JP3122542B2 - 雨センサ付電動採光窓装置 - Google Patents

雨センサ付電動採光窓装置

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JP3122542B2
JP3122542B2 JP04253378A JP25337892A JP3122542B2 JP 3122542 B2 JP3122542 B2 JP 3122542B2 JP 04253378 A JP04253378 A JP 04253378A JP 25337892 A JP25337892 A JP 25337892A JP 3122542 B2 JP3122542 B2 JP 3122542B2
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真治 足立
稔 日比野
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、雨センサ付電動採光
窓装置に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、施工時における雨センサの接続忘れを防止すること
のできる雨センサ付電動採光窓装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の屋根部には、採光や
換気などのために、たとえば図4に示したような窓部
(ア)の開閉を電動駆動により自動的に行う電動採光窓
装置(イ)が設けられてきている。この電動採光窓装置
(イ)については、図5に例示したような雨センサ
(ウ)を付設したものがこれまでに提供されてもおり、
窓部(ア)の開放時に降雨があると、雨センサ(ウ)で
雨滴を検知し、自動的に窓部(ア)を閉駆動させること
ができ、窓部(ア)の閉め忘れを防止する。
【0003】このような雨センサ(ウ)付の電動窓装置
(イ)を住宅等の屋根部に設置する場合には、まず、図
6に例示したように、出荷時に相互に取り付けられてい
た窓部(ア)、下枠部(エ)および取付枠部(オ)を分
離する。次いで、図7に例示したように、取付枠部
(オ)を屋根部(カ)に雨仕舞処理等を施して固定す
る。この後に、図8および図9に例示したように、下枠
部(エ)に雨センサ(ウ)を取り付け、下枠部(エ)を
取付枠部(オ)に固定する。これと同時に、取付枠部
(オ)内に収納された窓部(ア)の開閉制御を行う制御
装置(キ)と雨センサ(ウ)を電気的に接続するため
に、双方から引き出したリード線(ク)(ケ)の先端部
に設けたコネクタ(コ)(サ)を接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば図5に示したような従来の雨センサ付電動採光窓装置
においては、住宅等の屋根部に設置する際に、図6に例
示したように、出荷状態から下枠部(エ)と取付枠部
(オ)を一旦取り外さなければならないため、リード線
(ク)(ケ)の断線などを考慮すれば、雨センサ(ウ)
と取付枠部(オ)内に収納した制御装置(キ)を出荷時
に予め接続しておくことはできないという問題がある。
このため、従来では、雨センサ(ウ)と制御装置(キ)
の接続は、電動採光窓装置(イ)の施工現場において、
電気工事に不慣れな施工業者が行わなければならず、そ
の結果、雨センサ(ウ)と制御装置(キ)の接続忘れが
発生することもしばしばであった。雨センサ(ウ)と制
御装置(キ)が未接続の状態でそのまま放置された場合
には、雨センサ(ウ)が作動せず、降雨があっても窓部
(ア)は閉まらないため、雨が室内に降り込んでしまう
こととなる。このように、雨センサ付電動採光窓装置で
あってもその機能を発揮することができない。
【0005】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の雨センサ付電動採光窓装置の
欠点を解消し、施工時の雨センサと制御装置の接続忘れ
を防止することのできる雨センサ付電動採光窓装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、雨センサにより雨を検知し、開
状態の窓部を電動駆動により自動的に閉める雨センサ付
電動採光窓装置において、雨センサより出力信号が入力
されない場合に、一定周波数の信号を発振させる周波数
オフセット機能を有する発振器を有し、かつこの発振器
の信号と雨センサ出力信号の位相差を監視し、雨センサ
未接続により生ずる位相差に基づいて雨検知信号を出力
し、窓部を閉動作させる制御装置を配備してなることを
特徴とする雨センサ付電動採光窓装置を提供する。
【0007】
【作 用】この発明の雨センサ付電動採光窓装置におい
ては、雨センサより出力信号が入力されない場合に、一
定周波数の信号を発振させる周波数オフセット機能を有
する発振器を設けるとともに、この発振器の信号と雨セ
ンサ出力信号の位相差を監視し、雨センサ未接続により
生ずる位相差に基づいて雨検知信号を出力し、窓部を閉
動作させる制御装置を配備するため、雨センサと制御装
置が未接続の状態で電源が投入されると、雨検知信号が
出力され、窓部が閉動作し、閉められたままとなる。雨
センサ付電動採光窓装置においては、降雨時の閉め忘れ
防止という観点から、雨検知入力をリモコン発信器等の
操作器からの開閉制御入力よりも優先させている。この
ため、雨センサが未接続である限り、リモコン発信器等
の操作器からの開閉制御入力を受け付けない。この動作
異常により雨センサの接続忘れを確認することができ
る。施工後の動作チェック時に雨センサを接続している
かどうかが確認される。
【0008】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の雨センサ付電動採光窓装置についてさらに詳しく説明
する。図1は、この発明の雨センサ付電動採光窓装置に
おける雨検知部の回路構成を例示したブロック図であ
る。
【0009】この図1に例示したように、雨センサ付電
動採光窓装置の雨検知部は、主に雨センサ(1)と制御
装置(2)とからなる構成を有している。制御装置
(2)は、たとえば電動採光窓装置の取付枠部内に収納
することができ、雨センサ(1)とはコネクタ(3)に
より電気的に接続される。この例においては、制御装置
(2)には、PLL(位相ロック・ループ)回路部
(4)、位相差判定回路部(5)、CPU(6)、モー
タ駆動回路部(7)およびリモコン受信回路部(8)を
配備している。
【0010】PLL回路部(4)は、降雨に起因する雨
センサ(1)からの出力信号の変化を信号の位相差とし
て取り出すことができる。このPLL回路部(4)に
