JP3121131U

JP3121131U - 乗物内装用寄せ木パネル

Info

Publication number: JP3121131U
Application number: JP2006000848U
Authority: JP
Inventors: 計芳鈴木
Original assignee: 計芳鈴木
Priority date: 2006-02-09
Filing date: 2006-02-09
Publication date: 2006-04-27
Anticipated expiration: 2016-02-09

Abstract

【課題】本考案は、自動車や船舶，航空機等の乗物の内装材としてのパネルの表面に天然素材としての木材が露出するように配慮して吸湿性を維持しながら、寄せ木工作により美麗なフィーリングを与えられるようにした乗物内装用寄せ木パネルを提供することを課題とする。
【解決手段】乗物の内装材としてのパネルＰにおいて、同パネルＰの本体１Ａの表面に、吸湿性に富んだ天然素材としての複数の種類の木材Ｗ１〜Ｗ４を組合わせて形成した寄せ木シート１Ｓからなる表層材（厚さ０.５ｍｍ程度）が、上記木材Ｗ１〜Ｗ４を露出させるようにして装着され、その表面の吸湿性に富んだ爽快な手触り感や美麗な幾何学模様による高級感が得られるように構成される。
【選択図】図１

Description

本考案は、自動車や船舶，航空機等の乗物の内装材としてのパネルに関し、特に運転席の近傍の内装材として好適のパネルに関する。

自動車の運転席の近傍には、ダッシュボードなどの内装材が存在し、その表面には天然の漆材等を施して高級感を醸し出すようにしたものや美麗な樹脂フィルムを施したものなどが開発されている。
しかしながら、漆材を施す場合は母材としての木板が厚くなるという不具合があり、また木板の歪みを防止するためには特別の配慮が必要になる。
また、漆材などの塗装が施されたパネルや樹脂フィルムを施されたパネルでは吸湿性が無いので、夏季には手触りの悪化を招くという不具合もある。
特開２００４−２１０２２２号公報

本考案は、自動車や船舶，航空機等の乗物の内装材としてのパネルの表面に天然素材としての木材が露出するように配慮して吸湿性を維持しながら、寄せ木工作により美麗なフィーリングを与えられるようにした乗物内装用寄せ木パネルを提供することを課題とする。

前述の課題を解決するため、本考案の乗物内装用寄せ木パネルは、乗物の内装材としてのパネルにおいて、同パネルの本体の表面に、天然素材としての複数の種類の木材を接着材を介し寄せ固めて上記複数の種類の木材を表面に露出させるように薄層状に切削加工して形成された寄せ木シートの表層材が装着されていることを特徴としている。

また、本考案の乗物内装用寄せ木パネルは、上記接着材がニカワであることを特徴としている。

さらに、本考案の乗物内装用寄せ木パネルは、上記表層材が上記パネルの本体の表面に接着層を介して装着されていることを特徴としている。

また、本考案の乗物内装用寄せ木パネルは、上記表層材の裏面にプラスチック系の裏当て層が形成されていることを特徴としている。

上述の本考案の乗物内装用寄せ木パネルでは、乗物の内装材としての強固なパネル本体の表面において、接着材を介し寄せ固められた複数の種類の木材からなる寄せ木シートとしての表層材が装着されるので、同表層材の表面形状に歪みを生じることはなく、しかも上記寄せ木シートの表面には複数の天然素材としての薄層状の木材が露出して、十分な吸湿性と種々の美麗な幾何学模様などによる高級感とが得られるようになる。

また、上記接着材としてニカワが採用されると、上記複数の木材の押し固めにより寄せ木としての強度が十分に得られるほか、美麗な仕上がりが得られるようになる。

そして、上記表層材が上記パネルの表面に接着剤または両面テープなどの接着層を介して装着されることにより、同表層材の上記パネル本体への装着が簡便に且つ強固に行われるようになる。

また、上記表層材の裏面に予めプラスチック系の裏当て層が形成されていると、同表層材が薄くても十分な強度が得られるようになり、同表層材を上記パネルの表面へ装着する工程で工作の簡易化をもたらす利点が得られる。

図１（ａ），（ｂ）は本考案の一実施例としての乗物内装用寄せ木パネルを示すもので、（ａ）図はその斜視図，（ｂ）図は（ａ）図のＡ−Ａ矢視線に沿う拡大断面図であり、図２は上記パネルを自動車の車室内に装着した状態を示す斜視図、図３は上記パネルの表面の一例を示す説明図である。

図１に示すように構成される本実施例のパネルＰは、図２に示すように自動車の運転席の近傍における車室内装用のパネルＰとして用いられるもので、同パネルＰは、図１（ａ），（ｂ）および図３に示すように、プラスチック製のパネル本体１Ａと同パネル本体１Ａの表層材としての厚さ０.５ｍｍ程度の寄せ木シート１Ｓとを備えて構成されている。

寄せ木シート１Ｓは、色の異なる複数の種類の天然素材としての木材Ｗ１，Ｗ２，Ｗ３，Ｗ４を接着材を介し寄せ固めて、上記複数の種類の木材Ｗ１〜Ｗ４が図３に示すごとく表面に露出するように、薄層状に切削加工したものであり、このようにして、本実施例では表面に幾何学模様が形成されている。そして、上記接着材としてはニカワが用いられる。なお、寄せ木シート１Ｓは、プラスチック系の裏当て層１ａにより裏打ちされるようにしてもよい。

上述のごとく構成された表層材としての寄せ木シート１Ｓは、直接または裏当て層１ａを介してプラスチック製のパネル本体１Ａに装着されており、その装着手段としては両面テープ（両面に粘着層をそなえたテープ）２などが用いられる。

上述の本実施例の乗物内装用寄せ木パネルでは、自動車の内装材としての強固なパネル本体１Ａの表面において、接着材を介し寄せ固められた複数の種類の木材Ｗ１，Ｗ２，Ｗ３，Ｗ４からなる寄せ木シート１Ｓとしての表層材が装着されるので、同表層材の表面形状に歪みを生じることはなく、しかも寄せ木シート１Ｓの表面には複数の天然素材としての薄層状の木材Ｗ１〜Ｗ４が露出して、十分な吸湿性と種々の美麗な幾何学模様などによる高級感とが得られるようになる。

また、上記接着材としてニカワが採用されるので、複数の木材Ｗ１〜Ｗ４の押し固めにより寄せ木としての強度が十分に得られるほか、美麗な仕上がりが得られるようになる。

そして、寄せ木シート１Ｓがパネル本体１Ａの表面に接着剤または両面テープ２などの接着層を介して装着されることにより、同寄せ木シート１Ｓのパネル本体１Ａへの装着が簡便に且つ強固に行われるようになる。

また、上記表層材としての寄せ木シート１Ｓの裏面に予めプラスチック系の裏当て層１ａが形成されることにより、同寄せ木シート１Ｓが薄くても十分な強度が得られるようになり、同寄せ木シート１Ｓをパネル本体１Ａの表面へ装着する工程で工作の簡易化をもたらす利点が得られる。

なお、上述の実施例では、本考案を自動車の内装材に適用した場合について述べているが、本考案は船舶や航空機などの乗物の内装材にも適用しうるものである。

本考案の一実施例としての乗物内装用寄せ木パネルを示すもので、（ａ）図はその斜視図，（ｂ）図は（ａ）図のＡ−Ａ矢視線に沿う拡大断面図である。上記パネルを自動車の車室内に装着した状態を示す斜視図である。上記パネルの表面の一例を示す説明図である。

符号の説明

１Ａパネル本体
１ａ裏当て層
１Ｓ寄せ木シート
２両面テープ
Ｐパネル
Ｗ１〜Ｗ４木材

Claims

乗物の内装材としてのパネルにおいて、同パネルの本体の表面に、天然素材としての複数の種類の木材を接着材を介し寄せ固めて上記複数の種類の木材を表面に露出させるように薄層状に切削加工して形成された寄せ木シートの表層材が装着されていることを特徴とする、乗物内装用寄せ木パネル。
上記接着材がニカワであることを特徴とする、請求項１に記載の乗物内装用寄せ木パネル。
上記表層材が上記パネルの本体の表面に接着層を介して装着されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の乗物内装用寄せ木パネル。
上記表層材の裏面にプラスチック系の裏当て層が形成されていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１つに記載の乗物内装用寄せ木パネル。