JP3119629U - 鋼製l型擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】山間地でも、市街地等の狭小地でも施工可能な、短期工程で、簡単、且つ安全に施工でき、しかも重量の大きい資材や重機を使用することなく、搬送、組立が容易で、安全に施工できる鋼製L型擁壁を実現する。
【解決手段】複数のL型支柱体3を、擁壁が形成される幅方向に適宜の間隔を置いてそれぞれ独立的に配置し、複数のL型支柱体3の前面側に壁面材4を配設し、壁面材4の背面側に盛土を形成して成る鋼製L型擁壁2であり、複数のL型支柱体3は、それぞれ底面梁材5と、底面梁材5の前後の位置で取り付けられた底面前端桁材6及び背面アンカー梁材7の3つの部材を配置して固定し、底面梁材5の前端に上方に伸びるように縦支柱材9を固定し、底面梁材5と縦支柱材9との間に架設された斜タイ材10とを備えている。
【選択図】図2

Description

この考案は、山間地等の道路擁壁、造成地の補強擁壁等に適用され、特に施工性にすぐれ、構造の安定性が高く、低コストの鋼製L型擁壁に関する。
従来、コンクリートで構築した擁壁、或いは壁面材としてコンクリートを用いた擁壁が知られている(特許文献1参照)。そして、コンクリート製の補強擁壁以外のものとして、壁面材をエキスパンドメタルを利用して施工する擁壁が知られている(特許文献2参照)。
特開平11−256580号公報(第1頁、第1図) 特開平08−284173号公報(第1頁、第1図)
従来の壁面材としてコンクリートを用いた土擁壁が知られている。しかしながら、コンクリートはコスト高となり、また自然景観を損なうので好ましくないという問題がある。
また、補強擁壁を施工する場所は、山間地や僻地等、あるいは丘陵地等、資材の運搬や施工に不便な場所が多く、このような場所に施工する道路の擁壁等としては、コンクリートを用いた擁壁は、資材重量が重く、運搬に手間がかかり、重機も必要で施工作業が困難であり、さらに、養生期間をとるために工期も長くなるという問題がある。また、基礎地盤が良くない場所では、倒れやひび割れが生じやすいという問題もある。
本考案は、従来技術の上記のような問題の生じない土擁壁を実現することを目的とするものであり、山間地でも、市街地等の狭小地でも施工可能なコンクリートブロック等の代用として、簡単、短期工程で、且つ安全に施工でき、しかも重量の大きい資材を使用することなく搬送が容易で、重機等を必要としない鋼製L型擁壁を実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、複数のL型支柱体を、それぞれ擁壁が形成される幅方向に適宜の間隔を置いて互いに独立的に配置し、前記複数のL型支柱体の前面側に壁面材を配設し、該壁面材の背面側に盛土を形成して成る鋼製L型擁壁であって、前記L型支柱体は、それぞれ底面梁材と、該底面梁材の前後に取り付けられた底面前端桁材及び背面アンカー梁材と、前記底面梁材の前端に上方に伸びるように固定された縦支柱材と、前記底面梁材と前記縦支柱材との間に架設された前記斜タイ材とを備えており、前記底面前端桁材及び背面アンカー梁材は、それぞれ各L型支柱体について設けられているものであって、複数のL型支柱体の底面梁材を互いに接合するように設けられているものではないことを特徴とする鋼製L型擁壁を提供する。
前記壁面材は、網状に形成されており、前記縦支柱材は、前記壁面材の網に係合して壁面材を該縦支柱材に取り付ける連結棒を挿入できる複数のスリットを長手方向に間隔をおいて設けたU字型鋼である構成とすることが好ましい。
前記壁面材は、網状に形成されており、前記縦支柱材には前記壁面材の網に係合して壁面材を該縦支柱材に取り付ける連結棒を挿入できる複数の六角ナットを長手方向に間隔をおいて固定してなる鋼であることが好ましい。
前記壁面材は複数の間伐材から成り、該間伐材はフックを有する座金が固定されて前記縦支柱材に該フックを係合して該縦支柱材に取り付けられていることが好ましい。
前記複数のL型支柱体、壁面材及び盛土を上下方向に複数段設けて成る成る鋼製L型擁壁としてもよい。
以上の構成から成る本考案に係る鋼製L型擁壁によると、次のような効果が生じる。即ち、本考案に係る鋼製L型擁壁は、複数のL型支柱体を互いに桁部材や梁部材で結合することなく、個々のL型支柱体を次々に組み立てて、それぞれ擁壁の幅方向に独立して配置し、これらの複数のL型支柱体の前面に壁面材を配設するので、重量部材や重機を必要とすることなく、山間地や、逆に市街地の狭小な場所でも、搬送や施工に困難さを伴うことなく、簡単かつ安全に、短い工期で施工を可能とすることができる。
本考案に係る鋼製L型擁壁を実施するための最良の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
本考案に係る鋼製L型擁壁は、複数のL型支柱体を、擁壁が形成される幅方向に適宜の間隔を置いて配置し、これらの複数のL型支柱体の前面側に、上記幅方向に壁面材を配設して強度構造体を構築し、この強度構造体の壁面材の背面側に盛土を形成して成る構成を特徴とする。
各L型支柱体は、それぞれ底面梁材と、該底面梁材の前後に設けられた底面前端桁材及び背面アンカー梁材と、底面梁材の前端に上方に伸びるように固定された縦支柱材と、底面梁材と縦支柱材との間に架設された斜タイ材と、を備えている。
このような本考案に係る鋼製L型擁壁の構成によれば、その強度構造体は、複数のL型支柱体を、互いに結合するようなことなく、それぞれを独立的に組み立てて互いに間隔をおいて配置するだけでよい。
要するに、従来の補強擁壁のように、複数のL型支柱体を、それらの底面梁及び/又は縦支柱材を互いに結合する必要がない。従って、幅方向の長手梁部材を必要とすることなく、またその結合工程が不要であり、コスト及び工程の低減となる。
図1は、本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例1の強度構造体(鋼製L型擁壁から盛土を除いた構造)を示す図である。この鋼製L型擁壁1の強度構造体2は、複数のL型支柱体3を、擁壁が形成される幅方向に適宜の間隔を置いて配置し、これらの複数のL型支柱体3の前面側に、上記幅方向に壁面材4を配設して構成される。L型支柱体3は、底面梁材5と、底面前端桁材6と、背面アンカー梁材7と、縦支柱材9と、斜タイ材10を備えている。
図2はL型支柱体3の構成を示し、図3は強度構造体2の正面図及び平面図を示す。底面梁材5、底面前端桁材6及び背面アンカー梁材7は、図2(a)に示すように、それぞれ山形鋼が利用される。この複数のL型支柱体の構成部材である底面梁材5、底面前端桁材6及び背面アンカー梁材7は、図3(b)に示すように、隣接する他のL型支柱体の構成部材である底面梁材5、底面前端桁材6及び背面アンカー梁材7とは結合することなく、複数のL型支柱体は、それぞれ個々に独立して配置されて成る。
縦支柱材9は、図2(b)に示すように、前側で折り返された断面U字型をしており、その前側折返し部分に長手方向に間隔をおいて複数のスリット11が形成されたU字型鋼である。斜タイ材10は、図2(a)に示すように、ターンバックル12の両端にそれぞれ取付片13が固定されてなるものである。
底面梁材5と背面アンカー梁材7は、それぞれの底部を互いにボルト・ナットで締着する。図2(c)、(d)に示すように、底面梁材5の前端の側面に縦支柱材9を直角方向に当接して縦支柱材9の中にスペーサー14を介し、ボルト・ナットで底面梁材5と縦支柱材9を互いに締着する。そして、斜タイ材10の上端の取付片13を縦支柱材9の側面にボルト・ナットで固定するとともに、斜タイ材10の下端の取付片13を底面梁材5の後端近くの側面にボルト・ナットで固定する。
壁面材4はエキスパンドメタルを利用し、図3(b)に示すように、壁面材4の網状部分を縦支柱材9のスリット11に嵌め込んで壁面材4を前記縦支柱材9に当接した状態で、連結棒15を壁面材4の前面側において縦支柱材9内に挿入することにより、壁面材4を縦支柱材9の前面に張るようにして取り付ける。そして、図2(d)に示すように、フックボルト・ナット16により、そのフックを連結棒15に係合することで、底面前端桁材6、縦支柱材9及び底面梁材5を共に固定する。
このようにして強度構造体2を構築してから、盛土(図示しない。)を壁面材4の背面側において底面梁材5を埋めるようにして充填し、この盛土の上面を転圧ローラで転圧すれば鋼製L型擁壁1を完成することができる。
本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例2の強度構造体について、図4はL型支柱体の構成を示し、図5は強度構造体の正面図及び平面図を示す。実施例2の鋼製L型擁壁における強度構造体18は、実施例1とほぼ同じであり、特に、そのL型支柱体19における底面梁材5、底面前端桁材6、背面アンカー梁材7及び斜タイ材10は、実施例1と同じ構成であるから説明は省略する。この実施例2が実施例1と相違する構成は、L型支柱体19の縦支柱材20及び、該縦支柱材20への壁面材4の取付構造であり、これらの構成を中心に以下説明する。
