JPH11232747A - 磁気ディスク駆動装置 - Google Patents
磁気ディスク駆動装置Info
- Publication number
- JPH11232747A JPH11232747A JP10032802A JP3280298A JPH11232747A JP H11232747 A JPH11232747 A JP H11232747A JP 10032802 A JP10032802 A JP 10032802A JP 3280298 A JP3280298 A JP 3280298A JP H11232747 A JPH11232747 A JP H11232747A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide plate
- cartridge holder
- side wall
- magnetic disk
- cartridge
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- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライド板9のスライド速度を確実に緩和し
上側磁気ヘッド41aの降下速度を制御でき、装置のコ
ストを低減できる磁気ディスク駆動装置を提供する。 【解決手段】 カートリッジホルダ20とスライド板9
の側壁部10Bとの間の前側部分にグリス58を設け、
底部13の中央よりも側壁部10A側においてスライド
板9にイジェクト釦17を設けた。
上側磁気ヘッド41aの降下速度を制御でき、装置のコ
ストを低減できる磁気ディスク駆動装置を提供する。 【解決手段】 カートリッジホルダ20とスライド板9
の側壁部10Bとの間の前側部分にグリス58を設け、
底部13の中央よりも側壁部10A側においてスライド
板9にイジェクト釦17を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクに対
し情報の記録/再生を行う磁気ディスク駆動装置に係
り、さらに詳しくは、アンローディング位置とローディ
ング位置との間でディスクカートリッジを移動させるロ
ーディング機構に関する。
し情報の記録/再生を行う磁気ディスク駆動装置に係
り、さらに詳しくは、アンローディング位置とローディ
ング位置との間でディスクカートリッジを移動させるロ
ーディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ディスク駆動装置は、磁気
ディスクをケースに収納したディスクカートリッジを使
用するものであって、このディスクカートリッジを磁気
ディスク駆動装置の内部に挿入し、磁気ディスクを回転
駆動して、これに情報の記録/再生を行うものである。
ディスクをケースに収納したディスクカートリッジを使
用するものであって、このディスクカートリッジを磁気
ディスク駆動装置の内部に挿入し、磁気ディスクを回転
駆動して、これに情報の記録/再生を行うものである。
【0003】図17はこの種の磁気ディスク駆動装置に
使用されるディスクカートリッジを説明するためのもの
であり、ディスクカートリッジ70は磁気ディスク71
を合成樹脂製のケース72に収納して形成され、このケ
ース72の一端角部はテーパ状に切り落とされて誤挿入
防止部73が形成されている。また、このケース72の
一端側には開口74が形成されているとともに、金属製
の薄板からなるシャッタ75がケース72の一端縁に沿
ってスライド自在に装着されている。このシャッタ75
には上述した開口74に対応する窓部76が形成されて
おり、シャッタ75はケース72に内蔵された図示せぬ
バネによって矢印g方向に常時付勢され開口74を塞い
でいるが、このバネの付勢力に抗してシャッタ75が矢
印gと反対の方向にスライドされたときには、開口74
と窓部76とが一致してシャッタ75が開放状態とな
り、ケース72に収納された磁気ディスク71を外部へ
露出するようになっている。
使用されるディスクカートリッジを説明するためのもの
であり、ディスクカートリッジ70は磁気ディスク71
を合成樹脂製のケース72に収納して形成され、このケ
ース72の一端角部はテーパ状に切り落とされて誤挿入
防止部73が形成されている。また、このケース72の
一端側には開口74が形成されているとともに、金属製
の薄板からなるシャッタ75がケース72の一端縁に沿
ってスライド自在に装着されている。このシャッタ75
には上述した開口74に対応する窓部76が形成されて
おり、シャッタ75はケース72に内蔵された図示せぬ
バネによって矢印g方向に常時付勢され開口74を塞い
でいるが、このバネの付勢力に抗してシャッタ75が矢
印gと反対の方向にスライドされたときには、開口74
と窓部76とが一致してシャッタ75が開放状態とな
り、ケース72に収納された磁気ディスク71を外部へ
露出するようになっている。
【0004】次に図14乃至図16は、磁気ディスク駆
動装置の従来技術を説明するためのものであり、このデ
ィスク駆動装置は、ディスクカートリッジ70を受け入
れて保持するカートリッジホルダ80と、このカートリ
ッジホルダ80をディスクカートリッジ70を挿脱する
アンローディング位置と磁気ディスク71に情報の記録
/再生を行うローディング位置との間で移動させるスラ
イド板81と、このスライド板81をスライド自在に支
持するシャーシ82と、下側磁気ヘッド83bを搭載し
磁気ディスク71の径方向に移動するキャリッジ84
と、このキャリッジ84に上下動可能に支持され上側磁
気ヘッド83aを搭載したホールドケース85と、磁気
ディスク71を回転駆動する図示せぬスピンドルモータ
とから主に構成されている。そして、スライド板81
は、鉄製の薄板からなり、その右左両端部分をU字状に
折曲げ加工することにより一対の側壁部が形成され、図
14に示すように、一端をシャーシ82の前側に掛止し
たコイルばね86の他端が掛止され、シャーシ82の前
側方向(矢印b方向)に付勢された状態で図示せぬロッ
ク機構により保持されているとともに、このスライド板
81の一対の側壁部には、カートリッジホルダ80の両
側部に形成された4つの突起80aにそれぞれ対応する
傾斜カム溝81aが形成され、図15に示すように、こ
れら突起80aを傾斜カム溝81aの上部にそれぞれ位
置させて、カートリッジホルダ80を上述のアンロード
位置に支持している。また、シャーシ82の後側にはキ
ャリッジ84が配設され、図15に示すように、ホール
ドケース85に形成された一対の腕部85aをカートリ
ッジホルダ80の上面部に当接させて、上側磁気ヘッド
83aが下側磁気ヘッド83bから離間した状態になっ
ている。
動装置の従来技術を説明するためのものであり、このデ
ィスク駆動装置は、ディスクカートリッジ70を受け入
れて保持するカートリッジホルダ80と、このカートリ
ッジホルダ80をディスクカートリッジ70を挿脱する
アンローディング位置と磁気ディスク71に情報の記録
/再生を行うローディング位置との間で移動させるスラ
イド板81と、このスライド板81をスライド自在に支
持するシャーシ82と、下側磁気ヘッド83bを搭載し
磁気ディスク71の径方向に移動するキャリッジ84
と、このキャリッジ84に上下動可能に支持され上側磁
気ヘッド83aを搭載したホールドケース85と、磁気
ディスク71を回転駆動する図示せぬスピンドルモータ
とから主に構成されている。そして、スライド板81
は、鉄製の薄板からなり、その右左両端部分をU字状に
折曲げ加工することにより一対の側壁部が形成され、図
14に示すように、一端をシャーシ82の前側に掛止し
たコイルばね86の他端が掛止され、シャーシ82の前
側方向(矢印b方向)に付勢された状態で図示せぬロッ
ク機構により保持されているとともに、このスライド板
81の一対の側壁部には、カートリッジホルダ80の両
側部に形成された4つの突起80aにそれぞれ対応する
傾斜カム溝81aが形成され、図15に示すように、こ
れら突起80aを傾斜カム溝81aの上部にそれぞれ位
置させて、カートリッジホルダ80を上述のアンロード
位置に支持している。また、シャーシ82の後側にはキ
ャリッジ84が配設され、図15に示すように、ホール
ドケース85に形成された一対の腕部85aをカートリ
ッジホルダ80の上面部に当接させて、上側磁気ヘッド
83aが下側磁気ヘッド83bから離間した状態になっ
ている。
【0005】そして、この状態でディスクカートリッジ
70を磁気ディスク駆動装置の内部に挿入すると、これ
をカートリッジホルダ80が受け入れて、カートリッジ
ホルダ80はシャッタ75が開放の状態でディスクカー
トリッジ70を保持するとともに、上述した図示せぬロ
ック機構による保持が解除され、コイルばね86の付勢
力によりスライド板81が矢印b方向にスライドし、こ
のスライドによって、突起80aが傾斜カム溝81aの
上部から、図16に示すように、傾斜カム溝81aの下
部へ降下され、カートリッジホルダ80がアンローディ
ング位置からローディング位置へ移動される。この移動
に伴って、磁気ディスク71が上述した図示せぬスピン
ドルモータにセットされ、同時にホールドケース85が
倒れ込んできて離間していた上側磁気ヘッド83aが降
下して磁気ディスク71に当接し、上下側磁気ヘッド8
3a,83bが磁気ディスク71を挟んで、回転駆動さ
れた磁気ディスク71に対して情報の記録/再生を行
う。
70を磁気ディスク駆動装置の内部に挿入すると、これ
をカートリッジホルダ80が受け入れて、カートリッジ
ホルダ80はシャッタ75が開放の状態でディスクカー
トリッジ70を保持するとともに、上述した図示せぬロ
ック機構による保持が解除され、コイルばね86の付勢
力によりスライド板81が矢印b方向にスライドし、こ
のスライドによって、突起80aが傾斜カム溝81aの
上部から、図16に示すように、傾斜カム溝81aの下
部へ降下され、カートリッジホルダ80がアンローディ
ング位置からローディング位置へ移動される。この移動
に伴って、磁気ディスク71が上述した図示せぬスピン
ドルモータにセットされ、同時にホールドケース85が
倒れ込んできて離間していた上側磁気ヘッド83aが降
下して磁気ディスク71に当接し、上下側磁気ヘッド8
3a,83bが磁気ディスク71を挟んで、回転駆動さ
れた磁気ディスク71に対して情報の記録/再生を行
う。
【0006】一方、情報の記録/再生が終了し磁気ディ
スク駆動装置からディスクカートリッジ70を取り出す
ときには、スライド板81をコイルばね86の付勢力に
抗してシャーシ82の後側方向(矢印bと反対方向)へ
スライドさせると、突起80aが傾斜カム溝81aの下
部から上部へ上昇され、スライド板81が上述の図示せ
ぬロック機構により保持されて、カートリッジホルダ8
0が元のアンローディング位置に戻るようになってい
る。
スク駆動装置からディスクカートリッジ70を取り出す
ときには、スライド板81をコイルばね86の付勢力に
抗してシャーシ82の後側方向(矢印bと反対方向)へ
スライドさせると、突起80aが傾斜カム溝81aの下
部から上部へ上昇され、スライド板81が上述の図示せ
ぬロック機構により保持されて、カートリッジホルダ8
0が元のアンローディング位置に戻るようになってい
る。
【0007】ところで、カートリッジホルダ80のアン
ロード位置からロード位置への移動に伴う上側磁気ヘッ
ド83aの降下は、コイルばね86の付勢力によるもの
であり、その急激な降下は、上側磁気ヘッド83aが磁
気ディスク71に損傷を与える虞がある。そこで上側磁
気ヘッド83aの降下速度を制御する必要がある。この
ためこの磁気ディスク駆動装置では、図14に示すよう
に、シャーシ82に取り付けたオイル式回転型ダンパ8
7がスライド板81に噛み合わされている。そして、ス
ライド板81がコイルばね86の付勢力により矢印b方
向にスライドすると、オイル式回転型ダンパ87によっ
てコイルばね86の付勢力に対する抵抗力が生じ、スラ
イド板81のスライド速度が緩和され、その結果、上側
磁気ヘッド83aはゆっくり降下して磁気ディスク71
に緩やかに当接する。
ロード位置からロード位置への移動に伴う上側磁気ヘッ
ド83aの降下は、コイルばね86の付勢力によるもの
であり、その急激な降下は、上側磁気ヘッド83aが磁
気ディスク71に損傷を与える虞がある。そこで上側磁
気ヘッド83aの降下速度を制御する必要がある。この
ためこの磁気ディスク駆動装置では、図14に示すよう
に、シャーシ82に取り付けたオイル式回転型ダンパ8
7がスライド板81に噛み合わされている。そして、ス
ライド板81がコイルばね86の付勢力により矢印b方
向にスライドすると、オイル式回転型ダンパ87によっ
てコイルばね86の付勢力に対する抵抗力が生じ、スラ
イド板81のスライド速度が緩和され、その結果、上側
磁気ヘッド83aはゆっくり降下して磁気ディスク71
に緩やかに当接する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た磁気ディスク駆動装置の従来技術にあっては、オイル
式回転型ダンパ87を用いているため、その分のスペー
スを必要とし、磁気ディスク駆動装置を小型化すること
ができず、また、部品点数が増大し装置のコストを低減
できないという欠点を有している。本発明は上述した事
情に鑑みてなされたもので、その目的は、スライド板の
スライド速度を確実に緩和し上側磁気ヘッドの降下速度
を制御でき、装置のコストを低減できる磁気ディスク駆
動装置を提供することである。
た磁気ディスク駆動装置の従来技術にあっては、オイル
式回転型ダンパ87を用いているため、その分のスペー
スを必要とし、磁気ディスク駆動装置を小型化すること
ができず、また、部品点数が増大し装置のコストを低減
できないという欠点を有している。本発明は上述した事
情に鑑みてなされたもので、その目的は、スライド板の
スライド速度を確実に緩和し上側磁気ヘッドの降下速度
を制御でき、装置のコストを低減できる磁気ディスク駆
動装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、側面部を有し、磁気ディスクを収納した
ディスクカートリッジを受け入れて保持するカートリッ
ジホルダと、底部とこの底部の左右両側に設けられた一
対の側壁部とを有し、前記カートリッジホルダを上下動
させるスライド板と、上側磁気ヘッドを搭載し前記カー
トリッジホルダの上下動に連動して上下動するホールド
ケースと、該スライド板の底部を前後側方向にスライド
自在に支持するシャーシと、前記スライド板を前側方向
へ付勢する付勢部材とを備え、前記カートリッジホルダ
は前記一対の側壁部間に配設され、前記カートリッジホ
ルダの前記側面部と前記スライド板の少なくとも一方の
側壁部との間に粘性材を設けた構成としたことを主要な
第1の特徴としている。また、上記第1の構成におい
て、前記スライド板の前側に該スライド板を駆動する被
押圧部を設け、前記一対の側壁部のうち該被押圧部に遠
い方の前記側壁部の前側部分と、前記カートリッジホル
ダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成としたこと
を第2の特徴としている。さらに、上記第2の構成にお
いて、前記被押圧部に近い方の側壁部の後端部分と、前
記カートリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設
けた構成としたことを第3の特徴としている。また、上
記第1の構成において、前記付勢部材を前記側壁部の一
方に掛止して前記スライド板を前側方向に付勢し、前記
付勢部材が掛止された前記側壁部と前記カートリッジホ
ルダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成としたこ
とを第4の特徴としている。また、上記第1の構成にお
いて、前記シャーシに誤挿入防止ばねを取り付け、該誤
挿入防止ばねの自由端を前記カートリッジホルダに係合
させて該カートリッジホルダを前記スライド板の一方の
側壁部側へ付勢し、該一方の側壁部と前記カートリッジ
ホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成とした
ことを第5の特徴としている。
に、本発明は、側面部を有し、磁気ディスクを収納した
ディスクカートリッジを受け入れて保持するカートリッ
ジホルダと、底部とこの底部の左右両側に設けられた一
対の側壁部とを有し、前記カートリッジホルダを上下動
させるスライド板と、上側磁気ヘッドを搭載し前記カー
トリッジホルダの上下動に連動して上下動するホールド
ケースと、該スライド板の底部を前後側方向にスライド
自在に支持するシャーシと、前記スライド板を前側方向
へ付勢する付勢部材とを備え、前記カートリッジホルダ
は前記一対の側壁部間に配設され、前記カートリッジホ
ルダの前記側面部と前記スライド板の少なくとも一方の
側壁部との間に粘性材を設けた構成としたことを主要な
第1の特徴としている。また、上記第1の構成におい
て、前記スライド板の前側に該スライド板を駆動する被
押圧部を設け、前記一対の側壁部のうち該被押圧部に遠
い方の前記側壁部の前側部分と、前記カートリッジホル
ダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成としたこと
を第2の特徴としている。さらに、上記第2の構成にお
いて、前記被押圧部に近い方の側壁部の後端部分と、前
記カートリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設
けた構成としたことを第3の特徴としている。また、上
記第1の構成において、前記付勢部材を前記側壁部の一
方に掛止して前記スライド板を前側方向に付勢し、前記
付勢部材が掛止された前記側壁部と前記カートリッジホ
ルダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成としたこ
とを第4の特徴としている。また、上記第1の構成にお
いて、前記シャーシに誤挿入防止ばねを取り付け、該誤
挿入防止ばねの自由端を前記カートリッジホルダに係合
させて該カートリッジホルダを前記スライド板の一方の
側壁部側へ付勢し、該一方の側壁部と前記カートリッジ
ホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた構成とした
ことを第5の特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気ディスク駆動
装置の第1の実施形態を図1乃至図10を参照して説明
する。このディスク駆動装置は、ディスクカートリッジ
70を受け入れて保持するカートリッジホルダ20と、
このカートリッジホルダ20をディスクカートリッジ7
0を挿脱するアンローディング位置と磁気ディスク71
に情報の記録/再生を行うローディング位置との間で移
動させるスライド板9と、このスライド板9をスライド
自在に支持するシャーシ1と、このシャーシ1に取り付
けられたシャッタ開放機構32と、上下側磁気ヘッド4
1a,41bを磁気ディスク71の径方向に移動するヘ
ッド移送機構40と、磁気ディスク71を回転駆動する
スピンドルモータ50と、ヘッド移送機構40及びスピ
ンドルモータ50を制御する回路基板55とから主に構
成されている。
装置の第1の実施形態を図1乃至図10を参照して説明
する。このディスク駆動装置は、ディスクカートリッジ
70を受け入れて保持するカートリッジホルダ20と、
このカートリッジホルダ20をディスクカートリッジ7
0を挿脱するアンローディング位置と磁気ディスク71
に情報の記録/再生を行うローディング位置との間で移
動させるスライド板9と、このスライド板9をスライド
自在に支持するシャーシ1と、このシャーシ1に取り付
けられたシャッタ開放機構32と、上下側磁気ヘッド4
1a,41bを磁気ディスク71の径方向に移動するヘ
ッド移送機構40と、磁気ディスク71を回転駆動する
スピンドルモータ50と、ヘッド移送機構40及びスピ
ンドルモータ50を制御する回路基板55とから主に構
成されている。
【0011】シャーシ1は、鉄製の平板からなり、その
後端部分を上方へ垂直に折曲げることにより、図1に示
すように、支持壁2が立設されている。そして、シャー
シ1の底部3には、スピンドルモータ50が挿入される
円形の開口4及び後述するステッピングモータ44の回
転軸44aを支持する支持部5が形成されているととも
に、4つの円柱部6a〜6dと4つの鍵形のガイド部7
a〜7dとがそれぞれ上方に突出した形で設けられてい
る。さらに、シャーシ1の底部3には、その右左両側に
一対の切欠部8a,8bが形成されている。
後端部分を上方へ垂直に折曲げることにより、図1に示
すように、支持壁2が立設されている。そして、シャー
シ1の底部3には、スピンドルモータ50が挿入される
円形の開口4及び後述するステッピングモータ44の回
転軸44aを支持する支持部5が形成されているととも
に、4つの円柱部6a〜6dと4つの鍵形のガイド部7
a〜7dとがそれぞれ上方に突出した形で設けられてい
る。さらに、シャーシ1の底部3には、その右左両側に
一対の切欠部8a,8bが形成されている。
【0012】スライド板9は、鉄製の薄板からなり、そ
の右左両端部分を上方へ垂直に折曲げることにより、図
1に示すように、一対の側壁部10A,10Bが立設さ
れており、右側壁部10Aは前側の側壁10aと後側の
側壁10cから構成され、左側壁部10Bは前側の側壁
10bと後側の側壁10dから構成されている。そし
て、前側の側壁10a,10bにはそれぞれ傾斜カム溝
11a,11b及びばね掛け部12a,12bが形成さ
れ、後側の側壁10c,10dにはそれぞれ傾斜カム溝
11c,11dが形成されている。また、スライド板9
の底部13には、その中央部分に大きな開口14が形成
され、その右側にガイド孔15a,15c及び挿入孔1
6aが、左側にガイド孔15b,15d及び挿入孔16
bがそれぞれ形成されている。さらに底部13には、ス
ライド板9の右左方向において、底部13の中央よりも
右側壁部10A側寄りに被押圧部としてのイジェクト釦
取付部18が延設されているとともに、後端部分には係
止爪19が折曲げ形成されており、イジェクト釦取付部
18にはイジェクト釦17が取り付けられるようになっ
ている。
の右左両端部分を上方へ垂直に折曲げることにより、図
1に示すように、一対の側壁部10A,10Bが立設さ
れており、右側壁部10Aは前側の側壁10aと後側の
側壁10cから構成され、左側壁部10Bは前側の側壁
10bと後側の側壁10dから構成されている。そし
て、前側の側壁10a,10bにはそれぞれ傾斜カム溝
11a,11b及びばね掛け部12a,12bが形成さ
れ、後側の側壁10c,10dにはそれぞれ傾斜カム溝
11c,11dが形成されている。また、スライド板9
の底部13には、その中央部分に大きな開口14が形成
され、その右側にガイド孔15a,15c及び挿入孔1
6aが、左側にガイド孔15b,15d及び挿入孔16
bがそれぞれ形成されている。さらに底部13には、ス
ライド板9の右左方向において、底部13の中央よりも
右側壁部10A側寄りに被押圧部としてのイジェクト釦
取付部18が延設されているとともに、後端部分には係
止爪19が折曲げ形成されており、イジェクト釦取付部
18にはイジェクト釦17が取り付けられるようになっ
ている。
【0013】そしてスライド板9がシャーシ1の底部3
に載置されたときには、スライド板9の底部13が円柱
部6a〜6dに当接して、スライド板9の底部13とシ
ャーシ1の底部3との間には、図3A,図3Bに示すよ
うに、若干の隙間が形成されるとともに、図2に示すよ
うに、4つのガイド部7a〜7dがそれぞれガイド孔1
5a〜15d内に位置し、スライド板9の上方への浮き
上がりを規制した状態でスライド板9をシャーシ1の底
部3に沿ってスライド自在に支持しており、挿入孔16
a,16bがそれぞれシャーシ1の切欠部8a,8bに
対向した状態となっている。そして、図3A,図3Bに
示すように、ガイド部7a〜7dとガイド孔15a〜1
5dとの間にはスライド板9をシャーシ1の前後方向に
滑らかにスライドさせるために若干のクリアランスtが
設けられている。
に載置されたときには、スライド板9の底部13が円柱
部6a〜6dに当接して、スライド板9の底部13とシ
ャーシ1の底部3との間には、図3A,図3Bに示すよ
うに、若干の隙間が形成されるとともに、図2に示すよ
うに、4つのガイド部7a〜7dがそれぞれガイド孔1
5a〜15d内に位置し、スライド板9の上方への浮き
上がりを規制した状態でスライド板9をシャーシ1の底
部3に沿ってスライド自在に支持しており、挿入孔16
a,16bがそれぞれシャーシ1の切欠部8a,8bに
対向した状態となっている。そして、図3A,図3Bに
示すように、ガイド部7a〜7dとガイド孔15a〜1
5dとの間にはスライド板9をシャーシ1の前後方向に
滑らかにスライドさせるために若干のクリアランスtが
設けられている。
【0014】カートリッジホルダ20は、鉄製の薄板か
らなり、その左右両端部分をコ字状に屈曲させることに
より、図1に示すように、前端部分にカートリッジ挿入
口21が形成され、このカートリッジ挿入口21からデ
ィスクカートリッジ70を受け入れて保持するようにな
っている。そして、カートリッジホルダ20の右側面部
22aには一対の突起23a,23c及びガイド脚24
aが形成され、カートリッジホルダ20の左側面部22
bには一対の突起23b,23d及びガイド脚24bが
形成されている。また、カートリッジホルダ20の上面
部25には、その上面部25の後方寄りの部分を上方へ
突出させることによって膨出部26が形成され、この膨
出部26には長孔27及び逃げ孔28が形成されてい
る。さらに、このカートリッジホルダ20には、その上
面部25から右側面部22aに至る係止孔29が形成さ
れ、また、上面部25の前端部分にはその右左両側にば
ね掛け部30a,30bが延設されている。
らなり、その左右両端部分をコ字状に屈曲させることに
より、図1に示すように、前端部分にカートリッジ挿入
口21が形成され、このカートリッジ挿入口21からデ
ィスクカートリッジ70を受け入れて保持するようにな
っている。そして、カートリッジホルダ20の右側面部
22aには一対の突起23a,23c及びガイド脚24
aが形成され、カートリッジホルダ20の左側面部22
bには一対の突起23b,23d及びガイド脚24bが
形成されている。また、カートリッジホルダ20の上面
部25には、その上面部25の後方寄りの部分を上方へ
突出させることによって膨出部26が形成され、この膨
出部26には長孔27及び逃げ孔28が形成されてい
る。さらに、このカートリッジホルダ20には、その上
面部25から右側面部22aに至る係止孔29が形成さ
れ、また、上面部25の前端部分にはその右左両側にば
ね掛け部30a,30bが延設されている。
【0015】そして、カートリッジホルダ20がスライ
ド板9と組み合わされたときには、カートリッジホルダ
20は、図4に示すように、スライド板9の一対の側壁
部10A,10B間に挿入され、右側面部22aの一対
の突起23a,23cが、図5に示すように、それぞれ
スライド板9の右側の側壁10a,10cに形成された
傾斜カム溝11a,11cの上部に係合して位置し、ガ
イド脚24aがスライド板9の挿入孔16aを貫通して
シャーシ1の切欠部8aに係合するとともに、同じく、
左側面部22bの一対の突起23b,23dが、スライ
ド板9の左側の側壁10b,10dに形成された傾斜カ
ム溝11b,11dの上部に係合して位置し、ガイド脚
24bがスライド板9の挿入孔16bを貫通してシャー
シ1の切欠部8bに係合することにより、カートリッジ
ホルダ20が上述のアンローディング位置に位置するよ
うになっている。そして、ガイド脚24a,24bと切
欠部8a,8bとの係合により、カートリッジホルダ2
0は前後方向への移動が規制され、シャーシ1に対して
上下方向にのみ移動できるようになっている。そして更
に、スライド板9のばね掛け部12a,12b及びカー
トリッジホルダ20のばね掛け部30a,30bの間に
