JP3118992U - 股間よじ分け開口形式の下着 - Google Patents

股間よじ分け開口形式の下着 Download PDF

Info

Publication number
JP3118992U
JP3118992U JP2005006929U JP2005006929U JP3118992U JP 3118992 U JP3118992 U JP 3118992U JP 2005006929 U JP2005006929 U JP 2005006929U JP 2005006929 U JP2005006929 U JP 2005006929U JP 3118992 U JP3118992 U JP 3118992U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crotch
underwear
tab
opening
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005006929U
Other languages
English (en)
Inventor
小林  実
Original Assignee
小林 実
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小林 実 filed Critical 小林 実
Priority to JP2005006929U priority Critical patent/JP3118992U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3118992U publication Critical patent/JP3118992U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Abstract

【目的】 当考案は老人介護の現場以外に航空宇宙・軍事・警察・消防等々の非常時の現場や日常生活をいとなむ市民の間でもっぱらに使用されることを考慮している。また革新的な排便排尿形態への移行を促すことにより、ズリ下ろされたズボン又はパンツが便器の前端や床に接触して汚れることが無くなり、小便の飛沫が床や便器や自己のズボンを汚すことが無くなる生活を実現させる。
【構成】 半身を包みこむ身頃から突出したタブ部などが対向する太股周辺に沿って臀部までをも包みこむ形式の身頃地に、それと全く左右対称の身頃がシンメトリーな向かい方で、やはり対向方向へ突出したタブ部などが対向側の太股や臀部を覆う身頃へさらに覆い被るように左右の身頃が複雑に絡み合った三次曲面的な重合部を構成して一体化され、しかもその部分を捩分け捲って開口可能とさせる下半身用の下着。
【選択図】 図3

