JP3119005B2 - 状態監視装置付トークンネットワーク - Google Patents

状態監視装置付トークンネットワーク

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JP3119005B2
JP3119005B2 JP04358323A JP35832392A JP3119005B2 JP 3119005 B2 JP3119005 B2 JP 3119005B2 JP 04358323 A JP04358323 A JP 04358323A JP 35832392 A JP35832392 A JP 35832392A JP 3119005 B2 JP3119005 B2 JP 3119005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の参加局がトーク
ンバスを介して相互に接続されており、任意の参加局か
ら他の任意の参加局へデータを送受できる、いわゆるト
ークン方式のネットワークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の情報処理装置、例えばコンピュー
タ、プログラムコントローラ、データ入力装置、データ
出力装置、画像処理装置、センサ、ロボット等を信号ケ
ーブルで接続し、1つの情報処理装置のデータを他の情
報処理装置で使用可能とするネットワークが実用化され
ている。このためには、信号ケーブルにデータを送り出
す情報処理装置をコントロールし、どの情報処理装置か
らのデータが信号ケーブルに送られているのかを監視す
る必要がある。このための方式の1つとして、ネットワ
ークに1つのホストコンピュータを接続し、このホスト
コンピュータによってどの情報処理装置からいつデータ
を信号ケーブルに発信させるかをコントロールする方式
がある。
【0003】これに対してホストコンピュータを用いな
い方式が存在する。この方式にトークン方式のネットワ
ークが知られている。この方式では、図1に模式的に示
されているように、複数の情報処理装置をトークンバス
を介して相互に接続する。ここで各情報処理装置にはそ
れぞれにアドレスが付与されており、それがトークンネ
ットワークの場合には参加局と称される。トークンネッ
トワークの場合、ホストコンピュータは用いられない。
ホストコンピュータを用いないで、トークンバスに流れ
るデータを交通整理するために、「トークン」と称され
る信号が用いられる。このトークンの用い方を次に説明
する。
【0004】まずすべての参加局がトークン保持局と
後続局の連鎖の中に組込まれる。図1は典型的な例を示
しており、第N局に対して第N−1局が後続局とされ
(図1中の矢印L参照)、以後同様に第1局に対して第
0局が後続局とされ、そして第0局に対して第N局が後
続局とされる(図1中の矢印M参照)。なおこの順は重
要でなく、最終的にすべての局がトークン保持局とその
後続局の連鎖の中に組込まれていればよい。
【0005】1つの参加局がトークン保持局となる
(このプロセスの詳細はで説明する)。するとそのト
ークン保持局からトークンバスにデータを発信すること
が許される。このルールに従うために、トークンバスに
発信されているデータがいずれの参加局からのものであ
るか特定可能となる。
【0006】1つの参加局がデータを発信し終えると、
その後続局にトークンを受け渡す。そのために今まで後
続局であった参加局が新たにトークン保持局となる。こ
のとが繰返され、しかもトークンの連鎖中に全参加
局が組入れられているために、全ての参加局がトークン
バスを介して他の参加局にデータを発信することが可能
となる。このためトークンネットワークによると、ホス
トコンピュータを用いなくとも、トークンバスを流れる
データの交通整理が実現される。
【0007】このトークンネットワークの場合、トーク
ンの連鎖を修正することで参加局の増加や減少が可能と
なる。例えば図1のネットワークにN+1局を付設する
場合には、O局の後続局をN+1局とし、N+1局の後
続局をN局とすればよい。このため大規模工場等多数の
情報処理装置を有機的に接続する場合には、ホストコン
ピュータを用いたネットワークの場合よりも使い勝手が
良いという大きな長所を持っている。また大規模ネット
ワークをホストコンピュータで管理しようとすると、そ
のプログラムが莫大で複雑なものとなり、プログラムの
保守や改善に著しい工数が必要となるのに対し、トーク
ン方式の場合はもともとホストコンピュータを利用する
ものでないだけにかかる負担は生じないという優れた特
性も有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トーク
ンネットワークの場合、参加局やトークンバスに故障が
発生したときに、その故障原因の特定が大変困難となる
という弱点も有している。これはトークンの伝達が各局
間で自動的に行なわれるために、故障時に発生する現象
と原因との関係がわかり難くなるためである。これがホ
ストコンピュータによってネットワークを制御している
場合には、そのホストコンピュータによって故障原因を
特定することは容易である。例えばホストコンピュータ
がある参加局に対してデータを発信させるコマンドを送
ったにもかかわらず、データが送られてこなければその
参加局に故障があることが容易にわかる。実開平1−1
42243号公報には、各参加局に各参加局ごとの故障
データ記憶手段を設けておき、ホストコンピュータが適
宜タイミングでこのデータを読取ることによってネット
ワークの故障状態を監視する技術が提案されている。こ
のようにホストコンピュータを用いればネットワークの
状態を監視する技術は容易に実現できる。
【0009】これに対しトークン方式はもともとホスト
コンピュータを用いないだけに、従来の故障監視技術を
トークン方式のネットワークに適用することはできな
い。あえてトークン方式のネットワークに状態監視用の
ホストコンピュータを付設すると、トークン方式のネッ
トワークの前記長所が失われ、大規模ネットワークが構
築できなくなってしまう。そこで本発明は、トークン方
式の長所を失わないという制約のなかで、トークンネッ
トワークの状態を監視できるシステムを新たに創設しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる状態監
視装置付トークンネットワークは、図1に模式的に示さ
れるように、複数の参加局N〜OがトークンバスDを介
して接続されている。ここでNは3以上の整数であり、
数百以上となることを妨げない。ここで参加局の1つと
して状態監視装置Eが付加されている。図1の場合には
参加局Iが状態監視装置Eとなっている。この状態監視
装置Eは、監視対象とする参加局を順に切換える監視局
切換手段Fと、前記監視局切換手段Fで切換えられた参
加局に、即時応答を求めるコマンドを、この状態監視装
置Eにトークンが保持されたときに発信する求応答コマ
ンド発信手段Gと、求応答コマンドが発信された先の局
からの応答を受信する応答受信手段Hと、前記応答受信
手段Hによって適正応答が受信されたか否かを判別する
応答有無判別手段Jと、前記応答有無判別手段Jによる
判別結果を局別に記憶する判別結果局別記憶手段Kとを
備えている。
【0011】監視局切換手段Fは、参加局を順に切換え
るものであればよく、その切換順はトークン伝達順と同
一であってもよいし異なっていてもよい。また判別結果
局別記憶手段Kは判別結果に直接対応するデータを一時
的に記憶するものであってもよいし、判別結果を加工し
たデータを記憶するものであってもよい。またこの判別
結果からさらに故障原因を推論する手段が付設されてい
てもよい。
【0012】また状態監視装置Eとしての参加局Iは、
トークンの伝達の連鎖中に含まれていればよく、必ずし
もトークンが1巡する間に参加局Iに1回トークンが保
持されるものでなくともよい。例えばトークンが1巡す
るまでに参加局Iが2度以上トークン保持局となること
を妨げない。求応答コマンド発信手段Gによる求応答コ
マンドの発信処理g並びにそれに対応する応答の受信処
理hは、この状態監視装置Eにトークンが保持されてい
る間に行なわれる。これに対し、適正応答の有無を判別
する処理jや判別結果の記憶処理kは後続局にトークン
を受け渡した後に実行するものであってもよい。
【0013】
【作用】この構成を備えたトークンネットワークによる
と、各参加局がトークン伝達の順に(例えばN→N−1
…→I→…1→0→N…の順に)データの発信が可能と
なり、任意の参加局から他の任意の参加局へデータを送
受することができる。すなわち本来のトークンネットワ
ークとしての機能を備えている。
【0014】このトークンネットワークでトークンが伝
達されている間に、時折参加局I(すなわち状態監視装
置E)がトークン保持局となってデータの発信が可能と
なる。このとき、求応答コマンド発信手段Gが求応答コ
マンドを発信する。求応答コマンドが発信されたとき、
その求応答コマンドが向けられた先の参加局が正常にネ
ットワークに参加していればその求応答コマンドに反応
して応答がなされる。それに対して正常にネットワーク
に参加していなければ、すなわちトークンバスDや参加
局自体に故障があったり、あるいはノイズ等に悪影響を
受けていれば適正応答が受信されない。応答有無判別手
