JP3122242U - 食品用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器を薄型化しても紫外線などのバリア性を保持できるように工夫した食品用容器を提供することを課題とする。
【解決手段】 底部21の周囲上方に筒状の胴部22が形成され、且つ胴部22の上方が開口された上面開口型の容器本体2と、容器本体2の胴部上方に取付け可能な取付用周壁部31を有する蓋部材3と、容器本体2の胴部周囲に装着されたラベル5と、を有し、ラベル5の下端部が、少なくとも容器本体2の底部周囲に至り、ラベル5の上端部が、蓋部材3の取付用周壁部31に重なるように装着されており、容器本体2及びラベル5の少なくとも何れか一方が遮光性を有する食品用容器。遮光性は、ラベル5及び容器本体2の胴部22を通過する紫外線の光線透過率が1%以下とされている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、上面開口型の容器本体に開閉蓋が設けられた食品用容器、特に、チューインガムなどの食品を収納する食品用容器に関する。
従来、上面開口型の各種の食品用容器が知られている。食品の中で、例えば、粒状のチューインガムの容器として、上面開口型の容器本体に、開閉可能な蓋部材が設けられた合成樹脂製のガム容器が知られている(実用新案登録第3101914号公報)。
かかるガム容器は、比較的厚肉の合成樹脂射出成形品で形成されている。
ところで、上記ガム容器などの食品用容器について製造コストの削減が望まれている。容器に於いて製造コストを抑える手段としては、容器を薄肉化することが簡便な方法である。
しかしながら、容器の肉厚を薄くすると、光線やガス(水蒸気、酸素など)等のバリア性が低下する。
従って、容器を薄肉化すると、製造コストは抑えられるものの食品用の容器として重要なバリア性、特に紫外線などの光線に対するバリア性(以下、光線に対するバリア性を遮光性、ガスに対するバリア性をガスバリア性という場合がある)を確保できない。
実用新案登録第3101914号公報
そこで、本考案は、紫外線などのバリア性を保持しつつ容器を薄肉化することもできる食品用容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本考案は、底部の周囲上方に筒状の胴部が形成され、且つ胴部の上方が開口された上面開口型の容器本体と、容器本体の胴部上方に取付け可能な取付用周壁部を有する蓋部材と、容器本体の胴部周囲に装着されたラベルと、を有し、ラベルの下端部が、少なくとも容器本体の底部周囲に至り、ラベルの上端部が、蓋部材の取付用周壁部に重なるように装着されており、容器本体及びラベルの少なくとも何れか一方が遮光性を有する食品用容器を提供する。
上記食品用容器は、容器本体の胴部周囲にラベルが装着され、このラベルの下端部が容器本体の底部周囲に至り、且つラベルの上端部が蓋部材の取付用周壁部に重なるように装着されているので、光線等の主たる進入面となる容器本体の胴部全体がラベルで覆われている。従って、光線等は、ラベルと胴部の2層を通過して容器内に進入することとなる。
そして、上記食品用容器は、容器本体及びラベルの少なくとも何れか一方が遮光性を有するので、例えば、コストを抑えるべく容器本体の胴部を薄肉化しても、胴部の遮光性の低下をラベルが補完するから、光線の進入を良好に遮断できる。
更に、好ましい態様では、上記ラベル及び容器本体を通過する紫外線の光線透過率が1%以下である上記食品用容器を提供する。
ここで、本考案に於いて、光線透過率とは、JIS K 7105に準拠して測定したものをいう。
光線などはラベル及び容器本体の胴部の2層を通過して容器内に進入するが、ラベル及び容器本体の胴部を通過する紫外線の透過率が1%以下に形成されていることにより、食品の品質保持上、特に重要な紫外線に対する遮光性に優れた食品用容器を提供できる。
また、好ましい態様では、上記ラベルが筒状の熱収縮性フィルムである上記各食品用容器を提供する。
ラベルとして筒状の熱収縮性フィルムを用いることにより、加熱により簡単に容器本体に密着状に装着できるので、ラベルの上下端部と容器本体の間に間隙が生じ難い。よって、ラベルと容器本体の間にガスなどが入ることを防止でき、これによりガスバリア性(特に水蒸気を遮断する防湿性)を良好に保持することができる。
さらに、好ましい態様では、上記蓋部材が、胴部の上から押し込むことによって取付けられており、蓋部材の取付用周壁部の下端部が、ラベルの上端部を押圧してなる上記各食品用容器を提供する。
かかる蓋部材は、胴部に押し込み装着することで、蓋部材の取付用周壁部の下端部がラベルの上端部を押圧し、蓋部材とラベルの境界に隙間が生じ難くなる。従って、蓋部材とラベルの間からガスなどが入ることを防止でき、これによりガスバリア性(特に防湿性)や遮光性を良好に保持することができる。また、蓋部材の取付用周壁部の下端部がラベルの上端部を押圧しているので、ラベルが回転することを防止できる。
また、好ましい態様では、上記容器本体の胴部が円筒状に形成されていると共に、胴部に、縦方向に伸びる凹み部が形成されている上記各食品用容器を提供する。
ラベルが、熱収縮によって装着される熱収縮性フィルムの場合、これを円筒状の胴部に熱収縮装着すると、ラベルが胴部周りに回転することがある。この点、胴部に縦方向に伸びる凹み部が形成されていることにより、装着された熱収縮性フィルムは、胴部の凹み部に対応する部分が略平面状に熱収縮するので、ラベルは部分的に多角形状になって装着される。従って、ラベルの容器本体に対する空転を防止することができる。
さらに、好ましい態様では、上記容器本体が、ポリプロピレンを主成分として含む樹脂成形品である上記各食品用容器を提供する。
容器本体がポリプロピレンを主成分として含む樹脂成形品で形成されていると、水蒸気バリア性に優れた食品用容器を構成できるので好ましい。
本考案の食品用容器は、光線等の主たる進入面となる容器の胴部全体がラベルで覆われており、且つ容器本体及びラベルの少なくとも何れか一方が遮光性を有するので、紫外線などの光線進入による食品の劣化を防止することができる。また、胴部全体がラベルで覆われている本考案の食品用容器は、容器本体の肉厚を比較的薄く形成しても遮光性を維持することもできるので、光線による食品の劣化を防ぎつつ、製造コストを抑えることができる。
また、本考案の食品用容器は、各好ましい態様により、遮光性やガスバリア性に優れ、又、容器使用時にラベルが空転することなどを防止できる。
以下、本考案について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1及び図2に於いて、1は、底部21の周囲上方に筒状の胴部22が立設された上面開口型の容器本体2と、容器本体2の胴部22上方に取付けられ、且つ容器本体2の開口部23を開閉可能な蓋部材3と、容器本体2の胴部22周囲に装着されたラベル5と、を有する食品用容器を示す。
上記食品用容器1は、ラベル5及び容器本体2を通過して容器本体2内に進入する紫外線(例えば波長370〜400nmの光線)の光線透過率が1%以下となるように、ラベル5及び容器本体2の少なくとも何れか一方に遮光性が付与されている。
具体的には、容器本体2は、図2にも示すように、例えば、自立面となる底部21の上方に円筒状の胴部22が形成された上面開口型の容体からなる。
この胴部22の上方位置には、内側に窪んだ段部24が周設されており、該段部24の上方には、蓋部材が取り付けられる上壁部25が形成されている。この上壁部25の外面には、蓋部材3に係合する係合凸部26が周設されている。
また、胴部22には、内側へ凹んだ凹み部27が縦方向に伸びて形成されている。この凹み部27は、胴部22の上下位置中途部に設けられ、容器本体2の周方向に所定間隔を開けて複数設けられている。かかる凹み部27が設けられた容器本体2は、強度的に優れ、胴部22を比較的薄肉化してもその形状を維持できる。
容器本体2の肉厚は、特に限定されないが、余りに厚いとコスト高となり、一方、余りに薄くすると保形性に劣るため、保形性を維持しつつ比較的低コスト化できる点から、胴部22の縦方向中途部に於ける肉厚が0.4〜0.8mm程度に形成されていることが好ましい。
容器本体2は、例えば、合成樹脂成形品で形成されている。この樹脂材料としては特に限定されず、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アリレート樹脂などの熱可塑性樹脂等が挙げられる。これらの素材は単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。中でも水蒸気バリア性に優れていることからポリプロピレン系樹脂(エチレン−プロピレン共重合体など)を用いることが好ましい。
容器本体2の成形方法は特に限定されず、従来公知の成形法にて形成でき、薄肉に形成する場合には、ブロー成形法にて形成することが好ましい。
また、容器本体2は、遮光性を付与するため、着色されている。容器本体2の色彩は特に限定されず、例えば、灰色、黒色、紺色、黄色、朱色、橙色などに着色することができる。これらの中では、光線による食品の劣化防止に優れた遮光性を有し、しかも、ラベル5のデザイン(着色)に影響を与え難いという理由から、灰色に着色されていることが好ましい。灰色の着色剤としては、カーボンブラックなどの黒色顔料と二酸化チタンなどの白色顔料を混合した着色剤や、酸化アルミニウムなどの着色剤などが挙げられ、これを容器本体2を形成するための樹脂組成物に配合し、これを成形する。
容器本体2の胴部22は、上記色彩の選択と肉厚の設計によって、波長370〜400nmに於ける紫外線透過率が、5%以下、特に3%以下に形成されていることが好ましい。また、胴部22は、波長400〜800nmに於ける可視光線透過率が10%以下、特に5%以下に形成されていることが好ましい。
蓋部材3は、容器本体2の上壁部25に取付け可能な円筒状の取付用周壁部31と、該取付用周壁部31にヒンジ部32を介して開閉可能に連結された開閉部33と、を備えている。
取付用周壁部31の内周面には、容器本体2の係合凸部26に係合する被係合凸部34が周設されている。蓋部材3は、容器本体2に取り付けた際に、取付用周壁部31の下端部が容器本体2の段部24に接するような縦方向長さに形成されている。
該蓋部材3は、取付用周壁部31を容器本体2の開口部23に位置合わせし、これを下方に押し込むことにより、胴部22の係合凸部26の下方に取付用周壁部31の被係合凸部34が噛み合って容器本体2に取り付けられている。蓋部材3の材質は、容器本体2で例示したような熱可塑性樹脂を用いることができる。
蓋部材3についても、胴部22と同様に、波長370〜400nmに於ける紫外線透過率が、5%以下、特に3%以下に形成されていることが好ましく、又、胴部22は、波長400〜800nmに於ける可視光線透過率が10%以下、特に5%以下に形成されていることが好ましい。
蓋部材3を上記光線透過率にする手段としては、蓋部材3の肉厚を胴部22よりも厚く形成したり、或いは、蓋部材3を着色することが挙げられる。
もっとも、後述するように、蓋部材3の上面部に粘着ラベル4を貼付すれば、蓋部材3の上面に於けるバリア性(遮光性や防湿性)を維持できる。また、容器本体2に装着した際には、蓋部材3の取付用周壁部31の内側に容器本体2の上壁部25が位置するので、蓋部材3の取付用周壁部31に於けるバリア性(特に遮光性)を維持できる。従って、蓋部材3自体が、上記光線透過率に形成されていない場合であっても、蓋部材3を介して光線等が進入することを防止できる。
次に、蓋部材3(開閉部23)の上面には、粘着ラベル4が貼着されている。この粘着ラベル4は、基材41の裏面に粘着剤42が設けられ、外部から視認できるように、商品名、商標、注意書きなどの意匠表示(図示せず)が印刷されている。
この粘着ラベル4は、蓋部材3の上面をほぼ覆うように形成されており、例えば、蓋部材3の上面と略同形同大の円形状に形成されている。
粘着ラベル4の基材は特に限定されず、例えば、紙、合成樹脂フィルムなどの公知の基材を用いることができ、更に、遮光性やガスバリア性を付与する点からバリア性を有する基材を用いることが好ましい。遮光性を有する基材としては、アルミニウムなどの金属箔、アルミニウムなどの金属蒸着フィルムや同蒸着紙、遮光印刷した合成樹脂製フィルムなどが積層された積層フィルムを例示できる。また、後述するラベル5の基材として例示した、紫外線吸収・遮断剤にて処理されたフィルムなどを用いることもできる。
次に、容器本体2に装着されたラベル5は、筒状に形成された熱収縮性フィルムから構成されている。該筒状のラベル5は、例えば、熱収縮性フィルムを含む基材を筒状にしてその両側端部を重ね合わせ、該重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などで接着(センターシール51)することによって形成されている。
該筒状のラベル5は、これを容器本体2の胴部22に外嵌した後、加熱することにより、ラベル5の下端部が容器本体2の底部21周囲に密着し且つラベル5の上端部が容器本体2の段部24に密着して装着されている。
従って、容器本体2の胴部22は、上壁部25を除いてラベル5によって覆われている。また、ラベル5の上端部が、蓋部材3の取付用周壁部31の下端部に重なっている。
具体的には、図3に示すように、ラベル5の上端部5aは、胴部22の上から押し込まれた蓋部材3の取付用周壁部31の下端部31aによって押圧されている。従って、ラベル5の上端部5aと取付用周壁部31の下端部31aは、強く接した状態で重なっている。
筒状のラベル5を構成する基材は、少なくとも一方向(筒状に形成した際に於ける周方向。以下同じ)に熱収縮性を有するものであればその材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなる合成樹脂製フィルムなどの公知のフィルムを用いることができる。また、熱収縮性を有する2種以上の樹脂が積層された積層フィルムを用いることもできる。さらに、熱収縮性を有するフィルムに発泡樹脂シート等の断熱層やその他の機能層が積層された公知の積層フィルムを用いることもできる。
さらに、ガスバリア性を有するフィルム、例えば、シリカ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンやエチレン−ビニルアルコール共重合体などのガスバリア性フィルムが積層された積層フィルムを用いることもできる。
また、ラベル5に遮光性を付与するため、ラベル5の基材は、波長370〜400nmに於ける紫外線透過率が、5%以下、特に3%以下のものを用いることが好ましく、更に、波長400〜800nmに於ける可視光線透過率が10%以下、特に5%以下のものを用いることが好ましい。
このような基材としては、灰色、黒色、黄色、朱色、橙色などを呈する着色剤が配合された樹脂組成物を製膜したフィルム若しくは該着色剤を含むインキをベタ状に印刷したフィルムなどのような着色した熱収縮性フィルムや、紫外線吸収・遮断剤にて処理された熱収縮性フィルムなどが挙げられる。紫外線吸収・遮断剤にて処理されたフィルムとしては、紫外線吸収・遮断剤を配合した樹脂組成物にて製膜された熱収縮性フィルム、紫外線吸収・遮断剤を浸透させた熱収縮性フィルム、紫外線吸収・遮断剤を含むインキをベタ状に塗工した熱収縮性フィルムなどが挙げられる。紫外線吸収・遮断剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮断剤などを用いることができる。
基材の厚みは、特に限定されないが、通常20〜60μm程度のものが用いられる。
基材の熱収縮率としては、熱収縮により容器本体2に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、一方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は約40%以上、好ましくは約50%以上のものが例示される。また、基材は、一方向と直交する方向に若干熱収縮してもよく、かかる直交方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(一方向(又は直交方向)の元の長さ)−(一方向(又は直交方向)の浸漬後の長さ)}/(一方向(又は直交方向)の元の長さ)]×100。
上記筒状のラベル5には、外部から視認できるように、商品名、商標、注意書きなどの意匠表示(図示せず)が印刷されている。
この意匠表示は、所望のデザインを適宜選択して成されるが、本考案の食品用容器1は、蓋部材3とラベル5が容器の正面外観となることから、ラベル5の意匠表示は、蓋部材3とデザイン上の一体感を成すものが好ましい。例えば、蓋部材3が白色である場合には、ラベル5の意匠表示を白を基調にすることでデザイン上の統一を図ることができ、外観上好ましい。
上記食品用容器1は、容器本体2に筒状のラベル5を外嵌し、熱収縮装着した後、蓋部材3を押し込んで嵌めることにより得ることができる。尚、必要に応じて、食品用容器1の周囲全体を、オーバーラップフィルムにて包装してもよい。
本考案の食品用容器1に収納される食品は、特に限定されず、粒状のチューインガム、キャンディ、チョコレート、スナック類などの菓子類、ふりかけ、調味料などの粒状物、乾物など任意の食品を収納できる。
上記食品用容器1は、容器本体2の胴部22周囲にラベル5が装着され、このラベル5の下端部が容器本体2の底部21周囲に至り、且つラベル5の上端部が蓋部材3の取付用周壁部31に密着しているので、光線等の主たる進入面となる容器本体2の胴部22全体がラベル5で覆われている。
従って、光線等は、ラベル5と胴部22の2層を通過して容器内に進入することとなる。
そして、上記食品用容器は、ラベル5及び容器本体2の胴部22を通過する紫外線の透過率が1%以下に形成されているので、光線の進入を良好に遮断することができ、必要に応じて、容器本体2の胴部22を薄肉化することもできる。
また、蓋部材3が、容器本体2の上から押し込むことによって取付けられているので、蓋部材3の取付用周壁部31の下端部が、ラベル5の上端部を押圧し、蓋部材3とラベル5の境界に隙間が生じ難い。従って、蓋部材とラベルの間の気密性を確保でき、この間を通じて胴部22とラベル5の間に水蒸気などが進入することを防止できる。また、蓋部材3の下端部が、ラベル5の上端部を押圧して強く接しているので、ラベル5の容器本体2に対する空転を防止することができる。
さらに、容器本体2は、その胴部22に縦方向に伸びる凹み部27が設けられているので、蓋部材3を押し込む際の押圧力にも耐えうる強度を有する。
さらに、容器本体2の胴部22には、縦方向に伸びる凹み部27が形成されているので、胴部22の強度を向上できる上、熱収縮装着されたラベル5は、凹み部27の対応位置に於いて(円弧状とならずに)略平坦状に装着される(図1の断面図を参照)。従って、ラベル5は部分的に多角形状となって装着されるので、ラベル5の容器本体2に対する空転を防止することができる。
次に、本考案の変形例を示す。但し、上記実施形態と異なる部分について主として説明し、同様の構成及び効果については説明を省略し、用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態では、ラベル5は、予め筒状に成形された熱収縮性フィルムを用いているが、必ずしも予め筒状に成形されたものを用いる場合に限定されず、容器本体2に装着した際に筒状に成形される熱収縮性フィルムを用いることもできる。例えば、熱収縮性フィルムとして縦一軸延伸フィルムを用い、該フィルムの主延伸方向が容器本体2の胴部22の周方向となるようにして、熱収縮性フィルムの一側端を胴部22に貼付し、該フィルムを胴部22の周方向に巻き回し、フィルムの他側端を前記一側端に重ね合わせて貼付することにより、筒状に巻付けられた熱収縮性フィルムをラベル5として用いることも可能である。このように胴部22に巻付けられた熱収縮性フィルムは、予め筒状に成形されたものと同様に、加熱により熱収縮装着される。
さらに、ラベル5の少なくとも上下端部の周方向内面に、感熱接着剤などの接着剤を周設してもよい。このように接着剤を設けることで、ラベル5の上下端部と容器本体2の間が気密状となるので、ガスの進入を確実に防止できるので好ましい。
さらに、上記実施形態では、ラベル5の上端部が蓋部材3に重なるように、蓋部材3の下端部に接しているが、例えば、図3に示すように、ラベル5の上端部5aが、蓋部材3の取付用周壁部31の外面に接するようにラベル5が装着されていてもよい。
かかる食品用容器1は、容器本体2に蓋部材3を取り付けた後、ラベル5の上端部5aが蓋部材3の取付用周壁部31の周囲に重なるように、ラベル5を外嵌し、熱収縮させることにより得ることができる。このようにラベル5の上端部が取付用周壁部31の周囲に重なるように装着されている場合であっても、上記実施形態と同様に、光線等の主たる進入面となる容器本体2の胴部22全体をラベル5で覆うことができ、又、蓋部材3の開閉部33の開閉操作に支障を来さない。
また、上記実施形態では、胴部22の上方に段部24が形成された容器本体2を例示したが、容器本体2の構成はこれに限定されず、例えば、図4に示すように、胴部22の上方に次第に小径となる肩部28が形成されているものでもよい。
さらに、容器本体2は、胴部22が円筒状に形成されているものに限られず、四角筒状などの多角筒状に形成されていてもよい。また、図4に示すように、縦方向に伸びる凹み部27を有しない胴部22でもよい。
また、蓋部材3についても上記実施形態のものに限られず、例えば、図4に示すように、蓋部材3が容器本体2にネジ作用によって取り付けられるものや、その他図示しないが、接着剤によって容器本体2に取り付けられるものでもよい。
さらに、蓋部材3の開閉部33は、例えば同図に示すように、蓋部材3の上面の一部分が薄肉状のヒンジ部32を介して開閉されるように構成されていてもよい。
さらに、蓋部材3から光線等が進入することをより防止することができることから、上記実施形態のようにバリア性を有する粘着ラベル4を貼付することが好ましいが、バリア性を確保できる程度に蓋部材3の肉厚を厚く形成すれば、遮光性及び/又はガスバリア性を殆ど有しない粘着ラベル4を貼付したり、或いは、同図に示すように、蓋部材3の上面に粘着ラベル4を設けない態様も可能である。
また、上記各実施形態に於いて、ラベル5の下端部は、図1などに示すように、容器本体2の底部21周囲から内側に折れ曲げられて装着されているが、本考案に係る容器は、ラベル5の下端部が、少なくとも容器本体2の底部周囲にまで装着されているものであればよい。例えば、図6に示すように、ラベル5の下端部5bが、容器本体2の底部21周囲にほぼ一致する位置にまで装着されている態様も本考案に含まれる。
本考案の食品用容器の一実施形態を示す縦断面を含む正面図。 同容器の分解正面図。 図1の部分拡大図。 食品用容器の他の実施形態を示す縦断面を含む正面図。 食品用容器の他の実施形態を示す縦断面を含む正面図。 食品用容器の他の実施形態を示す縦断面を含む正面図。
符号の説明
1…食品用容器、2…容器本体、21…底部、22…胴部、23…開口部、26…係合凸部、27…凹み部、3…蓋部材、31…取付用周壁部、31a…蓋部材の下端部、33…開閉部、34…被係合凸部、5…ラベル、5a…ラベルの上端部

Claims (6)

  1. 底部の周囲上方に筒状の胴部が形成され、且つ胴部の上方が開口された上面開口型の容器本体と、容器本体の胴部上方に取付け可能な取付用周壁部を有する蓋部材と、容器本体の胴部周囲に装着されたラベルと、を有し、ラベルの下端部が、少なくとも容器本体の底部周囲に至り、ラベルの上端部が、蓋部材の取付用周壁部に重なるように装着されており、容器本体及びラベルの少なくとも何れか一方が遮光性を有することを特徴とする食品用容器。
  2. ラベル及び容器本体の胴部を通過する紫外線の光線透過率が1%以下である請求項1記載の食品用容器。
  3. ラベルが筒状の熱収縮性フィルムである請求項2記載の食品用容器。
  4. 蓋部材が、胴部の上から押し込むことによって取付けられており、蓋部材の取付用周壁部の下端部が、ラベルの上端部を押圧してなる請求項2又は3記載の食品用容器。
  5. 容器本体の胴部が円筒状に形成されていると共に、胴部に縦方向に伸びる凹み部が形成されている請求項3又は4記載の食品用容器。
  6. 容器本体が、ポリプロピレンを主成分として含む樹脂成形品である請求項2〜5の何れかに記載の食品用容器。
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