ調整を行う。この調整は、アクチュエータ5を伸縮させることにより行われる。オペレータがアクチュエータの操作ボタンをオンにしている間、アクチュエータ5は伸長又は縮小する。投射画像の仰角θが望ましい角度に調整されたとき、オペレータは操作ボタンをオフにする。操作ボタンがオフの間、アクチュエータ5は調整された伸縮量を保持する。
図3及び図4は、本考案の一実施形態におけるアクチュエータの外観図を示す。図3はアクチュエータ5の斜視図を示し、図4はアクチュエータ5の背面図を示す。この図3及び図4には、伸縮機構が伸びた状態が示されている。アクチュエータ5は、伸縮機構として、大径及び小径の二つのロッド7,8からなる伸縮ロッド6を有する。伸縮ロッドを作動させるための機構は、筐体9内に収容されている。筐体9は左右に二分割された分割体を結合してなる。
伸縮ロッド6の伸縮は、筐体9内の作動歯車を正転又は逆転させることにより行われる。作動歯車は、駆動源としての電動モータ10により回転駆動される。電動モータ10は筐体9の側面に取り付けられる。作動歯車には、作動歯車の回転角度を検知するためのピン11が取り付けられる。ピン11を筐体9の外部に露出させるため、筐体9には円弧形状に伸びる切欠き9aが形成される。切欠き9aの両端部には、リミットスイッチ12が取り付けられる。作動歯車が回転してピン11がリミットスイッチ12を押すと、電動モータ10が停止する。これにより、作動歯車の回転角度が制御される。
図5はアクチュエータ5の断面図を示す。電動モータ10の回転は、二つのウォーム歯車15,18を介して作動歯車17に伝動される。電動モータ10の出力軸10aには、第一のウォーム歯車15のウォーム13が結合される。このウォーム13に第一のウォーム歯車15のウォームホイール14が噛み合う。ウォームホイール14には、同軸上に第二のウォーム歯車18のウォーム16が結合される。ウォーム16には、第二のウォーム歯車18のウォームホイールとして機能する作動歯車17が噛み合う。
図6は、同軸上に結合されたウォームホイール14とウォーム16の斜視図を示す。ウォームホイール14とウォーム16とは、互いの回転中心線が一致するように結合される。この結合歯車はギヤケース20内に歯が露出した状態で収容される。結合歯車の両端には、回転軸19が設けられる。ギヤケース20の壁部には、結合歯車の回転軸19が嵌まり込む軸支持溝20aが切り欠かれる。ギヤケース20内に収容された結合歯車は、ギヤケース20内で回転軸19を中心にして回転できるようになっている。ギヤケース20の端部には、ギヤケース20を揺れ動かすための揺動軸21が設けられる。筐体9には、揺動軸21が嵌まり込む孔25が空けられる(図3参照)。ギヤケース20の側面には案内ピン22が設けられ、筐体9には案内ピン22が嵌まり込む円弧形状の案内溝23が空けられる(図3参照)。この案内ピン22と案内溝23により、ギヤケース20の揺動運動が案内される。
図5に示されるように、筐体9とギヤケース20との間には、ねじりコイルばね25(図7参照)が設けられる。ギヤケース20は揺動軸21を中心として揺動できるようになっているので、ねじるコイルばね25の弾性力によって、ギヤケース20が作動歯車17側に押される。それに伴い、ギヤケース20から露出するウォーム16が作動歯車17に付勢される。
一般的に歯車の歯面は圧力角の分だけ半径方向から傾斜している。ウォーム16と作動歯車17の歯面も一般の歯車と同様に傾斜しているので、作動歯車17を停止した状態でウォーム16を電動モータ10により回転させようとすると、ウォーム16と作動歯車17を離間させようとする力が働く。この力がねじりコイルばね25の弾性力に勝ったとき、ねじりコイルばね25の弾性力に抗してウォーム16が作動歯車17から離間し、ウォーム16と作動歯車17との噛みあいが外れる。すると、ウォーム16が僅かに回転し、以前噛み合っていたウォーム16の歯の次の歯が作動歯車17に向き合う。ねじりコイルばね25の弾性力によって、ウォーム16の次の歯が作動歯車17に噛み合う。この状態でもまだ作動歯車17が停止していると、ウォーム16は再び作動歯車から離間する。このように、ウォーム16と作動歯車17とは一山ずつ噛み合ったり、噛み合いが外れたりする。以上により、作動歯車17が停止した場合にも電動モータ10を保護することができる。
