JP3121052U - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】VGAとSVGAの液晶表示装置を用いる遊技機において、図柄制御基板を共通化する。
【解決手段】画面解像度がSVGAの第1図柄表示装置と、画面解像度がVGAの第2図柄表示装置と、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置をそれぞれ駆動制御することが可能であるとともに、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置のそれぞれに対応して設けられた複数の図柄制御基板とを備える遊技機において、図柄制御基板に、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置のそれぞれに対応する2つのドットクロック周波数を発生可能なクロック周波数発生手段と、クロック周波数発生手段にて発生するドットクロック周波数を選択するクロック周波数選択手段とを設ける。
【選択図】図12

Description

本発明は、セブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や、アレンジボール遊技機、雀球遊技機といった組合せ式遊技機、スロットマシンなどの遊技機に関する。
近年、遊技機では10インチ以上の大型液晶表示装置を採用し、画像を用いた多彩な演出を行なうことが主流になっている。現在、遊技機には、解像度が640×480ドットであるVGA(Video Graphics Array)の液晶表示装置が主に用いられており、さらに解像度がより高い800×600ドットであるSVGA(Super Video Graphics Array)の液晶表示装置も用いられるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。VGAの液晶表示装置とSVGAの液晶表示装置では、液晶表示装置における映像表示動作タイミングの基準となるドットクロック周波数が異なっており、VGAの液晶表示装置とSVGAの液晶表示装置に対し、ドットクロック周波数が異なる専用の制御基板を用意することが行なわれている。
特開平11−282430号公報
ところが、VGAとSVGAのように解像度が異なる複数の液晶表示装置が同一の遊技機の盤面に配置される場合には、遊技枠にそれぞれの液晶表示装置に対応する専用の図柄制御基板を設ける必要がある。また、枠構成が同一の遊技機において、盤面構成の相違によりVGAの液晶表示装置を備える盤面とSVGAの液晶表示装置を備える盤面とが混在して用いられる場合がある。このような場合、遊技枠にVGA専用の図柄制御基板とSVGA専用の図柄制御基板を設ける必要がある。
本考案は上記点に鑑み、VGAとSVGAの液晶表示装置を用いる遊技機において、図柄制御基板を共通化することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、画面解像度がSVGAの第1図柄表示装置と、画面解像度がVGAの第2図柄表示装置と、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置をそれぞれ駆動制御することが可能であるとともに、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置のそれぞれに対応して設けられた複数の図柄制御基板とを備え、図柄制御基板には、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置のそれぞれに対応する2つのドットクロック周波数を発生可能なクロック周波数発生手段と、クロック周波数発生手段にて発生するドットクロック周波数を選択するクロック周波数選択手段とが設けられていることを第1の特徴としている。
このように、図柄制御基板に複数のドットクロック周波数を選択可能なクロック周波数発生手段を設けることで、同一の図柄制御基板でドットクロック周波数が異なる複数の液晶表示装置を用いることができ、VGAやSVGAといったクロック周波数が異なる液晶表示装置に対してそれぞれ専用の図柄制御基板を用意する必要がない。このため、同一盤面にVGAとSVGAからなる2つの液晶表示装置が設けられた遊技機において、それぞれの液晶表示装置に対応する図柄制御基板を共通化することができる。
また、本考案は、画面解像度がSVGAの第1図柄表示装置と、画面解像度がVGAの第2図柄表示装置と、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置をそれぞれ駆動制御することが可能な図柄制御基板とを備え、図柄制御基板には、第1図柄表示装置および第2図柄表示装置のそれぞれに対応する2つのドットクロック周波数を発生可能なクロック周波数発生手段と、クロック周波数発生手段にて発生するドットクロック周波数を選択するクロック周波数選択手段とが設けられていることを第2の特徴としている。
これにより、同一の枠構成を有する遊技機で、遊技盤のみを交換する場合に、液晶表示装置の解像度が異なる場合であっても、専用の図柄制御基板を用意する必要がない。
以下、本考案の実施形態を示す実施例について図面を用いて説明する。本考案の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図12に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。
