JP2968504B2 - 緊張材の定着方法およびその定着装置 - Google Patents
緊張材の定着方法およびその定着装置Info
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Description
よびその定着装置に関するものである。
ルは、ケーブル自身の持つ機械的性質のなかでの引張強
度の10〜20%程度の緊張力しか付加されていない場
合があるが、この緊張力が構造物によって2〜3倍にも
増加されることがある。また上載荷重がない場合などは
強風や地震が発生したりすると、緊張力が減少して圧縮
力になる場合もある。
(1)に示すように、定着用アンカーヘッド16の挿通
孔15のテーパ孔20に楔19を用いて緊張材17を定
着していた。楔19はある一定の緊張力で定着すれば、
その張力以内では定着機能を失うことはないが、張力が
急激に増加した場合などは、その機能を十分に発揮でき
ずに緊張材17が楔19から抜け出してしまうというお
それがあった。
(2)に示すように、緊張材17に圧着グリップ21が
用いられるようになった。この圧着グリップ21は、緊
張材17の緊張力0から破断荷重に至るまで十分に定着
機能をもつものである。
張材の端部に圧着グリップを用い、これを緊張材の両端
に設けたものを複数よせ集めて1本のケーブルとした場
合、圧着グリップ間の長さを均等に揃えることはほとん
ど不可能であったため、緊張材に緊張力が均等に付加さ
れないという問題があった。また圧着グリップを両端に
設けた1本の緊張材の場合も、緊張材のたるみ等によっ
て所定の緊張力が付加できない虞があった。
れたものであり、その目的は、緊張材に所定の緊張力を
付加できる緊張材の定着方法およびその定着装置を提供
するものである。
材の定着方法が、一端部が定着された緊張材の他端部
を、定着用アンカーヘッドにおける調整ボルトの緊張材
挿入孔に挿入し、該緊張材挿入孔から突出した緊張材の
他端部に圧着グリップを設け、前記調整ボルトを回転さ
せて前記緊張材を仮緊張した後に緊張ジャッキで緊張し
たことを特徴とする。また緊張材の定着装置は、緊張材
の端部を挿入する緊張材挿入孔が貫通された調整ボルト
が、定着用アンカーヘッドの貫通孔に上下動自在にねじ
込まれ、前記定着用アンカーヘッドが定着用ナットに上
下動自在にねじ込まれたことを特徴とする。
の緊張材挿入孔に緊張材を挿入し、該緊張材挿入孔から
突出した緊張材の端部に圧着グリップを圧着する。そし
て、前記調整ボルトを回転させて圧着グリップを押し上
げることにより緊張材に所定の張力を付与して仮緊張す
る。このことにより緊張材が複数の場合は、各緊張材の
長さ調整ができるので均等の力で緊張できるとともに、
緊張材が1本の場合は所定の緊張力を正確に付与するこ
とができる。
張の状態で本緊張するため、両端部に圧着グリップを設
けた緊張材の場合、複数の緊張材であっても、各緊張材
の圧着グリップ間の長さを均等にすることができる。
の定着装置の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に
説明する。はじめに緊張材の定着装置について説明し、
その後で緊張材の定着方法について説明する。図1は緊
張材の定着装置の平面図、図2は図1のA−A線断面
図、図3は緊張材の定着装置の分解断面図、図4は緊張
材の定着装置の斜視図である。
着用アンカーヘッド3と、調整ボルト4とから構成さ
れ、コンクリート構造物、その他鋼構造物内に挿通さ
れ、かつ一部がこれらの構造物から突出したPC鋼線な
どの緊張材の端部を定着するものである。
り、内面に設けたネジ2aに定着用アンカーヘッド3が
ねじ込まれ、該定着用アンカーヘッド3がネジ回転で上
下動できるようになっている。この定着用アンカーヘッ
ド3には7つの貫通孔7が開口され、これに調整ボルト
4がねじ込まれ、この調整ボルト4が前記と同様にネジ
回転で上下動できるようになっている。なお、前記貫通
孔7は7つに限定されるものではなく、任意の数のもの
を使用することもできる。
ト頭8が軸部9とほぼ同じ大きさであり、前記軸部9の
全長にネジ10が設けられている。また調整ボルト4の
軸芯方向に緊張材を挿入する緊張材挿入孔11が貫通さ
れ、緊張材が容易に挿入できる大きさを備えている。こ
の調整ボルト4は各種工具で簡単に回転できるようにな
っており、本実施の形態においては7本であるが、この
数には限定されるものではなく、緊張材の数に応じて設
けることができる。
定着方法について説明する。この定着装置は斜張用ケー
ブル、プレストレスとスチール梁(トラス梁、単一材
梁、組立梁)、落橋防止ケーブル、土留用タイケーブ
ル、待ち受け型のグラウンドアンカー、膜構造屋根ステ
イケーブル、吊り屋根用ケーブル、吊り構造用吊りケー
ブル、天秤屋根控えケーブルなどのケーブルに使用さ
れ、これらのケーブルの両端部または一端部に設置され
るものである。
面図を示し、コンクリート部材5の両側に支圧板12を
介して定着装置1を設置し、該定着装置1における調整
ボルト4の緊張材挿入孔11にPC鋼線などの緊張材6
の端部を挿入する。この緊張材6は一部がコンクリート
部材5に挿通され、両端部がコンクリート部材5から突
出しており、これを所定の力で緊張することによりコン
クリート部材5に所定のプレストレスを付与するもので
ある。
ブを圧着して圧着グリップ13を取り付ける。この圧着
グリップ13の取り付け位置はあらかじめ決めておき、
マーカーなどで印を付けておく。また圧着グリップ13
を取り付ける時点では、調整ボルト4は、図6に示すよ
うに、定着用アンカーヘッド3の貫通孔7に完全にねじ
込まれた状態、すなわちボルト頭8が定着用アンカーヘ
ッド3の上面に接触した状態になっている。
を回転させてボルト頭8を圧着グリップ13の下面に当
接させて緊張材6に所定の張力を付与して仮緊張する。
このことにより、各圧着グリップ13間の長さの不揃い
を解消することができるとともに、例えば緊張材のたる
みも解消することができる(図5参照)。
張してから定着装置1にジャッキ(図示せず)を取り付
け、所定の緊張力で7本の緊張材6を同時に緊張する
と、各緊張材6はそれぞれ均等の緊張力が付与されて全
て均等に緊張される。
6における圧着グリップ13間の長さの違いを調整でき
るので、均等な緊張力が容易に付与できる。なお、本実
施の形態は定着装置1を緊張材6の両端部に設けたもの
について説明したが、これは一端部に設けた場合にも適
用でき、この場合も前記と同様の方法で緊張する。
入して圧着グリップを取り付けた後、調整ボルトを回転
させて緊張材に所定の緊張力を付与して仮緊張すると、
各圧着グリップ間の長さの不揃いを解消することができ
るので、緊張材が複数の場合は各緊張材を均等な力で緊
張できるとともに、緊張材が1本の場合は所定の緊張力
を正確に付与できる。
リップ間の長さを調整することができる。
より緊張材の伸びの違いを調整できる。
の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一端部が定着された緊張材の他端部を、
定着用アンカーヘッドにおける調整ボルトの緊張材挿入
孔に挿入し、該緊張材挿入孔から突出した緊張材の他端
部に圧着グリップを設け、前記調整ボルトを回転させて
前記緊張材を仮緊張した後に緊張ジャッキで緊張したこ
とを特徴とする緊張材の定着方法。 - 【請求項2】 緊張材を挿入する緊張材挿入孔が貫通さ
れた調整ボルトが、定着用アンカーヘッドの貫通孔に上
下動自在にねじ込まれていることを特徴とする緊張材の
定着装置。 - 【請求項3】 緊張材を挿入する緊張材挿入孔が貫通さ
れた調整ボルトが、定着用アンカーヘッドの貫通孔に上
下動自在にねじ込まれ、前記定着用アンカーヘッドが定
着ナットに上下動自在にねじ込まれたことを特徴とする
緊張材の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP71498A JP2968504B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 緊張材の定着方法およびその定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP71498A JP2968504B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 緊張材の定着方法およびその定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193632A JPH11193632A (ja) | 1999-07-21 |
JP2968504B2 true JP2968504B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=11481442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP71498A Expired - Fee Related JP2968504B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 緊張材の定着方法およびその定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968504B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PT1227200E (pt) | 2001-01-29 | 2008-09-15 | Vsl Int Ag | Dispositivo para a ancoragem de uma extremidade de um estai a uma base |
KR102400763B1 (ko) * | 2020-07-09 | 2022-05-20 | 안승환 | 케이블용 정착장치 |
-
1998
- 1998-01-06 JP JP71498A patent/JP2968504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11193632A (ja) | 1999-07-21 |
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