段Jが適正応答の有無を判別することから、求応答コマ
ンドが向けられた先の参加局が正常にトークンネットワ
ークに参加しているか否か監視される。
【0015】参加局Iにトークンが伝達されるごとに、
求応答コマンドが送られる監視対象局が監視対象局切換
手段Fによって切換えられる。そこでこの切換えによっ
て参加局が一巡されると、全参加局についての参加状態
が監視されることになる。なお参加対象局の切換順はト
ークン伝達順と同一であってもよいし異なっていてもよ
い。いずれにせよ参加対象局が一巡すれば、全参加局の
監視が行なわれる。また状態監視装置Eであるところの
参加局Iはトークンが一巡する間に2回以上トークン保
持局となってもよい。このようにすると、トークンが一
巡する間に、2個以上の参加局の監視が実行されること
になる。
【0016】このようにして監視された監視結果は局別
に記憶される。その記憶値は種々の形態で利用可能であ
り、最も単純にはあるタイミングにおける各局の参加状
態を一覧表示するのに用いられる。さらにこの記憶値を
もとに、異常原因の推論に用いることもできる。あるい
は統計処理の資料とすることもできる。以上から理解さ
れるように、本発明によると、状態監視装置Eが参加局
の一つとしてトークンネットワークに接続され、この状
態監視装置にトークンが保持されている期間を使って他
の参加局の監視がなされる。このために、トークンネッ
トワークによるデータの送受作用を妨げないで各参加局
の監視が可能となっている。
【0017】
【発明の効果】本発明によると、既設のトークンネット
ワークに参加局の一つとして状態監視装置を付加するこ
とによって、各参加局の参加状態を監視することが可能
となるという優れた効果が得られる。そのため既設のト
ークンネットワークの実用価値を向上させることができ
る。また本発明によると、ホストコンピュータによらな
いでネットワーク内のデータ送受をコントロールできる
ために、トークンネットワークの長所を何等妨げること
なく状態監視機能を付与できる。このためにトークンネ
ットワークの信頼性が向上し、ホストコンピュータによ
って管理する方式では実際上実現不可能なほど大規模な
ネットワークの構築を可能とする。
【0018】
【実施例】図2以後を参照して、本発明を具体化した一
実施例について説明する。図2はこの実施例のネットワ
ーク構成を示すものであり、この場合全部で14の参加
局(参加局局番13〜0)で構成された例を示してい
る。なお実用上数百以上の局が参加しても充分に作動す
ることが確認されている。図中HE1,A1,A2,B
1,B2,C1,C2,C3等はトークンバスを構成す
る信号ケーブルを示しており、A.B.Cは信号ケーブ
ルの分岐部に設けられた分岐ユニットを示している。図
中HEはヘッドエンドと称される局であり、以後に説明
する参加局13〜0のうちの1つからデータが出力され
ると、それを受信して周波数を変えて同一内容のデータ
を信号ケーブルHE1,A1,A2,B1,B2,C
1,C2,C3に送り出す。すなわなちデータの中継局
に相当するものであり、ホストコンピュータではない。
図中丸印に囲まれた12〜0は参加局を示しており、こ
の参加局は例えば産業用コンピュータ、ロボット、セン
サ、画像処理装置、データ入力装置、データ出力装置等
の情報処理装置である。これらの参加局は地域的に分散
していてもよく、図示の例では参加局5はa工場のa1
工程に配置され、参加局6と8はa2工程に配置されて
いることを示している。このネットワークは他の工場と
も接続可能となっている。
【0019】それぞれの参加局は、例えば第1号塗装ロ
ボット等の固有名称を有していることが多いが、ここで
は単純に参加局の局番で特定して表示している。実際に
は各参加局には固有のアドレスが与えられ、その大きい
順からトークンの順とされるが、この明細書では単純化
のためにアドレスの小さい方からの順に局番を0,1…
として示している。トークンの伝達順位は局番の大きい
方から小さい方に移り、0番のあと最大の局番、この場
合13の局番に戻される。トークンの順、すなわちアド
レスの順は図2に示されているように、物理的な接続の
順と全く無関係に決定することができる。このために、
参加局の追加や削除が容易であり、参加局の追加や削除
を行なっても他の参加局のアドレスを変更する必要はな
い。
【0020】図3は局番で特定される各参加局がネット
ワークのどこに接続されているかを示す情報を含んだ表
であり、例えば局番4の参加局はヘッドエンドHEから
のケーブルHE1に接続されており、局番7の参加局は
ケーブルHE1が分岐ユニットAで分岐されたA1ケー
ブルの先で、分岐ユニットBで分岐されたB2ケーブル
