JP3122235U - スリッパ収納セット - Google Patents

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【課題】玄関内部のスペースを有効利用可能かつ室内装飾性に優れたスリッパ収納セットを提供する。
【解決手段】スリッパ収納セットは、板状のスリッパ保持ボード1と、複数の吸着手段付きスリッパ3とを組み合わせたものからなる。スリッパ保持ボード1は、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性体の基板1aからなり、吸着手段付きスリッパ3は底板部の全面又は一部に永久磁石を設けたものからなる。スリッパの底板部をボード面に当接するだけでこれを収納可能であり、ボードに任意のデザインを付加することも可能であるので、玄関の装飾性を向上可能である。各種の吸着手段の採用により種々の組合せからなるセットとすることが出来る。
【選択図】図1

Description

本考案は、スリッパを磁気吸着力により収納ボードに収納可能にしたスリッパ収納セットに関するものである。
通常の住居の玄関内部には、履物収納箱(下駄箱)と上履き用収納箱等を設置してあることが多い。下駄箱と上履き収納箱とを兼ねているものもあるが、上履き用収納箱は玄関のたたきを上がった位置の壁面に接して設けてあることが多い。また、来客用スリッパの利用を容易にするために、いわゆるスリッパ掛けを設置してある場合もよく見られる。この他、特許文献1には、収納ユニット家具等の開閉扉の内側面に対向して1対の縦枠部材を設け、さらにこれらの縦枠部材間に複数の係止棒状体を設け、これらの係止棒状体にスリッパを係止させるようにしたスリッパ入れ構造が記載されている。また、特許文献2には、玄関等の壁部にスリッパ収納具を設けるものが記載してある。これは集合住宅等においては玄関の内部が狭いため、靴箱やスリッパ掛けを設置すると窮屈になることを避けようとするものであることが推量できる。さらに特許文献3には、建物の内壁に開口を設け、壁内の空洞に据え付け固定される埋め込み式のスリッパ掛けを設けることにより、室内の安全を図るとともに、建物の壁の機能美を高めるようにしたものが記載されている。
実開平6−162号公報 実開平5−93340号公報 特開平8−68193号公報
上述のとおり、集合住宅等においては玄関が狭いため、内側に靴箱やスリッパ掛けを設置すると窮屈になることは避けられない。上記の各特許文献記載の考案や発明は、いずれもこのような難点を克服しようとするものであるが、いずれも壁面に収納具等の設備を埋め込むようにするものである。このため、これらの設備は、住宅建設の際に設ける必要があり、さらに移動が困難であるため恒久的なものとならざるを得ない。したがって、居住者が後日模様替えをしようとしても困難を伴い、デザイン的にも気に入らない場合であっても我慢せざるを得ない問題がある。本考案の課題は、集合住宅等における狭い玄関の内側を有効に活用可能とし、かつデザイン上からも居住者の好みに合うものを選択可能なスリッパ収納具を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案のスリッパ収納セットは、以下の手段を採用し、以下の作用効果を生じるようにしたものである。請求項1に記載した考案に係るスリッパ収納セットは、板状のスリッパ保持ボードと、複数の吸着手段付きスリッパとを組み合わせたものからなるものである。上記のスリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性材の基板からなり、上記の吸着手段付きスリッパは、底板部の全面又は一部が永久磁石で構成してあるところに特徴がある。ここで吸着手段付きスリッパとは、底板部の全体又は一部がスリッパ保持ボードへの吸着手段を備えたスリッパを指し、この請求項においては底板部を構成している永久磁石がこの吸着手段に該当する。
