JP3121235U - 日除けハット - Google Patents

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Abstract

【課題】首筋用の日除けを、必要に応じて、簡単に、ブリムの内側に収納させるとともに、首筋用の日除けの効果を高めた日除けハットを提供する。
【解決手段】クラウン2、ブリム4及び首筋を保護する日除け10を備えた日除けハット1。日除け10にはチタンコーティングした生地、又はキシリトール加工した生地が用いられ、この上方縁部14側を、クラウン2と一体となるように取り付けられる。非使用時には、日除け10は、上下方向に折り畳まれて、クラウン2の後方の、ブリム4の内側の収納部20内に収納される。収納部20の幅は日除け10をよりも広く、収納時に日除け10に折り目が付くことを最小にしている。
【選択図】図3

Description

本考案は、防暑帽子に関し、特に、紫外線から首筋を保護する日除けハットに関する。
猛暑のスポーツ観戦、酷暑地への旅行や、炎天下での農作業等のように、強い日差しを受ける場合には、防暑用に、つば(ブリム)のある帽子が利用されている。特に、紫外線は、シミ、ソバカスや日焼けを引き起こすだけではなく、老化を促進させ、さらにはガンの発生を招くと言われるため、この対策が重要になる。しかしながら、単につばのある帽子を着用するだけでは、顔面や頭部を紫外線から保護できても、首筋が紫外線に露出されたままになるという問題があった。そこで、紫外線から首筋を保護できるように、首筋用の日除けを備えた防暑帽子が用いられることがある。但し、首筋用の日除けを備えた防暑帽子には、顔面や頭部だけでなく、首筋も保護するため、サイズが大きくなり、かさばるという短所があった。また、紫外線量は、時間、天候、さらに周囲の環境等によって変化するので、常時、首筋用の日除けを帽子に取り付けることは、わずらわしいという短所があった。そこで、例えば、特許文献1、2に開示された発明では、必要に応じて、帽子の本体(クラウン)内に首筋用の日除けを収納できるようにしている。しかしながら、これら従来の防暑帽子では、クラウンの内側に首筋用の日除けを収納させる点と、日除けの効果を高める点の2つにおいて、課題を残していた。
即ち、特許文献1、2に開示された発明のように、クラウンの内側に首筋用の日除けを収納させる場合、日除けが利用者の頭部と接することから、不都合を生じさせることがあった。例えば、特許文献1に開示された発明のように、クラウンの内側に日除けを折り返して収納する場合、折り返された日除けに位置ずれ等が生じると、このずれが頭部と接することから、利用者が違和感を感じるおそれがあった。また、特許文献2に開示された発明のように、クラウンの内側に日除けを収納する際、日除けが直接的に頭部と接する場合には、ワックス、ムース、ジェル等のスタイリング剤によって日除けが汚されるおそれがあった。また、特許文献1、2に開示された発明のように、クラウンの内側に日除けを収納する場合、クラウン内部のスペースを狭めるため、結果的に帽子のサイズを狭めることになっていた。この場合、収納された日除けの厚さが厚いと、利用者が違和感を感じるおそれがあった。また、特許文献2に開示された発明のように、軸部を用いて日除けをクラウンの内側に回転自在に取り付ける場合には、この軸部が頭部と接することから、利用者が違和感を感じるおそれがあった。
さらに、日除けの紫外線遮蔽効果を高めたり、冷感効果を高めるように、日除けの効果を高めることについて、特許文献1、2に開示された発明では、その対策が十分ではなかった。即ち、強い紫外線を十分に遮蔽するためには、単に帽子に首筋用の日除けを取り付けるだけでなく、この日除けの紫外線遮蔽性を高めることが必要になるが、特許文献1、2に開示された発明では、この点について十分に開示していなかった。特に、特許文献1に開示された発明は、従来と同様の素材から首筋用の日除けを形成しているに過ぎず、この日除けの効果を高める手段について何ら開示していなかった。また、特許文献2に開示された発明は、吸水繊維等の、水を浸透保水させ、気化熱を利用して保冷する保冷材料を首筋用の日除けに組み込むことで、使用時には人の後頭部と首筋を冷感させるようにしている。しかしながら、この場合、使用する度に、首筋用の日除けに水を浸透保水させる手間が必要とされていた。このため、状況によっては、迅速に首筋用の日除けを利用できない場合が懸念された。
