JP2007159611A

JP2007159611A - 木製用床頭台

Info

Publication number: JP2007159611A
Application number: JP2005355866A
Authority: JP
Inventors: Hideo Kitajima; 秀雄北島; Hiroya Noda; 泰也野田; Katsuyuki Okabe; 勝征岡部
Original assignee: NODA KOGEI KK
Current assignee: NODA KOGEI KK
Priority date: 2005-12-09
Filing date: 2005-12-09
Publication date: 2007-06-28

Abstract

【課題】本発明は、木製のボード板にマグネットを磁着可能な板片を埋め込むことによって紙片を容易に貼り付けることができる床頭台を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、木製の板材を組み立てて引き出し、あるいは開き戸からなる収納部２と載置台３が形成される床頭台１において、前記床頭台１の外壁面の一部に、マグネットを吸着可能なマグネット吸着板１０を埋め込み、化粧紙８によって覆着することによって紙片をマグネットによって容易に貼り付けることが可能となる。
【選択図】図３

Description

本発明は木製用床頭台に関する。詳しくは入院患者ごとに病室内に配置される木製の床頭台に磁着機能を備えた木製用床頭台に係るものである。

従来、入院患者のベット横には床頭台と呼ばれる収納用家具が配置される。この床頭台１０１は例えば図７に示すように、患者の持ち物を入れる収納部１０２とテレビなどを載置する載置台１０３により構成される。この載置台１０３にはボード１０４が立設され、一週間の予定表や投薬表など紙片が貼り付けられる。

これらの床頭台１０１がスチール製である場合には、一週間の予定表や投薬表などの紙片はマグネットによって磁着することができるが、木製の場合にはテープや押しピンなどによって貼り付けなければならない。

そこで木質系の壁面や漆喰系の壁面などマグネットを吸着できない壁面に対して、マグネットを吸着できるようにした発明として例えば図８に示すものがある。この発明はマグネットを吸着可能な板片１０５と、その片面に貼着された離型紙１０６付きの両面接着テープ１０７とでマグネット用取付け座１０８を構成し、離型紙１０６を剥がして両面接着テープ１０７によって木質系の壁面に接着して、マグネットを吸着可能な板片１０５にマグネットを磁着させることで紙片を固定させることができる（特許文献１参照。）。

特開２００２−２７４０８９号公報（要約書、第１図）

しかしながら近年、患者重視の観点からベット数を少なくしてゆとりのある入院生活ができるように快適な病室に改造する病院が増えてきている。また、高級感やあたたかいイメージを演出するために木製の床頭台を使用するところが多くなってきており、紙片を押しピンやテープによって貼っているのが現状であるが、押しピンではボードが穴だらけとなり、またテープでは壁面に張られた化粧紙が破れたりするなどの問題がある。

また、前記マグネット用取付け座を壁面に取り付ける場合には、紙片を貼り付けているときは外観上、支障をきたすことはないが、紙片を取り外した場合にはマグネット用取付け座が露出した状態となり、見た目が悪くなるなどの問題がある。さらに、マグネット用取付け座を剥ぎ取る場合には、壁面に張られた化粧紙が破れたりするなどの問題がある。

本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、木製のボード板にマグネットを磁着可能な板片を埋め込むことによって紙片を容易に貼り付けることができる床頭台を提供することを目的とするものである。

上記の目的を達成するために、本発明に係る木製用床頭台は、木製の板材を組み立てて引き出し、あるいは開き戸からなる収納部と載置台が形成される床頭台において、前記床頭台の外壁面の一部に、マグネットを吸着可能なマグネット吸着板を取り付ける構成とする。

ここで、床頭台の目の付き易い載置台上のボードや開き戸に板材に、マグネット吸着板を取り付けることにより、紙片をマグネットによって容易に貼り付けることができ、かつ押しピンやテープなどにより壁面を傷つけることがない。

また、板材にマグネット吸着板を埋め込み、化粧紙によって覆着することにより、美観を損なうことがなく、紙片を貼り付けることが可能となる。

本発明の木製用床頭台によれば、ボードや扉にマグネットが磁着する板片を埋め込み化粧紙によって覆うことによって外観上を損なうことなく、マグネットによる紙片の貼り付けが容易に行うことができる。

また、押しピンやテープなどによって紙片を壁面に貼り合わせることがないために、木製の壁面を傷つけることがなく、使用し続けることが可能となる。

以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図１は、本発明を適用した木製用床頭台の一実施例を示す斜視図、図２は、図１における要部平面説明図である。図３は、図２における断面説明図である。

ここで示す床頭台１は、収納部２と、この収納部２の上部に設けられる載置台３とから構成されるものである。そこで前記収納部２の下部にはキャスター４が取り付けられて自在に移動可能とされる。

そして前記収納部２は、各種の引き出し部５および開き戸６が設けられ、入院患者が持ち物などを収納するスペースが確保されている。

次に前記載置台３は、テレビや食器などを載置するスペースが確保されている。そして載置台３の後端にはボード７が立設される。このボード７には、１週間の予定表や薬の投薬量などが記載された紙片が貼り付けられるスペースが確保されている。

そこで前記ボード７は、木質材から形成される木板９面に対してマグネットが吸着可能な板片として、例えばスチール板などのマグネット吸着板１０が埋め込まれるものである。
すなわち、木板９面に前記マグネット吸着板１０厚さの凹部１１を削り、この凹部１１にマグネット吸着板１０を嵌め込むことにより木板９面に段差が生じることなく均一面となる。

そしてマグネット吸着板１０を嵌め込んだ木板９を化粧紙８によって覆着することで、床頭台１を組立て構成する他の板材と外観上において何ら変わりがないこととなる。

次に、図４は本発明を適用した木製用床頭台の他の実施例を示す斜視図である。
ここで示す床頭台１は、下部にキャスター４が取付けられ、上端が載置台３とされる下部収納部１２の上方に上部収納部１３が設けられる。

そこで前記下部収納部１２には各種の引き出し部５が設けられ、載置台３の下部には前後に引き出し可能とされるスライド式テーブル１４が収納される。

また、載置台３はテレビ等が載置されるスペースが確保されており、前記下部収納部１２および載置台３の後端には前記上部収納部１３を架設する後部収納部１５が設けられている。この後部収納部１５には衣服をハンガーにより吊るした状態で収納できるスペースが確保されている。

そして前記後部収納部１５に、上部収納部１３を載置台３より上方に位置する状態で設けられる。この上部収納部１３は、両扉部１６によって開閉自在とされる。

そこで前記両扉部１６には、前記図２および図３において詳述したように、両扉部１６の木板９面に前記マグネット吸着板１０厚さの凹部１１を削り、この凹部１１にマグネット吸着板１０を嵌め込み、化粧紙８によって覆着する。

なお、マグネット吸着板は必ずしもスチール板などの金属板である必要性は無く、例えば鉄箔をフレキシブルな合成樹脂素材によってサンドしたものや、鉄箔と復層化したものでもよく、マグネットが吸着するものであればいかなる素材であっても構わない。

また、本実施例で詳述する木製とは木材を板状に製材したものや、復層化した合成板やチップ状とした木片を板状に固めたものなどが床頭台を構成する木材として使用される。
なお、床頭台の一部として合成樹脂板が使用されることは勿論のことである。

さらに、マグネット吸着板は必ずしもボード、あるいは上部収納部の両扉に設けるものでは無く、床頭台の形態に応じて紙片を貼るスペースが確保でき、かつ目に付き易い壁面に設けることが最も望ましい。

以上の構成よりなる本発明の床頭台では図５に示すように、ボード７の木板９と化粧紙８との間にマグネット吸着板１０が設けられている。したがって、紙片Ａをマグネット吸着板１０が介装される化粧紙８の表面に位置させて、そのコーナーにマグネットＢを重ねるようにすることでマグネットＢが化粧紙１１を介してマグネット吸着板１０に吸着することで紙片Ａをボード７面に固定させることが可能となる。

また、図６に示すように、上部収納部１３の両扉部１６の木板９と化粧紙８との間にマグネット吸着板１０が設けられている。したがって、紙片Ａをマグネット吸着板１０が介装される化粧紙８の表面に位置させて、そのコーナーにマグネットＢを重ねるようにすることでマグネットＢが化粧紙８を介してマグネット吸着板１０に吸着することで紙片Ａをボード７面に固定させることが可能となる。

このようにして紙片Ａを押しピンやテープなどによって貼り付けることがなく、マグネットＢによって容易に貼り付けることができ、かつ容易に取り外すこともできる。

本発明を適用した木製用床頭台の一実施例を示す斜視図である。図１における要部平面説明図である。図２における断面説明図である。本発明を適用した木製用床頭台の他の実施例を示す斜視図である。本発明を適用した木製用床頭台の一実施例における作用説明図である。本発明を適用した木製用床頭台の他の実施例における作用説明図である。従来における床頭台の説明図である。木製家具に使用するマグネット用取付け座の説明図である。

符号の説明

１床頭台
２収納部
３載置台
４キャスター
５引き出し部
６開き戸
７ボード
８化粧紙
９木板
１０マグネット吸着板
１１凹部
１２下部収納部
１３上部収納部
１４スライド式テーブル
１５後部収納部
１６両扉部

Claims

木製の板材を組み立てて引き出し、あるいは開き戸からなる収納部と載置台が形成される床頭台において、
前記床頭台の外壁面の一部に、マグネットを吸着可能なマグネット吸着板を取り付ける
ことを特徴とする木製用床頭台。
前記マグネット吸着板を木製の板材に、該マグネット吸着板厚さ埋め込む
ことを特徴とする請求項１記載の木製用床頭台。
前記木製の板材に埋め込まれたマグネット吸着板を化粧紙によって覆着する
ことを特徴とする請求項２記載の木製用床頭台。