この実施例2の L型支柱体19の縦支柱材20は、断面コの字型鋼を利用するが、断面山形鋼でもよい。図4(a)〜(c)に示すように、底面梁材5の前端の底部に底面前端桁材6の底面を当接してボルト・ナットで固定し、縦支柱材20の下端は、底面梁材5の前端の側面にボルトで固定する。この縦支柱材20の前側部分の前面には、その長手方向に間隔をおいて複数の六角ナット21をその六角外面の一つの面を溶接し、六角ナット21の孔が上下方向に向くように水平の姿勢で固定されている。
壁面材4を縦支柱材20に取り付ける時には、壁面材4をその網目内に複数の六角ナット21を入れるようにして縦支柱材20の前面側に当接し、この状態で、連結筋22を複数の六角ナット21の孔内に挿入する。すると、この連結筋22により、壁面材4は縦支柱材20からはずれないように取り付けられる。
なお、斜タイ材10の取付は実施例1と同様であり、斜タイ材10の上端の取付片13を縦支柱材20の側面にボルト・ナットで固定するとともに、斜タイ材10の下端の取付片13を底面梁材5の後端近くの側面にボルト・ナットで固定する。
図6は、本考案の実施例3の鋼製L型擁壁強度構造体23を示す斜視図である。実施例3の鋼製L型擁壁23の強度構造体24ついて、図7はL型支柱体25の構成を示し、図8は強度構造体24の正面図及び平面図を示す。
この実施例3の強度構造体24のL型支柱体25における底面梁材5、底面前端桁材6、背面アンカー梁材7及び斜タイ材10は、実施例1と同じ構成であるから説明は省略する。この実施例3が実施例1と相違する主な構成は、L型支柱体25の縦支柱材26、及び該縦支柱材26へ壁面材27として半割木材28(間伐材。図6〜8中の「間伐材」を参照。)を取り付けた構成であり、これらの構成を中心に以下説明する。
この実施例3のL型支柱体25の縦支柱材26は、一対の断面コの字型鋼29を利用する。図8(b)に示すように、底面梁材5の前端の底部に底面前端桁材6の底面を当接してボルト・ナットで固定している。そして、縦支柱材26の一対の断面コの字型鋼29で、底面梁材5の前端の側面を挟持してボルトで固定する。
この縦支柱材26の前面に壁面材27である半割木材28を取り付ける取付構造は次のとおりである。図7(c)に示すようなフックを有する一対の座金30を半割木材28にネジ止めする。そして、この半割木材28を縦支柱材26の前面に当接し、この一対の座金30のそれぞれのフックを縦支柱材26の一対のコの字型鋼29に係合する。これにより、半割木材28を縦支柱材26に水平に取り付けることができる。
図8(a)に示すように、上下隣接する半割木材28を、擁壁の幅方向にくいちがい状に(千鳥状に)配設して取付け、透孔部31が形成される構成としているが、半割木材28は、このようにくいちがい状に配設することなく配列してもよい。なお、壁面材27である半割木材28は、水平ではなく垂直方向に配設してもよい。
斜タイ材10の取付けは、実施例1と同様であり、斜タイ材10の上端の取付片13を一対の縦支柱材26の間に挟持してボルト・ナットで固定するとともに、斜タイ材10の下端の取付片13を底面梁材5の後端近くの側面にボルト・ナットで固定して取り付ける。
この実施例3では、盛土を壁面材27の背面側に充填する前に、壁面材27の背面側にテンサー(商品名)(樹脂製の網材)32を紐で縦支柱材26に締着して張り、このテンサー32の背面側に盛土を充填する。
本考案に係る鋼製L型擁壁は、複数のL型支柱体、壁面材及び盛土から成る盛土構造体を上下方向に複数段設けて成る複数段の盛土構造体から成る鋼製L型擁壁の構成としてもよい。このような鋼製L型擁壁の一例として2段の盛土構造体から成る例を、実施例4として、図9及び図10において説明する。
図9は、本考案の実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体33の側面図、特にL型支柱体34及びその要部を説明する図であり、図10は、強度構造体33の正面図及び平面図を示す。この実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体33は、実施例1の鋼製L型擁壁より高い擁壁とするために、図9(a)に示すように、上下2本の縦支柱材9、9'を接続して上方に延ばし、縦支柱材35を形成して成る構成を特徴とする。
