JP3118477B2 - 両性顔料 - Google Patents

両性顔料

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JP3118477B2
JP3118477B2 JP1128992A JP1128992A JP3118477B2 JP 3118477 B2 JP3118477 B2 JP 3118477B2 JP 1128992 A JP1128992 A JP 1128992A JP 1128992 A JP1128992 A JP 1128992A JP 3118477 B2 JP3118477 B2 JP 3118477B2
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クラリアント・フアイナンス(ビー・ブイ・アイ)リミテツド
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、両性(Zwitterionic)顔料、特
に、プラスチック材料を着色するのに有用な両性顔料に
関する。
【0002】本発明によれば、式I: A−F−R (I) [式中、Aは一塩基酸基または二塩基酸基であり;R
は、脂肪族、脂肪族環または脂肪族複素環が結合したイ
ミノまたはアミノN原子を含有する基であり;Fは染料
残基であり;mは1または2であり;nは、Aが一塩基
の場合、mと同義であり、Aが二塩基酸の場合、
2mと同義である。]の両性イオンの連続的な分子間結
合によって形成されるポリマー状の塩を含む顔料が提供
される。
【0003】その顔料は通常の溶媒に溶解しないので、
本発明は一般に、式Ia: (A−F−R (Ia) [式中、A,m,F,Rおよびnは先に定義したとおり
であり、pは 2〜30である。]で表わされるポリマー状
の塩を含む顔料に関すると考えることもできる。
【0004】更に、本発明によれば、本発明に係る顔料
を適用したポリマー物質が提供される。
【0005】好ましいAはA′であり、A′は、−CO
OH,−SO3 H,−SO2 H,
【0006】
【化3】
【0007】から選択される。
【0008】好ましいRはR′であり、R′は、立体障
害を有するアミン基(本技術分野では、しばしば、HA
LS基(障害を有するアミン光安定剤基)として知られ
る。)を含有する基である。
【0009】より好ましいRはR″であり、R″は式
a)〜e):
【0010】
【化4】
【0011】[式中、Rは水素、C1−4アルキル、
1−4アルコキシまたは−CO−C1−4アルキルか
ら選択され、好ましいRはR′(R′はメチル、
または好ましくは水素である。)であり;Rは各々、
独立してC1−4アルキルであり(好ましいRは各
々、メチルである。);Rは各々、独立して水素また
はC1−4アルキルであるか、あるいは一方のRのみ
が更にフェニルから選択されてもよく、あるいは両方の
が一緒になってスピロ基−(−CH−)11−を
形成してもよく;
【化4】 の基であって、その炭素原子および窒素原子は、Yが結
合する炭素原子および該炭素原子と結合する酸素原子と
ともに5員環を形成するように位置し、星印の原子が、
が結合している炭素原子に結合する。]の基であ
る。
【0012】これらの立体障害を有するアミン基は、好
ましくは、エステルまたはアミド形成基によって、F基
の芳香性の炭素環基または複素環基に結合する。
【0013】最も好ましいRはR″′であり、R″′
は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−
または1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル
−4−である。
【0014】好ましいFはF′であり、F′はモノアゾ
系、ビスアゾ系、アントラキノン系、ペリノン系および
イソインドリン系の染料の残基から選択される。
【0015】より好ましいFはF″であり、F″はアゾ
系またはアントラキノン系の染料の残基である。
【0016】好ましいAはA″であり、A″はスルホン
酸基またはカルボン酸基であり、最も好ましいAはスル
ホン酸基である。
【0017】好ましいmは1である。
【0018】好ましいnは1であり、または、Aがリン
酸基の場合は、さらに2でもある。
【0019】本発明に係る好ましい顔料は、式I[式
中、Aはスルホン酸基またはカルボン酸基(好ましくは
スルホン酸基)であり;RはR″′(R″′は2,2,
6,6−テトラメチルピペリジニル−4−または1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル−4であ
