JP3123782B2 - 座 金 - Google Patents
座 金Info
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- JP3123782B2 JP3123782B2 JP03239954A JP23995491A JP3123782B2 JP 3123782 B2 JP3123782 B2 JP 3123782B2 JP 03239954 A JP03239954 A JP 03239954A JP 23995491 A JP23995491 A JP 23995491A JP 3123782 B2 JP3123782 B2 JP 3123782B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座金に関し、詳細には、
ケーブル端部のアンカーヘッドをアンカーヘッド径より
も大径の貫通孔を有する定着ブロックに固定するために
アンカーヘッドと定着ブロックとの間に嵌められて使用
される座金に関する。
ケーブル端部のアンカーヘッドをアンカーヘッド径より
も大径の貫通孔を有する定着ブロックに固定するために
アンカーヘッドと定着ブロックとの間に嵌められて使用
される座金に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、橋梁技術の進歩につれて大型の斜
張橋が建設されるようになってきた。かかる大型の斜張
橋等の構造物に用いられるケーブルは太径のものが多
い。これらケーブル端部の構造物への定着(又は固定)
は、構造物に固定して設けられた貫通孔付き定着ブロッ
クとケーブル端部のアンカーヘッドとの間に半割型の座
金を嵌め、ケーブルを座金に圧縮応力が働く方向に引張
ることにより行われる。
張橋が建設されるようになってきた。かかる大型の斜張
橋等の構造物に用いられるケーブルは太径のものが多
い。これらケーブル端部の構造物への定着(又は固定)
は、構造物に固定して設けられた貫通孔付き定着ブロッ
クとケーブル端部のアンカーヘッドとの間に半割型の座
金を嵌め、ケーブルを座金に圧縮応力が働く方向に引張
ることにより行われる。
【0003】その詳細を斜張橋へのケーブル端部定着の
場合について以下説明する。即ち、斜張橋は図1に示す
如く、2本の垂直な塔1と水平な桁2よりなり、この塔
1と桁2とを結ぶ引張材としてケーブル3が用いられ
る。該ケーブル3の両端部A,Bのアンカーヘッド4a,
4bは図2に示す如く、塔1及び桁2の定着ブロック5a,
5bに座金6a,6bを介して定着される。この定着作業は、
図3に示す如く、アンカーヘッド4aを定着ブロック5aの
貫通孔に右上より左下に向けて挿入し、次いでアンカー
ヘッド4aと定着ブロック5aとの間に半割型の座金6aを人
力で左右より嵌めた後、ケーブル3を右上方向へ引張る
と、アンカーヘッド4aが座金6aを押し、座金6aが定着ブ
ロック5aを押し、その結果ケーブル3端部のアンカーヘ
ッド4aが定着ブロック5aに固定(定着)される。
場合について以下説明する。即ち、斜張橋は図1に示す
如く、2本の垂直な塔1と水平な桁2よりなり、この塔
1と桁2とを結ぶ引張材としてケーブル3が用いられ
る。該ケーブル3の両端部A,Bのアンカーヘッド4a,
4bは図2に示す如く、塔1及び桁2の定着ブロック5a,
5bに座金6a,6bを介して定着される。この定着作業は、
図3に示す如く、アンカーヘッド4aを定着ブロック5aの
貫通孔に右上より左下に向けて挿入し、次いでアンカー
ヘッド4aと定着ブロック5aとの間に半割型の座金6aを人
力で左右より嵌めた後、ケーブル3を右上方向へ引張る
と、アンカーヘッド4aが座金6aを押し、座金6aが定着ブ
ロック5aを押し、その結果ケーブル3端部のアンカーヘ
ッド4aが定着ブロック5aに固定(定着)される。
【0004】定着後の座金6aの応力状態を図4に示す。
アンカーヘッド4aからの荷重は上方より作用応力σc1で
座金6aを押し下げ、下方より応力σc2で押し上げる。こ
のため、座金6aは圧縮応力(σc1、σc2)と剪断応力
(τ)によって変形することになる。
アンカーヘッド4aからの荷重は上方より作用応力σc1で
座金6aを押し下げ、下方より応力σc2で押し上げる。こ
のため、座金6aは圧縮応力(σc1、σc2)と剪断応力
(τ)によって変形することになる。