請求項1における、スリッパ収納セットは、玄関の内部壁面や靴箱の開閉扉の表面に取り付けることにより、いわゆるスリッパ掛けと同様の機能を果たすことができるようにしたものである。このスリッパ収納セットをなすスリッパ保持ボードは、平面体となっているため、玄関内部における占拠スペースが極めて小さくて済む点に特徴がある。吸着手段としての永久磁石は、スリッパの底板部の全面又は一部を、ゴム磁石やプラスチック磁石とすることにより変形可能とすることが望ましいが、強力な磁力を必要とする場合には薄板状の金属磁石等を底板部に埋め込んだものとすることも可能である。このスリッパ収納セットにスリッパを収納する際には、各スリッパの底板部をボード面に当接するだけでよい。この状態においてはスリッパが磁力を利用した吸着手段により、ボード面に吸着して保持される。壁面からスリッパの甲部の上面までの範囲が、玄関等のスペースを占拠するだけなので、占拠スペースを極めて少なくすることができる。
請求項2に記載した考案のスリッパ収納セットは、基本的な構成を請求項1に記載した考案と同様としてあるが、スリッパ保持ボードの基板を永久磁石とし、吸着手段付きスリッパを底板部の全面又は一部を軟磁性材で構成してあるところに特徴がある。この請求項における吸着手段付きスリッパは、請求項1に記載した考案のスリッパと同様のものであるが、上記の吸着手段には軟磁性材がこれに該当する。周知の通り、軟磁性材は磁場から離れると保磁力が消失するので、歩行中における鉄粉などの付着を防ぐのに有効である。
請求項3に記載した考案のスリッパ収納セットは、板状のスリッパ保持ボードと、複数のスリッパ保持具とを組み合わせたものからなる。収納対象となるスリッパは、市販のスリッパに上記のスリッパ保持具を装着することによりスリッパ保持ボードに収納可能としてある。スリッパはその選択に制約がなく、市販品でもよいので、好みのスリッパを広範な種類の中から選択して使用可能となる上に、スリッパの価格を抑えることが出来る利点がある。この請求項におけるスリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性材からなる基板を備えたものである点については請求項1に記載したものと同様である。
これに対し、上記のスリッパ保持具は、上記した基板に吸着可能な吸着部と、スリッパの甲部に巻き付く範囲である抱持部とを有するもので構成してあるところに特徴がある。上記の吸着部は、軟磁性材の基板に吸着可能な吸着手段としての永久磁石を備えており、スリッパへのスリッパ保持具の装着により、スリッパの底板部にこの永久磁石が位置するように取り付けることにより吸着手段として機能を備える。上記の抱持部は、吸着手段をスリッパの底板部に位置させた状態で、このスリッパに装着可能かつ変形可能な帯状体からなる。この抱持部は、スリッパの甲部と底板部とを取り囲んだ状態に巻き付け、両端部を結着することにより使用可能となる。
請求項4に記載した考案のスリッパ収納セットは、請求項3におけるスリッパ保持ボードと吸着手段の構成を逆にしたものである。すなわち、上記の基板を永久磁石で構成し、上記の吸着部を軟磁性材としたものである。この組合せは、請求項2における関係と同一であり、使用中における鉄粉などの付着を防止可能としてあるところに特徴がある。
請求項5に記載した考案のスリッパ収納セットは、スリッパ保持ボードの構成を請求項3に記載した考案と同様にしてあるが、これとセットになるものとしてスリッパを収納可能な複数のスリッパ掛け具との組み合わせからなるものである。上記のスリッパ掛け具は、上記のスリッパ保持ボードに吸着可能な永久磁石を備えた吸着部と、スリッパ保持部とにより構成してあるところに特徴がある。このスリッパ掛け具は、吸着部の永久磁石が軟磁性材からなるスリッパ保持ボードの表面に、磁力によって吸着することにより、家具として使用されているスリッパ掛けのごとき機能を果たすことが可能になっている。このスリッパ掛け具は、スリッパ保持ボードの任意の位置に取り付け可能なので、収納するスリッパの数に応じてスリッパのレイアウトの工夫も出来る利点がある。市販のスリッパをそのまま収納対象とするものであるので、スリッパの選択に制限がなく経済的でもある。
請求項6に記載した考案のスリッパ収納セットも、板状のスリッパ保持ボードと、複数の吸着手段付きスリッパとを組み合わせてなるスリッパ収納セットである点において、請求項1に記載した考案と同様の範疇に入るものである。スリッパ保持ボードは、常磁性材からなる基板のスリッパ保持予定位置にのみ永久磁石を設けたものとしてあるのに対し、吸着手段付きスリッパは、請求項1に記載した考案のスリッパと同様のものとしてある。基板の永久磁石は、スリッパの収納予定位置にのみ設けてあればよいので、ボードの数分の1の大きさにすることができることから安価に製造可能となる。このため、強力な永久磁石を装着可能となるので、請求項5に記載した考案と同様に位置ずれを起こす恐れなしにスリッパを収納可能となる。
請求項7に記載した考案のスリッパ収納セットは、スリッパ保持ボードと、複数の吸着シートとを組み合わせてなるものである点において、請求項3に記載した考案と同様の範疇に属するものである。上記のスリッパ保持ボードは、請求項1に記載した考案のボードと同様のものであるが、上記の吸着シートは、スリッパの底板部の全面又は一部に貼付可能な形状の、永久磁石と両面粘着テープとの積層体としてあるところに特徴がある。この吸着シートをスリッパの底板部に上記の両面粘着テープを介して貼付することにより、請求項1に記載した考案の吸着手段付きスリッパと同様の吸着手段を備えたものとすることができる。スリッパの選択に制限を受けず、吸着手段を備えたスリッパを安価に採用可能となる利点がある。
本考案によれば、スリッパ掛けの存在による狭い玄関口の空間占拠を最小限に抑え、しかも居住者の選択により好みのデザインのスリッパ収納具を採用可能となる。また、ボード面へのスリッパの配置については、任意の位置に定めることが出来るセットにおいて、スリッパのデザインとスリッパ保持ボードのデザインとの組合せや配置により通常のスリッパ掛けでは実現し得ない室内装飾としての機能を果たすことが可能となる。
本考案は、永久磁石による吸着力を利用してスリッパ保持ボード(以下「ボード」という)上の任意の位置に保持させることによりスリッパ掛けと同様の機能を果たさせようとするものである。具体的には、ボードと吸着手段を備えたスリッパ又はボードとスリッパ掛け具等との組合せにより多数通りのスリッパ収納セットとすることができる。以下、実施例としてボードとスリッパと又はボードとスリッパ掛け具等との幾通りかの組合せについて説明する。
実施例1は、ボードと複数の吸着手段付きスリッパとを組み合わせたものをスリッパ収納セットS1としたものである。図1に示すように、ボード1は、パーマロイ材、珪素鋼又はクローム系ステンレス材等の軟磁性材からなる基板1aの表面に、模様を付したビニール等の表面シート1cを貼り付けたものからなる。このボード1を壁面へ取り付ける方法は、4隅の取付け孔1d,…を用いてビスで固定するか、又は背面の4隅を、両面テープ(図示せず)を用いて貼り付ければよい。ボード1の表面における任意の位置に、吸着手段付きスリッパ3の底板部を当接するだけで、磁力により吸着してスリッパが掛けられた状態を維持可能となる。図2に示すように、吸着手段付きスリッパ3は、底板部3aの全面をゴム磁石で構成し、その表面にビニール樹脂等の耐摩耗性に優れたシート材からなる表面シート5を貼り付けたものからなる。
上記のボード1は、玄関内部の壁面の、スリッパを着脱容易な位置に取り付けて使用に供する。吸着手段付きスリッパ3は、任意の位置に底板部をボード1の表面に当接した状態にすればよいのであるが、複数足を乱雑に収納すると美感を損なうおそれがあるので、何らかの絵やキャラクターなどのデザインを採用することにより収納位置を指示するようにしてもよい(図6参照)。吸着手段としてのゴム磁石の必要な吸着力は、磁力の強さ、底板部における磁石面の面積、ボード1の表面シート1cの厚さ、吸着手段付きスリッパ3の表面シート5の厚さ、及びスリッパ3の重さ等と関連するので、これらの関係を総合的に選択して組み合わせることが望ましい。また、吸着手段付きスリッパ3の変形例としては、図3に示すように、スリッパ3の底板部3aの前半部に板状の永久磁石7を埋設し、永久磁石の表面に表面シート5を貼り付けるようにすれば、強力な吸着力が得られるので、スリッパ3をボード1に収納中に、重力による位置ずれを起こすおそれがなくなる。
上記のボードとスリッパとの組合せにおける基板と、スリッパの底板部のゴム磁石との組合せを逆、すなわち基板を永久磁石で構成し、スリッパの底板部を軟磁性材の粉末をゴムに添加してなるいわゆる軟磁性ゴム等で構成してもよい。
実施例2のスリッパ収納セットS2は、ボードの構成を実施例1と同様としてあるが、スリッパ13を市販の普通のスリッパとし、図4に示すように、これに永久磁石を備えた保持バンド17を巻き付けたものからなる。保持バンド17は、スリッパ13の底板部13aに対応する部分を吸着部とし、これをゴム磁石17aで構成してある。スリッパの甲部13bに巻き付ける部分17bを強靱な布地とし、図5に示すように、両端から所定の長さ範囲に面ファスナー部17c,17cを設けたものからなる。保持バンド17からスリッパ13が脱落することを防止するために、この帯状体(バンド)がスリッパの甲部に巻き付く範囲の内側にも面ファスナーを設けることが望ましい。吸着部17aを構成するゴム磁石は、使用により摩耗するので、表面をビニール等の耐摩耗性に優れたシート材からなる表面シート17eで覆うようにするとよい。保持バンド17のスリッパ15への装着には、吸着部(ゴム磁石)17aの部分がスリッパの底板部13aに当接する状態で、面ファスナー部17c,17cを甲部13b上で結着することにより使用可能となる。なお、上記のスリッパの甲部13bに巻き付ける部分17bは、帯状ゴムで構成して弾性保持させることにより、スリッパから脱落しないような手段を採用してもよい。
図6は、スリッパ収納セットS2の例を示しているが、ボード11の形状及び表面シート11cにデザインを施したものし、その表面に上記のスリッパ13を磁気吸着により収納可能としてある。各スリッパ13は、1足ずつボード面に描かれたキャラクターを目標としてそれぞれの底板部を当接すれば、保持バンド17の吸着部17aがボード面に吸着してその位置に保持される。なお、吸着部17aは、ゴム磁石に代えてプラスチック磁石又は薄板状の金属磁石やフェライト磁石を用いてもよい。また、ボード11の基板11aを永久磁石で構成し、保持バンド17の吸着部17aを軟磁性材の粉末を添加したゴム又は軟磁性材の粉末を添加したプラスチックとしてもよい。吸着部を軟磁性材で構成することにより、実施例1の場合と同様に歩行中に吸着部への鉄粉等の付着を防止可能となる。
実施例3のスリッパ収納セットS3は、ボードの構成を実施例1、実施例2と同じものとしてあるが、スリッパの収納手段としてスリッパ掛け具を採用してあるところに特徴がある。図7は、複数(図面では4個)のスリッパ掛け具25をボード1に、磁力で吸着させることによりスリッパ3を収納してある状態の例を示したものである。図7に示すように、スリッパ掛け具25は、水平状態にセットしたときにおける縦の長さ(h)が約5cmの長方形筒状体に形成したものからなる。図8は、スリッパ掛け具の例を示すものであるが、このスリッパ掛け具25は、スリッパを縦にした状態で保持可能な空洞25bを備えた収納部25aと、この収納部の一方の長辺に埋設した永久磁石27とからなる。
このスリッパ掛け具25は、図7に示すように、ボード1の任意の位置に当接して磁力で吸着することにより、スリッパ掛けとしての機能を果たすことが可能としてある。スリッパ掛け具25を幾通りかのサイズに合わせたものを用意しておけば、家族構成や来客に対応したスリッパを収納可能となる。ボード1は、例えば図6に示すようなデザインのものを採用して玄関内部に変化を持たせるようにしてもよい。
スリッパ掛け具の変形例として、長方形の収納部26aの内部にスリッパを片方ずつ入れることが出来る収納スペース26b、26bを設け、ボードとの当接面に永久磁石27を埋設したものを採用してもよい。この他、図10に示すように、スリッパ掛け具を文字通りスリッパの甲部を掛けるようにする鈎状のスリッパ掛け具29としてもよい。これらのスリッパ掛け具は、ボード1に対して頻繁に着脱するものではないので、これに用いる永久磁石としては、フィライト磁石などの比較的吸着力の強いものを採用することにより安定した吸着力を得るようにするとよい。
実施例4のスリッパ収納セットS4は、ボード31の構成を、図11及び図12に示すように、常磁性体からなる基板31aの任意の位置に、吸着手段付きスリッパ3を保持するのに必要な形状及び寸法の永久磁石37,…を埋設したものからなる。図12(a)に示すように、永久磁石37は、基板31aの表面に面一に埋設し、接着剤で固定し、表面全体を表面シート31cで覆ってある。基板31aは、ABS樹脂などのプラスチック板を採用してあるが、この他、木材、常磁性のステンレス材又はアルミニウム材などを採用してもよい。
吸着手段付きスリッパ33の底板部の構成は、実施例1と同様であるが、吸着手段は磁性体であればよく、残留磁気により鉄粉等の付着を嫌うことからすれば、パーマロイや珪素鋼などの軟磁性薄板を底板部に埋設したものとすることが望ましい。ボード31に埋設する永久磁石37の吸着力を強くするとともに、外観を損なわないようにするためには、ボードの基板31aの表面に永久磁石37と面一に設置することが望ましい。しかし、製作上又はデザイン上の理由から表面の平坦度を重視する場合には、ボード面の凹凸の発生を避けるために、図12(b)に示すように、永久磁石37を基板32aの背面に設けてもよい。この場合には、吸着手段付きスリッパ33に対する永久磁石37の吸着力が減殺されるので、その分だけ強力な永久磁石を用いる必要がある。なお、符号31fは、壁への取り付け用の両面粘着テープを表している。
実施例5のスリッパ収納セットS5は、ボードの構成を実施例1と同じものとしてあるが、スリッパの吸着手段として永久磁石と両面粘着テープとの積層体からなる吸着シートを採用したものである。このボード1と複数の吸着シート47とを組み合わせたものにより、スリッパ収納セットS5となる。図13に示すように、吸着シート47は、薄板状の永久磁石47aと、両面粘着テープ47bとの積層体からなるが、永久磁石の反対面に実施例2と同様の働きをさせるための保護シート47cが貼り付けてある。永久磁石47aとしては、柔軟性に優れるゴム磁石が望ましいが、強力な吸着力を必要とする場合には、希土類磁石なその粉末を混入したものなどが適する。
この吸着シート47は、図14に示すように、市販のスリッパ13の底板部13aに、両面粘着テープ47bを介して貼り付け、さらに周囲を取り囲むように保護シート47cによって保護するようになっている。吸着シート47の形状は、図14ではスリッパの前半部に貼付するようになっているが、この貼付範囲に制限はなく、底板部13aの全面であってもよい。吸着シート47をスリッパに装着する場合には、粘着面を覆っている保護紙を除去してから、スリッパ13の底板部13aの適当な位置に粘着面を当接して、表面からこするようにして押圧するだけで磁気スリッパと同様なものとなる。図15は、吸着シート47を装着したスリッパ13を、ボード1に保持した状態を示している。スリッパの保持位置については、実施例1〜3に準じて考えればよい。なお、ボードの基板1aを永久磁石とし、吸着シート47の永久磁石の代わりに軟磁性材を採用してもよい。
以上の説明において、ボードの構成をすべて板状体として説明してあるが、これは固定された形状のものに限定する趣旨ではなく、ボードを薄手のゴム磁石で構成し、不使用時には丸め、あるいは2つ折り又は4つ折りなどに折り畳み可能な構成として、保管や輸送可能なものとしてもよい。また、ボードは基板の表面に表面シートを貼付したものとして説明してあるが、これらの表面シートを貼付せず、基板の表面に直接着色やデザインを施すようにしたものとしてもよい。
本考案は、家具の1種に関するものであり、これらの実施品の製造及び販売等により産業上の発展に寄与するものである。
実施例1の吸着手段付きスリッパ収納セットの例を示す斜視図である。 実施例1の吸着手段付きスリッパを示したものであり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 実施例1における他の形態の吸着手段付きスリッパを示したものであり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 市販のスリッパに実施例2の保持バンドを装着した状態を示したものであり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 実施例2の保持バンドの構成を示す正面図である。 実施例2におけるスリッパ収納セットの例を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 実施例3におけるスリッパ収納セットの例を示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 実施例3におけるスリッパ掛け具の例を示すものであり、(a)は背面図、(b)は平面図である。 実施例3におけるスリッパ掛け具の他の例を示す断面図である。 実施例3におけるスリッパ掛け具のさらに他の例を示すものであり、(a)は背面図、(b)は側面図である。 実施例4におけるスリッパ収納セットの例を示す正面図である。 実施例4におけるスリッパ収納セットの例を示すものであり、(a)は図12の側面図、(b)は他の例を示す側面図である。 実施例5における吸着シートを示す側面図である。 実施例5におけるスリッパの底板部に吸着シートを装着した状態を示すものであり、(a)は底面図、(b)は側面図である。 実施例5におけるスリッパ収納セットの例を示す側面図である。
符号の説明
S1〜S5 スリッパ収納セット
1、21,31 スリッパ保持ボード
1a,21a,31a,32a 基板
3,33 吸着手段付きスリッパ
13,23 スリッパ
3a,13a,33a 底板部
7,27,37,47a 永久磁石
17 スリッパ保持具
17a 吸着部(永久磁石)
17b 抱持部
25,26,29 スリッパ掛け具
47 吸着シート
47b 両面粘着テープ

Claims (7)

  1. 板状のスリッパ保持ボードと、複数の吸着手段付きスリッパとを組み合わせてなるスリッパ収納セットであり、
    上記スリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性体からなる基板を備えたものであり、
    上記吸着手段付きスリッパは、底板部の全面又は一部を永久磁石としてある
    ことを特徴とするスリッパ収納セット。
  2. 請求項1において、上記スリッパ保持ボードは、永久磁石からなる基板を備えたものであり、上記吸着手段付きスリッパは、底板部の全面又は一部を軟磁性材としてあることを特徴とするスリッパ収納セット。
  3. 板状のスリッパ保持ボードと、複数のスリッパ保持具とを組み合わせてなるスリッパ収納セットであり、
    上記スリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性材からなる基板を備えたものであり、
    上記スリッパ保持具は、上記基板に吸着可能な吸着部と、スリッパの甲部に巻き付く範囲である抱持部とを有し、上記吸着部は永久磁石からなり、上記抱持部は上記吸着部をスリッパの底板部に位置させた状態で当該スリッパに装着可能かつ変形可能な帯状体からなる
    ことを特徴とするスリッパ収納セット。
  4. 請求項3において、上記基板を永久磁石で構成し、上記吸着部を軟磁性材で構成してあることを特徴とするスリッパ収納セット。
  5. 板状のスリッパ保持ボードと、スリッパを収納可能な複数のスリッパ掛け具とを組み合わせてなるスリッパ収納セットであり、
    上記スリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性材からなる基板を備えたものであり、
    上記スリッパ掛け具は、上記スリッパ保持ボードへ吸着可能な吸着部とスリッパ保持部とからなる
    ことを特徴とするスリッパ収納セット。
  6. 板状のスリッパ保持ボードと、複数の吸着手段付きスリッパとを組み合わせてなるスリッパ収納セットであり、
    上記スリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の常磁性の基板と、当該基板の上記吸着手段付きスリッパ保持予定位置にのみ設けてある永久磁石とを備えており、
    上記吸着手段付きスリッパは、底板部の全面又は一部を軟磁性材で構成してある
    ことを特徴とするスリッパ収納セット。
  7. 板状のスリッパ保持ボードと、複数の吸着シートとを組み合わせてなるスリッパ収納セットであり、
    上記スリッパ保持ボードは、壁面又は履物収納箱等の開閉扉の前面に取り付け可能な寸法及び形状の軟磁性体の基板を備えたものであり、
    上記吸着シートは、スリッパの底板部の全面又は一部に貼付可能な形状の永久磁石と両面粘着テープとの積層体からなる
    ことを特徴とするスリッパ収納セット。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107874373A (zh) * 2017-11-14 2018-04-06 浙江红蜻蜓鞋业股份有限公司 脚型测量装置

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