る。)であり;mおよびnは共に1であり;FはF″
(F″はアゾ系またはアントラキノン系の染料の残基で
ある。)である。]の両性イオンの連続的な分子間結合
によって形成されるポリマー状の塩を含む顔料であり、
好ましい式Iの化合物は、式: D−N=N−K [式中、Dはベンゼン系のジアゾ成分基であり、Kは、
ベンゼン、1−もしくは2−ヒドロキシナフタレン、1
−もしくは2−アミノナフタレン、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン、5−アミノピラゾール、5−ヒド
ロキシピラゾールまたは6−ヒドロキシピリド−2−オ
ン系のカップリング成分基である。]の化合物である。
ただし、各化合物は、1個または2個のA′基(より好
ましくは1個のA′基(より好ましくは1個のA′基、
更に好ましくは1個のスルホ基)および同数のR″基を
含む。
【0020】好ましいDはD′であり、D′は、フェニ
ルまたは、独立してハロ、C1-4 アルキル、C1-4 アル
コキシ、−SO2 N(R2 2 、−COOC1-4 アルキ
ル、A′、−CO−NH−R″、−SO2 −NH−
R″、および−COO−R″[式中、R2 は各々、独立
して水素またはC1-4 アルキルである。]から選択され
る1〜3個の置換基を有するフェニルである。ただし、
(i)D′は、最大2個のA′基を含み、(ii)D′は
最大2個のR″含有基を含み、そして、(iii )D′が
1個または2個のA′基を含有するときは、R″含有基
を含まない。
【0021】より好ましいDはD″であり、D″は、フ
ェニルまたは、独立してクロロ、メチル、メトキシカル
ボニル、−SO3 Hおよび−CO−NH−R″′[式
中、R″′は式aの基であり、好ましくは式aにおいて
1がR1 ′であり、各R2 がメチルである基であ
る。]から選択される1個または2個の置換基を有する
フェニルである。ただし、D″は1個の−SO3 H基ま
たは1個の−CO−NH−R″′基を含む。
【0022】Kは好ましくはK′であり、K′は式a)
〜f):
【0023】
【化5】
【0024】[式中、R11はA′、−CO−NH−
R″、−SO2 −NH−R″および−COO−R″であ
り;R12は水素、C1-4 アルキル、C1-4 アルコキシま
たはハロ(好ましくはクロロまたはブロモ)であり;R
13は水素、C1-4 アルキル、C1-4 アルコキシまたはハ
ロ(好ましくはクロロまたはブロモ)であり;R14はC
1-2 アルキル、−COOHまたは−CONH2 であり;
15はヒドロキシまたはアミノであり;R16は水素、
A′、−CO−NH−R″、−SO2 −NH−R″およ
び−COO−R″であるが、R14が−COOHである場
合は水素のみであってもよく;R17は水素、ハロ(好ま
しくはクロロまたはブロモ)、C1-4 アルキルまたはC
1-4 アルコキシであり;R18は水素、クロロまたはメチ
ルであり;R19はA′、−CO−NH−R″、−SO2
−NH−R″および−COO−R″であり;R20は水
素、ハロ(好ましくはクロロまたはブロモ)、C1-4
ルキルまたはC1-4 アルコキシであり;R21は水素、ク
ロロまたはメチルであり;R22はR″であり;R23は水
素またはシアノであり;R24はC1-4 アルキル、シクロ
ヘキシルまたはフェニル(好ましくはメチル)であり;
25はR″であり;mは0または1であり;nは0、1
または2である。ただし、m+nは1または2であ
る。]の基である。
【0025】上記置換基において、どのC1-4 アルキル
またはアルコキシも、好ましくは、C1-3 アルキルまた
はアルコキシである。
【0026】本発明に係る顔料は、公知化合物から公知
の方法によって作ることができ、例えば、m個のA基を
含む化合物をn個のR基を含む化合物と、一方の成分が
F基を含むようにするか、両方の化合物が反応によりF
基を形成する前駆体を含むようにして反応させることに
より作ることができる。
【0027】例えば、本発明に係るアゾ顔料は、ジアゾ
化した適当なアミノ成分を適当なカップリング成分と、
一方の成分にA基を存在させ、他方の成分にR基を存在
させて、カップリングすることにより製造できる。
【0028】本発明に係る他の顔料型化合物は、酸性ま
たは塩基性の染料の交換可能な基を反応可能な基(例え
ば、アルキルアミノ基または酸性基含有化合物)と反応
させることにより製造することができる。また、塩基性
の染料の付加反応(例えばアクリル酸またはメタクリル
