JP3119147U - 筆記具クリップ機構および、筆記具クリップ機構用のバネ部材 - Google Patents

筆記具クリップ機構および、筆記具クリップ機構用のバネ部材 Download PDF

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Abstract

【課題】組立作業性のよい筆記具クリップ機構を提供する。
【解決手段】筆記具のクリップ4の付勢用部材として単一の線材からなるダブルトーションバネ5を用いる。先ずダブルトーションバネ5を筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の大径軸部分3bへ組み付ける[(a)→(b)]。その後、クリップ4の孔部4cを小径軸部分3cに嵌めるかたちで、当該クリップを取付ける(b)。ダブルトーションバネ5のコイル状部分5bを簡略化した変形ダブルトーションバネを用いてもよい。
【選択図】図4

Description

本考案は、筆記具のクリップ部材をその把持状態に付勢する特定形状のバネ部材や、当該バネ部材を用いた筆記具クリップ機構に関する。特に図示したような、いわゆる「ダブルトーションバネ(捻りバネ)」やそれのコイル部分(ループ部分)を簡略化した形状のバネ部材を用いることを前提としている。
ボールペン,シャープペンシル,蛍光ペンや万年筆などの筆記具は、その携帯時に各種衣服のポケットなどに把持されるクリップ部材を、その軸筒,操作部材,キャップなどに備えている。また、クリップ部材は各種バネによってその把持状態に付勢されている。
そして、この付勢用バネの取付け作業の簡単化や、取付け作業にいたるまでの当該付勢用バネの部品管理の効率化を図ることが望ましく、本考案はこのような要請に応えるものである。
なお、本明細書では、原則として「筆記具」の語をクリップ部材が含まれる概念のものとして用いる。また、図1のボールペンのペン先が出没する開口部側を「先」,「前」とし、当該開口部とは反対の尾栓側を「後」とする。
これまでも、トーションバネによりクリップ部材をその把持方向に回動するように付勢した筆記具が提案されている(例えば特許文献1参照)。
ここでは、書記部材(ボールペンレフィールなど)収容する軸筒後部に形成した一対の支え部分のそれぞれに、単一のトーションバネを個々に取り付けている。
特開2005−169820号公報
このトーションバネでクリップ部材を付勢する筆記具の場合、軸筒後部のバネ支え部分のそれぞれに当該トーションバネを1個ずつ取り付けるものである。すなわち、ダブルトーションバネを積極的に用いようとするものではない。
そのため、従来の上記筆記具に用いられるバネ部材はその取付け前の管理対象が筆記具ごとに2個となって煩雑であり、また、その取付け作業も当該2個のそれぞれに対して行わなければならず効率性が悪いという問題点があった。
そこで、本考案では、筆記具のクリップ部材付勢用のバネ部材として単一のいわゆるダブルトーションバネを用いることにより、筆記具ごとのクリップ部材付勢用のバネ部材を1個で済むようにして、当該バネ部材の管理および組立作業の効率化,簡単化を図ることを目的とする。
さらには、通常のトーションバネのコイル部分(ループ部分)を略放物線頂点付近の形状(U字状)に簡略化した変形ダブルトーションバネ(図5参照)のを用いることにより、クリップ部材付勢用のバネ部材のコストダウン化や当該バネ部材についての技術の豊富化を図ることを目的とする。
本考案は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)筆記具のクリップ部材(例えば後述のクリップ4)を、バネ部材の作用により当該クリップ部材の把持部側が筆記具外周面の方に付勢される態様で取り付けた筆記具クリップ機構において、
前記バネ部材として、
単一の線材からなり、
前記線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接した一対の付勢作用部分(例えば後述のアーム5a,5a’)と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部(例えば後述の大径軸部分3b)に、個々に案内された一対の中間部分(例えば後述のコイル状部分5b,U字状部分5b’)と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持された単一の基部部分(例えば後述の単一化部分5c,5c’)と、
を有しているバネ部材(例えば後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’)を用いる。
(2)上記(1)において、
前記一対の付勢作用部分を、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものとする。
(3)上記(1),(2)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のもの(例えば後述のコイル状部分5b)とする。
(4)上記(1),(2)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のもの(例えば後述のU字状部分5b’)とする。
