JP3124185B2 - ロータリーフイーダのメンテナンス構造 - Google Patents

ロータリーフイーダのメンテナンス構造

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JP3124185B2
JP3124185B2 JP06151539A JP15153994A JP3124185B2 JP 3124185 B2 JP3124185 B2 JP 3124185B2 JP 06151539 A JP06151539 A JP 06151539A JP 15153994 A JP15153994 A JP 15153994A JP 3124185 B2 JP3124185 B2 JP 3124185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の粉粒物質を定量
供給したり空気輸送したりする場合に使用して好適なロ
ータリーフイーダに関し、更に具体的には、ロータリー
フイーダの内部に附着した粉粒物質を容易に取り除くこ
とができるように工夫したロータリーフイーダのメンテ
ナンス構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリーフイーダの内部が汚れたり、
移送する粉粒物質の内容が変ったり色替えしたりする場
合には、先ず、ケーシングの端面に取付けられているス
タフインボックスを取外し、次いで、内部のロータをケ
ーシングの外に引出してクリーニングすることによっ
て、粉粒物質の混合とか色の混合を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロータは非
常に重く、また、この重いロータを支持しているスタフ
インボックスも加重を受けて重くなっていて、作業員が
1人でロータをケーシングから引出してクリーニングす
ることは到底不可能であるため、従来は、複数の作業員
がクレーン等の機械類を用いてスタフインボックスとロ
ータを吊下げながら取外し及び引出してクリーニングし
なければならないから、ロータのクリーニングには多く
の時間と人手を必要とする問題があり、加えて、作業が
非常に危険であると云った問題もあって、この点の改善
が以前から要望されていた。
【0004】従って本発明はの技術的課題は、重いスタ
フインボックスとロータの取外しと引出し、及び、ロー
タのクリーニングを、クレーン等の機械類を使用せずに
作業員が1人でも簡単に、且つ、安全に行なえるように
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0006】ロータを収めたケーシングの上下に流入口
と流出口を設け、ロータの回転に従って流入口よりケー
シングの内部に流入した粉粒物質を流出口に送り出すよ
うに構成したロータリーフイーダに於いて、
【0007】(1) 上記ケーシングの左右両端にロー
タの回転軸を支持する軸受けを内装したスタフインボッ
クスを取付け、これ等左右のスタフインボックスのいず
れか一方又は両方をケーシングの端面から回転軸の軸線
方向に取外し自在に構成し、且つ、上記のロータを上記
ケーシングの内部から同じく回転軸の軸線方向に引出し
自在に構成すると共に、上記ケーシングの下部両側に嵌
込穴を有するブラケットを設けて、これ等各ブラケット
の嵌込穴には、上記取外したスタフインボックスの移動
をガイドするガイドレールを夫々嵌込み自在に構成する
こと。
【0008】(2) ケーシングの下部両側に設けたブ
ラケットの嵌込穴に対して、金属製のパイプで造ったガ
イドレールをスタフインボックスの取外し方向、即ち、
回転軸の軸線方向に向けて嵌込み自在に構成すると共
に、上記のスタフインボックスには上記の各ガイドレー
ルを挿通するガイド穴を設け、且つ、各ガイドレールの
先端側にはストッパを設けること。
【0009】(3) ガイドレールにリニアブッシュを
摺動自在に嵌装する一方、ガイドレールを挿通するスタ
フインボックスのガイド穴を、上記のリニアブッシュを
嵌込むことができる大きさに形成すること。
【0010】
【作用】上記(1),(2),(3)で述べた各手段は
以下の如く作用する。
【0011】上記(1)で述べた手段によれば、ロータ
をクリーニングする場合には、ケーシングの左右のブラ
ケットに設けた嵌込穴にガイドレールの根端側を嵌込
み、その後、スタフインボックスをケーシングの端面か
ら取外して、その全体を上記のガイドレールに支持させ
ながら横方向に滑らせて移動し、これと同時に、ケーシ
ングの内部からロータをその内端側がケーシングの内部
から外れない位置まで引出せば、重たいロータをクレー
ン等の道具類を使用することなく作業員が1人でケーシ
ングの内部からその殆どを引出して簡単に、且つ、安全
にクリーニングすることができ、同時に、取外したスタ
フインボックスの内側面も同様にクリーニングすること
ができると共に、ロータリーフイーダの運転再開時には
このガイドレールをケーシング側から取外しておけば、
粉粒物質の移送をガイドレールに邪魔されずに支障無く
行うことを可能にする。
【0012】上記(2)で述べた手段によれば、ガイド
レールは金属製のパイプを使用しているため、スタフイ
ンボックスを少ない力で極めて簡単に横方向に滑動させ
