JP3121411U - 点字入り織物地 - Google Patents

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Abstract

【課題】被織物地の上に予め作成された所定の点字や図柄を入れた生地からなる型材を置き、静電気を用いて特定形状に起毛加工を行うフロッキー加工処理により、感触が滑らかな点字を得ることができる新規な製品を提供する。
【解決手段】静電気を利用して糊付けした個所にのみ短く切った繊維が垂直に差し込みできるフロッキー加工処理を利用することによって、感触が滑らかな点字を得ることができる新規な織物地。
【選択図】図1

Description

本考案は、点字入り織物地に関し、更に詳しくは、被織物地の上に予め作成された所定の点字や図柄を入れた生地からなる型材を置き、静電気を用いて特定形状に起毛加工を行うフロッキー加工処理により、感触が滑らかな点字を得ることができる新規な製品を提供するものである。
従来、点字表示等は、健康保険証等を管理収納する証書カバー等のプラスチック材や各種紙製容器等に上下の型枠を利用して熱加工する方法や、エンボス加工によって特定形状を施すことは公知である。
また、織物や生地の上に点字や図形を施すものとして特許第3530864号「点字入り織物」は、「縦糸と横糸を交互に織成して製織りされる織物において、縦糸の上下動をジャガードにてコントロールし、太い横糸を第1のシャットルによって操作することで平生地を織成す上記横糸と、より太い点字用横糸を第2のシャトルで変速多重織りを行い、点字用横糸を織り込み、さらに縦糸を交互に絡み合わすことなく、該縦糸と太い横糸の間にさらに太い点字用横糸を織り込み、さらに縦糸を交差して崩れないように押えることで、一部に凸部を盛り上げて点字を職成したことを特徴とする点字入り織物」が開示されている。
また、既成の布地又は編地からなる繊維製品に後付けで好みの点字等を形成するものとして、特開2004−27412号「繊維製品、該繊維製品の製造セットおよび製造方法」には、「アクセサリー材兼点字材となる石、ガラス、金属或いは耐熱性剛性樹脂からなる粒状材が、所要の視覚障害者識別子や点字となるように、間隔をあけて、布地又は編地の繊維製品の任意の表面に後付けで固着されていることを特徴とする繊維製品」が開示されている。
さらに、衣類の種別等を視覚障害者に分かりやすいように点字情報等を織り込んだ表示ラベル等に付いても公知であり、このうち特開2001−183981号「両用ラベル」や特開2001−232788号「表示ラベル」には、基布上にエンボス加工や凹版印刷等によって印刷した点字を加熱処理することによって硬化させた突起を得ることが開示されている。
特許第3530864号公報 特開2004−27412号公報 特開2001−183981号公報 特開2001−232788号公報
上記のように特許第3530864号「点字入り織物」では、織物の製織段階で組織を変化させて凸状点字を形成しているが、織り上げ作業の為に時間がかかるという欠点があった。
また特開2004−27412号「繊維製品、該繊維製品の製造セットおよび製造方法」では、石、ガラス、金属或いは耐熱性剛性樹脂からなる粒状材を用いる為に、指で点字を読み取ろうとする場合に、指先を怪我する可能性があった。
さらに特開2001−183981号「両用ラベル」や特開2001−232788号「表示ラベル」のようなラベルの場合、ラベルに一旦点字や図柄を加工処理した上で、所要の衣料に逢着する必要があった。
上記のように従来の衣料品、織物や生地の上に設けられた点字や図柄は、織上げに時間がかかったり、出来上がった点字や図柄が硬質やガラス等であるために指先を怪我する恐れがあったために、柔らかい素材を持ちながら出来上がった形状がある程度の固さを有する新規な製造方法の開発が望まれていた。
本考案者は、係る課題を解決するために鋭意研究したところ、静電気を利用して糊付けした個所にのみ短く切った繊維が垂直に差し込みできるフロッキー加工処理を利用することによって、感触が滑らかな点字を得ることができることを見いだし、本考案に係る新規な織物地やその製造方法を提供することができた。
すなわち本考案の第一は、織物地上に設けられた点字又は図柄の大きさは、直径3.0mm以下、高さが2.0mm以下の径を有する起毛材からなることを特徴とする点字入り織物地である。
本考案の第二は、前記起毛材の大きさは、好ましくは直径2.5mm以下、高さが1.0mm以下の径を有することを特徴とする請求項1記載の点字入り織物地である。
本考案の第三は、前記起毛材は、フロッキー加工によって起毛材を織物地の上に糊固着してあることを特徴とする請求項1から請求項3記載の点字入り織物地である。
本考案の点字入り織物地は、市販の風呂敷、タオル、ハンカチ、衣類等の全ての織物地を用い、直接前記織物地上に点字や図柄を簡易に設けることができる為に視覚障害者にとって、入手し易い情報を予め注文することが可能となっている。