(5)上記(1),(2),(3),(4)において、
前記一対の凸状軸部として、それぞれ前記クリップ部材の取付け軸(例えば後述の小径軸部分3c)を備えたものを用いる。
(6)筆記具のクリップ部材(例えば後述のクリップ4)を、その把持部側が筆記具外周面の方に付勢された態様に設定するための筆記具クリップ機構用のバネ部材において、
筆記具に組み込まれた最終状態で、
単一線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接する一対の付勢作用部分(例えば後述のアーム5a,5a’)と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部(例えば後述の大径軸部分3b)に、個々に案内される一対の中間部分(例えば後述のコイル状部分5b,U字状部分5b’)と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持される単一の基部部分(例えば後述の単一化部分5c,5c’)と、
からなるもの(例えば後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’)を用いる。
(7)上記(6)において、
前記一対の付勢作用部分を、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものとする。
(8)上記(6),(7)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のもの(例えば後述のコイル状部分5b)とする。
(9)上記(6),(7)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のもの(例えば後述のU字状部分5b’)とする。
本考案は、このように、筆記具のクリップ部材の付勢用部材として単一バネを用いているので、取付け前のパーツ段階における当該付勢用部材の管理の効率化および、当該付勢用部材を軸筒や(万年筆の)キャップなどへ取り付けるときの作業の簡単化を図ることができる。
また、この単一バネとして、ダブルトーションバネのコイル部分(ループ部分)を略放物線頂点付近の形状(U字状)に簡略化した新形状の変形ダブルトーションバネ(図5参照)を用いているので、クリップ部材付勢用のバネ部材のコストダウン化や当該バネ部材についての技術の豊富化を図ることができる。
また、この単一ばねのコイル部分(ループ部分)やU字状部分を案内する凸状軸部にクリップ部材の取付け軸を設けているので、クリップ部材および(クリップ部材付勢用の)当該単一ばねの組立作業における対象箇所の集中化を図ることができる。
図1乃至図5を用いて本考案を実施するための最良の形態を説明する。
なお、本考案は上述のように各種筆記具のクリップ部材に適用できるものであるが、以下の各図を用いた実施形態では説明の便宜上、2色ボールペンの操作部材に取り付けられたクリップを前提にする。
ここで、
図1は、筆記具の全体構造(一部断面状態)を示し、
図2および図3は、クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その1)を示し、
図4は、クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その2)を示し、
図5は、クリップ付勢用の変形ダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順を示している。
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば仕切り壁2a)は原則として、そのアルファベットなし参照番号の構成要素(例えば後軸筒2)の一部であることを示している。
これらの図において、
1は先端開口部分からペン先が出没する先軸筒,
2はその後側部分が後述の操作部材3の内部に入りこんだ状態で先軸筒1の後側内周面と螺子結合して、後述の2色のボールペンレフィール8,8’を個々に保持する後軸筒,
2aは後軸筒内部の後側を前後方向の仕切り壁で図1の表側部分と裏側部分とに等しく区分けされた計二個の空間域,
2bは当該空間域のそれぞれに設けられて後述の倣い部6bを突出させるための前後方向の開口部,
2cは当該空間域の天井部分の表面側に形成された一対の起立片部,
2dは当該起立片部の後端側に形成されて後述の操作部材3に対する当該後軸筒の安定位置を保持するための半環状の一対の鍔部分,
2eは当該後軸筒の後方向への移動を規制するための外周面段部,
2fは当該外周面段部が形成されてない方の周面の縦方向縁部
2gは上述の後側空間域を画定する底部,
2hは当該底部に形成されて後述のボールペンレフィール8を通すための孔部,
3は先軸筒1との間で相対的に周方向に移動可能な筒状の操作部材,
3aは当該操作部材の外周面に形成された板状の起立部,
3bは当該起立部の両面に形成されて後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’を案内・支持する一対の大径軸部分,
3cは当該大径軸部分の外側にこれと同心円状に形成されて後述のクリップ4を支持する一対の小径軸部分,