ることができ、更にガイドレールはスタフインボックス
に設けたガイド穴に挿通されているため、スタフインボ
ックスの移動をガイドレールに沿って安全に、且つ、円
滑に行うことができると共に、ガイドレールの先端には
ストッパが設けられているため、スタフインボックスが
滑動し過ぎてガイドレールから外れたり、ロータがケー
シングから落ちることがなく、クリーニング作業を安全
に進めることを可能にする。
【0013】上記(3)で述べた手段によれば、スタフ
インボックスはガイド穴にリニアブッシュを嵌込んだ状
態で移動できるため、スタフインボックスをこのリニア
ブッシュによってガイドレール上を少ない力で更に円滑
に移動させることを可能にする。
【0014】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0015】
【実施例】以下に、上述した本発明に係るロータリーフ
イーダのメンテナンス構造の好適な実施例を添付した図
面と共に詳細に説明する。
【0016】図1は本発明に係るメンテナンス構造を搭
載するロータリーフイーダの内部を半裁して示した正断
面図、図2は図1のX−X線に沿った断面図、図3はケ
ーシングからロータを取出している状態を示した側断面
図を示すものであって、これ等の図面に於いて、1は略
円筒状に形成したケーシングで、上下に流入口2と流出
口3を一体形成したこのケーシング1の内部回転室1R
には、図2に示すように回転軸9によって支持されたロ
ータ8が回転自在に収められ、且つ、ロータ8の周面に
は、ロータ8の中心軸線(回転軸9の中心線)に対して
20°〜45°の範囲内であって、好ましくは30°の
角度にヘリカルに傾斜させた多数のブレード8a…が取
付けられている。
【0017】また、上記の各図に於いて2aと3aは各
流入口2と流出口3の通路、2bと3bはこれ等流入口
2と流出口3の先端に形成した接続用のフランジを示
し、更に、1aと1bは上記ケーシング1の左右の両端
口に形成したフランジで、これ等両フランジ1b,1a
にスタフインボックス11,12の取付板11a,12
aが取付けボルト(図示せず)を用いて固定されると共
に、上記回転軸9の両側に形成した軸承部9aと9bが
これ等各スタフインボックス11,12内に取付けた軸
受け13,15(例えばアンギュラー玉軸受け)に夫々
回転自在に支持されている。
【0018】尚、図1に於いて1a1…は上記ケーシン
グ1のフランジ1aに形成した接続穴を示し、また、図
2に於いて12Rは袋状(ブラインド状)に構成したス
タフインボックス12内に形成した軸受室、12Tはプ
ラグボルト、10はオイルシール14を内蔵したシール
ホルダを示す。
【0019】次に、図1に於いて4は流入口2の通路2
aをロータ8の中心軸線に対して偏心した位置に開口す
るために、該通路2a内に形成した傾斜面で、5はこの
傾斜面4の先端に形成したかき取り縁を示す。
【0020】また、6と7はケーシング1の下部両側に
一体的に設けたブラケットであって、このブラケット
6,7にはロータ8の中心軸線に対して平行に長い嵌込
穴6a,7aが形成され、且つ、これ等両嵌込穴6a,
7a内には、図3に記載の如く金属パイプで造ったガイ
ドレール16,16の根端部16a,16aが嵌込み自
在に構成され、また、これ等各ガイドレール16,16
の根端部16a,16aには、各嵌込穴6a,7aから
簡単に外れないようにネジ止め(図示せず)等の係止手
段が講じられている。
【0021】更に図3に於いて、11bは上記スタフイ
ンボックス11の下端取付板11aの部分に形成した上
記ガイドレール16を挿通するガイド穴、17は各ガイ
ドレール16にスライド自在に嵌装したリニアブッシ
ュ、18は各ガイドレール16の先端部に設けたストッ
パであって、上述したガイド穴11bは上記のリニアブ
ッシュ17を嵌込むことができる大きさに形成されてい
るため、スタフインボックス11の移動に当っては、上
記のリニアブッシュ17の部分が図3に示すようにスタ
フインボックス11のガイド穴11b内に挿入されて、
スタフインボックス11の移動を少ない力で容易に行え
る仕組に成っている。
【0022】本発明に係るロータリーフイーダのメンテ
ナンス構造は以上述べた如き構成であるから、ロータ8
をケーシング1の回転室1Rから引出してクリーニング
するに当っては、先ず、ケーシング1の各ブラケット
6,7に形成されている嵌込穴6a,7aに、スタフイ
ンボックス11のガイド穴11bを挿通したガイドレー
ル16,16の根端部16a,16a側を挿入してネジ
止めし、次いで、一方のスタフインボックス11の取付
ボルトを外して、図3に示すようにこのスタフインボッ
クス11の全体を上記のガイドレール16,16に支持
させた状態で横方向に滑動してケーシング1の口を開
く。
【0023】これと同時に、この開いた口から重たいロ
ータ8を図3に示すようにその内端側が回転室1Rから
外れない位置まで引出せば、ロータ8をスタフインボッ
クス11とケーシング1の2点で水平に支持した状態に
できるため、エアーガン等の各種掃除具を用いてロータ
8の周面とか、スタフインボックス11の内側面と云っ
た各所を、ロータ8をケーシング1の外に脱落させるこ
となく、安全に且つ、簡単にクリーニングすることがで
きる。
【0024】上述した手順に従ってクリーニングを終え
た後は、再びロータ8を作業員が手で押してケーシング
1の回転室1R内に嵌込み、これと同時にスタフインボ
ックス11をガイドレール16,16に沿って復帰滑動
してケーシング1のフランジ1bにボルト止めすると共
に、各ガイドレール16,16を嵌込穴6a,7aから
取外すことによって、ロータリーフイーダによる粉粒物
質の移送を支障無く再開することができる。
【0025】尚、上記スタフインボックス11の滑動に
当っては、図3に示すようにガイドレール16に嵌装し
たリニアブッシュ17をスタフインボックス11のガイ
ド穴11bに嵌込むことによって、重いロータ8を支持
しながらスタフインボックス11を少ない力で容易に横
移動することができ、更に、各ガイドレール16,16
の先端にはストッパ18が取付けられているため、スタ
フインボックス11がガイドレール16,16の先端か
ら脱落してロータ8がケーシング1の外に落下するよう
なこともなく、クリーニング作業を簡単に、且つ、安全
に進めることができる。
【0026】また、図3に示した実施例では一方のスタ
フインボックス11を取外してロータ8を図面上右方向
に引出しているが、反対に、各ガイドレール16,16
をケーシング1の左方向に取付け、他方のスタフインボ
ックス12をケーシング1から取外してロータ8を図面
上左方向に引出してクリーニングするようにしてもよ
く、その選択は任意とする。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るロータリーフイーダのメン
テナンス構造は以上述べた如くであって、スタフインボ
ックスの取外しと、ロータの引出しをガイドレールを用
いて簡単に、且つ、安全に進めることができるから、ロ
ータとスタフインボックスの内側面と云ったロータリー
フイーダの内部各所をいつでもきれいにクリーニングし
て、異なる種類の粉粒物質が混合したり、異なる色の粉
粒物質が混合する問題を未然に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメンテナンス構造を実施するロー
タリーフイーダの内部を半裁にして示した正断面図であ
る。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図3】ロータをケーシングの内部から取出している状
態を説明した側断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1R 回転室 2 流入口 3 流出口 6,7 ブラケット 6a,7a 嵌込穴 8 ロータ 9 回転軸 11,12 スタフインボックス 11b ガイド穴 13,15 軸受け 16 ガイドレール 16a 根端部 17 リニアブッシュ 18 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−105223(JP,U) 実開 昭61−68032(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 65/30 - 65/48 B65G 53/00 - 53/28 B65G 53/32 - 53/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを収めたケーシングの上下に流入
    口と流出口を設け、ロータの回転に従って流入口よりケ
    ーシングの内部に流入した粉粒物質を流出口に送り出す
    ように構成したロータリーフイーダに於いて、 上記ケーシングの左右両端にロータの回転軸を支持する
    軸受けを内装したスタフインボックスを取付け、これ等
    左右のスタフインボックスのいずれか一方又は両方をケ
    ーシングの端面から回転軸の軸線方向に取外し自在に構
    成し、且つ、上記のロータを上記ケーシングの内部から
    同じく回転軸の軸線方向に引出し自在に構成すると共
    に、上記ケーシングの下部両側に嵌込穴を有するブラケ
    ットを設けて、これ等各ブラケットの嵌込穴には、上記
    取外したスタフインボックスの移動をガイドするガイド
    レールを夫々嵌込み自在に構成したことを特徴とするロ
    ータリーフイーダのメンテナンス構造。
  2. 【請求項2】 ケーシングの下部両側に設けたブラケッ
    トの嵌込穴に対して、金属製のパイプで造ったガイドレ
    ールをスタフインボックスの取外し方向、即ち、回転軸
    の軸線方向に向けて嵌込み自在に構成すると共に、上記
    のスタフインボックスには上記の各ガイドレールを挿通
    するガイド穴を設け、且つ、各ガイドレールの先端側に
    はストッパを設けたことを特徴とする請求項1記載のロ
    ータリーフイーダのメンテナンス構造。
  3. 【請求項3】 ガイドレールにリニアブッシュを摺動自
    在に嵌装する一方、ガイドレールを挿通するスタフイン
    ボックスのガイド穴を、上記のリニアブッシュを嵌込む
    ことができる大きさに形成したことを特徴とする請求項
    2記載のロータリーフイーダのメンテナンス構造。
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