JP3121866B2 - ジェット推進艇の表示装置 - Google Patents

ジェット推進艇の表示装置

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JP3121866B2
JP3121866B2 JP03189997A JP18999791A JP3121866B2 JP 3121866 B2 JP3121866 B2 JP 3121866B2 JP 03189997 A JP03189997 A JP 03189997A JP 18999791 A JP18999791 A JP 18999791A JP 3121866 B2 JP3121866 B2 JP 3121866B2
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water
hull
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water injection
impeller
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聖志 谷
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Yamaha Motor Co Ltd
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  • Hydraulic Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水面上を滑走する小
型のジェット推進艇の表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型のジェット推進艇は、波に沿
って滑走することが多く、このため滑走中に波間に位置
する際には他の船から見えなくなるおそれがある。この
ような場合、他の船に自船の存在を知らせる必要があ
る。このための表示装置として、例えば特開昭62−6
8194号公報に記載されているものが知られている。
これは図5および図6に示すように、艇体1の船尾部に
おいてジェットユニットの後端部のディフレクター20
の後部内側に水噴射管30を取付け、この水噴射管30
の基端部は水流の上流側に向け、水噴射管30により船
尾ガンネル19の後側から上方に水を噴射させるように
している。またディフレクター20にはアーム21が設
けられ、このアーム21にはプッシュプルケーブル22
が接続され、このプッシュプルケーブル22の操作によ
り、アーム21を介してディフレクター20を軸23回
りに揺動させることにより推進のみならず、旋回をも行
なわせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では、艇体1
の直進状態では水噴射管30からの水は船尾ガンネル1
9の後側から上方に噴射させることができるが、艇体1
の旋回時には図6に示すように水噴射管30は左右いず
れかに揺動する結果、水噴射管30の噴射口の上側を船
尾ガンネル19が覆うようになり、このため噴射された
水が船尾ガンネル19に当って上方に噴射されなくな
る。これを防止するためには水噴射管30を延長する
か、あるいは船尾ガンネル19を短くする必要が生じ
る。また水噴射管30の基端部はディフレクター20内
で水流を遮る形で配置されているために、これによる抵
抗で推進抵抗が生じるという問題もある。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、艇体の旋回中でも確実
に水噴射管からの水を上方に噴射させることができるジ
ェット推進艇の表示装置を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ジェットユ
ニットの流路中でインペラーが回転することにより船底
の開口部から水を吸引して船尾後方に向けて水を噴出す
る一方、水噴射管の一端部がジェットユニットのインペ
ラー後流側の流路中に開口する水取入れ口に接続され、
他端部が艇体の後部の後上方に向かって開口した水噴射
口に接続されて、水噴射管からの水を艇体の後上方に向
かって噴射するジェット推進艇において、上記艇体の後
部周縁部が、船体部材の後端周縁部内面とデッキ部材の
後端周縁部内面とを重合して接合することにより形成さ
れて、この重合接合部に艇体の後上方を指向する貫通穴
が形成され、この貫通穴の船体部材側端部に上記水噴射
管の他端部が結合されると共に、この貫通穴のデッキ部
材側端部に上記水噴射口が形成されて、この艇体の後部
周縁部の水噴射口から水を艇体の後上方に向かって噴射
するものである。
【0006】上記水噴射管の水取入れ口はジェットユニ
ットのインペラー後流の先細り部に開口して形成させる
ことが好ましい。また上記水噴射管を可撓性の管で構成
してもよい。
【0007】
【作用】上記構成では、インペラーにより加速された水
の一部が、ジェットユニットの流路中に設けられた水取
入れ口から水噴射管を通して水噴射口から上方に噴射さ
れる。そしてこの水噴射口は、艇体の後部周縁部で上方
に向かって開口して形成されているために、艇体の旋回
中でも確実に水噴射管からの水を上方に噴射させること
ができる。
【0008】
【実施例】図1および図2において、船底板を構成する
船体部材11とデッキを構成するデッキ部材12とがそ
れぞれFRPなどで一体に構成され、それらが周縁部で
互いに接合されて艇体1が構成されている。このデッキ
上には前後方向中央部より後方に艇体1の中心線上に支
持台33が形成されるとともにその上に座席3が形成さ
れ、その両側は凹入されてフートデッキ12aが形成さ
れ、その外側はさらに立ち上がって船側ガンネル5が形
成されている。船側ガンネル5の後端部には下向きの傾
斜面51が形成され、その下端部は船尾ガンネル19に
連続している。そして座席3の前側には操作ハンドル2
が設けられ、座席3に腰掛けた人が足をフートデッキ1
2a上に置き、操作ハンドル2を握って運転するように
している。また艇体1の内部にはエンジン60およびそ
の後方にジェットユニット6が設置され、このエンジン
60により駆動されるインペラーがジェットユニット6
中で回転することにより、船底の開口部61から水を吸
引して船尾のディフレクター20から船尾後方の所定方
向に水を噴射することにより、艇体1の推進および旋回