Description

考案は航空宇宙・軍事・警察消防・山岳救助・等々の非常時用衣服から建設作業・冬季スポーツ・医療・老人介護・障害者用衣服にいたる広範囲のズボン又はパンツ用の革新的な排便排尿方式を提案し、それらを可能とさせる下半身用下着に関する。
明治時代の古くから考案されてきた股間全開式下着、あるいは、つい最近になってから考案された股間全開式下着、例えば特開平8−35102あるいは、特開2000−303203あるいは、特開2001−271209などの多くは老人介護の現場や身体障害者のもとで愛用または一時愛用、または考案・開発されたまま一般用に市販されない為なのか、ほとんど見聞することがない。普及愛用されない要因を推測すれば、股間の布地の折れ乱れや割れ乱れなどの不具合、股間開口部の形態や重なり方が単純であったため装着時の違和感や股擦れ・ゆるみ・縮み・密封保温性の悪さ等々が原因したと思われる。
今日までに考案・開発され、又はされようとしてきた股間全開式下着の多くは股間の間に幅10cmほどの開け口専用の布地を内と外に一ずつ、合わせて2の布地を前後左右の身頃生地に取り付けただけの形態となるか又は2cmから10cm幅ほどの布しろを拡幅して開け口としただけのものであった為、あぐら座りや立て膝をついた姿勢をとったりすれば股間が割れて開いてしまうことが有った。開け口とされる布地幅を10cmほどにすればそのようなことを最小限に抑えることが出来るが騎馬や自転車に乗るときのような一連の動作をすれば、やはり股間が割れて開いてしまう。一度開いた開け口半開口となった開け口は自然の状態では元に戻ることが出来にくく対向側の開け口と押し合う格好となって蛇腹状の折れ皺が出来て互いに重ならなくなり、折れ乱れや割れ乱れをきたしてしまう。10cmほどもあった布幅も折れ皺が複数箇所に出来るために5〜6cmほどの幅に狭まってしまい、洗濯乾燥時の縮み等にもより終いには股間が割れたままの状態となってしまう。
また開け口となる幅広の二枚重ねの布地は和服の襟地のようでもあり通常歩行に不向きな形状となるため股擦れを発症させてしまう。腹部・下腹部・股間部・尾骨部・腰部等々へ当てがう布地は各所ごとに違った形態であるべきかと思う。股割れを防ぐためだけに10cmほどに拡幅された偏平な布地の状態は機械器具的な発想である為か、はなはだ装 着感を損なう。下半身への違和感は温度変化として伝わって来る。従来の股間全開式下着の構造は背腰を厚く覆う観念にも欠ける。
今日までに考案・開発され、又はされようとしてきた股間全開式下着の多くのものは密封保温性を考慮することなく考え出されたかのようだ。作りやすさやコスト等々の生産性を上げる為の単純化をするのは良いことであるが製造されたものが心地のよいものとして普及愛用されなければ意味が無い。
それらに密封保温性を保持させようとする場合ではファスナーやマジックテープやホック釦などでその全開となる部分を閉じる方法がオプションとして講じられてはいるが、作りやすさやコスト等々の生産性を上げる為なのか斜視図等を見るかぎりでは、それらの閉鎖機能が無いものとして描かれている。幅10cmほどの開け口専用の布地か又はその布しろが身体の中央部でピタリと合わない場合は背腰を冷やしてしまい下半身全体の体温低下を招いてしまう。就寝時においての、それら股間全開式下着の形状は不健康の元ともなる
ファスナーやマジックテープやホック釦などでその全開となる部分を閉じる方法を講じた場合の不都合はやはり二枚の布面とは異なる異物感を尾底骨部や陰部へ感じてしまうことが第一に上げられる。ファスナーの場合は故障時においての不作動や、まれには陰毛噛みや肉噛みなども起こすので肌着には不適切となる。マジックテープにおいてはその厚み幅などの要素がファスナー以上となるため、やはり異物的な感触となる。またテープの合わせ目も見えにくいため、合わせにくく、斜めに合ったり、前後左右に微妙にずれたり、合わせムラが出来たために変な皺が生地におよんでしまうなどの不具合が生じる。古くなれば接着力も衰える。また、トイレの中でベリベリとした音を立てるのが厭という御仁もいる。ホック釦ではその係留具を大きな股間全開式下着の開け口の適所へ設けなければならず、少なくとも6〜7箇のホック釦が必要となる。その一つひとつをパチ、パチ、と合わせるのも厄介となり、釦口の開いた部分や皿裏が尾底骨部や陰部へ並んでしまうのも違和感や着心地などへの影響をおよぼす。