この他にも、人が画像投射装置1によりかかることがあるので、伸縮ロッド6に過負荷がかかるときがある。ウォーム歯車18には逆転不能の特徴があるので、伸縮ロッド6に過負荷がかかると電動モータ10が逆転することなく、作動歯車17や作動歯車17に連結されるシャフト27が破損するおそれがある。ウォーム16が作動歯車17から離間する逃げ機構を設けることで、作動歯車17やシャフト27の破損を防止することができる。
作動歯車17のボス部17aは、筐体9の軸部28に嵌められていて、作動歯車17は筐体9内で回転できるようになっている。作動歯車17は、円周の一部のみに歯を有する扇形に形成される。電動モータ10の正転又は逆転に伴い、作動歯車17も伸縮機構伸長角度αと伸縮機構収縮角度βとの角度範囲(図8参照)を正転又は逆転する。作動歯車17が回転する角度範囲において、作動歯車17とウォーム16とが噛み合うように、扇形の開き角度が設定される。シャフト27は、作動歯車17の外周部の接線方向に伸びるように作動歯車17に結合される。作動歯車17を円弧にする場合に比べて、作動歯車17と伸縮ロッド6との距離を短くすることができので、アクチュエータの小型化を図ることができる。
作動歯車17と伸縮ロッド6とは、可撓性のあるシャフト27で連結される。このため、これらは連動して動く。この実施形態では、シャフト27は作動歯車17に一体に樹脂成形される。シャフト27と伸縮ロッド6とは、シャフト27に設けた凸部と第二のロッド8に設けた凹部を嵌め合わせ、これらを接着剤等により接合することで連結される。シャフト27は力がかかっていないときには、直線形状に伸びる。その一方、シャフト27に曲げモーメントをかけると、円弧形状に撓む。筐体9には、作動歯車17の外形形状に合せた円弧形状の壁部9aが形成されている。作動歯車17が伸縮機構収縮角度βまで逆転したとき、引き込まれたシャフト27が円弧形状の壁部9aに沿って円弧形状に撓む(図8参照)。シャフト27の断面は円形状に形成されるか、扁平な四角形に形成される。シャフト27が円弧形状に撓み易くするために、撓んだときの内周側に複数の複数の切り込みが入れられる。
伸縮ロッド6は、自動車の電動アンテナのように、径の異なる複数のロッドを多段に重ね合わせて構成される。この実施形態では、伸縮ロッド6は、筐体9に軸線方向にスライド可能に設けられる第一のロッド7と、第一のロッド7内にスライド可能に設けられる第二のロッド8とで構成される。ロッドを多段にするのは、伸縮ロッド6のストローク量を筐体9の長さ以上にするためである。一本のロッドでストローク量を大きくしようとしても、ロッドが筐体から飛び出してしまう。なお、多段ロッドは二段に限られることなく、三段以上であってもよい。
筐体9には第一のロッド7の外形形状に合わせたスライド通路9cが形成される。第一のロッド7はこのスライド通路内を回転することなく、直線運動する。第一のロッド7は、第一のロッド7の段差部(図示せず)がスライド通路9cの段差部(図示せず)に引っ掛かるまで下方向にストロークする。また第一のロッド7は、第一のロッド7の上端が補強ガイド31(図8参照)に当接するまで上方向にストロークする。上端までストロークすると、第一のロッド7は筐体9内に格納される。
第一のロッド7の内部は中空に形成される。そして、第一のロッド7の内部に第二のロッド8が挿入される。第一のロッド7の下端部には、径を狭めた小径部7aが形成される。第二のロッド8の軸線方向の直線運動は、この小径部7aに案内される。
第二のロッド8は第一のロッド7内にスライド可能に配置される。第二のロッド8の下端には、リング状の足部32が取り付けられる。また、第二のロッド8の上端の外周にはフランジ8aが形成される。第二のロッド8は、第一のロッド7に対して、フランジ8aが第一のロッド7の小径部7aに当接するまで下方向にストロークでき、また足部32が第一のロッド7の下端に当接するまで上方向にストロークできる。第一のロッド7は筐体9に対してストロークできるので、第二のロッド8の絶対的なストローク量は、第一のロッド7に対する相対的なストローク量に、第一のロッド7の絶対的なストローク量を加算したものとなる。第二のロッド8が上昇したとき、第二のロッド8と補強ガイド31とが干渉するのを避けるために、第二のロッド8にはその上端から下方に向かって円環状の深溝8bが空けられる。
