JP3121291B2 - 両面焼き調理器 - Google Patents

両面焼き調理器

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JP3121291B2
JP3121291B2 JP09172406A JP17240697A JP3121291B2 JP 3121291 B2 JP3121291 B2 JP 3121291B2 JP 09172406 A JP09172406 A JP 09172406A JP 17240697 A JP17240697 A JP 17240697A JP 3121291 B2 JP3121291 B2 JP 3121291B2
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崇 細野
三郎 近藤
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株式会社コメットカトウ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面焼き調理器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハンバーグ等の被調理物を上
下両グリドルの間に挟み込んで加熱調理する両面焼き調
理器が知られている。図10に示すように、このような
両面焼き調理器100は、下側グリドル101の内部に
駆動装置(図示せず)を備えており、その駆動装置に連
結された支持アーム104が溝状の開口部105から突
出されている。これにより、上側グリドル102は支持
アーム104を介して下側グリドル101に対して開閉
運動する。加熱調理のさいには、開放位置にある上側グ
リドル102が被調理物103の厚さに合わせた位置ま
で回動し、両グリドル101,102間を所定の間隔に
保持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被調理物1
03が冷凍されている場合には、氷の付着状況によって
はその厚さが規定のものよりも増加していることがあ
る。そのような場合には、下側グリドル101の奥側
(図10において右側)に載置された被調理物103が
障害物となり、上側グリドル102の前側(図10にお
いて左側)が浮き上がった状態となってしまう。このた
め、奥側に載置された被調理物103の上面側が、手前
側に載置された被調理物103の上面側よりも先に加熱
調理されてしまい、被調理物103が均一に調理できな
いという問題点が指摘されていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その課題は、所定の厚さよりも多少厚くなった被調
理物を均一に加熱調理できる両面焼き調理器を提供する
ところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係る両面焼き調理器は、共に加熱
部材を備える上下のグリドルの間に被調理物を挟み込ん
で加熱調理するものであって、前記上側グリドルからそ
の後方へ延設する支持アームと、この支持アーム側に対
してその作用端部が接離可能に連係して支持アームを介
して上側グリドルを所定高さ範囲にわたり昇降可能とす
る駆動手段と、前記両グリドル間が所定の間隔となった
ときには上側グリドルの下降動作を規制する規制部とを
備えてなり、かつこの規制部によって上側グリドルの下
降動作が規制されたときには、前記駆動手段の作用端部
が前記支持アーム側から離間していることを特徴とす
る。
【0006】請求項2の発明に係る両面焼き調理器は、
請求項1に記載のものであって、前記支持アームと前記
上側グリドルとの取付部分では前記被調理物の厚みに応
じた上下のがたつきを許容することを特徴とする。
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、被
調理物を加熱調理するときには、上側グリドルを開放し
て下側グリドルに被調理物を載置し、上側グリドルを閉
止させる。このとき、駆動手段の作用端部が支持アーム
を介して上側グリドルを下降させ、規制部が上側グリド
ルの下降を規制し被調理物を加熱調理する。加熱調理時
には駆動手段の作用端部と支持アーム側とは離間してい
るため、上側グリドルが駆動手段によって下方に引っ張
られることがない。このため、例えば冷凍されることに
より厚みが増加した被調理物を加熱調理する場合に、奥
側に載置された被調理物によって、上側グリドルの前方
が開放して、上側グリドルの前後方向にやけむらが生ず
る事態が解消される。
【0008】また、請求項2の発明によれば、上側グリ
ドルを開放しておき、下側グリドルに被調理物を載置し
て、上側グリドルを閉止することにより加熱調理を行
う。このとき、支持アームと上側グリドルとの取付け部
分は所定の幅をもって上下にがたつきを許容する。この
ため、上側グリドルの前後左右に位置する被調理物の厚
みが異なる場合にも、上側グリドルがその厚みの違いを
解消するように傾くことができる。このため、被調理物
を均一に加熱調理しやすくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図9を参照しつつ説明する。図1は、両面焼
き調理器1の全体を示す斜視図である。この両面焼き調
理器1は上下にグリドル2,3を備えており、それら各
々のグリドル2,3の内側には図示しない加熱器具が備
えられている。被調理物4を下側グリドル2の調理板5
に載置し上側グリドル3を上方から被せることにより、
被調理物4を上下両調理板5,11から加熱調理するも
のである。ここで、上側グリドル3の開閉動作について
簡単に説明すると、次のようである。上側グリドル3の
後方からは一対の支持アーム10が延設されており、こ
の支持アーム10には、昇降用アーム7が回動可能に組
み付けられている。また、支持アーム10後端の自由端
16には、上側グリドル3が調理する位置にあるときに
上方に離間する位置にストッパ9が備えられている。一
方、下側グリドル2には昇降用アーム7を昇降させる駆
動用モータ25が備えられている。
【0010】上側グリドル3が閉止位置にある状態にお
いて、駆動用モータ25が作動すると昇降用アーム7が
上昇し、これにより支持アーム10及び上側グリドル3
が下側グリドル2に平行状態のまま上昇する。そして、
支持アーム10がストッパ9に当接すると、支持アーム
10の後端部分の上昇が規制されるため、そこからは上
側グリドル3の前側が回動して、下側グリドル2を開放
するように変位する。このように、昇降用アーム7は上
下に運動するのに対し、上側グリドル3は、下側グリド
ル2に近接する位置では上下に昇降し、そこからは前側
が開放するように回動する。ここで、上側グリドル3は
左右一対に設けられており、下側グリドル2のほぼ半分
の大きさとされている。上側グリドル3は、各々に独立
して被調理物4を調理可能であるが、その構成は左右同
様であるため、以下の説明においては特に断らない限
り、一方についてのみ説明を行う。
【0011】さて、下側グリドル2は略直方体の筐体状
に形成されており、下面の四隅には車輪6が設けられて
おり、両面焼き調理器1を移動可能としている。また、
下側グリドル2の上面には調理板5を備えて被調理物4
を載置することができる。調理板5の下方には加熱器具
としてガスバーナ(図示せず)が複数列に分かれて備え
られており、左右の上側グリドル3に対応する領域を別
々に加熱することができる。調理板5の奥側は駆動部用
突部2Aとして調理板5よりも一段高く形成されてお
り、ここには後述する昇降用アーム7が遊挿可能とされ
る。駆動部用突部2Aの奥端縁はさらに立ち上げられて
おり、その起立した部分の上端部には左右一対のストッ
パ9が取り付けられている。
【0012】下側グリドル2の内部において、駆動部用
突部2Aの下方位置には支持枠30が備えられている
(図2を併せて参照)。この支持枠30は左右一対の長
方形状の支持板31と、この支持板31の間に配置され
る三種類の連結板27,32,33とから構成される。
なお、下側グリドル2の底面からは台座23がブリッジ
状に配置されており、支持枠30の下端を支持してい
る。三種類の連結板27,32,33は上から順に、支
持板31の上端に組み付けられる第1連結板32、支持
板31の中間位置よりやや下方よりに配される第2連結
板33、及び支持板31の下端部分に組み付けられる第
3連結板27とされる。このうち、第1連結板32は支
持板31に対してほぼ前半分の幅を持っており、昇降用
アーム7が遊挿可能とされる。また、第1連結板32の
下面側には、昇降用アーム7を挿通するための円柱状の
受け部材34が備えられる。
【0013】第2連結板33は支持板31の後端位置か
ら前方に向かって取り付けられており、その前端側は昇
降用アーム7よりも後方までとされる。この第2連結板
33の上面には上側グリドル3の下降位置を規制するた
めの規制部29(後述する)が取付けられ、第2連結板
33の中央にはこの規制部29の回動軸28が挿通可能
とされる。次に、第3連結板27は支持枠30の下端部
分を連結しており、支持枠30と同じ前後長さを持って
構成される。この第3連結板27には、昇降用アーム7
及び駆動軸24が遊挿可能とされる。さらに、第3連結
板27の後部には、回動軸28が回動可能に取付けられ
る。
【0014】第3連結板27の前側には、本発明の駆動
手段である駆動用モータ25が備えられる。駆動用モー
タ25はその奥端部が第3連結板27の前方に固定され
いる。駆動用モータ25は減速機を備えるとともに、縦
向きに配された駆動軸24を緩速で昇降させうるように
接続している。駆動軸24の上端部分の作用端部24B
は後述する押圧部材21Aに対して離間可能に当接し
て、昇降用アーム7を昇降させる。なお、駆動軸24の
下端部分は、やや太く形成された抜止部24Aとされ、
万一駆動用モータ25が制御不能となっても、抜止部2
4Aが軸孔の孔縁に係止することによって、駆動軸24
を上方に飛び出させないようにしている。
【0015】ところで、被調理物4としては、厚さの異
なる数種類のハンバーガーが用意されている。一度の加
熱操作で処理される被調理物4には同じ厚さのものが用
いられるが、加熱操作を行う度にその被調理物4の厚さ
に合わせて上側グリドル3の高さ位置を微妙に調整する
必要がある。このため、第2連結板33の上側には、昇
降用アーム7の下死点位置(このとき、上側グリドル3
は調理する位置に停止する。)を決めるための規制部2
9が備えられている。この規制部29は、図3に示すよ
うに円盤状の回動盤35と、この回動盤35の上面に配
置される位置決め部材26及び、回動盤35を回動させ
る位置決め用モータ36とを備えている。位置決め用モ
ータ36は第2連結板33の上部に台座33Aを介して
固定されており、正逆いずれにも回動可能とされる。こ
の位置決め用モータ36には回動軸28が回動可能に取
付けられており、その下端側は第2連結板33を貫いて
第3連結板27に軸受等を介して回動可能に支持されて
いる。
【0016】回動軸28には回動盤35が同心で連結さ
れており、その回動盤35の上面側には位置決め部材2
6が配される。位置決め部材26はそれぞれ高さの異な
る5種類のものが、回動盤35に等角度間隔で固着され
ており、押圧部材21Aの下方位置において回動するよ
うにされている。なお、図示はしないが、回動軸28の
周囲には五つのマイクロスイッチが備えられており、回
動軸28側に設けられた位置決め用部材の位置を検知で
きるようになっている。そのマイクロスイッチからの信
号を受けるコンピュータ(図示せず)は、位置決め用モ
ータ36の動作を制御するように連結されている。五つ
のうちのいずれかの位置決め部材26が選択されると、
その位置決め部材26が押圧部材21Aの下方位置に来
るように位置決め用モータ36の回動が制御される。ま
た同様に図示はしないが、下側グリドル2の前面側に
は、この規制部29を制御するための高さ設定スイッチ
が配置されており、前記したコンピュータと連結してい
る。
【0017】さて、前述した支持アーム10の自由端1
6よりの位置には、左右方向に貫通する貫通孔19が設
けられており、この貫通孔19に連結軸17を通すこと
で左右一対の昇降用アーム7と連結される。一対の昇降
用アーム7は各支持アーム10の内側に位置してこれを
回動可能に連結しつつ、下側グリドル2の内部に遊挿状
態で垂下されている。この昇降用アーム7の上端部分に
は、円形状の回動部18が備えられており、この回動部
18の中心やや前方寄りには、連結軸17を通すための
貫通孔20が設けられている。また、その貫通孔20の
後上方には回動規制突起18Aが外方に向けて突設され
ている。この回動規制突起18Aは水平下位置と垂直位
置とに面が形成されており、このうち水平位置にある面
には上側グリドル3の調理時において、支持アーム10
の上面側に当接して上側グリドル3を水平状態に支持す
る。
【0018】連結軸17の両端部分は、中央部分よりも
やや細い径の取付部17Aとされており、この取付部1
7Aが左右一対の支持アーム10及び昇降用アーム7の
各貫通孔19,20を貫通して取り付けられることによ
り、この部分において支持アーム10を上下に回動可能
に連結する。左右一対の昇降用アーム7は、下側グリド
ル2に遊挿された後、その内部において連動部材21に
よって中央部分を連結される。連動部材21は左右一対
の昇降用アーム7を前後から挟み付ける二本の角柱状の
部材を備えており、これら二本の部材が前後方向から四
本のねじ22で止めつけられることにより昇降用アーム
7を固定している。また、連動部材21の下面には押圧
部材21Aが取り付けられる。押圧部材21Aは略長方
形状で、後方の二つの頂点を切り落として形成されてお
り(図3を参照)、連動部材21の後側に突出するよう
に取付けられている。そして、その下面には、前側にお
いて駆動軸24の作用端部24Bが離間可能に当接する
とともに、後側には位置決め部材26の上端が当接可能
とされる。
【0019】上側グリドル3の内部には図示しない電気
加熱器を備えており、被調理物4を上面から加熱調理で
きる。また、上側グリドル3の前面には操作部13がコ
字状に連結されており(図4を参照)、上側グリドル3
の開閉動作を手動によっても行うことができる(なお、
通常は、駆動用モータ25が開閉動作を行うようになっ
ている。)。また、操作部13の下方には、上側グリド
ル3の左右方向へほぼ全幅に渡って蒸気防止片15が備
えられている。この蒸気防止片15は、加熱調理時に下
側グリドル2の調理板5にほぼ接するようにされてお
り、被調理物4からの蒸気が前面側に噴出するのを防止
する。また、上側グリドル3の下面側には、被調理物4
を調理するための調理板11が備えられている。調理板
11には、調理板取付具38を取り付けるためのねじ孔
11Aが設けられる。
【0020】支持アーム10の前端部分は上側グリドル
3の内部にあって、調理板11を吊り下げるようにして
支持している。つまり、各支持アーム10の前後二箇所
には上下に貫通する貫通孔10Aが設けられ、この貫通
孔10Aに支持部材12が挿通されて調理板11方向に
垂下する。図4及び図5に示すように、支持部材12は
先端から基部側にかけて雄ねじが形成された雄ネジ部1
4と、この雄ネジ部14よりも太く形成された遊嵌部4
0と、その遊嵌部40よりもさらに大きな径に形成され
た抜止部41とから構成される。遊嵌部40の径は支持
アーム10の貫通孔10Aよりもやや小さな径にされて
おり、貫通孔10Aに遊嵌状態で装着される。また、遊
嵌部40の高さは、貫通孔10Aの高さよりもやや高く
される。
【0021】また、各々の支持部材12には三個のロッ
クナット42が配される。ロックナット42には雄ネジ
部14が嵌め込まれるねじ孔42Aが設けられており、
三個のロックナット42のうち二個は連続しながら遊嵌
部40側まで回し付けられる。このうち上側(抜止部4
1側)に位置するロックナット42と、抜止部41との
間の隙間が、支持アーム10の厚みより大きい分だけ、
支持アーム10がこの高さ範囲でがたつき得る。残り一
個のロックナット42は所定の幅を隔てて雄ネジ部14
の先端側に嵌め付けられる。支持部材12と調理板11
とは、調理板取付具38によって固定される。調理板取
付具38の中央には雄ネジ部14を回し付けるためのね
じ孔38Aが備えられており、周辺には調理板11と調
理板取付具38との固定を行うためのねじ孔38Bが設
けられる。このねじ孔38Bは調理板11のねじ孔11
Aと位置を合わせた後、止めねじ39が嵌め込まれる。
【0022】支持部材12を貫通孔10Aに挿通させた
後、雄ネジ部14に三個のロックナット42を所定の位
置まで回し付け、さらに雄ネジ部14を調理板取付具3
8のねじ孔38Bに回し込む。すると、調理板11は四
個所の支持部材12を介して支持アーム10によって吊
り下げ支持される。このとき、遊嵌部40の高さは貫通
孔10Aの高さよりも高くされているため、遊嵌部40
は上下方向にがたつくことが許容されている。
【0023】次に、上記のように構成された、本実施形
態の作用及び効果について説明する。被調理物4の加熱
調理に先立ち、予め上側グリドル3及び下側グリドル2
の内部に備えられる加熱装置(ともに図示せず)を所定
の温度に加熱しておく。まず、図6に示すように、上側
グリドル3を開放させておく。このとき、下側グリドル
2の内部では、駆動軸24の作用端部24Bが押圧部材
21Aを押し上げることにより、昇降用アーム7を押し
上げている。また、支持アーム10の後端部分にストッ
パ9が当接することにより、上側グリドル3の前面を開
放するようにしている。ここで、調理者は下側グリドル
2の前面にある高さ調節スイッチ(図示せず)により、
被調理物4の厚さに応じた高さを選択し調理板5の上に
被調理物4を載置する。すると、コンピュータは、その
高さに応じた位置決め部材26が押圧部材21Aの下方
位置にくるように位置決め用モータ36を回動させる。
【0024】次に、調理者が調理スイッチ(図示せず)
を入れると、駆動用モータ25が駆動軸24を下降させ
る方向に回動させる。すると、駆動軸24の下降に合わ
せて、押圧部材21A及びこれに連結する昇降用アーム
7も下降を始める。昇降用アーム7の下降により支持ア
ーム10の先端部分は下方に回動し、上側グリドル3の
調理板11が下側グリドル2の調理板5に倒伏するよう
にして近接する。そして、支持アーム10が略水平にな
るまで昇降用アーム7が下降すると、昇降用アーム7の
上端にある回動部18の回動規制突起18Aが、支持ア
ーム10の上面側に当接して、上側グリドル3がそれ以
上に前方に倒伏しないように支持する。このとき、支持
アーム10の後端部分ではちょうどストッパ9が離間を
始めるようになっている。
【0025】さらに昇降用アーム7が下降すると、上側
グリドル3は回動規制突起18Aによって略水平状態を
保ったまま、下側グリドル2の調理板5に近接する。そ
して、押圧部材21Aの下面が被調理物4の厚さに合わ
せた位置決め部材26の上面に当接すると、押圧部材2
1Aはそれ以上の下降を規制される。すると、押圧部材
21A及びこれに連結される支持アーム10は、その位
置で保持されることとなる(図7を参照)。このとき、
駆動軸24の作用端部24Bは押圧部材21Aの下面か
ら離間するが、駆動用モータ25はその後も駆動軸24
を下降させる方向に回動するため、駆動軸24のみが所
定の位置まで下降して駆動用モータ25が停止する。
【0026】さて、このようにして両グリドル2,3が
被調理物4の加熱調理を開始するときに、被調理物4が
冷凍されているために、その厚みが所定のものよりも厚
くなっている場合がある。このときには、上側グリドル
3が所定の位置まで下降する前に、調理板11が被調理
物4の上面に当接して下降を規制される。ここで、本実
施形態では、支持アーム10と支持部材12との連結部
分において、上下方向へのがたつきを許容する遊嵌部4
0が配置されている。このため、支持アーム10が下降
を続けても、上側グリドル3は被調理物4に当接した位
置に止まり、抜止部41の下面と支持アーム10の上面
との間に隙間Dが生ずることになる(図8を参照)。こ
のとき、被調理物4の厚さの増加程度が同様でないた
め、被調理物4の上面が凸凹になっていることも考慮さ
れる。そのような場合にも、支持アーム10と支持部材
12との連結部分は、四箇所において独立してがたつき
得るため、その凸凹を解消するように傾くことができ
る。このため、被調理物4を均一に加熱処理することが
できやすくなっている。
【0027】また、冷凍により被調理物4の厚さの増加
が著しく大きくなって、遊嵌部40が許容する上下方向
へのがたつきによっても、その変位を吸収できないよう
な場合も考慮されうる。本実施形態では、加熱調理時に
は駆動軸24の作用端部24Bと支持アーム10側の押
圧部材21Aとは離間しているため、上側グリドル3が
駆動用モータ25によって下方に引っ張られることがな
い。このため、著しく厚みが増加した被調理物4を加熱
調理する場合にも、奥側に載置された被調理物4によっ
て上側グリドル3の前方が開放して、上側グリドル3の
前後方向にやけむらが生ずる事態が解消される。そし
て、加熱処理が進行するにつれて被調理物4が解凍され
て、上側グリドル3の自重によって被調理物4が加圧さ
れ、所定の厚さに復元してゆくため、上側グリドル3は
所定の位置に下降し、最上部のロックナット42の上面
と支持アーム10の下面との間に隙間Eが生ずる(図9
を参照)。
【0028】所定の調理時間が経過すると、駆動用モー
タ25が駆動軸24を上昇させる方向に回動させ、駆動
軸24が上昇を始める。すると、作用端部24Bが押圧
部材21A及び支持アーム10を上昇させ、上側グリド
ル3が開放する。このようにして、加熱調理された被調
理物4を回収して、再度加熱調理作業に移る。加えて、
下側グリドル2の上面には昇降用アーム7を遊嵌するた
めの挿通孔のみが設けられている。従来には、図10に
示すように、下側グリドル101の上面部分に大きな溝
状の開口部105を設けて支持アーム104を引き込ん
でいた。このため、この開口部105から油分やくず等
が下側グリドル101の内部に進入する事態を招くこと
があり、清掃作業が負担であった。しかし、本実施形態
によれば、挿通孔のみしか設けられていないため、下側
グリドル2の内部が汚れることが減少する。
【0029】そして、ストッパ9は、左右一対の支持ア
ーム10の各々に設けられている。このため、例えば一
つしかストッパ9を設けない場合に比べると、ストッパ
9が支持アーム10を回動操作する際の信頼性が向上す
る。加えて、駆動軸24の下端部分には、抜止部24A
が設けられているため、万一、駆動用モータ25が駆動
軸24を上方に押し出す方向に回動し続けても、昇降用
アーム7を上面まで押し出してしまうことはない。
【0030】なお、本発明は前記本実施形態に限定され
るものではなく、例えば次のような変形例も本発明の技
術的範囲に含まれる。 (1)支持アーム及び支持部材の個数は、本実施形態の
ものに限らない。例えば、一本または3本以上の支持ア
ームにより上側グリドルを開閉させてもよい。また、支
持部材は、一本の支持アームあたり、二つには限られな
い。 (2)本実施形態では、昇降用アーム7と駆動軸24と
が接離する構造を採用しているが、駆動軸24と支持ア
ーム10とが接離可能に当接するようにしてもよい。 (3)駆動用モータ25としては、本実施形態のように
回転モータの代わりにリニアモータも使用できる。ま
た、油圧、水圧、空圧等を利用したシリンダを駆動手段
として使用して昇降用アーム7を上下させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面焼き調理器の斜視図
【図2】高さ制御機構付近の背断面図
【図3】高さ制御機構の平断面図
【図4】上側グリドルの側断面図
【図5】支持アームと調理板との連結部分の拡大断面図
【図6】上側グリドルが開放したときの両面焼き調理器
の一部側断面図
【図7】被調理物を加熱調理時の両面焼き調理器の一部
側断面図
【図8】冷凍されて厚さが増大した被調理物の加熱調理
を開始直後の調理板付近の側断面図
【図9】冷凍された被調理物の加熱調理が進行して、規
定の厚さに戻ったときの調理板付近の側断面図
【図10】従来例における両面焼き調理器の側面図
【符号の説明】
1…両面焼き調理機 2…下側グリドル 3…上側グリドル 4…被調理物 10…支持アーム 24B…作用端部 25…駆動用モータ(駆動手段) 29…規制部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−40017(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/00 - 37/07

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共に加熱部材を備える上下のグリドルの
    間に被調理物を挟み込んで加熱調理する両面焼き調理器
    であって、 前記上側グリドルからその後方へ延設する支持アーム
    と、この支持アーム側に対してその作用端部が接離可能
    に連係して支持アームを介して上側グリドルを所定高さ
    範囲にわたり昇降可能とする駆動手段と、前記両グリド
    ル間が所定の間隔となったときには上側グリドルの下降
    動作を規制する規制部とを備えてなり、かつこの規制部
    によって上側グリドルの下降動作が規制されたときに
    は、前記駆動手段の作用端部が前記支持アーム側から離
    間していることを特徴とする両面焼き調理器。
  2. 【請求項2】 前記支持アームと前記上側グリドルとの
    取付け部分では前記被調理物の厚みに応じた上下のがた
    つきを許容することを特徴とする請求項1に記載の両面
    焼き調理器。
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