JP3124249U - ドックシェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】強風に煽られてもロールカーテンのバタツキを防止でき、またリミットスイッチの誤動作及び破損を防止できるドックシェルターを提供する。
【解決手段】開口枠4の上部に横方向に亘って設けられ、ロールカーテン6を巻上げまたは降下させるロール20と、このロールの一端側に内蔵され、該ロールを正逆回転させるモータ23と、ロールカーテンの下端部に横方向に亘って平行に固定され、該ロールカーテンの弛み及び振れを防止する剛性を有するガイドバー24及びウエイトバー25と、ガイドバーの両端部に設けられたガイドローラ26と、開口枠の左右両側部に設けられガイドローラを上下方向に転動自在に案内するガイドレール28と、ガイドバーに設けられ、ロールカーテンが降下して該ロールカーテンが配送車のコンテナの上壁に接触したことを検知したときモータを停止させるリミットスイッチ29とを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この考案は、室内を低温に保っている冷凍食品物流センター、冷凍・冷蔵倉庫、食品工場等の低温室の荷扱い開口に設けられ、配送車のコンテナとの間を気密的にシールして冷気の漏れを防止するドックシェルターに関する。
冷凍食品物流センター、冷凍・冷蔵倉庫、食品工場等の低温室に、コンテナを備えたトラック等の配送車によって食品を搬入したり、搬出する際には、配送車を後退させ、コンテナを低温室の荷扱い開口枠に対向させて作業を行なっている。このとき、低温室の冷気が荷扱い開口枠から漏れるのを防止するため、低温室の荷扱い開口枠にドックシェルターを設け、コンテナとの間を気密的にシールしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のドックシェルターは、低温室の荷扱い開口枠の上部に昇降可能なロールカーテン、左右に間口方向に伸縮自在な側方遮蔽幕を設け、ロールカーテンを配送車のコンテナの上面に、側方遮蔽幕をコンテナの側面に弾接して隙間をシールし、低温室の冷気が荷扱い開口枠から漏れるのを防止している。
さらに、ドックシェルターは、モータによって回転するロールによってロールカーテンが昇降し、荷扱い開口枠の上部を遮蔽するようになっている。ロールカーテンの下端部にロールカーテンの弛みを防止する棒状の錘が設けられ、この錘の左右端部はガイドレールに案内されて昇降するようになっている。さらに、ロールカーテンの下端部における幅方向の中間部にはリミットスイッチが設けられ、ロールカーテンの下端部が配送車のコンテナの上壁に着座すると、リミットスイッチが作動してモータが停止するようになっている。
特開2000−189313号公報
しかしながら、特許文献1のドックシェルターのロールカーテンの下端部には棒状の錘が設けられ、この錘の左右端部がガイドレールに案内されて昇降するようになっているものの、強風に煽られると、ロールカーテンがバタツキ、リミットスイッチが誤動作する虞がある。また、ロールカーテンの下端部の幅方向の中間部にリミットスイッチが設けられているため、リミットスイッチが配送車のコンテナの上壁に衝突したとき破損する虞がある。
この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、強風に煽られてもロールカーテンのバタツキを防止でき、またリミットスイッチの誤動作及び破損を防止できるドックシェルターを提供することにある。
この考案は前記目的を達成するために、請求項1は、冷凍品、保冷品等を輸送するためのコンテナを備えた配送車のコンテナと低温室の荷扱い開口枠との間を気密的にシールするために、前記開口枠の上部に開閉自在なロールカーテン、左右に開閉自在な一対の蛇腹シートを設けて遮蔽するドックシェルターにおいて、前記開口枠の上部に横方向に亘って設けられ、前記ロールカーテンを巻上げまたは降下させるロールと、このロールの一端側に内蔵され、該ロールを正逆回転させるモータと、前記ロールカーテンの下端部に横方向に亘って平行に固定され、該ロールカーテンの弛み及び振れを防止する剛性を有するガイドバー及びウエイトバーと、前記ガイドバーの両端部に設けられたガイドローラと、前記開口枠の左右両側部に設けられ前記ガイドローラを上下方向に転動自在に案内するガイドレールと、前記ガイドバーに設けられ、前記ロールカーテンが降下して該ロールカーテンが前記配送車のコンテナの上壁に接触したことを検知したとき前記モータを停止させるリミットスイッチとを具備したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の前記リミットスイッチは、前記ガイドバーの一端側に偏って固定されたスイッチ本体と、このスイッチ本体に一端が接続され、他端が前記ウエイトバーに接続された連動部材とからなり、前記ロールカーテンが降下して該ロールカーテンが前記配送車のコンテナの上壁に接触して前記ウエイトバーが相対的に押し上げられたとき、前記連動部材を介して前記スイッチ本体を操作することを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記ガイドバーの少なくともリミットスイッチ近傍には、板ばねからなる抑えプレートの一端部が固定され、この抑えプレートの他端部は、前記ウエイトバーの前部に接触して設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、強風に煽られてもロールカーテンのバタツキを防止でき、またリミットスイッチの誤動作及び破損を防止できるという効果がある。
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はドックシェルターを示し、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。ドックシェルター1は、冷凍食品物流センター、冷凍・冷蔵倉庫、食品工場等の低温庫2に設置される。低温庫2の低温室3には荷扱い開口枠4が設けられ、この荷扱い開口枠4の両側には前方に向かって突出する側壁5a,5bが設けられ、上側には同じく前方に向かって突出する上壁5cが設けられている。
荷扱い開口枠4の上部には断熱性を有するロールカーテン6が設けられ、左右には開閉自在な一対の蛇腹シート7a,7bが設けられている。ロールカーテン6は荷扱い開口枠4の上端縁に設けられた後述するロールに巻取り可能に吊り下げられ、配送車のコンテナの高さに対応できるようになっている。蛇腹シート7a,7bは荷扱い開口枠4の上端縁に横方向に亘って設けられたガイドレール9に開閉自在に支持され、配送車のコンテナの横幅(配送車の停止位置におけるコンテナの側面位置も含む。)に対応できるようになっている。なお、10は荷扱い開口枠4の下端縁に横方向に亘って設けられたボトムパットである。
次に、ガイドレール9及びこのガイドレール9に開閉自在に支持された蛇腹シート7a,7bについて説明する。図2に示すように、荷扱い開口枠4の上端縁には左右に分割されたガイドレール9が設けられている。左右に分割されたガイドレール9には吊持機構11が走行自在に支持されており、これら吊持機構11には左右の蛇腹シート7a,7bの先端部が吊持されている。蛇腹シート7a,7bの基端部は荷扱い開口枠4の側壁5a,5bに固定されている。左右の蛇腹シート7a,7bの先端部には吊持機構11を固定する支持部材12が上下方向に亘って固定され、この支持部材12の上端部近傍には索状体としてのワイヤ15a,15bの一端が連結されている。左右の蛇腹シート7a,7bの基端部側の側壁5a,5bには滑車16が取付けられている。
そして、左側の蛇腹シート7aに連結されたワイヤ15aの中途部は右側の側壁5bの滑車16に掛け渡され、そのワイヤ15aの端末にはカウンターウエイト17aが吊下げられている。また、右側の蛇腹シート7bに連結されたワイヤ15bの中途部は左側の側壁5aの滑車16に掛け渡され、そのワイヤ15bの端末にはカウンターウエイト17bが吊下げられている。したがって、カウンターウエイト17a,17bの重力によって蛇腹シート7a,7bが閉じる方向に付勢されている。
ガイドレール9の一端側には正逆回転可能なモータ18が設けられ、ガイドレール9に沿ってエンドレスベルトを走行し、吊持機構11を介して蛇腹シート7a,7bを開く方向に移動させることができるようになっている。