の先で、分岐ユニットCで分岐されたC3ケーブルに接
続されていること等が示されている。この表によってト
ークンの順と、接続関係が対比されることになる。図3
中右側の欄は各参加局に関するコメントの欄であり、例
えば局番8の局はa工場のa2工程にあることがコメン
トされている。なおその他のコメントとしてその参加局
の名称等が記入されていてもよい。
【0021】図2で2重丸に示す局13は、監視装置E
を示している。この実施例では監視装置Eに最大のアド
レス(ないしは局番)を付与しており、このネットワー
クの起動時にまず監視装置E(すなわち参加局13)に
トークンか保持された状態で起動されるようにしてい
る。局番13の参加局であり、状態監視装置Eでもある
局13(E)の具体的構成が図4に示されている。この
状態監視装置13(E)は演算処理装置13pと記憶装
置13kと表示装置付入力ターミナル13yとプリンタ
13zで構成されている。記憶装置13kはセットアッ
プファイル20と監視情報ファイル22と履歴ファイル
24とを含んでいる。演算処理装置13pは電子計算機
で構成されており、物理的に分割することは不可能であ
るが、機能的にはセットアップファイル20に対するデ
ータ入出力を管理するセットアップファイル管理部13
q、トークン受け渡し処理部13r、求応答コマンド発
信処理部13g、適正応答有無判別部13j、カウント
値比較部13s、監視情報ファイル22に対するデータ
の入出力を管理する監視情報ファイル管理部13t、履
歴ファイル24に対するデータの入出力を管理する履歴
ファイル管理部13u、異常原因の推論処理をする部分
13v、ネットワークとのデータの送受信を行なうネッ
トワークI/O13w等を備えている。
【0022】セットアップファイル20は、図3に示し
た内容を記憶しておくためのファイルであり、オペレー
タが入力ターミナル13yから入力したデータに基づい
て図3の内容を記憶する。図3は前記したように、トー
クンの伝達順位を決める局番と、その局がどこに接続さ
れているかといった情報を含んでいる。その他、監視順
の順位を含んでいる。ここで監視順は、いずれの局から
順に監視していくかを示すものであり、図示の例では局
番6が1番目に、局番5が2番目に監視対象となること
を示している。この場合、トークンが局13に戻ってく
る毎に、#6→#5→#3…の順に参加局の参加状態が
監視されることになる。なおこの順はトークンの順、す
なわち12→11→10…の順に監視されるようにして
もよい。この場合は特に監視順を記憶しておく欄は不要
とできる。すなわち局番(あるいはアドレス)が監視順
を兼ねることになる。
【0023】図3中、リトライ回数とは、図6に示され
るように、連続してN1回以上エラーが検出されたら注
意状態にあるとし、連続してN3回以上エラーが検出さ
れたら異常状態にあるとし、連続してN2回以上正常が
検出されたら異常から注意状態に復帰させ、連続してN
4回以上正常が検出されたら正常状態に復帰させるとい
う処理をするときのN1〜N4の値を各局ごとに記憶し
ておくものである。例えば参加局によってはノイズの激
しいところにおかれ、機器類が正常でもしばしばエラー
となることがあり、このような局に対してはN1,N3
等に大きめ値を入力しておく。このようにするとノイズ
の影響をある程度除去できる。これに対して安定した応
答が期待される局にはN1,N3等に小さな値を入力し
ておく。このようにすると故障が早期に検出できる。図
3では図示の明瞭化のために一部の欄にしか記載されて
いないが、このようなリトライ回数N1〜N4が参加局
ごとに記憶される。これはオペレータが決定する。
【0024】図4中、トークン受け渡し処理部13r
は、トークンを#13→#12…→#1→#0→#13
…の順に受け渡してゆくための処理を実行する部分であ
り、これがあることによって状態監視装置Eが1つの参
加局13となっている。なおトークン受渡しのための処
理は公知技術であり、この明細書では説明を省略する。
【0025】さてこの状態監視装置13(E)は、自局
にトークンが保持されたときに図5の処理を実行するよ
うにプログラムされている。ステップS0によってこの
プログラムは参加局13(すなわち状態監視装置E)に
トークンが伝達されて参加局13がトークン保持局とな
る毎に実行される。ステップS2ではセットアップファ
イル20の監視順の欄をサーチし、今回の監視対象局を
特定する。例えば前回の実行時に監視順4の第4参加局
の監視が終了していれば、今回の実行時には監視順5の
参加局の局番を検索する。そして次にステップS4で検
索された局番の参加局に向けて、LLCタイプの再同期
コマンドの発信処理を実行する。以上から理解されるよ
うに、ステップS2の処理とセットアップファイル20
中の監視順の欄に記憶されているデータによって、本発
明の監視局切換手段Fが具現化されている。またステッ
プS4の処理によって求応答コマンド発信手段Gが構成
されている。なおステップS4の処理を実行することに
よって、演算処理装置13p中に求応答コマンド発信処
理部13gが備えられていることになる。
【0026】さて図5のステップS4で発信されるLL
Cタイプの再同期コマンドとは、そのコマンドが向けら
れた局から即時に(すなわちその局がトークン保持局と
なるのを待たないで)応答することを求めるコマンドで
ある。トークン保持局となるのを待たないで応答するこ
とを許しても、LLCタイプの再同期コマンドにはその
コマンドが向けられた局を特定するデータが伴っている
ためにそれに対する応答がどの局からのものであるかは
特定可能であり、トークンネットワークの秩序が破られ
ることはない。
【0027】図5のステップS4の終了後ステップS6
でLLCタイプの再同期コマンドが正常に発信されたか
否かを判別する。説明の便宜上まず正常であったときか
ら説明すると、このときはステップS8の処理を実行す
る。ステップS8は、LLCタイプの再同期コマンド
(すなわち即時応答を求めるコマンド)に対して所定時
間内に所定の応答が送り返されてきたか否かを判別する
ものである。ここでLLCタイプの再同期コマンドが向
けられた局が適正にトークンネットワークに参加してい
ればステップS8の判別結果はイエスとなる。一方何ら
かの異常、例えばLLCタイプの再同期コマンドが向け
られた局が故障であったり、接続が悪かったり、あるい
はトークンバスに異常があったり、ノイズが侵入したり
するとステップS8はノーとなる。
【0028】この実施例では特に一時的なノイズの混入
によって機器類が正常であるときにも異常表示してしま
うことをある程度防止するための処理が次に用意されて
いる。すなわち図6に関連して説明した判別が行なわれ
るようにしている。まずステップS6ないしはS8でノ
ーのとき、すなわち今回の監視で異常結果となったと
き、ステップS24で正常カウントのカウント値をゼロ
クリアする。これは“正常状態”に復帰させるための予
備処理である。次にエラーカウント値を1つ歩進させ
る。次に説明するように正常結果が得られている間はエ
ラーカウント値がステップS10でゼロクリアされてい
るために、ステップS26の処理後のエラーカウント値
には連続して異常結果が監視された回数がカウントされ
ることになる。次にステップS28〜S30,S34の
処理が実行され、その結果(1) 連続してN3回以上エラ
ーが監視されると状態フラグSTを「異常」とし、(2)
連続してN1回以上(ただしN3回以下)エラーが監視
されると状態フラグSTを「注意」とし、(3) N1回以
上連続してエラーとなる前に正常結果が監視されると状
態フラグSTの内容を変えないという処理が行なわれ
る。
【0029】逆の処理がステップS10〜S20,S1
6等によって行なわれ、(4) 連続してN4回以上正常が
監視されると状態フラグSTを「正常」とし、(5) 連続
してN2回以上(ただしN4回以下)正常が監視される
と状態フラグSTを「注意」とし、(6) N2回以上連続
して正常が監視される前にエラーが監視されると、状態
フラグSTの内容を変えないという処理が行なわれる。
そして以上の処理の終了後、後続局(この場合参加局1
2)にトークンが伝達される(ステップS38)。なお
この処理中、ステップS8まででトークンバスを用いた
処理は終了しており、その後は局13中のデータのみに
よって処理される。そこでステップS38はステップS
8の終了後どの時点で実行してもよい。この場合には参
加局12からのデータがトークンバスに流れている間に
判別結果の処理が行なわれることになる。
【0030】図5の処理が全部の参加局について一巡す
ると、全部の参加局の監視が終了する。そして図6に示
した方式で決定された状態フラグSTが全参加局につい
て得られる。これが監視情報ファイル22に送られる。
監視情報ファイル22の内容は全参加局についての監視
が一巡するごとに更新される。この更新のときに、各参
加局ごとに状態フラグSTの内容が変更した回数が数え
られる。この例が図7に例示されており、例えば参加局
4は正常の状態が続いており一度も異常とならなかった
ことを例示している。それに対し参加局1は状態フラグ
が10回も内容を変えたという不安定な挙動をしていた
ことを例示している。局と状態フラグの反転回数の関係
は、履歴ファイル24に記憶される。
【0031】監視情報ファイル22や履歴ファイル24
の内容は表示装置13yやプリンタ13zによって出力
され、オペレータに伝えられる。この一例が図7に示さ
れており、このリストによってオペレータは参加局の参
加状態、すなわちトークンネットワークに生じている状
態を容易に把握することができる。なおこのリストには
局ごとのコメントがあわせて表示されることから、オペ
レータはリスト結果を容易に把握することができる。な
おこの実施例では毎回の監視結果でなく、図6の方式で
処理した結果を記憶しているが、毎回の監視結果を記憶
させてもよい。本発明では毎回の監視結果を記憶しても
よいし、それを加工した後に記憶させてもよい。
【0032】さて本実施例の場合、トークンネットワー
クに生じている状態の監視結果からさらにその原因を推
論する機能が付加されている。これが図4の原因推論部
13vに相当するものであり、これによって図8の処理
が実行される。図8の処理は参加局13によって参加局
12〜0の監視が一巡するごとに行なわれる(ステップ
S40)。ステップS42は全部の参加局が正常か否か
を判別するものであり、全局が正常なら処理は終了する
(S62)。
【0033】少なくとも1つの参加局の状態フラグが
「異常」ないし「注意」であるとステップS44以後が
実行される。 (1) まず1つの参加局のみが「異常」または「注意」で
あれば、それはその参加局についての問題であると推論
される。このときはその旨を表示する(ステップS44
からS46に至る処理)。 (2) 局番が連続している局群、すなわちトークンの伝達
順が連続している局群に異常がある場合には、トークン
の伝達に伴うトラブルの存在が推論される。そこでその
ときは異常となる先頭の局番によって、トークンの伝達
に伴う異常を表示する(ステップS48からステップS
52の処理)。ただし異常の先頭局がトークンの順で最
前位の局である場合(この場合第12局以後の局が全部
異常のとき)、データの中継を行なうヘッドエンドHE
に異常があると推論できることからヘッドエンドの異常
を表示する(ステップS50からS54に至る処理)。
【0034】(3) トークンの順ではばらばらであって
も、物理的な接続状態で関連している局、すなわち図
2,図3に示した特定の分岐路に属している局のみが異
常となっていることもあり得る。そこでステップS56
の処理がなされる。なおこのときは図3の分岐情報が用
いられステップS56の処理に供される。この結果特定
の分岐路の異常であるときにはそれを表示する(ステッ
プS58)。 (4) いずれのパターンにも属さないときには、推論不能
とし、一旦処理を終了する。この場合監視装置E自体に
故障が存在することもある。
【0035】以上の推論結果はオペレータの求めに応じ
て出力される。オペレータは図7のリストによってネッ
トワークの状態を把握できる。そして必要に応じて上記
の推論結果を入手することもでき、異常原因の特定に供
することもできる。なお以上に説明した例は一つの具体
的事例であり、この発明の技術はこれに限られるもので
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるトークンネットワークを模式的
に示す図
【図2】実施例のネットワークを示す図
【図3】実施例のセットアップファイルの内容を示す図
【図4】実施例の監視装置の構成を示す図
【図5】監視装置による処理手順の一部を示す図
【図6】状態フラグの切換の様子を示す図
【図7】監視結果の出力リストの一例を示す図
【図8】原因推論のための処理手順図
【符号の説明】
参加局 0〜N トークンバス D 監視装置 E(参加局I) 監視局切換手段 F 求応答コマンド発信手段 G 応答受信手段 H 応答有無判別手段 J 判別結果局別記憶手段 K

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トークンバスと、前記トークンバスに接
    続された複数の参加局及び一つの状態監視装置とを備え
    る状態監視装置付トークンネットワークであって、 前記状態監視装置は、自局にトークンが保持されたと
    き、即時応答を求める求応答コマンドを監視順にしたが
    って選択した参加局に発信し、前記求応答コマンドを発
    信した参加局から適正応答が受信されたか否かを判別し
    て判別結果を参加局別に記憶し、前記参加局別の判別結
    果と前記参加局の接続関係とに基づいて異常原因を推論
    することを特徴とする状態監視装置付トークンネットワ
    ーク。
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