補強ガイド31は、シャフト27がスライドするのを案内する円筒部31aと、円筒部31aの上端に設けられるフランジ31bとを有する。補強ガイド31のフランジ31bは、筐体9内で上下方向への移動のみが許容される。シャフト27と第一のロッド7の内周面との間にはかなりの隙間が空くので、シャフト27が撓み易くなる。補強ガイド31を設けることで、第一のロッド7内でシャフト27が撓むのを抑制できる。補強ガイド31が筐体9内で上下方向に移動できるようにしたのは、伸縮ロッド6のストローク量をより大きくするためである。補強ガイド31の円筒部31a及びフランジ31bの作動歯車17側には、切り込み31cが入れられる。伸縮ロッド6を引き込んだとき、シャフト27が作動歯車17側に曲がって補強ガイド31に干渉するのを防止するためである(図8参照)。
図8は、作動歯車17を伸縮機構収縮角度βまで逆転させたときのアクチュエータの内部構造を示す。図10は、この状態のアクチュエータの内部斜視図を示す。作動歯車17を伸縮機構収縮角度βまで逆転させたとき、シャフト27も筐体9の内部に引き込まれ、筐体9の円弧形状の壁部9aに沿って円弧形状に撓む。このとき、伸縮ロッド6も収縮して筐体内に引き込まれる。
この状態から、電動モータ10を正転させると、電動モータ10の回転が二つのウォーム歯車18を介して作動歯車17に伝動される。作動歯車17が正転すると、シャフト27が壁部9aに沿って移動し、壁部9aを通り過ぎたシャフト27は、復元してほぼ直線形状に伸びる。このときのシャフト27は、円弧と直線を組み合わせた形状になる。シャフト27の直線形状に復元した部分は、補強ガイド31によって案内される。シャフト27の移動に伴い、伸縮ロッド6が伸長して筐体9から突出する。伸縮ロッド6に荷重がかかると、この荷重はシャフト27を介して、作動歯車17に伝達されると共に、筐体9の壁部9aに伝達される。
図9は、作動歯車を伸縮機構伸長角度まで正転させたときのアクチュエータの内部構造を示す。図11は、この状態のアクチュエータの内部斜視図を示す。最終的に作動歯車17が伸縮機構伸長角度αまで正転したとき、図9に示されるように、シャフト27は直線形状に復元する。このため、伸縮ロッド6のストローク量を大きく取ることができると共に、シャフト27に大きな荷重を負荷させることができる。
なお、作動歯車17が伸縮機構伸長角度αまで正転したとき、シャフト27の全長が直線形状に復元しなくても、少なくとも一部が直線状に復元すればよい。また、シャフト27は、伸縮ロッド6のストローク量を大きく取れ、且つ伸縮ロッド6からの荷重を受けることができる程度に復元すればよく、完全な直線形状に復元しなくてもよい。作動歯車17が伸縮機構収縮角度βまで逆転したときも、シャフト27の全長が円弧形状に撓まなくても、少なくとも一部が円弧状に撓めばよい。また、シャフト27は筐体のスペースを低減できる程度に撓めばよく、完全な円弧形状に撓まなくてもよい。
図12は、伸縮ロッド6の動作を示す。図中S1は伸縮ロッド6が収縮して、筐体9内に引き込められた状態を示す。S1に示される状態から作動歯車17を正転させると、補強ガイド31及び第一のロッド7はそのままの位置を保ったまま、第二のロッド8のみが下方向に移動する。第二のロッド8が下降を続けると、いずれ第二のロッド8のフランジ8aが第一のロッド7の小径部7aに当接する(S2)。さらに第二のロッド8を下降させると、第二のロッド8と第一のロッド7との係合により、第一のロッド7が第二のロッド8に引っ張られて下降する。このとき、補強ガイド31はそのままの位置を保っている。さらに作動歯車17を正転させると、作動歯車17が補強ガイド31に当接する(S3)。作動歯車17を伸縮機構伸長角度αまで正転させると、補強ガイド31、第一のロッド7、第二のロッド8のいずれもが下降し、伸縮ロッド6が筐体9から最も突出した状態になる(S4)。
他方、作動歯車17を逆転させると、まず、第二のロッド8が上昇する。第二のロッド8の足部32が第一のロッド7の下端に当接すると、第二のロッド8と共に第一のロッド7も上昇する。そして、第一のロッド7の上端が補強ガイド31のフランジ31bに当接すると、補強ガイド31が第二のロッド8、第一のロッド7と共に上昇する。