【0005】従来、上記座金としては一般に鉄製のもの
が使用される。その形状は、図3の6aに示す如き直方体
のものが多い。この他、図11の18に示す如きリング状の
ものもある。
が使用される。その形状は、図3の6aに示す如き直方体
のものが多い。この他、図11の18に示す如きリング状の
ものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き構造物の定
着部は、様々な荷重が集中的に作用するために定着部断
面が複雑で大きな寸法になる。一方、構造物の断面は、
ほぼ一定しているために残された空間は、ぎりぎりまで
小さくされている。且つ、定着部にはケーブルの緊張の
ためにジャッキとチェアーが設置されているので、座金
の取付け空間は、作業員の手作業でできる程度しか確保
されていない。そのため、構造物がそれほど大型化して
いない時期には、座金の形状は安全側に大きく設計して
も、人力で座金の定着ができた。しかし、ケーブルが大
型化して、静的強度が増加するにつれて、座金寸法も大
きくなって重量化するために下記の如く定着作業に困難
を伴うようになってきた。
着部は、様々な荷重が集中的に作用するために定着部断
面が複雑で大きな寸法になる。一方、構造物の断面は、
ほぼ一定しているために残された空間は、ぎりぎりまで
小さくされている。且つ、定着部にはケーブルの緊張の
ためにジャッキとチェアーが設置されているので、座金
の取付け空間は、作業員の手作業でできる程度しか確保
されていない。そのため、構造物がそれほど大型化して
いない時期には、座金の形状は安全側に大きく設計して
も、人力で座金の定着ができた。しかし、ケーブルが大
型化して、静的強度が増加するにつれて、座金寸法も大
きくなって重量化するために下記の如く定着作業に困難
を伴うようになってきた。
【0007】即ち、座金が大きくて重たく、又、座金の
取付け空間が狭く、そのため座金定着作業が極めて困難
であるという問題点がある。更には、座金嵌め込みの際
に座金を保持できず、作業員の足元等への座金落下によ
る人災の発生を招く等の問題点もある。
取付け空間が狭く、そのため座金定着作業が極めて困難
であるという問題点がある。更には、座金嵌め込みの際
に座金を保持できず、作業員の足元等への座金落下によ
る人災の発生を招く等の問題点もある。
【0008】本発明は、かかる事情に着目してなされた
ものであって、その目的は前記従来の座金の有する問題
点を解消し、ケーブル端部のアンカーヘッドを定着ブロ
ックに固定する際の座金定着作業が容易にでき、更に
は、保持し易くて座金落下による人災の発生を防止し得
る座金を提供しようとするものである。
ものであって、その目的は前記従来の座金の有する問題
点を解消し、ケーブル端部のアンカーヘッドを定着ブロ
ックに固定する際の座金定着作業が容易にでき、更に
は、保持し易くて座金落下による人災の発生を防止し得
る座金を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る座金は次のような構成としている。即
ち、請求項1記載の座金は、ケーブル端部のアンカーヘ
ッドをアンカーヘッド径よりも大径の貫通孔を有する定
着ブロックに固定するためにアンカーヘッドと定着ブロ
ックとの間に嵌められて使用される座金において、アン
カーヘッドと接する側の座金面の外径をアンカーヘッド
支圧面の外径と略同等にすると共に、定着ブロックと接
する側の座金孔径を定着ブロックの貫通孔径と略同等に
してなり、さらに座金外側壁及び座金孔内壁をテーパ状
となして定着時にアンカーヘッド支圧面から定着ブロッ
ク支圧面に流れる応力が発生する応力流れ部に対応する
テーパ筒体に形成してなることを特徴とする座金であ
る。
めに本発明に係る座金は次のような構成としている。即
ち、請求項1記載の座金は、ケーブル端部のアンカーヘ
ッドをアンカーヘッド径よりも大径の貫通孔を有する定
着ブロックに固定するためにアンカーヘッドと定着ブロ
ックとの間に嵌められて使用される座金において、アン
カーヘッドと接する側の座金面の外径をアンカーヘッド
支圧面の外径と略同等にすると共に、定着ブロックと接
する側の座金孔径を定着ブロックの貫通孔径と略同等に
してなり、さらに座金外側壁及び座金孔内壁をテーパ状
となして定着時にアンカーヘッド支圧面から定着ブロッ
ク支圧面に流れる応力が発生する応力流れ部に対応する
テーパ筒体に形成してなることを特徴とする座金であ