また、下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する遊技球発射装置を構成する発射装置ユニット、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。さらに下板部には、図示を省略しているが、発射装置ユニットに供給される遊技球を検知する球送りカウントスイッチ、発射装置ユニットから発射される遊技球を検知する発射球カウントスイッチ、発射装置ユニットから発射された遊技球のうち遊技盤20面に到達しなかった遊技球を検知するファール球検出スイッチが設けられている。さらに、下板部には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるスピーカ(図示略)が設けられている。なお、本実施例のスピーカは、中高音用スピーカ(ツィータ)及び低音用スピーカ(ウーファ)とを含んで構成されている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠4には、遊技効果等のためのランプ類として、左LED表示部4b、右LED表示部4c、左上LED表示部4d、右上LED表示部4e、上LED表示部4fが設けられている。左LED表示部4bと右LED表示部4cは、開口部4aの周囲の右側と左側にそれぞれ円弧状に設けられている。左上LED表示部4dは左LED表示部4aの左上方に設けられ、右上LED表示部4eは右LED表示部4cの右上方に設けられている。上LED表示部4fは円形状に形成され、左LED表示部4bの上端部と右LED表示部4cの上端部との間に2個設けられている。これらのLED表示部4b〜4fは、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。また、2個の上LED表示部4fの間には、2個の賞球LED表示部4gが設けられている。賞球表示LED表示部4gの上方には、扇形のエラーLED表示部4hが設けられている。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、球抜きボタンや遊技球の貸球ボタン、返却ボタン等が配設された皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bとを備えている。さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1音声出力部5cが形成されている。第1音声出力部5cは、スピーカ266のうち中高音用スピーカ(ツィータ)とダクトを介して接続されており、中高音用スピーカからの音声がダクトを介して出力される。上皿部5の裏面には音量スイッチ基板(図示略)が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。また、下皿部6の底面には図示しない球抜き穴が設けられている。球抜き穴は通常時には閉鎖しており、下皿部6に貯留された遊技球を排出する際に開放する。下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。
下皿部6における排出ノブ6bの右側および左側には、第2音声出力部6cが設けられている。第2音声出力部6cは、スピーカ266のうち低音用スピーカ(ウーファ)とダクトを介して接続されており、低音用スピーカからの音声が下方に向かって出力される。
下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニットを操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が遊技球の発射強度を調整するための発射操作部8aが設けられている。発射操作部8aには、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。また、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について図2を参照して説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に表面側に着脱可能に取り付けられているとともに、後述する裏機構盤102(図3参照)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、第1図柄表示装置24、第2図柄表示装置25、普通図柄作動ゲート26、始動口(普通電動役物)28、大入賞装置(特別電動役物)33、左入賞口34、35、右入賞口36、37等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
図2に示すように、第1図柄表示装置24は遊技領域21の略中央部に配置されており、第1図柄表示装置24の上方に第2図柄表示装置25が配置されている。これらの図柄表示装置24、25は、遊技の進行に応じて種々の図柄表示が可能な表示領域を有する表示装置である。本実施例では、第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25で画面表示サイズが異なっており、第1図柄表示装置24として8インチの液晶表示装置を用い、第2図柄表示装置25として5.6インチの液晶表示装置を用いている。本実施例では、第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25で画面解像度が異なっており、第1演出図柄表示装置24は解像度がSVGA(800×600ドット)であり、第2演出図柄表示装置25は解像度がVGA(640×480ドット)である。
第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25では、表示内容が異なっており、第1図柄表示装置24では普通図柄と特別図柄の表示が行われ、第2図柄表示装置25では演出用キャラクタや演出用メッセージといった種々の演出表示が行われる。第2図柄表示装置25における演出表示は、遊技の進行に応じて行われる。
普通図柄作動ゲート26は、第1図柄表示装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート26の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ26sが設けられている。普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過することにより、第1図柄表示装置24では普通図柄の変動表示を開始する。
第1図柄表示装置24では、普通図柄を複数の表示態様で表示することができる。第1図柄表示装置24では、普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り図柄の組合せで停止表示すると、始動口(普通電動役物)28が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
始動口28は、図2に示すように第1図柄表示装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するように形成されている。始動口28の内部には、遊技球の通過を検知する始動口入賞検知スイッチ28s(図4参照)と、翼片部を作動させるための始動口ソレノイド28c(図6参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
第1図柄表示装置24では、特別図柄を複数の表示態様で表示することができる。第1図柄表示装置24では、遊技球が始動口28に入球することで、特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に特別図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。そして、特別図柄が予め設定された当り図柄の組合せで停止表示すると、後述の大入賞装置(特別電動役物)33が作動開始する。
大入賞装置33は、上記始動口31の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、開閉板33bを開閉するための大入賞口ソレノイド33c(図6参照)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ33s(図6参照)とから主に構成されている。
第1図柄表示装置24で停止表示した特別図柄が特定図柄であった場合、特別遊技状態発生手段としての主制御部200は遊技者に相対的に有利な特別遊技機状態を発生させる。特別遊技機状態は、大入賞装置33を作動させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するものである。
大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放して遊技球受入状態となる。この遊技球受入状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、遊技球受入状態の開始後における大入賞口33aの開放時間が所定開放時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では9個)に達したときとすることができる。
この遊技球受入状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、上述の役物連続作動装置は、所定ラウンド数(本実施例では4ラウンド)が終了したときに作動終了する。大入賞装置33では、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば0.5秒)が経過した後に、大入賞口33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような遊技球受入状態は、所定ラウンドが終了して役物連続作動装置の作動が終了するまで繰り返し継続される。
図2に示すように、大入賞装置33の左斜め上方には、左入賞口34、35がそれぞれ設けられている。これらの内部には、それぞれ左入賞口通過検知スイッチ34s、35s(図6参照)が設けられている。大入賞装置33の右斜め上方には、右入賞口36、37とが設けられている。これらの内部には、右入賞口通過検知スイッチ36s、37s(図6参照)が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図3に基づいて説明する。図3は遊技機1の裏機構盤102の正面図である。
図3に示すように、裏機構盤102は中枠3における遊技盤20の反対面に設けられており、一対のヒンジ103により中枠3に開閉可能に取り付けられている。裏機構盤102の左上方部には、タンク球切れ検知スイッチ104を底部に備えた賞球タンク105が設けられている。賞球タンク105には、外部の補給装置から供給される払い出し用の遊技球が貯留されている。賞球タンク105の下方には、賞球タンク105と接続したタンクレール106が設けられている。
タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられている。球抜きレバー107の下流側には、遊技球払出装置109が設けられている。また、タンクレール106の下流側であって、遊技球払出装置109の上方には、タンクレール106を流下してきた遊技球の進行方向を変えて遊技球払出装置109に誘導するためのケースレール(遊技球誘導通路)108が設けられている。