股間全開式下着の多くは前後左右の身頃および開け口となる繊維を伸縮性のある布地で構成してそれらの繊維の収縮力を利用して股間の密封性を保持させようとする記述も特開平8−35102あるいは、特開2001−271209などで覧られた。特開2000−303203ではメリヤス編み機で筒編する記述があった。しかし股間部を締め付けないトランクス派や素木綿派においてはそのような下半身用下着は窮屈であり着用感が悪いために至極嫌う。たとえTシャツ地のような伸縮性のある生地を使用して前後左右の身頃および開け口を構成しても永年の径年変化でゆるんでしまう。また、洗濯乾燥機等の外力によってもそれらの伸縮性を利用した閉鎖機能は変化してしまう。股間全開式下着の構成は伸縮性の生地以外の素材でも形作られなければならず、またトランクスのようなゆったりとした仕立てとなっても股間部布地どうしの密着・密封性が保持される形態とならなければならない
考案の目的
本考案の「股間よじ分け開口形式の下着」の考案目的は航空宇宙・軍事・警察・消防・山岳救助等々の非常時下の現場や建設作業・冬季スポーツ・医療等々の現場や日常生活をいとなむ市民の間でもっぱらに使用されることを考慮している。騎馬や自転車にまたがり乗るような健常者が常用使用して心地のよいものは一部の要介護者やごく一部の障害者にとっても心地のよいものとなる。また[産業上の利用可能性−002]で記述した新たな排便排尿習慣へのゆるやかな変化へいざなう期待もされる
課題を解決するための手段
折れ乱れや割れ乱れが少なくファスナーやマジックテープやホック釦に頼らず密着・密封保温性が保たれ、股間部を締め付けることなく股間全開式下着の機能をほどよく発揮させる新たな形式は図1・図2そして図7などに示した股間部底面の布地の重合面積を20cm以上に拡幅することが出来る人間の耳形に似た耳様タブ部(以下では単にタブ部と記す。)を具有する「股間よじ分け開口形式の下着」の形状が最良であると判断した。
考案の「股間よじ分け開口形式の下着」を図1、図2を基にして説明をすれば、右脚腰の半身を包みこむ右身頃11から左内股へ拡張されたタブ付き右股下身頃12その他を左太股周辺に巻きこませて左臀部をも包みこむ形式の右身頃体となるものに対し、それ準鏡像的な形態となって相対する左身頃21を主体とする他の部分が、右身頃体へ覆い被って左身頃から右内股方向へ拡張されるタブ部・その他が右太股を覆う布地へさらに覆い被り右臀部を覆う布地の上をもさらに覆い被って、それらを呑みこむように左右の身頃の股間部等々がU字形や逆V字形に絡み合った重合部や鉤様に噛み合った部分を構成して半固定化される構造となる。
図1で見るとタブ付き左股下身頃22のタブ部が股間で宙ぶらの格好となるがその上からズボン又はパンツを上着として着用すれば宙ぶらとなる部分の密着性が保たれ、タブ付き右股下身頃12とは内側と外側の違いとなるのだが、左太股と右太股の温度分布はほぼ同じとなる。図2でみられる左後外身頃23も宙ぶらの感じとなるが、立体縫い糸線83によって臀部の丸みへ密着する形状となるので布地間の摩擦等により圧着されて保温性が保たれる。
排尿排便時では[作用−0017]で記述したような三段階の開口が可能となるが図3で図示したような左右の後部身頃地等々が奥深い位置から交互に絡み合ってはいるが生地の伸縮性ゆえに、そしてゴム線収縮部91の余剰伸縮、あるいは過剰な伸縮余剰によって特大な開口部92を手繰り出すことが出来る。その状態に到ってタブ付き右股下身頃12とタブ付き左股下身頃22を始めとする他の身頃が股間部の重合や噛み合いから分離される。そしてそれらの分離を元の状態に戻す時には和服の襟地を体内へたくし込む要領で取り込み馴染ませる。
図5の一点鎖線で描かれた布形は通常のズボン下のものだが実線で描かれた「股間よじ分け開口形式の下着」の布形である左身頃21は股間部や太股を締め付けないゆったりとした身幅となっている。それによって合わせ直しが楽に出来る。そのゆったりとした身幅の作りが、また、重要な構成要素となる。股間の部分が従来のタイツのようにピッタリとしたズボン下であれば合わせ直しが厄介になり、騎馬や自転車にまたがり乗る動作をすれば股間の布地は引きつられて伸びきってしまい、股を閉じた時には折れ乱れた皺となってしまう。折れ乱れて皺となった左右のタブ部の緊張ゆるめて地球の引力のままに下方へ降ろすためには、ゆったりとした身幅に加えて股間部周辺の空間がもう少し必要になる。その為、その上部へタック切りこみ84を設定して更にゆったりとした空間を保たせている。そのことは股間開口時の生地に無理が懸からぬようにも配慮する為また大股開きの姿勢となっても股間開口部間への緊張を少なくさせる配慮も併せ持たせている。
