JP3119147U - 筆記具クリップ機構および、筆記具クリップ機構用のバネ部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筆記具のクリップ4の付勢用部材として単一の線材からなるダブルトーションバネ5を用いる。先ずダブルトーションバネ5を筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の大径軸部分3bへ組み付ける[(a)→(b)]。その後、クリップ4の孔部4cを小径軸部分3cに嵌めるかたちで、当該クリップを取付ける(b)。ダブルトーションバネ5のコイル状部分5bを簡略化した変形ダブルトーションバネを用いてもよい。
【選択図】図4
Description
(1)筆記具のクリップ部材(例えば後述のクリップ4)を、バネ部材の作用により当該クリップ部材の把持部側が筆記具外周面の方に付勢される態様で取り付けた筆記具クリップ機構において、
前記バネ部材として、
単一の線材からなり、
前記線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接した一対の付勢作用部分(例えば後述のアーム5a,5a’)と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部(例えば後述の大径軸部分3b)に、個々に案内された一対の中間部分(例えば後述のコイル状部分5b,U字状部分5b’)と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持された単一の基部部分(例えば後述の単一化部分5c,5c’)と、
を有しているバネ部材(例えば後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’)を用いる。
(2)上記(1)において、
前記一対の付勢作用部分を、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものとする。
(3)上記(1),(2)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のもの(例えば後述のコイル状部分5b)とする。
(4)上記(1),(2)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のもの(例えば後述のU字状部分5b’)とする。
(5)上記(1),(2),(3),(4)において、
前記一対の凸状軸部として、それぞれ前記クリップ部材の取付け軸(例えば後述の小径軸部分3c)を備えたものを用いる。
(6)筆記具のクリップ部材(例えば後述のクリップ4)を、その把持部側が筆記具外周面の方に付勢された態様に設定するための筆記具クリップ機構用のバネ部材において、
筆記具に組み込まれた最終状態で、
単一線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接する一対の付勢作用部分(例えば後述のアーム5a,5a’)と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部(例えば後述の大径軸部分3b)に、個々に案内される一対の中間部分(例えば後述のコイル状部分5b,U字状部分5b’)と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持される単一の基部部分(例えば後述の単一化部分5c,5c’)と、
からなるもの(例えば後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’)を用いる。
(7)上記(6)において、
前記一対の付勢作用部分を、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものとする。
(8)上記(6),(7)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のもの(例えば後述のコイル状部分5b)とする。
(9)上記(6),(7)において、
前記一対の中間部分を、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のもの(例えば後述のU字状部分5b’)とする。
図1は、筆記具の全体構造(一部断面状態)を示し、
図2および図3は、クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その1)を示し、
図4は、クリップ付勢用のダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順(その2)を示し、
図5は、クリップ付勢用の変形ダブルトーションバネをその案内軸に取り付ける際の手順を示している。
1は先端開口部分からペン先が出没する先軸筒,
2はその後側部分が後述の操作部材3の内部に入りこんだ状態で先軸筒1の後側内周面と螺子結合して、後述の2色のボールペンレフィール8,8’を個々に保持する後軸筒,
2aは後軸筒内部の後側を前後方向の仕切り壁で図1の表側部分と裏側部分とに等しく区分けされた計二個の空間域,
2bは当該空間域のそれぞれに設けられて後述の倣い部6bを突出させるための前後方向の開口部,
2cは当該空間域の天井部分の表面側に形成された一対の起立片部,
2dは当該起立片部の後端側に形成されて後述の操作部材3に対する当該後軸筒の安定位置を保持するための半環状の一対の鍔部分,
2eは当該後軸筒の後方向への移動を規制するための外周面段部,
2fは当該外周面段部が形成されてない方の周面の縦方向縁部
2gは上述の後側空間域を画定する底部,
2hは当該底部に形成されて後述のボールペンレフィール8を通すための孔部,
3は先軸筒1との間で相対的に周方向に移動可能な筒状の操作部材,
3aは当該操作部材の外周面に形成された板状の起立部,
3bは当該起立部の両面に形成されて後述のダブルトーションバネ5,変形ダブルトーションバネ5’を案内・支持する一対の大径軸部分,
3cは当該大径軸部分の外側にこれと同心円状に形成されて後述のクリップ4を支持する一対の小径軸部分,
3dは当該操作部材の内周面に形成されてボールペンレフィール8,8’を前後方向に駆動・案内するための一対のカム面,
3eは当該カム面の最下部同士の間に形成されて後述の倣い部6bを係止するV状部,
3fは当該操作部材の内周面に形成されて後軸筒2の鍔部分2dを受け止める環状段部,
3gは当該操作部材の内周面に形成されて、図1のペン先収納モードでの後軸筒2・前軸筒1の後退動作を規制し、また、当該操作部材を筆記モードに回動操作した段階で当該後軸筒の縦方向縁部2fに当接してその後の同じ方向への(筆記モード解除のための)回動操作を規制する一対の縦リブ(図示されているのは一方のみ),
4は操作部材3の小径軸部分3cに取り付けられた回動可能なクリップ,
4aは取付け用の一対の起立片部,
4bは当該起立片部に形成された取付けガイド用の溝状部,
4cは当該溝状部に続く部分で取付け後の小径軸部分3cが入り込む孔部,
5はクリップ4を図1の反時計方向に付勢するため操作部材3の大径軸部分3bに取り付けられたダブルトーションバネ(図1〜図4参照),
5’はクリップ4を同じく反時計方向に付勢するため操作部材3の大径軸部分3bに取り付けられた変形ダブルトーションバネ(図5参照),
5a,5a’はそれぞれクリップ4の内面側に当接して図示反時計方向への付勢力を当該クリップに作用させる一対の自由端側のアーム,
5bはアーム5aのそれぞれから続く中間部分であって操作部材3の大径軸部分3bに案内・支持される一対のコイル状部分(ループ状部分),
5b’はアーム5a’のそれぞれから続く中間部分であって操作部材3(起立部3a)の大径軸部分3bに案内・支持される略放物線頂点付近の形状をした一対のU字状部分,
5cはコイル状部分5bのそれぞれからアーム5aとは反対側に続いて操作部材3の外周面に支持される単一化部分,
5c’はU字状部分5b’のそれぞれからアーム5a’とは反対側に続いて操作部材3の外周面(起立部3aとの境界部分)に支持される単一化部分,
6は後述のボールペンレフィール8,8’を着脱可能な形で保持して、操作部材3の先軸筒1(および後軸筒2)に対する相対的な回動操作に応じて後軸筒2の各空間域2aを前後方向に移動する一対の保持部材,
6aは当該保持部材の大径のヘッド部分,
6bは当該ヘッド部分の外周面に凸態様で形成されて操作部材3のカム面3dと当接する三角形状の倣い部,
6cは当該ヘッド部分に続く中径のバネ巻回部分,
6dは当該バネ巻回部分に続く小径の取付軸,
7は後軸筒2の底部2gと保持部材6のヘッド部分6a(の底面)との間に配されて当該保持部材を後方に付勢する一対のコイル状バネ,
8は保持部材6の小径の取付軸6dに着脱可能な形で嵌合している赤色のボールペンレフィール(チューブ+チップ),
8’は同じく保持部材(図示省略)の取付軸に着脱可能な形で嵌合している黒色のボールペンレフィール(チューブ+チップ),
9は操作部材3の後端側外周面と螺子結合している尾栓,
をそれぞれ示している。
(a)先ず、当該バネの一対のアーム5aをそれぞれ操作部材3の大径軸部分3bと外周面との間の空間域に、後方から図示矢印方向に入れていき、
(b)次に、当該バネの一対のコイル状部分5bをそれぞれいったん外側に広げてから大径軸部分3bに嵌め、
(c)次に、当該バネを図示矢印方向に回動してU字状の単一化部分5cが操作部材3の外周面に当接するようにし、
(d)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
(a)先ず、当該バネのU字状の単一化部分5cを操作部材3の外周面に向けた状態で、一対のコイル状部分5bをそれぞれいったん外側に広げてから大径軸部分3bに嵌め、
(b)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
(a)先ず、当該バネの一対のアーム5a’をそれぞれ操作部材3の大径軸部分3bと外周面との間の空間域に後方から入れてから図示矢印方向に回動させることにより、当該バネのU字状部分5b’および単一化部分5c’を当該大径軸部分や当該外周面(起立部3aとの境界部分)に当接させ、
(b)次に、クリップ4をその一対の溝状部4bから操作部材3の小径軸部分3cに押し込んでいって、当該溝状部に続く孔部4cに当該小径軸部分のそれぞれを嵌める、
といった内容になっている。
(1)ボールペンレフィール8,8’の保持部材6およびコイル状バネ7(ただしボールペンレフィール8’の保持部材,コイル状バネはそれぞれ図1の裏側に位置するので図示されていない)を後軸筒2の開口部2bに組み込み、
(2)組込み後の後軸筒ユニット(または前軸筒を螺子結合させた後軸筒ユニット)を操作部材3にその開口側から入れていく。
2:後軸筒
2a:計二個の空間域
2b:前後方向の開口部
2c:一対の起立片部
2d:半環状の一対の鍔部分
2e:外周面段部
2f:外周面段部が形成されてない方の周面の縦方向縁部
2g:底部
2h:孔部
3:操作部材
3a:板状の起立部
3b:一対の大径軸部分
3c:一対の小径軸部分
3d:一対のカム面
3e:V字状部
3f:環状段部
3g:一対の縦リブ
4:クリップ
4a:一対の起立片部
4b:溝状部
4c:孔部
5:ダブルトーションバネ(図1〜図4参照)
5’:変形ダブルトーションバネ(図5参照)
5a,5a’:一対の自由端側のアーム
5b:一対のコイル状部分(ループ状部分)
5b’:略放物線頂点付近の形状をした一対のU字状部分
5c,5c’:単一化部分
6:一対の保持部材
6a:大径のヘッド部分
6b:三角形状の倣い部
6c:中径のバネ巻回部分
6d:小径の取付軸
7:一対のコイル状バネ
8:赤色のボールペンレフィール(のカバー筒)
8’:黒色のボールペンレフィール(のカバー筒)
9:尾栓,
Claims (9)
- 筆記具のクリップ部材を、バネ部材の作用により当該クリップ部材の把持部側が筆記具外周面の方に付勢される態様で取り付けた筆記具クリップ機構において、
前記バネ部材は、
単一の線材からなり、
前記線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接した一対の付勢作用部分と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部に、個々に案内された一対の中間部分と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持された単一の基部部分と、
を有していることを特徴とする筆記具クリップ機構。 - 前記一対の付勢作用部分は、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものである、
ことを特徴とする請求項1記載の筆記具クリップ機構。 - 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のものである、
ことを特徴とする請求項1または2記載の筆記具クリップ機構。 - 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のものである、
ことを特徴とする請求項1または2記載の筆記具クリップ機構。 - 前記一対の凸状軸部は、それぞれ前記クリップ部材の取付け軸を備えたものである、
ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の筆記具クリップ機構。 - 筆記具のクリップ部材を、その把持部側が筆記具外周面の方に付勢された態様に設定するための筆記具クリップ機構用のバネ部材において、
筆記具に組み込まれた最終状態で、
単一線材の各端部側から対向状態で続いて、前記クリップ部材の、その把持部とは反対側の内面に当接する一対の付勢作用部分と、
前記一対の付勢作用部分のそれぞれから対向状態で続いて、筆記具外面に当該外面から離間する形で設けた一対の凸状軸部に、個々に案内される一対の中間部分と、
前記一対の中間部分のそれぞれから続いて、筆記具外面の、前記一対の付勢作用部分と対応する側に支持される単一の基部部分と、
からなることを特徴とする筆記具クリップ機構用のバネ部材。 - 前記一対の付勢作用部分は、それぞれの自由端側の方から、前記凸状軸部と、これに対向する前記外面との間の空間域に進入させることができる形状のものである、
ことを特徴とする請求項6記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。 - 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応したループ形状のものである、
ことを特徴とする請求項6または7記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。 - 前記一対の中間部分は、それぞれ前記凸状軸部に対応した略放物線頂点付近の形状のものである、
ことを特徴とする請求項6または7記載の筆記具クリップ機構のバネ部材。
Priority Applications (1)
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JP2005010103U JP3119147U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 筆記具クリップ機構および、筆記具クリップ機構用のバネ部材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009029058A (ja) * | 2007-07-28 | 2009-02-12 | Pentel Corp | 筆記具用クリップ |
JP2010083069A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Zebra Pen Corp | 開閉操作機能付クリップの支持構造及び該開閉操作機能付クリップの支持構造の組み立て方法 |
JP2016155507A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 豊田合成株式会社 | 燃料タンクの開閉装置 |
US9919596B2 (en) | 2015-02-26 | 2018-03-20 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Open-close device for fuel tank |
-
2005
- 2005-11-30 JP JP2005010103U patent/JP3119147U/ja not_active Expired - Fee Related
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