JP3121966B2 - 平版印刷版用版面保護剤 - Google Patents

平版印刷版用版面保護剤

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JP3121966B2
JP3121966B2 JP05200751A JP20075193A JP3121966B2 JP 3121966 B2 JP3121966 B2 JP 3121966B2 JP 05200751 A JP05200751 A JP 05200751A JP 20075193 A JP20075193 A JP 20075193A JP 3121966 B2 JP3121966 B2 JP 3121966B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/08Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版用版面保護
剤に関するものである。
【従来の技術】平版印刷版を製版する際、その最終工程
でいわゆるガム液が塗布される。ガム液塗布の目的は非
画像領域の親水性を保護するのみならず、画像領域の加
筆又は消去等の画像修正、製版後印刷するまでの期間の
保存又は再使用までの保存、印刷機に取付ける際や取扱
い中の指紋、油脂、塵埃等の付着によって引起される汚
れの防止及び傷の発生等からの保護であり、更に酸化汚
れの発生を抑えることである。従来、平版印刷版用のガ
ム液としては、一般的にアラビアガム、セルロースガム
又は分子中にカルボキシル基を有する水溶性高分子物質
の水溶液が使用されていた。しかし、これらのガム液は
下記の様な問題点を持っていた。即ち、通常印刷版の最
終の仕上げ工程で版上にガム液を注ぎこれをスポンジ、
又は綿タンポン等で版面全体に拡げ、更に拭布で版面が
乾燥するまで擦るが、この際画像領域(インキを受容す
る領域)に水溶性高分子物質が部分的に厚塗りに成る。
厚塗りされた部分の画像部は、印刷する過程でインキに
対する着肉性が悪く所望のインキ濃度の印刷物を得るま
でには相当数の印り枚数を必要とする。一般にこの現象
を印刷抜け(いわゆる着肉不良)と称している。上記の
様な現象が生じた時は抜けた画像部を再現させるために
一般的な手段としては版を水又は弱酸性溶液で洗って、
画像部に吸着している親水性のコロイドを取り除く工程
が必要である。この洗浄工程は時間を費すため、特公昭
56−19277号公報に記載されているガム除去液等
も開発されている。
【0002】他方、画像部の感脂性を保護するためにガ
ム引きの前に油脂類で画像部を被覆することが良く行わ
れるが、これは工程を煩雑にし作業性を低下させるとゝ
もに廃液汚染及び健康上の問題から好ましくない。その
ため、印刷抜けを起こさない水溶性有機高分子化合物を
版面保護剤として用いる試みがされてきた。例えば特開
昭52−56603号、特開昭54−97102号、西
独特許第2,504,594 号、ソ連特許第623,755 号にはデキ
ストリン、プルラン及びプルラン誘導体、カルボキシ含
有ポリアクリルアミド誘導体、メチル(メタ)アクリレ
ートグラフトポリアクリルアミド共重合体等が提案され
ている。又その他カルボキシメチル化変性澱粉、サイク
ロデキストリン等の澱粉変性化合物も示されているが、
いずれも非画像部の不感脂化力が十分でないため、アラ
ビアガムと混合使用されているのが現状である。さら
に、アラビアガムと比べると乳化物の保護コロイド適性
が不安定のために使用用途が限定されていた。一方、ア
ラビアガムはアフリカ大陸のアラビアガムベルト地帯と
言れているスーダンが主生産地であるが、近年、気候の
変化による旱魃の影響と、政治不安定等のために、市場
変動が激しく入手が難しくなってきている。このため、
その代替高分子の開発が要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は平版印刷版の非画像領域を不感脂化し同時に、長期間
保存しても印刷抜けを起さない版面保護剤を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、スポンジ、綿タンポ
ン、自動ガムコーター等を用いても容易に版上に施すこ
とが出来、水での洗浄又は印刷機の給湿ローラーとの接
触により平版印刷版から容易に除去することができ、非
画像領域の親水性を保持することができ、かつアラビア
ガムを添加しないでも使用可能な版面保護剤を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成すべく鋭意研究の結果、本発明をなすに至ったもの
である。即ち本発明は、皮膜形成性を有する水溶性大豆
多糖類を含有する水溶液からなる乳化型の平版印刷版用
版面保護剤である。水溶性大豆多糖類は原料大豆を水で
抽出して得られた多糖類であり、主としてガラクトー
ス、アラビノース、ガラクツロン酸を構成成分として含
有する。市販品としてはソヤファイブ−S−LN(不二
製油(株)製)等が挙げられる。本発明で使用できる大
豆多糖類の平均分子量は5〜100万で、10重量%水
溶液の粘度(25℃)が5〜100cpの範囲のものが好
ましく使用される。本発明の平版印刷版用版面保護剤中
の大豆多糖類の含有量は、好ましくは0.3〜50重量
%、より好ましくは0.5〜40重量%である。これらの
大豆多糖類は水又は温水で溶解させ均一な水溶液として
使用する。本発明においては大豆多糖類を他のデキスト
リン等の澱粉又は変性澱粉と混合使用してもよい。更に
他の水溶性高分子化合物を添加してもよい。例えばアラ
ビアガム、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース等)及びその変性体、ポリビニルアルコール及びそ
の誘導体ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド及
びその共重合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン
酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体、等が挙げられる。
【0005】本発明の版面保護剤は、一般的には酸性領
域pH3〜6の範囲で使用する方が有利である。pHを3〜
6にするためには一般的には版面保護剤中に鉱酸、有機
酸又は無機塩等を添加し調節する。その添加量は0.01
〜2重量%である。例えば鉱酸としては硝酸、硫酸、リ
ン酸、メタリン酸等が挙げられる。有機酸としてはクエ
ン酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、p−トルエンスルホン
酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、フィチン
酸、有機ホスホン酸等が挙げられる。無機塩としては硝
酸マグネシウム、第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナ
トリウム、硫酸ニッケル、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。鉱酸、
有機酸又は無機塩等の少なくとも1種もしくは2種以上
を併用してもよい。
【0006】又本発明の版面保護剤中に界面活性剤を添
加することにより塗布層の面状等が良化する。使用出来
る界面活性剤としてはアニオン界面活性剤および/また
はノニオン界面活性剤が挙げられる。例えば、アニオン
型界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩
類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスル
ホン酸塩類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、
アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホ
ン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニル
エーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナト
リウム類、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナ
トリウム塩類、石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、
硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル
塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセ
リド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
スチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル
燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレ
イン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン
酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中で
もジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステ
ル塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類が特に好
ましく用いられる。
【0007】また、非イオン型界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪
酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、
ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレ
ングリコールモノ脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸部分エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エス
テル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エ
ステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、
ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチ
レン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N,
N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪
酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどが挙げら
れる。その中でもポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンブロックポリマー類等が好ましく用いられる。又弗素
系、シリコン系のアニオン、ノニオン界面活性剤も同様
に使用することができる。これら界面活性剤は2種以上
併用することもできる。例えば、互いに異なる2種以上
のアニオン界面活性剤の併用やアニオン界面活性剤とノ
ニオン界面活性剤の併用が好ましい。界面活性剤の使用
量は特に限定する必要はないが好ましくは版面保護剤の
0.01〜20重量%である。
【0008】上記成分の他必要により潤滑剤としてエチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリエチレン
グリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン等
が好適に用いられる。これらの湿潤剤は単独で用いても
よいが、2種以上併用してもよい。一般に、上記湿潤剤
は1〜25重量%の量で使用するのが好ましい。更に本
発明の版面保護剤にはキレート化合物を添加してもよ
い。
【0009】通常、版面保護剤は濃縮液として市販さ
れ、使用時に水道水、井戸水等を加えて希釈して使用さ
れる。この希釈する水道水や井戸水に含まれているカル
シウムイオン等が印刷に悪影響を与え、印刷物を汚れ易
くする原因となることも有るので、キレート化合物を添
加して、上記欠点を解消することができる。好ましいキ
レート化合物としては、例えば、エチレンジアミンテト
ラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレ
ントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリ
ウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そのカリ
ウム塩、そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム
塩、;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム塩;1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム
塩、そのナトリウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのような
有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカルボ
ン酸類を挙げることが出来る。上記キレート剤のナトリ
ウム塩、カリウム塩の代りに有機アミンの塩も有効であ
る。これらキレート剤は版面保護剤組成中に安定に存在
し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。添加量として
は使用時の版面保護剤に対して0.001〜1.0重量%が
適当である。
【0010】更に本発明の版面保護剤には防腐剤、消泡
剤などを添加することができる。例えば防腐剤としては
フェノール又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール
誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン
−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、
ベンズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導
体、四級アンモニウム塩類、ピリジン、キノリン、グア
ニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、
オキサゾール、オキサジン誘導体等が挙げられる。好ま
しい添加量は、細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効
力を発揮する量であって、細菌、カビ、酵母の種類によ
っても異なるが、使用時の版面保護剤に対して0.01〜
4重量%の範囲が好ましく、また種々のカビ、殺菌に対
して効力のあるように2種以上の防腐剤を併用すること
が好ましい。また、消泡剤としてはシリコン消泡剤が好
ましい。その中で乳化分散型及び可溶化等がいずれも使
用できる。好ましくは使用時の版面保護剤に対して0.0
01〜1.0重量%の範囲が最適である。
【0011】本発明の版面保護剤には上記成分の他、必
要により感脂化剤も添加することができる。例えばテレ
ピン油、キシレン、トルエン、ローヘプタン、ソルベン
トナフサ、ケロシン、ミネラルスピリット、沸点が約1
20℃〜約250℃の石油留分などの炭化水素類、例え
ばジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−n
−オクチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタ
レート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジ
ラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどの
フタル酸ジエステル剤、例えばジオクチルアジペート、
ブチルグリコールアジペート、ジオクチルアゼレート、
ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケ
ート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エス
テル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキシ化トリ
グリセリド類、例えばトリクレジルフォスフェート、ト
リオクチルフォスフェート、トリスクロルエチルフォス
フェートなどの燐酸エステル類、例えば安息香酸ベンジ
ルなどの安息香酸エステル類などの凝固点が15℃以下
で、1気圧下での沸点が300℃以上の可塑剤が含まれ
る。
【0012】また、これらの溶剤と共に、例えば、シク
ロヘキサノンなどのケトン類、例えばエチレンジクロラ
イドなどのハロゲン化炭化水素、例えばエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノフェ
ニルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル
などのエチレングリコールエーテル類、又好ましい脂肪
酸には、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ヘラル
ゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリ
デシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン
酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘ
プタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、
イソ吉草酸等の飽和脂肪酸とアクリル酸、クロトン酸、
イソクロトン、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、セトレイン酸、ニルカ酸、ブテシジン酸、ソルビ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピ
オール酸、ステアロール酸、イワシ酸、タリリン酸、リ
カン酸等の不飽和脂肪酸がある。より好ましくは50℃
において液体である脂肪酸であり、さらに好ましくは炭
素数が5〜25であり、最も好ましくは炭素数が8〜2
1である。これらの感脂化剤は1種もしくは2種以上併
用することもできる。使用量として好ましい範囲は版面
保護剤の0.01〜10重量%でより好ましい範囲は0.0
5〜5重量%である。上記のような感脂化剤は、本発明
の版面保護剤を乳化分散型としておき、その油相とし含
有させてもよく、又、可溶化剤の助けを借りて、可溶化
してもよい。
【0013】本発明の大豆多糖類を用いた版面保護剤
、乳化型であり、画像部の感脂性の保護と非画像部の
親水性の保護に優れた効果を発揮する。本発明の版面保
護剤はポジ型平版印刷版、ネガ型平版印刷版のいずれに
も用いることができる。又自動ガム盛り機等を使用して
も均一に塗布をすることが出来る。本発明の版面保護剤
による処理は、現像処理工程の後、無水洗で直ちに行う
こともできるし、現像処理後(水洗工程、流水循環水洗
あるいは少量の塗りつけ水洗を含む)あるいは界面活性
剤を含有するリンス液で処理した後に行うこともでき
る。印刷時に於いては従来の様に数多くの不良印刷物を
出すことなく、印刷の直後から充分に満足する鮮明な印
刷物を得ることができる。本発明の版面保護剤の主成分
である大豆多糖類は版面保護剤以外の各種平版印刷版用
処理剤、例えば版面洗浄剤、乳化型現像インキ湿し水、
リンス液、消去液等にも使用できる。
【0014】
【実施例】以下実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。以下の実施例1及び比較例1及び2の版面保護剤を
それぞれ水で1:1に希釈して使用液とした。平版印刷
版として(FPS富士写真フィルム(株)製陽極酸化マ
ルチグレンタイプポジ型PS版)を画像露光し、PS自
動現像機900Dにより、下記組成のポジ現像液を用い
て現像し、版面に版面保護剤を塗布した。 (現像液):珪酸ナトリウム(SiO2/Na2Oモル比が1.2) 2g :エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム4H2O 0.1g :水 97.9g
【0015】各版面保護剤を塗布し製版を終了した平版
印刷版を2分割し、表1に示す条件で保管し、ハイデル
SOR印刷機を用いて印刷を行い、表2の性能評価方法
によりその性能を評価した。
【0016】
【表1】 保管条件 A 室内 B 強制保存 温度45℃/湿度80% RH24時間
【0017】
【表2】 項目 テスト条件及び方法 1 インキ着肉性 画像部にインキが完全に付着して正常印刷物の得られ るまでの印刷開始からの紙の枚数。 2 ブランケット汚れ 1000枚印刷後、ブランケット上の非画像領域部の インキの付着の程度を目視で判定。 3 油脂汚れ オレイン酸1gキシレン50gの液を非画像部に50 μlの量滴下し非画像部の汚れを調べる。 4 引掻き傷汚れ 新東科学(株)の引掻き試験器 0.3Rダイヤ針 荷重 20g 50g 75g 100g 150 g 200gで版面に傷をつけ、各傷の汚れの発生 の有無を調べる。
【0018】
【0019】実施例1 水可溶性大豆多糖類(不二製油(株)製ソヤファイブ−
S−LN:分析値ガラクトース43.6%、アラビノース
22.5%、ガラクツロン酸2.2%、残存蛋白4.7%)
0重量部とクリームデキストリン170重量部を純水6
73.8重量部に溶解した。その水溶液にリン酸第1アン
モニウム5.0重量部、リン酸3重量部、安息香酸メチル
0.2重量部、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体1.0
重量部を添加し溶解させ水相を調製した。DOP(ジオ
クチルフタレート)10重量部、ベンジルアルコール5.
0重量部、界面活性剤としてジ(2−エチルヘキシル)
スルホコハク酸塩(ラピゾールB−80日本油脂(株)
製)25重量部、ポリオキシエチレンノニルフェノール
エーテル(エマルゲン#903花王(株)製、HLB=
7.8)12重量部、ソルビタンモノオレイト(ノニオン
OP−80日本油脂(株)製)3重量部を混合、溶解し
油相を調製した。水相を500rpm 〜600rpm で攪拌
し油相を少量ずつ滴下させ、滴下終了後ホモジナイザー
に通して乳化型の版面保護剤を得た。一方比較として
に示した比較例1及び2の版面保護剤を調液した。
化安定性は室内保存後(25℃、72時間)及び凍結解
凍後(−15℃、72時間凍結)の外観を観察した。結
果を表4に示す。
【0020】
【表3】 比較例1 比較例2 純水 673.8g 673.8g クリームデキストリン 170 170 水 アラビアガム 80 − * パインスターS − 80 リン酸第1アンモニウム 5 5 相 リン酸(85%) 3 3 安息香酸メチル 0.2 0.2 4−イソチアゾリン−3−オン誘導体 1.0 1.0 DOP 10.0 10.0 油 ベンジルアルコール 5.0 5.0 ラピゾールB−80 25.0 25.0 相 エマルゲン#903 12.0 12.0 ノニオンOP−80 3.0 3.0 パインスターS:松谷化学社製、澱粉の変性品で乳化安定用
【0021】
【表4】 実施例1 比較例1 比較例2 保存条件 A B A B A B インキ着肉性(枚) 7〜10 7〜10 20〜30 40〜50 7〜10 7〜10 ブランケット汚れ ○ ○ ○ ○ × × 油脂汚れ ○ ○ ○ ○ △ △ 引掻き傷汚れ 150〜 150〜 150〜 150〜 50g 50g 200g 200g 200g 200g ○ ○ ○ ○ × × 乳化安 室内 ○ ○ △ 定性 凍結解凍 ○ ○△上層分離 × ○:良好 △:やや劣る ×:劣る 上表に示したように本発明の版面保護剤は、比較例のも
のと比べて極めて満足な性能であった。
【発明の効果】インキ着肉性にすぐれ、非画像部の親水
性を保持することができ、乳化安定性にすぐれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−191175(JP,A) 特開 昭63−191693(JP,A) 特開 昭62−11692(JP,A) 特開 昭62−9995(JP,A) 特開 昭59−57793(JP,A) 特開 昭58−25995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 3/08 G03F 7/40 502

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膜形成性を有する水溶性大豆多糖類を
    含有する水溶液から成る乳化型の平版印刷版用版面保護
    剤。
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