JP3122328B2 - めっき装置の液漏れ防止機構 - Google Patents
めっき装置の液漏れ防止機構Info
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- JP3122328B2 JP3122328B2 JP07042851A JP4285195A JP3122328B2 JP 3122328 B2 JP3122328 B2 JP 3122328B2 JP 07042851 A JP07042851 A JP 07042851A JP 4285195 A JP4285195 A JP 4285195A JP 3122328 B2 JP3122328 B2 JP 3122328B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板のような
板状ワークを垂直な姿勢で連続的に搬送するめっき用搬
送装置における浸漬槽の出入口の液漏れ防止機構に関す
る。
板状ワークを垂直な姿勢で連続的に搬送するめっき用搬
送装置における浸漬槽の出入口の液漏れ防止機構に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来は浸漬槽壁とシールロールとの間隙
からの液漏れ量が多く、シール板等を用いているが、シ
ールロールとシール板の摩耗により更に液漏れ量が増加
する傾向があり、又浸漬深さによりシール圧が変化し、
調整が必要で、維持管理するのに手間がかかる不具合が
あった。
からの液漏れ量が多く、シール板等を用いているが、シ
ールロールとシール板の摩耗により更に液漏れ量が増加
する傾向があり、又浸漬深さによりシール圧が変化し、
調整が必要で、維持管理するのに手間がかかる不具合が
あった。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、深さに関係なく、均一なシー
ル圧がかかるようにすることを目的としている。
ル圧がかかるようにすることを目的としている。
【０００４】
【発明の構成】本発明は、垂直な被処理板が水平方向に
通過する処理槽の入口と出口の少なくとも一方の槽外に
互いに被処理板に向い開いたコの字形断面のシール用ハ
ウジングを設け、各シール用ハウジングの中に被処理板
に当接する駆動シールロールの被処理板と反対側に当接
するシール板と、シール板を駆動シールロールに押圧す
る上下に長いエアーバルーンを配置したことを特徴とす
るめっき装置の液漏れ防止機構である。
通過する処理槽の入口と出口の少なくとも一方の槽外に
互いに被処理板に向い開いたコの字形断面のシール用ハ
ウジングを設け、各シール用ハウジングの中に被処理板
に当接する駆動シールロールの被処理板と反対側に当接
するシール板と、シール板を駆動シールロールに押圧す
る上下に長いエアーバルーンを配置したことを特徴とす
るめっき装置の液漏れ防止機構である。
【０００５】
【実施例】図１の処理槽１の出口２の外側（図１の左
側）で被処理板３に１対の駆動シールロール４、４ａが
所定圧力で押圧されていて、被処理板３を矢印方向に駆
動している。駆動シールロール４の背後、即ち被処理板
３との圧接部分と反対側に槽壁５にケースボデイ６と押
え板７を多数のボルト８で締着して被処理板３に向い開
いたコの字形断面のシール用ハウジング９が形成され、
その中にスライドボデイ１０とエアーバルーン１１が配
置してある。スライドボデイ１０の先端に摩擦抵抗の小
さいシール板１２（例えばテフロン製）が皿ビス１３で
固定され、シール板１２が駆動シールロール４の背面に
当接している。エアーバルーン１１はゴム、エンビのよ
うな伸縮性のある材料からなるチューブで、上端にエア
ー注入口１４を備え、下端には図２のようなチューブ栓
１５を備え、エアー注入口１４はバルブ１６、圧力調整
弁１７を介してコンプレッサ１８（５〜７ｋｇ／ｃ
ｍ2）に接続し、エアーバルーン１１内は例えば１〜
１．５ｋｇ／ｃｍ2に保持される。反対側のシール用ハ
ウジング９ａについても同様である。図１の１９は漏れ
た処理液の受槽である。
側）で被処理板３に１対の駆動シールロール４、４ａが
所定圧力で押圧されていて、被処理板３を矢印方向に駆
動している。駆動シールロール４の背後、即ち被処理板
３との圧接部分と反対側に槽壁５にケースボデイ６と押
え板７を多数のボルト８で締着して被処理板３に向い開
いたコの字形断面のシール用ハウジング９が形成され、
その中にスライドボデイ１０とエアーバルーン１１が配
置してある。スライドボデイ１０の先端に摩擦抵抗の小
さいシール板１２（例えばテフロン製）が皿ビス１３で
固定され、シール板１２が駆動シールロール４の背面に
当接している。エアーバルーン１１はゴム、エンビのよ
うな伸縮性のある材料からなるチューブで、上端にエア
ー注入口１４を備え、下端には図２のようなチューブ栓
１５を備え、エアー注入口１４はバルブ１６、圧力調整
弁１７を介してコンプレッサ１８（５〜７ｋｇ／ｃ
ｍ2）に接続し、エアーバルーン１１内は例えば１〜
１．５ｋｇ／ｃｍ2に保持される。反対側のシール用ハ
ウジング９ａについても同様である。図１の１９は漏れ
た処理液の受槽である。
【０００６】図２の駆動シールロール４（４ａも同じ）
はＳＵＳの軸２２にネオプレンゴムスポンジ、エンビ
（ＰＶＣ）スポンジ、テフロンスポンジ等の円筒体を焼
付、接着等の手段で固着し、上記の円筒体の下面が支持
板２３上に当接してシール板１２、１２ａでシールされ
ている。２４は軸受、２５はシールリングで、これらを
収容している軸受ケース２６が、図２で左右方向に延び
る長孔を備え、この長孔を通してボルト２７を槽底板２
８のねじ孔に螺合することにより軸２２の下端部の位置
を定める。上端のボルト２９も軸受ケース３０の長孔を
通して上蓋３１のねじ孔に螺合して軸２２の上端部の位
置を定め、被処理板３を垂直に保持すると共に両シール
ロール４、４ａによる圧接力を調整する。駆動シールロ
ール４、４ａを上記のスポンジ材で形成すると、被処理
板３として厚さが０．１〜３ｍｍの物があるプリント基
板を処理することができ、多品種少量生産時に、シール
ロール４、４ａの位置を変えることなく処理が可能とな
る。上記スポンジの代わりに、天然ゴム、ネオプレンゴ
ムを採用し、被処理板３の厚さに応じてセッティング時
に調整してもよい。３２は液面である。
はＳＵＳの軸２２にネオプレンゴムスポンジ、エンビ
（ＰＶＣ）スポンジ、テフロンスポンジ等の円筒体を焼
付、接着等の手段で固着し、上記の円筒体の下面が支持
板２３上に当接してシール板１２、１２ａでシールされ
ている。２４は軸受、２５はシールリングで、これらを
収容している軸受ケース２６が、図２で左右方向に延び
る長孔を備え、この長孔を通してボルト２７を槽底板２
８のねじ孔に螺合することにより軸２２の下端部の位置
を定める。上端のボルト２９も軸受ケース３０の長孔を
通して上蓋３１のねじ孔に螺合して軸２２の上端部の位
置を定め、被処理板３を垂直に保持すると共に両シール
ロール４、４ａによる圧接力を調整する。駆動シールロ
ール４、４ａを上記のスポンジ材で形成すると、被処理
板３として厚さが０．１〜３ｍｍの物があるプリント基
板を処理することができ、多品種少量生産時に、シール
ロール４、４ａの位置を変えることなく処理が可能とな
る。上記スポンジの代わりに、天然ゴム、ネオプレンゴ
ムを採用し、被処理板３の厚さに応じてセッティング時
に調整してもよい。３２は液面である。
【０００７】図２の軸２２、２２ａの上端部には夫々２
個のスプロケット３４、３５、３４ａ、３５ａが固着さ
れている。スプロケット３４は例えば図１の処理槽１内
の駆動シールロール４と同径且つ同一側の搬送ロール
（図示せず）の軸上端部の２個のスプロケットの内の下
側のスプロケットとチェーンで連結し、スプロケット３
５は図１の処理槽１の直後（図の左側）に配置した別の
処理槽の入口部の同径且つ同一側の駆動シールロールの
軸の上端部の２個のスプロケットの内の上側のスプロケ
ットとチェーンで連結し、全て同一方向に同一速度で回
転駆動される。スプロケット３４ａ、３５ａについても
同様で、スプロケット３４、３５側と等速で逆方向に回
転駆動される。軸２２、２２ａと同一側の端部の１対の
軸に駆動力が与えられるようになっている。上記スプロ
ケットの代わりにタイミングプーリー、チェーンの代わ
りにタイミングベルトを採用してもよい。勿論多数の処
理槽の内のめっき槽では、被処理板３の下端部にマイナ
ス給電する機構と陽極板が、処理液の循環機構、液管理
機構の外に必要である。一部の処理槽の中には複数個の
搬送ロールが配置される。
個のスプロケット３４、３５、３４ａ、３５ａが固着さ
れている。スプロケット３４は例えば図１の処理槽１内
の駆動シールロール４と同径且つ同一側の搬送ロール
（図示せず）の軸上端部の２個のスプロケットの内の下
側のスプロケットとチェーンで連結し、スプロケット３
５は図１の処理槽１の直後（図の左側）に配置した別の
処理槽の入口部の同径且つ同一側の駆動シールロールの
軸の上端部の２個のスプロケットの内の上側のスプロケ
ットとチェーンで連結し、全て同一方向に同一速度で回
転駆動される。スプロケット３４ａ、３５ａについても
同様で、スプロケット３４、３５側と等速で逆方向に回
転駆動される。軸２２、２２ａと同一側の端部の１対の
軸に駆動力が与えられるようになっている。上記スプロ
ケットの代わりにタイミングプーリー、チェーンの代わ
りにタイミングベルトを採用してもよい。勿論多数の処
理槽の内のめっき槽では、被処理板３の下端部にマイナ
ス給電する機構と陽極板が、処理液の循環機構、液管理
機構の外に必要である。一部の処理槽の中には複数個の
搬送ロールが配置される。
【０００８】処理作業中には図１のエアーバルーン１
１、１１ａに加圧エアーが供給されるので、スライドボ
デイ１０を介してシール板１２が駆動シールロール４
を、高さに関係なく均一に押す。エアーバルーン１１ａ
の作用も同様である。
１、１１ａに加圧エアーが供給されるので、スライドボ
デイ１０を介してシール板１２が駆動シールロール４
を、高さに関係なく均一に押す。エアーバルーン１１ａ
の作用も同様である。
【０００９】
【発明の効果】エアーバルーン１１、１１ａを採用した
ので、シール板１２が駆動シールロール４を高さに関係
なく均一に押し付け、シール性が向上する。又エアー圧
を変えることによって、シール圧が調整できて、シール
ロールの摩耗にも対応できる。液漏れ量がほとんど皆無
になるのでドリップパン（受槽１９）の寸法を極力小さ
くできて、槽間の寸法が少なくでき、空中酸化防止が図
れ、装置の全長を小さくできる。又シール用ハウジング
９、９ａを処理槽１の外側にボルト８で接合できるの
で、点検、調整、分解が容易である。又駆動シールロー
ル４、４ａが採用されているので、ワーク搬送速度と同
期させることができ、ワーク（被処理板３）自体に負荷
がかからず、極薄の板状ワークも搬送可能である。
ので、シール板１２が駆動シールロール４を高さに関係
なく均一に押し付け、シール性が向上する。又エアー圧
を変えることによって、シール圧が調整できて、シール
ロールの摩耗にも対応できる。液漏れ量がほとんど皆無
になるのでドリップパン（受槽１９）の寸法を極力小さ
くできて、槽間の寸法が少なくでき、空中酸化防止が図
れ、装置の全長を小さくできる。又シール用ハウジング
９、９ａを処理槽１の外側にボルト８で接合できるの
で、点検、調整、分解が容易である。又駆動シールロー
ル４、４ａが採用されているので、ワーク搬送速度と同
期させることができ、ワーク（被処理板３）自体に負荷
がかからず、極薄の板状ワークも搬送可能である。
【図１】 横断平面略図である。
【図２】 図１のIIーII断面略図である。
１ 処理槽 ２ 出口 ３ 被処理板 ４、４ａ 駆動シールロール ９、９ａ シール用ハウジング １１、１１ａ エアーバルーン １２ シール板
Claims (1)
- 【請求項１】 垂直な被処理板が水平方向に通過する処
理槽の入口と出口の少なくとも一方の槽外に互いに被処
理板に向い開いたコの字形断面のシール用ハウジングを
設け、各シール用ハウジングの中に被処理板に当接する
駆動シールロールの被処理板と反対側に当接するシール
板と、シール板を駆動シールロールに押圧する上下に長
いエアーバルーンを配置したことを特徴とするめっき装
置の液漏れ防止機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07042851A JP3122328B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | めっき装置の液漏れ防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07042851A JP3122328B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | めっき装置の液漏れ防止機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239797A JPH08239797A (ja) | 1996-09-17 |
| JP3122328B2 true JP3122328B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=12647526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07042851A Expired - Fee Related JP3122328B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | めっき装置の液漏れ防止機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3122328B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4730650B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2011-07-20 | 東レ株式会社 | シートの処理装置およびそれを用いたシートの製造方法 |
| JP2006336082A (ja) * | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Dowa Holdings Co Ltd | 複合めっき材の製造方法および製造装置 |
| JP4704181B2 (ja) * | 2005-10-20 | 2011-06-15 | 上村工業株式会社 | 浸漬処理装置 |
| JP4967768B2 (ja) * | 2007-04-10 | 2012-07-04 | 住友金属鉱山株式会社 | めっき装置の液漏れ防止構造およびこれを用いためっき装置 |
| JP5398223B2 (ja) * | 2008-10-23 | 2014-01-29 | 上村工業株式会社 | 処理液槽のゲート装置 |
| KR101311153B1 (ko) * | 2013-03-04 | 2013-09-23 | 주식회사 나노이앤피 | 도금처리장치 |
| CN116219454A (zh) * | 2023-05-11 | 2023-06-06 | 氢联(江苏)高科技有限公司 | 基于双极电极体系电解水制氢装置 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP07042851A patent/JP3122328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08239797A (ja) | 1996-09-17 |
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