JP3121594B1 - 生海苔の混合液中の異物除去装置 - Google Patents

生海苔の混合液中の異物除去装置

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藤夫 川島
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Abstract

【要約】 【課題】 生海苔の混合液中の異物を効果的に除去でき
る異物の除去装置を提供すること。 【解決手段】 リング体11と環状体12と蓋材23で
略ドラム型の異物除去部10を構成する。リング体11
の側面にはスペーサ13が設けられ、リング体11と環
状体12の間にはスリット26が確保される。モータ2
2を駆動して環状体12と蓋材23を回転軸21を中心
に回転させる。生海苔中の異物はスリット26から内部
に流入できず、異物が除去された混合液は内部に流入し
てパイプ4から後工程へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状乾海苔の
原料である原藻中に混入した貝殻などの異物を除去する
生海苔の混合液中の異物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シート状乾海苔は、海洋で養殖された原
藻を細かく裁断してミンチ状の生海苔とし、この生海苔
を水や海水などに溶かして生海苔の混合液として、この
混合液を乾海苔製造装置に供給して製造される。
【0003】ところが生海苔中には、貝殻、羽毛などの
異物が混入しているので、上記混合液を乾海苔製造装置
へ供給するのに先立って、異物は極力除去しなければな
らない。
【0004】従来、生海苔中の異物を除去する装置とし
ては、混合液をスリットを通すことにより異物を除去す
るもの(登録実用新案第3054753号)が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スリット式の異物除去装置は特にスリットの精度が不十
分であって、生海苔中の異物を安定して除去できないと
いう問題点があった。
【0006】したがって本発明は、原藻中に混入した貝
殻などの異物をより効果的に除去できる生海苔の混合液
中の異物除去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、生海苔が混合
された混合液が貯溜されるケースと、このケースの内部
に設けられる異物除去部とを備え、前記異物除去部が、
互いに接合して配設されたリング体および環状体と、環
状体に挿通されて動力部の駆動により環状体を回転させ
る回転軸とから成り、前記リング体と前記環状体の接合
部に生海苔を含む混合液が流入するスリットを確保し、
且つ前記リング体および前記環状体の内部に流入した混
合液を後工程へ送り出す通水路を設け、また前記環状体
を芯振れさせる芯振れ手段を設けることにより、前記環
状体をその半径方向へ運動させながら前記回転軸を中心
に回転させるようにしたものであり、この構成により、
環状体をリング体に接合させて回転させながら、その接
合部に確保されたスリットから生海苔のみを内部に流入
させ、貝殻などの異物を効果的に除去することができ
る。
【0008】また好ましくは、前記リング体およびまた
は前記環状体の側面に、この側面から突出するスペーサ
をスポット的に複数箇所設けることにより、前記接合部
に前記スリットを確保するようにしたものであり、この
構成により、所望の厚さのスペーサを用いることによ
り、所望の幅のスリットを簡単に確保できる。
【0009】
【0010】また好ましくは、前記環状体の中心と前記
回転軸の中心をずらすことにより、前記芯振れ手段とし
たものであり、この構成により、芯振れ手段を簡単に実
現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は生海苔の混合液中の異
物除去装置の斜視図、図2は同側断面図、図3は同正断
面図、図4は同リング体と環状体と蓋材の分解斜視図、
図5は同リング体と環状体の組立状態の部分拡大断面
図、図6は同リング体と環状体の組立状態の部分拡大平
面図、図7はリング体と環状体の正面図である。
【0012】図1において、1はケースであり、その内
部には略ドラム型の異物除去部10が配設されている。
ケース1には、生海苔と水または海水の混合液を供給す
るパイプ2、水または海水を供給するパイプ3が接続さ
れており、また異物除去部10で異物が除去された混合
液を後工程へ送り出す通水路としてのパイプ4が接続さ
れている。またケース1の背面にはボックス5が装着さ
れている。ボックス5の内部には、異物除去部10を駆
動するためのモータなどが収納されている。
【0013】次に、異物除去部10について説明する。
図2〜図4において、異物除去部10は、リング体11
と環状体12を主体にしている。リング体11にはスペ
ーサ13がスポット的に複数箇所(本例では3箇所)着
脱自在に装着されている。14(図4)はスペーサ13
をリング体11の外面の凹部9に装着するためのネジで
ある。リング体11は真ちゅうなどの腐食しにくい素材
から成っている。またスペーサ13は板形であって、セ
ラミックなどの耐摩耗性にすぐれた素材から成ってい
る。リング体11の両側部からアーム15が突出してい
る。
【0014】図3において、アーム15の先端部にはケ
ース1の内面に配設されたロッド16に着脱自在に嵌合
する溝部17が形成されている。リング体11は、溝部
17をロッド16に嵌着することにより、ケース1の内
部に配設される。
【0015】図3および図4において、環状体12の中
心部には短管状の軸受18が設けられている。環状体1
2と軸受18は放射状のアーム19で連結されている。
図2において、軸受18には回転軸21が挿通されてい
る。22はボックス5に収納された動力部としてのモー
タであり、回転軸21を回転させる。
【0016】図2および図4において、23は略円盤形
の蓋材である。その外面には羽根24が複数枚装着され
ている。蓋材23も環状体12と同様に回転軸21に装
着される。蓋材23はその周縁部につば部25が環状に
突設されている。リング体11と環状体12と蓋材23
は互いに接合して組立てられ、組立状態で略ドラム型と
なる。したがってモータ22が駆動して回転軸21が回
転すると、環状体12と蓋材23は回転軸21を中心に
ゆっくり回転する。このとき、羽根24は、ケース1に
貯溜された混合液20を攪拌する。
【0017】図5および図6において、スペーサ13は
リング体11の外面からわずかに突出している(突出長
t)。環状体12と蓋材23は、リング体11の側面に
当接するように配設されており、したがってスペーサ1
3が存在しない箇所では、環状体12および蓋材23の
つば部25とリング体11の間にはスリット26が確保
される。tはスリット26の幅であり、この幅tはリン
グ体11の外面からのスペーサ13の突出長である。な
お図2において、右端部のリング体11の背面には背板
27が配設されており、この背板27に接するリング体
11の外面にはスペーサ13は設けられていない。した
がってスペーサ13の厚さを変えることにより、所望の
幅tのスリット26を確保することができる。なおスペ
ーサ13は、環状体12に設けてもよい。
【0018】図7において、O1は回転軸21およびリ
ング体11の中心であり、O2は環状体12の中心であ
る。すなわち、環状体12と回転軸21の中心は微小距
離Δdだけ芯ずれしている。したがって回転軸21を駆
動して環状体12を回転させると、環状体12はリング
体11に対してその半径方向に相対的に運動しながら
(矢印a参照)回転する。蓋材23も環状体12と同様
に芯ずれさせて回転軸21に装着されている。この矢印
a方向の運動のストロークは、好ましくは5〜10mm
程度である。
【0019】この異物除去装置は上記のような構成より
成り、次にその動作を説明する。図2および図3におい
て、ケース1内にはパイプ2を通じて混合液が供給され
る。またパイプ3から水または海水が供給され、混合液
濃度は異物除去にとって最適の濃度に設定される。
【0020】さて、モータ22が駆動することにより、
環状体12および蓋材23はスペーサ13に接合した状
態でゆっくり回転しており、混合液に混合された生海苔
(原藻をミンチ状に裁断したもの)はスリット26を通
って異物除去部10の内部に流入する(図2、図5の矢
印b)。また混合液中の貝殻などの異物はスリット26
から異物除去部10の内部に流入できず、スリット26
に引っ掛かるなどして異物除去部10の外部に残留す
る。したがって異物が除去された生海苔のみが異物除去
部10の内部に流入し、さらにパイプ4に吸い出されて
後工程へ送られる。なおパイプ4からの吸い出しはポン
プ(図示せず)により行われる。
【0021】ところで、貝殻などの異物はスリット26
に引っ掛かってスリット26はつまりやすいものであ
る。そこでこの異物除去装置は、環状体12や蓋材23
を上述のように芯ずれさせて回転軸21に装着している
ので、環状体12や蓋材23は半径方向(矢印a方向)
へ運動しながら回転する。したがって図7において矢印
cで示すように、スリット26に引っ掛かろうとする異
物は環状体12や蓋材23の外方へ押しやられ、スリッ
ト26に引っ掛かってスリット26をつまらせるのを解
消できる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、環状体をリン
グ体に接合させて回転させながら、その接合部に確保さ
れたスリットから生海苔のみを内部に流入させ、貝殻な
どの異物を効果的に除去することができる。請求項2の
発明によれば、所望の厚さのスペーサを用いることによ
り、所望の幅のスリットを簡単に確保できる。請求項
の発明によれば、芯振れ手段を簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生海苔の混合液中の異物除去装置の斜視図
【図2】生海苔の混合液中の異物除去装置の側断面図
【図3】生海苔の混合液中の異物除去装置の正断面図
【図4】リング体と環状体と蓋材の分解斜視図
【図5】リング体と環状体の組立状態の部分拡大断面図
【図6】リング体と環状体の組立状態の部分拡大平面図
【図7】リング体と環状体の正面図
【符号の説明】
1 ケース 4 パイプ(通水路) 10 異物除去部 11 リング体 12 環状体 13 スペーサ 20 混合液 21 回転軸 22 モータ 26 スリット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔が混合された混合液が貯溜される
    ケースと、このケースの内部に設けられた異物除去部と
    を備え、前記異物除去部が、互いに接合して配設された
    リング体および環状体と、環状体に挿通されて動力部の
    駆動により環状体を回転させる回転軸とから成り、前記
    リング体と前記環状体の接合部に生海苔を含む混合液が
    流入するスリットを確保し、且つ前記リング体および前
    記環状体の内部に流入した混合液を後工程へ送り出す通
    水路を設け、また前記環状体を芯振れさせる芯振れ手段
    を設けることにより、前記環状体をその半径方向へ運動
    させながら前記回転軸を中心に回転させるようにしたこ
    とを特徴とする生海苔の混合液中の異物除去装置。
  2. 【請求項2】 前記リング体およびまたは前記環状体の
    側面に、この側面から突出するスペーサをスポット的に
    複数箇所設けることにより、前記接合部に前記スリット
    を確保するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    生海苔中の異物除去装置。
  3. 【請求項3】 前記環状体の中心と前記回転軸の中心を
    ずらすことにより、前記芯振れ手段としたことを特徴と
    する請求項1または2記載の生海苔の混合液中の異物除
    去装置。
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