次に、ロールカーテン6について説明すると、図3〜図5に示すように構成されている。荷扱い開口枠4の上部には横方向に亘って円筒状のロール20が架設され、このロール20の両端部はブラケット21の主軸22に回転自在に支持されている。ロール20の左側端部の内部には正逆回転可能なモータ23が内蔵され、外周面にはロールカーテン6が巻回され、ロール20の回転によってロールカーテン6を巻上げまたは降下できるようになっている。
ロールカーテン6の下端部には該ロールカーテン6の弛み及び振れを防止する剛性を有するガイドバー24とウエイトバー25が横方向に架設されている。ガイドバー24はロールカーテン6の前面に固定された角パイプであり、ウエイトバー25はロールカーテン6に包み縫製された丸パイプである。ガイドバー24の両端部には複数のガイドローラ26が設けられている。すなわち、ガイドバー24の両端部における上下両端部にはローラ支持部材27が固定され、このローラ支持部材27には横方向にガイドローラ26が回転自在に支持されている。そして、ガイドバー24の複数のガイドローラ26は荷扱い開口枠4の側壁5a,5bに沿って縦方向に設けられたガイドレール28に支持されている。ガイドレール28は断面がコ字状で、互いに開口部を対向するように設置されている。したがって、ガイドローラ26はガイドレール28の内面における前面28aと後面28bを転動自在に案内され、ロールカーテン6が強風に煽られた際のバタツキを防止している。
また、ガイドバー24の左側に偏った位置にはロールカーテン6が降下して該ロールカーテン6が配送車のコンテナの上壁に接触したとき、これを検知してモータ23を停止させるリミットスイッチ29が取付けられている。リミットスイッチ29は、ガイドバー24の前面に固定されたスイッチ本体30と、このスイッチ本体30に一端が接続された回動レバー31を有し、この回動レバー31には鎖等の連動部材32を介してウエイトバー25に接続されている。そして、ガイドバー24とウエイトバー25とが所定の間隔に保たれているときには連動部材32が一定のテンションに保持され、回動レバー32を介してスイッチ本体30がON状態に保たれている。しかし、ロールカーテン6が降下して該ロールカーテン6が配送車のコンテナの上壁に接触してウエイトバー25が相対的に押し上げられたとき、ウエイトバー25とガイドバー24との間隔が狭まり、連動部材32に弛みが生じる。したがって、回動レバー30が上方に回動してスイッチ本体30がOFFするようになっている。
リミットスイッチ29のスイッチ本体30はケーブルベア(登録商標)33を介してガイドレール28の上部に固定された中継ボックス34に電気的に接続され、中継ボックス34はモータ23に電気的に接続され、リミットスイッチ29のOFFによってモータ23が停止するようになっている。さらに、リミットスイッチ29近傍のガイドバー24の前面には、板ばねからなる抑えプレート35の一端部が固定され、この抑えプレート35の他端部は、ウエイトバー25の前部に接触して設けられている。そして、ロールカーテン6が強風に煽られてもウエイトバー25が前後方向に揺動してリミットスイッチ29が誤動作するのを防止している。
次に、前述のように構成されたドックシェルターの作用について説明する。
低温室3内の冷凍・冷蔵食品等を配送するために、コンテナを備えた配送車を後退させ、車体を低温室3の荷扱い開口枠4に設けられたドックシェルター1に接近させる。次に、モータ23を駆動してロール20を回転させ、ロールカーテン6を繰り出して下降させる。このとき、ロールカーテン6の下端部に設けられたガイドバー24には複数のガイドローラ26が設けられ、これらガイドローラ26はガイドレール28に案内されているため、ロールカーテン6が強風に煽られてもバタツキを防止できる。
そして、ロールカーテン6の下端部が配送車のコンテナの上壁に接触すると、コンテナの上壁における荷扱い開口枠4の開口はロールカーテン6によって遮蔽される。ロールカーテン6がさらに下降すると、配送車のコンテナの上壁によってウエイトバー25が相対的に押し上げられた状態となり、ウエイトバー25とガイドバー24との間隔が狭まり、連動部材32に弛みが生じる。したがって、回動レバー30が上方に回動してスイッチ本体30がOFFし、モータ23が停止する。
さらに、リミットスイッチ29はガイドバー24の左側に偏った位置に設けられている。したがって、ロールカーテン6の降下時にリミットスイッチ29が配送車のコンテナの上壁に衝突することはなく、リミットスイッチ29の破損を防止できる。また、リミットスイッチ29近傍のガイドバー24の前面には抑えプレート35が固定され、この抑えプレート35はウエイトバー25の前部に接触している。したがって、ロールカーテン6が強風に煽られてもウエイトバー25が前後方向に揺動してリミットスイッチ29が誤動作するのを防止できる。
この考案の第1の実施形態のドックシェルターを示し、(a)は正面図、(b)は縦断側面図。 同実施形態の蛇腹シートの開閉駆動部を示し、(a)は正面図、(b)は平面図。 同実施形態のロールカーテンを示し、(a)は正面図、(b)は縦断側面図。 同実施形態のロールカーテンの一部切欠した正面図。 同実施形態のガイドレールとガイドローラを示し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断側面図、(c)は横断平面図。
符号の説明
3…低温室、4…荷扱い開口枠、6…ロールカーテン、7a,7b…蛇腹シート、20…ロール、23…モータ、24…ガイドバー、25…ウエイトバー、26…ガイドローラ、28…ガイドレール、29…リミットスイッチ、32…連動部材、35…抑えプレート

Claims (3)

  1. 冷凍品、保冷品等を輸送するためのコンテナを備えた配送車のコンテナと低温室の荷扱い開口枠との間を気密的にシールするために、前記開口枠の上部に開閉自在なロールカーテン、左右に開閉自在な一対の蛇腹シートを設けて遮蔽するドックシェルターにおいて、
    前記開口枠の上部に横方向に亘って設けられ、前記ロールカーテンを巻上げまたは降下させるロールと、このロールの一端側に内蔵され、該ロールを正逆回転させるモータと、前記ロールカーテンの下端部に横方向に亘って平行に固定され、該ロールカーテンの弛み及び振れを防止する剛性を有するガイドバー及びウエイトバーと、前記ガイドバーの両端部に設けられたガイドローラと、前記開口枠の左右両側部に設けられ前記ガイドローラを上下方向に転動自在に案内するガイドレールと、前記ガイドバーに設けられ、前記ロールカーテンが降下して該ロールカーテンが前記配送車のコンテナの上壁に接触したことを検知したとき前記モータを停止させるリミットスイッチとを具備したことを特徴とするドックシェルター。
  2. 前記リミットスイッチは、前記ガイドバーの一端側に偏って固定されたスイッチ本体と、このスイッチ本体に一端が接続され、他端が前記ウエイトバーに接続された連動部材とからなり、前記ロールカーテンが降下して該ロールカーテンが前記配送車のコンテナの上壁に接触して前記ウエイトバーが相対的に押し上げられたとき、前記連動部材を介して前記スイッチ本体を操作することを特徴とする請求項1記載のドックシェルター。
  3. 前記ガイドバーの少なくともリミットスイッチ近傍には、板ばねからなる抑えプレートの一端部が固定され、この抑えプレートの他端部は、前記ウエイトバーの前部に接触して設けられていることを特徴とする請求項1記載のドックシェルター。
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JP2012517394A (ja) * 2009-04-01 2012-08-02 アミセッル, エス.エル. ローディングベイ
JP2016114313A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 福岡運輸株式会社 ドックシェルター
KR20180016755A (ko) * 2016-08-08 2018-02-20 한국철도기술연구원 밀폐 구조를 갖는 도크 시스템
JP2023081672A (ja) * 2021-12-01 2023-06-13 有限会社小川製作所 ドックシェルター

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