右身頃11と左身頃21の重合する股間部は、図8のトランクスの前身頃のように股間部の前面が切り込まれた形となる。その左右の前身頃の前面が逆V字の谷形や山形となることが従来の股間全開式下着では見られなかった「股間よじ分け開口形式の下着」の顕著な特徴となり、その股間全体が留め具的な役割をする。その逆V字形となる股間部の各々の身頃を互いに重合させ歯車の歯のように噛み合わせることにより、布地同士をロッキングさせたかのような結束感を保たせることが出来る。逆V字の角度がより鋭角となり、タブ部が長めになれば成るほどに結束感は強まる。そして股間部の空間が適度に空いて保たれるほど左右のタブ部は折れ乱れが減少して下方へ降り、その為なお一層の結束感が増し割離限界が高まる。図7右側のブリーフの場合は同じく「股間よじ分け開口形式の下着」となるが上記のズボン下とは構成や機能が異なるために逆V字の切れ込みや股間部間の隙間がまったく無いタイトな仕上がりとなる布形に描いている。ブリーフあるいはショーツの場合は太股やふくらはぎにおよんでいる布地のつっ張りによる影響が股間生地へ及ばないため、ズボン下形の股間全開式下着ほどの不具合が発生しない。そのため通常のブリーフの股間部と臀部の部分を変則的に重合させただけの構造に描いてはいるが、男性シンボルをイメージする小形タブ95を具有させた。その部分は通常の立ち小便時の小開口で股間下の重合部が、不用意に割れないよう股間と太股の間にタブ部が挟まれて、その一部が谷折りとなって噛み込まれ、股割れを防止する役目をする。そして、その小耳様のタブ部は股間開閉時の手繰り子としての機能も併せ持つ。ブリーフにおいては股間部の凸凹と小形タブ95によって充分な結束感が得られ、留め具的な役割も果たされる。
「股間よじ分け開口形式の下着」は身体の中央部分で下着を二枚着用したような感覚となるが第二次大戦下のドイツ国防軍では冬期用のアンダーシャツや靴下やズボン下や二指ミトンが支給されてもブリーフ・トランクスの類は支給されず、その事態は上級将校や下士官であっても同じであった。と、いうことはドイツではズボン下を着用するときには平常時であってもブリーフ・トランクス類を着用しないのかも知れぬ。故に股間開口時に至極、厄介となる下着の下の下着は無くてもよく「股間よじ分け開口形式の下着」はブリーフ・トランクス類を省略することで快適となる。夏期においての本考案形式のブリーフトランクスであれば二枚重ねとなる部分が股間の汗の吸収と発散を容易にしてくれる。それゆえ「股間よじ分け開口形式の下着」は密着・密封性に加えて四季を通じての吸湿・保温性を得る事となる。
作用
考案の「股間よじ分け開口形式の下着」は三段階の股間の開口が可能で第一段階での開口は通常の立ち小便位での股間前方のみの開口が可能となる。第二段階の開口は着座位では苦しかった男子の下着を着用したままの小便が股間部下を交差しているタブ部を真下へよじ分け開けるだけで可能となる。第三段階の開口は股間部下へ開いた開口部の交差をさらに臀部の四半球部へ捩じ分け捲る動作を行うことにより排便することが可能となる。
それらの行為を行うためには特開2002−105717で開示された股間の開閉を後部ベルト位置までファスナーで行えるズボン又はパンツの同時実用化が望まれる。ズボン又はパンツは下半身用の上着となるので美しくなければならず、開口部は二本筋の丘か布蓋となるファスナー式の開口部を持つものが理想的となる。そのズボン又はパンツに開口部を下着もろともに保持するフック状の鉤がアクセサリーとして付属すればズボン又はパンツとともに下着を脱がずに着座したまま、あるいはしゃがんだままの排便や排尿が、より行い易くなる。
考案の実施例はズボン下形のものとトランクス形のものとブリーフ形のものとの三例がある。まず図1に代表されるズボン下形の「股間よじ分け開口形式の下着」の仕立てを主にして説明をすると、図1・図2の如くに右身頃11とタブ付き右股下身頃12と右後内身頃13の各部を左身頃21とタブ付き左股下身頃22と左後外身頃23の各部がそれらの変形辺面部を呑み込んだ形態となってゴム線収縮部91の部分と、その他の部分81と82の各々の縫糸線で縫着され一着化される。(上に書き並べた右側の身頃と左側の身頃を左右ごとに纏めて一体化させた立体物を以下では右巾、そして左巾と呼ぶことにする。右巾と左巾のズボン下形の下着の裾口には各々に伸縮帯14と24が縫着される。)前面左右身頃縫着糸線81と後面左右身頃縫着糸線82は洗濯機内の水流や水切りに抗して破損分裂を防ぐために開口部を低めに出来る前面側では下方へ長めになるよう設定し、後面側ではブルージーンズふうの幅広の縫着糸線としてデザイン設定した。それらは図7の前面図を省略したトランクスや後面図を省略したブリーフへも類似した形状で縫込み設定される。また、それらの縫着糸線の部分へは補強布地を加えてもよく糸目を多くするのもよい。
図5は寸法や縫しろ、その他が省略されて描かれたズボン下形式の下着の左方だけの布形図となる。右方の布形図もほぼ同形同寸法の準鏡像図となる。そのことは図8・図9に描かれたトランクス及びブリーフの布形図でも一部分を除いて同様となる。(「股間よじ分け開口形式の下着」の内側となる側の股下寸法等は微妙に縮小させる。)図5の左上の左後外身頃23は左身頃21の布地から採り切れない心配があるために図中では分離させた。左後外身頃23の右側の楔の切れ目は立体曲線縫をして臀部の湾曲へ密着させたい為の切れ目となる。それと同様の切れ目は図8と図9の中の各図の右側に描かれた身頃の右部分へも施してあって同じ役割をする。(各図中の楔様の切れ目は一箇所に限らず様々な長さや角度の曲線で複数箇所に刻まれることもある。)