またフロッキー加工によって得られた点字は、短く切ったポリエステル繊維やレーヨン繊維のような化学繊維を用いているために指先や肌に接触する感覚は感触が滑らかななものであり、安心して指先を点字や図柄に沿ってなぞらえることができるものである。
さらに本考案は、ユーザーが求める点字及び図柄を任意に選んで型材に施すことが容易にできる為に、多くの素材(全ての織物地)を対象に簡易に起毛処理が可能となっている。
一般的にフロッキープリントとは、通常のプリントの樹脂層の上に静電気を発生させて短く切った繊維(パイルという)を差し込む技術をいうが、本考案では、この技術を織物地を対象として応用している。
本考案においては、点字を入れる織物地としては、市販の風呂敷、タオル、ハンカチ、衣類から選択される織物地の1種を被織物地として用い、その上に予め目的とする点字模様を施した布地からなる型材を載置して、型枠で位置ずれしないように固定する。
この場合、用いる型材は、染料や糊を浸透させる個所はメッシュ状の透過性生地であり、染料や糊を浸透させない個所は非透過性生地とから構成されている。
上記のように被織物地上に型材を固定して後、所望の点字形状にそって予め作成した透過性の孔に、染料や糊を浸透させる。
次いで、被織物地の裏側に静電気を発生させて短く切った化学繊維素材であるポリエステルやレーヨン等の化学繊維(以下、パイルという)を、糊材が塗布された孔に沿って垂直に差し込ませるが、この場合、静電気を生じさせる為に繊維を入れた箱体を前記型材の上に載置して、前記箱体の先端部にプラス極を、被織物地の裏側にマイナス極からなる2本の配線を接続して通電可能とした。
被織物地に静電気をかけると上記パイルは、点字形状や図柄形状に沿って設けた孔部に垂直に並びながら差し込まれ、直径2.5mm以下、高さが1.0mm以下の径を有する点字を構成することが可能となっている。
以下、図面を基に本考案の詳細を説明するが本考案の範囲はこれらに限定されるものではない。
図1は、本考案によって風呂敷上に得られた点字を示す平面図である。
この点字は、一例として縦1m、横1m、厚み2mmの風呂敷を被織物地1として用い、その上に型材として図1に示すような点字2ができるように、点字形状に孔部を有する縦50mm、横50mm、厚み2mmのプリント生地(図示せず)を載置して、縁部を型枠材(図示せず)でタワミを生じないように固定し、前記プリント生地の上から糊材を一面塗布させ、孔部内に糊材が浸透するようにした。
次いで、図2に示すように糊材3が浸透した被織物地1の上に、一例として直径0.5mm、高さ0.5mmのポリエステル素材から成るパイル4を入れた箱体(図示せず)を載置すると共に、電源から延設したプラス極の電線を前記箱体の底面部に導線し、一方、マイナス極の電線を被織物地の裏側に導線して静電気が発生することができるようにした。
次いで、スイッチを入れて被織物地に静電気を発生させながら、前記箱体を振動させながらパイルを左右前後に移動させ、糊剤の塗布されたプリント生地の孔部にパイルが縦状に侵入してパイルの先端部が糊剤に付着させた後、スイッチを切って静電気の発生を止め、10分間靜置させて静電気をなくしてから、箱体を外してプリント生地上のパイルを掃きとった。
次いで、風呂敷上の型材を外し、図2に示す直径1.5mm、高さ0.5mmの点字が施された目的の風呂敷を得ると共に、得られた製品を蒸し器(図示せず)を通過させることによって余分な糊剤を溶かすと共にパイル地の固着をさらに強固のものとした。
なお、本実施例では、上記のサイズの大きさの点字を得ることができたが、型材における孔径を変えることにより任意の直径を選択することができ、また、高さも所望の大きさに切ったパイルを用いて、高さ調整が可能となっている。
さらに、本実施例では、型材に点字形状を予め設定しているが、これに代えて任意の図柄形状を設定することによって、その形状にそった起毛を得ることができることを確認している。
本実施例では、被織物地として風呂敷を用いたが、この他、タオル、ハンカチ、衣類等の全ての織物地であっても、同様にフロッキー加工処理ができることを確認している。
本考案の製造法によって風呂敷上に得られた点字を示す平面図である。 点字の部分拡大断面図である。
符号の説明
1・・・被織物地
2・・・点字
3・・・糊剤
4・・・パイル

Claims (3)

  1. 織物地上に設けられた点字又は図柄の大きさは、直径3.0mm以下、高さが2.0mm以下の径を有する起毛材からなることを特徴とする点字入り織物地。
  2. 前記起毛材の大きさは、好ましくは直径2.5mm以下、高さが1.0mm以下の径を有することを特徴とする請求項1記載の点字入り織物地。
  3. 前記起毛材は、フロッキー加工によって起毛材を織物地の上に糊固着してあることを特徴とする請求項1から請求項3記載の点字入り織物地。
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