酸との反応)あるいはカルボキシメチル化によっても本
発明に係る顔料を製造することができる。そのような方
法は、当業者には周知である。
【0029】本発明に係る顔料は、溶媒を含まないプラ
スチック材料および溶媒含有プラスチック材料の着色に
使用することができる。
【0030】本発明に係る顔料は、PVC、あらゆる種
類のポリオレフィン(HDPEまたはLDPE(高密度
ポリエチレンまたは低密度ポリエチレン)もしくはポリ
プロピレン)、ポリイソブチレン、ポリ−4−メチルペ
ンテンおよびこれらのコポリマーの着色用に優れてい
る。
【0031】更に本発明に係る化合物は、ポリスチレン
(およびそのコポリマー)、ABS、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルアルコール、ポリアセテート、ポリエーテル
(POM)、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル、ポリエーテル、ポリチオエーテル、ポリチオプ
ラスト、ポリカーボネート、ポリウレタン、セルロース
誘導体、マレイン酸樹脂、メラニン樹脂、フェノール樹
脂、アニリン樹脂、フラン樹脂、カルバミド樹脂、エポ
キシ樹脂、ならびにシリコーン樹脂の着色用に使用する
ことができる。
【0032】式Iの顔料は、また、グラフィック工業用
のラッカーおよび印刷インクに使用することができる。
【0033】本発明に係る好ましい顔料は、特に、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステルアル
キドまたはポリウレタンラッカーの着色に有用である。
【0034】顔料の性質は、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドおよび高沸点アルコールから選択さ
れるような高沸点有機溶媒を用いて後処理することによ
り更に改善することができる。
【0035】顔料を適用するための好ましいポリマー物
質および適用方法は、米国特許第3,997,521 号に記載さ
れている。
【0036】顔料は、良好な耐光性を有するだけでな
く、それを適用するサブストレートに対して良好な耐光
性を付与する。
【0037】サブストレートに入れる顔料の量は、好ま
しくは、そのサブストレートの重量に対して 0.1〜10%
である。
【0038】次に、本発明を以下の実施例により説明す
る。全ての温度は℃であり、体積部は+4℃における1
重量部の体積を表わす。
【0039】実施例1 33.3部の3−アミノ−4−カルボメトキシ安息香酸−
2′,2′,6′,6′−テトラメチルピペリジル−
4′−アミドを、50部の氷酢酸および50部の水の溶液中
で1時間、室温にて撹拌する。次いで、40部の濃HCl
を添加し、その混合物を室温で更に1時間撹拌した後、
氷/水浴を使用し、50部の氷を加えて 0〜5℃まで冷却
する。15〜20分かけて十分撹拌しながら、その混合物を
4Nの亜硝酸ナトリウム水溶液26体積部と反応させ、 0
〜5 ℃で1時間冷却する。得られた塩化ジアゾニウム溶
液は、次いで、完全に濾過する。
【0040】1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロ
ン−4′−スルホン酸25.4部を室温で水 100部および20
%NaOH(30%)20体積部に溶解する。水 100部およ
び氷21部の溶液をゆっくり加えると生成物が折出する。
その懸濁物を 0〜5 ℃に冷却し、30分かけて撹拌しなが
ら冷却ジアゾニウム溶液と反応させる。
【0041】得られた黄色懸濁物を 0〜5 ℃で3時間、
20℃で1時間および80〜85℃で1時間撹拌した後、濾過
し、折出物を洗浄して塩および酸を除去する。生成物を
80℃で乾燥した後、すりつぶす。得られた生成物は式1
a(モノマーとして示す)の黄色顔料である。
【0042】
【化6】
【0043】式1aの生成物は、プラスチックおよびラ
ッカーを黄色に着色し、良好な堅ろう度を有する。
【0044】実施例2 1−アミノ−4−ブロモアントラキノン−2−スルホン
酸のナトリウム塩40.4部をCuCl(塩化銅(I))
2.0部および2,2,6,6−テトラメチル−4−アミ
ノピペリジン31.2部とともに水 300部中で1時間、室温
にて撹拌する。その混合物を80℃まで加熱すると、深青
色の懸濁物が生じる。これを80〜85℃で4時間および 1
00〜105 ℃で2時間撹拌した後、約80℃に冷却し、折出
物を濾過する。次いで、その折出物を水洗して酸および
塩を除去し、約65ミリバールの真空下、 100℃で乾燥す