この実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体33の下段の構成は、実施例1と同じように、山形鋼から成る底面梁材5、底面前端桁材6及び下段用の背面アンカー梁材7を備えているとともに、前側で折り返された断面U字型をした下段用の縦支柱材9とを備えている。そして、下段の斜タイ材36は、長板状の杆材である。
底面梁材5と背面アンカー梁材7は、実施例1と同様に、図9(a)、図10(b)に示すように、それぞれの底部を互いにボルト・ナットで締着する。底面梁材5に下段用の縦支柱材9を締着する構造も実施例1と同様であり、図9(c)、(d)に示すように、底面梁材5の前端の側面に下段用の縦支柱材9を直角方向に当接して下段用の縦支柱材9の中にスペーサー41を介し、ボルト・ナットで底面梁材5と下段用の縦支柱材9を互いに締着する。
そして、下段の斜タイ材36の上端は、下段用の縦支柱材9のU字型の内側に挟んでボルト・ナットで固定するとともに、下段の斜タイ材36の下端は底面梁材5の後端近くの側面にボルト・ナットで固定する。
そして、実施例1と同様に壁面材4はエキスパンドメタルを利用し、図9(a)に示すように、壁面材4の網状部分を下段用の縦支柱材9のスリット11に嵌め込んで壁面材4を下段用の縦支柱材9に当接した状態で、下段用の連結棒15を壁面材4の前面側において下段用の縦支柱材9内に挿入することにより、壁面材4を下段用の縦支柱材9の前面に張るようにして取り付ける。
このようにして、実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体33の下段部分37を構築してから、盛土(図示しない。)を壁面材4の背面側に充填、転圧すれば鋼製L型擁壁の下段の盛土構造体を完成することができる。この場合、下段用の縦支柱材9の上端まで盛土を形成するのではなく、図9(a)に示すように、上段梁材を取り付けるために、下段用の縦支柱材9の上端から下方に適宜の長さの部分を残した高さ38(下段の盛土の上面高さ)まで盛土を形成する。
この後、山形鋼を使用した上段梁材39を下段の盛土の上面に配置して、その前端を下段用の縦支柱材9の側面に実施例1の図2(d)に示すようにスペーサー(図示せず。)を介してボルト・ナットで締着し、その後端を上段用の背面アンカー梁材40にボルト・ナットで締着する。
さらに、下段用の縦支柱材9の上端に継手41を介して上段用の縦支柱材9’をボルト・ナットで固定する。そして、実施例1と同じターンバックル付きの上段用の斜タイ材10の上下端を、図9(a)に示すように、それぞれ取付片13を介して、上段用の縦支柱材9’及び背面アンカー梁材39の後端部にボルト・ナットで締着する。
そして、上段用の壁面材4’を上段用の縦支柱材9’に上段用の連結棒15’により取り付けて、実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体33の上段部分42が構築される。この後、下段の盛土の上にさらに上段用の盛土を壁面材4、4’の背面側に充填、転圧すれば上段の盛土構造体を構築でき、実施例4の鋼製L型擁壁を完成することができる。
以上、本考案に係る鋼製L型擁壁の最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本考案は特にこのような実施例に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
本考案に係る鋼製L型擁壁は、以上のとおり、強度構造体の複数のL型支柱体を擁壁の幅方向に独立的に組み立てて配置し、それらに壁面を取り付ければよいので、大きく重量の大きな資材は不要であるから資材の搬送、持ち込み、施工が簡単となるから、山間地等の不便な場所での道路等の擁壁の適用に最適である。
