JP3122907B2 - 米飯のほぐし装置 - Google Patents

米飯のほぐし装置

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JP3122907B2 JP04095679A JP9567992A JP3122907B2 JP 3122907 B2 JP3122907 B2 JP 3122907B2 JP 04095679 A JP04095679 A JP 04095679A JP 9567992 A JP9567992 A JP 9567992A JP 3122907 B2 JP3122907 B2 JP 3122907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米飯のほぐし装置に関
し、特に粳米を炊飯して得た米飯をほぐして、バラ状凍
結米飯を製造する際に用いるのに好適な米飯のほぐし装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、米飯をほぐすための米飯のほぐし
装置としては、例えば、実開昭62−97583号公報
に示されるように、複数の棧棒を有した器枠の上部に、
複数の棧棒を有した可動枠を設けたものや、実開昭63
−177185号公報に示されるように、所定のリード
角を有した複数の線体を米飯を搬送する搬送路上に設け
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述のもので
は、米飯、特に、粳米を常法により炊飯した米飯を充分
にほぐすことができず、バラ状凍結米飯を製造する場
合、バラ状化が不完全となり、良好なバラ状凍結米飯を
得ることができなかった。
【0004】そこで本発明は、簡単な構造で粳米を炊飯
して得た米飯でも十分にほぐすことができる米飯のほぐ
し装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の米飯のほぐし装置は、円筒状容器の内部
に米飯が通過可能なネットを配設し、該ネットの上方に
散水ノズルを設けるとともに、該ネット上に投入される
米飯をネットに向けて押付ける米飯押付け用の撹拌羽根
と、前記ネット上の米飯を掬上げる米飯掬上げ用の撹拌
羽根とを旋回可能に設けたことを特徴としている。
【0006】さらに本発明は、上記構成に加えて、前記
散水ノズルを旋回可能に設けたこと、及び前記ネットの
下方に、該ネットに向けて水を散水する噴射ノズルを設
けたことを特徴としている。
【0007】
【作 用】米飯をネット上に載置して撹拌羽根を旋回さ
せると、一方の米飯押付け用の撹拌羽根により米飯はネ
ットに押付けられ、他方の米飯掬上げ用の撹拌羽根によ
りネットに付着した米飯が掬上げられて、米飯は充分に
撹拌されながらネットを通過する。このとき、散水ノズ
ルから適量の水を散布することにより、米飯に潤滑性を
与えることができ、バラ状化を促進できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】まず、図1に示す米飯のほぐし装置1は、
中央に旋回軸2を配設した円筒状の容器3内に、該容器
3内を上下に区画するネット4を張設するとともに、該
ネット4の上方に、散水ノズル5と米飯押付け用の撹拌
羽根6及び米飯掬上げ用の撹拌羽根7を設けたものであ
る。
【0010】前記容器3は、支持台8上に載置されてお
り、上部にはベルトコンベア9によって移送されてくる
米飯が投入される米飯投入口3aが設けられ、底部に
は、ベルトコンベア10にバラ化された米飯を排出する
排出口3bが設けられている。
【0011】また、前記旋回軸2は、容器3の上部に設
置されたモーター11により、上方から見て時計方向に
回転する。
【0012】また、前記ネット4は、該ネット4を通過
する米飯が所望のバラ状になる範囲のメッシュのものが
適宜選定されるもので、通常は、5〜20mm程度のも
のが使用される。
【0013】前記米飯押付け用の撹拌羽根6は、ネット
4上に投入される米飯をネット4に向けて押付ける作用
をするもので、板材上部を旋回方向に傾けて設けられて
いる。一方の米飯掬上げ用の撹拌羽根7は、ネット4上
の米飯を掬上げて撹拌する作用をするもので、板材下部
を旋回方向に傾けて設けられている。
【0014】また、両撹拌羽根6,7の高さや、その下
縁部とネット4との間隔、あるいは旋回速度は、装置の
大きさや米飯の処理量等に応じて適宜設定されるもので
あるが、押付け用の撹拌羽根6をネット4に近付け過ぎ
ると、米飯が過度に押付けられるため、適当な間隔を設
けておくことが好ましい。逆に、掬上げ用の撹拌羽根7
は、ネット4上の米飯を掬えるように、できるだけ近接
させておくことが好ましい。なお、両撹拌羽根6,7の
径は、容器内周と略同一にしておくことが望ましい。
【0015】このように構成したほぐし装置1は、モー
タ11により両撹拌羽根6,7を回転させるとともに、
散水ノズル5から適当量の水を散水させた状態で、容器
上部の投入口3aから容器3内に米飯を投入することに
より、米飯を連続的にバラ状化して下部の排出口3bか
ら排出することができる。
【0016】例えば、常法で炊飯した米飯を50℃以下
になるまで冷却した後、該米飯をベルトコンベア9によ
って投入口3aから容器3内に投入すると、ネット4上
の米飯は、散水ノズル5から適度な水分を添加され、米
飯押付け用の撹拌羽根6と米飯掬上げ用の撹拌羽根7と
によって撹拌されながらほぐされていく。
【0017】このとき、ネット4上の米飯は、押付け用
の撹拌羽根6によってネット4側に押付けられてネット
4を通過する際に、該ネット4のメッシュに応じてバラ
状化される。
【0018】また、上記押付けによってネット4上に層
状に付着した米飯は、次の掬上げ用の撹拌羽根7によっ
て掬上げられ、該撹拌羽根7の旋回に伴い、その旋回方
向に移動しながら撹拌羽根7の上縁を乗越えて再びネッ
ト4上に落下する。
【0019】このように、ネット4への押付けによって
半強制的に米飯をバラ状化して下方に落下させることに
より、ネット4上における米飯の滞留時間を短縮でき、
長時間の撹拌による粘りの発生を防止するとともに、短
時間で大量の米飯を処理することが可能となる。また、
米飯をネット4に押付けたり、掬上げたりすることによ
り、米飯がネット4に付着して目詰まりし、糊状になる
ことを防止できる。
【0020】上述のようにして米飯をほぐす際に、散水
ノズル5から米飯に添加する水の量は、米飯量の3%以
上、10%未満であることが望ましく、3%未満では、
米飯に十分な潤滑性を与えることができず、10%以上
の水分を添加すると、該米飯を冷凍後、解凍したときに
水っぽくなり、米粒表面の粘着性がなく、例えば炊飯後
の米飯を湯水で洗って水気を切った後のような状態とな
る。
【0021】したがって、適当量の水を添加しながら両
撹拌羽根6,7で米飯をほぐすことにより、米飯表面に
適度な潤滑性を付与でき、容易にバラ状化することがで
きるとともに、ネット4の目詰りも生じにくい。
【0022】このようにしてほぐされ、ネット4を通過
した米飯は、容器3下部の排出口3bからベルトコンベ
ア10上に落下し、次の凍結工程に送られる。このよう
にバラ化した米飯は、該バラ状のまま直ちに、ある適当
量がまとめて凍結される。凍結方法は、従来の米飯のバ
ラ状凍結あるいは各種食品の凍結に用いられている周知
の凍結手段を用いることができる。
【0023】なお、本実施例における散水ノズル5は、
ネット4の上方に固定されており、その散水範囲は限ら
れているが、前述のように、ネット4上の米飯は、両撹
拌羽根6,7の旋回に伴い僅かづつ回転しているので、
満遍なく散水することが可能である。また、このような
固定式の散水ノズルを複数配設してもよい。
【0024】次に、図2及び図3は、上記米飯への散水
を、より効率よく行うとともに、ネット4へも散水を行
い、ネットに十分な水分を付着させて米飯のネット通過
抵抗を低減させた例を示すものである。
【0025】本実施例に示すほぐし装置は、前記同様に
構成したほぐし装置において、旋回軸21を底部が閉塞
したパイプ状に形成し、その内部に上部の給水管22に
連通する給水路21aを形成するとともに、該旋回軸2
1の上部に下方のネット4に向けて散水する散水ノズル
23を、下部に上方のネット4に向けて水を噴出する噴
射ノズル24を、それぞれ設けたものである。
【0026】このように、ネット4の上下にそれぞれ散
水ノズル23及び噴射ノズル24を設け、これらを両撹
拌羽根6,7と共に旋回させることにより、米飯及びネ
ット4に十分な水分を満遍なく付与することができる。
また、ネット4の下方に噴射ノズル24を設けることに
より、投入口3aからの米飯投入量が多い場合でも、ネ
ット4及びネット4部分の米飯に十分に水分を付与する
ことができる。
【0027】なお、上記散水ノズル23や噴射ノズル2
4は、両撹拌羽根6,7の旋回軸2とは別に設けた回転
軸で任意の速度,回転方向で旋回させることもできる。
【0028】また、上記両実施例に示す構成でも、ネッ
トのメッシュを細かくすれば米飯を単粒化することが可
能であるが、ネットを上下複数段設けて、上部にメッシ
ュの粗いものを、下部にメッシュの細かいものを配置す
ることにより、ほぐし効果を向上させることができる。
【0029】さらに、前述のほぐしの際に酢を添加する
ことにより、寿司飯を作ることもでき、粳米に僅かに麦
を加えた麦飯であっても同様にほぐすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のほぐし装
置は、ネット上に投入される米飯に水分を添加しながら
米飯押付け用の撹拌羽根と米飯掬上げ用の撹拌羽根とを
旋回させて、米飯を撹拌しながらネットを通過させるこ
とにより、粳米を常法により炊飯して得た米飯でも十分
にほぐすことができ、個々の粒状になる程度まで米飯を
バラ化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すほぐし装置の断面説
明図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示すほぐし装置の一部
断面説明図である。
【図3】 同じく断面平面図である。
【符号の説明】
1…ほぐし装置 2…旋回軸 3…容器
4…ネット 5…散水ノズル 6…米飯押付け用の撹拌羽根
7…米飯掬上げ用の撹拌羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 A23P 1/00 A23L 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状容器の内部に米飯が通過可能なネ
    ットを配設し、該ネットの上方に散水ノズルを設けると
    ともに、該ネット上に投入される米飯をネットに向けて
    押付ける米飯押付け用の撹拌羽根と、前記ネット上の米
    飯を掬上げる米飯掬上げ用の撹拌羽根とを旋回可能に設
    けたことを特徴とする米飯のほぐし装置。
  2. 【請求項2】 前記散水ノズルを旋回可能に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の米飯のほぐし装置。
  3. 【請求項3】 前記ネットの下方に、該ネットに向けて
    水を散水する噴射ノズルを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の米飯のほぐし装置。
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