JP3120928B2 - キャッシュメモリの制御回路 - Google Patents

キャッシュメモリの制御回路

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JP3120928B2
JP3120928B2 JP05169047A JP16904793A JP3120928B2 JP 3120928 B2 JP3120928 B2 JP 3120928B2 JP 05169047 A JP05169047 A JP 05169047A JP 16904793 A JP16904793 A JP 16904793A JP 3120928 B2 JP3120928 B2 JP 3120928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセッサと主記憶装
置との間に設けられるキャッシュメモリの制御回路に係
り、特に複数のバンクに区画された構成を有するキャッ
シュメモリの制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平3−25755
4号公報に開示されるごとく、電子計算装置やマイクロ
プロセッサ等において、図8に示すように、中央演算装
置1と主記憶装置2とを備えるとともに、主記憶装置1
とは別に、データメモリ3b,タグメモリ3a,ヒット
検出部3c等を内蔵したキャッシュメモリ3を設け、ア
クセス頻度の高いデータを検知して、これをキャッシュ
メモリ3にも格納しておくことで、演算速度を高くしよ
うとするものは公知の技術である。
【0003】また、例えば特開平2−90345号公報
に開示されるごとく、キャッシュメモリとともに、アド
レス空間を拡張するための拡張アドレス情報を記憶する
バンクレジスタを設けて、バンク機能を有する主記憶装
置とキャッシュメモリとを併用したメモリシステムも公
知の技術である。
【0004】ところで、近年、かかるキャッシュメモリ
を設けたマイクロプロセッサ等の性能の向上は目覚し
く、内蔵されるキャッシュメモリの容量も増え続けてい
る。そして、キャッシュ容量の増加と共にヒット率が向
上したため、外部バスのアクセスペナルティによるシス
テム性能の低下が激減し、代わりにキャッシュアクセス
ペナルティによるシステム性能の低下が問題となりはじ
めている。
【0005】ここで、複数のバンクに区画されたいわゆ
るバンク構成を有するキャッシュメモリの制御回路の例
について、以下、図面を参照しながら、説明する。
【0006】図6は従来のキャッシュメモリの制御回路
の構成を示すものである。入力されるアドレス信号ADD
は、7ビットのインデックス部ADDi と24ビットのタ
グ部ADDt とからなる。キャッシュメモリは2つのバン
クX,Yに区画されており、各バンクX,Yには、タグ
メモリ11x,11yとデータメモリ12x,12yと
が配設されている。さらに、各バンクX,Yには、アド
レス信号ADDのタグ部ADDt とタグメモリ11xから出
力される比較用アドレスMt とを比較して、両者が一致
したときにそれぞれ一致信号Scoを出力するアドレス比
較器13x,13yが配置されている。
【0007】また、クロックは第1相クロックph1 と第
2相クロックph1 とからなり、該各クロックph1 及びph
2 は、各々同じ周期でかつ第2相クロックph1 が第1相
クロックよりも1/2周期だけ遅れてHi−Lowのサ
イクルを繰り返すものである。つまり、互いに逆相に構
成されている。そして、制御回路中には、信号を第1相
クロックph1 ,第2相クロックph2 にそれぞれ同期させ
る第1相ラッチ回路L1 ,第2相ラッチ回路L2 が配設
されている。そして、45は、データの書込み,読出の
区別を指令する書き込みモード信号Swin と後述の書込
み指令信号Swrとの論理積をライトアクセスヒット信号
Swah として出力するライトアクセスヒット信号生成回
路45である。44は、第2相ラッチ回路L2 により第
2相クロックph2 に同期されたライトアクセスヒット信
号Swah の反転論理とクロック信号ph1 との論理積をイ
ネーブル信号Senとして出力するイネーブル信号生成回
路である。43は、アドレス信号ADDのインデックス部
ADDi をラッチしてキャッシュアクセス用アドレスADD
acとして出力するアドレスラッチ回路である。
【0008】そして、上記各バンクX,Yの出力側に
は、アドレス比較器13x,13yの出力Sco,Scoの
論理和をヒット信号Shit として出力するヒット信号生
成回路48と、該ヒット信号生成回路48の出力Shit
と上述のライトアクセスヒット信号Swah1の反転論理と
の論理積を書込み指令信号Swrとして出力する論理積演
算器49とが配置されている。
【0009】また、タグメモリ11x,11yは、キャ
ッシュアクセス用アドレスADDcacによってアクセスさ
れて、それぞれ比較用アドレスMtを出力し、データメ
モリ12x,12yはキャッシュアクセス用アドレスA
DDacによってアクセスされそれぞれ読みだしデータを出
力する。
【0010】以上のように構成されたキャッシュメモリ
の制御回路の動作について、以下、図7のタイミングチ
ャートを用いて説明する。なお、図7では、ゲート等に
おける遅延時間が加味された形で描かれているので、各
信号の波形がクロックph1 ,ph2 に対してずれて描かれ
ている。図7は、書き込みがバンク1でヒットし、続い
て読みだし要求があってバンク2でヒットした場合の、
主要な信号の動作を表す図である。同図で、第1相クロ
ックph1 はクロックサイクル1a,2a,3a…でHi
になり、第2相クロックph2 は、クロックサイクル1
b,2b,3b,…でHiになるとする。DATA は、デ
ータメモリ12x,12yから出力され、あるいはデー
タメモリ12x,12yに入力されるデータである。同
図には、上方から順に、上記クロックph1,ph2 、データ
DATA 、書き込みモード信号Swin(Hiで書込みモー
ド、Lowで読みだしモードを示す),ライトアクセス
ヒット信号Swah ,入力アドレス信号ADDのインデック
ス部ADDi 、入力アドレス信号ADDのタグ部ADDt 、キ
ャッシュアクセス用アドレスADDac及びヒット信号Shi
t の状態が示されている。
【0011】まず、クロックサイクル1aで、アドレス
(A)のインデックス部(Ai )が入力インデックス部
