JP3123334B2 - 内燃機関の過給圧制御装置 - Google Patents

内燃機関の過給圧制御装置

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JP3123334B2
JP3123334B2 JP06052154A JP5215494A JP3123334B2 JP 3123334 B2 JP3123334 B2 JP 3123334B2 JP 06052154 A JP06052154 A JP 06052154A JP 5215494 A JP5215494 A JP 5215494A JP 3123334 B2 JP3123334 B2 JP 3123334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は過給機を備えた内燃機
関に係り、その過給圧を制御するための過給圧制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、過給機を備えた内燃機関では、そ
の吸気が過給機により過給されることにより、内燃機関
における圧縮圧力が高まり機関出力を増大させることが
可能となる。その反面、過給により吸気が断熱圧縮され
ることから、吸気温度が上昇して、場合によってはノッ
キングが発生し易くなる。そこで、過給に起因するノッ
キングの発生を抑える目的から、過給機の作動を制御す
ることにより、過給圧の上昇レベルを適宜に制御するこ
とが考えられる。
【0003】一方、近年では、オクタン価の高い燃料
(いわゆる「ハイオク燃料」)と、オクタン価の低い燃
料(いわゆる「レギュラ燃料」)の何れもが内燃機関で
使用される機会がある。そのため、使用燃料が「ハイオ
ク燃料」であるか「レギュラ燃料」であるかの違いに応
じて、内燃機関に係る各種制御の仕様を変更させる必要
がある。例えば、上記過給圧の上昇レベルや基本点火時
期等の設定が使用燃料の違いに応じて変更される場合が
ある。又、これらの制御仕様の変更を前提として使用燃
料の判別が行われている。この判別は、従来よりノック
センサを用いて行われており、同センサにより検出され
るノッキングのタイミングや強度の違いに基づいて行わ
れる。
【0004】例えば、特開平3−3924号公報に開示
された過給圧制御装置では、「ハイオク燃料」と「レギ
ュラ燃料」との判別がノックセンサを使用して行われて
いる。又、その判別結果に基づいて過給圧の上昇補正量
が変更設定される。即ち、燃料の判別は、機関の運転時
に常時行われており、「レギュラ燃料」の使用が判別さ
れた場合には、過給圧を上昇させるべき特定の運転領域
で、過給圧の上昇補正量が「ハイオク燃料」のそれに比
べて小さく設定される。この制御によれば、「ハイオク
燃料」の使用時に、過給圧の上昇レベルを充分に大きく
することができ、内燃機関で良好な加速性を確保するこ
とが可能となる。一方、「レギュラ燃料」の使用時に
は、過給圧の上昇レベルが適度に抑えられてノッキング
の発生を防止することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
開示された従来技術では、燃料の判別が常に行われてい
ることから、過給圧を上昇させるべき特定の運転領域に
おいても、その判別が随時行われることになる。即ち、
燃料の判別が行われる運転領域と、その判別結果を過給
圧の制御に反映させるべき特定の運転領域とが、特には
区分されていない。
【0006】ここで、過給圧を制御すべき特定の運転領
域において、既に「ハイオク燃料」に対応して上昇補正
量が設定されている状況で、運転状態によっては判別の
結果が「レギュラ燃料」へと一時的に変わることも考え
られる。従って、このような場合に、燃料判別結果の変
化に対応して上昇補正量が小さい側へ変更れさると、過
給圧が一時的に不足することになり、内燃機関で無用な
出力低下を招くおそれがあった。一方、上記特定の運転
領域において、既に「レギュラ燃料」に対応して上昇補
正量が設定されている状況で、判別の結果が「ハイオク
燃料」へと一時的に変わることも考えられる。従って、
このような場合に、燃料の判別結果に対応して上昇補正
量が大きい側へ変更されると、過給圧が一時的に過剰と
なり、内燃機関ではノッキングやプレイグニッション等
に至るおそれがあった。
【0007】又、内燃機関の運転条件によっては、上記
特定の運転領域において、「ハイオク燃料」の判別と
「レギュラ燃料」の判別とが誤って繰り返されるおそれ
もある。従って、このような場合には、上昇補正量の設
定が繰り返し変更されることになり、過給圧が繰り返し
変動して、内燃機関の出力を変動させるおそれがあっ
た。そのため、上記の内燃機関を搭載した車両では、サ
ージの発生に至るおそれがあった。
【0008】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、燃料オクタン価の判別結果
に対応して過給圧の上昇レベルを設定することを前提と
して、燃料オクタン価の判別結果が一時的に変化した場
合に過給圧が不用意に変動することを未然に防止するこ
とを可能にした内燃機関の過給圧制御装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、内燃機
関M1における吸気を過給するための過給機M2と、内
燃機関M1の回転数を含む各種運転状態を検出するため
の運転状態検出手段M3と、その運転状態検出手段M3
の検出結果に基づき特定の過給運転領域と判断したとき
に、目標過給圧を得るべく過給機M2の作動を制御する
ための過給機制御手段M4と、内燃機関M1のノッキン
グを検出するためのノッキング検出手段M5と、そのノ
ッキング検出手段M5の検出結果に基づき、内燃機関M
1で使用されている燃料のオクタン価を判別するための
燃料判別手段M6と、その燃料判別手段M6の判別結果
に基づき、過給機制御手段M4における目標過給圧のレ
ベルを設定するための目標過給圧設定手段M7とを備え
た内燃機関の過給圧制御装置において、運転状態検出手
段M3の検出結果に基づき、燃料判別手段M6における
判別運転領域を特定するための運転領域特定手段M8
と、その運転領域特定手段M8により特定されるべき判
別運転領域と過給機制御手段M4により判断されるべき
過給運転領域とを区分し、内燃機関M1の回転数領域に
おいて判別運転領域を過給運転領域よりも低い領域に設
定するための運転領域区分手段M9とを備えたことを趣
旨としている。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、内燃
機関M1の運転時には、運転状態検出手段M3により回
転数を含む各種運転状態が検出され、ノッキング検出手
段M5によりノッキングが検出される。
【0011】そして、過給機制御手段M4によれば、上
記運転状態の検出結果に基づき過給運転領域と判断した
ときに、過給機M2の作動が制御される。この制御によ
り、内燃機関M1における吸気が過給され、その過給圧
が目標過給圧に調整される。一方、燃料判別手段M6に
よれば、上記ノッキングの検出結果に基づき、燃料のオ
クタン価が判別される。そして、目標過給圧設定手段M
7によれば、上記オクタン価の判別結果を反映して、過
給機制御手段M4における目標過給圧のレベルが設定さ
れる。
【0012】ここで、運転領域特定手段M8によれば、
上記運転状態の検出結果に基づき、燃料判別手段M6に
おける判別運転領域が特定される。しかも、運転領域区
分手段M9によれば、判別運転領域が過給運転領域と区
分され、その判別運転領域が過給運転領域よりも低い回
転数領域に設定される。
【0013】従って、内燃機関M1の回転数が上昇する
際には、燃料のオクタン価の判別が、その判別結果を反
映して目標過給圧が設定されるよりも前に低い回転数領
域で行われることになる。このため、過給機M2の作動
の制御中に目標過給圧の設定レベルが不用意に変わるこ
とはない。
【0014】
【実施例】以下、この発明の内燃機関の過給圧制御装置
を自動車のガソリンエンジンシステムに具体化した一実
施例を図2〜図10に基づいて詳細に説明する。
【0015】図2はこの実施例における内燃機関の過給
圧制御装置を含むガソリンエンジンシステムを示す概略
構成図である。内燃機関としてのエンジン1には複数の
シリンダ2が設けられている。各シリンダ2にはピスト
ン3が上下動可能にそれぞれ設けられている。ピストン
3は図示しないクランク軸に連結されており、ピストン
3を上下動させることにより、クランク軸が回転され
る。各シリンダ2内ではピストン3の頂部に面する側が
それぞれ燃焼室4となっている。各燃焼室4には点火プ
ラグ5がそれぞれ設けられている。又、各燃焼室4に
は、吸気ポート6a及び排気ポート7aを通じて、吸気
通路6及び排気通路7がそれぞれ連通されている。吸気
通路6及び排気通路7は、連結された複数の管より構成
されている。吸気ポート6a及び排気ポート7aには、
開閉用の吸気バルブ8及び排気バルブ9がそれぞれ設け
られている。これら吸気バルブ8及び排気バルブ9を開
閉するために、吸気側カムシャフト10及び排気側カム
シャフト11がそれぞれ設けられている。各カムシャフ
ト10,11の一端には、吸気側及び排気側のタイミン
グプーリ12,13がそれぞれ設けられている。各タイ
ミングプーリ12,13は、タイミングベルト14を介
してクランク軸に駆動連結されている。
【0016】従って、エンジン1の運転時には、クラン
ク軸からタイミングベルト14及び各タイミングプーリ
12,13を介して各カムシャフト10,11に回転力
が伝達される。又、各カムシャフト10,11の回転に
より吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉される。各バ
ルブ8,9は、クランク軸の回転及びピストン3の上下
動に同期して、即ち吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行
程及び排気行程よりなるエンジン1の一連の4行程に同
期して所定の開閉タイミングで駆動される。
【0017】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられている。各シリンダ2の吸気ポート6aの近
傍には、吸気通路6に燃料を噴射するためのインジェク
タ16がそれぞれ設けられている。各インジェクタ16
は通電により開弁される電磁弁である。周知のように、
各インジェクタ16には、図示しない燃料タンク内の燃
料が、燃料ポンプの作動に基づき圧送供給される。
【0018】そして、吸気通路6にはエアクリーナ15
を通じて外気(空気)が取り込まれる。その空気の取り
込みと同時に、各インジェクタ16から燃料が噴射され
ることにより、空気と燃料との混合気が、吸入行程にお
ける吸気バルブ8の開きに同期して燃焼室4に吸入され
る。更に、エンジン1では、燃焼室4に吸入された混合
気が点火プラグ5の作動により爆発・燃焼されることに
より、ピストン3に運動力が付与され、クランク軸に回
転力が付与される。そして、燃焼後の排気ガスは、排気
行程における排気バルブ9の開きに同期して燃焼室4か
ら排気ポート7aへ排出され、更に排気通路7を通じて
外部へと排出される。
【0019】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。このスロットルバルブ17が開
閉されることにより、吸気通路6に対する空気の取り込
み量、即ち吸気量が調節される。又、スロットルバルブ
17の下流には、吸気脈動を平滑化させるためのサージ
タンク18が設けられている。一方、排気通路7の途中
には、排気ガスを浄化するための三元触媒19を内蔵し
てなる触媒コンバータ20が設けらている。
【0020】この実施例において、吸気通路6及び排気
通路7には、各燃焼室4における吸気を過給するための
過給機としてのターボチャージャ21が設けられてい
る。このターボチャージャ21はコンプレッサ22及び
タービン23を備え、両者22,23が同一回転軸によ
り連結される。コンプレッサ22はエアクリーナ15と
スロットルバルブ17との間にて吸気通路6に配設され
ている。タービン23は触媒コンバータ20より上流側
にて排気通路7に配設されている。周知のように、ター
ボチャージャ21では排気ガスのエネルギーによりター
ビン23が回転される。この回転により、同一回転軸上
にあるコンプレッサ22が回転されて吸気が昇圧、即ち
過給される。この吸気の昇圧により、高密度の空気が各
燃焼室4へ送り込まれ、エンジン1の出力増大が図られ
る。
【0021】又、排気通路7には、タービン23の上流
側と下流側とを連通する排気バイパス通路24が設けら
れている。この排気バイパス通路24には、開閉用のウ
ェイストゲートバルブ25が設けられている。このウェ
イストゲートバルブ25は、ターボチャージャ21によ
る過給圧がある設定値以上になることを防止するための
ものである。そして、同バルブ25を駆動させるため
に、ダイヤフラム式のアクチュエータ26が設けられて
いる。このアクチュエータ26は圧力室26aを備え、
その圧力室26aにはコンプレッサ22よりも下流側の
吸気通路6から延びる第1の圧力通路27が連通されて
いる。そして、第1の圧力通路27を通じて圧力室26
aに導入される過給圧が設定値を越えることにより、ア
クチュエータ26が作動してウェイストゲートバルブ2
5が開かれる。この作動により、タービン23に流入す
べき排気ガスの一部が排気バイパス通路24を通じてバ
イパスされ、タービン23の出力が抑制され、もってコ
ンプレッサ22による過給圧の発生レベルが抑制され
る。
【0022】更に、ウェイストゲートバルブ25の開度
を適宜に制御するために、アクチュエータ26の圧力室
26aには、コンプレッサ22よりも上流側の吸気通路
6から延びる第2の圧力通路28が連通されている。第
2の圧力通路28には、同通路28を開閉するためのバ
キューム・スイッチング・バルブ(VSV)29が設け
られている。VSV29はその開度が通電によりデュー
ティ制御される。そして、VSV29が適宜に開かれる
ことにより、過給圧より低い気圧が第2の圧力通路28
を通じて圧力室26aに導入される。この気圧の導入に
より、圧力室26aの圧力が低減され、ウェイストゲー
トバルブ25がその開度を小さくする方向へ駆動され
る。
【0023】又、コンプレッサ22よりも下流側の吸気
通路6には、過給された吸気を冷却するためのインター
クーラ30が設けられている。ターボチャージャ21で
圧縮された吸気は、断熱圧縮により温度を上昇させて実
質空気量を低減させることになる。このインタークーラ
30では、過給された吸気を冷却することにより、その
実質空気量の低減が防止される。
【0024】更に、エアクリーナ15とコンプレッサ2
