JP4043186B2 - カートン - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料缶等を収納するカートンであって、再封緘できるようにしたものに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、ビール等の飲料缶を収納するカートンとして、図５に示すように、各一対の側板５１と端板５２を連設して周壁をなし、側板５１の端縁から側フラップ５３を、端板５２の端縁から端フラップ５４をそれぞれ延出したものが使用されている。このカートンを封緘するには、端フラップ５４及び側フラップ５３を順次内側へ折り曲げ、これらを重ねて貼り合わせる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなカートンは、一度開封すると再封緘が困難なため、飲料缶が残存していても、端面を開けたままにすることが多い。
【０００４】
しかしながら、このような状態で放置した場合、内部に塵埃が侵入することになり、口を直接当てる飲料缶の保管には衛生面の不安がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、各一対の側板と端板を連設して周壁をなし、側板の端縁から延出した側フラップと、端板の端縁から延出した端フラップとを重ね合わせて封緘するカートンにおいて、前記端フラップの先端縁に、側フラップの端部が係合する突起を設け、その係合により側フラップの反発を抑えて再封緘できるようにしたのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図１乃至図４に基づいて説明する。
【０００７】
図１に示す段ボールブランクでは、各一対の側板１及び端板２が交互に連設され、一方の端板２の外側縁には継代片３が連設されている。側板１の両端縁には側フラップ４が連設され、端板２の両端縁には端フラップ５が連設されている。
【０００８】
また、カートンを縦置きした時に上方となる側フラップ４の一端部には、側板１との境界から端縁へ至るジッパ形の切目線６が形成され、これに隣接する端フラップ３の先端縁には突起７が設けられている。
【０００９】
さらに、端板２及び端フラップ５には、平置きした時に上下に分割するためのライナカットによる切目線８が設けられている。
【００１０】
このようなブランクをカートンに組み立てて、図２に示すように飲料缶を包装するには、各一対の側板１及び端板２を角筒状に折り曲げ、継代片３を反対側の側板１に貼り着けて周壁をなす。
【００１１】
そして、飲料缶を収納し、端フラップ５及び側フラップ４を順次内側へ折り曲げ、これらを重ねて貼り合わせることにより封緘する。この包装状態において、切目線６は、端フラップ５の先端縁に沿うが、側フラップ４と端フラップ５の貼着部からは外れている。
【００１２】
一方、このカートンを縦置きにして開封するには、図３に示すように、その上面において、切目線６を切断しつつ、側フラップ４を一方の端フラップ５から剥がして開く。これにより、カートンの上面は大部分が開口し、飲料缶を容易に取り出すことができる。
【００１３】
そして、必要なだけ飲料缶を取り出した後、図４に示すように、側フラップ４を閉じて、その切目線６側の端部を突起７の下方に押し込むと、側フラップ４の反発が抑制され、再封緘することができるので、カートン内部への塵埃の侵入を防止して、残存する飲料缶を衛生的に保管することができる。
【００１４】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るカートンは、側フラップを閉じて端フラップの突起に係合させることにより、簡単に再封緘することができるので、内部への塵埃の侵入を防止し、収納物を衛生的に保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るカートンのブランクを示す図
【図２】同上の包装状態を示す斜視図
【図３】同上の開封状態を示す部分斜視図
【図４】同上の再封緘状態を示す部分斜視図
【図５】従来のカートンの開封状態を示す部分斜視図
【符号の説明】
１ 側板
２ 端板
４ 側フラップ
５ 端フラップ
６ 切目線
７ 突起

Claims (1)

1. 各一対の側板１と端板２を連設して周壁をなし、側板１の端縁から延出した側フラップ４と、端板２の端縁から延出した端フラップ５とを重ね合わせて封緘するカートンにおいて、前記側フラップ４の一方の端部に、端フラップ５の先端縁両側部に沿うように切目線６を形成し、前記端フラップ５の先端縁中央部に、その両側方の部分より突出する突起７を設け、切目線６を切断しつつ、側フラップ４を切目線６から他方の端部へかけて開いた後、再封緘に際し、側フラップ４を閉じて、側フラップ４の切目線６に臨む端部を突起７の下方へ押し込むと、突起７で側フラップ４の反発が抑制されるようにしたことを特徴とするカートン。

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