る。
【0010】請求項2記載の座金は、座金厚み方向に分
割されている請求項1記載の座金である。請求項3記載
の座金は、座金径方向に分割されている請求項1記載の
座金である。請求項4記載の座金は、アンカーヘッド支
圧面及び/又は定着ブロック支圧面と座金面とのすべり
を防止する手段を有する請求項1、2又は3記載の座金
である。請求項5記載の座金は、座金面同士のすべりを
防止する手段を有する請求項3記載の座金である。
割されている請求項1記載の座金である。請求項3記載
の座金は、座金径方向に分割されている請求項1記載の
座金である。請求項4記載の座金は、アンカーヘッド支
圧面及び/又は定着ブロック支圧面と座金面とのすべり
を防止する手段を有する請求項1、2又は3記載の座金
である。請求項5記載の座金は、座金面同士のすべりを
防止する手段を有する請求項3記載の座金である。
【0011】
【作 用】本発明に係る座金は、前述の如く、アンカー
ヘッドと接する側の座金面の外径をアンカーヘッド支圧
面の外径と略同等にすると共に、定着ブロックと接する
側の座金孔径を定着ブロックの貫通孔径と略同等にして
なるようにしているので、前記従来の座金に比し、小さ
くて軽い。即ち、図5に示す例を用いて説明すると、本
発明に係る座金(図中、実線で示すもの)7は座金端面
即ち外側壁8及び座金孔内壁9がテーパー状であり、前
記従来の座金(点線で示すもの)6aに比して小さくな
り、そのため軽量化される。換言すると、本発明に係る
座金は従来の座金の隅角部を除去した形状であり、その
除去分減量される。従って、本発明に係る座金によれ
ば、座金定着作業が容易にでき、又、保持し易くて座金
落下による人災の発生を防止し得るようになる。
ヘッドと接する側の座金面の外径をアンカーヘッド支圧
面の外径と略同等にすると共に、定着ブロックと接する
側の座金孔径を定着ブロックの貫通孔径と略同等にして
なるようにしているので、前記従来の座金に比し、小さ
くて軽い。即ち、図5に示す例を用いて説明すると、本
発明に係る座金(図中、実線で示すもの)7は座金端面
即ち外側壁8及び座金孔内壁9がテーパー状であり、前
記従来の座金(点線で示すもの)6aに比して小さくな
り、そのため軽量化される。換言すると、本発明に係る
座金は従来の座金の隅角部を除去した形状であり、その
除去分減量される。従って、本発明に係る座金によれ
ば、座金定着作業が容易にでき、又、保持し易くて座金
落下による人災の発生を防止し得るようになる。
【0012】上記の如くテーパー状にしても、前記従来
の座金と同様の座金機能を発揮し得る。その理由を図6
を用いて説明する。図6は従来の座金6aを使用した場合
の座金内応力の流れを模式図的に示すものであって、座
金内には座金6aのアンカーヘッド支圧面11から定着ブロ
ック5aの支圧面12へ流れるような応力10が発生する。か
かる応力流れ部13以外では、あまり応力がかからないの
で、実質的には不要部分である。本発明に係る座金は、
このような不要部分14を除去したものに相当し、従っ
て、従来の座金と同様の座金機能を発揮し得る。
の座金と同様の座金機能を発揮し得る。その理由を図6
を用いて説明する。図6は従来の座金6aを使用した場合
の座金内応力の流れを模式図的に示すものであって、座
金内には座金6aのアンカーヘッド支圧面11から定着ブロ
ック5aの支圧面12へ流れるような応力10が発生する。か
かる応力流れ部13以外では、あまり応力がかからないの
で、実質的には不要部分である。本発明に係る座金は、
このような不要部分14を除去したものに相当し、従っ
て、従来の座金と同様の座金機能を発揮し得る。
【0013】本発明に係る座金は、座金厚み方向、又は
/及び、座金径方向に分割した形状にすることもでき、
そのようにすると分割品は一体品よりも小さくて軽いの
で、座金定着作業がより一層容易にでき、又、より保持
し易くなるので良い。かかる座金の例を図8〜10に示
す。図8は座金厚み方向に2分割されたもの、図9は座
金厚み方向に8分割されたもの、図10は座金厚み方向に
2分割されると共に座金径方向に3分割された座金を示
すものである。
/及び、座金径方向に分割した形状にすることもでき、
そのようにすると分割品は一体品よりも小さくて軽いの
で、座金定着作業がより一層容易にでき、又、より保持
し易くなるので良い。かかる座金の例を図8〜10に示
す。図8は座金厚み方向に2分割されたもの、図9は座
金厚み方向に8分割されたもの、図10は座金厚み方向に
2分割されると共に座金径方向に3分割された座金を示
すものである。
【0014】本発明に係る座金は、前述の如くテーパー
状のものとなるので、定着ブロック支圧面12と接する部
分では外側へ広がる応力が発生し、アンカーヘッド支圧
面11と接する部分では内側に狭めようとする応力が発生
する。そのため、すべり防止手段を講じない場合には前
記従来の座金に比し、すべり(座金径方向すべりや、座
金回転すべり)が生じ易くなる可能性がある。かかる点
から、本発明に係る座金にはアンカーヘッド支圧面及び
/又は定着ブロック支圧面と座金面とのすべりを防止す
る手段を設けるようにすることが望ましい。該手段を講
じることにより、座金の耐力を向上し得る。このような
すべり防止手段としては、図7に例示するもの等がある
が、これらに限定されるものではない。
状のものとなるので、定着ブロック支圧面12と接する部
分では外側へ広がる応力が発生し、アンカーヘッド支圧
面11と接する部分では内側に狭めようとする応力が発生
する。そのため、すべり防止手段を講じない場合には前
記従来の座金に比し、すべり(座金径方向すべりや、座
金回転すべり)が生じ易くなる可能性がある。かかる点
から、本発明に係る座金にはアンカーヘッド支圧面及び
/又は定着ブロック支圧面と座金面とのすべりを防止す
る手段を設けるようにすることが望ましい。該手段を講
じることにより、座金の耐力を向上し得る。このような
すべり防止手段としては、図7に例示するもの等がある
が、これらに限定されるものではない。
【0015】尚、図7において、S1,S2,S3はすべり防
止手段を示すものであって、S1は座金7に突起を設けた
もの、S2は座金7端面(支圧面)に凹凸を設けたもの、
S3は分割型リング状のストッパーを設けたものである。
(B) は座金7が3段重ねである。(E) は(D) の座金7及
びストッパーS3の斜視図を示すものである。座金径方向
に分割されている場合は、図7(B) に例示する如く、座
金面同士のすべりを防止する手段(図7(B) ではSXで示
される突起)を設けることが望ましい。
止手段を示すものであって、S1は座金7に突起を設けた
もの、S2は座金7端面(支圧面)に凹凸を設けたもの、
S3は分割型リング状のストッパーを設けたものである。
(B) は座金7が3段重ねである。(E) は(D) の座金7及
びストッパーS3の斜視図を示すものである。座金径方向
に分割されている場合は、図7(B) に例示する如く、座
金面同士のすべりを防止する手段(図7(B) ではSXで示
される突起)を設けることが望ましい。
【0016】
【実施例】図2に示す如き斜張橋へのケーブル端部定着
を模擬して次のような定着試験を実施した。
を模擬して次のような定着試験を実施した。
【0017】ケーブル3として、Φ7mmの鋼線を349 本
束ねたΦ142mm の太径のものであって、片端にΦ370mm
のアンカーヘッド4aを有するケーブルを用いた。定着ブ
ロック5aとして炭素鋼(SM50)よりなり、Φ390mm の貫通
孔径を有するものを用いた。
束ねたΦ142mm の太径のものであって、片端にΦ370mm
のアンカーヘッド4aを有するケーブルを用いた。定着ブ
ロック5aとして炭素鋼(SM50)よりなり、Φ390mm の貫通
孔径を有するものを用いた。
【0018】座金としては、図3に示す従来の座金6aに
代えて図9に示す如き形状の8分割型の座金7(本発明
に係る座金の一例)を用いた。この座金7は炭素鋼(S45
C)よりなり、寸法は次の通りである。厚みは120mm 、ア
ンカーヘッド4aと接する側の座金面の外径はΦ370mm
(アンカーヘッド4a支圧面の外径と同等)、座金孔径は
Φ264mm であり、一方、定着ブロック5aと接する側の座
金孔径はΦ390mm (定着ブロック4aの貫通孔径と同
等)、外径はΦ500mm である。
代えて図9に示す如き形状の8分割型の座金7(本発明
に係る座金の一例)を用いた。この座金7は炭素鋼(S45
C)よりなり、寸法は次の通りである。厚みは120mm 、ア
ンカーヘッド4aと接する側の座金面の外径はΦ370mm
(アンカーヘッド4a支圧面の外径と同等)、座金孔径は
Φ264mm であり、一方、定着ブロック5aと接する側の座
金孔径はΦ390mm (定着ブロック4aの貫通孔径と同
等)、外径はΦ500mm である。
【0019】上記のケーブル3、定着ブロック5a、座金
7を用いて、ケーブル端部のアンカーヘッド4aの定着作
業を次のようにして行った。即ち、図3に示す如く、ア
ンカーヘッド4aを定着ブロック5aの貫通孔に右上より左
下に向けて挿入し、次いでアンカーヘッド4aと定着ブロ
ック5aとの間に8割型の座金7の各々(分割品)を人力
で左右より嵌めた後、ケーブル引張り手段によりケーブ
ル3を右上方向へ引張って、ケーブル3端部のアンカー
ヘッド4aを座金7を介して定着ブロック5aに定着した。
7を用いて、ケーブル端部のアンカーヘッド4aの定着作
業を次のようにして行った。即ち、図3に示す如く、ア
ンカーヘッド4aを定着ブロック5aの貫通孔に右上より左
下に向けて挿入し、次いでアンカーヘッド4aと定着ブロ
ック5aとの間に8割型の座金7の各々(分割品)を人力
で左右より嵌めた後、ケーブル引張り手段によりケーブ
ル3を右上方向へ引張って、ケーブル3端部のアンカー
ヘッド4aを座金7を介して定着ブロック5aに定着した。
【0020】上記定着作業において、座金7の各々(分
割品)は小さく且つ軽く、そのため座金嵌め込み作業が
容易にでき、又、座金を保持し易く、座金落下の懸念は
全くなかった。
割品)は小さく且つ軽く、そのため座金嵌め込み作業が
容易にでき、又、座金を保持し易く、座金落下の懸念は
全くなかった。
【0021】又、上記定着の際に、ケーブル3への引張
荷重を段階的に増大し、引張荷重と座金7の歪みとの関
係を調べた。その結果、従来の座金と同様の座金機能を
有していることが確認された。
荷重を段階的に増大し、引張荷重と座金7の歪みとの関
係を調べた。その結果、従来の座金と同様の座金機能を
有していることが確認された。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る座金は、以上述べたような
構成を有し、作用をなすものであり、ケーブル端部のア
ンカーヘッドを定着ブロックに固定するためにアンカー
ヘッドと定着ブロックとの間に嵌められて使用される座
金として、従来の座金と同様の座金機能を発揮し得ると
共に、従来の座金に比し、小さくて軽く、そのためケー
ブル端部のアンカーヘッドを定着ブロックに固定する際
の座金定着作業が容易にでき、更には、保持し易くて座
金落下による人災の発生を防止し得るようになるという
効果を奏する。
構成を有し、作用をなすものであり、ケーブル端部のア
ンカーヘッドを定着ブロックに固定するためにアンカー
ヘッドと定着ブロックとの間に嵌められて使用される座
金として、従来の座金と同様の座金機能を発揮し得ると
共に、従来の座金に比し、小さくて軽く、そのためケー
ブル端部のアンカーヘッドを定着ブロックに固定する際
の座金定着作業が容易にでき、更には、保持し易くて座
金落下による人災の発生を防止し得るようになるという
効果を奏する。
【図1】斜張橋の概要を示す側面図である。
【図2】斜張橋におけるケーブル両端部のアンカーヘッ
ドの定着ブロックへの定着部を示す側断面図である。
ドの定着ブロックへの定着部を示す側断面図である。
【図3】ケーブル端部のアンカーヘッドを定着ブロック
に固定する際の座金定着作業の状況を説明するための図
である。
に固定する際の座金定着作業の状況を説明するための図
である。
【図4】座金定着後の座金における応力状態を説明する
ための図であって、(A) は側断面図であり、(B) は部分
断面示正面図である。
ための図であって、(A) は側断面図であり、(B) は部分
断面示正面図である。
【図5】本発明に係る座金の形状の一例を従来の座金の
形状と比較して説明するための側断面図である。
形状と比較して説明するための側断面図である。
【図6】従来の座金定着後の座金における座金内応力の
流れを説明するための側断面図である。
流れを説明するための側断面図である。
【図7】本発明に係る座金のすべり防止手段の例を示す
図であって、すべり防止手段として(A) は座金に突起を
設けた場合、(B) は座金が3段重ねであって各々の座金
に突起を設けた場合、(C) は座金端面(支圧面)に凹凸
を設けた場合、(D) は分割型リング状のストッパーを設
けた場合の座金定着後の概要を示す側断面図である。
(E) は(D) の場合の斜視図を示すものである。
図であって、すべり防止手段として(A) は座金に突起を