図5左下の奇妙な形のものは股間よじ分け開口形式の下着」の眼目ともなる左身側のタブ付き左股下身頃22の布形となる。タブの部分は右身側の太股の付け根へ貼りつくような曲面と成るための切り込みが入れられている。山折り線94の如くに軽く折ってタブ以外の各辺を左身頃21と左後外身頃23へ縫い付けるとタブ部で最大に尖ったa辺が動物の角のように上向く。その部分を右身側へ曲げると左身頃のb辺へピタリとa辺が合う状態となって縫い合わされる。左巾となる各々の身頃の縫い合わせ概念図は図6の如くになる。準鏡像的となる右巾も同様の縫い合わせに仕立てて、その変形辺面部を左巾の内側へ呑み込ませて左右の各々のタブ付き股下身頃の逆V字となる部分を噛み合わせ、ゴム線収縮部91及び前後左右の身頃の縫着糸線81と82で縫着して一着化させる。
図4は本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着のタブ定位置と運動姿勢変化図云々となるが左側の図は直立しているときのタブの位置が約20°の角度で斜め下向きとなっていることを示すものと太股が高く上がったときのタブ位置を示す。右側の図は椅子などに着座したときのタブ位置となる。左右の図は太股の運動や姿勢の変化によってタブの位置が尻下に残って違和感や着座感を損ねぬよう太股に追従する形態で添い従うことを示す。図5左下のタブ付き左股下身頃22の独特の形状はタブが斜め下向きの角度で仕上がる為のもので、しかも人体の左右の座骨部の真下となる部分の布地の面積を小さくして折れ乱れの発生が少なくなる計らいをしている。左右の股下身頃のタブ部は左右の太股の内側斜面へ軽く乗るような曲面形状となり、摩擦も保たれる為、図4の各図のタブ位置の如くに折れ乱れの少ないまま太股の動きに添い従う事となる。(大腿が屈曲した状態でタブ面が太股の下方へ位置してしまうのは股関節部が陰部等よりも上に位置すること等による。)ズボン下形式の「股間よじ分け開口形式の下着」のタブに限っては左右のタブ面かその縁の部分へは硬めで重めの素材を縫い足すことでも良い効果が得られると思う
図7はトランクス形(左側)とブリーフ形(右側)の「股間よじ分け開口形式の下着」の後面図と前面図となる。各々の前面図と後面図は類似図過多で繁雑となる為に省略したがそれらの各図はズボン下形やブリーフ形の前面図、あるいはズボン下形やトランクス形の後面図に類似した形態となる。それらの省略した前面図と後面図は図8および図9の各々に左巾となる布形図の前面と後面の部分の曲線を見てイメージされたい。図8・図9中の細斜線部と斜線部と縦線部は太い矢印線で連結されたそれらと同じ形式の斜線の部分へ縫着されることを示す。トランクスの右巾とブリーフの一部分を除く右巾の部分も準鏡像的かつ左右対称形的な寸法で裁断縫着されて、その変形辺面部が左巾に呑み込まれる状態で股間部が噛み合わされ、ゴム線収縮部91と前面と後面の左右身頃縫着糸線81と82によって縫着・半固定化されて一着化される。
トランクス形の「股間よじ分け開口形式の下着」はブリーフと同様に太股やふくらはぎに及んでいる布地のつっ張りが股間の布地へ緊張を伝えにくい為、ズボン下形のタブよりも短めとなって左用股下身頃27と収縮部付き左後身頃26と一体化される奥行き方向に幅広のタブ部となっている。が、右巾の裾口の縁付け部の線よりも少し上へ位置するようになっており、重合部のだぶつき感や裾口の違和感を減殺する工夫をしている。そのことは左巾の内側へ呑み込まれている(やはり奥行き方向に幅広い)タブ部も同様の短さで位置することになっている。左用股下身頃27は四辺形の布形となっているが前端部は逆V字に折った状態となり後端部へ奥まるほど鈍角な「へ」の字の状態となって収縮部付き左後身頃26へ縫着される。その身頃は伸ばされた平ゴム等が縫着されて縮められる為、右端が少々末広がりとなる形状に描かれて左用股下身頃27に縫着される部分の辺が斜めに傾いているが、立体縫い糸線83と平ゴム等の収縮によって、ほぼ水平に保たれて縫着される。なぜトランクスに限って収縮部が必要かといえば通常のトランクスでは伸縮性の生地を使わない為、平ゴム等の収縮部が必要となる。また考案のトランクスでは仕上がりサイズがタイトとならないような仕立ての配慮必要で、仕上がりサイズをルーズな設定にすれば襞による生地の余剰が多くなり、平ゴム等の収縮部が不要となる。そして、その襞の余剰を収縮させる為のゴム線収縮部91(または帯状のゴム収縮部)の伸縮も過剰化させる必要がある。
ブリーフ形の「股間よじ分け開口形式の下着」は左巾側の股下の布の左右幅が右巾側のものよりも全幅にして20mm〜28mmほど狭く仕上がるような布形図を描くこととし、右巾と左右対称形的ほぼ同寸法となる左巾の他の部分へ自然なラインで繋がる左前身頃28と左後身頃29の布形を作ることとする。そのような形態をとることにより、二枚重ねとなって強調される股間布地縁による食い込みや股擦れの防止をするとともに折り返し縫い部あるいは縁付け部が重なり合って違和感やだぶつき感等とならぬような配慮をする。また立体縫い糸線83へと続いていく曲線の左右の後身頃の折り返し縫い部、あるいは縁付け部等も右巾と左巾の裾口となる縁付け部等へは重ねぬよう、図7中の右後身頃19の如くに裾口から15mm〜20mmほどの間隔が開くようなカットにする。(図9の布形では右後身頃19と左後身頃29の縁の部分が図7のブリーフの股間後ろ右わきの如くに必然的に重なってしまうが、その部分では重ねずに、右上の後部裾口で互いの縁の部分が交差して重なる布形を描くことも出来る。)以上の仕立ては前面と後面の左右身頃縫着糸線81と82によって半固定化されて保たれる。
図7のブリーフに関してもっと斬新なデザインをするならば左前身頃28の裾口の曲線を右前身頃18とは少し違った曲線に切ってしまい右巾側の小形タブ95がもう少し覗き見えるラインに切り取ってしまう。そうなれば右巾側のタブ部の露出が多くなり結束感が強まる。また、そのことによって鼠径部へのタブの圧着が緩くなる為、股擦れの心配も無くなる。小形タブ95はその位置や大きさや縁の有り無しや素材などを少しずつ変えてみることもよい。一例をたとえればタブ部と他の縁付け部へ身頃生地とは色違いの素材を 使うことによってショーツとの違いが一目で判り、店頭でのディスプレイ効果が高まる・云々となり、他にも幾例かのバリエーションが発生する。
考案は服装史を一歩前進させ、男子の立ち小便習俗や朝顔便器のある便所の在り方までをも変革する小さな改革品となる期待がもたれる。民生品に関しては考案の「股間よじ分け開口形式の下着」の普及によってズボン又はパンツを着用したまま便器に屈脚あるいは腰掛けて排尿排便が出来るようになり、そのような習俗・習慣への移行により、ズリ下ろされたズボン又はパンツが便器の前端や床に接触あるいは脱落して汚れることが無くなり小便の飛沫が便器や床あるいは自己のズボン又はパンツを汚すことが無くなる。そしてそれらに係わる洗濯・清掃の電気・水・人件費等々の経費節減が見込まれる。非常時の現場として落下傘降下部隊での制式採用があれば、パラトルーパー等の愛称で男達が恥じらいなく着用する。「股間よじ分け開口形式の下着」は下着の範疇を越えてズボン又はパンツへも及び、今後は男女差の少ない汎用開口形式となった下半身用衣類の一形態として発展してゆく可能性もある。
本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着の前面図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着の後面図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着の後面開口図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着のタブ定位置と運動姿勢変化図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着の布形図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のズボン下形下着の縫い合わせ概念図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のトランクス形下着の後面図(左)とブリーフ形下着の前面図(右)である。 本考案の股間よじ分け開口形式のトランクス形下着の布形図である。 本考案の股間よじ分け開口形式のブリーフ形下着の布形図である。
符号の説明
11 右身頃
12 タブ付き右股下身頃
13 右後内身頃
16 収縮部付き右後身頃
18 右前身頃
19 右後身頃
21 左身頃
22 タブ付き左股下身頃
23 左後外身頃
24 伸縮帯
25 左前身頃
26 収縮部付き左後身頃
27 左用股下身頃
28 左前身頃
29 左後身頃
81 前面左右身頃縫着糸線
82 後面左右身頃縫着糸線
83 立体縫い糸線
84 タック切りこみ
85 収縮部
91 ゴム線収縮部
92 開口部
93 通常のズボン下左身頃布形
94 山折り線
95 小形タブ
a タブ角部の斜線部
b 左身頃端の斜線部
f 前面

Claims (1)

  1. 脚腰と腹部と臀部の半身を覆う身頃から対向側の半身へ突出するタブ部などが対向側の太股周辺に沿って、三次曲面的な辺と面を成しながらその臀部をも包みこむ形式の身頃に、やはりそれらと左右対称で鏡像的な対向側の身頃の辺面がシンメトリーな向かい方で相互にその変形辺面部を内側と外側で重ね、その内側となる辺面にあっては谷形部あるいは凹部及びそのタブ部、その外側となる辺面にあっては山形部あるいは凸部及びそのタブ部等々を互いに入り組ませてU字形、あるいは逆V字形に重なり合わされて、皺噛みや摩擦などによって妙に一体化してしまう構造の下着。しかもその部分を捩じ分け捲って開口させることが出来る形式の下半身用の下着全般、および靴下一体式下着。
JP2005006929U 2005-07-29 2005-07-29 股間よじ分け開口形式の下着 Expired - Fee Related JP3118992U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006929U JP3118992U (ja) 2005-07-29 2005-07-29 股間よじ分け開口形式の下着

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006929U JP3118992U (ja) 2005-07-29 2005-07-29 股間よじ分け開口形式の下着

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3118992U true JP3118992U (ja) 2006-02-16

Family

ID=43469244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006929U Expired - Fee Related JP3118992U (ja) 2005-07-29 2005-07-29 股間よじ分け開口形式の下着

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3118992U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6061840A (en) Men's anatomic underwear/swimwear
US6035439A (en) Wholly and partially removable garment
US5010595A (en) Separable pants with integral underpants
JP5525040B2 (ja) ワンピース衣服
US5956765A (en) Wholly and partially removable garment
JP4979044B1 (ja) 座姿勢を基に設計製作されたズボンタイプの下衣
US20110296585A1 (en) Patient clothing system for incontinent invalids
ITRM960066U1 (it) Pantaloni da avvolgere intorno alla persona che li indossa
JP4953671B2 (ja) 姿勢補整用ボトムズ
JP3118992U (ja) 股間よじ分け開口形式の下着
JP6389344B1 (ja) パジャマ
JP7112721B2 (ja) パジャマ
JP3208020U (ja) 介護用スラックス
JP5314382B2 (ja) 介護服
JP3143285U (ja) 男性用下着
JP3210833U (ja) 男性下半身用下着、及び男性下半身用衣服
JP3235726U (ja) 下半身用衣類
JP3229730U (ja) 股引
JP3499867B1 (ja) スカート及びその製作方法
CN219982185U (zh) 一种轻薄透气型塑身内衣
JP3239466U (ja)
JP7191359B2 (ja) パジャマ
JP7057622B1 (ja) 下半身衣類
JP3180977U (ja) パンツ
JP3138170U (ja) 袴型襦袢

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees