JP2001191968A - ワーク接合方法 - Google Patents

ワーク接合方法

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JP2001191968A
JP2001191968A JP2000003481A JP2000003481A JP2001191968A JP 2001191968 A JP2001191968 A JP 2001191968A JP 2000003481 A JP2000003481 A JP 2000003481A JP 2000003481 A JP2000003481 A JP 2000003481A JP 2001191968 A JP2001191968 A JP 2001191968A
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Masanori Kondo
正紀 近藤
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Hiroshi Tarui
大志 樽井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽金属製のワーク相互を、治具を使用するこ
となく、全体にわたり連続接合を行うことができ、簡単
で作業能率も良く、しかも強固な接合が可能なワーク接
合方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一対の軽金属材からなるワー
クWを熱硬化性の両面接着テープTにより相互に仮止め
した後、前記ワークWをレーザ溶接により接合し、当該
レーザ溶接の熱的影響により前記両面接着テープTを熱
硬化させるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽金属の押し出し
成形あるいは鋳造により成形されたワーク相互を接合す
るワーク接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車は、軽量化の要請が強く、
各種ピラー、サイドシル、サイドメンバ、クロスメン
バ、カウルボックス及びルーフレール等を閉断面の強度
部材としたり、材料自体に軽金属を使用している。
【0003】これら部材あるいは材料(以下、単にワー
クと称す)は、車体組立て工程において順次連結あるい
は溶接されてホワイトボディとされ、塗装工程、艤装品
等の組付け工程を経て、最終的に各種機能部品、内装部
品が組み付けられる。
【0004】このような自動車組立方法は、プレス工程
から最終工程までの間に塗装工程が介在しているので、
塗料を乾燥させる工程や、色を変える設備等が必要とな
り、自動車製造に要する時間が掛かるのみでなく、設備
等の設置により工場スペースも多大なものとなる。
【0005】このため、最近では、車体の大部分を形成
した後に塗料を行うようにした方法が採用されている
(例えば、特願平10−353428号参照)。
【0006】この方法による自動車製造は、1つの工程
や作業の遅れが自動車製造工程全体に影響を及ぼすこと
になる。特に、溶接作業の迅速化や簡素化は、極めて重
要となることから、レーザビーム溶接(以下単にレーザ
溶接)が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザ溶接では、前述の迅速な自動車製造方法に十分対
応できない場合もある。例えば、軽金属材料の一種であ
るアルミニウム材からなる長尺なワーク同士を迅速に接
合する場合、治具を使用することなくレーザ溶接すれ
ば、ワークを組立てる前に、クリップやリベットあるい
はボルトやナット等を用いて仮止めしなければならな
い。
【0008】クリップによる仮止めでは、ワークを締結
する力が弱く、リベットでは、ワークの一部が変形する
虞れがある。また、ボルトやナットでは、予めワークに
下孔を明けなければならないこともあり、ワークを締結
するポイントが多くなると、締付け工数も増大し、ワー
クの重量増となる。重量増を避けるには、レーザ溶接作
業後、直ちにボルトやナットを外す必要があるが、これ
では工数がさらに増大し、結果的にコストアップにつな
がることになる。
【0009】一方、治具を使用する場合は、上述した問
題はないものの、治具をセットすることによりレーザ溶
接できない部分が生じ、連続接合ができない虞れもあ
る。連続接合を可能とするために、溶接に対応して治具
を外すことも可能ではあるが、この操作を自動化すれば
制御が複雑になり、溶接システム全体も複雑になる。
【0010】本発明は、上記した従来技術のもつ課題を
解決するためになされたもので、軽金属製のワーク相互
を、治具を使用することなく、全体にわたり連続接合を
行うことができ、簡単で作業能率も良く、しかも強固な
接合が可能なワーク接合方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0012】(1) 少なくとも一対の軽金属材からな
るワークを熱硬化性の両面接着テープにより相互に仮止
めした後、前記ワークをレーザ溶接により接合し、当該
レーザ溶接の熱的影響により前記両面接着テープを熱硬
化させるようにしたことを特徴とするワーク接合方法。
【0013】(2) 前記ワークは、前記両面接着テー
プの接合面が粗面となるように前処理したことを特徴と
するワーク接合方法。
【0014】(3) 前記両面接着テープは、前記レー
ザ溶接の施こされる部位から2〜10mm離間した範囲
内に取付けるようにしたことを特徴とするワーク接合方
法。
【0015】(4) 前記両面接着テープは、前記ワー
クに予め形成された溝内に貼り付けるようにしたことを
特徴とするワーク接合方法。
【0016】(5) 前記溝は、前記両面接着テープの
厚さに対して、0〜0.4mm程度浅くしたことを特徴
とするワーク接合方法。
【0017】(6) 前記ワークは、少なくとも一方に
形成された位置決め凸部が、他方に形成された凹部と嵌
合し、両者の凹凸嵌合により位置決めした状態で前記レ
ーザ溶接により接合するようにしたことを特徴とするワ
ーク接合方法。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、ワークの仮
止め時は、ワークの下孔加工等を行う必要がなく、ワー
ク自体も変形させることがなく、溶接時には、干渉物が
ないので、連続的な溶接作業が可能となり、作業性、生
産性が著しく向上することになる。溶接後は、溶接の熱
により接着テープが硬化するので、溶接と接着テープに
よる接合効果が相乗的に発揮され強固な接合が可能とな
る。しかも、接着テープによるワーク相互間のシール効
果も同時に実現できる。特に、長尺なワークを接合する
場合には、仮止めや溶接作業が一層容易となる。
【0019】請求項2に記載の発明では、接着テープを
接合するワークの接合面を粗面とすれば、より高い仮止
め接合が可能となり、作業性、生産性が向上する。
【0020】請求項3に記載の発明では、接着テープの
取付位置が溶接部位から所定範囲内であれば、溶接熱に
よる悪影響が生じることなく、テープが確実に熱硬化
し、ワーク相互の接合力を高めることができる。
【0021】請求項4に記載の発明では、接着テープの
厚さによるワークの浮き上がりが抑制され、接着テープ
の密着性、仮止め力が向上し、また、溝が接着テープを
貼るときのガイドや位置決めとなり、接着テープの取付
けも確実となり、作業性、生産性が向上する。
【0022】請求項5に記載の発明では、溝の深さを接
着テープの厚さに対して所定値浅くすれば、両ワーク相
互間の隙間も所定値となり、レーザ溶接の接合がより確
実となる。
【0023】請求項6に記載の発明では、一方のワーク
に対する他方のワークの位置決めが容易で、接着テープ
の取付けも確実となり、作業性、生産性が著しく向上す
る。また、凹凸嵌合された両ワークの合わせ目に沿って
溶接すれば、溶接代が広がり、接合品質も向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0025】図1は軽金属を用いて構成された自動車の
車体を示す要部分解斜視図、図2は本発明の一実施形態
に係る方法でワークを接合した状態を示し、図1の2−
2線に沿う断面図、図3は図2の要部拡大断面図であ
る。
【0026】まず、本実施形態に係るワーク接合方法が
適用される自動車の車体構成について述べる。最近の自
動車の車体は、軽量化及び高剛性化の要請から大部分が
軽金属を用いて構成されており、しかも自動的組立て作
業の簡素化や設備の低減等を図るために、図1に示すよ
うに、大きな複数のユニットを予め形成し、これを合体
させることにより構成されている。
【0027】この自動車の製造方法においては、例え
ば、まず、ボディサイドユニットUb、フロアユニット
Uf及びルーフユニットUrという3つの大きなユニット
を予め形成する。
【0028】ボディサイドユニットUbには、下部から
側方にピン1が突設され、このピン1とフロアユニット