3dは当該操作部材の内周面に形成されてボールペンレフィール8,8’を前後方向に駆動・案内するための一対のカム面,
3eは当該カム面の最下部同士の間に形成されて後述の倣い部6bを係止するV状部,
3fは当該操作部材の内周面に形成されて後軸筒2の鍔部分2dを受け止める環状段部,
3gは当該操作部材の内周面に形成されて、図1のペン先収納モードでの後軸筒2・前軸筒1の後退動作を規制し、また、当該操作部材を筆記モードに回動操作した段階で当該後軸筒の縦方向縁部2fに当接してその後の同じ方向への(筆記モード解除のための)回動操作を規制する一対の縦リブ(図示されているのは一方のみ),
4は操作部材3の小径軸部分3cに取り付けられた回動可能なクリップ,
4aは取付け用の一対の起立片部,
4bは当該起立片部に形成された取付けガイド用の溝状部,
4cは当該溝状部に続く部分で取付け後の小径軸部分3cが入り込む孔部,
5はクリップ4を図1の反時計方向に付勢するため操作部材3の大径軸部分3bに取り付けられたダブルトーションバネ(図1〜図4参照),
5’はクリップ4を同じく反時計方向に付勢するため操作部材3の大径軸部分3bに取り付けられた変形ダブルトーションバネ(図5参照),
5a,5a’はそれぞれクリップ4の内面側に当接して図示反時計方向への付勢力を当該クリップに作用させる一対の自由端側のアーム,
5bはアーム5aのそれぞれから続く中間部分であって操作部材3の大径軸部分3bに案内・支持される一対のコイル状部分(ループ状部分),
5b’はアーム5a’のそれぞれから続く中間部分であって操作部材3(起立部3a)の大径軸部分3bに案内・支持される略放物線頂点付近の形状をした一対のU字状部分,
5cはコイル状部分5bのそれぞれからアーム5aとは反対側に続いて操作部材3の外周面に支持される単一化部分,
5c’はU字状部分5b’のそれぞれからアーム5a’とは反対側に続いて操作部材3の外周面(起立部3aとの境界部分)に支持される単一化部分,
6は後述のボールペンレフィール8,8’を着脱可能な形で保持して、操作部材3の先軸筒1(および後軸筒2)に対する相対的な回動操作に応じて後軸筒2の各空間域2aを前後方向に移動する一対の保持部材,
6aは当該保持部材の大径のヘッド部分,
6bは当該ヘッド部分の外周面に凸態様で形成されて操作部材3のカム面3dと当接する三角形状の倣い部,
6cは当該ヘッド部分に続く中径のバネ巻回部分,
6dは当該バネ巻回部分に続く小径の取付軸,
7は後軸筒2の底部2gと保持部材6のヘッド部分6a(の底面)との間に配されて当該保持部材を後方に付勢する一対のコイル状バネ,
8は保持部材6の小径の取付軸6dに着脱可能な形で嵌合している赤色のボールペンレフィール(チューブ+チップ),
8’は同じく保持部材(図示省略)の取付軸に着脱可能な形で嵌合している黒色のボールペンレフィール(チューブ+チップ),
9は操作部材3の後端側外周面と螺子結合している尾栓,
をそれぞれ示している。
なお、ボールペンレフィール8’の保持部材,コイル状バネおよび縦リブはそれぞれ図1の裏側に位置するので図示していない。
以上の構成要素において、先軸筒1,後軸筒2,操作部材3,クリップ4,保持部材6や尾栓9はそれぞれ、例えばポリアミド,ポリプロピレン,ポリアセタール,ポリブチレンテレフタレート,アクリロニトリル・スチレン樹脂,アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂などの合成樹脂で一体成形されたものである。
そして、ダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’,コイル状バネ7は鉄,ステンレスなどの金属製のものであり、また、ボールペンレフィール8,8’のチューブ部分はポリプロピレンからなる合成樹脂製のものであって、同レフィールのチップ部分は真鍮,ステンレスなどからなる金属製のものである。
本考案の基本的特徴は、操作部材3の小径軸部分3cに取り付けられたクリップ4を図1の反時計方向に付勢するためのバネとして、それぞれ単一線材からなるダブルトーションバネ5(図1〜図4参照)や変形ダブルトーションバネ5’(図5参照)を用いたことである。
それ以外の筆記具としての構造、例えばボールペンレフィール8,8’の繰り出し機構やクリップ4のみの取付機構などは周知のものである。
図2〜図4はクリップ4およびダブルトーションバネ5を操作部材3に取付けるときの手順(その1,その2)を示している。
図2および図3のダブルトーションバネ5などの取付作業手順(その1)は、
(a)先ず、当該バネの一対のアーム5aをそれぞれ操作部材3の大径軸部分3bと外周面との間の空間域に、後方から図示矢印方向に入れていき、
(b)次に、当該バネの一対のコイル状部分5bをそれぞれいったん外側に広げてから大径軸部分3bに嵌め、
(c)次に、当該バネを図示矢印方向に回動してU字状の単一化部分5cが操作部材3の外周面に当接するようにし、
(d)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
図4のダブルトーションバネ5などの取付作業手順(その2)は、
(a)先ず、当該バネのU字状の単一化部分5cを操作部材3の外周面に向けた状態で、一対のコイル状部分5bをそれぞれいったん外側に広げてから大径軸部分3bに嵌め、
