JP3119185B2 - ディスクカートリッジ装着装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ装着装置

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JP3119185B2 JP08351372A JP35137296A JP3119185B2 JP 3119185 B2 JP3119185 B2 JP 3119185B2 JP 08351372 A JP08351372 A JP 08351372A JP 35137296 A JP35137296 A JP 35137296A JP 3119185 B2 JP3119185 B2 JP 3119185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクカートリッ
ジ装着装置に係り、特にディスクカートリッジがホルダ
内に挿入されると共に摺動する摺動部材の動作によりホ
ルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置へ移動させるよう構成されたディスクカー
トリッジ装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、可撓性磁気ディスクが収納され
たディスクカートリッジを装着するディスクカートリッ
ジ装着装置においては、ディスクカートリッジが挿入さ
れるホルダと、ディスクカートリッジの挿入操作により
摺動してホルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置か
らカートリッジ装着位置へ移動させる摺動部材としての
スライダとを有する構成になっている。
【0003】スライダは、コイルバネ等により一方向に
付勢されており、ディスクカートリッジが挿入されると
ラッチレバーがディスクカートリッジの端部に押圧され
て回動するとともにラッチレバーによるスライダの係止
が解除される。これにより、スライダは付勢方向に摺動
してホルダを装着位置へ移動させる。その際、ホルダ
は、カートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッ
ジ装着位置に降下することにより、ディスクカートリッ
ジ内のディスクをターンテーブル上にチャッキングさせ
ることになる。
【0004】ホルダの装着動作は、スライダを附勢する
コイルバネのバネ力により行っているが、スライダのコ
イルバネはホルダがカートリッジ挿入・イジェクト位置
にあるとき最も長く引っ張られており、ホルダがカート
リッジ装着位置に降下する際にスライダが摺動すると共
にコイルバネの全長が短くなる。そのため、ホルダがカ
ートリッジ装着位置に変位したときのコイルバネによる
保持力を確保するため、コイルバネのバネ力を強くして
いたため、ホルダがカートリッジ挿入・イジェクト位置
にあるときはコイルバネのバネ力がかなり強力となって
いた。
【0005】ところが、スライダは強いバネ力によりカ
ートリッジ挿入初期からカートリッジ装着までの間に加
速されるので、スライダが摺動完了位置に至るころに
は、磁気ヘッドがディスクに接触する際の衝撃が強過ぎ
てディスク表面を傷つけてしまうといった問題があっ
た。
【0006】そこで、従来の装置には、スライダの摺動
動作を減速させるためのダンパが設けられていた。この
種のダンパとしては、スライダに設けられたラックに噛
合するギヤと、ギヤと共に回転する回転体と、内部にグ
リースが充填され且つ回転体が収納された容器とよりな
るオイルダンパがある。このオイルダンパは、容器内に
設けられた回転体がスライダの摺動動作により回転する
と、容器内に充填されたグリースの粘性抵抗により減衰
力が発生し、その結果スライダの摺動動作を減速させる
ことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のディ
スク装置においては、スライダの摺動動作を減速させる
オイルダンパが容器内にグリースと回転体が収納された
構成とされていたため、充分な減衰力を得るには回転体
の直径を大きくする必要があり、その結果設置スペース
が大きくなり、且つホルダの装着動作を妨げない位置に
設けなければならなかった。そのため、従来はホルダよ
り後方にオイルダンパを設けるスペースを確保する構成
としていた。
【0008】従って、上記のようなオイルダンパを採用
した構成では、ディスク装置の小型化を図る際にオイル
ダンパの設置スペースが問題となり、小型化を図ること
が難しかった。しかも、上記のようなオイルダンパは、
体積が大きいばかりか、製造コストが高価であった。
【0009】また、オイルダンパに充填されたオイルの
粘性が温度に依存するため、低温ではオイルの粘性抵抗
が大きくなり過ぎてディスクを確実に装着することがで
きず、また高温ではオイルの粘性抵抗が低くなるので、
装着動作の勢いが強くなってしまいディスクを傷めるお
それがある。
【0010】そこで、本発明は上記問題を解決したディ
スクカートリッジ装着装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。 上記請求項1
記載の発明は、ディスクカートリッジが挿入されるカー
トリッジ挿入・イジェクト位置又は該ディスクカートリ
ッジが装着されるカートリッジ装着位置に移動可能に設
けられてなり、側面に側方に突出するガイド突部を備え
るホルダと該ホルダの該ガイド突部が嵌合して該ホル
ダの移動をガイドするガイド溝が設けられたシャーシ
と、 一端が前記ホルダの側面に掛止され、他端が前記シ
ャーシに掛止された付勢部材と、 を有するディスクカー
トリッジ装着装置において、 ホルダの前記ガイド突部に
前記付勢部材を掛止する構成としたことを特徴とするも
のであり、ホルダの動作をガイドするガイド突部が付勢
手段の掛止部としても機能するため、バネ掛止用孔を別
個に設ける必要がなく、限られたスペースを有効に利用
でき、装置の小型化を図ることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載のディスクカートリッジ装着装置において、 前記
付勢部材は、前記ホルダがカートリッジ挿入・イジェク
ト位置からカートリッジ装着位置へ移動する過程で前記
ホルダを装着方向へ付勢する力を徐々に増すように設け
られたことを特徴とするものであり、ホルダの装着動作
を確実に行うことができ、摺動部材を付勢するバネ力を
弱く設定して磁気ヘッドがディスクに接触する際の衝撃
を緩和することが可能となり、ディスク表面を傷つけて
しまうことを防止できる。これにより、ダンパが不要に
なるため、製造コストを安価に抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明になるディスクカー
トリッジ装着装置の分解斜視図、図2はディスクカート
リッジ装着装置の平面図、図3はディスクカートリッジ
装着装置の側面図、図4はディスクカートリッジ装着装
置の背面図である。尚、図3、図4ではシャーシ4が省
略されている。
【0014】ディスクカートリッジ装着装置1は、ディ
スクカートリッジ(図示せず)が挿入されるホルダ2
と、前後方向(A,B方向)に摺動してホルダ2を昇降
させるスライダ(摺動部材)3と、スライダ3を摺動可
能に支持するシャーシ4とを有する。そして、シャーシ
4の平面4a上には、ディスク回転用のモータに駆動さ
れるターンテーブル(図示せず)と、磁気ヘッドを支持
するヘッドキャリッジ5とが設けられている。ヘッドキ
ャリッジ5は、両側を互いに平行に配されたガイドシャ
フト20、リードスクリュウ21により支持され、ステ
ッピングモータ22によりリードスクリュウ21が回転
駆動されるとその回転方向に応じてA方向又はB方向に
移動する。
【0015】ホルダ2は、天板2aと、天板2aの両側
からディスクカートリッジを抱え込むように折曲された
カートリッジガイド部2b,2cとからなる。従って、
天板2aと両側のカートリッジガイド部2b,2cに囲
まれた空間がカートリッジ挿入部となる。また、カート
リッジガイド部2b,2cの両側には、上下方向に延在
する凸部2dが設けられ、この凸部2dがホルダ2の昇
降をガイドする。
【0016】ホルダ2の天板2aには、ヘッドアーム5
aが移動するための開口部2eが形成されている。さら
に、カートリッジガイド部2b,2cの両側面の下部に
は、ホルダ2の昇降動作をガイドする傾斜カム6が設け
られ、カートリッジガイド部2b,2cの両側面の上部
中央には、円筒状ボス(ガイド突部)8が側方に突出し
ている。
【0017】この円筒状ボス8は、内部を貫通するバネ
掛止孔8aを有し、外周が後述するようにホルダ2の昇
降動作をガイドするガイド部として機能する。そして、
円筒状ボス8のバネ掛止孔8aには、ホルダ附勢用バネ
(附勢部材)7の一端7aが掛止され、ホルダ附勢用バ
ネ7のバネ力がホルダ2に作用する。
【0018】また、ホルダ2の天板2aには、ディスク
カートリッジ(図示せず)のシャッタを開閉するための
シャッタアーム9が取り付けられるシャッタアーム取付
部10と、誤挿入防止用バネ11を掛止するバネ掛止部
12とが設けられている。シャッタアーム9は、天板2
aの孔2a1に挿入される軸9aと、スライダ3のラッチ
用掛止部3aに掛止されるラッチ部9bと、ホルダ2の
天板2aに設けられた円弧状溝2a2に係合する係合部9
cと、ディスクカートリッジ(図示せず)のシャッタの
側部に当接する当接部9dとからなる。
【0019】シャッタアーム9の軸9aには、シャッタ
アーム用バネ13が巻装される。このシャッタアーム用
バネ13は、一端13aがシャッタアーム9の係合部9
cに当接し、他端13bがホルダ2の天板2aのバネ掛
止部2a3,2a4に掛止される。そのため、シャッタアー
ム9は、シャッタアーム用バネ13のバネ力により反時
計方向(C方向)に附勢されている。
【0020】そして、ディスクカートリッジがホルダ2
のカートリッジガイド部2b,2cに挿入されると共に
シャッタアーム9の当接部9dが挿入方向(B方向)に
押圧されて時計方向に回動する。このシャッタアーム9
の回動動作によりカートリッジのシャッタ(図示せず)
が開方向に摺動する。
【0021】スライダ3は、前端にイジェクト釦14が
固定されるイジェクト釦取付部3bを有し、後方に延在
する両側の腕部3c,3dにはシャーシ4の平面4a上
に突出するガイド部4bが嵌合するガイド孔3eを有す
る。また、スライダ3は、両側の夫々に傾斜カム6に摺
接するピン15が2個ずつ設けられている。
【0022】そして、スライダ3の腕部3dの端部に
は、シャッタアーム9のラッチ部9bに掛止されるラッ
チ用掛止部3aが起立しており、腕部3dの内側にはバ
ネ掛止部3fが設けられている。このバネ掛止部3fに
は、スライダ復帰用のコイルバネ16の一端16aが掛
止され、コイルバネ16の他端16bはシャーシ4の平
面4aに設けられたバネ掛止部4eに掛止される。その
ため、スライダ3は、コイルバネ16のバネ力によりA
方向に附勢されている。
【0023】尚、ディスクカートリッジ挿入前、スライ
ダ3のラッチ用掛止部3aはB方向に変位した位置でシ
ャッタアーム9のラッチ部9bに掛止され、ディスクカ
ートリッジ挿入操作と共にシャッタアーム9が時計方向
(D方向)に回動してラッチ部9bによるラッチ用掛止
部3aの掛止が解除される。そして、スライダ3は、コ
イルバネ16のバネ力によりA方向に摺動する。
【0024】シャーシ4の両側板4c,4dは、それぞ
れ内壁にホルダ2の凸部2dが嵌合する一対のガイド溝
17を有する。一対のガイド溝17は、ホルダ2の凸部
2dが昇降可能に嵌合しているので、ホルダ2の昇降を
ガイドする。また、一対のガイド溝17間には、T字状
のバネ取付部18が設けられている。このバネ取付部1
8は、ホルダ2の両側面に突出する円筒状ボス8が嵌合
して上下方向の移動をガイドするガイド溝18aと、ガ
イド溝18aの上端から水平方向に延在してホルダ附勢
用バネ7の他端7bが掛止されるバネ掛止溝18bとか
らなる。
【0025】また、バネ取付部18の上方に横架された
横架部19は、ガイド溝18aの上方からはずれた位置
となるように外側に突出しており、組立時に円筒状ボス
8が上方からガイド溝18aに挿入できるようになって
いる。図3,図4に示されるように、組立時のホルダ2
とスライダ3とは、スライダ3の上面にホルダ2を重ね
た状態で傾斜カム6の水平部分をピン15に当接させ
る。そして、ホルダ附勢用バネ7の一端7aが円筒状ボ
ス8のバネ掛止孔8aに挿通されて掛止される。
【0026】次に、ホルダ2の凸部2dをシャーシ4の
両側板4c,4dに設けられた一対のガイド溝17に嵌
合させ、円筒状ボス8をバネ取付部18のガイド溝18
aに嵌合させる。続いて、ホルダ附勢用バネ7の一端7
aを円筒状ボス8のバネ掛止孔8aに掛止させ、ホルダ
附勢用バネ7の他端7bをバネ掛止溝18bに掛止させ
る。
【0027】これで、ホルダ2、スライダ3、シャーシ
4は、ホルダ附勢用バネ7により1個の組立体として仮
止めされる。このように、ホルダ附勢用バネ7を取り付
けることによりホルダ2、スライダ3、シャーシ4を簡
単に組立ることができるので、ねじ等の締結部材を使用
せずに済み、組立工数を削減して作業効率を高められ
る。
【0028】ここで、ディスクカートリッジが挿入され
たときの装着動作について説明する。図5はディスクカ
ートリッジ装着時の状態を示す平面図、図6はディスク
カートリッジ装着時の状態を示す側面図、図7はディス
クカートリッジ装着時の状態を示す背面図である。尚、
図6、図7ではシャーシ4が省略されている。
【0029】図5に示すように、ディスクカートリッジ
FD(図5中、一点鎖線で示す)がホルダ2内に挿入さ
れると、前述した誤挿入防止用バネ11のB方向に延在
する端部が右方向に変位してディスクカートリッジFD
の挿入を許容すると共に、シャッタアーム9の当接部9
dがディスクカートリッジFDに押圧されてシャッタア
ーム9が時計方向(D方向)に回動する。
【0030】これにより、ディスクカートリッジFDの
シャッタが開方向にスライドすると共に、ラッチ部9b
によるラッチ用掛止部3aの掛止が解除される。そのた
め、スライダ3は、コイルバネ16のバネ力によりA方
向に摺動する。本実施例では、スライダ附勢用のコイル
バネ16と、ホルダ附勢用バネ7とが個別に設けられて
いるため、コイルバネ16のバネ力を弱く設定してもホ
ルダ附勢用バネ7のバネ力によりホルダ2を装着位置に
保持することができる。そのため、コイルバネ16のバ
ネ力をスライダ3のみを摺動させるのに必要な大きさに
設定して従来のものよりもバネ力を弱くすることが可能
になる。よって、スライダ3の摺動動作が弱くなるの
で、従来のように油圧ダンパによりスライダ3を減速す
る必要がない。
【0031】また、コイルバネ16のバネ力を弱く設定
することにより、ラッチ部9bとラッチ用掛止部3aと
の接触部分での摩擦が減少し、シャッタアーム9の回動
動作がスムーズになると共に、ラッチ部9b及びラッチ
用掛止部3aの摩耗を緩和することができる。
【0032】上記のようにスライダ3がコイルバネ16
のバネ力によりA方向に摺動すると、スライダ3の両側
に突出するピン15がA方向に移動すると共に、ピン1
5が傾斜カム6に摺接してホルダ2をカートリッジ挿入
・イジェクト位置からカートリッジ装着位置へ降下させ
る。その際、ホルダ2はホルダ附勢用バネ7のバネ力に
より下方に押圧されてカートリッジ装着位置に保持され
る。
【0033】ここで、本発明の要部を構成するホルダ附
勢用バネ7の作用について説明する。図8はホルダ2が
カートリッジ挿入・イジェクト位置にあるときの状態を
示す拡大図、図9はホルダ2がカートリッジ装着位置に
あるときの状態を示す拡大図である。
【0034】図8に示すように、ホルダ2がカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上動しているときホルダ附勢
用バネ7は、一端7aが円筒状ボス8のバネ掛止孔8a
に掛止され、ホルダ附勢用バネ7の他端7bがバネ掛止
溝18bの凹部18cに掛止されており、円筒状ボス8
がバネ取付部18のガイド溝18aの上部に位置してい
るため、円筒状ボス8を垂直方向に対して角度θ1 (本
実施例では、θ1 =63°)の方向に力F1 を作用させ
る。この力F1 の垂直方向の分力はP1 、水平方向の分
力はN1 となる。垂直分力P1 と水平分力N1 との大小
関係は、P1 <N1 であり、円筒状ボス8を下方に押圧
する力P1 よりも円筒状ボス8を水平方向に押圧する力
1 の方が大きい。
【0035】すなわち、ホルダ2がカートリッジ挿入・
イジェクト位置にあるときは、ホルダ附勢用バネ7が円
筒状ボス8を下方に押圧する力P1 が小さく、円筒状ボ
ス8をバネ取付部18のガイド溝18a周縁に押圧する
力N1 が大きいので、その分円筒状ボス8とガイド溝1
8aとの間での摩擦が大きくなり、ホルダ2が上下方向
にがたつきにくくなり、ホルダ2をカートリッジ挿入・
イジェクト位置に安定的に保持することができる。
【0036】図9に示すように、ホルダ2がカートリッ
ジ装着位置に降下したときホルダ附勢用バネ7の一端7
aが降下した円筒状ボス8のバネ掛止孔8aに掛止され
ているため、円筒状ボス8を垂直方向に対して角度θ2
(本実施例では、θ2 =39°)の方向に力F2 を作用
させる。この力F2 の垂直方向の分力はP2 、水平方向
の分力はN2 となる。垂直分力P2 と水平分力N2 との
大小関係は、P2 >N 2 であり、円筒状ボス8を下方に
押圧する力P2 の方が円筒状ボス8を水平方向に押圧す
る力N2 よりも大きい。
【0037】すなわち、ホルダ2及び円筒状ボス8が降
下する過程で、垂直分力Pが徐々に大きくなるのに対
し、水平分力Nが徐々に小さくなる。そのため、円筒状
ボス8が降下するにつれて水平分力Nが小さくなるの
で、円筒状ボス8とガイド溝18aとの間での摩擦が徐
々に小さくなり、ピン15がA方向に移動しながら傾斜
カム6に摺接すると共にホルダ2はスムーズに降下する
ことができる。
【0038】さらに、ホルダ2がカートリッジ装着位置
にあるときは、ホルダ附勢用バネ7が円筒状ボス8を下
方に押圧する力P1 が大きく、円筒状ボス8をバネ取付
部18のガイド溝18a周縁に押圧する力N1 が小さい
ので、ホルダ2を装着位置に押圧保持する力が増大す
る。そのため、ホルダ2は、ホルダ附勢用バネ7のバネ
力によりカートリッジ装着位置に安定的に保持される。
【0039】よって、ホルダ2内に挿入されたディスク
カートリッジFDのディスクは、ターンテーブル(図示
せず)に確実にチャッキングされて磁気記録再生が安定
に行われる。このように、装着装置1では、ホルダ2の
装着動作を確実に行うことができると共に、スライダ3
を付勢するコイルバネ6のバネ力を弱く設定して磁気ヘ
ッドがディスクに接触する際の衝撃を緩和することが可
能となり、ディスク表面を傷つけてしまうことを防止で
きる。これにより、従来必要とされていた油圧ダンパが
不要になるため、省スペース化が図れると共に製造コス
トを安価に抑えることができる。
【0040】また、イジェクト操作時は、イジェクト釦
14がB方向に押圧されてスライダ3が同方向にスライ
ドする。そして、ピン15がB方向に移動しながら傾斜
カム6に摺接するため、ホルダ2は上昇することができ
る。その際、ホルダ2が上昇するのにつれて垂直分力P
が徐々に小さくなるため、イジェクト釦14の操作と共
に、ホルダ2を上昇させる力が緩和される。よって、ホ
ルダ附勢用バネ7によりイジェクト操作の操作性も改善
される。
【0041】図10は本実施例によるチャッキング荷重
変化と従来のものによるチャッキング荷重変化とを示す
グラフである。従来のものは、ローディング初期が最も
チャッキング荷重P1 ’が大きく、ローディング終了時
で最もチャッキング荷重P2 ’が小さくなる。
【0042】これに対し、本実施例の場合、従来の場合
と逆にローディング初期が最もチャッキング荷重P1
小さく、ローディング終了時で最もチャッキング荷重P
2 が大きくなる。そのため、カートリッジ装着時に磁気
ヘッドがディスク面に衝突して傷つけることを防止で
き、スライダ3を減速するための油圧ダンパが不要とな
っている。
【0043】尚、上記実施例では、可撓性磁気ディスク
が装着される装着装置を例に挙げて説明したが、これに
限らず、これ以外の例えば光ディスク装置あるいは光磁
気ディスク装置等にも適用できるのは勿論である。ま
た、ホルダ附勢用バネ7の構成は、上記実施例に限ら
ず、他の形状としても良いのは勿論であり、トーション
バネの代わりに圧縮コイルバネ等を使用しても良いのは
勿論である。
【0044】また、上記実施例では、スライダがホルダ
の下方を摺動する構成を一例として説明したが、これに
限らず、例えばスライダがホルダの上方を摺動する構成
のものにも本発明を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1記載の発明に
よれば、ホルダのガイド突部に付勢部材を掛止する構成
としたため、ホルダの動作をガイドするガイド突部が付
勢手段の掛止部としても機能し、バネ掛止用孔を別個に
設ける必要がなく、限られたスペースを有効に利用で
き、装置の小型化を図ることができる。 また、上記請求
項2記載の発明によれば、付勢部材がホルダがカートリ
ッジ挿入・イジェクト位置からカートリッジ装着位置へ
移動する過程でホルダを装着方向へ付勢する力を徐々に
増すように設けられたため、ホルダの装着動作を確実に
行うことができ、摺動部材を付勢するバネ力を弱く設定
して磁気ヘッドがディスクに接触する際の衝撃を緩和す
ることが可能となり、ディスク表面を傷つけてしまうこ
とを防止できる。これにより、従来必要とされていた油
圧ダンパが不要になるため、省スペース化が図れると共
に製造コストを安価に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスクカートリッジ装着装置の
分解斜視図である。
【図2】ディスクカートリッジ装着装置の平面図であ
る。
【図3】ディスクカートリッジ装着装置の側面図であ
る。
【図4】ディスクカートリッジ装着装置の背面図であ
る。
【図5】ディスクカートリッジ装着時の状態を示す平面
図である。
【図6】ディスクカートリッジ装着時の状態を示す側面
図である。
【図7】ディスクカートリッジ装着時の状態を示す背面
図である。
【図8】ホルダがカートリッジ挿入・イジェクト位置に
あるときの状態を示す拡大図である。
【図9】ホルダがカートリッジ装着位置にあるときの状
態を示す拡大図である。
【図10】本実施例によるチャッキングの荷重変化と従
来のものによるチャッキングの荷重変化とを示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ装着装置 2 ホルダ 3 スライダ 4 シャーシ 6 傾斜カム 7 ホルダ附勢用バネ 8 円筒状ボス 8a バネ掛止孔 9 シャッタアーム 11 誤挿入防止用バネ 13 シャッタアーム用バネ 14 イジェクト釦 15 ピン 16 コイルバネ 17 ガイド溝 18 バネ取付部 18a ガイド溝 18b バネ掛止溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジが挿入されるカー
    トリッジ挿入・イジェクト位置又は該ディスクカートリ
    ッジが装着されるカートリッジ装着位置に移動可能に設
    けられてなり、側面に側方に突出するガイド突部を備え
    ホルダと、該ホルダの該ガイド突部が嵌合して該ホルダの移動をガ
    イドするガイド溝が設けられたシャーシと、 一端が前記ホルダの側面に掛止され、他端が前記シャー
    シに掛止された付勢部材と、 を有するディスクカートリッジ装着装置において、ホルダの前記ガイド突部に前記付勢部材を掛止する構成
    としたことを 特徴とするディスクカートリッジ装着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のディスクカートリッ
    ジ装着装置において、 前記付勢部材は、前記ホルダがカートリッジ挿入・イジ
    ェクト位置からカートリッジ装着位置へ移動する過程で
    前記ホルダを装着方向へ付勢する力を徐々に増すように
    設けられたことを特徴とするディスクカートリッジ装着
    装置。
JP08351372A 1996-04-04 1996-12-27 ディスクカートリッジ装着装置 Expired - Fee Related JP3119185B2 (ja)

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