ADDi として入力されると、キャッシュアクセス用アド
レスADDacとしてクロックサイクル1bでそのまま出力
される。そして、タグメモリ11x,11yからアドレ
ス(A)のインデックス部(Ai)に相当する比較用ア
ドレス(Mt)が出力され、アドレス比較器13x,1
3yでアドレス(A)のタグ部(At)と比較される。
このとき、第1バンクXで比較した結果両者が一致する
と、アドレス比較器13xから一致信号Scoがクロック
サイクル2aで出力される。一致信号Scoが出力された
ことにより、ヒット信号Shit が出力され書込み指令信
号Swrが出力される。クロックサイクル2aでは書き込
みモード信号Swin がHiとなっているので、クロック
サイクル2aでライトアクセスヒット信号Swah がHi
となり、クロックサイクル2b,3aの間キャッシュア
クセス用アドレスADDacとしてアドレス(A)が保持さ
れ、クロックサイクル3aでデータがデータメモリ12
xに書き込まれる。
【0012】次に、クロックサイクル3aでライトアク
セスヒット信号Swah がLowとなり、クロックサイク
ル3bでアドレス(B)のインデックス部(Bi )がキ
ャッシュアクセス用アドレスADDacとして出力される
と、それに応じて、タグメモリ11x,11yからアド
レス(B)のインデックス部(Bi )に相当する比較用
アドレスMt が出力され、アドレス(B)のタグ部(B
t )と比較されて、第2バンクYで比較した結果両者が
一致すると、一致信号Scoがクロックサイクル4aで出
力される。その結果、ヒット信号Shit が出力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、キャッシュメモリの書き込みを行なう
際、1サイクル目でキャッシュヒットを判定し、2サイ
クル目でデータをキャッシュメモリへ書き込むので、キ
ャッシュメモリへの書き込みに2サイクル必要とすると
いう問題点を有していた。
【0014】一方、例えば特開平2−156351号公
報に開示されるように、電子計算機の中央演算装置と主
記憶装置との間にデータメモリを配置し、このデータメ
モリに蓄えられたデータの主記憶装置におけるアドレス
をタグメモリに格納しておき、中央演算装置からプロセ
ッサアドレスデータが出力されると、このプロセッサア
ドレスデータとそれに対応してタグメモリから出力され
たアドレスデータとを比較して、ヒット,ミスヒットの
判定を行うとともに、アドレスを変換する回路を設け、
さらに、データリード時にはプロセッサアドレスデータ
を取り込んでそのまま出力する一方データライト時には
プロセッサデータを所定サイクル分だけ遅延させるよう
アドレスを切換える回路とを設けることにより、読出と
書込みを同時に行うようにしたものがある。しかるに、
このようなアドレス番号の変換を伴うと、後に別の処理
が必要となり、必ずしも演算速度を高速化し得るとは限
らない。
【0015】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、キャッシュメモリの制御回路を、連
続したサイクルで書込みを可能とする構成にすること
で、演算速度の高速化を図ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のキャッシュメモ
リの制御回路は、キャッシュメモリが複数個のバンクに
区画され、各バンクごとにタグメモリ及びデータメモリ
を配設してなるキャッシュメモリの制御回路であって、
上記タグメモリは、アクセス信号を受けたとき比較用ア
ドレスを出力するように構成されており、インデックス
部とタグ部とからなるアドレス信号をタグ部入力用信号
線及びインデックス部入力用信号線を介して上記各バン
クに入力するアドレス信号入力手段と、上記インデック
ス部入力用信号線から分岐されたインデックス部入力用
分岐線と、該インデックス部入力用分岐線に介設され、
アドレス信号のインデックス部を遅延させて出力するア
ドレス遅延手段と、上記各バンクに配置され、出力側が
上記タグメモリ及びデータメモリに接続され、入力側が
上記インデックス部入力用信号線及びインデックス部入
力用分岐線のアドレス遅延手段の出力に接続された信号
切換手段と、上記各バンクに配置され、入力端子が上記
タグ部入力用信号線と上記タグメモリの出力信号線とに
接続され、上記アドレス信号のタグ部と上記タグメモリ
から出力される比較用アドレスとを比較して、両者が一
致した時に一致信号を出力するアドレス比較手段と、上
記各バンクのうちいずれかのバンクから一致信号が出力
されたとき、当該アドレスに対応するデータを、当該一
致信号が出力されたバンクのデータメモリに書き込むよ
う制御する書込み動作制御手段と、上記各バンクに配置
され、上記アドレス比較手段による書き込みのための比
較の結果、自バンクのアドレス比較手段から一致信号が
出力されたとき、アドレス遅延手段の出力を選択して出
力するよう自バンクの上記信号切換手段を制御する選択
動作制御手段とを備えている。
【0017】上記第1のキャッシュメモリ制御回路にお
いて、選択信号を生成する選択信号生成手段と、入力側
が上記アドレス比較手段の出力及び上記選択信号生成手
段の出力に接続され、上記一致信号を受けかつ上記選択
信号が出力されていないときバンクヒット信号を出力す
るバンクヒット信号生成手段とを備え、上記選択信号生
成手段を、上記バンクヒット信号生成手段の出力と書き
込みモード信号とを入力し、バンクヒット信号が出力さ
れかつ書き込みモードである場合に、上記選択信号を出
力するように構成し、上記選択動作制御手段を、上記選
択信号生成手段から選択信号を受けたとき、上記アドレ
ス遅延手段の出力を選択するよう信号切換手段を制御す
るものとすることができる。
【0018】さらに、アクセス信号を受けたとき、該当
するアドレスがあるときには上記データメモリのデータ
を読み出すよう制御する読みだし動作制御手段と、書込
み動作制御手段が作動する書込みモードと読みだし動作
制御手段が作動する読みだしモードとに切換える出力を
有し、かつその出力が上記選択信号生成手段の入力側に
接続された動作モード切換手段とを備え、上記選択信号
生成手段を、バンクヒット信号を受け、かつ書込みモー
ドの時のみ選択信号を出力するように構成することがで
きる。
【0019】また、アドレス信号入力手段におけるアド
レス信号のインデックス部を一定の周期ごとにHi−L
owのサイクルを繰り返す第1相クロックに同期させる
一方、アドレス信号のタグ部を上記第1相クロックとは
同じ周期でかつ1/2周期だけ遅れてHi−Lowのサ
イクルを繰り返す第2相クロックに同期させて出力する
ように構成し、上記タグメモリからアドレス比較手段に
出力される比較用アドレス信号及び上記バンクヒット生
成手段に入力される選択信号を、上記第2相クロックに
同期させる第2相同期手段を備えることができる。
【0020】上記キャッシュメモリの制御回路におい
て、上記選択動作制御手段に、上記アドレス遅延手段の
出力及び上記選択信号生成手段の出力を、上記第1相ク
ロックに同期させる第1相同期手段を備えることができ
る。
【0021】上記キャッシュメモリの制御回路におい
て、アドレス信号入力手段を、書込み動作制御手段によ
るデータの書込みが行われているバンクが存在する状態
で、いずれのバンクでも一致信号が出力されなかったと
きには、次の比較のためのデータとして、前回の比較デ
ータを再び入力するように構成することができる。
【0022】上記キャッシュメモリの制御回路におい
て、上記アドレス遅延手段に、各バンクに共通のタイミ
ングでアドレス信号のインデックス部を遅延させる単一
の遅延回路を備えることができる。
【0023】
【作用】以上の構成により、上記キャッシュメモリの制
御回路では、あるバンクにおいて、アドレス比較手段に
よって、入力されたアドレスのタグ部とタグメモリから
出力される比較用アドレスとが比較され、両者が一致す
ると一致信号が出力される。このとき、当該バンクで
は、アドレス信号が入力されると、選択動作制御手段に
より、遅延されたアドレス信号のインデックス部がアク
セス信号として選択される。したがって、一致信号が出
力されたバンクにおいて、書込み動作制御手段により、
データメモリにデータが書き込まれる。一方、上記バン
ク以外のバンクでは、選択動作制御手段により、アドレ
ス信号のインデックス部が遅延されることなくタグメモ
リに出力されるので、一致信号が出力されたバンクで書
込みが行われている間に、アドレス比較手段で入力され
たアドレス信号とタグメモリから出力された比較用アド
レスとの比較が行われる。そして、両者が一致すれば、
当該バンクで一致信号が出力され、書込み動作制御手段
によって、データメモリにデータが書き込まれる。した
がって、異なるバンクに対応するアドレスが連続して入
力される場合、一つのバンクにおいて書込み動作中に、
他のバンクで待機することなく連続して書込みを行うこ
とが可能となり、演算速度が向上することになる。
【0024】バンクヒット信号生成手段を備えることに
より、1つのバンクにおいて、書き込みモード信号が入
力されていない間は、バンクヒット信号の出力が抑制さ
れるので、書込み動作制御手段の誤動作が回避されるこ
とになる。
【0025】さらに、読みだし動作制御手段,動作モー
ド切換手段を備えることにより、各バンクにおいて、書
込みだけでなく読みだしの動作も円滑に行われ、例えば
同一バンクにおける連続した読みだしも可能となる。
【0026】アドレス信号入力手段のインデックス部,
タブ部を第1,第2相クロックに同期させ、第2相同期
手段をさらに備えることにより、アドレス信号のタグ部
がインデックス部よりも1/2周期だけ遅れたタイミン
グで各バンクのアドレス比較手段に入力されるので、そ
の間にインデックス部でタグメモリをアクセスして比較
用アドレスを出力させる動作が円滑に行われる。そし
て、第2相同期手段により比較すべき2つのデータがア
ドレス比較手段に同じタイミングで入力されるので、ア
ドレス比較手段の比較動作が円滑に行われることにな
る。
【0027】選択動作制御手段に第1相同期手段を設け
ることにより、アドレス遅延手段の出力であるインデッ
クス部信号と、選択信号生成手段の出力である選択信号
とが、同じタイミングで信号切換手段に出力される。し
たがって、選択動作制御手段により、信号切換手段から
アドレス信号のインデックス部がアクセス信号として出
力されるよう確実に制御されることになる。
【0028】アドレス信号入力手段に、一致信号の非出
力時には前回の比較データを再び入力させることによ
り、バンクヒット信号が出力されたバンクにおいて、次
の比較を行うデータが当該バンクにあり他のバンクにな
い場合、他のバンクでバンクヒットしなかったときに
も、次のサイクルで当該バンクで比較が行われる。した
がって、同一バンクに読み書きが連続した場合でも、ペ
ナルティの低下をきたすことなくキャッシュのアクセス
が行われる。
【0029】アドレス遅延手段として、各バンクに共通
のタイミングでアドレス信号のインデックス部を遅延さ
せる単一の遅延回路を設けることにより、単一の遅延回
路によって各バンクにおける選択動作制御手段の制御が
円滑に行われるので、構成が簡素化され、コストが低減
されることになる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0031】(第1実施例) まず、第1実施例について説明する。図1は第1実施例
におけるキャッシュメモリの制御回路の構成を示す図で
ある。なお、装置全体の構成は上記従来の技術の説明で
示した図8に示すものとほぼ同様であるので図示を省略
する。ただし、後述のように、本発明では、タグメモリ
及びデータメモリは、複数のバンクに区画されている。
【0032】図1において、キャッシュメモリは、第1
バンクXと第2バンクYとに区画されており、各バンク
X,Yには、後述のキャッシュアクセス用アドレスADD
acを用いて比較用アドレスMt を出力するタグメモリ1
1x,11yと、キャッシュアクセス用アドレスADDac
を用いてデータを読み書きするデータメモリ12x,1
2yとが配設されている。さらに、各バンクX,Yに
は、アドレス信号ADDのタグ部ADDt とタグメモリ11
xから出力される比較用アドレスMt とを比較して、両
者が一致したときに一致信号Scoを出力するアドレス比
較器13x,13yが配置されている。
【0033】また、クロックは第1相クロックph1 と第
2相クロックph2 とからなり、該各クロックph1 及びph
2 は、同じ周期で、かつ第2相クロックph2 が第1相ク
ロックph2 よりも1/2周期遅れて、それぞれHi−L
owのサイクルを繰り返すものである。そして、後述の
ごとく、制御回路中には、信号を第1相クロックph1ま
たは第2相クロックph2 に同期させるラッチ回路L1 ,
L2 が適宜配設されている。
【0034】ここで、プロセッサ側のアドレス信号入力
手段(図示せず)から入力されるアドレス信号ADDは、
7ビットのインデックス部ADDi と24ビットのタグ部
ADDt とからなり、それぞれインデックス部入力用信号
線22とタグ部入力用信号線21とを介して個別に入力
され、インデックス部ADDi は第1相クロックph1 に同
期される一方、タグ部ADDt は第2相ラッチ回路L2 に
より、第2相クロックph2 に同期されている。また、各
バンクX,Yにおいて、上記インデックス部入力用信号
線22x,22yから分岐するインデックス部入力用分
岐線27x,27yが設けられており、この分岐線27
x,27yには、入力アドレスのインデックス部ADDi
をクロックサイクルの1周期遅延させて出力するアドレ
ス遅延手段としてのアドレス遅延回路14x,14yが
介設されている。上記インデックス部入力用信号線22
x,22y及びその分岐線27x,27yは、信号切換
手段として機能するスイッチング回路16x,16yの
入力側に接続されている。このスイッチング回路16
x,16yの出力側は、上記タグメモリ11x,11y
及びデータメモリ12x,12yの入力側に接続されて
いる。
【0035】さらに、各バンクX,Yにおいて、書込み
でキャッシュヒットがあった次のサイクルに選択信号S
seを生成する選択信号生成手段としての選択信号生成回
路15x,15yが設けられている。この選択信号生成
回路15x,15yの入力側は、書込みモード信号Swi
n の信号線と後述のバンクヒット信号生成回路19x,
19yの出力信号線とに接続され、バンクヒット信号S
bhがHiで、かつ書込みモード信号WinがHiのときに
選択信号Sseを出力し、さらに、第1相ラッチ回路L1
によって、第1相クロックph1 に同期させるようになさ
れている。
【0036】そして、上記スイッチング回路16x,1
6yの制御信号入力用端子が上記選択信号生成回路15
x,15yの出力信号線に接続されており、選択信号S
seが出力されているときには、インデックス部入力用分
岐線27x,27yからアドレス遅延回路14x,14
yを介して入力される遅延されたアドレス信号のインデ
ックス部ADDi を、選択信号Sseが出力されていないと
きにはインデックス部入力用信号線22x,22yを介
して入力される遅延されていないインデックス部ADDi
を、それぞれキャッシュアクセス用アドレスADDacとし
て出力するようになされている。この制御により、選択
動作制御手段が構成されている。
【0037】さらに、上記各バンクX,Yには、入力側
が上記アドレス比較器13x,13yの出力信号線及び
上記選択信号生成回路15x,15yの出力信号線に接
続され、上記アドレス比較器13x,13yから出力さ
れる一致信号Scoと第2相ラッチ回路L2 で第2相クロ
ックph2 に同期された選択信号Sseの反転論理との論理
積を演算してバンクヒット信号Sbhを生成するバンクヒ
ット信号生成手段としてのバンクヒット信号生成回路1
9x,19yが設けられている。すなわち、第2相ラッ
チ回路L2 でラッチされた選択信号Sseが出力されてお
らずかつ一致信号Scoが出力されているときにバンクヒ
ット信号Sbhが出力される。
【0038】一方、各バンクX,Yのバンクヒット信号
生成回路19x,19yの出力側は、ヒット信号生成回
路31の入力側に接続されている。そして、上記各バン
クヒット信号生成回路19x,19yの出力であるバン
クヒット信号Sbh,Sbhの論理和を演算し、つまりいず
れかのバンクでバンクヒット信号Sbhが出力されたとき
に、ヒット信号Shit を出力するようになされている。
【0039】また、上記各バンクX,Yのデータメモリ
12x,12yと、主記憶装置(図示せず)に接続され
る信号線25とを接続する信号線23が設けられ、この
信号線23には、データ遅延回路32が設けられてい
る。このデータ遅延回路32により、主記憶装置から入
力されるデータを遅延させて各データメモリ12x,1
2yに供給するようになされている。さらに、各バンク
X,Yのデータメモリ12x,12yから読み出された
データは、それぞれ信号線24x,24yを介して出力
され、データ選択回路33の入力側に接続されており、
このデータ選択回路33で、読出データ出力許可信号S
ren に応じて選択された後、データ線25に出力される
ようになされている。すなわち、データメモリ12x,
12yでは、書込み許可信号Swen によってデータ線2
3上のデータをデータメモリ12x,12yに書き込む
か、あるいは、データ線24x,24yにタグメモリ1
1x,11yでヒットしたアドレスに対してデータを出
力する。
【0040】図2は、本発明の実施例におけるキャッシ
ュメモリの状態遷移図である。第1状態S1及び第2状
態S2はどちらもキャッシュがヒットしている状態であ
り、第1状態S1はデータメモリへデータを書き込み中
のバンクが存在しない状態、第2状態S2はデータメモ
リへデータを書き込み中のバンクが存在する状態であ
る。第1状態S1において書き込みでキャッシュヒット
すると第2状態S2へ遷移する。第2状態S2において
書き込みでキャッシュヒットすれば第2状態S2に留ま
るが、それ以外の場合は第1状態S1へ遷移する。第3
状態S3はバスインターフェースからのアクノリッジを
待っている状態であり、第4状態S4はバスインターフ
ェースから有効なデータが返されるのを待っている状態
である。第1状態S1でキャッシュミスすると第3状態
S3へ遷移し、第3状態S3でバスインターフェースか
らのアクノリッジを待ち、アクノリッジが返されると第
4状態S4へ遷移する。第4状態S4で有効なデータが
返されるのを待ち、有効なデータが返されたら第1状態
S1へ遷移する。
【0041】以上のように構成されたキャッシュメモリ
の制御回路について、以下図1及び図2、図3、図4を
用いてその動作を説明する。
【0042】図3は、書き込みが第1バンクXでヒット
し、引続き書き込み要求があって第2バンクYでヒット
し、最後に読みだし要求があって第1バンクXでヒット
した場合の、主要な信号の動作を表す図である。ここ
で、上述の図7のタイミングチャートでは、ゲート等に
おける遅延時間が加味された形で描かれていたため、各
信号の波形がクロックph1 ,ph2 に対してずれていた
が、図3(及び図4)では、この遅延時間を無視した形
で描いているので、各信号の波形はクロックph1,ph2 と
同期して描かれている。
【0043】図3において、第1相クロックph1 と第2
相クロックph2 とは、同じ周期でかつ第2相クロックph
1 が第2相クロックph2 よりも1/2周期だけ遅れてH
i−Lowのサイクルを繰り返す。便宜上、第1相クロ
ックph1 はサイクル1a,2a,3a,…でHiにな
り、第2相クロックph2 はサイクル1b,2b,3b,
…でHiになるとする。同図では,上方から,第1相ク
ロックph1 ,第2相クロックph2 ,及び入力アドレス信
号のインデックス部ADDi の変化状態が示されている。
また、第1,第2バンクX,Y内のキャッシュアクセス
用アドレスADDac,入力アドレス信号のタグ部ADDt ,
比較用アドレスMt ,バンクヒット信号Sbh,書込みモ
ード信号Swin ,選択信号Sse,及び書込み許可信号S
wen の変化状態がそれぞれ示されている。さらに、最下
段には、信号線25上のデータDATA の変化状態が示さ
れている。
【0044】まず、クロックサイクル1aでアドレス
(A)のインデックス部(Ai )が入力されると、スイ
ッチング回路16x,16yには選択信号Sseが出力さ
れていない状態であるので、各バンクX,Yで、キャッ
シュアクセス用アドレスDDacとしてクロックサイクル1
aでそのまま出力され、タグメモリ11x,11yがそ
れぞれアクセスされる。そして、タグメモリ11x,1
1yからはアドレス(A)のインデックス部(Ai )に
対応した比較用アドレス(Mt )が出力され、第2相ラ
ッチ回路L2 によりラッチされる。一方、アドレス
(A)のタグ部(At)は、信号線21上で第2相ラッ
チ回路L2 によりラッチされており、クロックサイクル
1bで、信号線21を介して各バンクX,Yに入力され
る。そして、クロックサイクル1bで、アドレス比較器
11x,11yでアドレス(A)のタグ部(At )とア
ドレス(A)のインデックス部(Ai)に相当する比較
用アドレス(Mt )とが比較され、第1バンクXでヒッ
トして、一致信号Scoが出力され、その結果、バンクヒ
ット信号生成回路19xからバンクヒット信号Sbhがク
ロックサイクル1bで出力される。さらに、ヒット信号
生成回路31により、ヒット信号Shit が出力される。
このとき、キャッシュメモリは、第1状態S1にある。
なお、第2バンクYでは、アドレス(A)に対応するデ
ータがタグメモリ11yから出力されず、アドレス比較
器13yから一致信号Scoが出力されない。
【0045】次に、クロックサイクル2a,2bで、第
1バンクXではアドレス(A)に対するデータメモリ1
2xへの書き込みが行われ、同時に、第2バンクYでは
アドレス(B)に対するタグメモリ11yでのヒット検
出が行われる。その過程を以下に説明する。
【0046】まず、アドレス(A)に対するデータメモ
リ12xへの書込みから説明する。クロックサイクル2
aでは、クロックサイクル1bで出力されたヒット信号
Shit によって、信号線25にアドレス(A)の書込み
データDATA (A)が出力される。この信号線25上の
データDATA (A)は、データ遅延回路32で、1/2
周期だけ遅延され、信号線23に出力される。そして、
クロックサイクル2bで、書込み許可信号Swen が出力
され、データDATA (A)の書込みが行われる。なお、
第1バンクXでは、クロックサイクル2bで、選択信号
Sseが出力されているので、スイッチング回路16x
で、遅延されたデータDATA (A)のインデックス部
(Ai )がキャッシュアクセス用アドレスADDacとして
選択されている。この制御により、書込み動作制御手段
が構成されている。
【0047】次に、アドレス(B)に対するタグメモリ
11yでのヒット検出について説明する。クロックサイ
クル2aでアドレス(B)のインデックス部(Bi )が
入力されると、スイッチング回路16yに選択信号Sse
が出力されていないので、キャッシュアクセス用アドレ
スADDacにそのまま出力され、タグメモリ11yから比
較用アドレスMt が出力されてアドレス(B)のタグ部
(Bt )と比較される。そして、第2バンクYで比較し
た結果両者が一致すると、一致信号Scoが出力され、バ
ンクヒット信号Sbhがクロックサイクル2bで出力され
る。また、これに応じて、ヒット信号生成回路31によ
り、ヒット信号Shit が出力される。第1状態S1にお
いて書き込みでキャッシュヒットしたので、クロックサ
イクル2bでは第2状態S2へ遷移する。なお、上述の
ように、クロックサイクル2bにおいて、第1バンクX
では、スイッチング回路16xで、遅延されたデータD
ATA (A)のインデックス部(Ai )がキャッシュアク
セス用アドレスADDacとして選択されている。そして、
タグメモリ11xから出力されるアドレス(A)のイン
デックス部(Ai)に相当する比較用アドレス(Mt )
と、信号線21上のタグ部(Bt )とがアドレス比較器
13xで比較されるので、両者が一致せず、一致信号S
coは出力されない。
【0048】次に、クロックサイクル3a,3bで、第
2バンクYではアドレス(B)に対するデータメモリ1
2yへの書き込みが行われ、第1バンクXではアドレス
(C)に対するタグメモリ11xでのヒット検出が行わ
れる。
【0049】まず、アドレス(B)に対するデータメモ
リ12yへの書き込みについて説明する。クロックサイ
クル3aでは、クロックサイクル2bで出力されたヒッ
ト信号Shit により、信号線25上にアドレス(B)の
書込みデータDATA (B)が出力される。信号線25上
のデータDATA (B)は、データ遅延回路32で1/2
周期だけ遅延され、信号線23に出力される。そして、
クロックサイクル3bで、書込み許可信号Swen が出力
され、データメモリ12yに書き込まれる。
【0050】次に、アドレス(C)に対するタグメモリ
11xでのヒット検出について説明する。クロックサイ
クル3aでアドレス(C)のインデックス部(Ci )が
入力されると、キャッシュアクセス用アドレスADDacに
そのまま出力され、タグメモリ11xからアドレス
(C)のインデックス部(Ci)に相当する比較用アド
レス(Mt )が出力されてアドレス(C)のタグ部(C
t )と比較される。そして、第1バンクXのアドレス比
較器13xで比較した結果両者が一致すると、一致信号
Scoが出力され、バンクヒット信号Sbhがクロックサイ
クル3bで出力される。また、これに応じて、ヒット信
号生成回路31により、ヒット信号Shit が出力され
る。同時に、クロックサイクル3aでは、データメモリ
12xへのアクセスが実行されており、クロックサイク
ル3bでデータメモリ12xからのデータの読みだしが
行われる。この読み出されたデータに対し、バンクヒッ
ト信号Sbhの情報をもとに、信号線24x上に読出デー
タDATA (C)がクロックサイクル3bで出力される。
信号線24x上のデータDATA (C)は、読出データ出
力許可信号Sren で選択出力され、信号線25上に第1
相クロックph1 でラッチされ、クロックサイクル4aで
信号線25に出力される。この制御により、読みだし動
作制御手段が構成されている。一方、第2バンクYで
は、クロックサイクル3aで、スイッチング回路16y
において、選択信号Sseに応じてアドレス遅延回路14
yで遅延されたインデックス部(Bi)がキャッシュア
クセス用アドレスとして選択されるので、アドレス比較
器13yにおける比較動作で、比較される2つのデータ
が一致せず、一致信号Sco及びバンクヒット信号Sbhは
出力されない。
【0051】以上のように、本発明は、同一バンクへの
書き込みが連続しない場合は、毎サイクルキャッシュメ
モリをアクセスすることができる。
【0052】次に、図4は、書き込みがバンク1でヒッ
トし、引続き読みだし要求があってバンク2でミスし、
最後に同じ読みだし要求に対してバンク1でヒットした
場合の、主要な信号の動作を表す図である。
【0053】まず、クロックサイクル1aでアドレス
(A)のインデックス部(Ai )が入力されると、キャ
ッシュアクセス用アドレスADDacにクロックサイクル1
aでそのまま出力される。そして、タグメモリ11x,
11yから第2相ラッチ回路L2 でラッチされたアドレ
ス(A)のインデックス部(Ai)が比較用アドレス
(Mt )として出力され、アドレス(A)のタグ部(A
t )と比較される。ここでは、第1バンクXで比較した
結果両者が一致して、一致信号Scoが出力され、バンク
ヒット信号Sbhがクロックサイクル1bで出力される。
また、このバンクヒット信号Sbhを受けて、ヒット信号
生成回路31からヒット信号Shit が出力される。この
とき、キャッシュメモリは第1状態S1にある。そし
て、第1状態S1において書き込みでキャッシュヒット
したので、クロックサイクル2bで第2状態S2へ遷移
する。
【0054】次に、クロックサイクル2a,2bで、第
1バンクXにおいてはアドレス(A)に対するデータメ
モリ12xへのデータの書込みが行われる。同時に、書
込みモード信号Swin がLowにつまり読みだしモード
になっており、第2バンクYにおいては、アドレス
(B)に対するタグメモリ11yでのヒット検出が実行
される。
【0055】まず、アドレス(B)に対するタグメモリ
11yでのヒット検出につて説明する。クロックサイク
ル2aでアドレス(B)のインデックス部(Bi )が入
力されると、キャッシュアクセス用アドレスADDacとし
てそのまま出力される。そして、タグメモリ11yから
第2相ラッチ回路L2 でラッチされたアドレス(B)の
インデックス部(Bi)に相当する比較用アドレス(M
t )が出力され、アドレス(B)のタグ部(Bt )と比
較される。ここでは、第2バンクYのキャッシュメモリ
に該当するデータがなかったとすると、比較の結果両者
が一致せず、一致信号Scoは出力されない。したがっ
て、バンクヒット信号Sbhも出力されず、第2バンクY
ではキャッシュミスとなる。
【0056】一方、第1バンクXでは、この間、上述と
同様の動作によって、クロックサイクル2bで、書込み
許可信号Swen によって、データメモリ11xにアドレ
ス(A)が書き込まれる。ただし、クロックサイクル1
bでバンクヒット信号Sbhが出力されていたことより、
クロックサイクル2aで、選択信号Sseが出力され、ス
イッチング回路16xでアドレス遅延部14xの出力
(Ai)がキャッシュアクセス用アドレスADDacとして
選択されて出力される。したがって、上述のごとく、ア
ドレス比較器13xにおける比較の結果、一致信号Sco
は出力されない。
【0057】次に、クロックサイクル3a,3bでは、
以下のように実行される。すなわち、第2状態S2に移
行したことで、クロックサイクル3aでは、アドレス信
号入力手段から再びアドレス(B)のインデックス部
(Bi )が入力され、キャッシュアクセス用アドレスA
DDacにクロックサイクル3bでそのまま出力され、タグ
メモリ11xから比較用アドレスMt として出力されア
ドレス(B)のタグ部(Bt )と比較される。そして、
第1バンクXで,比較した結果両者が一致すると、一致
信号Scoが出力されバンクヒット信号Sbhがクロックサ
イクル3bで出力される。同時に、クロックサイクル3
aでは、データメモリ12xへのアクセスが実行されて
おり、クロックサイクル3bで、データメモリ12xか
らデータの読出が行われる。読み出されたデータDATA
(B)は、バンクヒット信号Sbhの情報をもとに信号線
24x上にクロックサイクル3bで出力される。信号線
24x上のデータDATA (B)は、読出データ出力許可
信号Sren で選択出力され、第1相ラッチ回路L1 で第
1相クロックph1 にラッチされた後、クロックサイクル
3bで、信号線25上に出力される。すなわち、第2状
態S2において読みだしでキャッシュミスしたので、ク
ロックサイクル3bでは第1状態S1へ遷移する。
【0058】クロックサイクル2bにおけるミスは、第
2バンクYのタグメモリ11yから読み出した比較用ア
ドレス(Mt )とアドレス(B)のタグ部(Bt )との
比較の結果によるもので第1バンクXにおいての比較の
結果を含まないので、第2バンクYのミスでありキャッ
シュメモリ全体のミスではない。本発明は、異なるバン
クX,Yにヒットする書き込みを許しているため以上の
ようなバンクミスが発生するが、いずれかのバンクへデ
ータを書き込み中であることを意味する第2状態S2を
設けることにより、第2状態S2のバンクミスで第1状
態S1へ遷移してキャッシュ全体でキャッシュヒットを
判定できる。
【0059】以上のように、本発明は、同一バンクへ読
み書きが連続した場合でも従来例のペナルティと同等の
ペナルティでキャッシュのアクセスが可能である。
【0060】なお、本実施例ではバンク数が2の場合を
示したが、バンク数が2以上の場合も同様の効果が得ら
れることは容易にわかる。
【0061】(第2実施例) 次に、第2実施例について説明する。図5は、第2実施
例におけるキャッシュメモリの制御回路の構成を示し、
図1と同じ番号のものは同じ部材を示すので説明を省略
し、異なる部分のみ説明する。
【0062】図5に示すように、本第2実施例では、第
1実施例で各バンクX,Yごとに設けたアドレス遅延回
路14x,14yを各バンクで共有する構成としたもの
である。すなわち、本実施例では、各バンクX,Yの外
部において、インデックス部入力用信号線22が各バン
クX,Yに入る前に、インデックス部入力用分岐線27
が設けられており、この分岐線27に、単一のアドレス
遅延回路34が介設されている。そして、各バンクX,
Yのスイッチング回路16x,16yの入力側は、イン
デックス部入力用信号線22x,22yと、インデック
ス部入力用分岐線27x,27yとに接続されている。
すなわち、インデックス部入力用信号線22x,22y
からは遅延されていない信号が、インデックス部入力用
分岐線27x,27yからは1周期だけ遅延された信号
がそれぞれ入力され、スイッチング回路16x,16y
でいずれか一方が選択されて、キャッシュアクセス用ア
ドレスADDacとして出力される。本実施例における制御
回路の作動は、上記第1実施例と同様である。
【0063】図5のような構成にすることで、図1で各
バンク毎に存在したアドレス遅延回路14x,14y
が、単一で済み、トランジスタ規模の小さいキャッシュ
制御回路を構成することが可能になる。
【0064】
【発明の効果】本発明のキャッシュメモリの制御回路に
よれば、複数個のバンクに区画されたキャッシュメモリ
の制御回路として、インデックス部入力用信号線に分岐
線を設け、この分岐線にアドレス信号のインデックス部
を遅延させて出力するアドレス遅延手段を介設し、かつ
出力データをインデックス部入力用信号線を介して入力
されるデータとその分岐線から入力される遅延されたデ
ータとに切換える信号切換手段を設ける一方、アドレス
の比較でタグメモリからの比較用アドレスと入力アドレ
ス信号のタグ部とを比較して、両者が一致したときに一
致信号を出力し、この一致信号が出力されたときのみ信
号切換手段から遅延されたインデックス部信号をキャッ
シュアクセス用アドレスとして選択させて出力するよう
にしたので、他のバンクでの書込み中に他のバンクでは
待機することなく書き込みを行うことができ、よって、
キャッシュヒット率が高くデータアクセスの頻度の高い
システムにおいてはキャッシュアクセスのペナルティを
大幅に改善することができる。
【0065】バンクヒット信号生成手段を備えることに
より、制御の確実性の向上を図ることができる。
【0066】さらに、読みだし動作制御手段,動作モー
ド切換手段を備えることにより、アクセス信号を受けて
データメモリのデータを読み出す機能を設け、書込みモ
ードと読みだしモードとに切換える動作モード切換手段
を設けて、選択信号生成手段を、バンクヒット信号を受
け、かつ書込みモードのときのみ選択信号を出力するよ
うに構成したので、各バンクにおける書き込みと読みだ
しの動作を円滑に行わせることができる。
【0067】アドレス信号入力手段のインデックス部,
タブ部を第1,第2相クロックに同期させ、第2相同期
手段をさらに備えることにより、各バンクにおける比較
動作が良好となる。
【0068】選択動作制御手段に第1相同期手段を設け
ることにより、段の出力及びバンクヒット信号生成手段
の出力を第1相クロックに同期させるようにしたので、
比較動作及び書込み動作の円滑化を図ることができる。
【0069】アドレス信号入力手段に、一致信号の非出
力時には前回の比較データを再び入力させることによ
り、データの書込みが行われているバンクが存在する状
態で、いずれのバンクでも一致信号が出力されなかった
ときには、次の比較のためのデータとして、前回の比較
データを再び入力するようにしたので、同一のバンクに
読み書きが連続した場合でも、ペナルティの低下をきた
すことなくキャッシュのアクセスを行いながら、上記各
発明の効果を発揮することができ、よって、著効を発揮
することができる。
【0070】アドレス遅延手段として、各バンクに共通
のタイミングでアドレス信号のインデックス部を遅延さ
せる単一の遅延回路を設けることにより、構成の簡素化
によるコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるキャッシュメモリの制御回
路の電気回路図である。
【図2】第1実施例におけるキャッシュメモリの制御回
路の状態遷移図である。
【図3】第1実施例のある条件下における動作説明のた
めのタイミングチャート図である。
【図4】第1実施例の別の条件下における動作説明のた
めのタイミングチャート図である。
【図5】第2実施例におけるキャッシュメモリの制御回
路の電気回路図である。
【図6】従来のキャッシュメモリの制御回路の電気回路
図である。
【図7】従来例のある条件下における動作説明のための
タイミングチャート図である。
【図8】従来の電子計算機やマイクロプロセッサ等の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】 X 第1バンク Y 第2バンク 1 中央演算装置 2 主メモリ 3 キャッシュメモリ 11 タグメモリ 12 データメモリ 13 アドレス比較器(アドレス比較手段) 14 アドレス遅延回路(アドレス遅延手段) 15 選択信号生成回路(選択信号生成手段) 16 スイッチング回路(信号切換手段) 19 バンクヒット信号生成回路(バンクヒット信号生
成手段) 21 タグ部入力用信号線 22 インデックス部入力用信号線 23,24,25 信号線 27 インデックス部入力用分岐線 31 ヒット信号生成回路 32 データ遅延回路 33 データ選択回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−3771(JP,A) 特開 平3−257554(JP,A) 特開 平2−156351(JP,A) 特開 平4−260950(JP,A) 特開 昭56−94567(JP,A) 特開 昭59−213084(JP,A) 特開 昭61−131140(JP,A) 特開 昭61−26151(JP,A) 特開 平3−22155(JP,A) 特開 平2−90346(JP,A) 特開 昭63−206843(JP,A) 特開 平2−135553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/08 - 12/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャッシュメモリが複数個のバンクに区
    画され、各バンクごとにタグメモリ及びデータメモリを
    配設してなるキャッシュメモリの制御回路であって、 上記タグメモリは、アクセス信号を受けたとき比較用ア
    ドレスを出力するように構成されており、 インデックス部とタグ部とからなるアドレス信号をタグ
    部入力用信号線及びインデックス部入力用信号線を介し
    て上記各バンクに入力するアドレス信号入力手段と、 上記インデックス部入力用信号線から分岐されたインデ
    ックス部入力用分岐線と、 該インデックス部入力用分岐線に介設され、アドレス信
    号のインデックス部を遅延させて出力するアドレス遅延
    手段と、 上記各バンクに配置され、出力側が上記タグメモリ及び
    データメモリに接続され、入力側が上記インデックス部
    入力用信号線及びインデックス部入力用分岐線のアドレ
    ス遅延手段の出力に接続された信号切換手段と、 上記各バンクに配置され、入力端子が上記タグ部入力用
    信号線と上記タグメモリの出力信号線とに接続され、上
    記アドレス信号のタグ部と上記タグメモリから出力され
    る比較用アドレスとを比較して、両者が一致した時に一
    致信号を出力するアドレス比較手段と、 上記各バンクのうちいずれかのバンクから一致信号が出
    力されたとき、当該アドレスに対応するデータを、当該
    一致信号が出力されたバンクのデータメモリに書き込む
    よう制御する書込み動作制御手段と、 上記各バンクに配置され、上記アドレス比較手段による
    書き込みのための比較の結果、自バンクのアドレス比較
    手段から一致信号が出力されたとき、アドレス遅延手段
    の出力を選択して出力するよう自バンクの上記信号切換
    手段を制御する選択動作制御手段とを備えたことを特徴
    とするキャッシュメモリの制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャッシュメモリの制御
    回路において、 選択信号を生成する選択信号生成手段と、 入力側が上記アドレス比較手段の出力及び上記選択信号
    生成手段の出力に接続され、上記一致信号を受けかつ上
    記選択信号が出力されていないときバンクヒット信号を
    出力するバンクヒット信号生成手段とを備え、 上記選択信号生成手段は、上記バンクヒット信号生成手
    段の出力と書き込みモード信号とを入力し、バンクヒッ
    ト信号が出力されかつ書き込みモードである場合に、上
    記選択信号を出力するように構成されていて、 上記選択動作制御手段は、上記選択信号生成手段から選
    択信号を受けたとき、上記アドレス遅延手段の出力を
    択するよう信号切換手段を制御するものであることを特
    徴とするキャッシュメモリの制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項記載のキャッシュメモリの制御
    回路において、 アクセス信号を受けたとき、該当するアドレスがあると
    きには上記データメモリのデータを読み出すよう制御す
    る読みだし動作制御手段と、 書込み動作制御手段が作動する書込みモードと読みだし
    動作制御手段が作動する読みだしモードとに切換える出
    力を有し、かつその出力が上記選択信号生成手段の入力
    側に接続された動作モード切換手段とを備え、 上記選択信号生成手段は、バンクヒット信号を受け、か
    つ書込みモードの時のみ選択信号を出力するように構成
    されていることを特徴とするキャッシュメモリの制御回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のキャッシュメモリ
    の制御回路において、 アドレス信号入力手段は、アドレス信号のインデックス
    部を一定の周期ごとにHi−Lowのサイクルを繰り返
    す第1相クロックに同期させる一方、アドレス信号のタ
    グ部を上記第1相クロックとは同じ周期でかつ1/2周
    期だけ遅れてHi−Lowのサイクルを繰り返す第2相
    クロックに同期させて出力するように構成されており、 上記タグメモリからアドレス比較手段に出力される比較
    用アドレス信号及び上記バンクヒット生成手段に入力さ
    れる選択信号を、上記第2相クロックに同期させる第2
    相同期手段を備えたことを特徴とするキャッシュメモリ
    の制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項記載のキャッシュメモリの制御
    回路において、 上記選択動作制御手段は、上記アドレス遅延手段の出力
    及び上記選択信号生成手段の出力を、上記第1相クロッ
    クに同期させる第1相同期手段を備えたことを特徴とす
    るキャッシュメモリの制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載のキャ
    ッシュメモリの制御回路において、 アドレス信号入力手段は、書込み動作制御手段によるデ
    ータの書込みが行われているバンクが存在する状態で、
    いずれのバンクでも一致信号が出力されなかったときに
    は、次の比較のためのデータとして、前回の比較データ
    を再び入力するように構成されていることを特徴とする
    キャッシュメモリの制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6記載の
    キャッシュメモリの制御回路において、 上記アドレス遅延手段は、各バンクに共通のタイミング
    でアドレス信号のインデックス部を遅延させる単一の遅
    延回路を備えたことを特徴とするキャッシュメモリの制
    御回路。
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