(b)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
図5はクリップ4および変形ダブルトーションバネ5’を操作部材3に取付けるときの手順を示しており、それは、
(a)先ず、当該バネの一対のアーム5a’をそれぞれ操作部材3の大径軸部分3bと外周面との間の空間域に後方から入れてから図示矢印方向に回動させることにより、当該バネのU字状部分5b’および単一化部分5c’を当該大径軸部分や当該外周面(起立部3aとの境界部分)に当接させ、
(b)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
なお、クリップ4を操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいくとき、小径軸部分3cおよび溝状部4bに形成した各テーパ面の作用により当該クリップの一対の起立片部4aはそれぞれ外側にいったん広がる。そのため、クリップ4はスムーズに小径軸部分3cへと押し込まれていき、当該クリップの孔部4cが当該小径軸部分の位置までくると起立片部4aはそれぞれ元の状態に復帰するので、孔部4cは小径軸部分3cに嵌って確実に保持される。
図1の筆記具を構成する先軸筒1,後軸筒2,操作部材3,保持部材6およびボールペンレフィール8,8’などの関連機構は上述したように周知のものであり、以下その概略を説明する。
先軸筒1と後軸筒2とは螺子結合した一体物であり、当該後軸筒は操作部材3に対して前後方向に微動可能な状態で嵌められている。
後軸筒2を操作部材3に嵌め込む際には、
(1)ボールペンレフィール8,8’の保持部材6およびコイル状バネ7(ただしボールペンレフィール8’の保持部材,コイル状バネはそれぞれ図1の裏側に位置するので図示されていない)を後軸筒2の開口部2bに組み込み、
(2)組込み後の後軸筒ユニット(または前軸筒を螺子結合させた後軸筒ユニット)を操作部材3にその開口側から入れていく。
なお、この後軸筒ユニットを操作部材3に入れていくとき、後軸筒2の一対の起立片部2cの半環状の後端テーパ周面がそれぞれ、当該操作部材の環状段部3fで画定される孔部の内周面に当たってそれぞれ内側に変形しながら当該孔部に入っていく。そして、この後端テーパ周面が当該孔部を通過すると、一対の起立片部2cは元の状態にいわゆる弾性復帰して、当該起立片部の各鍔部分2dが操作部材3の環状段部3fから抜けないようになる。
操作部材3といわばリンクした後軸筒2は、コイル状バネ7の伸び作用により操作部材3に対して前方向に移動した状態となり、その鍔部分2dが操作部材3の環状段部3fに係止される。
図1のペン先収納モードにおける後軸筒2と操作部材3との間の前後動可能範囲(微動範囲)は、当該後軸筒の外周面段部2eと当該操作部材の縦リブ3gの下端部分との間の長さ分である。すなわち後軸筒2が、操作部材3との間でコイル状バネ7に抗して相対的に後退するとしても、その外周面段部2eが操作部材3の縦リブ3gに当たるまでの範囲である。
図1のペン先収納モードの操作部材3を図示矢印方向に回すと、保持部材6の倣い部6bが当該操作部材のカム面3dにより押し下げられて、最終的には三角形状の当該倣い部が当該カム面の先のV状部3eに係止される。
これにともない、ボールペンレフィール8のペン先が前軸筒1から突出した筆記モードとなる。このとき、他方のボールペンレフィール8’はそれのコイル状バネおよびカム面(それぞれ図示省略)の作用により後方向に移動する。
なお、他方のボールペンレフィール8’を用いるときは図1の操作部材3を図示矢印とは逆方向に回せばよい。
筆記モードに設定されたボールペンレフィール8,8’のペン先部分を前軸筒1の内部に復帰させるには、操作部材3を筆記モードに設定したときの方向とは逆に、すなわち元の状態に戻すように回せばよい。操作部材3を筆記モード設定操作のときと同じ方向にさらに回そうとしても、すでに当該操作部材の縦リブ3gが後軸筒2の縦方向縁部2fに当接しているので、当該操作部材は回動しない。
筆記具の全体構造(一部断面状態)を示す説明図である。 クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その1のa,b)を示す説明図である。 クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その1のc,d)を示す説明図である。 クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その2)を示す説明図である。 クリップ付勢用の変形ダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順を示す説明図である。
符号の説明
1:先軸筒
2:後軸筒
2a:計二個の空間域
2b:前後方向の開口部
2c:一対の起立片部
2d:半環状の一対の鍔部分
2e:外周面段部
2f:外周面段部が形成されてない方の周面の縦方向縁部
2g:底部
2h:孔部
3:操作部材
3a:板状の起立部
3b:一対の大径軸部分
3c:一対の小径軸部分
3d:一対のカム面
3e:V字状部
3f:環状段部
3g:一対の縦リブ