なお、本考案は上記実施形態に限られることなく、本考案の要旨を変更しない範囲で様々に変更可能である。例えば、本考案のアクチュエータは、画像投射装置に限られることなく、医療機器、半導体製造装置、精密機器、各種計測機器、携帯機器、また、オートロックや便器の温水洗浄装置などの様々な分野に用いることができる。
本考案のアクチュエータが用いられる画像投射装置を示す図(アクチュエータを伸縮させていない状態) 本考案のアクチュエータが用いられる画像投射装置を示す図(アクチュエータを伸縮させた状態) 本考案の一実施形態におけるアクチュエータの外観斜視図 上記アクチュエータの背面図 上記アクチュエータの断面図 ギヤケース内に収容されたウォームホイールとウォームの斜視図 ねじりコイルばねを示す図 作動歯車を伸縮機構収縮角度まで逆転させたときのアクチュエータの断面図 作動歯車を伸縮機構伸長角度まで正転させたときのアクチュエータの断面図 作動歯車を伸縮機構収縮角度まで逆転させたときのアクチュエータの斜視図 作動歯車を伸縮機構伸長角度まで正転させたときのアクチュエータの斜視図 伸縮ロッドの動作図 従来の画像投射装置用アクチュエータを示す斜視図 従来の多段ロッド式のアクチュエータを示す正面図(一部断面図を含む) 従来の多段ロッド式のアクチュエータの巻ばねを示す斜視図
符号の説明
1…画像投射装置
5…アクチュエータ
6…伸縮ロッド(伸縮機構)
7…第一のロッド
8…第二のロッド
9a…壁部
9…筐体
10…電動モータ
15,18…ウォーム歯車(歯車)
17…作動歯車
20…ギヤケース
21…揺動軸
25…ねじりコイルばね(ばね)
27…シャフト
31…補強ガイド
α…伸縮機構伸長角度
β…伸縮機構収縮角度
θ…仰角

Claims (8)

  1. 筐体に回転可能に設けられる作動歯車と、
    歯車を介して前記作動歯車を正転及び逆転させる駆動源と、
    伸長して前記筐体から突き出たり、収縮して前記筐体内に引き込まれたりする伸縮機構と、
    前記作動歯車と前記伸縮機構とを連結する可撓性のシャフトと、を備え、
    前記作動歯車が伸縮機構収縮角度まで逆転したとき、前記シャフトの少なくとも一部が前記筐体の壁部に沿ってほぼ円弧形状に撓むと共に、前記伸縮機構が収縮して前記筐体内に引き込められる一方、
    前記作動歯車が伸縮機構伸長角度まで正転したとき、前記シャフトの前記少なくとも一部がほぼ直線形状に復元すると共に、前記伸縮機構が伸長して前記筐体から突き出ることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記伸縮機構は、少なくとも、筐体に軸線方向にスライド可能に設けられる第一のロッドと、前記第一のロッド内に前記軸線方向にスライド可能に設けられる第二のロッドと、を有することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記アクチュエータはさらに、
    前記シャフトが軸線方向にスライドするのを案内して、前記第一のロッド内で前記シャフトが撓むのを抑制する補強ガイドを備えることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記作動歯車は、円周の一部にのみ歯を有する扇形に形成されることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記作動歯車は、ウォームホイールであり、
    前記作動歯車に噛み合うウォームは、ばねの弾性力によって前記作動歯車に付勢されると共に、前記伸縮機構に過負荷がかかったとき、前記ウォームと前記作動歯車との噛みあいが外れるように、前記ばねの弾性力に抗して前記作動歯車から離間することを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記ウォームは、前記筐体内で揺動軸を中心にして揺れ動くことができるギヤケース内に、歯の一部が露出し、且つ回転可能な状態で収容され、
    前記ばねは、前記筐体と前記ギヤケースとの間に介在されて、前記ウォームを前記作動歯車に付勢することを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記シャフトは、前記作動歯車に一体に樹脂成形されることを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記アクチュエータは、画像投射装置の投射画像の仰角を調整するのに用いられることを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載のアクチュエータ。
JP2006004190U 2006-05-31 2006-05-31 アクチュエータ Expired - Lifetime JP3124253U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004190U JP3124253U (ja) 2006-05-31 2006-05-31 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004190U JP3124253U (ja) 2006-05-31 2006-05-31 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3124253U true JP3124253U (ja) 2006-08-10

Family

ID=43474202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006004190U Expired - Lifetime JP3124253U (ja) 2006-05-31 2006-05-31 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124253U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8210064B2 (en) Actuator for lifting device
JP6397634B2 (ja) 駆動シャフトを並進作動させるモータ付きギアシフト装置
US6493511B2 (en) FPC (flexible printed circuit) board arrangement structure for zoom lens barrels
US6195212B1 (en) Variable focal length lens barrel
JP5640606B2 (ja) 歯車機構
JPH04179906A (ja) ズームレンズ装置
TW200928545A (en) Mechanism for controlling position of optical element
US8693861B2 (en) Lens barrel
JP3124253U (ja) アクチュエータ
JP2005036915A (ja) 減速装置
JP5163385B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラ
US7611295B2 (en) Electric dust-proof device
US4226129A (en) Worm drive mechanism
JPH05346527A (ja) レンズ鏡筒
WO2020179935A1 (ja) 回転駆動装置
JP3935883B2 (ja) 可撓性ネジ駆動式高さ調節装置
JP6775480B2 (ja) 駆動機構
JP3428765B2 (ja) レンズ鏡筒
US7652719B2 (en) Electric dust-proof device
JP2003207013A (ja) 電動アクチュエータ
JP2021124170A (ja) 駆動装置
JPH0914377A (ja) 座屈防止構造を有するリニアアクチュエータ
KR101879947B1 (ko) 텔레스코픽 리프트
JP3571415B2 (ja) ファインダ駆動機構
JPH1048502A (ja) 伸縮移動可能なレンズ枠機構

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130719

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term