JP3123059U - 靴底滑り止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 どんな靴でも装着ができ、どんな氷雪路面でも確実に作用する滑り止め具。
【解決手段】 三層からなる可撓性靴底に円錐状螺旋コイルスプリングを有する直線部を下向きに出没自在に貫通した該靴底に、該円錐状螺旋コイルスプリングの螺旋部と圧縮性柔軟材を可撓性上部靴底とで挟持接着し、適宜装着手段で靴に装着することで解決している。
【選択図】図1

Description

本考案は容易に着脱できる簡易靴底滑り止め具に関する。
従来の技術では、靴底の凹凸が深く且つ、スパイクピンを装着した物や、かかとに金属片とコイルスプリングを装着して歩行ごとに靴底に付着する雪を排除するもの、靴底にナット部を埋設しスパイクピンのフランジにコイルスプリングを付勢した装置をねじ込み荷重によって出没させるものや、前記コイルスプリングの替わりにゴム状弾性体を使用するものが知られている。
これ等の物は条件が合致すれば非常に効果があるが、氷雪路面の全ての条件に適応するものではなく、気温による雪、氷の状態、滑り路面の状態により大きく左右され、降雪季にこれら滑り止めを施した靴で歩行しても高齢者は転倒して、強打、骨折等の重大事故が依然として起こり社会問題となっている。
それは、外見上は滑り止めの凹凸が深く大きく滑り止めのスパイクピン状の物が付いていても、条件が重なると降った新雪が滑り止め凹凸の靴底に付着して詰まり、これらの滑り止めが逆効果になる場合が有り歩行中、靴底に付着した雪が路面の滑り面に挟まれ滑り止め具が作用せず転倒する事が多い。
又、車道を横断する時、車がブレーキ、発進時タイヤ空転による磨かれた氷雪の滑り面に雪屑が覆った状況の路面でも、滑り止め凹凸の靴底に付着した雪と雪屑が挟み滑り止め具が作用せず転倒している、特に金属片や複雑な形状の深い凹凸はこれらの靴底に雪を付着する欠点を持っている。
そして、靴底に雪を付着し建物や公共施設、店に入る時床面が磨かれた石材又は、硬質プラスチックタイル等で、靴底に付着した雪と床材の接触で非常に滑りやすく転倒者が続出している。
特開2004−275676 実登3051065 特開平10−201502 特開平10−155516
上記述べたようにこれ等の問題に鑑み成されたもので、体重が加わらない時は靴底の凹凸突起物が浅く大きく少ないので靴底に氷雪が付着せず、全ての氷雪条件でも確実に滑り止め効果を発揮し、どんな形状の靴でも装着がし易く、軽くて携帯の便利な転倒防止に役立つ靴底滑り止め具を提供することを目的とする。
三層からなる可撓性靴底に円錐状螺旋コイルスプリングを有する直線部を下向きに出没自在に貫通した該靴底に、該円錐状螺旋コイルスプリングの螺旋部と圧縮性柔軟材を可撓性上部靴底とで挟持接着し、適宜装着手段で靴に装着することで解決している。
靴底に接触する下層面の雪の付着を防止するため、凹凸形状が浅く大きく少なくしているので、歩行中路面の雪が靴底から確実に離反し、円錐状コイルスプリング直線部の先端が、多少の滑り面の雪屑にも影響されず氷雪面に突き刺さり、滑り止めが確実に作用し転倒を防止する。
滑り止め円錐状コイルスプリングの先端が踏圧のかかる靴底のほぼ全体に配置されているので、転倒時に体重がどの部分に加わっても有効に滑り止め作用が働くので転倒しない。
装着構造が簡単なので、履物を変えても簡単に着脱ができ、コンパクトで軽く携帯し易く、寒冷地に出向く時、その場で装着することができる。
構造が非常に簡単で製造コストが少なく、特に円錐状コイルスプリングを耐摩耗性の硬質ステンレス製にすれば長期間使用できるので結果的に安い靴底滑り止め具を提供することが出来る。
三層からなる可撓性靴底に円錐状螺旋コイルスプリングを有する直線部を下向きに出没自在に貫通した該靴底に、該円錐状螺旋コイルスプリングの螺旋部と圧縮性柔軟材を可撓性上部靴底とで挟持接着し、適宜装着手段で靴に装着すること。
以下、添付図面に従って実施例を説明する、三層からなるウレタン、ゴム性靴底3に円錐状螺旋コイルスプリング6を有する直線部6Aを、下向きに出没自在に貫通した該靴底3に、該円錐状螺旋コイルスプリング6の螺旋部6Bと圧縮性柔軟材5をウレタン、ゴム性上部靴底4とで挟持接着し、該上部靴底4の前側と後側のかかと部に帯状面ファスナー2、2Aを設けている。
装着する時は、かかとを後ろ側の帯状面ファスナー2Aの内側に合わせ該帯状面ファスナー2Aを充分に締めて止め、次に前側の帯状面ファスナー2を適度に締めて止める、これ等のことで靴底滑り止め具は靴から外れること無く安全に歩行することが出来る。
尚、本実施例では可撓性靴底を非常に氷雪の離反性の良いウレタン、ゴム性に、適宜装着手段に帯状面ファスナーを使用している。
図1は靴底滑り止め具の断面を示し、靴底滑り止め具は三層からなるウレタン、ゴム性靴底3に数十本の円錐状螺旋コイルスプリング6を有する直線部6Aを下向きに出没自在に貫通した該靴底3に、該円錐状螺旋コイルスプリング6の螺旋部6Bと圧縮性柔軟材5を上部靴底4とで挟持接着した該靴底滑り止め具を、靴1の前後に帯状面ファスナー2、2Aで装着している。
図2は靴底滑り止め具の靴底3の正面図を示し、付着し易い雪でも付着しない適宜に大きく浅く刻まれた凹凸3Aと、円錐状螺旋コイルスプリング6の直線部6Aの先端を表す。
図3は図1の靴底3に円錐状螺旋コイルスプリング6が有する直線部6Aを下向きに出没自在に貫通した該靴底3に、該円錐状螺旋コイルスプリング6の螺旋部6Bと圧縮性柔軟材5を上部靴底4とで挟持接着した一部拡大断面図を示す。
図4は図1の氷雪面7を歩行時に体重を加えた時の、靴底滑り止め具の断面を示し、体重で中間層5の圧縮性柔軟材と螺旋部6Bを圧縮し、直線部6A先端が氷雪面7に突き刺さっているのを示す。
図5は図4の氷雪面7を歩行時に体重を加えた時の、靴底滑り止め具の断面を示し、体重で中間層5の圧縮性柔軟材と螺旋部6Bを圧縮し、直線部6A先端が氷雪面7に突き刺さっている一部拡大断面図を示す。
装着構造が簡単で履物を変えてもどの履物にも簡単に装着でき、軽くて携帯しやすく降雪地に出向く時、その地で装着することができる。
体重が加えた靴底3の底板面から円錐状螺旋コイルスプリング6の直線部6Aが突き出し氷雪面7の氷雪面に突き刺さるので多少の氷雪面7の雪屑に影響されないで滑り止めが発揮される。
靴底滑り止め具の円錐状螺旋コイルスプリング6の直線部6Aの先端をほぼ靴底全体に配置しているので、歩行中に路面の凹凸で踏圧がどの部分に加わっても有効に滑り止め作用が働く。
磨いた石材、硬質プラスチック床はこの直線部6Aの滑り止め作用は無いが適宜に大きく浅く刻まれた凹凸で接触面の面圧が高くなるので滑ることは無い。
乾燥路面が硬く直線部6Aが突き刺ささらない所でも、螺旋部6Bが撓んで靴底3面より吐出することが無いので支障にならない。
構造が非常に簡単で製造コストが少なく特に装着構造が簡単なので、どの履物にも簡単に装着でき履物を変えても使用できるので利便性が高い。
この装置をアウトドアスポーツ用に、冬用履物の底に滑り止め具として製作時から組み込むこともできる。
本考案に関わる靴底滑り止め具は工業製品として量産することが可能なため産業上の利用可能性を有する。
本考案の靴に装着した靴底滑り止め具の断面図 本考案の靴底滑り止め具の正面図 本考案の靴底滑り止め具一部拡大断面図 本考案の靴に体重をかけた靴底滑り止め具の断面図 本考案の靴に体重をかけた靴底滑り止め具の一部拡大断面図
符号の説明
1・・・・靴
2・・・・前面ファスナー
2A・・・後面ファスナー
3・・・・靴底
3A・・・溝
4・・・・上部靴底
5・・・・圧縮性柔軟材
6・・・・円錐状螺旋コイルスプリング
6A・・・直線部
6B・・・螺旋部
7・・・・氷雪面

Claims (1)

  1. 三層からなる可撓性靴底に円錐状螺旋コイルスプリングを有する直線部を下向きに出没自在に貫通した該靴底に、該円錐状螺旋コイルスプリングの螺旋部と圧縮性柔軟材を可撓性上部靴底とで挟持接着し、適宜装着手段で靴に装着することを特徴とする靴底滑り止め具。
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