る。得られる顔料を 400mlのジメチルホルムアミドによ
って100℃で2時間処理して精製し、濾過・乾燥後、す
りつぶす。得られる顔料は式2a(そのモノマー形で示
す)のものであり、プラスチックおよびラッカーを青色
に着色し、良好な堅ろう度を有する。
【0045】
【化7】
【0046】3−アミノ−4−カルボメトキシ安息香酸
−2′,2′,6′,6′−テトラメチルピペルジル−
4′−アミドのかわりに等価量の3−アミノ−4−カル
ボメトキシ安息香酸−1′,2′,2′,6′,6′−
ペンタメチルピペリジル−4′−アミドを使用して実施
例1を繰り返すと同様の性質の顔料を製造することがで
きる。
【0047】実施例3〜29 下記式: D−N=N−K [式中、DおよびKは下記表で定義する。]の化合物
を、実施例1と同様の方法により、公知化合物から作る
ことができる。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】実施例30 実施例2と同様の方法により、1モルの1−アミノ−4
−ブロモアントラキノン−2−スルホン酸および1モル
の4−アミノ安息香酸−2′,2′,6′,6′−テト
ラメチルピペリジル−4−アミドを用いて、良好な堅ろ
う度を有する青色顔料を製造することができる。
【0052】実施例31 実施例1と同様の方法により、1モルの3,4,9,10
−ペリレンテトラカルボン酸二無水物を1モルの2,
2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンと反
応させた後、1モルのスルファニル酸と反応させると、
式31aの顔料を得ることができる。
【0053】
【化8】
【0054】この顔料は、プラスチック材料を赤色に着
色し、良好な堅ろう度を有する。
【0055】実施例32 実施例1と同様の方法により、1モルの3−アミノベン
ゼンホスホン酸をジアゾ化し、1モルの1,3−ビス
(2′,2′,6′,6′−テトラメチルピペリジル−
4′−)−5−アセトアセチルアミノベンズイミダゾロ
ン−2とカップリングすると、良好な性質を有する黄色
着色顔料が得られる。
【0056】実施例33〜35 下記の顔料が、実施例1と同様の方法により、適当な出
発原料から製造できる。
【0057】
【化9】
【0058】実施例36〜43 2−ヒドロキシ−3−[パラ−(2′,2′,6′,
6′−テトラメチルピペリジル−4−アミノカルボニ
ル)フェニルアミノカルボニル]ナフタレンのかわりに
等価量の2−ヒドロキシ−3−[パラ−(1′,2′,
2′,6′,6′−ペンタメチルピペリジル−4−アミ
ノカルボニル)フェニルアミノカルボニル]ナフタレン
を使用して実施例20〜26を繰り返す。
【0059】その結果得られる顔料の性質は、ほぼ同じ
である。
【0060】実施例1〜43のいずれか1つによって製
造した顔料を高沸点溶媒中、80〜180 ℃の温度で、後処
理すると、その顔料の明度および取扱い性を改善するこ
とができる。
【0061】応用例A 実施例1の顔料4部を、脂肪含量32%のココ−アルデヒ
ド−メラミン樹脂の60%キシレン溶液50部、メラミン樹
脂の50%ブタノール溶液30部、キシレン10部およびエチ
レングリコールモノエチルエーテル10部の混合物96部と
ともにボールミル中で24時間磨砕する。次いで、得られ
る分散物をアルミニウムシート上に噴霧し、30分間空気
中で乾燥した後、 120℃で30分間熱する。その結果、耐
光性および耐候性が非常に良好な明度のある黄色フィル
ムが得られる。
【0062】応用例B 0.1%の染料で着色したPVCシート(有色染料と白色
染料との比は1:5)は、次のようにして作ることがで
きる。
【0063】ジオクチルフタレートとジブチルフタレー
トとの等量部の混合物16.5部を混合し、実施例1の顔料
0.05部、二酸化チタニウム0.25部およびポリ塩化ビニル
33.5部を加える。
【0064】次いで、その混合物を2つのローラーの間
で圧延してシートを作り、それをスパチュラで切断し、
一緒にして再び圧延する。一方のローラーは40℃の温度
に維持し、他方は 140℃に維持する。最後に、その混合
物をシートとして除き、 160℃の磨き金属版の間で5分
間プレスする。
【0065】その結果、明度が高く、移行性および耐光
性が非常に良好な黄色に着色したPVCフォリオが得ら
れる。
【0066】応用例C 室温にて10分間の「ドライカラリング」法により、UV
安定化した市販のポリプロピレン(スピンファイバー
型) 990部を実施例1の顔料10部と混合し、次いで押出