本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例1の斜視図である。 実施例1のL型支柱体の各構成部材を示し、(a)はL型支柱体の側面図であり、(b)は縦支柱材の側面及びそのA−A断面図を示し、(c)、(d)はL型支柱体の要部を説明する図である。 (a)は本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例1の強度構造体の正面図であり、(b)はその平面図である。 実施例2のL型支柱体の各構成部材を示し、(a)はL型支柱体の側面図であり、(b)、(c)はL型支柱体の要部を説明する図である。 (a)は本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例2の強度構造体の正面図であり、(b)はその平面図である。 本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例3の斜視図である。 実施例3のL型支柱体の各構成部材を示し、(a)はL型支柱体の側面図であり、(b)は座金の平面図及びそのA−A断面図を示し、(c)はL型支柱体の要部を説明する図である。 (a)は本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例3の強度構造体の正面図であり、(b)はその平面図である。 実施例4のL型支柱体の各構成部材を示し、(a)はL型支柱体の側面図であり、(b)は縦支柱材の側面及びそのA−A断面図を示し、(c)、(d)はL型支柱体の要部を説明する図である。 (a)は本考案に係る鋼製L型擁壁の実施例4の強度構造体の正面図であり、(b)はその平面図である。
符号の説明
1 鋼製L型擁壁
2 強度構造体
3 L型支柱体
4、4’壁面材
5 底面梁材
6 底面前端桁材
7 背面アンカー梁材
9、9’35 縦支柱材
10 斜タイ材
11 スリット
12 ターンバックル
13 ターンバックルの取付片
14 スペーサー
15、15’連結棒
16 フックボルト・ナット
18 強度構造体
19 L型支柱体
20 縦支柱材
21 六角ナット
22 連結筋
23 実施例3の鋼製L型擁壁
24 強度構造体
25 L型支柱体
26 縦支柱材
27 壁面材
28 半割木材 (間伐材)
29 (一対の)断面コの字型鋼
30 (一対の)座金
31 透孔部
32 テンサー
33 実施例4の鋼製L型擁壁の強度構造体
34 L型支柱体
35 縦支柱材
36 下段の斜タイ材
37 実施例4の強度構造体下段部分
38 下段の盛土の上面高さ
39 上段梁材
40 上段用の背面アンカー梁材
41 上下の縦支柱材の継手
42 実施例4の強度構造体の上段部分

Claims (5)

  1. 複数のL型支柱体を、それぞれ擁壁が形成される幅方向に適宜の間隔を置いて互いに独立的に配置し、前記複数のL型支柱体の前面側に壁面材を配設し、該壁面材の背面側に盛土を形成して成る鋼製L型擁壁であって、
    前記L型支柱体は、それぞれ底面梁材と、該底面梁材の前後に取り付けられた底面前端桁材及び背面アンカー梁材と、前記底面梁材の前端に上方に伸びるように固定された縦支柱材と、前記底面梁材と前記縦支柱材との間に架設された前記斜タイ材とを備えており、 前記底面前端桁材及び背面アンカー梁材は、それぞれ各L型支柱体について設けられているものであって、複数のL型支柱体の底面梁材を互いに接合するように設けられているものではないことを特徴とする鋼製L型擁壁。
  2. 前記壁面材は、網状に形成されており、前記縦支柱材は、前記壁面材の網に係合して壁面材を該縦支柱材に取り付ける連結棒を挿入できる複数のスリットを長手方向に間隔をおいて設けたU字型鋼であることを特徴とする請求項1に記載の鋼製L型擁壁。
  3. 前記壁面材は、網状に形成されており、前記縦支柱材には前記壁面材の網に係合して壁面材を該縦支柱材に取り付ける連結棒を挿入できる複数の六角ナットを長手方向に間隔をおいて固定してなる鋼であることを特徴とする請求項1に記載の鋼製L型擁壁。
  4. 前記壁面材は複数の間伐材から成り、該間伐材はフックを有する座金が固定されて前記縦支柱材に該フックを係合して該縦支柱材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鋼製L型擁壁。
  5. 前記複数のL型支柱体、壁面材及び盛土を上下方向に複数段設けて成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製L型擁壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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