タンクレール106の下方には、前面側に演出図柄表示装置25が取り付けられ、背面側にランプインタフェース基板112、図柄制御基板ケース113、音ランプ制御基板ケース114がそれぞれ取り付けられた裏ケース111が設けられている。裏ケース111の下方には主制御基板ケース115が設けられ、主制御基板ケース115の下方には電源基板ケース116が設けられている。裏機構盤102の右上方部には、大当たり、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、貸球用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた枠用外部端子基板122が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図4に基づいて説明する。図4は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260及び280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、音ランプ制御部260及び図柄制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、音ランプ制御基板260a及び図柄制御基板280aをそれぞれ備えている。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260及び280に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260及び280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
例えば、主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示信号、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。また、主制御部200から音ランプ制御部260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から図柄制御部280には、音ランプ制御部260を介して、普通図柄や特別図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。音ランプ制御部260から図柄制御部280には、演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが送信される。
各制御部200、230、260及び280には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が電源基板127および電源中継基板121を介して各制御部200、230、260及び280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
図5は、主制御部200の主制御基板200aに設けられたCPU400の構成を示すブロック図である。図5に示すように、CPU400は、CPUコア401、内蔵RAM402(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM403(以下、単にROMともいう)、メモリ制御回路404、クロック発生器405、アドレスデコーダ406、ウォッチドッグタイマ407、カウンタ/タイマ408、パラレル入出力ポート409、リセット/割り込みコントローラ410、外部バスインターフェース411及び出力制御回路412を備えている。
CPU400は、ROM403に格納された制御プログラムにより、RAM402をワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU400が主体となって、ROM403に格納された当否判定プログラムにより当否判定を行う当否判定手段を構成している。なお、本実施例の主制御部200の制御周期は4msに設定されている。
図4に戻り、主制御部200には、盤用外部端子基板201、始動口入賞検知スイッチ28s、普通図柄作動ゲート検知スイッチ26s、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。始動口入賞検知スイッチ28sは、始動口28に遊技球が入球したことを検知するものである。普通図柄作動ゲート検知スイッチ26sは、普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過したことを検知するものである。
盤用外部端子基板201には、図示しない外部の試験装置を接続するための試験信号端子が複数設けられている。これらの試験信号端子は、遊技機用として使用されるものであり、賞球信号、入球口入球信号などの信号を試験装置に送出することができる。
次に、盤面中継基板210を図6に基づいて説明する。図6は、盤面中継基板210に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。盤面中継基板210は、遊技盤20面に設けられた表示装置やスイッチ等と主制御部200との間で、表示制御信号やスイッチ信号等を中継するものである。
図6に示すように、盤面中継基板210には、入賞口通過検知スイッチ34s、35s、36s、37s、大入賞口入球検知スイッチ33s、各種ソレノイド28c、33cが接続されている。入賞口通過検知スイッチ34s、35s、36s、37sは、各入賞口34、35、36、37への遊技球の入球を検知するものである。大入賞口入球検知スイッチ33sは、大入賞口33aに遊技球が入球したことを検知するものである。これらの遊技球検知スイッチは、近接スイッチあるいはフォトセンサ等により構成することができる。各種ソレノイド28c、33cとしては、始動口28を開閉するための始動口ソレノイド28c、大入賞口33aを開閉するための大入賞口ソレノイド33c等がある。