は、雨センサ(1)の出力信号である原信号(SIG)
に対し、同期信号を生成するVCO(電圧制御発振器)
を設けており、このVCOで生成したVCO生成信号と
原信号(SIG)を比較するようにしている。降雨があ
ると、雨センサ(1)の出力信号は急激に変化するた
め、原信号(SIG)とVCO生成信号の同期は遅れる
こととなり、この同期遅れが原信号(SIG)とVCO
生成信号の位相差となって現れる。PLL回路部(4)
では、この位相差を監視し、位相差が発生した場合に
は、位相差判定回路(5)にその位相差を信号出力す
る。
【0011】位相差判定回路部(5)は、PLL回路部
(4)からの位相差信号が予め設定した規定位相差に達
している場合に、CPU(6)に雨検知信号を出力する
ことができる。CPU(6)は、この雨検知信号を受け
てモータ駆動回路部(7)に窓部の閉動作を命令し、モ
ータ(9)等を駆動させて窓部を閉める。このCPU
(6)においては、降雨時の窓部の閉め忘れを防止する
ために、雨検知入力があると、リモコン発信器(10)
等の操作器からの開閉制御入力よりもこの雨検知入力を
優先するように予め設定されている。このため、リモコ
ン発信器(10)からの制御信号をリモコン受信回路
(8)で受信しても、CPU(6)はその制御入力を受
け付けず、窓部を閉めたままとするようにモータ駆動回
路部(7)に命令する。したがって、雨検知状態では窓
部をリモコン発信器(10)等の操作器で開けることは
できない。
【0012】またこの図1の例においては、上記のPL
L回路部(4)に周波数オフセット抵抗(R2)を設け
てもいる。電動採光窓装置に電源が投入されると、この
周波数オフセット抵抗(R2)により、上記のVCOは
一定周波数の信号を発振する。雨センサ(1)と制御装
置(2)が未接続ままの状態で電源投入された場合、抵
抗(R2)がない時には、図2に例示したように、雨セ
ンサ(1)の原信号(SIG)が出力されないことか
ら、VCOは発振せず、原信号とVCO生成信号の位相
差はゼロとなる。したがって、図1に示したCPU
(6)には雨検知入力されず、リモコン発信器(10)
等の操作器で自由に窓部の操作制御を行うことができ
る。このため、設置後の動作チェックを行っても、雨セ
ンサ(1)と制御装置(2)の接続忘れには気が付かな
い。
【0013】一方、図1に例示したように、抵抗(R
2)を配設すると、電源投入により、VCOは、雨セン
サ(1)から原信号(SIG)が出力されなくとも、一
定周波数の信号を発振するため、図3に例示したよう
に、原信号(SIG)とVCO生成信号の間には位相差
が発生する。その結果、図1に示した制御装置(2)は
雨検知状態となり、窓部は閉められることとなる。この
位相差は、雨センサ(1)が接続されない限り継続され
るため、常時、雨検知状態となり、リモコン発信器(1
0)等の操作器で開閉制御しようとしても、上記の通
り、雨検知入力が開閉制御入力よりも優先されるため、
窓部を開けることはできない。したがって、施工後の動
作チェック時に、操作器による開閉制御を行うことがで
きない場合には、施工者は何等かの異常があることに容
易に気が付く。その動作異常の主因が雨センサの未接続
にあることを予め認識させておくことにより、接続忘れ
を動作チェック時に確認することができる。
【0014】このように、この発明の雨センサ付電動採
光窓装置においては、動作チェック時のリモコン発信器
等の操作器による開閉制御不能により、雨センサと制御
装置の接続忘れを確認することができる。もちろんこの
発明は、以上の例によって限定されるものではない。雨
センサおよび電動採光窓装置の構造および構成、制御装
置の回路構成等の細部については様々な態様が可能であ
ることはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、雨センサ付電動採光窓装置施工時における雨セン
サと制御装置の接続忘れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の雨センサ付電動採光窓装置における
雨検知部の回路構成を例示したブロック図である。
【図2】雨センサの原信号とVCO生成信号を例示した
パルス波形図である。
【図3】雨センサの原信号とVCO生成信号を例示した
パルス波形図である。
【図4】電動採光窓装置を例示した斜視図である。
【図5】雨センサ付電動採光窓装置を例示した斜視図で
ある。
【図6】雨センサ付電動採光窓装置の施工工程を例示し
た斜視図である。
【図7】雨センサ付電動採光窓装置の施工工程を例示し
た斜視図である。
【図8】雨センサ付電動採光窓装置の施工工程を例示し
た斜視図である。
【図9】図8の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 雨センサ 2 制御装置 3 コネクタ 4 PLL回路部 5 位相差判定回路部 6 CPU 7 モータ駆動回路部 8 リモコン受信回路部 9 モータ 10 リモコン発信器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 - 15/20 E04D 13/035 F21S 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨センサにより雨を検知し、開状態の窓
    部を電動駆動により自動的に閉める雨センサ付電動採光
    窓装置において、雨センサより出力信号が入力されない
    場合に、一定周波数の信号を発振させる周波数オフセッ
    ト機能を有する発振器を有し、かつこの発振器の信号と
    雨センサ出力信号の位相差を監視し、雨センサ未接続に
    より生ずる位相差に基づいて雨検知信号を出力し、窓部
    を閉動作させる制御装置を配備してなることを特徴とす
    る雨センサ付電動採光窓装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101749050B1 (ko) 2016-11-09 2017-06-20 김태열 물걸레 청소기
KR101874385B1 (ko) * 2017-11-13 2018-07-04 주식회사 굿프렌드 청소용 밀대

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KR101749050B1 (ko) 2016-11-09 2017-06-20 김태열 물걸레 청소기
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