JP3120934B2 - ループ状線材の電解処理の異常検出方法 - Google Patents
ループ状線材の電解処理の異常検出方法Info
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- JP3120934B2 JP3120934B2 JP05325411A JP32541193A JP3120934B2 JP 3120934 B2 JP3120934 B2 JP 3120934B2 JP 05325411 A JP05325411 A JP 05325411A JP 32541193 A JP32541193 A JP 32541193A JP 3120934 B2 JP3120934 B2 JP 3120934B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋼等のループ状線材の酸
洗、めっき等の電解処理における電解処理槽内の異常を
検出する方法に関する。
洗、めっき等の電解処理における電解処理槽内の異常を
検出する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄鋼の線径が約１〜４mmのループ状線材
の電解処理用の整流器には定電流制御で使用した場合に
おいて、ループ状線材の供給量の変動および抵抗値が変
動した場合、自動的に整流器の電圧を制御し、槽内の電
流密度を安定させている。もし、電解槽内で電極板と線
材が接触し短絡状態で運転された場合、定電流制御であ
るために電圧が下降し、電解処理がされない状態で搬送
され、次の工程で作業者の検査によって発見することに
より処理されている。
の電解処理用の整流器には定電流制御で使用した場合に
おいて、ループ状線材の供給量の変動および抵抗値が変
動した場合、自動的に整流器の電圧を制御し、槽内の電
流密度を安定させている。もし、電解槽内で電極板と線
材が接触し短絡状態で運転された場合、定電流制御であ
るために電圧が下降し、電解処理がされない状態で搬送
され、次の工程で作業者の検査によって発見することに
より処理されている。
【０００３】また、電解槽内の搬送チェーンの破断等で
ループ状線材が槽内で滞留した場合を図３に示した従来
の方法で説明すると、滞留したループ状線材１′が検出
用バー２０に接触し、軸２４を介して矢印Ｆの如く回動
させ、検出用バー２０がノブ２２をたたいてノブリミッ
トスイッチ２３を作動させ、警報を発している。これは
動作が不正確であるため、発見が遅れた場合、不良品が
多く発生し、復旧に多くの時間を要する。また、ループ
状線材が浮き上がった場合、検出バー２０で異常発生の
要因となっている。
ループ状線材が槽内で滞留した場合を図３に示した従来
の方法で説明すると、滞留したループ状線材１′が検出
用バー２０に接触し、軸２４を介して矢印Ｆの如く回動
させ、検出用バー２０がノブ２２をたたいてノブリミッ
トスイッチ２３を作動させ、警報を発している。これは
動作が不正確であるため、発見が遅れた場合、不良品が
多く発生し、復旧に多くの時間を要する。また、ループ
状線材が浮き上がった場合、検出バー２０で異常発生の
要因となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した実
状に鑑みてループ状線材の電解槽内での電極とループ状
線材の短絡状態、線材の滞留、減少等を検出して種々の
トラブル、電解未処理線材の発生を速やかに発見する異
常検出方法を提供することにある。
状に鑑みてループ状線材の電解槽内での電極とループ状
線材の短絡状態、線材の滞留、減少等を検出して種々の
トラブル、電解未処理線材の発生を速やかに発見する異
常検出方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、連続し
て搬送される横置ループ状線材の電解処理方法におい
て、線材搬送ラインに沿って電極板を配置し、電極板と
横置ループ線材間に直流電力を印加し、電極板と横置ル
ープ線材間の変動電圧を検知して該変動電圧を標準電圧
と比較して電解処理槽内の異常を検出することにある。
て搬送される横置ループ状線材の電解処理方法におい
て、線材搬送ラインに沿って電極板を配置し、電極板と
横置ループ線材間に直流電力を印加し、電極板と横置ル
ープ線材間の変動電圧を検知して該変動電圧を標準電圧
と比較して電解処理槽内の異常を検出することにある。
【０００６】
【作用】以下に本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図１は本発明を実施する電解処理の内、めっき装置およ
びその回路を模式的に示す概要図である。めっきされる
ループ状線材１は、搬送コンベア８から矢印Ｅ方向にめ
っき槽１１内のコンベア９を経由して次工程への搬送コ
ンベア１０によって搬出される。めっき用の電力は直流
電源２から陽極が電らん４を介して電極６へ、また陰極
は電圧調整器７を経て電らん５を介して給電ローラ３，
３′によってループ状線材１に給電される。直流電源２
の２次側の電圧を検出アンプ１４で常時監視している。
めっき槽１１はめっき液のオーバーフロー式でめっき槽
１１の液と低部液槽１２に滞留する液との循環式になっ
ている。ループ状線材はめっき槽１１の上流側壁に設け
た絞りローラ１３を有する通過口を通って搬入され、め
っき槽内のコンベア９へ供給され、絞りローラ１３′を
有する出口より、コンベア１０に搬送される。
図１は本発明を実施する電解処理の内、めっき装置およ
びその回路を模式的に示す概要図である。めっきされる
ループ状線材１は、搬送コンベア８から矢印Ｅ方向にめ
っき槽１１内のコンベア９を経由して次工程への搬送コ
ンベア１０によって搬出される。めっき用の電力は直流
電源２から陽極が電らん４を介して電極６へ、また陰極
は電圧調整器７を経て電らん５を介して給電ローラ３，
３′によってループ状線材１に給電される。直流電源２
の２次側の電圧を検出アンプ１４で常時監視している。
めっき槽１１はめっき液のオーバーフロー式でめっき槽
１１の液と低部液槽１２に滞留する液との循環式になっ
ている。ループ状線材はめっき槽１１の上流側壁に設け
た絞りローラ１３を有する通過口を通って搬入され、め
っき槽内のコンベア９へ供給され、絞りローラ１３′を
有する出口より、コンベア１０に搬送される。
【０００７】ループ状線材１がめっき槽内１１の搬送コ
ンベア８の上で何らかの障害で浮き上がり、ループ状線
材１がめっき用電極と接触した場合、または搬送チェー
ンのどれかが破断してループ状線材１がめっき槽内１１
で滞留し電極６と接触した場合、短絡電流が発生し、電
解用整流器２が定電流制御であるため２次側電圧は急激
に降下する。
ンベア８の上で何らかの障害で浮き上がり、ループ状線
材１がめっき用電極と接触した場合、または搬送チェー
ンのどれかが破断してループ状線材１がめっき槽内１１
で滞留し電極６と接触した場合、短絡電流が発生し、電
解用整流器２が定電流制御であるため２次側電圧は急激
に降下する。
【０００８】また、めっき槽前の工程で、ループ状線材
１が滞留した場合、めっき槽以降の搬送チェーン８，
９，１０は動いているため、電解処理槽１１内のループ
状線材１はループ状が伸びて線材が少ない状態となり、
めっき用直流電源２の２次側電圧は、定電流制御で徐々
に整流器２の定格電圧まで上昇する。
１が滞留した場合、めっき槽以降の搬送チェーン８，
９，１０は動いているため、電解処理槽１１内のループ
状線材１はループ状が伸びて線材が少ない状態となり、
めっき用直流電源２の２次側電圧は、定電流制御で徐々
に整流器２の定格電圧まで上昇する。
【０００９】よって、めっき用直流電源２の２次側電圧
を電圧検出アンプ１４で測定し、電圧検出アンプに別途
に設定した検出時間および検出電圧により２次側電圧の
変動の時間、電圧が超えた場合、リレー１５を作動させ
て電解処理における異常を検出する。以上は、めっき工
程の例で説明したが、ループ状線材の酸洗の場合であっ
ても同様の要領で実施できる。
を電圧検出アンプ１４で測定し、電圧検出アンプに別途
に設定した検出時間および検出電圧により２次側電圧の
変動の時間、電圧が超えた場合、リレー１５を作動させ
て電解処理における異常を検出する。以上は、めっき工
程の例で説明したが、ループ状線材の酸洗の場合であっ
ても同様の要領で実施できる。
【００１０】
【実施例】本発明の実施例を図２の作動時の電圧変動グ
ラフの模式図で説明する。図２は各種異常状態の２次電
圧の例を１つのグラフにまとめて示したものである。実
施例として、供給速度８００ｍ/minで径３．０mmの線材
がコイラーでループ状に搬送されるコンベア上に載置さ
れ、コンベア速度５．２ｍ/minの例で説明する。ループ
状線材が定常状態でめっきされている時の電源の２次電
圧が５．３Ｖの設定で制御されている電解整流器２の２
次側電圧はループ状線材１と電解用電極６と接触して短
絡状態になると、電圧は記号Ａで示すように５．３Ｖか
ら０Ｖに急激に下降し、その時間が設定時間以上の場合
は警報が出力される。
ラフの模式図で説明する。図２は各種異常状態の２次電
圧の例を１つのグラフにまとめて示したものである。実
施例として、供給速度８００ｍ/minで径３．０mmの線材
がコイラーでループ状に搬送されるコンベア上に載置さ
れ、コンベア速度５．２ｍ/minの例で説明する。ループ
状線材が定常状態でめっきされている時の電源の２次電
圧が５．３Ｖの設定で制御されている電解整流器２の２
次側電圧はループ状線材１と電解用電極６と接触して短
絡状態になると、電圧は記号Ａで示すように５．３Ｖか
ら０Ｖに急激に下降し、その時間が設定時間以上の場合
は警報が出力される。
【００１１】また、めっき槽１１内でループ状線材と電
極６が接触しても記号Ｂ，Ｃの如く短時間（１秒以内）
の場合には、警報発生の設定時間内でリレー１５は働か
ずに搬送処理は継続される。記号Ｂは給電ローラ３，
３′とループ状線材１との接触不良が短時間発生した場
合、また記号Ｃはループの乱れによって線材が電極６に
瞬間的に接触した場合である。
極６が接触しても記号Ｂ，Ｃの如く短時間（１秒以内）
の場合には、警報発生の設定時間内でリレー１５は働か
ずに搬送処理は継続される。記号Ｂは給電ローラ３，
３′とループ状線材１との接触不良が短時間発生した場
合、また記号Ｃはループの乱れによって線材が電極６に
瞬間的に接触した場合である。
【００１２】さらに、電解処理槽であるめっき槽１１に