次に、遊技枠中継基板220を図7に基づいて説明する。図7は、遊技枠中継基板220に対する信号の入出力を示すブロック図である。遊技枠中継基板220は、主に中枠3に設けられた各種スイッチ等と主制御部200との間で、スイッチ信号等を中継するものである。
図7に示すように、遊技枠中継基板220には、発射球カウントスイッチ221、ファール球検出スイッチ222が接続されている。さらに枠中継基板220には、後述の球送り中継基板251を介して球送りカウントスイッチ254が接続されている。
発射球カウントスイッチ221は、発射装置ユニットにて発射された遊技球を検知するものである。ファール球検出スイッチ222は、発射装置ユニットから発射された遊技球が遊技領域21に到達しないで、下皿部6に戻ってきた遊技球を検知するものである。球送りカウントスイッチ254は、上皿部5から発射装置ユニットに送られた遊技球をカウントするものである。
次に、図4に戻り、払出制御部230について説明する。図4に示すように、払出制御部230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、発射制御部250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、タンク球切れスイッチ232、下皿満タンスイッチ233が接続されている。タンク球切れスイッチ232は、枠用外部端子基板122にも接続されている。
タンク球切れスイッチ232は、賞球タンク105内の遊技球が球切れとなったことを検知するものである。タンク球切れスイッチ232の球切れ信号は、枠用外部端子基板122を介して外部の補給装置に送信され、補給装置から賞球タンク105に遊技球が補給される。下皿満タンスイッチ233は、下皿部6の下受け皿が満タン状態になったことを検知するものである。
払出制御部230の払出制御基板230aは、上記図5で示した主制御基板200aのCPU400と同様の構成を有するCPUを備えている。本実施例の払出制御部230の制御周期は、主制御部200より短い1msに設定されている。
払出制御部230を図8に基づいてさらに説明する。図8は、払出制御部230に対する信号の入出力を示すブロック図である。図8に示すように、払出制御部230には、CR接続基板234を介してプリペイドカードユニット13及びCR表示基板235が接続されている。CR表示基板235には、貸球ボタン236と返却ボタン237が接続されている。CR表示基板235は、CRユニット13との間で貸球やカード残り数等の信号を入出力するための基板である。
また、払出制御部230には、払出ユニット中継端子板239を介して払出モータ109f及び払出センサ109j、109kが接続され、状態表示LED中継端子板240を介して賞球表示LED基板241及びエラー表示LED基板242が接続されている。払出センサ109j、109kは、遊技球払出装置109で払い出された遊技球数を計数するものである。遊技球払出装置109で払い出される遊技球には、入賞に対して払い出す賞球と、遊技者に貸し出す貸球とが含まれている。
賞球表示LED基板241及びエラー表示LED基板242は、それぞれ賞球表示LED表示部4g及びエラーLED表示部4h(図1参照)に対応している。賞球表示LED基板241のLEDは賞球獲得の際に点灯あるいは点滅し、エラーLED基板242のLEDはエラー発生の際に点灯あるいは点滅する。エラー表示LED基板242は複数種類のLEDを備えており、エラーLED表示部4hは複数種類のエラー報知を行うことができる。
次に、発射制御部250を図9に基づいて説明する。図9は、発射制御部250に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。図9に示すように、発射制御部250には、発射ハンドル8、原点センサ251、発射モータ252、球送り中継端子板253等が接続されている。発射ハンドル8から発射制御部250には、遊技者が発射ハンドル8を所定量以上回動させたかどうかを示す発射スタートスイッチ(図示略)からの発射スタート信号、遊技者が発射ハンドル8に触れているかどうかを示すタッチスイッチからのタッチ信号等が入力する。
原点センサ251は、発射モータ252の回転軸が所定の原点位置(原点角度)にあるかどうかを検知するものである。発射モータ252は、発射位置に送り込まれた遊技球を遊技領域21に打ち込むための槌を稼働させるものであり、遊技者が発射ハンドル8を操作することにより作動する。
球送り中継端子板253には、上皿部5に貯留された遊技球を1個ずつ発射装置ユニットの発射位置に送り込むための球送りソレノイド(図示略)、球送りカウントスイッチ254が接続されている。上述のように、球送りカウントスイッチ254からの信号は遊技枠中継基板220を介して主制御部200に送信される。上記原点センサ251の信号は、発射制御部250を介して、払出制御部230に送信される。
次に、音ランプ制御部260を図10に基づいて説明する。図10は、音ランプ制御部260に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。音ランプ制御部260に設けられた音ランプ制御基板260aには、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素(図示略)とサウンドジェネレータ(図示略)が設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。
図10に示すように、音ランプ制御部260には、ランプインタフェース基板261を介して、各種盤面LED基板263、各種遊技枠部LED基板264等が接続されている。ランプインターフェース基板261は、各種ランプ類の駆動回路が設けられており、音ランプ制御基板260aから独立した別基板として構成されている。なお、盤面LED基板263には、装飾部材50の装飾ランプ基板54が含まれている。
盤面LED基板263および遊技枠LED基板264には、遊技効果LED基板等が接続されている。これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。
さらに、音ランプ制御部260にはアンプ基板265が接続されている。アンプ基板265にはスピーカ266および音量スイッチ基板267が接続されている。スピーカ266からは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等が出力される。音量スイッチ基板267は、図示しない音量スイッチの操作に従ってスピーカ266の出力音量の設定を行うものである。
また、音ランプ制御部260には、モード切替スイッチ268および演出スイッチ5d、5eが接続されている。モード切替スイッチ268はディップスイッチとして構成されており、電源投入時に遊技場従業員が操作する。モード切替スイッチ268により、演出図柄表示装置25における背景や出現するキャラクタの変更等を行うことができる。
次に、図柄制御部280を図11に基づいて説明する。図11は、図柄制御部280に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。本実施例の図柄制御部280には、2つの図柄制御基板280a、280bが設けられている。これらの図柄制御基板280a、280bには、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいて音ランプ制御260に接続されている。
図11に示すように、第1図柄制御基板280aには第1図柄表示装置24が接続され、第2図柄制御基板280bには第2図柄表示装置25が接続されている。図柄制御部280の各図柄制御基板280a、280bは、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25の表示制御を行う。また、第1図柄制御基板280aのROMには、普通図柄および特別図柄の画像データ等が格納されており、第2図柄制御基板280bのROMには、演出用図柄の画像データ等が格納されている。
次に、図柄制御基板280a、280bの回路構成について説明する。第1図柄制御基板280aと第2図柄制御基板280bの回路構成は同一なので、第1図柄制御基板280aの回路構成についてのみ説明する。
図12は、第1図柄制御基板280aの主要な演算回路構成要素を示している。図12に示すように、第1図柄制御基板280aにはCPU500およびVDP501が搭載されている。VDP501には、コネクタ502を介して第1図柄表示装置24が接続されている。さらに第1図柄制御基板280aには、クロック周波数発生回路503が設けられている。なお、CPU500が本考案におけるクロック周波数選択手段の一具体例を示し、クロック周波数発生回路503が本考案におけるクロック周波数発生手段の一具体例を示している。
クロック周波数発生回路503は、液晶表示装置における映像表示動作タイミングの基準となるドットクロック周波数を複数発生させることができるように構成されている。本実施例のクロック発生回路503は、2つの発振回路503a、503bを備えている。第1発振回路503aの発振周波数は25MHzであり、解像度がVGAの液晶表示装置に対応している。第2発振回路503bの発振周波数は40MHzであり、解像度がSVGAの液晶表示装置に対応している。
クロック周波数発生回路503のクロック周波数に切り替えについて説明する。クロック周波数発生回路503の周波数は、CPU500から各発振回路503a、503bのINHに入力するYGV_DTCKSEL信号により切り替わる。それぞれの発振回路503a、503bは、INHがLOWになると有効になる。
第1図柄制御基板280aでいずれのクロック周波数が選択されるかは、例えばROMにクロック周波数選択データとして書き込んでおけばよい。CPU500は、ROMに書き込まれたクロック周波数選択データに基づいて、YGV_DTCKSELをLOWまたはHIGHに切り替える。なお、本実施例においては、第1図柄制御基板280aではSVGAに対応するクロック周波数(40MHz)が選択されるようになっており、第2図柄制御基板280bではVGAに対応するクロック周波数(25MHz)が選択されるようになっている。
CPU500からのYGV_DTCKSELがLOWの場合には、第1発振回路503aのINHがLOWとなり、第1発振回路503aが有効になる。YGV_DTCKSELからのLOW信号は、NOT回路で反転してHIGHになり、第2発振回路503bのINHに入力する。この結果、第2発振回路503bのINHがHIGHとなり、第2発振回路503bが無効になる。したがって、CPU500からのYGV_DTCKSELがLOWである場合には、第1発振回路503aが有効になり、VGAのクロック周波数(25MHz)が選択される。
CPU500からのYGV_DTCKSELがHIGHの場合には、第1発振回路503aのINHがHIGHとなり、第1発振回路503aが無効になる。YGV_DTCKSELからのHIGH信号は、NOT回路で反転してLOWになり、第2発振回路503bのINHに入力する。この結果、第2発振回路503bのINHがLOWとなり、第2発振回路503bが有効になる。したがって、CPU500からのYGV_DTCKSELがHIGHである場合には、第2発振回路503bが有効になり、SVGAのクロック周波数(40MHz)が選択される。
以上のように、図柄制御基板280a、280bに複数のドットクロック周波数を選択可能なクロック周波数発生回路503を設けることで、同一の図柄制御基板280a、280bでVGAやSVGAといったドットクロック周波数が異なる複数の液晶表示装置を選択して用いることができる。これにより、VGAやSVGAといったクロック周波数が異なる液晶表示装置に対してそれぞれ専用の図柄制御基板を用意する必要がない。このため、本実施例のような同一盤面にVGAとSVGAからなる2つの液晶表示装置が設けられた遊技機において、それぞれの液晶表示装置に対応する図柄制御基板を共通化することができる。
また、1つの液晶表示装置が設けられた遊技機において、本実施例の図柄制御基板を設け、液晶表示装置の種類に応じたドットクロック周波数に切り替えることで、盤面交換により同一盤面でVGAの液晶表示装置が設けられた盤面とSVGAの液晶表示装置が設けられた盤面が用いられる場合にも対応できる。これは、例えばVGAの液晶表示装置からSVGAの液晶表示装置に移行する過程において、これらが混在して用いられる過渡期に特に有効である。
このように、本実施例の図柄制御基板の構成によれば、同一盤面に解像度が異なる2つの液晶表示装置が設けられた遊技機と、1つの液晶表示装置が設けられた盤面構成で、盤面交換により解像度が異なる液晶表示装置が用いられる遊技機とで、図柄制御基板を共通化することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施例では、本考案をパチンコ遊技機に適用した例について説明したが、これに限らず、本考案は液晶表示装置を駆動制御する図柄制御基板を備える遊技機であれば適用可能であり、いわゆる羽根物や権利物と呼ばれる遊技機やアレンジボール遊技機、雀球遊技機といった組合せ式遊技機、スロットマシン等にも適用可能である。
また、上記実施例では、クロック周波数発生手段としてのクロック周波数発生回路503でVGAとSVGAに対応する2つのクロック周波数を発生させるように構成したが、これに限らず、3種類以上の解像度が異なる液晶表示装置に対応できるように、図柄制御基板280aで3つ以上の異なるクロック周波数を発生させるように構成してもよい。
また、上記実施例では、クロック周波数発生手段としてのクロック周波数発生回路503に発振周波数が異なる発振回路503a、503bを設けて複数のクロック周波数を生成したが、これに限らず、分周回路を用いて複数のクロック周波数を生成するように構成してもよい。
本発明の実施例に係る遊技機を示す正面図である。 遊技機の盤面構成を示す正面図である。 遊技機の背面図である。 電子制御装置の構成を示すブロック図である。 主制御部のCPUの構成を示すブロック図である。 盤面中継基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 遊技枠中継基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 払出制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 発射制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 音ランプ制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 図柄制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 図柄制御基板の主要な演算回路構成要素を示すブロック図である。
符号の説明
1…遊技機、20…遊技盤、24…第1図柄表示装置、25…第2図柄表示装置、200…主制御部、230…払出制御部、250…発射制御部、260…音ランプ制御部、280…図柄制御部、280a…第1図柄制御基板、280b…第2図柄制御基板、500…CPU(クロック周波数選択手段)、501…VDP、503…クロック周波数発生回路(クロック周波数発生手段)、503a…第1発振回路、503b…第2発振回路。

Claims (2)

  1. 画面解像度がSVGAの第1図柄表示装置と、画面解像度がVGAの第2図柄表示装置と、前記第1図柄表示装置および前記第2図柄表示装置をそれぞれ駆動制御することが可能であるとともに、前記第1図柄表示装置および前記第2図柄表示装置のそれぞれに対応して設けられた複数の図柄制御基板とを備え、
    前記図柄制御基板には、前記第1図柄表示装置および前記第2図柄表示装置のそれぞれに対応する2つのドットクロック周波数を発生可能なクロック周波数発生手段と、前記クロック周波数発生手段にて発生するドットクロック周波数を選択するクロック周波数選択手段とが設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 画面解像度がSVGAの第1図柄表示装置と、画面解像度がVGAの第2図柄表示装置と、前記第1図柄表示装置および前記第2図柄表示装置をそれぞれ駆動制御することが可能な図柄制御基板とを備え、
    前記図柄制御基板には、前記第1図柄表示装置および前記第2図柄表示装置のそれぞれに対応する2つのドットクロック周波数を発生可能なクロック周波数発生手段と、前記クロック周波数発生手段にて発生するドットクロック周波数を選択するクロック周波数選択手段とが設けられていることを特徴とする遊技機。
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