実開平2−51211号公報 特開2001−146621号公報
本考案は、以上の点に鑑みてなされたものであり、首筋用の日除けを、必要に応じて、簡単に、折り目が最小となるように、クラウンの外側のブリムの内側に収納させ、さらに、日除けの効果を高めた日除けハットを提供することを目的とするものである。
本考案は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した日除けハットにおいては、頭部を保護するクラウンと、該クラウンの縁の周りに取り付けられて、日差しから顔面を保護するブリムと、前記クラウンの後方に取り付けられて、日差しから首筋を保護する日除けを備えた日除けハットであって、前記クラウンの後方の前記ブリムの内側に、前記日除けよりも幅の広い収納部を設け、前記日除けは、上方縁部側から前記クラウンと一体となるように取り付けられており、使用時には、下方に垂設されて、首筋を紫外線から保護し、非使用時には、縁部方向に丸めるように折り畳んで、前記収納部内に全体が収納されることを特徴とする。
請求項2に記載した日除けハットにおいては、請求項1に記載されたものにおいて、前記日除けは、チタンコーティングした生地を使用することを特徴とする。
請求項3に記載した日除けハットにおいては、請求項1に記載されたものにおいて、前記日除けは、キシリトール加工した生地を使用することを特徴とする。
本考案は以上説明したように構成された日除けハットであるから、首筋用の日除けを、必要に応じて、簡単に、クラウンの外側のブリムの内側に収納させることにより、クラウンの内側に首筋用の日除けを収納させる場合に生じていた様々な問題点を取り除くことができる。また、ブリムの内側に日除けを収納させることで、収納された日除けが外側から目に付かないようにすることができる。さらに、日除けよりも幅の広い収納部を設けることで、縁部方向に日除けを折り畳むだけで、折り目が最小となるように、日除けを収納することができる。さらに、チタンコーティングした生地を用いるように、日除けを形成することによって、日除けの紫外線遮蔽効果を格段に高めることができる。または、キシリトールを生地に用いるように、日除けを形成することによって、日除けの冷感効果を格段に高めることができる。
以下、添付した図を参照して、本考案に係る好適な実施形態について説明する。図1には、本考案に係る防暑帽子1の後方斜視図、側面図及び正面図を、夫々、(A)、(B)及び(C)に分けて示している。具体的には、日除けハット1であって、特に猛暑のスポーツ観戦、酷暑地への旅行や、炎天下での農作業等に、強い日差しを防ぐために用いられる。日除けハット1のクラウン2は、通常のハットのものと同様に形成される。クラウン2の縁の周りには、360度にわたってブリム4が備えられており、利用者の顔面を日差しから幅広く保護できるようにしている。図示した実施形態では、ブリム4は、クラウン2の縁から周囲へ向けて、全体が下がるように差し出ている。さらに、クラウン2の後方側には、ブリム4の内側から下方に延びるように、首筋用の日除け(以下、日除けと記載する)10が備えられており、利用者の首筋を日差しから保護できるようにしている。クラウン2、ブリム4及び日除け10の大きさは様々に変えることができ、適当な大きさの日除けハット1が利用者により選択されることで、利用者の頭部、顔面及び首筋を紫外線から効果的に保護できるようにしている。
本考案では、クラウン2及びブリム4は、従来技術のハットと同様に、適当な大きさに裁断された布状の素材を縫い付けることで形成される。この際、例えば、適当な数のステッチを設けるなどして、クラウン2及びブリム4の形崩れを防ぎ、耐久性をもたせるようにしている。また、図示した実施形態では、日除けハット1には、腰6が備えられており、クラウン2の周囲を構成している。この腰6の裏側、つまり、クラウン2の内側で、利用者の頭部に直接接する部分には、スベリ8が取り付けられる(図4(A)参照)。但し、クラウン2及びブリム4のデザインは図示したものに限定される必要はない。また、日除けハット1には、さらなる構成要素が加えられていてもよく、例えば、帯状又はひも状のあごひもを備えて、利用者のあごに掛けるようにしていてもよい。
クラウン2の後方側には、日除け10が取り付けられるが、日除け10は、略長方形状の本体12を有し、この上方縁部14をクラウン2の内側に一体に取り付けており(図4(A)参照)、自重によって下方に垂れ下がって、利用者の首筋を覆うようにしている(図1(A)参照)。図示した実施形態では、日除け10の下方縁部16の角を丸めているが、他、本体12の形状を様々に形成することは可能である。但し、日除け10は、日除けハット1と一体となるように縫い付けられる。このため、日除けハット1の利用時に、例えば、強風が吹いたり、利用者が激しい運動を行っても、日除けハット1から日除け10が外れることがないようにしている。また、日除けハット1に対して日除け10を一体に取り付けることで、日除けハット1とは別に、日除け10が紛失することがないようにしている。
以上のように構成されることで、本考案の日除けハット1は、利用者の頭部、顔面、及び首筋を紫外線から保護することができる。但し、太陽から降り注ぐ紫外線量は一定ではなく、時間、天候、さらに周囲の環境等によって変化するので、常時、紫外線から利用者の首筋を保護するように、日除けハット1に日除け10を取り付けることは好ましくない。むしろ、紫外線量の変化に則するように、必要に応じて、日除けハット1に日除け10を取り付けて、利用者の首筋を紫外線から保護するのが好ましい。そこで、本考案では、日除けハット1に対して一体に取り付けられた日除け10を、必要に応じて、簡単に、日除けハット1に収納できるようにしている。但し、収納された日除け10は外部から目に付かないようにして、日除けハット1の外観を損わせないようにすることが好ましい。また、収納された日除け10に折り目が付くことを最小にして、再度日除け10を取り出して使用する際、綺麗な状態で日除け10を利用できるようにすることが好ましい。
一般に、従来技術では、特許文献1、2に開示された発明のように、首筋用の日除けをクラウンの内側に収納させていたが、この場合、背景技術で説明したように、様々な問題を生じさせることが懸念された。これに対して、本考案では、このような問題が生じることを防ぐように、首筋用の日除け10をクラウン2の外側のブリム4の内側に収納させる。図2には、日除け10を収納した状態の日除けハット1の後方斜視図、側面図及び正面図を、夫々、(A)、(B)及び(C)に分けて示している。図2から理解できるように、日除け10の収納状態では、日除けハット1は、従来のハットと同じ外観を有し、利用者の首筋を周囲に露出させる。本考案では、図1に示した、利用者の頭部、顔面、及び首筋を日差しから保護する日除けハット1の状態と、図2に示した、利用者の頭部及び顔面を日差しから保護する日除けハット1の状態を、簡単に切り替えられるようにしている。以下、図3、4及び5を参照して、日除け10の収納の仕方について説明する。尚、図3は、図1(A)に示した状態から、図2(A)に示した状態まで、日除け10を収納させる操作を(A)、(B)、(C)と段階的に分けて示している。図4は、この操作に対応して、裏側から眺めたときの日除けハット1の状態を(A)、(B)、(C)と段階的に分けて示している。図5は、この操作に対応して、側方から眺めたときの日除けハット1の状態を(A)、(B)、(C)と段階的に分けて、要部を断面で示している。
図3(B)から理解できるように、ブリム4の後方側には、この内面に沿って、さらなる布18が縫い付けられている。この布18は、日除け10用の収納部20を形成し、ブリム4の内面に沿って、日除け10の幅より若干大きいように、横方向に延びている。図4(C)に示すように、この布18は、弧状に延びるように略方形状を有し、この四辺のうち、ブリム4の外周縁側と、両側部側の三辺をブリム4の内面上に縫い付けており、ブリム4の内周縁側を開放させている。このブリム4の内周縁側は、収納部20の出入口22を形成している。そして、図5(A)に示すように、ブリム4の内面と、この上に取り付けられる布18の内面の間には、日除け10収納用のスペースSが形成される。日除け10は、クラウン2とブリム4の境界付近であって、特に腰6の裏側のすべり8付近において(図4(A)参照)、日除けハット1と一体となるように、上方縁部14側を縫い付けられており、使用時には、自重によって下方に垂れ下がる。また、図5(C)に示すように、日除け10は、非使用時には、上記収納部20の開放された出入口22側から、収納部20のスペースS内に本体12の全体を没入される。
図3(A)〜(C)に示すように、収納部20内に日除け10を収納する際、日除け10は、縁部方向に沿って、つまり、この下方縁部16から上方縁部14に向って、単一方向に、丸めるように折り畳まれる。この折り畳み方は任意だが、好ましくは、図3(B)に示すように、下方に垂設された日除け10を、外側に向って巻き回すようにする。この際、収納部20の幅は、日除け10の幅よりも広いため、収納部20内に日除け10を収納する際、日除け10の幅を狭めるように、横方向、例えば左右から中央に向って折り畳む必要はない。このため、折り畳み方が単純化されるとともに、折り畳まれた日除け10の厚さが厚くなり過ぎないようにしている。また、上下方向及び左右方向に日除け10を折り畳むことで、日除け10に折り目が付けられることを防いでいる。このため、収納された日除け10を再度取り出して、巻き回された日除け10を上下方向に展開させる時、折り目のない、綺麗な状態で使用できるようにしている。このように、使用状態(図1参照)から非使用状態(図2参照)まで、日除けハット1を変化させるように、日除け10を折り畳む操作は、日除け10を上下方向に巻き回すだけで非常に簡単に行うことができ、また、日除け10に折り目が付くことを最小にしている。
さらに、図示した実施形態では、図4(A)に示すように、日除け10の上方縁部14側には、複数個の面ファスナー24が備えられている。また、図5(A)に示すように、収納部20を形成する布18の内側には、上記日除け10の面ファスナー24と対面する位置に、同様に面ファスナー26が備えられている(図3(B)参照)。そして、図5(B)に示すように、日除け10を巻き回して、図5(C)に示すように、収納部20内に日除け10を収納した後、これら面ファスナー24、26を互いに係止させることで(図4(C)参照)、日除け10を収納状態で固定させている。従って、面ファスナー24、26を係止させることで、外部環境から遮蔽するように、収納部20内に日除け10を収納することができる。このため、非使用時には、日除け10を塵、埃等の外部環境から保護できる。また、面ファスナー24、26を利用することで、収納部20の出入口22を閉じる操作は、非常に簡単に行うことができる。尚、図示した実施形態では、収納部20を形成する布18の四辺のうち、ブリム4の内周縁側の一辺を開放させているが、この出入口22の位置は、図4(C)に示したものに限定される必要はない。例えば、収納部20を形成する布18の四辺の全てをブリム4の内面側に縫い付けるとともに、この布18の表面の略中央に、弧状に延びるようにスリットを備えて、このスリットを介して、収納部20の内部のスペースS内に日除け10を収納できるようにしてもよい。
このように、本考案では、日除けハット1に日除け10を収納させるとき、クラウン2の外側の、ブリム4の内側に日除け10を収納させるので、収納された日除け10が利用者の頭部と接しないため、利用者が違和感を感じないようにしている。特に、収納時に、日除け10は直接的に利用者の頭部と接しないため、スタイリング剤等によって日除け10が汚されることがないようにしている。また、日除け10をクラウン2の外側に収納することで、クラウン2の内側のスペースを狭めることがなく、日除けハット1のサイズを一定のまま保つことができる。また、収納部20を形成する際、当りの硬い金属部材等は一切使用していないため、収納部20が頭部と接することがあっても、利用者が違和感を感じないようにしている。従って、背景技術で説明したように、クラウン2の内側に日除け10を収納する場合には、様々な問題点があったが、本考案では、クラウン2の外側に日除け10を収納することで、このような問題点を生じさせないようにしている。また、クラウン2の外側で、ブリム4の内側に日除け10を収納させるので、図2から理解できるように、収納時には、外側からは収納部20が目に付かないようにしている。従って、日除けハット1の外観を何ら損ねることがなく、従来通りのデザインを保つことができる。さらに、日除け10よりも幅の広い収納部20を設けることで、日除け10に折り目を付けることを最小にしている。
以上のように構成されることで、本考案では、必要に応じて、図1に示したように、利用者の頭部、顔面、及び首筋を日差しから保護したり、又は、図2に示したように、利用者の頭部及び顔面を日差しから保護するように、日除けハット1の利用形態を簡単に切り替えることができる。さらに、本考案では、日除け10の効果を高めている。即ち、一般に用いられていたハットの素材は、従来と同様のものであって、日除けの効果を高めるために、特段の加工をしていなかった。また、日除けの効果を高めるために特別な加工が施されていても、迅速に日除けを利用できない場合があった。これに対して、本考案では、日除け10を収納部20から取り出すだけで、強い紫外線に対しても十分な遮蔽効果を提供したり、及び/又は、十分な冷感効果を提供するように、日除けの効果を高めている。
本考案の実施形態の一つでは、日除け10を形成する際、チタンコーティングした生地を使用することで、紫外線遮蔽性を高めるようにしている。即ち、チタン及び/又はチタン合金には紫外線遮蔽効果があるため、日除け10の表面にチタンコーティングした生地を使用することにより、日除け10の紫外線遮蔽効果を高めるようにする。具体例の一つでは、日除け10を形成する際、ポリエステルをベースにして、これに対しチタンコーティングを行う。この場合、紫外線を吸収する効果を有しているポリエステルを日除け10の生地として選択して、この生地に対してチタンコーティングを行うことで、日除け10の紫外線遮蔽効果を格段に高めることができる。例えば、本考案では、スパッタリングクロス加工によって、チタンのイオン分子をポリエステルの繊維に衝突させて、チタンを繊維として利用できるように、日除け10に対してチタンコーティングを行う。但し、日除け10を形成する際、ポリエステル以外の生地に対してチタンコーティングを行うことは可能である。尚、チタンは、金属素材の中で、比較的、比重が小さく、強度が強いため、軽くて強いものを作るのに適している。このため、日除け10に対してチタンコーティングを行っても、日除け10の重量を増大させ利用勝手を損うことがない。また、チタンは、熱伝導率が小さくて、耐熱性が高く、さらに放熱性に優れるという長所がある。さらに、チタンは、耐食性にも優れるという長所がある。これら特徴から、本考案における日除け10は、従来のものと比べて格段に優れたものとなっている。
本考案の他の実施形態では、日除け10を形成する際、日除け10の表面にキシリトール加工された生地を使用することで、日除け10の冷感効果を高めるようにしている。即ち、キシリトールには、水分に接すると熱を吸収する効果があるため、日除け10にキシリトールを含ませることで、日除け10の冷感作用を高めることができる。このため、強い日差しを受けて、日除けハット1の利用者が汗を出すような場合には、日除け10に含まれたキシリトールが汗と結合して吸熱し、利用者の体温を下げることで、利用者を冷感させることができる。この場合においても、日除け10を形成する際、紫外線遮蔽性を高めるようにする。具体例の一つでは、日除け10を形成する際、紫外線を吸収する効果を有しているポリエステルをベースにして、これに対しキシリトール加工を行う。但し、日除け10を形成する際、ポリエステル以外の生地に対してキシリトール加工を行うことは可能である。例えば、麻とポリエステルからなる生地をベースにして、これに対しキシリトール加工を行ってもよい。他、さらなる素材に対してキシリトール加工を行うことは可能である。尚、キシリトールは天然素材であり、重量が軽いため、日除け10に対してキシリトール加工を行っても、日除け10の重量を増大させ利用勝手を損うことがない。また、キシリトールは比較的に肌に優しいという長所がある。これら特徴から、本考案における日除け10は、従来のものと比べて格段に優れたものとなっている。
このように、日除け10にチタンコーティングを行ったり、または、キシリトール加工を行うことで、例えば、特許文献1、2に開示された発明と比べて、本考案は、日除けの効果を格段に高めることができる。また、いずれの場合においても、例えば、特許文献2に開示された発明と比べて、使用前に日除け10に水を浸透保水させるような手間を不要としたため、使用勝手を格段に高めている。尚、チタンコーティングやキシリトール加工は、日除けだけ10でなく、クラウン2及び/又はブリム4に対しても適用してもよい。従って、本考案の日除けハット1は、紫外線量が大きい場合でも、利用者の頭部、顔面、及び首筋を強い紫外線から効果的に保護することができる。また、首筋だけに限らず、より広い範囲で、日除けハット1の利用者に冷感効果を提供することができる。
本考案の他の実施形態では、日除け10を二層状又は多層状に構成し、外面側の層に上述のようなチタンコーティングを施し、人体と接する内面側の層にキシリトール加工を施すようにしてもよい。この場合、外面側のチタンコーティングされた層を利用して、紫外線遮蔽効果を高めるとともに、内面側のキシリトール加工された層を利用して、利用者が汗を出すような場合には、キシリトールが汗と結合して吸熱し、利用者の体温を下げることで、利用者を冷感できるようにする。従って、この場合、紫外線遮蔽効果を高めるとともに、冷感効果を高めた日除け10を備えた日除けハット1を提供できる。
以上のように構成されることで、本考案では、日除け10を、必要に応じて、簡単に、折り目が最小となるように、クラウン2の外側のブリム4の内側に収納させ、さらに、日除けの効果を高めた日除けハット1を提供する。尚、帽子の種類は多岐にわたるが、本考案における日除けハット1は、クラウン2の下方縁部の全周囲にブリム4を備えたタイプの全てを含み、この形状のさらなる詳細によって本考案の範囲が限定されることはない。
日除けを取り付けた日除けハットの、後方斜視図、側面図及び正面図を、夫々、(A)、(B)及び(C)に分けて示す図である。 日除けを折り畳み、収納部に収納した日除けハットの、後方斜視図、側面図及び正面図を、夫々、(A)、(B)及び(C)に分けて示す図である。 図1(A)の日除けハットから、図2(A)の日除けハットまで変化させるように、日除けを収納する操作を、(A)、(B)及び(C)に段階的に分けて示した図である。 図3と対応して、日除けを収納する操作を、日除けハットの裏側から眺めるように、(A)、(B)及び(C)に段階的に分けて示した図である。 図3と対応して、日除けを収納する操作を、日除けハットの側方から眺めるように、(A)、(B)及び(C)に段階的に分けて、要部を断面で示した図である。
符号の説明
1 日除けハット
2 クラウン
4 ブリム
10 首筋用の日除け
20 収納部
22 出入口
24、26 面ファスナー

Claims (3)

  1. 頭部を保護するクラウンと、該クラウンの縁の周りに取り付けられて、日差しから顔面を保護するブリムと、前記クラウンの後方に取り付けられて、日差しから首筋を保護する日除けを備えた日除けハットであって、前記クラウンの後方の前記ブリムの内側に、前記日除けよりも幅の広い収納部を設け、前記日除けは、上方縁部側から前記クラウンと一体となるように取り付けられており、使用時には、下方に垂設されて、首筋を紫外線から保護し、非使用時には、縁部方向に丸めるように折り畳んで、前記収納部内に全体が収納されることを特徴とする日除けハット。
  2. 前記日除けは、チタンコーティングした生地を使用することを特徴とする請求項1に記載の日除けハット。
  3. 前記日除けは、キシリトール加工した生地を使用することを特徴とする請求項1に記載の日除けハット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210055658A (ko) * 2019-07-16 2021-05-17 주식회사 오토스윙 용접용 보호 장치

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