JP2008260176A - 筆記具用クリップの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でかつ簡単に組立可能であって、比較的厚手の被挟持物を挟持可能であって、クリップの被挟持物への挟持動作の長期の繰り返しが行われても、クリップを取付けるための各部材の摩耗によるクリップの動作不良のない筆記具用クリップの取付構造を提案する。
【解決手段】軸筒2内に、軸筒2内を前後に隔てる軸筒2と一体に形成した隔壁部5を形成し、第1ガイド溝を設ける。クリップ1をクリップ本体6と脚部7とで構成し、脚部7の底部7aに延出部8を設けて、その先端に第1係止突部9と、脚部7の後方壁面10に円弧状に形成してた第2係止突部11を設ける。延出部8にコイルばね15を配してクリップ1をクリップ取付孔3に挿着し、第1係止突部9を第1ガイド溝18に係止する。クリップ1の後方に、前方壁面22に円弧状の第2ガイド溝24を有した栓部材21を固着し、第2ガイド溝24に前記第2係止突部11を係止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、筆記具用クリップの取付構造に関する。
筆記具用クリップの機能は、筆記具を机上等に置いた際の転がり防止や、ポケット等の布地をクリップと軸筒の表面間に差した際に、布地をクリップと軸筒の表面でしっかりと挟持し、携帯時におけるポケット等からの抜け落ちを防止する機能がある。後者のクリップに挟持機能を与えるために、様々な筆記具用クリップの取付構造が提案されている。
そうした中、ノート、雑誌、鞄のポケット等の比較的厚い物も挟持ができる筆記具用クリップの取付構造が提案されており、比較的厚手の物に対しても挟持可能なクリップ構造として、クリップ全体が軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向へ持ち上がる構造について提案されたものがある。その中で簡単な構造のものとして、傾斜面に沿ってクリップ全体が持ち上がる構造のクリップが、実開昭63−94792号公報により開示されている。本考案は、筆記具のクリップの玉部の布地等に対する接触圧を調節可能としたものであり、筆記具の軸に軸線方向に対し所要角度を傾斜したガイド孔を設け、また、玉部を有するクリップ本体部に対し前記ガイド孔と略同角度傾斜した支持片部をクリップに付設し、クリップの支持片部を軸のガイド孔に摺動自在に挿入し、さらにクリップの支持片部をガイド孔の所要位置で固定する係止装置を設けたもので、係止装置として、通孔に挿入した押圧子が支持片部の上面凹凸部に強く圧着することで所要な位置に固定するというものである。
しかし、前記構造は、挟持するものの厚さに応じてクリップの支持片部のガイド孔に対する所要位置を決めて固定する必要があり、使い勝手において難がある。また、構造上、クリップの支持片部のガイド孔に対する位置決めの際に、押圧子の支持片部の上面凹凸部への押圧力を完全に取り除かない状態で、数多く支持片部をガイド孔の傾斜に沿って移動させていると、上面凹凸部の凹凸が押圧子とこすれて摩耗してしまい、支持片部をガイド孔の所要位置に固定できないという問題が発生するという問題がある。
実開昭63−94792号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造でかつ簡単に組立可能であって、比較的厚手の物も挟持可能とすべく、被挟持物を挟持の際にクリップ全体が軸筒またはキャップ筒の表面から離れる方向に持ち上がり、クリップの被挟持物への挟持作動の長期の繰り返しが行われても、クリップを取付けるための各部材の摩耗によるクリップの動作不良のない筆記具用クリップの取付構造を提案するものである。
本発明は、
「1.後方を開口したクリップ取付孔を有した軸筒またはキャップ筒内に、クリップ本体と脚部とで構成したクリップの脚部の底部に、クリップ本体の先端部側に向けて延出した延出部を設け、該延出部の先端に第1係止突部を設けるとともに、脚部の後方壁面に、該後方壁面に沿って延出部側に湾曲して円弧状に形成した第2係止突部を設けたクリップを、脚部をクリップ取付孔に挿着して配設し、延出部をばねによりクリップ取付孔と反対側方向に付勢し、クリップの延出部の前方に、軸筒内またはキャップ筒内を前後に隔てる軸筒またはキャップ筒と一体に形成した隔壁部の壁面に、クリップの第1係止突部が係止可能な第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面を有する第1ガイド溝を設け、クリップの第1係止突部を第1ガイド溝に係止し、クリップの後方に、前方壁面にクリップの第2係止突部が係止可能な、クリップの第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と略同径または短径とした円弧状に形成した底面を有する第2ガイド溝を設けた栓部材を、第2ガイド溝にクリップの第2係止突部を係止して軸筒内またはキャップ筒内に固定し、クリップ全体が第1ガイド溝と第2ガイド溝に案内されて軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向に持ち上がるようにしたことを特徴とする、筆記具用クリップの取付構造。
2.後方を開口したクリップ取付孔を有した軸筒またはキャップ筒内に、クリップ本体と脚部とで構成したクリップの脚部の底部に、クリップ本体の先端部側に向けて延出した延出部を設け、該延出部の先端に第1係止突部を設けるとともに、脚部の後方壁面に、該後方壁面に沿って延出部側に湾曲して円弧状に形成したて第2係止突部を設けたクリップを、脚部をクリップ取付孔に挿着して配設し、延出部をばねによりクリップ取付孔と反対側方向に付勢し、クリップの延出部の前方に、軸筒内またはキャップ筒内に内部材を固着し、該内部材に、クリップの第1係止突部が係止可能な第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面を有する第1ガイド溝を設け、クリップの第1係止突部を第1ガイド溝に係止し、クリップの後方に、前方壁面にクリップの第2係止突部が係止可能な、クリップの第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と略同径または短径とした円弧状に形成した底面を有する第2ガイド溝を設けた栓部材を、第2ガイド溝にクリップの第2係止突部を係止して軸筒内またはキャップ筒内に固定し、クリップ全体が第1ガイド溝と第2ガイド溝に案内されて軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向に持ち上がるようにしたことを特徴とする、筆記具用クリップの取付構造。
3.前記内部材が、一端に開口した空間室を有した形状であって、空間室の底面に第1ガイド溝を設け、クリップの延出部を空間室に挿入し、前記ばねをクリップの延出部と空間室を形成するクリップ取付孔側の内壁面との間に配したことを特徴とする、前記2項に記載の筆記具用クリップの取付構造。
4.前記隔壁部または内部材に形成した第1ガイド溝を有する壁面を、第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が第1ガイド溝の底面における円弧状の半径より短径な円弧状に形成するとともに、栓部材の前方壁面を、第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が第2係止突部の円弧の半径より長径な円弧状に形成し、クリップの第1係止突部をクリップの延出部の軸径方向の幅より細幅に形成して前方に突出させて設けて、延出部に前記隔壁部または内部材に形成した第1ガイド溝を有する壁面に当接する第1当接面を設け、クリップの脚部に、第2係止突部の軸径方向の幅より太幅な栓部材の前方壁面に当接する第2当接面を設けたことを特徴とする、前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の筆記具用クリップの取付構造。」
である。
クリップに設ける第1係止突部は、延出部の一部を第1係止突部とした延出部の軸径方向の幅と同幅である形状でも良いし、延出部の先端から前方に延出部の軸径方向の幅より小幅で突出した形状でも良い。同様にクリップに設ける第2係止突部も、後方壁面の一部をまたは全体を第2係止突部とした形状でも良いし、後方壁面から後方に後方壁面の軸径方向の幅より小幅で突出した形状でも良い。
クリップの被挟持物を挟持する挟持力は、延出部をばねによりクリップ取付孔と反対側方向に付勢する付勢力、すなわちばねの弾発力により決まるので、適宜所望する弾発力のばねを選択することで、所望する挟持力を有するクリップを得ることができる。