は、図4に示すように、付勢部材としてのコイルばね3
1a,31bがそれぞれ張架され、スライド板9を左右
均等に前側方向(矢印b方向)に付勢している。
ド板9と組み合わされたときには、カートリッジホルダ
20は、図4に示すように、スライド板9の一対の側壁
部10A,10B間に挿入され、右側面部22aの一対
の突起23a,23cが、図5に示すように、それぞれ
スライド板9の右側の側壁10a,10cに形成された
傾斜カム溝11a,11cの上部に係合して位置し、ガ
イド脚24aがスライド板9の挿入孔16aを貫通して
シャーシ1の切欠部8aに係合するとともに、同じく、
左側面部22bの一対の突起23b,23dが、スライ
ド板9の左側の側壁10b,10dに形成された傾斜カ
ム溝11b,11dの上部に係合して位置し、ガイド脚
24bがスライド板9の挿入孔16bを貫通してシャー
シ1の切欠部8bに係合することにより、カートリッジ
ホルダ20が上述のアンローディング位置に位置するよ
うになっている。そして、ガイド脚24a,24bと切
欠部8a,8bとの係合により、カートリッジホルダ2
0は前後方向への移動が規制され、シャーシ1に対して
上下方向にのみ移動できるようになっている。そして更
に、スライド板9のばね掛け部12a,12b及びカー
トリッジホルダ20のばね掛け部30a,30bの間に
は、図4に示すように、付勢部材としてのコイルばね3
1a,31bがそれぞれ張架され、スライド板9を左右
均等に前側方向(矢印b方向)に付勢している。
【0016】シャッタ開放機構32は、シャッタ開放ピ
ン33とロック爪34とを一体に形成した回動部材36
と、シャーシ9に植設された支軸37と、一対の自由端
38a,38bを有する捩じりコイルばね38と、支軸
37の上端に取り付けられる抜け止め部材39とから構
成され、回動部材36には支軸37が挿入される軸部3
5が形成されている。
ン33とロック爪34とを一体に形成した回動部材36
と、シャーシ9に植設された支軸37と、一対の自由端
38a,38bを有する捩じりコイルばね38と、支軸
37の上端に取り付けられる抜け止め部材39とから構
成され、回動部材36には支軸37が挿入される軸部3
5が形成されている。
【0017】そして、このシャッタ開放機構32がシャ
ーシ1に取り付けられた際には、回動部材36の軸部3
5及び捩じりコイルばね38の巻回部38cがこの順番
で支軸37に挿入された状態で抜け止め部材39が支軸
37の上端に取り付けられ、回動部材36がシャーシ1
に回動自在に支持されるとともに、捩じりコイルばね3
8が上方に対して抜け止めされている。そして更に、図
4に示すように、ロック爪34がその円弧部34aでス
ライド板9の係止爪19と係合し、スライド板9をコイ
ルばね31a,31bの付勢力に抗して保持するととも
に、シャッタ開放ピン33がカートリッジホルダ20の
逃げ孔28から上面部25の上方に突出し、この突出部
分に捩じりコイルばね38の一方の自由端38aが係合
することにより、回動部材36を反時計回り方向(矢印
a方向)に付勢している。また、捩じりコイルばね38
の他方の自由端38bは誤挿入防止ばねとされ、先端が
曲折され係止孔29に係合してカートリッジホルダ20
内に挿入されている。
ーシ1に取り付けられた際には、回動部材36の軸部3
5及び捩じりコイルばね38の巻回部38cがこの順番
で支軸37に挿入された状態で抜け止め部材39が支軸
37の上端に取り付けられ、回動部材36がシャーシ1
に回動自在に支持されるとともに、捩じりコイルばね3
8が上方に対して抜け止めされている。そして更に、図
4に示すように、ロック爪34がその円弧部34aでス
ライド板9の係止爪19と係合し、スライド板9をコイ
ルばね31a,31bの付勢力に抗して保持するととも
に、シャッタ開放ピン33がカートリッジホルダ20の
逃げ孔28から上面部25の上方に突出し、この突出部
分に捩じりコイルばね38の一方の自由端38aが係合
することにより、回動部材36を反時計回り方向(矢印
a方向)に付勢している。また、捩じりコイルばね38
の他方の自由端38bは誤挿入防止ばねとされ、先端が
曲折され係止孔29に係合してカートリッジホルダ20
内に挿入されている。
【0018】ヘッド移送機構40は、図1,図2,図
4,図5に示すように、下側磁気ヘッド41bを搭載す
るキャリッジ42と、このキャリッジ42に挿通される
ガイドシャフト43と、キャリッジ42をシャーシ1の
前後方向へ移動させるステッピングモータ44と、キャ
リッジ42の後端部に回動自在に支持されたホールドケ
ース45とから構成されている。このホールドケース4
5には、その右左両側に一対の腕部46a,46bを設
け、下側磁気ヘッド41bと対向する位置に上側磁気ヘ
ッド41aが搭載され、キャリッジ42に支持されたロ
ードスプリング47によって下方へ付勢されている。ま
た、キャリッジ42にはL字状腕42aが延設され、こ
のL字状腕42aの下面には図示せぬ凸部が形成されて
おり、この凸部がステッピングモータ44の回転軸44
aに形成された螺旋状のスクリュー溝と係合するように
なっている。
4,図5に示すように、下側磁気ヘッド41bを搭載す
るキャリッジ42と、このキャリッジ42に挿通される
ガイドシャフト43と、キャリッジ42をシャーシ1の
前後方向へ移動させるステッピングモータ44と、キャ
リッジ42の後端部に回動自在に支持されたホールドケ
ース45とから構成されている。このホールドケース4
5には、その右左両側に一対の腕部46a,46bを設
け、下側磁気ヘッド41bと対向する位置に上側磁気ヘ
ッド41aが搭載され、キャリッジ42に支持されたロ
ードスプリング47によって下方へ付勢されている。ま
た、キャリッジ42にはL字状腕42aが延設され、こ
のL字状腕42aの下面には図示せぬ凸部が形成されて
おり、この凸部がステッピングモータ44の回転軸44
aに形成された螺旋状のスクリュー溝と係合するように
なっている。
【0019】そして、このヘッド移送機構40がシャー
シ1に取り付けられた際には、図2に示すように、回転
軸44aの先端が支持部5に支持されてステッピングモ
ータ44がネジ48a,48bによりシャーシ1の支持
壁2に取り付けられ、ガイドシャフト43がネジ49
a,49bによりシャーシ1の底部3に取り付けられ
て、ステッピングモータ44の回転軸44aが回転する
と、この回転を上述した凸部とスクリュー溝との係合が
直線運動に変換し、キャリッジ42はホールドケース4
5と一体にガイドシャフト43に沿ってシャーシ1の前
後方向に移動され、上下磁気ヘッド41a,41bを磁
気ディスク71の径方向に移動させるようになってい
る。また、ホールドケース45は、その一対の腕部46
a,46bがカートリッジホルダ20の膨出部26に当
接して長孔27内に位置し、図5に示すように、上側磁
気ヘッド41aが下側磁気ヘッド41bから離間してロ
ードスプリング47の付勢力に抗して口開きの状態とな
っている。
シ1に取り付けられた際には、図2に示すように、回転
軸44aの先端が支持部5に支持されてステッピングモ
ータ44がネジ48a,48bによりシャーシ1の支持
壁2に取り付けられ、ガイドシャフト43がネジ49
a,49bによりシャーシ1の底部3に取り付けられ
て、ステッピングモータ44の回転軸44aが回転する
と、この回転を上述した凸部とスクリュー溝との係合が
直線運動に変換し、キャリッジ42はホールドケース4
5と一体にガイドシャフト43に沿ってシャーシ1の前
後方向に移動され、上下磁気ヘッド41a,41bを磁
気ディスク71の径方向に移動させるようになってい
る。また、ホールドケース45は、その一対の腕部46
a,46bがカートリッジホルダ20の膨出部26に当
接して長孔27内に位置し、図5に示すように、上側磁
気ヘッド41aが下側磁気ヘッド41bから離間してロ
ードスプリング47の付勢力に抗して口開きの状態とな
っている。
【0020】スピンドルモータ50は、基板51上に回
転可能に支持されたロータ52を備え、このロータ52
の上部には磁気ディスク71が載置されこれを保持する
チャッキング部53が設けられている。このスピンドル
モータ50はシャーシ1の底部3に下方からネジ54a
〜54cによって取り付けられ、この底部3にスピンド
ルモータ50が取り付けられた際には、ロータ52が開
口4を通ってスライド板9の開口14内に挿入され、チ
ャッキング部53がスライド板9の底部13よりも上方
に位置した状態となっている。
転可能に支持されたロータ52を備え、このロータ52
の上部には磁気ディスク71が載置されこれを保持する
チャッキング部53が設けられている。このスピンドル
モータ50はシャーシ1の底部3に下方からネジ54a
〜54cによって取り付けられ、この底部3にスピンド
ルモータ50が取り付けられた際には、ロータ52が開
口4を通ってスライド板9の開口14内に挿入され、チ
ャッキング部53がスライド板9の底部13よりも上方
に位置した状態となっている。
【0021】回路基板55は、フェノール樹脂製の基板
上にヘッド移送機構40及びスピンドルモータ50を制
御する回路が印刷形成されてなり、その上面後端側に
は、図1に示すように、外部機器に接続されるコネクタ
56a,56bが取り付けられている。この回路基板5
5はシャーシ1の底部3に下方からネジ57によって取
り付けられ、この底部3に回路基板55が取り付けられ
た際には、図2に示すように、コネクタ56a,56b
がシャーシ1の支持壁2よりも後方に配置されている。
上にヘッド移送機構40及びスピンドルモータ50を制
御する回路が印刷形成されてなり、その上面後端側に
は、図1に示すように、外部機器に接続されるコネクタ
56a,56bが取り付けられている。この回路基板5
5はシャーシ1の底部3に下方からネジ57によって取
り付けられ、この底部3に回路基板55が取り付けられ
た際には、図2に示すように、コネクタ56a,56b
がシャーシ1の支持壁2よりも後方に配置されている。
【0022】そして、スライド板9の母材である鉄製の
薄板は、その面積が大きくなるほど平坦度を維持するこ
とが難しく、狭い範囲においては平坦と見なせるような
場合でも、広い範囲で見たときに反りが顕著に現れる。
そこで、この第1の実施例では、上側磁気ヘッド41a
の降下速度を制御するために、スライド板9の底部13
よりも面積が狭く反りが現れ難い側壁部10A,10B
とカートリッジホルダ20との間において、図8に示す
ように、スライド板9の左前側の側壁10bとカートリ
ッジホルダ20の左側面部22bとの間に粘性材である
グリス58が注入されているとともに、図9に示すよう
に、スライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジ
ホルダ20の右側面部22aとの間にも同じくグリス5
8が注入されている。
薄板は、その面積が大きくなるほど平坦度を維持するこ
とが難しく、狭い範囲においては平坦と見なせるような
場合でも、広い範囲で見たときに反りが顕著に現れる。
そこで、この第1の実施例では、上側磁気ヘッド41a
の降下速度を制御するために、スライド板9の底部13
よりも面積が狭く反りが現れ難い側壁部10A,10B
とカートリッジホルダ20との間において、図8に示す
ように、スライド板9の左前側の側壁10bとカートリ
ッジホルダ20の左側面部22bとの間に粘性材である
グリス58が注入されているとともに、図9に示すよう
に、スライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジ
ホルダ20の右側面部22aとの間にも同じくグリス5
8が注入されている。
【0023】次に、このように構成された磁気ディスク
駆動装置の動作について説明すると、図4に示すディス
クカートリッジ70が未装着の状態において、ディスク
カートリッジ70をその一端側から磁気ディスク駆動装
置の内部に挿入すると、ディスクカートリッジ70がカ
ートリッジ挿入口21からカートリッジホルダ20内に
導入され、捩じりコイルばね38の他方の自由端38b
がディスクカートリッジ70の誤挿入防止部73によっ
て外方へ逃がされて、シャッタ開放ピン33にディスク
カートリッジ70が当接するとともに、そのシャッタ7
5がシャッタ開放ピン33と係合する。尚、ディスクカ
ートリッジ70を逆向きにして誤挿入防止部73が形成
されていない他端側から誤挿入した場合には、ディスク
カートリッジ70が捩じりコイルばね38の他方の自由
端38bに当接するため、それ以上ディスクカートリッ
ジ70を導入できないようになっている。
駆動装置の動作について説明すると、図4に示すディス
クカートリッジ70が未装着の状態において、ディスク
カートリッジ70をその一端側から磁気ディスク駆動装
置の内部に挿入すると、ディスクカートリッジ70がカ
ートリッジ挿入口21からカートリッジホルダ20内に
導入され、捩じりコイルばね38の他方の自由端38b
がディスクカートリッジ70の誤挿入防止部73によっ
て外方へ逃がされて、シャッタ開放ピン33にディスク
カートリッジ70が当接するとともに、そのシャッタ7
5がシャッタ開放ピン33と係合する。尚、ディスクカ
ートリッジ70を逆向きにして誤挿入防止部73が形成
されていない他端側から誤挿入した場合には、ディスク
カートリッジ70が捩じりコイルばね38の他方の自由
端38bに当接するため、それ以上ディスクカートリッ
ジ70を導入できないようになっている。
【0024】さらにディスクカートリッジ70をカート
リッジホルダ20内に導入すると、シャッタ開放ピン3
3がディスクカートリッジ70に押圧されて、回動部材
36が捩じりコイルばね38の一方の自由端38aの付
勢力に抗して時計回り方向(矢印a方向と反対方向)に
回動し、この回動によってシャッタ75が図19に示す
矢印gと反対の方向にスライドされる。そしてシャッタ
75が開放状態になったときに、回動部材36のロック
爪34の円弧部34aとスライド板9の係止爪19との
係合が解除され、スライド板9はコイルばね31a,3
1bの付勢力により前側方向(矢印b方向)へスライド
される。このスライドの際、スライド板9の左前側の側
壁10bとカートリッジホルダ20の左側面部22bと
の間及びスライド板9の右後側の側壁10cとカートリ
ッジホルダ20の右側面部22aとの間に注入されたグ
リス58によってコイルばね31a,31bの付勢力に
対する抵抗力が生じ、スライド板9のスライド速度が緩
和される。
リッジホルダ20内に導入すると、シャッタ開放ピン3
3がディスクカートリッジ70に押圧されて、回動部材
36が捩じりコイルばね38の一方の自由端38aの付
勢力に抗して時計回り方向(矢印a方向と反対方向)に
回動し、この回動によってシャッタ75が図19に示す
矢印gと反対の方向にスライドされる。そしてシャッタ
75が開放状態になったときに、回動部材36のロック
爪34の円弧部34aとスライド板9の係止爪19との
係合が解除され、スライド板9はコイルばね31a,3
1bの付勢力により前側方向(矢印b方向)へスライド
される。このスライドの際、スライド板9の左前側の側
壁10bとカートリッジホルダ20の左側面部22bと
の間及びスライド板9の右後側の側壁10cとカートリ
ッジホルダ20の右側面部22aとの間に注入されたグ
リス58によってコイルばね31a,31bの付勢力に
対する抵抗力が生じ、スライド板9のスライド速度が緩
和される。
【0025】すると上述のように、カートリッジホルダ
20はそのガイド脚24a,24bとシャーシ1の切欠
部8a,8bとの係合によりシャーシ1に対して上下方
向にのみ移動できるので、グリス58により緩和された
スライド板9の矢印b方向へのスライドによって、カー
トリッジホルダ20の各突起23a〜23dが傾斜カム
溝11a〜11dの上部から下部へゆっくり移動する。
その結果、カートリッジホルダ20は、その内部にディ
スクカートリッジ70を保持した状態で降下してアンロ
ーディング位置からローディング位置へ緩やかに移動さ
れ、磁気ディスク71がスピンドルモータ50のチャッ
キング部53に載置される。
20はそのガイド脚24a,24bとシャーシ1の切欠
部8a,8bとの係合によりシャーシ1に対して上下方
向にのみ移動できるので、グリス58により緩和された
スライド板9の矢印b方向へのスライドによって、カー
トリッジホルダ20の各突起23a〜23dが傾斜カム
溝11a〜11dの上部から下部へゆっくり移動する。
その結果、カートリッジホルダ20は、その内部にディ
スクカートリッジ70を保持した状態で降下してアンロ
ーディング位置からローディング位置へ緩やかに移動さ
れ、磁気ディスク71がスピンドルモータ50のチャッ
キング部53に載置される。
【0026】このカートリッジホルダ20のアンローデ
ィング位置からローディング位置へ移動に伴って、ホー
ルドケース45がロードスプリング47の付勢力によっ
て降下するが、ホールドケース45の一対の腕部46
a,46bがカートリッジホルダ20の膨出部26と当
接しているので、ホールドケース45もカートリッジホ
ルダ20の緩やかな移動に連動してゆっくり降下し、そ
の結果、上側磁気ヘッド41aがゆっくり降下して磁気
ディスク71に緩やかに当接する。そして、図7に示す
ように、上下磁気ヘッド41a,41bが磁気ディスク
71を挟んだ状態でスピンドルモータ50が磁気ディス
ク71を回転駆動させ、ステッピングモータ44が上下
磁気ヘッド41a,41bを磁気ディスク71の所望の
位置に移動させて、上下磁気ヘッド41a,41bが磁
気ディスク71に対し情報の記録/再生を行うようにな
っている。
ィング位置からローディング位置へ移動に伴って、ホー
ルドケース45がロードスプリング47の付勢力によっ
て降下するが、ホールドケース45の一対の腕部46
a,46bがカートリッジホルダ20の膨出部26と当
接しているので、ホールドケース45もカートリッジホ
ルダ20の緩やかな移動に連動してゆっくり降下し、そ
の結果、上側磁気ヘッド41aがゆっくり降下して磁気
ディスク71に緩やかに当接する。そして、図7に示す
ように、上下磁気ヘッド41a,41bが磁気ディスク
71を挟んだ状態でスピンドルモータ50が磁気ディス
ク71を回転駆動させ、ステッピングモータ44が上下
磁気ヘッド41a,41bを磁気ディスク71の所望の
位置に移動させて、上下磁気ヘッド41a,41bが磁
気ディスク71に対し情報の記録/再生を行うようにな
っている。
【0027】また、情報の記録/再生が終了し磁気ディ
スク駆動装置からディスクカートリッジ70を取り出す
ときには、イジェクト釦17を押し込んで、スライド板
9をコイルばね31a,31bの付勢力に抗してシャー
シ1の後側方向(矢印bと反対方向)へスライドさせる
と、カートリッジホルダ20の各突起23a〜23dが
傾斜カム溝11a〜11dの下部から上部へ移動され、
カートリッジホルダ20は、その内部にディスクカート
リッジ70を保持した状態で上昇してローディング位置
から元のアンローディング位置に戻るようになってい
る。そして、このときシャッタ開放ピン33に係合する
捩じりコイルばね38の一方の自由端38aの付勢力に
よって、回動部材36が反時計回り方向(矢印a方向)
に回動され、そのロック爪34の円弧部34aとスライ
ド板9の係止爪19とが再び係合して、スライド板9が
コイルばね31a,31bの付勢力に抗して保持され
る。
スク駆動装置からディスクカートリッジ70を取り出す
ときには、イジェクト釦17を押し込んで、スライド板
9をコイルばね31a,31bの付勢力に抗してシャー
シ1の後側方向(矢印bと反対方向)へスライドさせる
と、カートリッジホルダ20の各突起23a〜23dが
傾斜カム溝11a〜11dの下部から上部へ移動され、
カートリッジホルダ20は、その内部にディスクカート
リッジ70を保持した状態で上昇してローディング位置
から元のアンローディング位置に戻るようになってい
る。そして、このときシャッタ開放ピン33に係合する
捩じりコイルばね38の一方の自由端38aの付勢力に
よって、回動部材36が反時計回り方向(矢印a方向)
に回動され、そのロック爪34の円弧部34aとスライ
ド板9の係止爪19とが再び係合して、スライド板9が
コイルばね31a,31bの付勢力に抗して保持され
る。
【0028】このカートリッジホルダ20のローディン
グ位置からアンローディング位置への移動に伴って、ホ
ールドケース45の一対の腕部46a,46bとカート
リッジホルダ20の膨出部26とが当接することによ
り、ホールドケース45がロードスプリング47の付勢
力に抗して上昇し、上側磁気ヘッド41aが下側磁気ヘ
ッド41bから離間した状態に戻る。そして、上述した
捩じりコイルばね38の付勢力による回動部材36の回
動によって、シャッタ開放ピン33がディスクカートリ
ッジ70をカートリッジホルダ20からディスク駆動装
置の外へ排出するようになっている。
グ位置からアンローディング位置への移動に伴って、ホ
ールドケース45の一対の腕部46a,46bとカート
リッジホルダ20の膨出部26とが当接することによ
り、ホールドケース45がロードスプリング47の付勢
力に抗して上昇し、上側磁気ヘッド41aが下側磁気ヘ
ッド41bから離間した状態に戻る。そして、上述した
捩じりコイルばね38の付勢力による回動部材36の回
動によって、シャッタ開放ピン33がディスクカートリ
ッジ70をカートリッジホルダ20からディスク駆動装
置の外へ排出するようになっている。
【0029】ところで、磁気ディスク駆動装置からディ
スクカートリッジ70を取り出すときには、イジェクト
釦17を押し込んで、スライド板9の右側を押圧しなが
らスライド板9をシャーシ1の後側方向(矢印bと反対
方向)へスライドさせるようになっているが、今イジェ
クト釦17を図10に一点鎖線で示す位置から実線で示
す位置へ矢印bと反対方向へ押し込むと、上述したよう
に、ガイド部7a〜7dとガイド孔15a〜15dとの
間には若干のクリアランスtが設けられているので、こ
のクリアランスtの分だけスライド板9は反時計回り方
向(矢印c方向)に回動しながらシャーシ1の後側方向
へスライドし、ロック爪34の円弧部34aとスライド
板9の係止爪19とが係合したときには、スライド板9
の側壁10a〜10dの位置が一点鎖線で示す位置から
実線で示す位置へ移動し、グリス58が注入されている
部分、すなわち、カートリッジホルダ20の中央線dよ
りも前方において、スライド板9の左前側の側壁10b
とカートリッジホルダ20の左側面部22bとが近接す
るとともに、カートリッジホルダ20の中央線dよりも
後方においては、スライド板9の右後側の側壁10cと
カートリッジホルダ20の右側面部22aとが近接し、
その間隔は小さくなる(図10照)。そして、この状態
からスライド板9は、上述したように、スライド板9が
コイルばね31a,31bの左右均等な付勢力により前
側方向(矢印c方向)にスライドされ、スライド板9の
側壁10a〜10dの位置が実線で示す位置から一点鎖
線で示す位置へ移動する。
スクカートリッジ70を取り出すときには、イジェクト
釦17を押し込んで、スライド板9の右側を押圧しなが
らスライド板9をシャーシ1の後側方向(矢印bと反対
方向)へスライドさせるようになっているが、今イジェ
クト釦17を図10に一点鎖線で示す位置から実線で示
す位置へ矢印bと反対方向へ押し込むと、上述したよう
に、ガイド部7a〜7dとガイド孔15a〜15dとの
間には若干のクリアランスtが設けられているので、こ
のクリアランスtの分だけスライド板9は反時計回り方
向(矢印c方向)に回動しながらシャーシ1の後側方向
へスライドし、ロック爪34の円弧部34aとスライド
板9の係止爪19とが係合したときには、スライド板9
の側壁10a〜10dの位置が一点鎖線で示す位置から
実線で示す位置へ移動し、グリス58が注入されている
部分、すなわち、カートリッジホルダ20の中央線dよ
りも前方において、スライド板9の左前側の側壁10b
とカートリッジホルダ20の左側面部22bとが近接す
るとともに、カートリッジホルダ20の中央線dよりも
後方においては、スライド板9の右後側の側壁10cと
カートリッジホルダ20の右側面部22aとが近接し、
その間隔は小さくなる(図10照)。そして、この状態
からスライド板9は、上述したように、スライド板9が
コイルばね31a,31bの左右均等な付勢力により前
側方向(矢印c方向)にスライドされ、スライド板9の
側壁10a〜10dの位置が実線で示す位置から一点鎖
線で示す位置へ移動する。
【0030】一方、一般的に、2枚の平行な板の間に流
体があって、一方の板を固定し他方の板を平行に動かす
場合、他方の板の移動速度をU,流体の粘性係数(粘性
率)をμ,2枚の平行な板の間隔をh,他方の板の単位
面積に働く流体の抵抗をτとしたときに、他方の板の移
動速度はU=τh/μで与えられ、間隔hが大きくなる
ほど他方の板の移動速度Uは速くなり、間隔hが小さく
なるほど他方の板の移動速度Uは遅くなることが知られ
ている。
体があって、一方の板を固定し他方の板を平行に動かす
場合、他方の板の移動速度をU,流体の粘性係数(粘性
率)をμ,2枚の平行な板の間隔をh,他方の板の単位
面積に働く流体の抵抗をτとしたときに、他方の板の移
動速度はU=τh/μで与えられ、間隔hが大きくなる
ほど他方の板の移動速度Uは速くなり、間隔hが小さく
なるほど他方の板の移動速度Uは遅くなることが知られ
ている。
【0031】従って、この第1の実施例では、カートリ
ッジホルダ20がアンローディング位置にあるときに、
スライド板9とカートリッジホルダ20との間隔が小さ
くなる部分、すなわち、スライド板9の左前側の側壁1
0bとカートリッジホルダ20の左側面部22bとの間
及びスライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジ
ホルダ20の右側面部22aとの間にグリス58が注入
されているので、スライド板9がコイルばね31a,3
1bの付勢力により前側方向(矢印b方向)にスライド
される際に、スライド板9にはより大きな抵抗力が生
じ、スライド板9のスライド速度がより緩和され、その
結果、上側磁気ヘッド41aがよりゆっくり降下して磁
気ディスク71に緩やかに当接する。
ッジホルダ20がアンローディング位置にあるときに、
スライド板9とカートリッジホルダ20との間隔が小さ
くなる部分、すなわち、スライド板9の左前側の側壁1
0bとカートリッジホルダ20の左側面部22bとの間
及びスライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジ
ホルダ20の右側面部22aとの間にグリス58が注入
されているので、スライド板9がコイルばね31a,3
1bの付勢力により前側方向(矢印b方向)にスライド
される際に、スライド板9にはより大きな抵抗力が生
じ、スライド板9のスライド速度がより緩和され、その
結果、上側磁気ヘッド41aがよりゆっくり降下して磁
気ディスク71に緩やかに当接する。
【0032】そして、スライド板9の一対の側壁部10
A,10Bは、その底部13に比べ面積が狭く反りが現
れ難いので、カートリッジホルダ20との間隔を所定の
距離に保つことができ、グリス58を一対の側壁部10
A,10Bとカートリッジホルダ20とに密着させてお
くことができる。また、ディスクカートリッジ20がア
ンローディング位置にあるときには、スライド板9とカ
ートリッジホルダ20との間隔の小さくなる部分にグリ
ス58が注入されているので、グリス58をスライド板
9に確実に密着させてスライド板9のスライド速度を緩
和でき、その結果、上側磁気ヘッド41aをゆっくり降
下させ磁気ディスク71に緩やかに当接させることがで
きる。
A,10Bは、その底部13に比べ面積が狭く反りが現
れ難いので、カートリッジホルダ20との間隔を所定の
距離に保つことができ、グリス58を一対の側壁部10
A,10Bとカートリッジホルダ20とに密着させてお
くことができる。また、ディスクカートリッジ20がア
ンローディング位置にあるときには、スライド板9とカ
ートリッジホルダ20との間隔の小さくなる部分にグリ
ス58が注入されているので、グリス58をスライド板
9に確実に密着させてスライド板9のスライド速度を緩
和でき、その結果、上側磁気ヘッド41aをゆっくり降
下させ磁気ディスク71に緩やかに当接させることがで
きる。
【0033】また、この第1の実施形態では、右側壁部
10Aの後側の側壁10cとカートリッジホルダ20の
右側面部22aとの間、及び左側壁部10Bの前側の側
壁10bとカートリッジホルダ20の左側面部22bと
の間にグリス58を注入したが、右側壁部10Aの前側
の側壁10aとカートリッジホルダ20の右側面部22
aとの間、及び左側壁部10Bの後側の側壁10dとカ
ートリッジホルダ20の左側面部22bとの間にグリス
58を注入してもよく、この場合には、イジェクト釦取
付部18は、スライド板9の右左方向において、底部1
3の中央よりも左側壁部10B側寄りに設ければよい。
10Aの後側の側壁10cとカートリッジホルダ20の
右側面部22aとの間、及び左側壁部10Bの前側の側
壁10bとカートリッジホルダ20の左側面部22bと
の間にグリス58を注入したが、右側壁部10Aの前側
の側壁10aとカートリッジホルダ20の右側面部22
aとの間、及び左側壁部10Bの後側の側壁10dとカ
ートリッジホルダ20の左側面部22bとの間にグリス
58を注入してもよく、この場合には、イジェクト釦取
付部18は、スライド板9の右左方向において、底部1
3の中央よりも左側壁部10B側寄りに設ければよい。
【0034】次に、本発明の磁気ディスク駆動装置の第
2の実施形態を図11乃至図12を参照して説明する。
この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ス
ライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジホルダ
20の右側面部22aとの間にグリス58を注入する代
わりに、図11に示すように、スライド板9の左後側の
側壁10dとカートリッジホルダ20の左側面部22b
との間にグリス58を注入した点と、捩じりコイルばね
59が巻回部59cとこの巻回部59cから導出された
一対の自由端59a,59bとを備え、第1の実施例で
示した捩じりコイルばね38のよりも高いばね圧を有す
る点との2点が異なるのみで、他は第1の実施形態と同
様である。
2の実施形態を図11乃至図12を参照して説明する。
この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ス
ライド板9の右後側の側壁10cとカートリッジホルダ
20の右側面部22aとの間にグリス58を注入する代
わりに、図11に示すように、スライド板9の左後側の
側壁10dとカートリッジホルダ20の左側面部22b
との間にグリス58を注入した点と、捩じりコイルばね
59が巻回部59cとこの巻回部59cから導出された
一対の自由端59a,59bとを備え、第1の実施例で
示した捩じりコイルばね38のよりも高いばね圧を有す
る点との2点が異なるのみで、他は第1の実施形態と同
様である。
【0035】このように構成された第2の実施形態にあ
っては、第1の実施形態と同様に、捩じりコイルばね5
9の他方の自由端59bは誤挿入防止ばねとされ、先端
が曲折され係止孔29に係合してカートリッジホルダ2
0内に挿入されている。そして図12に示すように、捩
じりコイルばね59の他方の自由端59bが付勢手段と
しても働き、この自由端59bが高いばね圧でディスク
カートリッジ70を介してカートリッジホルダ20を左
側方向(矢印e方向)へ押圧し、カートリッジホルダ2
0がスライド板9の左側の側壁10b,10dに押し付
けられて、グリス58が注入されたスライド板9の左側
の側壁10b,10dとカートリッジホルダ20の左側
面部22bとの間隔が小さくなるので、スライド板9が
コイルばね31a,31bの付勢力により前側方向(矢
印b方向)にスライドされる際に、スライド板9にはよ
り大きな抵抗力が生じ、スライド板9のスライド速度が
より緩和される。
っては、第1の実施形態と同様に、捩じりコイルばね5
9の他方の自由端59bは誤挿入防止ばねとされ、先端
が曲折され係止孔29に係合してカートリッジホルダ2
0内に挿入されている。そして図12に示すように、捩
じりコイルばね59の他方の自由端59bが付勢手段と
しても働き、この自由端59bが高いばね圧でディスク
カートリッジ70を介してカートリッジホルダ20を左
側方向(矢印e方向)へ押圧し、カートリッジホルダ2
0がスライド板9の左側の側壁10b,10dに押し付
けられて、グリス58が注入されたスライド板9の左側
の側壁10b,10dとカートリッジホルダ20の左側
面部22bとの間隔が小さくなるので、スライド板9が
コイルばね31a,31bの付勢力により前側方向(矢
印b方向)にスライドされる際に、スライド板9にはよ
り大きな抵抗力が生じ、スライド板9のスライド速度が
より緩和される。
【0036】さらに、本発明の磁気ディスク駆動装置の
第3の実施形態を図13を参照して説明する。この第3
の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、スライド板
9の右後側の側壁10cとカートリッジホルダ20の右
側面部22aとの間にグリス58を注入する代わりに、
第2の実施例と同様に、スライド板9の左後側の側壁1
0dとカートリッジホルダ20の左側面部10dとの間
にグリス58を注入した点と、第1の実施例で示した一
方のコイルばね31aを除去した点との2点が異なるの
みで、他は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態を図13を参照して説明する。この第3
の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、スライド板
9の右後側の側壁10cとカートリッジホルダ20の右
側面部22aとの間にグリス58を注入する代わりに、
第2の実施例と同様に、スライド板9の左後側の側壁1
0dとカートリッジホルダ20の左側面部10dとの間
にグリス58を注入した点と、第1の実施例で示した一
方のコイルばね31aを除去した点との2点が異なるの
みで、他は第1の実施形態と同様である。
【0037】このように構成された第3の実施形態にあ
っては、図13に示すように、コイルばね31bが付勢
手段としても働き、このコイルばね31bがスライド板
9を右側方向(矢印f方向)へ引っ張り、スライド板9
がカートリッジホルダ20の左側面部22bに押し付け
られて、グリス58が注入されたスライド板9の左側の
側壁10b,10dとカートリッジホルダ20の左側面
部22bとの間隔が小さくなるので、スライド板9がコ
イルばね31bの付勢力により前側方向(矢印b方向)
にスライドされる際に、スライド板9にはより大きな抵
抗力が生じ、スライド板9のスライド速度がより緩和さ
れる。
っては、図13に示すように、コイルばね31bが付勢
手段としても働き、このコイルばね31bがスライド板
9を右側方向(矢印f方向)へ引っ張り、スライド板9
がカートリッジホルダ20の左側面部22bに押し付け
られて、グリス58が注入されたスライド板9の左側の
側壁10b,10dとカートリッジホルダ20の左側面
部22bとの間隔が小さくなるので、スライド板9がコ
イルばね31bの付勢力により前側方向(矢印b方向)
にスライドされる際に、スライド板9にはより大きな抵
抗力が生じ、スライド板9のスライド速度がより緩和さ
れる。
【0038】そして、この第2,第3の実施形態におい
ても、スライド板9の一対の側壁部10A,10Bは、
その底部13に比べ面積が狭く反りが現れ難いのでカー
トリッジホルダ20との間隔を所定の距離に保つことが
でき、グリス58を一対の側壁部10A,10Bとカー
トリッジホルダ20とに密着させておくことができ、ま
た、スライド板9とカートリッジホルダ20との間隔の
小さくなる部分にグリス58が注入されているので、グ
リス58をスライド板9に確実に密着させてスライド板
9のスライド速度を緩和でき、その結果、上側磁気ヘッ
ド41aをゆっくり降下させ磁気ディスク71に緩やか
に当接させることができる。
ても、スライド板9の一対の側壁部10A,10Bは、
その底部13に比べ面積が狭く反りが現れ難いのでカー
トリッジホルダ20との間隔を所定の距離に保つことが
でき、グリス58を一対の側壁部10A,10Bとカー
トリッジホルダ20とに密着させておくことができ、ま
た、スライド板9とカートリッジホルダ20との間隔の
小さくなる部分にグリス58が注入されているので、グ
リス58をスライド板9に確実に密着させてスライド板
9のスライド速度を緩和でき、その結果、上側磁気ヘッ
ド41aをゆっくり降下させ磁気ディスク71に緩やか
に当接させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カートリッジホルダの側面部とスライド板の少なくとも
一方の側壁部との間隔を所定の距離に保ち、粘性材を前
記カートリッジホルダの側面部と前記スライド板の少な
くとも一方の側壁部とに密着させておくことができるた
め、前記スライド板のスライド速度を確実に緩和し上側
磁気ヘッドの降下速度を制御でき、装置のコストを低減
できる磁気ディスク駆動装置を提供することができる。
また、前記スライド板の前側に該スライド板を駆動する
被押圧部を設けるとともに、前記一対の側壁部のうち該
被押圧部に遠い方の前記側壁部の前側部分と、前記カー
トリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた
り、さらに加えて、前記被押圧部に近い方の側壁部の後
端部分と、前記カートリッジホルダの側面部との間に前
記粘性材を設けることにより、これら前記粘性材が設け
られた部分において、前記スライド板と前記カートリッ
ジホルダとの間隔をより小さくすることができるので、
前記スライド板のスライド速度をより緩和し上側磁気ヘ
ッドの降下速度を制御できる。また、前記付勢部材を前
記側壁部の一方に掛止して前記スライド板を前側方向に
付勢し、前記付勢部材が掛止された前記側壁部と前記カ
ートリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた
り、また、前記シャーシに誤挿入防止ばねを取り付け、
該誤挿入防止ばねの自由端を前記カートリッジホルダに
係合させて該カートリッジホルダを前記スライド板の一
方の側壁部側へ付勢し、該一方の側壁部と前記カートリ
ッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けたことに
よっても、これら前記粘性材が設けられた部分におい
て、前記スライド板と前記カートリッジホルダとの間隔
をより小さくすることができるので、前記スライド板の
スライド速度をより緩和し上側磁気ヘッドの降下速度を
制御できる。
カートリッジホルダの側面部とスライド板の少なくとも
一方の側壁部との間隔を所定の距離に保ち、粘性材を前
記カートリッジホルダの側面部と前記スライド板の少な
くとも一方の側壁部とに密着させておくことができるた
め、前記スライド板のスライド速度を確実に緩和し上側
磁気ヘッドの降下速度を制御でき、装置のコストを低減
できる磁気ディスク駆動装置を提供することができる。
また、前記スライド板の前側に該スライド板を駆動する
被押圧部を設けるとともに、前記一対の側壁部のうち該
被押圧部に遠い方の前記側壁部の前側部分と、前記カー
トリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた
り、さらに加えて、前記被押圧部に近い方の側壁部の後
端部分と、前記カートリッジホルダの側面部との間に前
記粘性材を設けることにより、これら前記粘性材が設け
られた部分において、前記スライド板と前記カートリッ
ジホルダとの間隔をより小さくすることができるので、
前記スライド板のスライド速度をより緩和し上側磁気ヘ
ッドの降下速度を制御できる。また、前記付勢部材を前
記側壁部の一方に掛止して前記スライド板を前側方向に
付勢し、前記付勢部材が掛止された前記側壁部と前記カ
ートリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けた
り、また、前記シャーシに誤挿入防止ばねを取り付け、
該誤挿入防止ばねの自由端を前記カートリッジホルダに
係合させて該カートリッジホルダを前記スライド板の一
方の側壁部側へ付勢し、該一方の側壁部と前記カートリ
ッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けたことに
よっても、これら前記粘性材が設けられた部分におい
て、前記スライド板と前記カートリッジホルダとの間隔
をより小さくすることができるので、前記スライド板の
スライド速度をより緩和し上側磁気ヘッドの降下速度を
制御できる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク駆
動装置の分解斜視図。
動装置の分解斜視図。
【図2】図1の磁気ディスク駆動装置のカートリッジホ
ルダを取り除いて示す平面図。
ルダを取り除いて示す平面図。
【図3】AおよびBは、それぞれ図2の3A−3A線お
よび3B−3B線に沿う断面図。
よび3B−3B線に沿う断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク駆
動装置のアンローディング時の平面図。
動装置のアンローディング時の平面図。
【図5】図4の右側面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク駆
動装置のローディング時の平面図。
動装置のローディング時の平面図。
【図7】図6の右側面図。
【図8】図4の粘性材の注入箇所の要部拡大平面図。
【図9】図4の粘性材の他の注入箇所の要部拡大平面
図。
図。
【図10】カートリッジホルダとスライド板の関係を示
す説明図。
す説明図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る磁気ディスク
駆動装置の粘性材の注入箇所の要部拡大平面図。
駆動装置の粘性材の注入箇所の要部拡大平面図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る磁気ディスク
駆動装置のローディング時の平面図。
駆動装置のローディング時の平面図。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る磁気ディスク
駆動装置のアンローディング時の平面図。
駆動装置のアンローディング時の平面図。
【図14】従来の磁気ディスク駆動装置のアンローディ
ング時の平面図。
ング時の平面図。
【図15】図14の左側面図。
【図16】従来の磁気ディスク駆動装置のローディング
時の左側面図。
時の左側面図。
【図17】ディスクカートリッジの平面図。
1 シャーシ 9 スライド板 10A 左側壁部 10B 右側壁部 20 カートリッジホルダ 31b コイルばね 41a 上側磁気ヘッド 45 ホールドケース 58 グリス 59b 誤挿入防止ばね 70 ディスクカートリッジ
Claims (5)
- 【請求項1】 側面部を有し、磁気ディスクを収納した
ディスクカートリッジを受け入れて保持するカートリッ
ジホルダと、底部とこの底部の左右両側に設けられた一
対の側壁部とを有し、前記カートリッジホルダを上下動
させるスライド板と、上側磁気ヘッドを搭載し前記カー
トリッジホルダの上下動に連動して上下動するホールド
ケースと、該スライド板の底部を前後側方向にスライド
自在に支持するシャーシと、前記スライド板を前側方向
へ付勢する付勢部材とを備え、前記カートリッジホルダ
は前記一対の側壁部間に配設され、前記カートリッジホ
ルダの前記側面部と前記スライド板の少なくとも一方の
側壁部との間に粘性材を設けたことを特徴とする磁気デ
ィスク駆動装置。 - 【請求項2】 前記スライド板の前側に該スライド板を
駆動する被押圧部を設け、前記一対の側壁部のうち該被
押圧部に遠い方の前記側壁部の前側部分と、前記カート
リッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク駆動装置。 - 【請求項3】 前記被押圧部に近い方の側壁部の後端部
分と、前記カートリッジホルダの側面部との間に前記粘
性材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の磁気デ
ィスク駆動装置。 - 【請求項4】 前記付勢部材を前記側壁部の一方に掛止
して前記スライド板を前側方向に付勢し、前記付勢部材
が掛止された前記側壁部と前記カートリッジホルダの側
面部との間に前記粘性材を設けたことを特徴とする請求
項1に記載の磁気ディスク駆動装置。 - 【請求項5】 前記シャーシに誤挿入防止ばねを取り付
け、該誤挿入防止ばねの自由端を前記カートリッジホル
ダに係合させて該カートリッジホルダを前記スライド板
の一方の側壁部側へ付勢し、該一方の側壁部と前記カー
トリッジホルダの側面部との間に前記粘性材を設けたこ
とを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10032802A JPH11232747A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 磁気ディスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10032802A JPH11232747A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 磁気ディスク駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11232747A true JPH11232747A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12368985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10032802A Withdrawn JPH11232747A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 磁気ディスク駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11232747A (ja) |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP10032802A patent/JPH11232747A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |