JP3123190B2 - ターボチャージャを持つ2ストロークエンジン - Google Patents

ターボチャージャを持つ2ストロークエンジン

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    • F02B75/00Other engines
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    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの排気エネ
ルギーによって駆動されるターボチャージャを持つ2ス
トロークエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンの作動については、爆
発行程(即ち、膨張行程)、排気行程、吸入行程及び圧
縮行程の作動を順次繰り返して行うものであり、2スト
ロークエンジンと4ストロークエンジンの2つの方式が
ある。2ストロークエンジンは、シリンダヘッド或いは
シリンダ下部に排気ポートを形成し、シリンダ下部に掃
気ポートを設け、ピストンの2ストロークで1サイクル
が終了するものであり、クランクシャフト1回転で1回
の動力を得ることができる。従来、排気エネルギーで駆
動されるターボチャージャとエネルギー回収装置を持つ
エンジンは、排気ポートに連結した排気マニホルド等の
排気管の下流にターボチャージャ、エネルギー回収装置
が連結され、エンジンで発生する排気エネルギーをター
ボチャージャ、エネルギー回収装置で回収し、コンプレ
ッサを駆動したり、或いは発電・電動機で電気エネルギ
ーとして回収している。
【0003】また、エンジンの排気エネルギー回収装置
としては、特開昭59−20526号公報に開示された
ものがある。該エンジンの排気エネルギー回収装置は、
内部で発生する熱の放熱を抑制し、排気ガスのエネルギ
ーを回収するものであり、エンジンの排気マニホルドの
先端に順次配設した複数の排気タービンのタービン軸に
直流発電機の回転軸をそれぞれ直結するとともに、エン
ジンの回転軸に直流モータの回転軸を結合し、直流発電
機から発生する電気エネルギーを直流モータに与えてこ
れを駆動し、直流モータの出力をエンジンの出力軸に帰
還させたものである。
【0004】また、特開平3−50363号公報には、
2ストローク断熱エンジンが開示されている。該2スト
ローク断熱エンジンは、ヘッド下面部とライナ上部とを
断熱構造に構成し、ヘッド下面部に形成した排気ポート
に排気バルブを配置し、ライナ上部とライナ下部との境
界部に断熱ガスケットを配置し、ライナ下部に多数に吸
気口を形成し、該吸気口をライナ下部外周に形成した吸
気ポートに開口したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2ストロー
クエンジンにおいて、ターボチャージャを設けた場合
に、排気圧力を掃気圧力より高圧にすることは、2スト
ロークの原理から不可能なことである。ところが、排気
行程直前の筒内圧力は数kg/cm2 以上あり、該高圧
の筒内圧力を利用すれば、排気タービンによって排気エ
ネルギーを有効に回収することは可能である。しかしな
がら、現実には、排気タービンの上流側の圧力まで一度
膨張し、その圧力が大気圧まで膨張する。その圧力差分
のみが排気タービンで回収できるのみである。また、排
気タービンの上流側の圧力を高くし、その回収分を増大
させることを考えた場合に、2ストロークエンジンで
は、掃気圧を排気タービンの上流側の圧力以上に上昇さ
せる必要があり、それに要するエネルギーが増大し、ト
ータルのエネルギー回収効率は向上しないものである。
【0006】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、シリンダブロックに構成したシリ
ンダの下部に掃気ポートと排気ポートとを形成した2ス
トロークエンジンにおいて、シリンダ下部に形成した排
気ポートを第1排気通路と第2排気通路に分流して連通
し、第1排気通路をターボチャージャの上流側に、また
第2排気通路をターボチャージャの下流側に連通し、排
気ポートと第1排気通路又は第2排気通路との連通をロ
ータリバルブ等の切換バルブで切り換え、且つ排気ポー
トから第1排気通路及び第2排気通路までの通路長さを
可及的に短縮して、筒内圧力が掃気圧より高圧である排
気ガスのみを第1排気通路を通じてターボチャージャに
送り込み、排気エネルギーを極力有効に回収すると共
に、排気ポートから下流の排気系統のレイアウト性を向
上させたターボチャージャを持つ2ストロークエンジン
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、シリンダブロックに形成されるシリンダの
下部に形成した掃気ポートと排気ポートを有するターボ
チャージャを持つ2ストロークエンジンにおいて、前記
排気ポートに連通し且つ前記ターボチャージャの上流側
に連通する第1排気通路、前記排気ポートに連通し且つ
前記ターボチャージャの下流側に連通する第2排気通
路、及び前記排気ポートを前記第1排気通路又は前記第
2排気通路のいずれかに連通するように切り換えられる
切換バルブを有し、前記切換バルブは前記排気ポートの
出口直後に配設されていることを特徴とするターボチャ
ージャを持つ2ストロークエンジンに関する。
【0008】また、このターボチャージャを持つ2スト
ロークエンジンにおいて、前記切換バルブは、エンジン
の回転に同期して作動され、排気行程前半で前記排気ポ
ートと前記第1排気通路とを連通し、且つ排気行程後半
で前記排気ポートと前記第2排気通路とを連通するよう
に作動するものである。
【0009】
【作用】この発明によるターボチャージャを持つ2スト
ロークエンジンは、上記のように構成されており、次の
ように作用する。即ち、このターボチャージャを持つ2
ストロークエンジンは、シリンダ下部に排気ポートを形
成し、該排気ポートを第1排気通路によってターボチャ
ージャの上流側に連通し、前記排気ポートを第2排気通
路によって前記ターボチャージャの下流側に連通し、更
に、前記排気ポートを前記第1排気通路又は前記第2排
気通路のいずれかに連通するように切り換えられる切換
バルブを前記排気ポートの出口直後に配設しているの
で、掃気圧より高圧の排気ガスのみが前記ターボチャー
ジャの上流側へ送り込まれる。また、排気ポートから前
記第1排気通路及び前記第2排気通路に至る通路長さが
事実上、切換バルブ内部の通路長さ分に短縮化され、切
換バルブが可及的にシリンダに近接配置されるので、エ
ネルギーロスが低減され、切換バルブ及び排気通路のレ
イアウト性が向上する。
【0010】即ち、ピストン下死点近傍で前記排気ポー
トが開口することで、前記第1排気通路を通じて筒内の
排気ガスはターボチャージャのタービン上流側に排気さ
れ、排気圧が大きくても前記排気ポートからはエンジン
のブローダウンの高圧ガスが短時間に流出するので、タ
ーボチャージャのタービンを駆動でき、コンプレッサを
駆動すると共に、前記ターボチャージャに発電・電動機
を設けた場合には該発電・電動機で電気エネルギーとし
て回収することができ、排気ガスが有するエネルギーを
有効に回収できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるター
ボチャージャを持つ2ストロークエンジンの一実施例を
説明する。図1はこの発明によるターボチャージャを持
つ2ストロークエンジンの一実施例を示す概略断面図、
図2は図1の2ストロークエンジンにおける開閉バルブ
が第2排気通路が開放した状態を示す概略断面図、図3
は図1のエンジンに設けたターボチャージャを示す説明
図、及び図4は図1のエンジンに設けたエネルギー回収
タービンを示す説明図、及び図5はこのターボチャージ
ャを持つ2ストロークエンジンの作動の一例を示す線図
である。
【0012】図示するように、このターボチャージャを
持つ2ストロークエンジンは、エンジンの排気エネルギ
ーによって駆動されるターボチャージャ5及びエネルギ
ー回収装置6を有している。この2ストロークエンジン
は、シリンダブロック2、該シリンダブロック2に固定
したシリンダヘッド1、シリンダブロック2に形成した
シリンダ10、該シリンダ10内を往復運動するピスト
ン7、及び該ピストン7の往復運動を回転運動に変換す
るコンロッドとクランクシャフトを有している。図1で
は、シリンダブロック2に形成されるシリンダ10につ
いては概略が示されている。シリンダヘッド1には燃料
噴射ノズル9が配置されている。
【0013】このターボチャージャを持つ2ストローク
エンジンは、特に、シリンダ10の下部で且つピストン
下死点近傍で開口する排気ポート4及び掃気ポート12
を形成している。また、排気ポート4を第1排気通路で
ある排気通路8を通じてターボチャージャ5の上流側即
ちタービン20のタービンスクロール14に連結してい
る。更に、排気ポート4を第2排気通路である排気通路
11を通じてターボチャージャ5の下流側でエネルギー
回収装置6の上流側即ち発電タービン25のタービンス
クロール17に連結している。ターボチャージャ5にお
けるタービン20の出口は排気管即ち排気通路16を通
じてエネルギー回収装置6のタービンスクロール17に
連結されている。場合によっては、排気通路11はエネ
ルギー回収装置6の下流側の排気通路18に連通しても
よいことは勿論である。
【0014】更に、このターボチャージャを持つ2スト
ロークエンジンにおいて、排気ポート4の出口直後には
ロータリバルブである切換バルブ3が設けられており、
切換バルブ3の回転作動(図では左回り)によって排気
ポート4を排気通路8又は排気通路11のいずれかに連
通するように切り換えられる。特に、切換バルブ3は、
エンジンの回転に同期して作動されるものであり、図1
に示すように、排気行程前半で排気ポート4を排気通路
8に連通し、また、図2に示すように、下死点BDC付
近即ち排気行程後半で排気ポート4を排気通路11に連
通する。即ち、排気ポート4は、排気行程において筒内
圧力が所定以上の高圧時には排気通路8に連通し、ま
た、筒内圧力が所定以下の低圧時には排気通路11に連
通される。従って、ピストン7がシリンダ10内を下降
してピストン下死点近傍になると、排気ポート4が開口
し、筒内の燃焼ガスは切換バルブ3の回動位置によって
排気ポート4から排気通路8又は排気通路11に送り込
まれる。
【0015】切換バルブ3は、エンジン回転に同期して
同一回転数で作動するように構成できる。或いは、コン
トローラでエンジン作動状態に応答して制御するように
構成することも可能である。また、ターボチャージャ5
のコンプレッサ19で加圧された空気は、吸気通路24
を通じて、例えば、インタクーラ等を通って吸気マニホ
ルドに送り込まれ、該吸気マニホルドから掃気ポート1
2、次いで筒内へと送り込まれる。
【0016】また、この2ストロークエンジンに組み込
まれたターボチャージャ5は、図3に示すように、ター
ビン20、該タービン20に固定したシャフト23に連
結したコンプレッサ19及びシャフト23上に設けた発
電・電動機21を有している。タービン20の入口側の
タービンスクロール14は、排気管即ち排気通路8に連
通している。タービン20の出口側の排気通路16は、
図4に示すエネルギー回収装置6の発電タービン25の
入口側のタービンスクロール17に連通している。ま
た、発電タービン25の出口側の排気通路18は、例え
ば、排気ガス浄化装置等を通じて大気開放している。エ
ネルギー回収装置6は、発電タービン25に固定したシ
ャフト22に対して発電機27が設けられ、該発電機2
7で排気エネルギーが回収されるように構成されてい
る。
【0017】上記のように構成されている2ストローク
エンジンの作動タイミングを図5を参照して説明する。
図5はこのターボチャージャを持つ2ストロークエンジ
ンの作動の一実施例を説明するタイミング線図である。
図5において、ピストン7がシリンダ10内を往復運動
する時のピストン7の変位を符号Pで示し、上死点をT
DCで示し且つ下死点をBDCで示す。更に、図5にお
いて、この2ストロークエンジンにおける排気ポート4
の開放可能期間を符号A、掃気ポート12の開放期間を
符号B、切換バルブ3の排気通路8側の開放期間を符号
C、切換バルブ3の排気通路11側の開放期間を符号
D、及び排気ポート4が開放可能期間であるが、切換バ
ルブ3によって閉鎖される閉鎖期間を符号Eで示す。従
って、切換バルブ3が閉鎖することによって排気ポート
4は閉鎖状態になり、排気ポート4の開放期間が短縮さ
れる。
【0018】この2ストロークエンジンにおいて、圧縮
行程でピストン7が上死点TDCの近くになり、筒内空
気は圧縮されて高温高圧になると、燃料噴射ノズル9か
ら燃料が筒内に噴射され、圧縮空気と混合して燃焼し、
燃焼行程になってピストン7は下降する。ピストン7の
ピストン頂面15が排気ポート4の上側部分13とラッ
プを始めると即ち排気ポート4が筒内に開口し始め、排
気行程が始まると、切換バルブ3は図1に示す位置にな
って排気行程初期で排気通路8を開放し、筒内の高温高
圧の燃焼ガスは、排気ポート4及び切換バルブ3を通じ
て排気通路8へと排気され、次いでターボチャージャ5
のタービン20へ送り込まれる。この場合に、排気通路
8内の圧力は、ターボチャージャ5とエネルギー回収装
置6が設けられているため、高圧の排気圧を有している
が、該排気圧よりも筒内圧力が高圧になっているため、
短時間に筒内の大部分の燃焼ガスはターボチャージャ5
へと流出する。
【0019】更にピストン7が下降し、ピストン頂面1
5が掃気ポート12の上側部分26とラップを始めるタ
イミング即ち掃気ポート12が筒内に開口し始めるタイ
ミングで、切換バルブ3は回転しているため、図2に示
す位置になって切換バルブ3が排気通路8を閉鎖し、排
気ポート4を排気通路11に連通するようになる。排気
ポート4が排気通路11に連通すると、筒内の燃焼ガス
は排気通路11を通じて排気されると共に、掃気ポート
12を通じて筒内に新気が導入され、該新気で排気ガス
を押し出すような状態で筒内の残留ガスは排気通路11
から排気される。排気通路11から排出された排気ガス
は、ターボチャージャ5の下流側の排気通路11或いは
エネルギー回収装置6の下流側の排気通路18に排気さ
れる。更にピストン7が上昇するに従って掃気ポート1
2は閉鎖し、この時、切換バルブ3が排気ポート4を閉
鎖する。勿論、切換バルブ3の排気ポート4の閉鎖タイ
ミングを掃気ポート12の閉鎖前又は閉鎖後にコントロ
ールすることもできる。
【0020】このターボチャージャを持つ2ストローク
エンジンにおいて、切換バルブ3の作動で排気通路8の
開放、排気通路11の開放、及び掃気ポート12の開放
するタイミングにおける各部分の圧力を見ると、排気通
路8の圧力が最も大きく、掃気ポート12の圧力が続
き、排気通路11の圧力が小さくなっている。従って、
排気ポート4に切換バルブ3が設けられていないと、排
気通路8内の圧力によって排気ガスが筒内に逆流する現
象が発生するが、この時、排気ポート4は切換バルブ3
で閉鎖されるので、排気ガスの筒内への逆流現象は発生
しない。また、排気通路11内の圧力は、掃気ポート1
2内の圧力より低圧であり、掃気・吸気行程が良好に行
われる。引き続き、ピストン7は再び上昇し、排気通路
11及び掃気ポート12による掃気・吸気行程が終了
し、圧縮行程に移行する。この掃気・吸気行程と圧縮行
程では、切換バルブ3は閉鎖した状態である。
【0021】従って、このターボチャージャを持つ2ス
トロークエンジンは、ピストン下死点近傍で切換バルブ
3が開放して排気ポート4が排気通路8内に連通するこ
とで、該排気ポート4を通じて筒内の燃焼ガスは、ター
ボチャージャ5のタービン20の上流側に排気され、該
排気ガスはタービン20を駆動した後に、タービン20
の出口から排気通路16を通ってエネルギー回収装置6
の発電タービン25に送り込まれ、該排気ガスは発電タ
ービン25を駆動した後に外部へ排気される。従って、
排気ポート4を通じて筒内の排気ガスはターボチャージ
ャ5のタービン20上流側に排気され、排気圧が大きく
ても排気ポート4からはエンジンのブローダウンの高圧
ガスが短時間に流出するので、ターボチャージャ5のタ
ービン20を駆動でき、コンプレッサ19を駆動すると
共に、ターボチャージャ5に設けた発電・電動機21に
よって電気エネルギーとして回収することができる。ま
た、排気ポート4から排気通路8,11に至る通路長さ
が事実上、切換バルブ3の内部の通路長さ相当分に短縮
化されると共に、切換バルブ3が可及的にシリンダ10
に近づけて配置されるので、排気ポート4からターボチ
ャージャ5に至る通路が長くなることに起因したエネル
ギーロスが低減され、切換バルブ3及び排気通路8,1
1を含む排気系統のレイアウト性を向上することができ
る。
【0022】更に、排気通路11をエネルギー回収装置
6の上流側に連通すれば、排気ポート4から排気される
残りの排気ガスが有する排気エネルギーはエネルギー回
収装置6によって回収される。
【0023】
【発明の効果】この発明によるターボチャージャを持つ
2ストロークエンジンは、上記のように構成されてお
り、次のような効果を有する。即ち、このターボチャー
ジャを持つ2ストロークエンジンは、シリンダ下部に形
成した排気ポートに連通した第1排気通路を前記ターボ
チャージャの上流側に連通すると共に、前記排気ポート
に連通した第2排気通路を前記ターボチャージャの下流
側に連通し、前記排気ポートを前記第1排気通路又は前
記第2排気通路のいずれかに連通するように切り換えら
れる切換バルブを前記排気ポートの出口直後に配設した
ので、排気行程初期における高圧の排気ガスを前記切換
バルブ及び前記第1排気通路を通じて前記ターボチャー
ジャへ送り込み、該ターボチャージャで排気エネルギー
を有効に回収できる。この際、排気ポートの出口から第
1及び第2排気通路に至る通路長さは、事実上、切換バ
ルブ内部の通路長さ相当分でしかないので、エネルギー
ロスを可及的に少なくすることができる。また、切換バ
ルブを排気ポートの出口直後に配設したので、切換バル
ブを排気ポートから離れて配置する場合よりも、レイア
ウト性が向上し、エンジンの排気系統をコンパクトに構
成することができる。
【0024】即ち、排気行程初期において、前記排気ポ
ートの出口から直ちに、開放状態にある前記切換バルブ
を通じて筒内の排気ガスは前記第1排気通路を通じて前
記ターボチャージャのタービン上流側に排気でき、排圧
が大きくても前記排気ポートからはエンジンのブローダ
ウンの高圧ガスが短時間に流出するので、前記タービン
を駆動でき、コンプレッサを駆動すると共に、前記ター
ボチャージャに発電・電動機を設けた場合には該発電・
電動機で電気エネルギーとして回収できる。
【0025】更に、前記ターボチャージャの下流にエネ
ルギー回収装置を設けておけば、前記ターボチャージャ
を駆動した後、該排気ガスは前記エネルギー回収装置に
送り込まれ、前記エネルギー回収装置の発電タービンを
駆動して排気エネルギーを回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるターボチャージャを持つ2スト
ロークエンジンの一実施例を示し且つ切換バルブと高圧
側排気通路とが連通状態を示す概略断面図である。
【図2】図1の2ストロークエンジンにおいて、切換バ
ルブと低圧側排気通路とが連通状態を示す概略断面図で
ある。
【図3】図1の2ストロークエンジンに組み込まれた発
電・電動機を持つターボチャージャの一例を示す概略説
明図である。
【図4】図1の2ストロークエンジンに組み込まれたエ
ネルギー回収装置の一例を示す概略説明図である。
【図5】このターボチャージャを持つ2ストロークエン
ジンの作動の一例を示すタイミング線図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 シリンダブロック 3 切換バルブ 4 排気ポート 5 ターボチャージャ 6 エネルギー回収装置 7 ピストン 8 排気通路(第1排気通路) 10 シリンダ 11 排気通路(第2排気通路) 12 掃気ポート 15 ピストン頂面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックに形成されるシリンダ
    の下部に形成した掃気ポートと排気ポートを有するター
    ボチャージャを持つ2ストロークエンジンにおいて、前
    記排気ポートに連通し且つ前記ターボチャージャの上流
    側に連通する第1排気通路、前記排気ポートに連通し且
    つ前記ターボチャージャの下流側に連通する第2排気通
    路、及び前記排気ポートを前記第1排気通路又は前記第
    2排気通路のいずれかに連通するように切り換えられる
    切換バルブを有し、前記切換バルブは前記排気ポートの
    出口直後に配設されていることを特徴とするターボチャ
    ージャを持つ2ストロークエンジン。
  2. 【請求項2】 前記切換バルブは、エンジンの回転に同
    期して作動され、排気行程前半で前記排気ポートと前記
    第1排気通路とを連通し、且つ排気行程後半で前記排気
    ポートと前記第2排気通路とを連通することを特徴とす
    る請求項1に記載のターボチャージャを持つ2ストロー
    クエンジン。
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