JP3120562U - ハンドル付き段ボール箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 医療廃棄物を収納した段ボール箱を安全に確実に処理施設まで輸送する際に、段ボール箱の保管中および輸送中に医療廃棄物・ポリ袋を収納した段ボール箱の密封状態を維持し、またハンドリングの際に、荷扱い者の手袋をはめた手が医療廃棄物・ポリ袋に触れることを防止する。
【解決手段】 箱の手穴形成の箇所を箱胴部ではなく、箱の天部から離した位置に設けるため、荷扱い者が用いるハンドルは天部内フラップを打ち抜いて立ち上げて形成し、ここに設けた手穴の切り込み溝に、外フラップになる隣接するフラップの側端縁に設けた突起を係止させてフラップを仮封止する。この後粘着テープで封緘する。
【選択図】図1
【解決手段】 箱の手穴形成の箇所を箱胴部ではなく、箱の天部から離した位置に設けるため、荷扱い者が用いるハンドルは天部内フラップを打ち抜いて立ち上げて形成し、ここに設けた手穴の切り込み溝に、外フラップになる隣接するフラップの側端縁に設けた突起を係止させてフラップを仮封止する。この後粘着テープで封緘する。
【選択図】図1
Description
この考案は、医療廃棄物を収納した後、密封状態を保って簡便にハンドリングできる段ボール箱に関する。
一般に注射針を除く医療廃棄物をポリ袋に詰めて所定の焼却施設まで運ぶ際に使用する輸送容器は、通常ミカン箱タイプの箱を使用し、その胴部にハンドリングの際に使用する手穴を開けた段ボール箱である。底部を粘着テープで封緘して天開放状態の箱を形成し、このポリ袋を収納した後、天部のフラップを粘着テープで封緘して密閉箱に仕上げる。その箱に付ける手穴は、両手で持ち運びができるように、箱の胴部に打ち抜き加工で楕円形のヒンジ付き切り込みを入れて、手を差し込むことで手穴が形成されるようにしてある。しかし、荷扱い者が手袋を介してでも医療廃棄物入りポリ袋に触れる状態にあることは衛生上好ましくない。また、一旦手先を差し込んでハンドリングした後は、箱の穴のヒレが内側に押し込まれて穴が開放状態のまま放置または輸送され、この間医療廃棄物入りポリ袋が手穴から常時見える状態になっていることは好ましくない。
医療機関から出る医療廃棄物段ボール箱を、所定の焼却施設まで運ぶ輸送車に簡便に手際よく荷扱い者が載せることができ、また同様に荷下ろしでき、かつ保管中および輸送中にこの段ボール箱の密封状態を維持できるようにする。また、この密封状態を常時維持することは、同時にハンドリングの際に、荷扱い者の手袋をはめた手が医療廃棄物入りポリ袋に触れることを防止することに繋がる。これらの要素を備えた段ボール箱を、特別のハンドリング装具を用いることなく安価に提供するものである。
前記課題を解決するため、手穴形成の箇所を箱胴部ではなく、箱の天部から離した位置に設けるべく、天部で2重になるフラップを活用して荷扱い用のハンドルを形成する。具体的には、天内フラップを打ち抜いてこれを直立させ、手穴付きハンドルとして用いる。またハンドルの根元に設けた手穴の切込溝に、隣接する天外フラップの側端縁に設けた突起を係止させてフラップを仮封止する。この仮封緘状態を得た後、従来の封緘粘着テープを用いてフラップの突合せ部を跨ぐように封止して天部の密閉状態を確保する。また輸送箱の形式は、若干天フラップの組み込みが煩雑になる分を相殺するために、底部の封止方法を従来のテープ封緘からテープを使わない糊付けによるワンタッチ式に転換する。
また、同様の仮封止状態を得る方法として、ハンドル形成用の凸形切れ目の根元に、隣接する天外フラップの側端縁に設けた差込ヒレを差し込んで勘合させる方法がある。
また、同様の仮封止状態を得る方法として、ハンドル形成用の凸形切れ目の根元に、隣接する天外フラップの側端縁に設けた差込ヒレを差し込んで勘合させる方法がある。
この考案の第1実施形態を図1と図2に基づいて説明する。段ボール箱50を形成する展開基板を図1に示す。長側板1と短側板2を交互に配置した4枚の側板が連接され、その端に接合代10が設けられ、各側板の上端縁部には天部を封止するための天外フラップ4と天内フラップ5が連接され、そして各側板の下端縁部には底部を封止するための底フラップ6と底フラップ7が連接されている。機械を用いて接合代10と折り目を入れた底フラップ6の端部に接着剤をつけて折り畳んで圧着することで、容器としての段ボール箱を形成する。
天内フラップ5に、短側板2の上端縁の折り罫から凸形切れ目9を入れ、同時にその上端縁の一部を含む切込溝12、手穴ヒレ10、手穴折り罫11を打ち抜きで形成して手先を差し込む手穴(図示せず)を開け、凸形切れ目9と短側板2の上端縁の内部を荷扱いのハンドル8にする。
箱の組み立ては図2に示すように、底部を先に形成し、内容物を入れた後天部を封止する。底部は通称ワンタッチロックといわれる形式で仕上げておくと、折り畳んだ平の状態の箱を起すことで簡単に底部を形成・固定することができる。
ポリ袋を収納した後の天部の封緘は、天内フラップ5と天外フラップ4を折り重ねて行なう。天内フラップ5を先に折ると凸形切れ目9内のハンドル8が残される形で図2に示すように直立したままになる。対向する天内フラップ5を同様に折り込んでから、天外フラップ4を一枚ずつ天内フラップ5に重ねる。この時、天外フラップ4の側端縁の先端に設けている差込突起13が手穴部の切込溝12に天外フラップ4を押さえ込む動作の中で入り込み、自動的に係止する。通常、この切込溝12は使用する段ボールの厚さに等しい幅に設定し、切込溝の長さは差込突起13が2個収まる長さ以上にする。
この差込突起13と切込溝12を用いる仮係止は箱に加わる衝撃によって外れ易いものであるため、保管中および輸送中、天フラップの封止状態が保たれるように紙粘着テープまたはプラスチック粘着テープを天外フラップ4の突合せ部を跨ぐように貼り付ける。
ハンドリングの際は、箱の外側で、かつ持ちやすい箱の真上に位置しているハンドルを用いる。両側のハンドル中の手穴に手先を入れてハンドル8を握る。図2の手穴ヒレ10を指先で押すと手穴折り罫11がヒンジとなって手穴ヒレ10は内側に折れ曲がる。この時差込突起13と切込溝12の仮係止は解除されるが、これより先に貼り付けた粘着テープが天部の封止状態を保つ。
次に、この考案の第2実施形態を図3と図4に基づいて説明する。箱の胴部と底部の形状は第1実施形態と同様であるが、天部に設けるハンドル8の位置が異なる。ハンドル8は図3の天内フラップ中央に配置するのではなく、図3に示すように中央から同じ側にずれた位置にハンドルを形成する。この場合、切込溝12と係止する差込突起13は天外フラップ4の側端縁中央寄りに移動する。このように配置することで、ハンドリングの際はハンドルを握って図4に示すように、おおよそ対角方向で箱をバランス良く持ち上げることができる。
この位置にハンドルを設けると、箱の最終の封止状態を保つために貼る粘着テープの貼り作業が容易になる利点が生じる。仮係止後の粘着テープの貼り作業の際に、立ちあがったままのハンドルが貼り作業の妨げにならない。つまり、折り重ねた天外フラップ4の突合せ部の全長に端から端まで難なく貼ることができる。この時、ハンドルを中央からずらす度合いは、粘着テープの幅を顧慮して決定する。
次に、第3の実施形態を図5と図6に基づいて説明する。図5は展開基板図であり、図6はその組み立て図である。第1実施形態の差込突起13を用いる仮係止の代わりに、図5の差込ヒレ14を用いる方法である。天外フラップ4の側端縁から天内フラップ5側に延長して形成する差込ヒレ14を天内フラップ5の凸形切れ目9の根元に差し込み、差込ヒレ14の端部の切れ込みとで勘合させて仮封止する。図5では天外フラップ4の片側に差込ヒレ14を設け、その反対側には第1実施形態で示した差込突起を組み合わせた形態になっている。従って、差込ヒレ14、1個を凸形切れ目9に差し込む形態になっているが、差込ヒレ14、2個を凸形切れ目9に両側から差し込むこともできる。この差込において、凸形切れ目9の根元は緩やかなカーブを描いていると折り曲げ後に形成される穴形状が差込ヒレ14のガイドをするため、差込作業が容易になり、また係止がより確実になる。
この形態の場合、箱の組み立て作業の最中にハンドルが外に折れることがあり、このようなハンドルが直立していない状態であっても、天フラップの仮封止を確実に維持できるという長所がある。また仮係止後の粘着テープの貼り作業の際に、立ちあがったハンドルを外側に折り返しても仮封止が解除されないため、テープ貼り作業をフラップの浮き上がりによって阻害されることなく容易に、かつ確実に実施できる。
本医療廃棄物用箱は、安価であり、かつ輸送車への積み込み・積み下ろしのハンドリングに耐える必要がある。このためには、できるだけ安価な段ボールシートを用いて、ハンドリングの際に切れやすいハンドルの手穴を補強することが有効になる。これには図7に示すように、手穴周辺をカバーする幅の補強テープ15を連続的に貼る補強方法が用いられる。これ以外にもファイバー製厚板をハンドル部に貼る方法、または亀裂が入りやすい手穴の上端部だけを補強するために比較的狭い10mmまたは20mm幅のPP延伸テープを貼る方法等を用いることができる。
本考案は医療施設で生じる医療廃棄物等を衛生的に、かつ密封状態を維持したまま処理施設まで輸送する段ボール包装箱に使用することができる。
1 長側板
2 短側板
3 接合代
4 天外フラップ
5 天内フラップ
6 底外フラップ
7 底内フラップ
8 ハンドル
9 凸形切れ目
10 手穴ヒレ
11 手穴折り罫
12 切込溝
13 差込突起
14 差込ヒレ
15 補強テープ
50 段ボール箱
2 短側板
3 接合代
4 天外フラップ
5 天内フラップ
6 底外フラップ
7 底内フラップ
8 ハンドル
9 凸形切れ目
10 手穴ヒレ
11 手穴折り罫
12 切込溝
13 差込突起
14 差込ヒレ
15 補強テープ
50 段ボール箱
Claims (2)
- 連接する4枚の側板の上下端縁にフラップをつけて封止する箱で、天部の対向する天内フラップに側板端縁からフラップ先端に向かって凸形切れ目を入れ、該切れ目内に手穴を設けてハンドルを形成した箱であって、該手穴の切込溝に隣接する天外フラップの側端縁に設けた突起を係止させて天部をフラップで封止してなるハンドル付き段ボール箱。
- 連接する4枚の側板の上下端縁にフラップをつけて封止する箱で、天部の対向する天内フラップに側板端縁からフラップ先端に向かって凸形切れ目を入れ、該切れ目内に手穴を設けてハンドルを形成した箱であって、該凸形の切れ目の根元に隣接する天外フラップの側端縁に設けた差込ヒレを勘合させて天部をフラップで封止してなるハンドル段ボール付き箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011287U JP3120562U (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | ハンドル付き段ボール箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011287U JP3120562U (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | ハンドル付き段ボール箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120562U true JP3120562U (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=43470725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005011287U Expired - Fee Related JP3120562U (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | ハンドル付き段ボール箱 |
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JP (1) | JP3120562U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220091986A (ko) * | 2020-12-24 | 2022-07-01 | 주식회사 보성산업롤 | 손잡이 일체형 박스 |
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2005
- 2005-12-21 JP JP2005011287U patent/JP3120562U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20220091986A (ko) * | 2020-12-24 | 2022-07-01 | 주식회사 보성산업롤 | 손잡이 일체형 박스 |
KR20230006792A (ko) * | 2020-12-24 | 2023-01-11 | 이상규 | 손잡이 일체형 박스 |
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