ループ状線材１が供給不足によって直線状になっていく
と記号Ｄの如く５Ｖから１０Ｖに上昇し、その時間が設
定時間以上の場合は警報が出力される。一方、２次電圧
が設定時間、設定電圧を超えず元の定常状態に復帰すれ
ば警報は出力されない。このような異常なトラブルのケ
ースと警報発生の状態を表１に示す。
ループ状線材１が供給不足によって直線状になっていく
と記号Ｄの如く５Ｖから１０Ｖに上昇し、その時間が設
定時間以上の場合は警報が出力される。一方、２次電圧
が設定時間、設定電圧を超えず元の定常状態に復帰すれ
ば警報は出力されない。このような異常なトラブルのケ
ースと警報発生の状態を表１に示す。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【発明の効果】本発明により、電解処理におけるループ
状線材の異常が正確に検出できるため、電解処理製品の
品質向上、歩留り向上に貢献する。
状線材の異常が正確に検出できるため、電解処理製品の
品質向上、歩留り向上に貢献する。
【図１】本発明の実施例を示すめっき槽および回路の模
式図である。
式図である。
【図２】電解処理槽内で発生する異常時の整流器の２次
側電圧の変動状態を示すグラフである。
側電圧の変動状態を示すグラフである。
【図３】従来の電解処理槽内の異常検出装置例を示す概
要図である。
要図である。
１ ループ状線材 ２ 直流電源 ３ 給電ローラ ４ 陽極電らん ５ 陰極電らん ６ 陽極 ７ 電圧調整器 ８ 搬送コンベア ９ 搬送コンベア １０ 搬送コンベア １１ めっき槽 １２ 低部液槽 １３，１３′ 絞りローラ １４ 検出アンプ １５ リレー １６ パイロットランプ １７ 警報器 ２０ 正常検出バー ２１ 傾斜検出バー ２２ ノブ ２３ 検出器 ２４ 検出バー回動軸 Ａ 長時間短絡 Ｂ 短時間給電不良 Ｃ 短時間短絡 Ｄ 線材供給不足 Ｅ 搬送方向矢印 Ｆ 検出バー回動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C25F 7/00 C25D 7/06 C25D 21/12 C25F 1/06
Claims (1)
- 【請求項１】 連続して搬送される横置ループ状線材の
電解処理方法において、線材搬送ラインに沿って電極板
を配置し、電極板と横置ループ線材間に直流電力を印加
し、電極板と横置ループ線材間の変動電圧を検知して該
変動電圧を標準電圧と比較して電解処理槽内の異常を検
出することを特徴とするループ状線材の電解処理の異常
検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05325411A JP3120934B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ループ状線材の電解処理の異常検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05325411A JP3120934B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ループ状線材の電解処理の異常検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180097A JPH07180097A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3120934B2 true JP3120934B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18176548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05325411A Expired - Fee Related JP3120934B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ループ状線材の電解処理の異常検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3120934B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5676884B2 (ja) * | 2010-01-27 | 2015-02-25 | 日東電工株式会社 | めっき装置およびめっき装置の配線検査方法 |
| US10094038B2 (en) * | 2015-04-13 | 2018-10-09 | Lam Research Corporation | Monitoring electrolytes during electroplating |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP05325411A patent/JP3120934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07180097A (ja) | 1995-07-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |