JP3122607U - 自動車車体修復における楔工法 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車車体修復作業におけるボデー側パネル、パネル（補給部品）の接着において、接着剤による接着面の安定接着と接着力を減衰することなく、作業効率、安全性、耐久性の向上を図り、車体外面よりボデー側パネル、パネル（補給部品）間を接着する間の一時固定を容易にできるようにする木契工法を提供する。
【解決手段】自動車車体修復作業におけるボデー側パネル、パネル（補給部品）４の両者一方を外部より、楔パーツ１にて一時溶接固定を行い、楔パーツ２を打ち込むことによって、接着剤よる安定接着に要するまでの間を容易に固定するようにした。
【選択図】図３

Description

本考案は、自動車事故等によって車体が損傷を受けた部位のパネル（補給部品）交換作業における接着工法であり、接着固定方法の新考案である。楔パーツ１を溶接固定し、楔パーツ２を打ち込むことによって、接着面の安定接着に効果をなすものである。

従来は、パネル（補給部品）交換において、接着剤による固定が安定に終了するまでの間、固定方法には、楔を打ち込む固定工法はなかった。

交換パネル（補給部品）を接着するために、接着剤を塗布し接着面を安定接着するために、リベット等をボデー側パネル、パネル（補給部品）間に打ち込み固定を行っていた。そのため、接着後には再度リベットの取り外し作業やリベット固定による穴あけの修復を行う作業が発生し、結果として、自動車車体修復作業の工程が複雑化し、安全性、作業効率、耐久性、品質等の低下という問題点があった。

接着するボデー側パネル、パネル（補給部品）間において、接着剤塗布後、接着面が安定接着するまでの間、片側のパネルに外面より、一時溶接にて楔パーツ１を固定し、楔パーツ２を打ち込むことによって、接着剤による安定接着を行うこととした。

接着するボデー側パネル、パネル（補給部品）の外面に楔パーツ１を一時的に溶接固定し、楔パーツ２を打ち込むだけの作業のため、これまでの自動車車体修復作業におけるドリルでの穴あけ、その後のリベット打ち、接着剤による安定接着後のリベット取り外し、リベット穴の修復等の一連の作業工程が排除されたことにより、自動車車体修復作業の安全性の向上、作業時間の大幅な短縮、修復車体の耐久性の向上が実現でき、高品質の自動車車体修復が実現できる。また、組み付けパネル作業では、楔パーツ１のみを使用し、パネルの「立て付け」「仮合わせ」作業を容易に行うことが実現できる。

楔パーツ１・２を使用した接着工法の拡大側面図である。 楔パーツを使用した自動車車体修における平面図である。 楔パーツ１・２を使用した接着工法の拡大立体図である。

符号の説明

１ 楔パーツ１
２ 楔パーツ２
３ ボデー側パネル
４ パネル（補給部品）
５ 溶接固定部位
６ 接着面
７ 補強結合パネル
８ 窓

Claims (1)

1. 自動車車体修復において、ボデー側パネルとパネル（補給部品）を接着する際に、接着剤を塗布後、接着固定するまでの間、接着面が剥がれないよう楔パーツ１、２を用いて接着部位を確実に接着することを目的として考案。自動車車体修復作業における楔による固定工法である。楔パーツ１については、片側のパネルに溶接固定するものとし、楔パーツ１を溶接固定後、楔パーツ２を打ち込むことによって、接着剤による接着面の安定接着に効果をなすものである。

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