Ufのロケート孔R1とを嵌合させることによりボディサ
イドユニットUbとフロアユニットUfが仮結合される。
【0029】また、ルーフユニットUrには、フロント
ピラー2とセンターピラー3が形成され、これらがボデ
ィサイドユニットUbのロケート孔R2, R3に嵌合さ
れ、ルーフユニットUrとボディサイドユニットUbが仮
結合される。
【0030】このようにして連結された各ユニットU
(Ub、Uf及びUrの総称)は、相互間が溶接により連
結されるとともに他の部材も溶接等により取付けられ、
車体全体の剛性が高められ、全体が1つの軽量な車体と
される。
【0031】この結果、各ユニットUの位置決め、仮組
みから精度出しまで自動的に行うことができ、車体治具
設備を廃止でき、設備費が大幅に低減できることになる
(特願平10−353428号参照)。
【0032】このような車体構成において、前記ユニッ
トUに、軽金属からなる他の部材を溶接する場合は、治
具等を使用することなく、またワークに変形や予備加工
等を施すことなく、簡単に連続接合を行うことができる
ことが好ましい。
【0033】例えば、前記ボディサイドユニットUb
は、高延性のアルミダイキャスト等により構成されたボ
ディサイド基材4の下端側部に、アルミニウム合金等の
軽金属を押出し成形することにより構成されたサイドシ
ル5が溶接により取付けられ、またルーフユニットUr
では、高延性のアルミダイキャスト等により構成された
ルーフ基材6に、アルミニウム合金等の軽金属を押出し
成形することにより構成されたルーフサイドレール7が
溶接により取付けられる。
【0034】これらサイドシル5やルーフサイドレール
7は、押出し成形された比較的長尺な軽金属材であり、
これらを各基材4,6に取付けるには、ワーク自体の変
形や予備加工等を行うことなく、簡単に連続接合できる
ことが好ましい。
【0035】本実施形態に係るワーク接合方法は、この
ような押出し成形された比較的長尺な軽金属材と他の部
材との接合に使用されるものである。
【0036】本実施形態を、図2,3について説明す
る。図2は、ボディサイドユニットUbのボディサイド
基材4にサイドシル5を接合している状態を示してい
る。なお、ここでは、断面中空の短柵状部材の長手側端
縁を相互に接続したフロアユニットUfがボディサイド
基材4に接合されているが、ボディサイド基材4とサイ
ドシル5を接合した後に、当該ボディサイドユニットU
bとフロアユニットUfを接合してもよい。
【0037】本実施形態は、まず、ボディサイド基材4
(ワークW1と称す)あるいは軽金属材からなる押出し
成形されたサイドシル5(ワークW2と称す)の平坦な
接合面4aまたは5aに、熱硬化性の両面接着テープTを
取付ける。
【0038】次に、ワークW2をワークW1に接合する。
この場合、両ワークWの端部は、図3に示すように、平
坦な接合面4aまたは5aであるため、両ワークW間には
隙間Gが生じるが、この隙間Gは、0〜0.4mm程度
であることが好ましい。この隙間Gを定めるに当たり実
験を行った。結果は、隙間Gが0.4mmを越えると、
レーザ溶接の品質を確保できない状態が生じた。この結
果を考慮すれば、前記隙間Gの範囲は、前記したものが
好ましいといえる。
【0039】また、両ワークWは、扁平で均一な肉厚の
接着テープTにより接合されているので、前記隙間G
は、略全長にわたり均一なものとなる。したがって、両
ワークWの端部にレーザ溶接を施すと、簡単にかつ迅速
に行うことができ、両ワークWの接合も極めて確実なも
のとなる。
【0040】なお、使用する接着テープTとしては、住
友3M社製の準構造用アクリルフォームテープが好まし
く使用されるが、これのみでなく類似の他のテープを使
用してもよい。
【0041】この接着テープTを貼った後に、レーザ溶
接が施こされると、両ワークWが接合されるが、本実施
形態では、レーザ溶接の熱的影響が接着テープTに伝わ
り、当該接着テープTが固化し、この接着テープTによ
る接合力とレーザ溶接による接合力が相俟ってより強力
に両ワークWが接合される。
【0042】ここに、レーザ溶接時に発生する熱量は、
レーザガンの出力、溶接ビードの径、溶接速度に依存す
るが、レーザ溶接される部分から接着テープTまでの距
離との関係では、遠いと伝達熱量が小さく、接着テープ
Tの熱硬化が不十分となり、近すぎると接着テープTが
溶接熱により燃焼し、燃焼ガスが発生し、作業環境の悪
化する虞れがある。
【0043】このため、本実施形態では、前記レーザ溶
接が施こされる部位と前記両面接着テープTの最も近い
側(近端側)の距離aと、両面接着テープTの最も遠い
側(遠端側)の距離bが所定値となるようにしている。
【0044】この所定値a,bを求める実験を行った。
前記準構造用アクリルフォームテープを使用し、当該距
離aが2mm未満にすると、溶接熱の影響があらわれ、
燃焼ガスが生じることが判明した。
【0045】次に、前記接着テープTがレーザ溶接の温
度で熱硬化する場合の距離について調べた。図4はレー
ザ溶接した部分から10,25,40mm離間した部分
の温度変化を調べた図である。
【0046】図4から明らかなように、レーザ溶接し、
約1分経過後の40mm離れた点の温度は、50℃程度
であり、25mm離間した点の温度でも、60℃程度で
あったが、10mm離間した点の温度は、90℃以上も
あった。
【0047】当該接着テープTが90℃以上で熱硬化す
ることを考慮すれば、前記距離bは10mm以内としな
ければならないことになる。
【0048】したがって、接着テープTの取付位置は、
近端側が2mm以上離間し、遠端側が10mm以内の範
囲内となることが好ましく、この範囲内に貼ることがで
きる接着テープTであれば、どのような幅のものでもよ
い。
【0049】一方、両ワークの剪断強度、つまり剥離強
度についても調べた。実験に当たり、両ワークW間に貼
った接着テープTの位置のみを種々変化させ、他の条件
(例えば幅など)が同一としたものを準備した。そし
て、ワークWの端部に熱を加えて接着テープを熱硬化さ
せて両ワークWを接合させた後、両ワークを剥離するよ
うに引張り、剪断強度を調べた。この結果は、図5から
明らかなように、2〜10mmの範囲に接着テープTを
貼ったものの剪断強度は、実用に耐え得る20kg/c
2以上となることが判明したが、25mm、40mm
では十分な剪断強度が得られなかった。
【0050】前記接着テープTが貼られるワークWの接
合面は、いずれか一方若しくは両方が粗面となるように
前処理してもよい。この処理としては、サンドブラスト
等を使用した物理的処理の他に、酸あるいはカセイソー
ダ等を用いた化成処理やプライマ塗布等の化学的処理等
を使用することが好ましい。接着テープ貼着部分を粗面
とすれば、両ワークWが接着テープTを介して接合する
とき、より高い接合力が得られ、強固な仮止めができ、
作業性、生産性も向上する。
【0051】なお、前述のレーザ溶接としては、通常の
YAGレーザ溶接、炭酸ガスレーザ溶接等が使用される
が、電子ビーム溶接を使用してもよい。
【0052】図6は本実施形態の変形例に使用されるワ
ークの要部拡大断面図である。
【0053】前述した実施形態では、接着テープTがワ
ークWの平坦な部分に貼られているが、これのみでなく
図6に示すようなワークWとしても良い。
【0054】本発明では、前記隙間Gが得られる接着テ
ープTであれば、どのようなものを使用してもよいが、
より好ましくは、図示するように、両ワークWのいずれ
か一方若しくは両方に、予め溝Mを形成し、この溝M内
に前記接着テープTを貼り付けるようにしてもよい。特
に、前記サイドシル5のように押出し成形されるもので
は、型形状を多少変更すれば溝Mの形成はきわめて簡単
にできる。
【0055】この場合の隙間Gも、前記0〜0.4mm
程度であることが好ましいので、この溝Mの深さは、接
着テープTの厚さtに対して、0〜0.4mm程度浅く
し、溝Mの底部である接合面4aに接着テープTを貼っ
たとき、前記ワークW2の平坦な面より0〜0.4mm
程度接着テープTが突出しているようにすることが好ま
しい。
【0056】この結果、大きな隙間Gが生じることによ
るレーザ溶接不可という事態が防止でき、ワークの浮き
上がりも抑制され、接着テープTの密着性、仮止め力が
向上する。また、溝Mが接着テープTを貼るときのガイ
ドとなり、接着テープTの取付けも確実となり、作業
性、生産性も向上する。
【0057】図7は本実施形態の別の変形例に使用され
るワークの要部拡大断面図である。
【0058】上述したワーク接合方法は、平坦な接合面
4a,5aを有するワークWを接合する場合であるが、
本発明はこれのみでなく、図7に示すようなワークWを
使用しても良い。
【0059】本変形例は、少なくとも一方のワークW1
に楔状凸部8を、他方のワークW2に当該楔状凸部8と
嵌合する凹部9をそれぞれ形成し、両者の凹凸嵌合によ
り位置決めした後にレーザ溶接を施すようにしている。
【0060】ただし、凹凸部8,9は、必ずしも各ワー
クWの長手方向全長にわたって形成されたものである必
要はなく、図示はしないが部分的に断面楔状の凹凸嵌合
するものであっても良い。
【0061】このようにすれば、一方のワークW1に対
する他方のワークW2の位置決めが容易となり、これら
凹凸部8,9が基準となって接着テープTを取付けるこ
ともでき、接着テープTの取付けも確実となり、両ワー
クWが位置ずれしないので、溶接作業はさらに向上し、
生産性が著しく向上する。特に、この凹凸嵌合された両
ワークWの合わせ目10に沿ってレーザ溶接すれば、溶
接代が広がり、接合品質も向上することになる。
【0062】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変使用
することができる。例えば、前記実施の形態では、主と
して自動車車体のサイドシル5について説明したが、ル
ーフサイドレール7や他の構成部材にも適用できる。ま
た、前記実施の形態では、自動車車体を形成する場合に
ついて説明したが、本発明は、これのみでなく、種々の
押出し成形される板材あるいは単なる板材を溶接する場
合にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 最近の自動車の車体を示す要部分解斜視図で
ある。
【図2】 本発明に係る実施形態により接合されたワー
クを示し、図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】 図2の要部を示す拡大断面図である。
【図4】 溶接部から離間した部分の温度状態を調べた
図である。
【図5】 接着テープを熱硬化させた後のワークの剪断
強度を示す図である。
【図6】 本実施形態の変形例に使用されるワークの要
部を示す断面図である。
【図7】 本実施形態の別の変形例に使用されるワーク
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
4a,5a…接合面、 8…凸部、 9…凹部、 a…レーザ溶接部位とワークの近端側との間の距離、 b…レーザ溶接部位とワークの遠端側との間の距離、 M…溝、 T…接着テープ、 W…ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽井 大志 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D114 AA04 BA01 CA06 EA05 EA17 FA16 4E068 AJ01 BD00 BE00 DB04 DB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の軽金属材からなるワー
    クを熱硬化性の両面接着テープにより相互に仮止めした
    後、前記ワークをレーザ溶接により接合し、当該レーザ
    溶接の熱的影響により前記両面接着テープを熱硬化させ
    るようにしたことを特徴とするワーク接合方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークは、前記両面接着テープの接
    合面が粗面となるように前処理したことを特徴とする請
    求項1に記載のワーク接合方法。
  3. 【請求項3】 前記両面接着テープは、前記レーザ溶接
    の施こされる部位から2〜10mm離間した範囲内に取
    付けるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のワーク接合方法。
  4. 【請求項4】 前記両面接着テープは、前記ワークに予
    め形成された溝内に貼り付けるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のワーク接合方法。
  5. 【請求項5】 前記溝は、前記両面接着テープの厚さに
    対して、0〜0.4mm程度浅くしたことを特徴とする
    請求項4に記載のワーク接合方法。
  6. 【請求項6】 前記ワークは、少なくとも一方に形成さ
    れた位置決め凸部が他方に形成された凹部と嵌合し、両
    者の凹凸嵌合により位置決めした状態で前記レーザ溶接
    により接合するようにしたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載のワーク接合方法。
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