本発明は前記したような構造なので、ノート、雑誌、鞄のポケット等の比較的厚い物であっても、クリップ全体が軸筒またはキャップ筒の表面から離れる方向に持ち上がるので挟持することができる。クリップはガイド溝に沿って持ち上がるので動きもスムーズであり、被挟持物の厚さに応じて挟持するための特別な操作も必要とせず、被挟持物をクリップ本体と軸筒またはキャップ筒との間に差し込むだけで良く、使い勝手が良い。また、構造も簡単で組立も煩雑ではないので、製造コスト面での利点もある。また、クリップの動作にともなうクリップを取付けるための各部材の摩耗も生じにくいので、長い期間の使用に対してもクリップの動作不良が生じる恐れがない。
また、クリップの第2係止突出部と栓部材の第2ガイド溝をともに円弧状に形成して、クリップの第2係止突部を栓部材の第2ガイド溝に係止することで、単にクリップ全体が軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向へ持ち上がるだけではなく、クリップ本体の先端が円弧状に軸筒またはキャップ筒の表面から拡開する方向へ持ち上がるので、クリップ本体の先端の軸筒またはキャップ筒の表面からの離間距離が大きくなり、より厚い被挟持物を挟持できるという効果がある。
請求項3に係る発明の構造とすることで、軸筒内またはキャップ筒内に内部材を装着する構造のものにおいて、組立時にクリップと内部材とばねとをセット化でき、クリップの脚部の延出部にばねを配して内部材の空間室に収容した状態で、軸筒内またはキャップ筒内に挿入することで、容易に組立てることができるという効果がある。
請求項4に係る発明の構造とすることで、クリップは、脚部の前方に形成した第1当接面を軸筒またはキャップ筒に形成した隔壁部の壁面、または軸筒またはキャップ筒に固着した内部材の壁面に当接し、脚部の後方に形成した第2当接面を栓部材の前方壁面に当接しながら、クリップ全体が第1ガイド溝と第2ガイド溝に案内されて軸筒またはキャップ筒の表面から離れる方向に摺動するので、軸心方向へのがたつきや軸径方向への揺動を抑えることができるという効果がある。
本発明に係る筆記具用クリップの取付構造について、以下、図面を用いて説明する。便宜上、本実施例においては軸筒の後端に取付けたクリップとして説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
図1〜図6は、請求項1に係る発明の第1の実施例であり、図1は、第1の実施例を示す、クリップを取付けた軸筒部分の要部の断面図である。図2は、図1におけるクリップの動作の状態を示した図である。図3は、図2におけるA−A線部分の断面図である。図4は、図2におけるB−B線部分の断面図である。図5は、第1の実施例におけるクリップの平面図である。図6は、図5におけるC−C線部分の大断面図である。図7〜図15は、請求項2に係る発明の第2の実施例であり、図7は、第2の実施例を示す、クリップを取付けた軸筒部分の要部の断面図である。図8、図7におけるクリップの動作の状態を示した図である。図9は、図8におけるD−D線部分の断面図である。図10は、図8におけるE−E線部分の断面図である。図11は、第2の実施例におけるクリップの平面図である。図12は、図11におけるF−F線部分の大断面図である。図13は、第2の実施例における内部材の断面図である。図14は、図13におけるG−G線部分の断面図である。図15は、図13における内部材の右側の側面図である。
まず、請求項1に係る発明の第1の実施例を、図1〜図6を用いて説明する。本実施例の筆記具用クリップの取付構造は、クリップ1を、前方に筆記体(図示せず)を収容した軸筒2の後端部2aに設けられたクリップ取付孔3に取付けた構造のものである。軸筒2は、後端を開口4してあり、クリップ取付孔3の後方も図4に示すように前記開口部4に連通して開口してある。クリップ取付孔3より前方(図1において右側)の軸筒2内には、軸筒2内を前後に隔てる軸筒2と一体に形成した隔壁部5を形成してある。
クリップ1は、図5および図6に示すように、クリップ本体6と脚部7とで構成され、脚部7の底部7aには、クリップ本体6の先端部6a側に向けて延出した延出部8を設けてあり、延出部8の先端には、クリップの延出部8の軸径方向の幅より細幅に形成して前方に突出させた先端が円弧状の第1係止突部9を設けてある。脚部7の後方壁面10には、該後方壁面10に沿って延出部8側に湾曲して円弧状に形成した第2係止突部12を設けてある。延出部8のクリップ本体6側の上面8aには、クリップ本体6側に向けて突出させた支柱12を設けてある。
脚部7における延出部8の軸径方向の幅は、太幅に形成してあり、延出部8の先端における第1係止突部9とにより形成される段部の壁面を、第1当接面13として設けてある。脚部7の延出部8と第2係止突部11とにより形成される段部の壁面を、第2当接面14として設けてある。
前記クリップ1を、延出部8に設けた支柱12にコイルばね15を配し、脚部7の延出部8を前方(隔壁部5側)に向け、脚部7を軸筒2の開口部4から挿入してクリップ取付孔3に挿着してある。延出部8はコイルばね15によりクリップ取付孔3と反対側方向に付勢されている。
前記軸筒2の隔壁部5の壁面16は、クリップ1の第2係止突部11の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状としてあり、壁面16には、クリップ取付孔3に対向した一方端からクリップ取付孔3側の他方端に延びた、クリップ1の第1係止突部9が係止可能な、クリップ1の第2係止突部11の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面17を有する第1ガイド溝18を設けてあり、クリップ1の延出部8に設けた第1係止突部9を第1ガイド溝18に係止してある。
クリップ1の後方には、クリップ取付孔3に係止する係止部20を有した栓部材21を、係止部20をクリップ取付孔3に係止し軸筒2の開口部4を閉塞して軸筒2内に固定してあり、軸筒2内での回転を不能のものとし、かつクリップ6の軸筒2の開口部4からの抜け落ちを防止している。図3に示すように、栓部材21の前方壁面22には、クリップ1の第2係止突部11が係止可能な、クリップ1の第2係止突部11の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と若干短径とした円弧状に形成した底面23を有する第2ガイド溝24を設けてあり、前方壁面22を、クリップ1の第2係止突部11の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧の半径より長径な円弧状に形成してある。クリップ1に設けた第2係止突部11を、栓部材21の第2ガイド溝24に係止するとともに、前方壁面22とクリップ1の脚部7の第2当接面14とを当接させ、クリップ1の第1当接面13が隔壁部5の壁面16に当接するように、栓部材21を軸筒2内に固定してある。
本実施例においては、クリップ本体6と軸筒2の表面間に被挟持物を差し込んだ際に被挟持物を挟持するために、クリップ本体6の先端部6aの裏面には玉部25を、該玉部25に対向した軸筒2の表面には突部26を設けてあるが、前記玉部25や突部26はなくても良い。
こうした構造により、クリップ本体6と軸筒2の表面間に被挟持物を差し込むと、図2に示すように、クリップ1は全体が第1ガイド溝18と第2ガイド溝24に案内されて軸筒2の表面から離間する方向にスムーズに持ち上がり、クリップ本体6の先端部6aが円弧状に拡開するので、比較的厚さのある被挟持物も挟持することが可能となる。
次に、請求項2に係る発明の第2の実施例を、図7〜図15を用いて説明する。第2の実施例の筆記具用クリップの取付構造は、クリップ51を、第1の実施例と同様に、前方に筆記体(図示せず)を収容した軸筒52の後端部52aに設けたクリップ取付孔53に取付けた構造のものである。軸筒52は、後端を開口54してあり、クリップ取付孔53の後方も図10に示すように前記開口部54に連通して開口してある。
クリップ51を、図11および図12に示すように、クリップ本体55と脚部56とで構成し、第1の実施例におけるクリップ1と同様に、脚部56の底部56aには、クリップ本体55の先端部55a側に向けて延出した延出部57を設けてあり、延出部57の先端には、クリップの延出部57の軸径方向の幅より細幅に形成して前方に突出させた先端が円弧状の第1係止突部58を設けてある。脚部56の後方壁面59には、脚部56の軸径方向の幅より細幅に形成して後方に突出した、後方壁面59に沿って延出部56側に湾曲して円弧状に形成した第2係止突部60を設けてある。
延出部57の先端における第1係止突部58とにより形成される段部の壁面を、第1当接面61として設けてある。脚部56の後方壁面59と第2係止突部60とにより形成される段部の壁面を、第2当接面62として設けてある。
図13〜図15に示すように、開口した空間部63と底部64とで構成した内部材65の空間部63の底部64の壁面66は、クリップ51の第2係止突部60の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状としてあり、壁面66には、クリップ51の第1係止突部58が係止可能な、クリップ51の第2係止突部60の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面67を有する第1ガイド溝68を設けてある。
クリップ51の延出部57の上面57aにコイルばね69を配した状態で、内部材65の空間部63に延出部57を収容し、クリップ51に設けた第1係止突部58を底部64の壁面66に設けた第1ガイド溝68に係止してセットした状態で、内部材65の底部64を前方(軸筒52の内方)に向けて、軸筒52の開口部54から挿入してクリップ51の脚部56をクリップ取付孔53に挿着して、軸筒52内に挿入し、内部材65の底部64を軸筒52の内壁面に形成したリング状突部70に当接させて、内部材65を軸筒52の内壁面に接着剤により固定して、内部材65の前方への移動を防止するとともに軸筒52内での位置決めを図っている。なお、クリップの軸筒への取付けに関わりない軸筒の内部構造や部材については省略してある。クリップ51の延出部57はコイルばね69によりクリップ取付孔53と反対側方向に付勢されている。
クリップ51の後方には、第1の実施例と同様に、クリップ取付孔53に係止する係止部71を有した栓部材72を、係止部71をクリップ取付孔53に係止し軸筒52の開口部54を閉塞して軸筒52内に固定してあり、軸筒52内での回転を不能のものとし、かつクリップ51の軸筒52の開口部54からの抜け落ちを防止している。栓部材72の前方壁面73には、クリップ51の第2係止突部60が係止可能な、クリップ51の第2係止突部60の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と若干短径とした円弧状に形成した底面74を有する第2ガイド溝75を設けてあり、前方壁面73を、クリップ51の第2係止突部60の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧の半径より長径な円弧状に形成してある。クリップ51に設けた第2係止突部60を、栓部材72の第2ガイド溝75に係止するとともに、前方壁面73とクリップ51の脚部56の第2当接面62とを当接させ、クリップ51の脚部56の第1当接面61が内部材65の壁面66に当接するように、栓部材72を軸筒2内に固定してある。
本実施例においては、第1の実施例と同様に、クリップ本体55と軸筒2の表面間に被挟持物を差し込んだ際に被挟持物を挟持するために、クリップ本体55の先端部55aの裏面には玉部76を、該玉部76に対向した軸筒2の表面には突部77を設けてあるが、前記玉部76や突部77はなくても良い。
こうした構造により、クリップ本体55と軸筒52の表面間に被挟持物を差し込むと、図8に示すように、クリップ51は全体が第1ガイド溝68と第2ガイド溝75に案内されて軸筒52の表面から離間する方向にスムーズに持ち上がり、クリップ本体55の先端部56aが円弧状に拡開するので、比較的厚さのある被挟持物も挟持することが可能となる。
本発明の筆記具用クリップの取付構造は、比較的厚手のものの被挟持物も挟持でき、クリップの材質を限定することなく採用することができる。また本発明の筆記具用クリップの取付構造は、キャップ筒または筆記体を収容した軸筒に取付け可能なものである。
第1の実施例を示す、クリップを取付けた軸筒部分の要部の断面図である。 図1におけるクリップの動作の状態を示した図である。 図2におけるA−A線部分の断面図である。 図2におけるB−B線部分の断面図である。 第1の実施例におけるクリップの平面図である。 図5におけるC−C線部分の大断面図である。 第2の実施例を示す、クリップを取付けた軸筒部分の要部の断面図である。 図7におけるクリップの動作の状態を示した図である。 図8におけるD−D線部分の断面図である。 図8におけるE−E線部分の断面図である。 第2の実施例におけるクリップの平面図である。 図11におけるF−F線部分の大断面図である。 第2の実施例における内部材の断面図である。 図13におけるG−G線部分の断面図である 図13における内部材の右側の側面図である。
符号の説明
1、51 筆記具用クリップ
2、52 軸筒
3、53 クリップ取付孔
5 隔壁部
6、55 クリップ本体
7、56 脚部
8、57 延出部
9、58 第1係止突部
11、60 第2係止突部
15、69 コイルばね
18、68 第1ガイド溝
21、72 栓部材
24、75 第2ガイド溝

Claims (4)

  1. 後方を開口したクリップ取付孔を有した軸筒またはキャップ筒内に、クリップ本体と脚部とで構成したクリップの脚部の底部に、クリップ本体の先端部側に向けて延出した延出部を設け、該延出部の先端に第1係止突部を設けるとともに、脚部の後方壁面に、該後方壁面に沿って延出部側に湾曲して円弧状に形成した第2係止突部を設けたクリップを、脚部をクリップ取付孔に挿着して配設し、延出部をばねによりクリップ取付孔と反対側方向に付勢し、クリップの延出部の前方に、軸筒内またはキャップ筒内を前後に隔てる軸筒またはキャップ筒と一体に形成した隔壁部の壁面に、クリップの第1係止突部が係止可能な第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とした半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面を有する第1ガイド溝を設け、クリップの第1係止突部を第1ガイド溝に係止し、クリップの後方に、前方壁面にクリップの第2係止突部が係止可能な、クリップの第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と略同径または短径とした円弧状に形成した底面を有する第2ガイド溝を設けた栓部材を、第2ガイド溝にクリップの第2係止突部を係止して軸筒内またはキャップ筒内に固定し、クリップ全体が第1ガイド溝と第2ガイド溝に案内されて軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向に持ち上がるようにしたことを特徴とする、筆記具用クリップの取付構造。
  2. 後方を開口したクリップ取付孔を有した軸筒またはキャップ筒内に、クリップ本体と脚部とで構成したクリップの脚部の底部に、クリップ本体の先端部側に向けて延出した延出部を設け、該延出部の先端に第1係止突部を設けるとともに、脚部の後方壁面に、該後方壁面に沿って延出部側に湾曲して円弧状に形成したて第2係止突部を設けたクリップを、脚部をクリップ取付孔に挿着して配設し、延出部をばねによりクリップ取付孔と反対側方向に付勢し、クリップの延出部の前方に、軸筒内またはキャップ筒内に内部材を固着し、該内部材に、クリップの第1係止突部が係止可能な第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧より長径な円弧状に形成した底面を有する第1ガイド溝を設け、クリップの第1係止突部を第1ガイド溝に係止し、クリップの後方に、前方壁面にクリップの第2係止突部が係止可能な、クリップの第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が前記円弧と略同径または短径とした円弧状に形成した底面を有する第2ガイド溝を設けた栓部材を、第2ガイド溝にクリップの第2係止突部を係止して軸筒内またはキャップ筒内に固定し、クリップ全体が第1ガイド溝と第2ガイド溝に案内されて軸筒またはキャップ筒の表面から離間する方向に持ち上がるようにしたことを特徴とする、筆記具用クリップの取付構造。
  3. 前記内部材が、一端に開口した空間室を有した形状であって、空間室の底面に第1ガイド溝を設け、クリップの延出部を空間室に挿入し、前記ばねをクリップの延出部と空間室を形成するクリップ取付孔側の内壁面との間に配したことを特徴とする、請求項2に記載の筆記具用クリップの取付構造。
  4. 前記隔壁部または内部材に形成した第1ガイド溝を有する壁面を、第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が第1ガイド溝の底面における円弧状の半径より短径な円弧状に形成するとともに、栓部材の前方壁面を、第2係止突部の円弧の中心点と同中心点とする半径が第2係止突部の円弧の半径より長径な円弧状に形成し、クリップの第1係止突部をクリップの延出部の軸径方向の幅より細幅に形成して前方に突出させて設けて、延出部に前記隔壁部または内部材に形成した第1ガイド溝を有する壁面に当接する第1当接面を設け、クリップの脚部に、第2係止突部の軸径方向の幅より太幅な栓部材の前方壁面に当接する第2当接面を設けたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筆記具用クリップの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012010108B4 (de) 2011-06-03 2024-03-28 C. Josef Lamy Gmbh Schreibgerät mit einem Clip

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