4:クリップ
4a:一対の起立片部
4b:溝状部
4c:孔部
5:ダブルトーションバネ(図1〜図4参照)
5’:変形ダブルトーションバネ(図5参照)
5a,5a’:一対の自由端側のアーム
5b:一対のコイル状部分(ループ状部分)
5b’:略放物線頂点付近の形状をした一対のU字状部分
5c,5c’:単一化部分
6:一対の保持部材
6a:大径のヘッド部分
6b:三角形状の倣い部
6c:中径のバネ巻回部分
6d:小径の取付軸
7:一対のコイル状バネ
8:赤色のボールペンレフィール(のカバー筒)
8’:黒色のボールペンレフィール(のカバー筒)
9:尾栓,

Claims (9)

  1. 筆記具のクリップ部材を、バネ部材の作用により当該クリップ部材の把持部側が筆記具外周面の方に付勢される態様で取り付けた筆記具クリップ機構において、
    前記バネ部材は、
    単一の線材からなり、
    前記線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接した一対の付勢作用部分と、
    前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部に、個々に案内された一対の中間部分と、
    前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持された単一の基部部分と、
    を有していることを特徴とする筆記具クリップ機構。
  2. 前記一対の付勢作用部分は、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の筆記具クリップ機構。
  3. 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のものである、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の筆記具クリップ機構。
  4. 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のものである、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の筆記具クリップ機構。
  5. 前記一対の凸状軸部は、それぞれ前記クリップ部材の取付け軸を備えたものである、
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の筆記具クリップ機構。
  6. 筆記具のクリップ部材を、その把持部側が筆記具外周面の方に付勢された態様に設定するための筆記具クリップ機構用のバネ部材において、
    筆記具に組み込まれた最終状態で、
    単一線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接する一対の付勢作用部分と、
    前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部に、個々に案内される一対の中間部分と、
    前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持される単一の基部部分と、
    からなることを特徴とする筆記具クリップ機構用のバネ部材。
  7. 前記一対の付勢作用部分は、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものである、
    ことを特徴とする請求項6記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。
  8. 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のものである、
    ことを特徴とする請求項6または7記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。
  9. 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のものである、
    ことを特徴とする請求項6または7記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029058A (ja) * 2007-07-28 2009-02-12 Pentel Corp 筆記具用クリップ
JP2010083069A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Zebra Pen Corp 開閉操作機能付クリップの支持構造及び該開閉操作機能付クリップの支持構造の組み立て方法
JP2016155507A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 豊田合成株式会社 燃料タンクの開閉装置
US9919596B2 (en) 2015-02-26 2018-03-20 Toyoda Gosei Co., Ltd. Open-close device for fuel tank

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