JP3122602B2 - リン及びアンモニア含有排水の処理方法 - Google Patents
リン及びアンモニア含有排水の処理方法Info
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Description
アンモニウムイオンを含有するし尿、下水汚泥、産業排
水等の排水からリン及び/又はアンモニアを効率よく除
去する方法に関するものである。
ウムによりリン酸マグネシウムアンモニウム化合物(以
下「MAP化合物」という。)として生成させ、凝集沈
殿処理する方法は種々検討されているが、リンの除去を
効率よく行うためには、排水中のアンモニア態窒素の初
期含有量は約100mg/リットル以上の高濃度である
必要があり、またMAP化合物の生成量がMAP化合物
の溶解度積に依存するため、数〜数十mg/リットルの
リンと、数十〜数百mg/リットルのアンモニア態窒素
が処理水に残留することが多かった。
実施ではリン及びアンモニアの処理を十分に効率よく行
えない。本発明は、このような従来技術の欠点に鑑み、
リン及びアンモニアを同時に効率よく処理し、処理水中
に残留するリンとアンモニアの濃度をともに従来のMA
P化合物の溶解度積より低い状態にすることを可能にし
た処理方法を提供することを目的とするものである。
を達成するために鋭意検討の結果、MAP化合物生成の
前段階でアルコール系化合物及び/又はケトン系化合物
を含有する溶液を添加することにより、MAP化合物を
効率よく生成させることが出来ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
ンモニウムイオン含有排水にマグネシウム塩を添加した
後、アルコール系化合物及び/又はケトン系化合物を含
有する溶液を供給し、さらにこの混合液のpHを8.0
〜10.0の範囲に調整して排水中のリン酸イオン及び
アンモニウムイオンをリン及びアンモニウム塩化合物と
して除去することを特徴とするものであり、特に排水中
のリンとアンモニアのモル比を0.3〜10に調整した
溶液を対象原水とすることによりリン酸イオン及びアン
モニウムイオンを一層効率よく除去することが出来る。
原理的にはリンとアンモニアが1:1で反応するが、従
来法では過剰に投入してアンモニアを残留させていた。
本発明の方法は理想的な1:1付近での反応、処理を実
現したものである。前記により形成されるリン及びアン
モニウム塩化合物は難溶解性塩であるため、沈殿などに
より除去することができる。
塩のうち、MAP化合物は以下の反応によって生成する
と推定される。 Mg2++NH4 + +HPO4 2- +OH- +6H2 O →MgNH4 PO4 ・6H2 O+H2 O ──────── この反応が平衡状態に達したときの溶解度積(K)は、
以下のように表される。 K=[Mg2+][NH4 + ][HPO4 2- ][OH- ]────── (注:[ ]の単位はmol/リットル) この溶解度積は温度によって一定となり、その反応速度
はpHや温度のほか、反応槽内の攪拌速度、圧力、MA
P浮遊結晶濃度等の影響を受け、Kの値はpH9.0、
温度20℃、1気圧の条件下で約1×10-14 (mol
/リットル)4である。
合物及び/又はケトン系化合物をこの反応系に添加する
ことによって式の溶解度積が急激に減少し、溶液中の
リンとアンモニアを水系から除去し、たとえばpH9.
0、Mg/Pモル比1.2〜2.0の条件下で、式の
溶解度積で1×10-19 〜10-20 (mol/リット
ル)4 までの処理が可能になる。添加したアルコール系
化合物及び/又はケトン系化合物の0.1%未満は結晶
中に取り込まれ、脱水性の高い結晶が生成される。添加
するアルコール系化合物としては、メタノール、エタノ
ール又はイソブチルアルコール少なくとも1種のほか、
前記のアルコールを含有する醸造工場等の廃アルコール
が利用でき、ケトン系化合物としてはアセトンが好まし
い。また、アルコール系化合物及び/又はケトン系化合
物は排水に対して0.05〜30容量%の範囲で存在さ
せることが好ましい。例えば排水水質、目標値により、
ある排水ではNH4 −N、PO4 −Pを1mg/リット
ル以下とするには10%、10mg/リットルにするに
は1%を添加するというふうにその量を調整すればよ
い。排水中に残存したアルコール系化合物及び/又はケ
トン系化合物は後段の嫌気性微生物及び/又は好気性微
生物による脱窒素処理の有機炭素源等として有効利用で
き、必要に応じて排水プロセス中に残留するアルコール
系化合物及び/又はケトン系化合物を蒸留や膜分離によ
り回収、再利用してもよい。
処理装置に、pH7.8、NH4−N濃度56.5mg
/リットル、PO4 −P濃度120.2mg/リットル
であるリン及びアンモニア含有排水(原水)に、メタノ
ール1%、アセトン1%、メタノール0.5%+アセト
ン0.5%の3種を原水量に対して1容量%添加し、マ
グネシウムイオンとリン酸イオンのモル比が1.5でp
H9.0となるように塩化マグネシウムと水酸化ナトリ
ウムをそれぞれ添加した。槽内にはあらかじめ生成させ
ておいたMAP化合物を2000mg/リットルの濃度
で滞留させ、パドルによる攪拌を回転数86rpmで行
いながら通水速度0.3m3 /hで行った結果、処理水
の水質は下記の表1のとおりであった。表1から明らか
なように、メタノールを添加しない従来法と比較して、
本発明では処理水中のNH4 −N濃度とPO4 −P濃度
がともに大きく減少した。
従来のMAP法に改良を加えることにより、リン及びア
ンモニア含有排水中のリン及びアンモニアを高効率で除
去することができる。そして、それに使用するアルコー
ル系化合物やケトン系化合物の量が少なくても有効に除
去することができ、しかも使用するアルコール系化合物
やケトン系化合物を回収するようにすることができるの
で、その場合にはコストを低くすることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 リン酸イオン及びアンモニウムイオン含
有排水にマグネシウム塩を添加した後、アルコール系化
合物及び/又はケトン系化合物を含有する溶液を供給
し、さらにこの混合液のpHを8.0〜10.0の範囲
に調整して排水中のリン酸イオン及びアンモニウムイオ
ンをリン及びアンモニウム塩化合物として除去すること
を特徴とするリン及びアンモニア含有排水の処理方法。 - 【請求項2】 アルコール系化合物としてメタノール、
エタノール又はイソブチルアルコールの少なくとも1種
を、ケトン系化合物としてアセトンを用いる請求項1記
載のリン及びアンモニア含有排水の処理方法。 - 【請求項3】 アルコール系化合物及び/又はケトン系
化合物を、排水に対して0.05〜30容量%の範囲で
存在させる請求項1又は2記載のリン及びアンモニア含
有排水の処理方法。 - 【請求項4】 排水中のリンとアンモニアのモル比を
0.3〜10に調整した排水を処理対象原水とする請求
項1〜3のいずれか1項記載のリン及びアンモニア含有
排水の処理方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の処理
方法により処理された排水中に残留するアルコール系化
合物及び/又はケトン系化合物を嫌気性微生物及び/又
は好気性微生物で処理することを特徴とするリン及びア
ンモニア含有排水の処理方法。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の処理
方法により処理された排水中に残留するアルコール系化
合物及び/又はケトン系化合物を蒸留及び/又は膜分離
により回収、再利用することを特徴とするリン及びアン
モニア含有排水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19351895A JP3122602B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | リン及びアンモニア含有排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19351895A JP3122602B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | リン及びアンモニア含有排水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0938663A JPH0938663A (ja) | 1997-02-10 |
JP3122602B2 true JP3122602B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16309407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19351895A Expired - Fee Related JP3122602B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | リン及びアンモニア含有排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3122602B2 (ja) |
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1995
- 1995-07-28 JP JP19351895A patent/JP3122602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0938663A (ja) | 1997-02-10 |
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