JPH0630692B2 - シャボン玉を出すおもちゃ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は全体的にはおもちやに係り、特におもちやのシ
ヤボン玉を出す芝刈機に関する。

（従来技術） 当業界においては、おもちやの中でシヤボン玉をつくる
装置を用いることが知られており、これはトルースアー
トの特許第2,579,714号；バゴツトの特許第2,675,641
号；エルマンの特許第3,008,714号；ゴルベツトの特許
第3,913,260号；コンスタンスの特許第4,016,673号に示
されている。シヤボン玉車輪に連結されたタービンの使
用については、サツシーの特許第2,452,794号；バート
の特許第4,423,565号；スコツト カナダの特許第487,3
68号に示されている。インペラのための単一方向のギヤ
駆動装置は、ホプキンスの特許第2,974,438号に示され
ている。断続駆動機構は、メールフエルダーの特許第1,
225,151号に示されている。

（発明の概要） 本発明の好ましい実施例によると、おもちやのシヤボン
玉を出す芝刈機が、車輪上で前後動するように支持され
た芝刈機本体を含んで示されている。プロペラが本体上
で回転するように取付けられており、前記プロペラが回
転する時に連続的な空気流が流れる第１開口を有するハ
ウジングによつて取囲まれている、前記本体の中で、前
記空気流の下で、シヤボン玉液を受留めるために貯槽が
形成されている。シヤボン玉デイスクが、前記本体上に
おいて、空気の流れに対して垂直な第１平面の中で回転
するように取付けられており、前記デイスクの一部分は
シヤボン玉液の中に浸されている。前記デイスクはさら
に、前記シヤボン玉デイスクを回転させた時に、前記シ
ヤボン玉液の中を連続的に通過するようになつた複数個
の半径方向におよび等角度的に隔置された開口を有し、
前記開口を横断して液体膜を形成するようになつてい
る。インペラが前記本体上で回転自在に取付けられたカ
ムを有しており、前記インペラがいずれかの方向に回転
している間に、前記プロペラを単一方向に回転させるた
めに、前記プロペラに対して、ある装置によつて取付け
られている。前記インペラはさらに、ある装置によつて
前記車輪の１つに連結されており、前記車輪が一方向に
回転されると、前記インペラが１つの回転方向に回転さ
れ、前記車輪が反対の方向に回転されると、前記インペ
ラが反対の方向に回転される。また、前記インペラが一
方向に回転された時に前記シヤボン玉デイスクを１つの
回転方向へ、また前記インペラが反対方向へ回転された
時に前記シヤボン玉デイスクを反対の回転方向へ、断続
的に前進させるために、前記インペラのカムを前記シヤ
ボン玉デイスクに対して断続的に連結するための装置が
設けられている。デイスク内における膜に覆われた開口
は、空気流に対して断続的かつ連続的に整列され、液体
の膜をシヤボン玉にして吹出すように位置づけられてい
る。

本発明の他の観点においては、前記インペラはギヤを有
し、前記プロペラはピニオンを有している。前記インペ
ラを前記プロペラに連結するための前記装置は円弧状に
動くことのできるダブレツトギヤを有する。前記ダブレ
ツトギヤは前記インペラギヤと一定の噛合係合をするピ
ニオンと、前記インペラが一方向に回転した時に、前記
プロペラのピニオンと駆動係合するように移動できる駆
動ギヤとを有し、前記駆動ギヤは前記インペラが反対方
向に回転した時に前記インペラギヤとの駆動係合から離
脱する。

本発明のさらに他の観点においては、前記車輪はシヤフ
トに固定されている。前記車輪を前記インペラに連結す
るための前記装置は、前記シヤフト上のプーリーと、前
記インペラ上のプーリーと、前記プーリーを一緒に連結
するためのベルトとを含む。

本発明の他の観点においては、前記インペラは円筒状で
あり、前記インペラカムはＶ字形になつていて前記イン
ペラの外周上に取付けられている。前記インペラは前記
インペラカムの頂点と整列する環状の外周リングを有し
ている。前記リングは、前記インペラカムと適合し、か
つ前記インペラカムの巾とほぼ等しい巾を有したノツチ
を有している。前記シヤボン玉デイスクは、前記インペ
ラに対して直角になつていて、かつ前記インペラカムと
ほぼ整列されたシヤフトを有している。前記シヤフト
は、前記インペラがいずれかの方向に回転した時に、前
記シヤフトの一端において前記インペラカムと連続的に
係合可能な、複数個の半径方向におよび等角度的に隔置
された、軸線方向に延在したカムフオロワーを有してい
る。

本発明のさらに詳細な観点においては、前記本体は前記
貯槽に連結された口を有し、前記口を通してシヤボン玉
液が前記貯槽の中へ注入される。前記本体は、前記第１
開口および前記開口の１つと整列した第２開口を有し、
前記開口から吹かれたシヤボン玉は前記第２開口を通し
て放出される。

本発明の主たる利点の１つは、大人が使用する形の芝刈
機にある程度似せた、おもちやのシヤボン玉を出する芝
刈機を提供することにある。慣性プロペラによつてつく
られる騒音は、芝刈機の内燃機関を似せており、放出さ
れるシヤボン玉は前記機関の排出気体を似せている。

本発明およびその利点は、以下に述べる本発明の詳細説
明から一層明らかになるであろう。

（実施例） 添付図面の第１図を参照すると、本発明によるおもちや
のシヤボン玉を出す芝刈機１０は、押し型の芝刈機をま
ねた本体１２を含む。前記本体１２は、後述するような
シヤボン玉機構を取囲み、また１対の車軸１４を回転自
在に支持しており、前記車軸には車輪１６が剛的に固定
されている。おもちやの芝刈機１０はさらに本体１２に
対して枢軸的に固定されたハンドル１８を有し、このハ
ンドルによつて芝刈機は子供によつて押されたり引かれ
たりする。

第２図および第３図を参照すると、前記シヤボン玉機構
は、垂直方向のインペラ２０を含み、これはその端部に
おいてスタブシヤフト２２を有し、前記スタブシヤフト
は本体１２の頂部および底部において回転的に軸受けさ
れている。

前記インペラ２０をいずれの回転方向にでも回転駆動さ
せるための装置あるいは機構は、１つの車軸１４に固定
されたＶ字形プーリー２４と、インペラ２０の一端の近
くにおいて他のプーリー２６を形成するＶ字形の環状溝
と、これらプーリーを相互連結する円形断面の伸張可能
な無限ベルト２８とからなつている。

従つて、子供が芝刈機１０を前後に動すと、車輪１６と
車軸１４が１方向あるいは他の方向へ回転する。この動
きがさらにインペラ２０へいずれかの方向へ回転運動を
伝達する。

シヤボン玉のための空気の連続的な流れつくるための装
置は、固定された垂直シヤフト３４上で、本体ハウジン
グ３２内で回転自在に取付けられた翼付プロペラ３０を
含み、前記シヤフトの端部は本体１２に固定されてい
る。前記プロペラ３０は、シヤフト３４上のピニオン３
６と、インペラ２０上のリングギヤ３８と、それらの間
に挾まれたユニツト型のダブレツトギヤ４０とからなる
歯車列によつて単一方向に駆動される。前記ダブレツト
ギヤ４０は垂直方向に向いており、その端部においてス
タブシヤフト４２を有し、この内の１つだけが図示され
ていて、溝４４の中で駆動される。ダブレツトギヤ４０
はインペラのギヤ３８と一定の噛合係合をするピニオン
４６と、プロペラのピニオン３６と係合可能なより直径
の大きな同軸ギヤ４８とを有する。インペラ２０を一方
向に回転させると、ダブレツトギヤ４０はプロペラ係合
位置にまで動かされ、そこでギヤ４８はプロペラピニオ
ン３６と噛合し、プロペラ３０を１つの回転方向に駆動
する。インペラ２０を反対方向に回転させると、ダブレ
ツトギヤ４０はプロペラ離脱位置し動かされ、そこでギ
ヤ４８はプロペラピニオン３６から離脱される。従つ
て、プロペラ３０は一方向にのみ回転駆動され、また慣
性プロペラとして機能するように十分な重さになつてお
り従つて、プロペラはインペラ２０からの駆動力を除去
した後も長時間回転し続けることができる。

前記プロペラハウジング３２は、本体１２上に取付けら
れたマニホルド５２内の通路と連通した外周部の開口５
０を有している。この通路の端部は開口５４となつてお
り、プロペラ３０が回転するとこの開口を通して連続的
な空気流が流される。

また、シヤボン玉液の膜を連続的に移動させて、空気流
とシヤボン玉吹きとを整列させるための装置が設けられ
ている。この装置は複数個の半径方向におよび等角度的
に離隔された開口５８を有したデイスク形のシヤボン玉
デイスク５６を含む。前記デイスク５６は、本体１２の
中で回転的に軸受けされた車軸部分６２を有した、大直
径の一体構造形の中心シヤフト６０を有している。

本発明はまた、図示してはいないが、シヤボン玉液を受
留めるための半円筒形状の貯槽６４（第３図参照）を形
成しており、この中へデイスク５６の下部が浸される。
第３図に最もよく示されているように、本体１２によつ
て形成された口６６を介して、あらゆる適当なシヤボン
玉液、例えば、石けん液が前記貯槽６４の中へ導入され
る。デイスク５６が回転されると、液内を通過した開口
５８はシヤボン玉液の膜によつて覆われる。各々の膜の
ついた開口５８が移動されて空気流と整列されると、シ
ヤボン玉は前記開口から、本体内の開口６８（第１図参
照）を通して大気中へ吹出される。

シヤボン玉デイスク５６を、一方向あるいは他の方向に
おいて、開口５８を空気流と整列させて位置させ、かつ
保持させるためのインデツクス装置について説明する。
このインデツクス装置はインペラ３８の外周上に取付け
られたＶ字形のカム６９を含む。デイスクシヤフト６０
の端部には、インペラ２０に対面した対面板７０が設け
られており、この対面板には軸線方向にインペラ２０の
方へ延在して、ほとんどそれと接触するような関係にな
つた。４本の半径方向におよび等角度的に隔置されたカ
ムフオロワーピン７２が設けられている。前記ピン７２
は前記カム６９に対して、インペラ２０が回転する毎に
カム６９がピン７２と係合して、それをデイスク５６に
沿つて所定の長さだけ回転させ、連続的な膜の付いた開
口５８を空気流に整列させるように配置されている。デ
イスク５６は環状リング７４によつて、インペラ２０上
でカム６９の頂点とほぼ整列するような整列された位置
に保持される。前記リング７４は、カム６９と適合し、
かつカムとほぼ同じ巾を有した溝７６を有しており、カ
ムがその所定角度だけカム運動した場合に、ピン７２の
ための許容間隙領域を与えている。カム作用に続いて、
リング７４は対向的に配置されたピン７２と接触関係に
あつて、ピンおよびデイスク５６が次のカム作用まで回
転するのを防いでいる。

作用 本発明の操作においては、おもちやの芝刈機１０が前方
に動くと、後方車輪１６はインペラ２０を駆動させ、こ
れがさらにプロペラ３０を駆動させ、空気の流れを発生
させる。またインペラ２０が回転すると、カム６９はカ
ムフオロワーピン７２とシヤボン玉デイスク５６とをイ
ンペラ２０の１回転毎に１回だけ、所定の角度だま移動
指定し、次に続く膜の付いた開口５８を空気流に整列さ
せるように位置づける。こうなると、空気流が膜を吹い
て、シヤボン玉をつくつて本体開口６８から吹出す。

本発明の好ましい実施例を特に図示、説明してきたが、
本発明を知つている当業界にとつては、各種の偏向、修
正を行つてもよいことがわかるであろう。そのような変
更、修正は全て、添付した特許請求の範囲およびその精
神の中に入るように包含されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のおもちやのシヤボン玉を出す芝刈機の
側面図、第２図は底部の本体カバーを取除いた、第１図
のおもちやの芝刈機の拡大した、部分的な底面図、第３
図は明確さを期すために、芝刈機の部分を省略した、第
１図の線（３−３）にほぼ沿つてみた部分断面図であ
る。 図において １０…本体、１２…ハウジング １４…シヤフト、１６…車輪 ２０…インペラ、２２…第１シヤフト ２４，２６…プーリー、２８…ベルト ３０…プロペラ、３６…ピニオン ３８…ギヤ、４０…ダブレツトギヤ ４６…ピニオン、４８…駆動ギヤ ５４…第１開口 ５６…シヤボン玉デイスク ５８…開口、６０…第２シヤフト ６２…中間シヤフト、６４…貯槽 ６６…口、６８…第２開口 ６９…カム、７０…対面板 ７２…カムフオロワーピン ７４…環状リング、７６…ノツチ である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シャボン玉を出すおもちゃにおいて、 本体と； 前記本体上に回転自在に取付けられて前後移動のために
   前記本体を支持する車輪と； 前記本体上に取り付けられて回転するプロペラと； 前記プロペラを取囲み、前記プロペラが回転する時に連
   続的な空気流が流れる第１開口を有する、前記本体上の
   ハウジングと； 前記本体の中で、前記空気流の下に形成されシャボン玉
   液を収容する貯槽と； 前記本体上に取り付けられて、空気の流れに対して直角
   な第１平面の中で回転するシャボン玉ディスクであっ
   て、前記ディスクの一部分は前記貯槽内のシャボン玉液
   の中に浸されていて、前記ディスクは、前記シャボン玉
   ディスクを回転させた時に、前記シャボン玉液の中を連
   続的に通過する、複数個の半径方向におよび等角度に隔
   置された開口を有し、前記開口を横断する液体膜を形成
   するシャボン玉ディスクと； 前記本体上に取り付けられて回転しカムを有するインペ
   ラと； 前記プロペラに対して前記インペラを連結し、前記プロ
   ペラを単一方向に回転させる装置と； 少なくとも１つの前記車輪を前記インペラに対して連結
   し、前記車輪が回転する時に前記インペラを回転させる
   装置と； 前記インペラのカムを前記シャボン玉ディスクに対して
   断続的に連結して、前記インペラが回転する時に前記シ
   ャボン玉ディスクを前進させ、膜で覆われた開口を連続
   して位置決めして、液体の膜をシャボン玉にして吹き出
   す空気流に対して整列させる装置とを含む、シャボン玉
   を出すおもちゃ。
2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載のシャボン玉を
   出すおもちゃにおいて、前記インペラはギヤを有し、前
   記プロペラはピニオンを有し、前記インペラを前記プロ
   ペラに連結するための前記装置は円弧状に動くことので
   きるダブレットギヤを有し、前記ダブレットギヤは前記
   インペラギヤと一定の噛合係合をするピニオンと、前記
   インペラが一方向に回転した時に、前記プロペラのピニ
   オンと駆動係合するように移動できる駆動ギヤとを有
   し、前記駆動ギヤは前記インペラが反対方向に回転した
   時に前記インペラギヤとの駆動係合から離脱するシャボ
   ン玉を出すおもちゃ。
3. 【請求項３】特許請求の範囲第２項記載のシャボン玉を
   出すおもちゃにおいて、前記車輪はシャフトに固定され
   ていて、前記１つの車輪を前記インペラに連結するため
   の前記装置は、前記シャフト上のプーリーと、前記イン
   ペラ上のプーリーと、前記プーリーを一緒に連結するた
   めのベルトとを含むシャボン玉を出すおもちゃ。
4. 【請求項４】特許請求の範囲第３項記載のシャボン玉を
   出すおもちゃにおいて、前記インペラは円筒状であり、
   前記インペラカムはＶ字形になっていて前記インペラの
   外周上に取付けられており、前記インペラはさらに前記
   インペラカムの頂点と整列する環状の外周リングを有
   し、前記リングは前記インペラカムと適合し、かつ前記
   インペラムの幅とほぼ等しい幅を有したノッチを有し、
   前記シャボン玉ディスクは、前記インペラカムに対して
   直角になっていて、かつ前記インペラカムとほぼ整列さ
   れたシャフトを有し、更に前記インペラがいずれかの方
   向に回転した時に、前記シャフトの一端において前記イ
   ンペラカムと連続的に係合可能な、複数個の半径方向に
   および等角度的に隔置された、軸線方向に延在したカム
   フォロワーピンを有するシャボン玉を出すおもちゃ。
5. 【請求項５】特許請求の範囲第４項記載のシャボン玉を
   出すおもちゃにおいて、前記本体は前記貯槽に連続され
   た口を有し、前記口を通してシャボン玉液が前記貯槽の
   中へ注入され、前記本体はさらに前記第１開口および前
   記開口の１つと整列した第２開口を有し、前記開口から
   吹かれたシャボン玉は前記第２開口を通して放出される
   シャボン玉を出すおもちゃ。