JP2935957B2 - ケーブルの緊張定着方法 - Google Patents

ケーブルの緊張定着方法

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JP2935957B2 JP16008194A JP16008194A JP2935957B2 JP 2935957 B2 JP2935957 B2 JP 2935957B2 JP 16008194 A JP16008194 A JP 16008194A JP 16008194 A JP16008194 A JP 16008194A JP 2935957 B2 JP2935957 B2 JP 2935957B2
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雅光 武井
茂雄 庄司
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利邦 坂吉
茂樹 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜張橋における斜材、
即ちPC鋼より線からなるケーブルを緊張して定着する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の斜張橋におけるケーブルの緊張
定着する技術としては、例えば特公平3−14961
号公報に開示された構成のものが従来例として周知であ
る。この従来例においては、斜張橋の支柱と橋桁とに渡
ってメインケーブルが張設されている。このメインケー
ブルは、多数本のケーブルが予め束ねられた、所謂プレ
ハブタイプのものであり、それらの両端部は、夫々支柱
及び橋桁にアンカーヘッドなどの定着体を介して固定さ
れている。
【0003】また、最近では、PC鋼より線を使用し
た斜材も出現しているが、定着部に内鋼管を用いること
によって、多数本配設されたPC鋼より線は支柱と橋桁
間に張設されセット時点から絞られた形状を呈してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例におい
ては、予め多数本のケーブルが束ねられていることか
ら、それだけでも斜材自体が大げさなものとなり、最近
の大型架橋への使用になると更に大型化し重量が著しく
増大することになり、実質的に大型斜材としては架設の
作業性が悪く不適当である。
【0005】また、前記の従来例においては、PC鋼
より線のセット時点から絞られた状態で張設されるの
で、架設作業が面倒であるばかりでなく、各PC鋼より
線の緊張力にバラツキが生ずると言う不都合がある。
【0006】更に、上記の従来例においては、多数本
の長尺なPC鋼より線が最初から絞られた状態で架設さ
れることから、夫々が適正な位置にキチンと位置してい
るか否かの確認が困難であり、仮に一部においてクロス
した状態があると、長期使用でそのクロスしている部分
が摩擦により破断する虞があり、施工・管理に問題があ
る。
【0007】従って、従来例においては架設の作業性
と、適正な架設確認の困難性及び施工管理に解決しなけ
ればならない課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、多数本のケーブルの両
端部を多数の貫通孔を有する定着体に夫々固定して張設
し、各ケーブルが所定の間隔をもって略平行になるよう
に緊張した後に、少なくとも前記定着体の近傍で絞り込
み又は締め付け部材を用いて中心部に向かって絞り込む
ことにより、各ケーブルが略直線状態で且つ平行に隣接
して張設されるようにしたことを特徴とするケーブルの
緊張定着方法を提供するものであり、ケーブルの絞り込
み形状が断面多角形状であること;ケーブルがPC鋼よ
り線であること;定着体の多数の貫通孔は、均等間隔で
且つ多角形状に設けられていること;並びに多角形状が
六角形であるあること;を含むものである。
【0009】
【作用】多数本のケーブルが1本づつ個々に緊張されて
全体として平行状態を維持することで、個々のケーブル
の緊張度が略均等になり、その後中心部に向かって絞り
込むことで、最終的な緊張度を付与すると共に、多数本
のケーブルが平行に且つ隣接状態で位置するようにな
り、ケーブル間のクロス現象は生じない。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照しながら説
明する。図1は斜張橋の一部を略示的に示したものであ
り、斜張橋は、橋桁1に対して支柱2が上部に所定長さ
突出した状態で形成され、その橋桁1と支柱2間に複数
本の斜材3が両側に緊張配設され、橋桁1が斜材3を介
して支柱2で支持されるようになっている。
【0011】本発明は、このような斜張橋における斜材
3の緊張定着方法に関するものであり、使用される斜材
3は多数本のケーブルから構成されている。このケーブ
ルは例えばPC鋼より線であり、その両端部は橋桁1と
支柱2とにおいて夫々適宜の定着体で同様の定着手段に
より固定されている。
【0012】図2に一方(橋桁側)の緊張定着状況を示
してある。即ち、一条の斜材3は、多数本のケーブル3
aで構成されており、それら各ケーブルの両端部は定着
体4(アンカーヘッドとも言う)に適宜の手段により固
定される。
【0013】この定着体4は、例えば所定の厚みをもっ
た鋼鈑で形成され、所定の間隔をもって多数個のテーパ
ー状の貫通孔4aが形成されており、該貫通孔に夫々ケ
ーブル3aの端部を挿通した後に、端部側から各貫通孔
4aとケーブル3aとの間に楔材5を咬ませることによ
って固定している。
【0014】この場合に、ケーブル3aは夫々が1本づ
づ順次予定された位置に張設されるものであり、相互に
クロスしないようにすると共に、各ケーブル3a毎に一
定の緊張度を付与することができ、それによって緊張し
たケーブル3aは相互間において略平行な状態に位置す
る。
【0015】このように1本づつのケーブル3aを緊張
して略平行に位置させた状態が仮固定であり、この状態
において張設されたケーブル3aが適正な状態になって
いるか否かが目視により確認できる。更に必要により確
認後にケーブル3a全体に所定張力を与える本緊張又は
調整緊張を行った後、本固定又は定着に入る。
【0016】即ち、図3に示したように、多数のケーブ
ル3aが平行な状態で張設された後に、定着体4の近傍
において絞り又は締め付け部材6により、ケーブル3a
を中心方向に絞って相互に隣接状態にすることで本固定
又は定着が完了する。締め付け部材6は、定着体4の近
傍のみならず、中間部付近においても複数箇所に取り付
けることができる。
【0017】この場合に、例えば、適宜の仮固定用の締
め付け具を用いてケーブル3aを絞り、その状態を維持
させるために締め付け部材6を取り付け、その後仮固定
用の締め付け具は取り外せば良い。
【0018】ケーブル3aを絞って固定した状態は、そ
の断面形状が多角形状であり好ましくは六角形状であ
る。多数本のケーブル3aが定着体4に固定される状況
は、定着体4に設けられた貫通孔4aの配列の仕方によ
って決まる。
【0019】例えば、多数個の貫通孔が同心円状に且つ
略等間隔で形成されれば、張設された多数本のケーブル
3aは全体として円筒状に配設されるし、多角形状、例
えば六角形状に配列させて貫通孔を設ければ、多数本の
張設されたケーブル3aは全体として六角形状の筒体に
なる。
【0020】そこで、使用される定着体4として、図4
及び図5に示したような貫通孔4aの配列、即ち座標の
ものが使用され、その貫通孔の配列又は座標に従って各
ケーブルが順次張設されるので、張設されるケーブルは
適正な位置にセットされることで相互間においてクロス
するような不都合は生じない。
【0021】これら定着体4はいずれも大型斜材に使用
されるものであって、最大109本のケーブルが張設で
きるものである。そして、ケーブルの本数が少ない場合
には、当然のこととして中心部側の貫通孔から順次使用
し、全体的にすっきりした多角形状が維持されるように
する。また、本固定又は定着の形状が多角形であること
からして、貫通孔の配列も予めそれに対応した多角形状
に形成しておけば、絞り込み固定においてより一層好都
合なものとなる。
【0022】いずれにしても、本発明に係るケーブルの
緊張定着方法は、大型斜材を構成する多数本のケーブル
について、原則として1本づつのケーブルを予定した配
列又は座標に従って張設した後、全体の本緊張又は調整
緊張することで、従来例とは全く異なった技術的思想と
なっているのである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るケーブ
ルの緊張定着方法は、多数本のケーブルの両端部を多数
の貫通孔を有する定着体に夫々固定して張設し、各ケー
ブルが所定の間隔をもって略平行になるように緊張した
後に、少なくとも前記定着体の近傍で絞り込み又は締め
付け部材を用いて中心部に向かって絞り込むことによ
り、各ケーブルが略直線状態で且つ平行に隣接して張設
されるようにしたので、大型斜材であっても、各ケーブ
ルの緊張度を全体として略均一にすることができると共
に、多数本のケーブル相互においてクロス状態が生じな
いようにすることができると言う優れた効果を奏する。
【0024】また、大型斜材であっても、一条の斜材を
構成する多数本のケーブルが1本づつ配設緊張され本固
定又は定着前に、均等な張力と間隔をもって配設緊張さ
れることから、作業者が目視によって1本づつの配設状
態を確認することができ、作業性が著しく向上すると共
に、作業の施工管理が容易になると言う優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル緊張定着方法が適用でき
る斜張橋の一部を略示的に示した側面図である。
【図2】本発明に係るケーブル緊張定着方法を説明する
ための定着固定部分における要部のみの略示的断面図で
ある。
【図3】同ケーブル緊張定着方法を説明するための定着
固定部分における要部のみの略示的断面図である。
【図4】同ケーブル緊張定着方法に使用される一つの定
着体の貫通孔の配列又は座標を示す説明図である。
【図5】同ケーブル緊張定着方法に使用される他の定着
体の貫通孔の配列又は座標を示す説明図である。
【符号の説明】
1 橋桁 2 支柱 3 斜材 3a ケーブル 4 定着体 4a 貫通孔 5 楔材 6 締め付け部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 渡 東京都千代田区二番町12番地 株式会社 エスイー内 (72)発明者 平山 晃 東京都千代田区二番町12番地 株式会社 エスイー内 (72)発明者 武井 雅光 千葉県千葉市中央区新浜町1番地 川鉄 テクノワイヤ株式会社内 (72)発明者 庄司 茂雄 千葉県千葉市中央区新浜町1番地 川鉄 テクノワイヤ株式会社内 (72)発明者 峰 公雄 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 坂吉 利邦 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 中村 茂樹 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社東京本社内 (56)参考文献 特開 平7−109710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 19/10 E01D 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本のケーブルの両端部を多数の貫通
    孔を有する定着体に夫々固定して張設し、各ケーブルが
    所定の間隔をもって略平行になるように緊張した後に、
    少なくとも前記定着体の近傍で絞り込み又は締め付け部
    材を用いて中心部に向かって絞り込むことにより、各ケ
    ーブルが略直線状態で且つ平行に隣接して張設される
    うにしたことを特徴とするケーブルの緊張定着方法。
  2. 【請求項2】 ケーブルの絞り込み形状が断面多角形状
    である請求項1に記載のケーブル緊張定着方法。
  3. 【請求項3】 ケーブルがPC鋼より線である請求項1
    又は2に記載のケーブル緊張定着方法。
  4. 【請求項4】 定着体の多数の貫通孔は、均等間隔で且
    つ多角形状に設けられている請求項1に記載のケーブル
    緊張定着方法。
  5. 【請求項5】 多角形状が六角形である請求項1又は4
    に記載のケーブル緊張定着方法。
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