JP3120930U

JP3120930U - ルアー保持具

Info

Publication number: JP3120930U
Application number: JP2006000823U
Authority: JP
Inventors: 昌也塩谷
Original assignee: 昌也塩谷
Priority date: 2006-02-09
Filing date: 2006-02-09
Publication date: 2006-04-20
Anticipated expiration: 2016-02-09

Abstract

【課題】前側アイにのみフックを有するルアーをラインに結着した状態でロッドを携行、移動等する際、当該ルアーをテンションをかけた安定状態に保持することができる簡易な構成のルアー保持具を提供することを課題とする。
【解決手段】前側及び後側にアイ２、３を備え、前記前側アイ２にのみフック４を取り付けて使用するタイプのルアー１をライン１１取付時において保持するための保持具であって、前記保持具は、ロッド１０に巻回固定可能なベルト部５と、前記ベルト部５の一端に設置され、前記ルアー１の後側アイ３に引掛け可能な掛止フック６とから成る。
【選択図】図３

Description

本考案はルアー保持具、より詳細には、ラインに取り付けられたルアーの全体を、テンションのかかった安定状態に保持することができるルアー保持具に関するものである。

一般のルアーフィッシングにおいて使用されるルアーは、目的の魚の種類によってスプーン、ジグ、プラグ等、仕様が異なる多種多用なものが用意され、釣人は各種のルアーをルアーボックス等に格納し、釣り場において選択して使用する。

船で釣り場に向かうときや釣り場を変えるようなとき、ラインに対するルアーの付け外しが面倒なために、ルアーは付けたままとされることが多い。その場合、ルアーを確固と保持しないと、振動等によって振れてロッドに強く当たり、ロッド及びルアーが傷付くおそれがある。

この問題を解決する手段として、特開２００２−３６０１４１号公報記載の発明がある。この発明は、ロッドの先端部分において、ルアーとトレブル・フック（ダブル・フック、シングル・フックの場合もある。）の全体を保護カバーで包むというものである。

しかし、この方法の場合、ルアーを最も細いロッドの先端部において保持するため、その重量でロッド先端が破損されるおそれがあり、また、保護カバーはロッドから分離されているために、不使用時に紛失するおそれがある。

また、同様の課題を解決するものとして、特開平１１−３４６６０６号公報記載の発明がある。これは、ルアーのトレブル・フックを引掛けるための係止部を備えた環状部材をロッドに嵌着し、その係止部にトレブル・フックを引掛けてラインにテンションをかけるというものである。

ところで、一般のルアーにおいては、フックはルアー本体の後部に、あるいは、後部と腹部とに配置されているが（図４（Ｂ））、最近行われるようになったバーチカルジギング等のルアー釣り法において用いられるルアーは、前側及び後側にアイを有していて、前側アイにのみフック（シングルフックが多い）が取り付けられている（図４（Ａ））。このようなフロントフックタイプのルアーを上記環状部材を用いて保持すると、前部に存在するフックを係止部に引掛けることになるため、後部がフリーとなり、揺動してその後部がロッドに当たり、ロッド及びルアーが傷付くおそれがある。フックをロッドのガイドに引掛ける場合も、同じ結果となる（図５）。

特開２００２−３６０１４１号公報特開平１１−３４６６０６号公報

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、前側アイにのみフックを有するルアーをラインに結着した状態でロッドを携行、移動等する際、当該ルアーをテンションをかけた安定状態に保持することができる簡易な構成のルアー保持具を提供することを課題とする。

上記課題を解決するための請求項１に係る考案は、前側及び後側にアイを備え、前記前側アイにのみフックを取り付けて使用するタイプのルアーをライン取付時において保持するための保持具であって、前記保持具は、ロッドに巻回固定可能なベルト部と、前記ベルト部の一端に設置され、前記ルアーの後側アイに引掛け可能な掛止フックとから成るルアー保持具である。

好ましくは、前記掛止フックは、前記ベルト部の一端に設置されて前記ベルト部の他端が挿通されるカンに取り付けられ、前記ベルト部は、一端部の一面に配備した面ファスナーと、他端部の前記面ファスナー配備側と反対面に配備した面ファスナーとを介してロッドに巻回固定可能にされる。

本考案に係るルアー保持具は、フリー状態となる尾部側の後部アイが、ルアー保持具の掛止フックに掛止された状態でテンションがかけられるため、振動を受けても揺れ動くことがない。従って、携行移動時等において、ルアーがロッドに強く衝突することが確実に阻止され、以てロッド及びルアーが傷付くことが防止され、また、ルアー保持のためにルアーのフックを利用しないので、フックを損傷することもないという効果を奏する。更に、本考案に係るルアー保持具は、構成簡易で取扱いやすく、廉価にて供給し得るものである。

以下、図面に基いて、本考案を実施するための最良の形態について説明する。図１（Ａ）は、本考案に係るルアー保持具１の表面側を示し、図１（Ｂ）はその裏面側を示している。本考案において対象とするルアー１は、前側及び後側にアイ２、３を備え、前側アイ２にシングル・フック等のフック４を取り付けたものであり（図４（Ａ））、ライン１１は前側アイ２に結着され、後側アイ３はフリーの状態となっている。

図１に示される本考案に係るルアー保持具は、ロッド１０に巻回固定可能なベルト部５と、ベルト部５の一端に設置される掛止フック６とから成る。ベルト部５は、ロッド１０に一巻きした後、端部同士の連結が可能に構成される。例えば、ベルト部５の一端部の表面に配備した面ファスナー７を、ベルト部５の他端部の裏面に配備した面ファスナー８に固着する方法が最も簡便である。

掛止フック６は、後側アイ３に引掛かり得る任意の形状となし得る。掛止フック６は、ベルト部５の一端に直接固定してもよいが、好ましくは、図示したように、そこに設置された適宜形状のカン９に取り付けるようにする。

この実施形態の場合は、ベルト部５をロッド１０に巻き付け、面ファスナー７側端部をカン９に挿通し、面ファスナー７を対向する面ファスナー８に圧接して連結する（図２、図３）。そして、掛止フック６を後側アイ３に引掛け、リール１２を巻上げてライン１１を緊張させ、その状態でロックする（図３）。かくしてルアー１は、ロッド１０から少し離れた位置に保持されるので、振動等によって振れて、尾部がロッド１０に強く当たることが回避され、以てロッド１０及びルアー１が損傷することが防止される。また、ルアー１の保持にそれ自体のフック４を用いないので、フック４を損傷することもない。なお、図３における符号１３は、ライン１１を通すガイドを示している。

この考案をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この考案の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この考案は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。

本考案に係るルアー保持具の一実施形態の表裏を示す図である。本考案に係るルアー保持具の一実施形態の使用状態図（ロッドは省略してある）である。本考案に係るルアー保持具の一実施形態の使用状態図である。釣り方の違いによるルアーの種類を説明するための図である。従来のルアー保持具における不都合を説明するための図である。

符号の説明

１ルアー
２前側アイ
３後側アイ
４フック
５ベルト部
６掛止フック
７、８面ファスナー
１１ライン
１２リール
１３ガイド

Claims

前側及び後側にアイを備え、前記前側アイにのみフックを取り付けて使用するタイプのルアーをライン取付時において保持するための保持具であって、前記保持具は、ロッドに巻回固定可能なベルト部と、前記ベルト部の一端に設置され、前記ルアーの後側アイに引掛け可能な掛止フックとから成るルアー保持具。
前記掛止フックは、前記ベルト部の一端に設置されて前記ベルト部の他端が挿通されるカンに取り付けられる、請求項１に記載のルアー保持具。
前記ベルト部は、一端部の一面に配備した面ファスナーと、他端部の前記面ファスナー配備側と反対面に配備した面ファスナーとを介してロッドに巻回固定可能である請求項１に記載のルアー保持具。