JP3120273B2 - 自動車用バイザー - Google Patents

自動車用バイザー

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JP3120273B2
JP3120273B2 JP08332428A JP33242896A JP3120273B2 JP 3120273 B2 JP3120273 B2 JP 3120273B2 JP 08332428 A JP08332428 A JP 08332428A JP 33242896 A JP33242896 A JP 33242896A JP 3120273 B2 JP3120273 B2 JP 3120273B2
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慎一 田村
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田村プラスチック製品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日除け、雨除け等
の目的で自動車の窓部に装着される自動車用バイザーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用バイザーは、自動車のデザイン
にマッチするように部分塗装が施されることが多い。従
来の自動車用バイザーの製造における部分塗装工程で
は、バイザー本体の塗装を施したい部分の周囲に、テー
プ等でマスキングし、塗料を噴き付ける方法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図10は、上記従来の
部分塗装方法によってマスキング後のバイザー本体に塗
料を噴き付けた状態を示したものであるが、この部分塗
装方法では、塗膜53のマスキングテープ52との接触
部分(図9中の円で囲んだ部分)がきわめて硬化しにい
ため、完全に硬化していない内にマスキングテープ52
が剥がされてしまうことが多い。このため、従来の自動
車用バイザーは、塗膜53の端縁が不揃いで見栄えが悪
いものが多かった。
【0004】本発明の目的は、上記従来の自動車用バイ
ザーの部分塗装方法の問題点を解消し、塗膜の端縁の見
栄えが良好な自動車用バイザーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、透光性
を有する板状の庇部分の裏面に微小な帯状突起が形成さ
れており、その帯状突起の峰を境界線として片側に塗膜
が設けられているとともに、帯状突起の塗膜形成側と反
対側の稜線が、帯状突起以外の部分と、滑らかで区切れ
ていない連続した状態になっている自動車用バイザーに
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用バイザ
ー、およびその製造方法を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0007】自動車用バイザーの製造においては、ま
ず、アクリル樹脂を射出成形することによってバイザー
本体を一体的に形成する。図1は、一体成形されたバイ
ザー本体を示したものであり、バイザー本体1は、くの
字状に折れ曲がった長尺な刀身状に形成されており、外
側に膨らんだ庇部2の上端縁に鍔部3が連設されてい
る。そして、庇部2全体が高い透光性を有している。さ
らに、庇部2の裏面には、庇部2の上端縁と略平行に、
微小な帯状突起4が形成されている。なお、帯状突起4
の後端縁は、鍔部3と同様に、下側に折れ曲がった状態
になっている。また、図2は、バイザー本体1の断面
(図1(a)におけるA−A線断面)を拡大して示した
ものであり、帯状突起4は、高さが約0.3mmで幅(図
2におけるAの長さ)が約10.0mmの略波形状に形成
されている。帯状突起4の片側の稜線5aは、帯状突起
4以外の部分と連続した状態になっており(すなわち、
区切れていない状態になっており)、反対側の稜線5b
は、谷線をなすように折れ曲がった状態になっている。
【0008】次に、一体形成されたバイザー本体1の裏
面の帯状突起4の上側を部分塗装する。部分塗装を施す
場合には、まず、図3の如く、裏面が上向きになるよう
に配置したバイザー本体1に、金属製のマスキング部材
7を上下から押し当てることによって、バイザー本体1
の帯状突起4の下側を、帯状突起4の峰(頂点)が境界
線となるようにマスキングする。なお、図4は、マスキ
ング部材7を押し当てたバイザー本体1の断面を拡大し
て示したものであり、マスキング部材7の端縁が、帯状
突起4の峰を越えてわずかに(約0.5mm程度)反対側
まで達した状態になっている。
【0009】そして、マスキングしたバイザー本体1の
裏面の帯状突起4の上側に、スプレーを利用して、上方
から、溶液状の樹脂塗料を噴き付ける。なお、図5は、
樹脂塗料を噴き付けている状態を示したものであり、マ
スキング部材7の端縁が帯状突起4の頂点を越えてわず
かに反対側まで達しているとともに、スプレー9によっ
てマスキング部材7の上方から樹脂塗料が噴き付けられ
るので、塗膜8の端縁はマスキング部材7と接触しない
(図5中の矢印)。
【0010】塗装を終了した後には、マスキング部材7
を解除し、さらに、塗装されたバイザー本体1を約70
〜80℃の雰囲気下で約20〜30分間放置し、塗膜8
を乾燥、硬化させることによって、自動車用バイザーの
製造を完了する。なお、塗装工程においては、塗膜8の
端縁がマスキング部材7と接触しないように塗装される
ので(図5中の矢印)、塗膜8の端縁が硬化し易い。ま
た、未硬化の塗膜8の端縁がマスキング部材7によって
引っ張られて不揃いになる、という事態も生じないの
で、塗膜8の端縁のばらつきが小さい。
【0011】図6は、製造された自動車用バイザーを示
したものであり、自動車用バイザー6は、庇部2の表面
に帯状突起4が形成され、その帯状突起4の峰を境界線
として片側に塗膜8が設けられた状態になっている。な
お、自動車用バイザー6は、図7の如く、鍔部3の裏面
を自動車10の窓枠に当着させることによって、自動車
10に装着される。また、図8は、製造された自動車用
バイザー6の断面を拡大して示したものであり、塗膜8
は、端縁が帯状突起4の片側の稜線5bの中間に位置し
た状態になっている。このため、自動車用バイザー6
は、表側(図8中の矢印A側)から見た場合に、塗膜8
の端縁が微小な帯状突起4の片側の稜線5bと重なり合
って見えるため、その小さなばらつきが全く目立たず非
常に見栄えが良い。
【0012】さらに、自動車用バイザー6は、帯状突起
4の塗膜8形成側と反対側の稜線5aが、帯状突起4以
外の部分と連続しており、複屈折が起こらないため、表
側から見た場合に、塗膜8の端縁がシャープで明瞭に見
える。
【0013】なお、本発明の自動車用バイザーの構成、
および自動車用バイザーの製造方法の内容は、上記した
実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、バイザ
ー本体の形状、帯状突起の形状、バイザー本体の成型方
法、および成形樹脂材料、部分塗装を施す部位、マスキ
ング方法、塗装する樹脂材料、塗装方法等の構成を、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができ
る。
【0014】たとえば、バイザー本体の成形に用いる樹
脂材料は、アクリル樹脂に限定されるものではなく、ポ
リカーボネート、ABS樹脂等の他の樹脂材料でも良
い。
【0015】また、マスキング方法は、上記の如きマス
キング部材を利用した方法に限定されるものではなく、
粘着テープ等を利用したマスキングでも良い。なお、上
記実施形態の如く、マスキング部材によって一体的にマ
スキングする場合には、マスキングを短時間で容易に、
しかも帯状突起の形状に合わせて正確な位置に行うこと
ができる、という効果も得られる。
【0016】さらに、塗装する樹脂材料としては、市販
の一般的な樹脂塗料を用いることができ、特に限定され
ない。場合によっては、紫外線の照射によって硬化する
紫外線硬化型樹脂からなる塗料を用いることも可能であ
る。なお、紫外線硬化型樹脂塗料を用いるとともに、上
記実施形態の如く、マスキング部材の端縁が帯状突起の
頂点を越えてわずかに反対側まで達するようにマスキン
グし、マスキング部材の上方から樹脂塗料を噴き付けた
後、マスキング部材を取り外してから紫外線を照射して
塗膜を硬化させる、という手順で塗装する場合には、紫
外線の照射によって塗膜の端縁まで短時間で硬化するた
め、塗膜の端縁のばらつきが一層少なくなる、という効
果も得られる。
【0017】一方、帯状部分の形状は、上記実施形態の
形状に限定されるものではなく、図9(a)〜(c)の
如き形状に変更することもできる。また、微小な帯状突
起は、高さが約0.3mm〜1.0mmの範囲内にあり、幅
(帯状突起の片側の裾から反対側の裾までの長さであ
り、たとえば、図9(a)〜(c)におけるAの長さ)
が約0.5mm〜20.0mmの範囲内にあることが必要で
ある。高さが約0.3mmより低かったり、幅が約0.5
mmより狭かったりすると、製造時に帯状突起の峰が境界
線となるようにマスキングしにくいので好ましくなく、
反対に、高さが約1.0mmより高かったり、幅が約2
0,0mmより広かったりすると、表側から見た場合に塗
膜の端縁のばらつきが認識できるので好ましくない。
【0018】また、本発明の自動車用バイザーの製造方
法においては、帯状突起の頂点を越えて反対側まで達す
るマスキング部材の長さを、噴き付け塗装時に塗膜の端
縁が帯状突起の裾から頂点までの間に位置するように、
約0.1mm〜1.0mmの範囲内で、帯状突起の形状およ
び塗料の噴き付け態様に応じて適宜変更することが好ま
しい。このように帯状突起の頂点を越えて反対側まで達
するマスキング部材の長さを調整した場合には、塗膜の
端縁のばらつきを目立たなくするという本発明の効果
が、より精度の高いものとなる。
【0019】さらに、部分塗装する部位は、庇部の上方
に限定されるものではなく、バイザーのどの部位でも良
い。
【0020】なお、本発明の自動車用バイザー、および
その製造方法に用いられている技術は、自動車用バイザ
ー以外の装飾品、たとえば、サンルーフ、デフレクタ
ー、スポイラー等に利用することも可能である。かかる
場合でも、部分塗装した塗膜の端縁のばらつきを目立た
せない、という本発明の効果が損なわれることはない。
【0021】
【発明の効果】本発明の自動車用バイザーは、透光性を
有する板状の庇部分の裏面に微小な帯状突起が形成され
ており、その帯状突起の峰を境界線として片側に塗膜が
設けられているため、表側から見ると、塗膜の端縁のば
らつきが目立たず見栄えが良い。その上、帯状突起の塗
膜形成側と反対側の稜線が、帯状突起以外の部分と、滑
らかで区切れていない連続した状態になっており、複屈
折が起こらないため、表側から見た場合に、塗膜の端縁
がシャープで明瞭に見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイザー本体を示す説明図であり、(a)、
(b)は、それぞれ正面図、斜視図である。
【図2】バイザー本体の断面の一部を拡大して示す説明
図である。
【図3】バイザー本体をマスキングした状態を示す説明
図である。
【図4】マスキングしたバイザー本体の断面の一部を拡
大して示す説明図である。
【図5】バイザー本体に樹脂塗料を噴き付けている状態
を示す説明図である。
【図6】自動車用バイザーを示す説明図である。
【図7】自動車用バイザーを自動車に装着した状態を示
す説明図である。
【図8】自動車用バイザーの断面の一部を拡大して示す
説明図である。
【図9】帯状突起の変更例を示す説明図である。
【図10】従来の部分塗装方法によってバイザー本体に
樹脂塗料を噴き付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・バイザー本体、2・・庇部、3・・鍔部、4・・
帯状突起、5a,5b・・稜線、6・・自動車用バイザ
ー、7・・マスキング部材、8・・塗膜、9・・スプレ
ー、10・・自動車。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する板状の庇部分の裏面に微
    小な帯状突起が形成されており、その帯状突起の峰を境
    界線として片側に塗膜が設けられているとともに、帯状
    突起の塗膜形成側と反対側の稜線が、帯状突起以外の部
    分と、滑らかで区切れていない連続した状態になってい
    ることを特徴とする自動車用バイザー。
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