2よりも下流側の吸気通路6との間は、吸気バイパス通
路31を通じて連通されている。吸気バイパス通路31
には、ダイヤフラム式のエア・バイパス・バルブ(AB
V)32が設けられている。このABV32には、サー
ジタンク18より延びる第3の圧力通路33を通じて過
給圧が作用する。そして、第3の圧力通路33を通じて
ABV32に作用する過給圧がある上限値を越えること
により、ABV32が開かれる。この作動により、エア
クリーナ15よりコンプレッサ22へ流入すべき吸気の
一部が吸気バイパス通路31を通じてバイパスされ、コ
ンプレッサ22により過給されるべき吸気量が低減され
て過給圧の上昇が抑制される。
【0025】エアクリーナ15の近傍には、吸気温セン
サ41が設けられている。この吸気温センサ41では、
吸気通路6に取り込まれる吸気の温度(吸気温)THA
が検出され、その大きさに応じた信号が出力される。ス
ロットルバルブ17の近傍には、スロットルセンサ42
が設けられている。このスロットルセンサ42では、ス
ロットルバルブ17の開度(スロットル開度)TAが検
出され、その大きさに応じた信号が出力される。併せ
て、スロットルセンサ42では、スロットルバルブ17
が全閉位置に配置されたときにそのことを指示するため
のアイドル信号IDLが出力される。更に、サージタン
ク18には、吸気圧センサ43が設けられている。この
吸気圧センサ43では、サージタンク18内における吸
気の圧力(吸気圧)PMが検出され、その大きさに応じ
た信号が出力される。排気通路7の途中には、酸素セン
サ44が設けられている。この酸素センサ44では、排
気中の酸素濃度Oxが検出され、その大きさに応じた信
号が出力される。
【0026】エンジン1には、水温センサ45が設けら
れてい。この水温センサ45では、エンジン1の内部を
流れる冷却水の温度(冷却水温)THWが検出され、そ
の大きさに応じた信号が出力される。又、エンジン1に
は、エンジン1のノッキングを検出するための本発明の
ノッキング検出手段としてのノックセンサ46が設けら
れている。このノックセンサ46では、燃焼室4におけ
るノッキングの発生が振動として検出され、その振動の
大きさを指示するノッキング信号KSが出力される。
【0027】各点火プラグ5には、ディストリビュータ
34にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ34ではイグナイタ35から出力される高電圧
がクランク軸の回転、即ちクランク角度に同期して各点
火プラグ5に分配される。そして、各点火プラグ5の点
火タイミングは、イグナイタ35からの高電圧出力タイ
ミングにより決定される。
【0028】ディストリビュータ34には、排気側カム
シャフト11に連結されて、クランク軸の回転に同期し
て回転される図示しないロータが内蔵されている。又、
ディストリビュータ34には、回転数センサ47及び気
筒判別センサ48が設けられている。回転数センサ47
では、ロータの回転からクランク軸の回転数(エンジン
回転数)NEが検出され、その大きさに応じた信号が出
力される。気筒判別センサ48では、同じくロータの回
転に応じてクランク軸の基準位置(クランク角基準位
置)GPが所定の割合で検出され、それに応じた信号が
出力される。この実施例では、エンジン1の一連の4行
程に対してクランク軸が2回転するものとして、回転数
センサ47では1パルス当たり30°CAの割合でクラ
ンク角度が検出され、エンジン回転数NEを指示する信
号として出力される。又、気筒判別センサ48では1パ
ルス当たり360°CAの割合でクランク角度が検出さ
れ、クランク角基準位置GPを指示する信号として出力
される。従って、エンジン回転数NE及びクランク角基
準位置GPの両信号を併用することにより、各シリンダ
2におけるピストン3の上下動位置が検出可能である。
【0029】この実施例において、スロットルバルブ1
7の近傍の吸気通路6には、バイパス通路36が設けら
れている。このバイパス通路36はスロットルバルブ1
7を迂回して同バルブ17の下流側とエアクリーナ15
の下流側との間を連通させる。このバイパス通路36に
は、リニアソレノイド式のアイドル・スピード・コント
ロール・バルブ(ISCV)37が設けられている。こ
のISCV37の開度は、スロットルバルブ17が全閉
となるエンジン1のアイドリング時に、そのアイドリン
グを安定させるためにデューティ制御される。そして、
この制御によりバイパス通路36を流れる空気量が調節
され、もってアイドリング時に燃焼室4に取り込まれる
吸気量が制御される。
【0030】そして、図2に示すように、各インジェク
タ16、VSV29、イグナイタ35及びISCV37
は電子制御装置(以下単に「ECU」という)50に電
気的に接続されている。この実施例では、ECU50に
より本発明の過給機制御手段、燃料判別手段、目標過給
圧設定手段、運転領域特定手段及び運転領域区分手段等
が構成されている。又、ECU50には前述した吸気温
センサ41、スロットルセンサ42、吸気圧センサ4
3、酸素センサ44、水温センサ45、ノックセンサ4
6、回転数センサ47及び気筒判別センサ48がそれぞ
れ接続されている。そして、ECU50はこれら各セン
サ41〜48からの出力信号に基づき、各インジェクタ
16、VSV29、イグナイタ35及びISCV37を
好適に駆動制御する。又、この実施例では、スロットル
センサ42、吸気圧センサ43、回転数センサ46等に
より、エンジン1の各種運転状態を検出するための本発
明の運転状態検出手段が構成されている。
【0031】次に、上記のECU50に係る電気的構成
について図3のブロック図に従って説明する。ECU5
0は中央処理装置(CPU)51、所定の制御プログラ
ム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)5
2、CPU51の演算結果等を一時記憶するためのラン
ダムアクセスメモリ(RAM)53、予め記憶されたデ
ータを保存するためのバックアップRAM54等を備え
ている。そして、ECU50はそれら各部材51〜54
と、アナログ/デジタル変換器を含む外部入力回路55
と、外部出力回路56等とをバス57により接続してな
る論理演算回路として構成されている。
【0032】外部入力回路55には、前述した各センサ
41〜48等がそれぞれ接続されている。外部出力回路
56には、各インジェクタ16、VSV29、イグナイ
タ35及びISCV37がそれぞれ接続されている。そ
して、CPU51は外部入力回路55を介して入力され
る各センサ41〜48等の検出信号を入力値として読み
込む。又、CPU51は各センサ41〜48から読み込
んだ入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時期制御、
アイドル回転数制御及び過給圧制御等を実行するため
に、各インジェクタ16、VSV29、イグナイタ35
及びISCV37等を好適に制御する。ここで、燃料噴
射量制御とは、各インジェクタ16の開弁期間を制御す
ることより、各インジェクタ16より噴射される燃料噴
射量を制御することである。一方、過給圧制御とは、V
SV29の開度をデューティ制御することにより、アク
チュエータ26を介してウェイストゲートバルブ25の
開度を適宜に制御することである。この実施例では、過
給圧制御の前提として、エンジン1で使用されている燃
料のオクタン価の違いが判別され、その判別結果に応じ
て目標過給圧のレベルが設定される。
【0033】次に、前述したECU50により実行され
る各種制御のうち、過給圧制御の処理内容につて説明す
る。図4はエンジン1の運転時に、エンジン1の運転状
態が使用燃料のオクタン価の違いを判別すべき運転領域
にあるか判断するためにECU50により実行される
「燃料判別条件判断ルーチン」を示すフローチャートで
ある。このルーチンの処理は所定時間毎の定時割り込み
で実行される。
【0034】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ100において、各センサ41,42,43,45,
47等の検出値に基づき、吸気温THA、スロットル開
度TA、吸気圧PM、冷却水温THW及びエンジン回転
数NE等に係る各入力値を読み込む。
【0035】続いて、ステップ110において、燃料判
別条件が成立しているか否かを判断する。ここでは、以
下の各パラメータに関する全ての条件が成立したとき、
燃料判別条件が成立したと判断される。即ち、吸気温T
HAの値が所定値以下であること。冷却水温THWの値
が所定値以下であること。スロットル開度TAの値の変
化が所定値以下であること。エンジン回転数NEの値が
所定値N1以上で所定値N3(N1<N3)未満の範囲
にあること。更には、吸気圧PMの値が所定値P1以上
であること。即ち、ノッキングの発生要因が燃料のオク
タン価以外に影響が小さい運転状態を検出するものであ
る。
【0036】そして、ステップ110において、燃料判
別条件が成立している場合には、そのままその後の処理
を一旦終了する。一方、燃料判別条件が成立していない
場合には、ステップ120において、判別実行カウンタ
CPBSの値を「0」にリセットして、その後の処理を
一旦終了する。この判別実行カウンタCPBSの値は、
後述する「カウンタ処理ルーチン」にてインクリメント
されるものである。
【0037】上記のルーチンの処理によれば、エンジン
1の運転状態が、上記の燃料判別条件により特定された
判別運転領域E1にあるか否かが判断される。又、その
判断結果に基づいて、燃料判別実行のための判別実行カ
ウンタCPBSの値がリセットされるか、同カウンタC
PBSのインクリメントが許容される。図5は、エンジ
ン1の運転状態に係り、エンジン回転数NEと、吸気圧
PMと、エンジン1の出力トルクとの関係を示すグラフ
である。このグラフからも分かるように、上記の判別運
転領域E1は、所定値N1〜所定値N3の範囲のエンジ
ン回転数NEと、所定値P1〜所定値P2(P1<P
2)の範囲の吸気圧PMとの関係で決定される。ここ
で、エンジン回転数NEに係る所定値N1としては「4
000rpm」前後の値が適当であり、所定値N3とし
ては「7200rpm」前後の値が適当である。又、吸
気圧PMに係る所定値P1としては「1132mmH
g」前後の値が適当であり、所定値P2としては「16
00mmHg」前後の値が適当である。この実施例で
は、上記の「燃料判別条件判断ルーチン」の処理を実行
するECU50が、本発明の運転領域特定手段に相当し
ている。
【0038】次に、図6のフローチャートについて説明
する。このフローチャートは、前述した判別実行カウン
タCPBSを含む各種カウンタの値をインクリメントす
るためにECU50により実行される「カウンタ処理ル
ーチン」を示すものであり、所定時間(例えば「64m
秒」)毎の定時割り込みで実行される。
【0039】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ200において、判別実行カウンタCPBSの値が上
限値Cmaxに達したか否かを判断する。ここで、判別
実行カウンタCPBSの値が上限値Cmaxに達してい
ない場合には、ステップ210において、その判別実行
カウンタCPBSの値を「1」だけインクリメントす
る。判別実行カウンタCPBSの値が上限値Cmaxに
達している場合には、そのままその後の処理を一旦終了
する。
【0040】続いて、ステップ210から移行してステ
ップ220においては、開始カウンタCEGAKSの値
が上限値Cmaxに達したか否かを判断する。この開始
カウンタCEGAKSは、後述する「燃料判別処理ルー
チン」にて、エンジン1でノッキングが発生した場合に
インクリメントが開始されるものである。ここで、開始
カウンタCEGAKSの値が上限値Cmaxに達してい
ない場合には、ステップ230において、その開始カウ
ンタCEGAKSの値を「1」だけインクリメントす
る。開始カウンタCEGAKSの値が上限値Cmaxに
達している場合には、そのままその後の処理を一旦終了
する。
【0041】その後、ステップ230から移行してステ
ップ240においては、終了カウンタCEGAKEの値
が上限値Cmaxに達したか否かを判断する。この終了
カウンタCEGAKEは、後述する「目標過給圧設定ル
ーチン」にて、エンジン1でノッキングの発生が終了し
た場合にインクリメントが開始されるものである。ここ
で、終了カウンタCEGAKEの値が上限値Cmaxに
達していない場合には、ステップ250において、その
終了カウンタCEGAKEの値を「1」だけインクリメ
ントする。終了カウンタCEGAKEの値が上限値Cm
axに達している場合には、そのままその後の処理を一
旦終了する。
【0042】上記の処理によれば、各カンウタCPB
S,CEGAKS,CEGAKEは、それぞれがリセッ
トされない限り、上限値Cmaxまでインクリメントさ
れることになる。ここで、各カンウタCEGAKS,C
EGAKEがノッキングの発生及び終了によってインク
リメントが開始されるのは、使用燃料のオクタン価を判
別するために、即ち、オクタン価の高い「ハイオク燃
料」であるか、オクタン価の低い「レギュラ燃料」であ
るかを判別するために、ノッキングの有無を基準として
いるからである。この実施例では、上記の「カウンタ処
理ルーチン」の処理を実行するECU50が、燃料オク
タン価の違いを判別する際の遅延時間を設定するための
遅延時間設定手段に相当している。
【0043】次に、図7及び図8のフローチャートにつ
いて説明する。このフローチャートは、燃料オクタン価
の違いの判別結果に基づいて目標過給圧を設定すべく、
ECU50により実行される「目標過給圧設定ルーチ
ン」を示している。このルーチンの処理は、所定時間毎
の定時割り込みで実行される。
【0044】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ300において、各センサ42,43,47等の検出
値に基づき、スロットル開度TA、吸気圧PM及びエン
ジン回転数NE等に係る各入力値を読み込む。又、前述
した各カウンタCPBS,CEGAKS,CEGAKE
の各値を読み込む。更に、ノッキング遅角量AKNKの
値を読込む。このノッキング遅角量AKNKは、別途の
処理ルーチンにて算出される値てあり、ノックセンサ4
6からのノンキング信号NSに基づいて検出されるノッ
キングの発生タイミングを示すものである。
【0045】続いて、ステップ301において、判別実
行カウンタCPBSの値が所定値T1よりも大きいか否
かを判断する。この所定値T1としては、「0.5秒」
前後が適当である。ここで、判別実行カウンタCPBS
の値が所定値T1よりも大きくない場合には、判別実行
カウンタCPBSの値がインクリメントを開始されてか
ら適当な時間が経過していないものとして、ステップ3
02へ移行する。そして、ステップ302において、開
始カウンタCEGAKSを「0」にリセットする。又、
ステップ303において、終了カウンタCEGAKEを
「0」にリセットした後、ステップ320へ移行する。
【0046】一方、ステップ301において、判別実行
カウンタCPBSの値が所定値T1よりも大きい場合に
は、判別実行カウンタCPBSの値がインクリメントを
開始されてから適当な時間が経過したものとして、ステ
ップ304へ移行する。そして、ステップ304におい
て、今回読み込まれた実際のノッキング遅角量AKNK
の値を、燃料オクタン価の判別のための判別値GAKN
Kとして設定する。又、ステップ305において、吸気
圧PM及びエンジン回転数NEの各値に基づき、燃料オ
クタン価の判別のための基準値tGAKNKを算出す
る。この基準値tGAKNKは、吸気圧PM及びエンジ
ン回転数NEとの関係で予め定められたマップを参照し
て求められる。
【0047】そして、ステップ306においては、判別
値GAKNKが基準値tGAKNK以上であるか否かを
判断する。ここで、判別値GAKNKが基準値tGAK
NK以上でない場合には、ある程度のノッキングが発生
していないものとして、ステップ307において、開始
カウンタCEGAKSを「0」にリセットする。
【0048】又、ステップ307から移行してステップ
308においては、燃料判別フラグXPBが「1」であ
るか否かを判断する。この燃料判別フラグXPBは、燃
料オクタン価の判別結果がオクタン価の高い「ハイオク
燃料」である場合に「0」に設定され、オクタン価の低
い「レギュラ燃料」である場合に「1」に設定されるも
のである。ここで、燃料判別フラグXPBが「1」であ
る場合には、ステップ309へ移行し、燃料判別フラグ
XPBが「1」でない場合には、ステップ313へ移行
する。
【0049】ステップ309においては、終了カウンタ
CEGAKEの値が所定値T3(T1<T3)以上であ
るか否かを判断する。この所定値T3としては、「12
秒」前後が適当である。ここで、終了カウンタCEGA
KEの値が所定値T3以上でない場合には、そのままス
テップ320へ移行する。終了カウンタCEGAKEの
値が所定値T3以上である場合には、燃料オクタン価の
判別結果が「ハイオク燃料」であるものとして、ステッ
プ310において、燃料判別フラグXPBを「0」に設
定し、ステップ320へ移行する。
【0050】一方、ステップ306において、判別値G
AKNKが基準値tGAKNK以上である場合には、あ
る程度のノッキングが発生しているものとして、ステッ
プ311において、終了カウンタCEGAKEを「0」
にリセットする。
【0051】又、ステップ311から移行してステップ
312においては、燃料判別フラグXPBが「1」であ
るか否かを判断する。ここで、燃料判別フラグXPBが
「1」でない場合には、ステップ313へ移行し、燃料
判別フラグXPBが「1」である場合には、前述したス
テップ309へ移行する。
【0052】ステップ313においては、開始カウンタ
CEGAKSの値が所定値T2(T1<T2<T3)以
上であるか否かを判断する。この所定値T2としては、
「2.0秒」前後が適当である。ここで、開始カウンタ
CEGAKSの値が所定値T2以上でない場合には、そ
のままステップ320へ移行する。開始カウンタCEG
AKSの値が所定値T2以上である場合には、燃料オク
タン価の判別結果が「レギュラ燃料」であるものとし
て、ステップ314において、燃料判別フラグXPBを
「1」に設定してからステップ320へ移行する。
【0053】上記のようにして燃料オクタン価の違いが
判別され、燃料判別フラグXPBが「1」又は「0」に
設定される。そして、この実施例では、上記各ステップ
301〜ステップ314の一連の処理を実行するECU
50が、ノックセンサ46の検出結果に基づき使用燃料
のオクタン価を判別するための本発明の燃料判別手段に
相当している。又、上記各ステップ304,305の処
理を実行するECU50が、燃料オクタン価を判別する
ために、エンジン1の運転状態からノッキングに係る基
準値tGAKNKを算出するための判別基準値算出手段
に相当している。更に、上記ステップ306〜ステップ
314の処理を実行するECU50は、上記の基準値t
GAKNKと判別値GAKNKとの比較結果に基づき燃
料オクタン価を判別するための比較判別手段に相当して
いる。加えて、上記ステップ309,313は、燃料オ
クタン価の判別を所定値T2,T3分の時間だけ遅延さ
せるための判別遅延手段に相当している。
【0054】各ステップ303,309,310,31
3,314から移行してステップ320においては、燃
料判別フラグXPBが「1」であるか否かを判断する。
そして、燃料判別フラグXPBが「1」でない場合に
は、使用燃料が「ハイオク燃料」であるものとして、ス
テップ327へ移行する。燃料判別フラグXPBが
「1」である場合には、使用燃料が「レギュラ燃料」で
あることを確認すべく、ステップ321へ移行する。
【0055】ステップ321においては、エンジン回転
数NEの値が所定値N2(N1<N2<N3)以上であ
るか否かを判断する。ここで、エンジン回転数NEの値
が所定値N2以上でない場合には、ステップ327へ移
行する。エンジン回転数NEの値が所定値N2以上であ
る場合には、ステップ322へ移行する。
【0056】ステップ322においては、エンジン回転
数NEの値が所定値N4(N3<N4)未満であるか否
かを判断する。ここで、エンジン回転数NEの値が所定
値N4未満でない場合には、ステップ327へ移行す
る。エンジン回転数NEの値が所定値N4未満である場
合には、ステップ323へ移行する。
【0057】ステップ323においては、吸気圧PMの
値が前述した所定値P1以上であるか否かを判断する。
ここで、吸気圧PMの値が所定値P1以上でない場合に
は、ステップ327へ移行する。吸気圧PMが所定値P
1以上である場合には、ステップ324へ移行する。
【0058】ステップ324においては、吸気圧PMの
値が前述した所定値P2未満であるか否かを判断する。
ここで、吸気圧PMの値が所定値P2未満でない場合に
は、ステップ327へ移行する。吸気圧PMが所定値P
2未満である場合には、使用燃料が「レギュラ燃料」で
あるものとして、ステップ325へ移行する。
【0059】そして、ステップ325において、スロッ
トル開度TA及びエンジン回転数NEの各値に基づき、
基本目標過給圧nPaを算出する。この基本目標過給圧
nPaは、スロットル開度TA及びエンジン回転数NE
との関係で予め定められたマップを参照して求められ
る。
【0060】続いて、ステップ326において、上記で
求められた基本目標過給圧nPaに補正係数K(0<K
<1)を乗算した結果を最終的な目標過給圧NPaとし
て設定し、その後の処理を一旦終了する。この補正係数
Kとしては、「0.95」前後の値が適当である。つま
り、ステップ325,326では、「レギュラ燃料」に
対応した目標過給圧NPaが求められる。
【0061】一方、各ステップ320〜324から移行
してステップ327においては、ステップ325と同様
に、スロットル開度TA及びエンジン回転数NEの各値
に基づき、マップ参照により基本目標過給圧nPaを算
出する。
【0062】続いて、ステップ328において、上記で
求められた基本目標過給圧nPaをそのまま最終的な目
標過給圧NPaとして設定し、その後の処理を一旦終了
する。つまり、ステップ327,328では、「ハイオ
ク燃料」に対応した目標過給圧NPaが「レギュラ燃
料」のそれよりも少し大きく設定されるのである。
【0063】上記のステップ320〜ステップ328の
処理によれば、燃料判別フラグXPBの違い、即ち「レ
ギュラ燃料」と「ハイオク燃料」との違いに応じて目標
過給圧NPaのレベルが設定される。同じくステップ3
20〜328の処理によれば、エンジン1の運転状態
が、上記の各判断条件により特定される過給運転領域E
2にあるか否かが判断される。そして、その判断結果に
基づいて目標過給圧NPaのレベルが大小二段階に設定
される。図5のグラフからも分かるように、上記の過給
運転領域E2は、エンジン回転数NEで所定値N2〜所
定値N4の範囲と、吸気圧PMで所定値P1〜所定値P
2の範囲との関係で決定される。つまり、エンジン回転
数NEに係る領域の上では、判別運転領域E1よりも高
い領域で過給運転領域E2が設定されている。この実施
例では、上記のステップ320〜ステップ324の処理
を実行するECU50が、本発明の運転領域区分手段に
相当している。そして、燃料判別を行うべき判別運転領
域E1と、その判別結果を反映させて過給圧の制御を行
うべき過給運転領域E2とが区分され、前者E1の方が
後者E2よりも、エンジン回転数NEの上で低い領域に
設定されている。
【0064】次に、図9のフローチャートについて説明
する。このフローチャートは、上記目標過給圧NPaの
値に基づき実際に過給圧を制御すべくECU50により
実行される「VSV制御ルーチン」を示している。この
ルーチンの処理は、所定時間毎の定時割り込みで実行さ
れる。
【0065】処理がこのルーチンへ以降すると、ステッ
プ400において、各センサ42,43,47等の検出
値に基づき、スロットル開度TA、吸気圧PM及びエン
ジン回転数NE等に係る各入力値を読み込む。又、前述
したように設定される目標過給圧NPaの値を読み込
む。
【0066】続いて、ステップ410において、フィー
ドバック制御条件が成立しているか否かを判断する。こ
こでは、スロットル開度TAが所定値以上であり、エン
ジン回転数NEが所定値以上であることが同時に成立し
たときに、フィードバック制御条件が成立したと判断さ
れる。そして、ステップ410において、フィードバッ
ク制御条件が成立していない場合には、ステップ420
へ移行する。フィードバック制御条件が成立している場
合には、ステップ430へ移行する。
【0067】ここで、ステップ420においては、エン
ジン回転数NEの値に対して予め一義的に定められたデ
ューティ値Dutyを算出した後、ステップ490へ移
行する。
【0068】一方、ステップ430においては、目標過
給圧NPaの値と実際の吸気圧PMの値との差を算出
し、その算出結果を過給圧偏差ΔPaとして設定する。
続いて、ステップ440において、過給圧偏差ΔPaが
所定値A以上であるか否かを判断する。ここで、過給圧
偏差ΔPaが所定値A以上である場合には、ステップ4
50へ移行する。そして、ステップ450において、現
在のデューティ値Dutyに過給圧偏差ΔPaの値を乗
算した結果を現在のデューティ値Dutyに加算し、そ
の加算結果を新たなデューティ値Dutyとして設定し
て、ステップ490へ移行する。過給圧偏差ΔPaが所
定値A以上でない場合には、ステップ460へ移行す
る。
【0069】ステップ460においては、過給圧偏差Δ
Paが所定値B未満であるか否かを判断する。ここで、
過給圧偏差ΔPaが所定値B未満でない場合には、ステ
ップ470へ移行する。そして、ステップ470におい
て、現在のデューティ値Dutyを新たなデューティ値
Dutyとして設定して、ステップ490へ移行する。
過給圧偏差ΔPaが所定値B未満である場合には、ステ
ップ480へ移行する。そして、ステップ480におい
て、現在のデューティ値Dutyに過給圧偏差ΔPaの
値を乗算した結果を現在のデューティ値Dutyから減
算し、その減算結果を新たなデューティ値Dutyとし
て設定しステップ490へ移行する。
【0070】そして、ステップ420、ステップ45
0、ステップ470又はステップ480から移行してス
テップ490においては、上記のように求められたデュ
ーティ値Dutyに基づきVSV29の開度を制御した
後、その後の処理を一旦終了する。
【0071】上記のようにVSV29の制御が実行され
ることにより、アクチュエータ26によりウェイストゲ
ートバルブ25の開度が調整され、もってターボチャー
ジャ21による過給圧が使用燃料の違いに応じて制御さ
れる。この実施例では、前述した「目標過給圧設定ルー
チン」及び「VSV制御ルーチン」の処理を実行するE
CU50が、本発明の過給機制御手段に相当している。
【0072】ここで、上記の各種ルーチンにおける各種
パラメータの変化の関係を図10のタイムチャートに従
って説明する。今、エンジン1にて「ハイオク燃料」が
使用されており、燃料判別フラグXPBが「ハイオク燃
料」の判別結果を示す「0」に設定されているものとす
る。そして、エンジン1がほぼ所定値N2のエンジン回
転数NEをもって定常運転されている状態から、一旦減
速されて再び緩やかに加速されたとする。
【0073】このとき、減速直後の時刻t1において、
エンジン回転数NE及び吸気圧PMの関係で示すように
過給運転領域E2から判別運転領域E1へ移行して燃料
判別条件が成立したとすると、判別実行カウンタCPB
Sのインクリメントが開始される。又、エンジン1の減
速運転に伴って、実際のノッキング遅角量AKNKが大
きくなり始め、これと共に、そのノッキング遅角量AK
NKに係る判別値GAKNKが同様に大きくなり始め
る。
【0074】その後、時刻t1から所定値T1だけ経過
して時刻t2になると、終了カウンタCEGAKEのイ
ンクリメントが開始される。そして、時刻t3におい
て、上記の判別値GAKNKが基準値tGAKNKを上
回ると、終了カウンタCEGAKEがリセットされる。
同時に、開始カウンタCEGAKSのインクリメントが
開始される。
【0075】又、時刻t3から所定値T2だけ経過して
時刻t4になると、燃料判別フラグXPBが「0」から
「1」へ変えられる。同時に、目標過給圧NPaが低い
レベルに変更される。
【0076】そして、開始カウンタCEGAKSの値が
上限値Cmaxに達した後、時刻t5において、判別値
GAKNKが基準値tGAKNKを下回ると、開始カウ
ンタCEGAKSがリセットされると同時に、終了カウ
ンタCEGAKEのインクリメントが再び開始される。
【0077】その後、時刻t5から所定値T3だけ経過
して時刻t6になると、燃料判別フラグXPBが「1」
から「0」へ戻される。同時に、目標過給圧NPaが元
のレベルへ戻される。
【0078】ここで、時刻t4〜時刻t6の間では、
「ハイオク燃料」が使用されているにもかかわらず、燃
料判別フラグXPBが「1」に変更され、目標過給圧N
Paが低いレベルに設定される。しかし、この期間が判
別運転領域E1であり、その判別結果を反映すべき過給
運転領域E2でないことから、設定変更された過給圧N
Paが過給圧の制御に使用されることはない。
【0079】その後、時刻t7において、エンジン回転
数NEの値が所定値N3を上回って、エンジン1の運転
状態が判別運転領域E1から外れると、判別実行カウン
タCPBSがリセットされると共に終了カウンタCEG
AKEがリセットされる。
【0080】従って、時刻t6にて元のレベルに戻され
た目標過給圧NPaは、この時刻t7以降で実際に過給
圧制御のために使用されることになる。以上説明したよ
うに、この実施例によれば、エンジン1の運転時に各種
センサ41〜45,47,48等によりエンジン回転数
NEを含む各種運転状態が検出される。又、ノックセン
サ46により、エンジン1で発生するノッキングが検出
される。
【0081】このとき、ECU50によれば、上記運転
状態の検出結果に基づき、エンジン1の運転状態が過給
圧を目標過給圧NPaに制御すべき過給運転領域E2に
あるか否かが判断される。そして、その判断結果が過給
圧運転領域E2にある場合には、目標過給圧NPaより
求められるデューティ値Dutyに基づきVSV29の
開度が制御され、ウェイストゲートバルブ25の開度が
制御される。この制御により、エンジン1における吸気
がターボチャージャ21により過給されると共に、その
ターボチャージャ21による過給の上昇レベルが目標過
給圧NPaの値へと調整される。
【0082】一方、ECU50によれば、ノックセンサ
46の検出結果に基づき、燃料のオクタン価の違いが判
別される。即ち、エンジン1の使用燃料が「ハイオク燃
料」であるか「レギュラ燃料」であるかが判別される。
そしてECU50では、燃料オクタン価の判別結果を反
映して「ハイオク燃料」又は「レギュラ燃料」に合った
目標過給圧NPaのレベルが設定される。
【0083】従って、ターボチャージャ21を備えたエ
ンジン1においては、その目標過給圧NPaの値の設定
レベルが「ハイオク燃料」と「レギュラ燃料」との違い
に応じて設定される。そのため、比較的ノッキングの起
こり難い「ハイオク燃料」がエンジン1で使用されてい
る場合には、過給圧の上昇レベルを充分に大きくするこ
とができ、エンジン1の良好な加速性を確保することが
できる。一方、比較的ノッキングの起こり易い「レギュ
ラ燃料」が使用されている場合には、過給圧の上昇レベ
ルが適度に抑えられることから、エンジン1においてノ
ッキングの発生を未然に防止することができる。
【0084】ここで、この実施例のECU50によれ
ば、上記運転状態の検出結果に基づき、燃料オクタン価
を判別すべき判別運転領域E1がエンジン1の運転状態
において特定される。しかも、その判別運転領域E1が
上記の過給運転領域E2と区分され、その判別運転領域
E1が過給運転領域E2よりも、エンジン回転数NEに
おいて低い領域に設定されている。
【0085】従って、エンジン1でそのエンジン回転数
NEを上昇させるような加速運転が行われている際に
は、図5に破線で示すように、その運転状態が判別運転
領域E1を経た後に過給運転領域E2へ移行することに
なる。このため、燃料の判別は、その判別結果を反映し
て目標過給圧NPaが設定されるよりも前の低いエンジ
ン回転数NEの領域で行われることになる。このため、
VSV29によりターボチャージャ21の作動が制御さ
れている最中に目標過給圧NPaの設定レベルが不用意
に変わることはない。その結果、燃料の判別結果が一時
的に変化したとしても、その場合に対処して、過給圧が
不用意に変動することを未然に防止することができる。
【0086】即ち、過給運転領域E2において、実際に
使用されている「ハイオク燃料」に対応して目標過給圧
NPaが設定されている状況下で、目標過給圧NPaが
「レギュラ燃料」に対応した低いレベルに変更されるこ
とはない。従って、過給圧が一時的に急減して不足する
ことはない。その結果、エンジン1で過給圧の制御に係
る無用な出力低下を防止することができる。一方、過給
運転領域E2において、実際に使用されている「レギュ
ラ燃料」に対応して目標過給圧NPaが設定されている
状況下で、目標過給圧NPaが「ハイオク燃料」に対応
した通常のレベルに変更されることはない。従って、過
給圧が一時的に急増して過剰となることはない。その結
果、エンジン1で過給圧の制御に係るノッキングやプレ
イグニッションの発生を未然に防止することができる。
又、過給運転領域E2において、「ハイオク燃料」の判
別と「レギュラ燃料」の判別とが万が一誤って繰り返さ
れたとしても、目標過給圧NPaの設定変更が繰り返さ
れることはなく、過給圧が繰り返し変動することはな
い。その結果、エンジン1で過給圧の制御に係る出力変
動を防止することができ、そのエンジン1を搭載した自
動車でサージの発生を防止することができる。
【0087】又、この実施例では、「ハイオク燃料」と
「レギュラ燃料」とを判別するために、実際のノッキン
グ遅角量AKNKに応じた判別値GAKNKが、基準値
tGAKNKと比較される。しかも、比較の基準となる
基準値tGAKNKが、その時々のエンジン1の運転状
態を反映したエンジン回転数NE及び吸気圧PMの各値
に基づいて決定される。その意味から、燃料の判別精度
を向上させることができる。
【0088】加えて、この実施例では、図10に示すよ
うに、時刻t1において燃料判別条件の成立が判断され
るときには、所定値T1分の時間遅れが付与される。従
って、エンジン1に固体差があったり、エンジン1の気
象条件に多少の変動があったり、或いはエンジン1の運
転状態が多少変動したりするような状況下で、上記の時
間遅れにより、燃料判別条件の成立に係る誤判断を防止
することができる。
【0089】同様に、図10に示すように、時刻t3、
或いは時刻t5において、判別値GAKNKと基準値t
GAKNKとが逆転するようなときには、所定値T2
分、或いは所定値T3分の時間遅れが付与された後に、
燃料の判別結果が変更される。従って、エンジン1の固
体差、気象条件、或いは運転状態が多少変動したりする
ような状況下で、上記の各時間遅れにより、燃料に係る
誤判別を未然に防止することができる。
【0090】しかも、この実施例では、上記の所定値T
3が他の所定値T1,T2よりも大きく設定されてい
る。例えば、所定値T3が「12秒」前後という比較的
長い時間を適当として設定されている。このため、実際
には「レギュラ燃料」が使用されている状況下で、判別
値GAKNKが基準値tGAKNKよりも低いと誤って
判断されても、「12秒」前後の充分な時間遅れのうち
に誤判断を解消させることが可能となる。従って、この
ような誤判断の場合に、目標過給圧NPaが直ちに大き
い側へ変更されることがなく、過給圧が過剰になること
を未然に防止することができる。
【0091】尚、この発明は次のような別の実施例に具
体化することもできる。以下の別の実施例においても、
前記実施例と同様の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記実施例では、燃料オクタン価の違を判別する
ために、ノックセンサ46の検出値より得られるノッキ
ング遅角量AKNKを用いた。これに対し、ノックセン
サ46の検出値より判断されるノッキングのレベルを用
いてもよい。
【0092】(2)前記実施例では、「ハイオク燃料」
及び「レギュラ燃料」の2種類の燃オクタン価の違いを
判別するようにしたが、両燃料を含む3種類以上の燃料
オクタン価を判別するようにしてもよい。
【0093】(3)前記実施例では、燃料オクタン価を
判別すべき判別運転領域E1と、過給圧を制御すべき過
給運転領域E2とを、主にエンジン回転数NEと吸気圧
PMとの関係から決まる運転領域により区分するように
した。これに対し、判別運転領域E1と過給運転領域E
2とを、主にエンジン回転数NEの領域により区分する
ようにしてもよい。
【0094】(4)前記実施例では、過給機としてター
ボチャージャ21を使用したが、スーパーチャージャー
を使用することもできる。 以上、この発明の各実施例について説明したが、上記各
実施例には特許請求の範囲に記載した技術的思想に係る
次のような各種の実施態様が含まれることを、以下にそ
れらの効果と共に記載する。
【0095】(イ)請求項1に記載の発明において、前
記燃料判別手段におけるオクタン価の判別を所定時間だ
け遅延させるための判別遅延手段を設けた内燃機関の過
給圧制御装置。
【0096】この構成によれば、燃料オクタン価の判別
結果に対応して過給圧の上昇レベルを設定することを前
提としたものにおいて、燃料の判別結果が一時的に変化
した場合に過給圧が不用意に変動することを未然に防止
することができる。併せて、燃料オクタン価に係る誤判
別を防止することができる。
【0097】(ロ)請求項1に記載の発明において、前
記燃料判別手段に代えて、オクタン価を判別するため
に、前記運転状態検出手段の検出結果に基づきノッキン
グに係る基準値を算出するための判別基準値算出手段
と、その判別基準値算出手段の算出結果と前記ノッキン
グ検出手段の検出結果との比較結果に基づき、燃料のオ
クタン価を判別するための比較判別手段とを設けた内燃
機関の過給圧制御装置。
【0098】この構成によれば、燃料のオクタン価の判
別結果に対応して過給圧の上昇レベルを設定することを
前提としたものにおいて、燃料の判別結果が一時的に変
化した場合に過給圧が不用意に変動することを未然に防
止することができる。併せて、燃料オクタン価の判別精
度を向上させることができる。
【0099】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段及び部材は、以下のように定義されるものとす
る。 (a)前記過給機とは、内燃機関の出力を増大させるた
めに、その吸気を大気圧以上に昇圧させて高密度の空気
を燃焼室内に供給するための装置をいう。その構成は、
吸気を圧縮するためのコンプレッサ(圧縮機)と、その
コンプレッサの駆動部及び軸受部とから構成される。こ
の過給機は、コンプレッサの駆動方式により、主に機関
自体の動力により駆動される「機械式過給機」と、排気
タービンの動力により駆動される「排気タービン過給
機」とに分けられる。又、過給機は、構造上の観点から
「遠心型過給機」、「軸流型過給機」及び「容積型過給
機」に分けられる。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、燃料のオクタン価の判別結果に対応して
過給圧の上昇レベルたる目標過給圧を設定することを前
提として、燃料のオクタン価を判別すべき判別運転領域
と、過給圧を制御すべき過給運転領域とを区分し、内燃
機関の回転数領域において判別運転領域を過給運転領域
よりも低い領域に設定するようにしている。
【0101】従って、内燃機関の回転数が上昇する際に
は、燃料のオクタン価の判別が、その判別結果を反映し
て目標過給圧が設定されるよりも前に低い回転数領域で
行われることになり、過給機の制御中に目標過給圧の設
定レベルが不用意に変わることがない。その結果、燃料
の判別結果が一時的に変化した場合に対処して過給圧が
不用意に変動することを未然に防止することができると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を示す概念構成図
である。
【図2】この発明を具体化した一実施例において、内燃
機関の過給圧制御装置を含むガソリンエンジンシステム
を示す概略構成図である。
【図3】一実施例において、ECU等の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】一実施例において、ECUにより実行される
「燃料判別条件判断ルーチン」を示すフローチャートで
ある。
【図5】一実施例において、エンジン回転数と、吸気圧
と、エンジンの出力トルクとの関係を示すグラフであ
る。
【図6】一実施例において、ECUにより実行される
「カウンタ処理ルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【図7】一実施例において、ECUにより実行される
「目標過給圧設定ルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【図8】一実施例において、同じく「目標過給圧設定ル
ーチン」を示すフローチャートである。
【図9】一実施例において、ECUにより実行れさる
「VSV制御ルーチン」を示すフローチャートである。
【図10】一実施例において、各種ルーチンにおける各
種パラメータの変化の関係を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、21…過給機としての
ターボチャージャ、42…スロットルセンサ、43…吸
気圧センサ、47…回転数センサ(42,43,47等
により運転状態検出手段が構成されている)、46…ノ
ッキング検出手段としてのノックセンサ、50…ECU
(50により過給圧制御手段、燃料判別手段、目標過給
圧設定手段、運転領域特定手段及び運転領域区分手段が
構成されている)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙田 正典 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 37/18 F02D 45/00 F02B 37/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関における吸気を過給するための
    過給機と、 前記内燃機関の回転数を含む各種運転状態を検出するた
    めの運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき特定の過給運
    転領域と判断したときに、目標過給圧を得るべく前記過
    給機の作動を制御するための過給機制御手段と、 前記内燃機関のノッキングを検出するためのノッキング
    検出手段と、 前記ノッキング検出手段の検出結果に基づき、前記内燃
    機関で使用されている燃料のオクタン価を判別するため
    の燃料判別手段と、 前記燃料判別手段の判別結果に基づき、前記過給機制御
    手段における前記目標過給圧のレベルを設定するための
    目標過給圧設定手段とを備えた内燃機関の過給圧制御装
    置において、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記燃料判
    別手段における判別運転領域を特定するための運転領域
    特定手段と、 前記運転領域特定手段により特定されるべき前記判別運
    転領域と前記過給機制御手段により判断されるべき前記
    過給運転領域とを区分し、前記内燃機関の回転数領域に
    おいて前記判別運転領域を前記過給運転領域よりも低い
    領域に設定するための運転領域区分手段とを備えたこと
    を特徴とする内燃機関の過給圧制御装置。
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