設けた場合、(B) は座金が3段重ねであって各々の座金
に突起を設けた場合、(C) は座金端面(支圧面)に凹凸
を設けた場合、(D) は分割型リング状のストッパーを設
けた場合の座金定着後の概要を示す側断面図である。
(E) は(D) の場合の斜視図を示すものである。
【図8】本発明に係る分割形状の座金の一例を示す斜視
図である。
図である。
【図9】本発明に係る分割形状の座金の一例を示す斜視
図である。
図である。
【図10】本発明に係る分割形状の座金の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】従来の座金の一例とその座金定着状況を示す
斜視図である。
斜視図である。
1--塔、2--桁、3--ケーブル、4a,4b--アンカーヘッ
ド、5a,5b--定着ブロック、6a,6b--座金、7--座金、
8--座金外側壁、9--座金孔内壁、10--応力、11--アン
カーヘッド支圧面、12--定着ブロック5aの支圧面、13--
応力流れ部、14--不要部分、15,16,17--分割形状の座
金、18--座金、A,B--ケーブル3の両端部、S1,S2,
S3--すべり防止手段、P--荷重。
ド、5a,5b--定着ブロック、6a,6b--座金、7--座金、
8--座金外側壁、9--座金孔内壁、10--応力、11--アン
カーヘッド支圧面、12--定着ブロック5aの支圧面、13--
応力流れ部、14--不要部分、15,16,17--分割形状の座
金、18--座金、A,B--ケーブル3の両端部、S1,S2,
S3--すべり防止手段、P--荷重。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−81798(JP,A) 特開 昭54−142819(JP,A) 実開 昭48−74542(JP,U) 実開 平4−138429(JP,U) 実開 昭58−25400(JP,U) 実開 昭51−38665(JP,U) 実開 平3−115115(JP,U) 特公 昭50−14456(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 11/00 E01D 1/00 - 21/04 E02D 5/22 - 5/80 E04C 5/00 - 5/20 E04G 21/12 E21D 20/00
Claims (5)
- 【請求項1】 ケーブル端部のアンカーヘッドをアンカ
ーヘッド径よりも大径の貫通孔を有する定着ブロックに
固定するためにアンカーヘッドと定着ブロックとの間に
嵌められて使用される座金において、アンカーヘッドと
接する側の座金面の外径をアンカーヘッド支圧面の外径
と略同等にすると共に、定着ブロックと接する側の座金
孔径を定着ブロックの貫通孔径と略同等にしてなり、さ
らに座金外側壁及び座金孔内壁をテーパ状となして定着
時にアンカーヘッド支圧面から定着ブロック支圧面に流
れる応力が発生する応力流れ部に対応するテーパ筒体に
形成してなることを特徴とする座金。 - 【請求項2】 座金厚み方向に分割されている請求項1
記載の座金。 - 【請求項3】 座金径方向に分割されている請求項1記
載の座金。 - 【請求項4】 アンカーヘッド支圧面及び/又は定着ブ
ロック支圧面と座金面とのすべりを防止する手段を有す
る請求項1、2又は3記載の座金。 - 【請求項5】 座金面同士のすべりを防止する手段を有
する請求項3記載の座金。
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JP03239954A JP3123782B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 座 金 |
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Family Applications (1)
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JP03239954A Expired - Fee Related JP3123782B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 座 金 |
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