を行なわせるようにしている。
【0009】図3および図4に示すように、ジェットユ
ニット6はハウジング18中に設置され、このジェット
ユニット6のインペラー64の後流の先細り部62に
は、後端部に上下方向の軸23回りに揺動可能にディフ
レクター20が取付けられ、また先細り部62の中間部
の円錐部には可撓性のホースからなる水噴射管40が接
続されている。すなわち、先細り部62には外方に突出
する突出部63が形成され、この突出部63の開口部4
1に水噴射管40の一端部がホースバンド44により結
合されている。またデッキ部材12である船尾ガンネル
19の後端周縁部19aの内面に、船体部材11である
ハウジング18の後端周縁部18aの内面が重合して接
合され、このハウジング18には、内面側に取付け部材
69が取付けられ、この取付け部材69に対して上記水
噴射管40の他端部がホースバンド44により結合され
ている。そしてこの取付け部材69とハウジング18お
よび船尾ガンネル19に艇体1の後上方を指向する貫通
穴4aが形成され、この貫通穴4aのデッキ部材側端部
に艇体1の上方に向かう水噴射口4が形成されており、
出口付近では水の整流および水圧の上昇のための絞りが
設けられている。
【0010】上記構成においては、エンジン60の駆動
によりジェットユニット中のインペラー64が回転し、
インペラー64により加速された水流が先細り部62で
絞られてディフレクター20を通して船尾後方に噴射さ
れ、推進力が発生するとともに、ディフレクター20が
軸23回りに揺動することにより旋回力も発生する。そ
してインペラー64により加速された水は一部が開口部
41から水噴射管40を通って水噴射口4から上方に噴
射されることにより所定の表示がなされる。このように
表示用の水は先細り部62に形成した突出部63を通し
て取入れるようにしているために、取入れ部が水の抵抗
を生じさせることはなく、また図示のように水の絞り部
に水の取入れ部を形成すると、水の勢いを有効に利用し
て噴射させることができる。さらに水噴射口4が船尾ガ
ンネル19上に開口しているために、上向きに噴射され
た水が操舵により遮られることがなく、常に安定した表
示を行なうことができる。
【0011】なお、上記実施例では水の取入れ口をジェ
ットユニットの先細り部62に形成した例のみを示した
が、この取入れ口はディフレクター20に形成して、船
尾ガンネル19上に形成した水噴射口4に可撓性の水噴
射管によって接続させるようにしてもよく、その場合に
は操舵により水の取入れ口は揺動するが、水噴射口4は
船尾ガンネル19上で開口しているために噴射水が遮ら
れることはなく、安定した上方への水の噴射、表示を行
なわせることができる。また水噴射口は船尾ガンネルに
設けるのが好ましいが、上向きに噴射された水がディフ
レクターの操作により遮られないような位置、すなわち
艇体の後部周縁部で上部に噴射水を遮るものがない場所
であればよく、例えば船側ガンネル後端の傾斜面51や
座席用支持台33の後面などに設けてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
インペラーにより加速された水の一部が、ジェットユニ
ットの流路中に設けられた水取入れ口から水噴射管を通
して水噴射口から上方に噴射される。そしてこの水噴射
口は、艇体の後部周縁部で上方に向かって開口している
ために、艇体の旋回中でも確実に水噴射口からの水を上
方に噴射させることができる。また水取入れ口をジェッ
トユニットのインペラー後流の先細り部に開口させる
と、水の取り入れ部が水の抵抗を生じさせることはな
く、また水の勢いを効率よく水の噴射に利用することが
できる。また水噴射管を可撓性の管で構成すると、揺動
するディフレクターに水取入れ口を形成することも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す艇体全体の側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】ジェットユニット後部の縦断面図である。
【図4】ジェットユニットの背面図である。
【図5】従来の船尾部の側面図である。
【図6】図5の平面説明図である。
【符号の説明】
1 艇体 2 操作ハンドル 4 水噴射口 6 ジェットユニット 19 船尾ガンネル 20 ディフレクター 60 エンジン 62 先細り部 64 インペラー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェットユニットの流路中でインペラー
    が回転することにより船底の開口部から水を吸引して船
    尾後方に向けて水を噴出する一方、水噴射管の一端部が
    ジェットユニットのインペラー後流側の流路中に開口す
    る水取入れ口に接続され、他端部が艇体の後部の後上方
    に向かって開口した水噴射口に接続されて、水噴射管か
    らの水を艇体の後上方に向かって噴射するジェット推進
    艇において、 上記艇体の後部周縁部が、船体部材の後端周縁部内面と
    デッキ部材の後端周縁部内面とを重合して接合すること
    により形成されて、この重合接合部に艇体の後上方を指
    向する貫通穴が形成され、この貫通穴の船体部材側端部
    に上記水噴射管の他端部が結合されると共に、この貫通
    穴のデッキ部材側端部に上記水噴射口が形成されて、こ
    の艇体の後部周縁部の水噴射口から水を艇体の後上方に
    向かって噴射する ことを特徴とするジェット推進艇の表
    示装置。
  2. 【請求項2】 上記水噴射管の水取入れ口がジェットユ
    ニットのインペラー後流の先細り部に開口していること
    を特徴とする請求項1記載のジェット推進艇の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 上記水噴射管が可撓性の管で構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のジェット推進艇の
    表示装置。
JP03189997A 1991-07-30 1991-07-30 ジェット推進艇の表示装置 Expired - Lifetime JP3121866B2 (ja)

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