す。この生成物から、太さ15dtexの繊維を紡ぐことがで
きる。これらの繊維は、人工的エージングを行わない着
色繊維に比べて、200 ,400 ,600 および800 時間の人
口的光エージング後の引裂性が優れており、人工的光エ
ージングを400 時間行うと、未露光未処理サンプルに比
べて、57%の引裂性を示す。
【0067】応用例A,BおよびCは、実施例1の顔料
のかわりに、実施例2〜43のいずれか一つの等価量の
生成物を用いて繰り返すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09B 29/16 C09B 29/16 29/20 29/20 29/42 29/42 A 29/46 29/46 67/20 67/20 F 69/02 69/02 C09D 5/00 C09D 5/00 (56)参考文献 特開 昭63−6058(JP,A) 特開 昭63−30567(JP,A) 特開 昭53−66936(JP,A) 特開 平1−167374(JP,A) 特開 昭50−123146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 1/00 - 69/10 C08J 3/20 C09D 5/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: A−F−R (I) [式中、Aは一塩基酸基または二塩基酸基であり;R
    は、以下の式a)〜e)から選択される基であり; 【化1】 式中、Rは水素、C1−4アルキル、C1−4アル
    コキシまたは−CO−C1−4アルキルから選択され;
    は各々、独立してC1−4アルキルであり;R
    各々、独立して水素またはC1−4アルキルであるか、
    あるいは一方のRのみが更にフェニルから選択されて
    もよく、あるいは両方のRが一緒になってスピロ基−
    (−CH−)11−を形成してもよく; 【化2】 の基であって、その炭素原子および窒素原子は、Yが結
    合する炭素原子および該炭素原子と結合する酸素原子と
    ともに5員環を形成するように位置し、星印の原子が、
    が結合している炭素原子に結合する。Fは染料残
    基であり;mは1または2であり;nは、Aが一塩基酸
    の場合、mと同義であり、Aが二塩基酸の場合、2
    mと同義である。]の両性イオンの連続的な分子間結合
    によって形成されるポリマー状の塩を含む顔料。
  2. 【請求項2】 式Ia: (A−F−R (Ia) [式中、A,F,R,mおよびnは請求項1で定義した
    とおりであり、pは 2〜30の数である。]で表わされる
    ポリマー状の塩を含む顔料。
  3. 【請求項3】 Aが、−COOH,−SOH,−SO
    H, 【化3】 から選択されることを特徴とする請求項1または2に記
    載の顔料。
  4. 【請求項4】 Rが2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジニル−4−または1,2,2,6,6−ペンタメチ
    ルピペリジニル−4であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の顔料。
  5. 【請求項5】 Fがモノアゾ系、ビスアゾ系、アントラ
    キノン系、ペリノン系およびイソインドリン系の染料の
    残基から選択されることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の顔料。
  6. 【請求項6】 Aがスルホン酸基またはカルボン酸基で
    あることを特徴とする請求項5に記載の顔料。
  7. 【請求項7】 Aがスルホン酸基であることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の顔料。
  8. 【請求項8】 mが1であり、nが1または2であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の顔
    料。
  9. 【請求項9】 式I: A−F−R (I) [式中、Aはスルホン酸基またはカルボン酸基であり;
    Rは2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−
    または1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル
    −4であり;Fはアゾ系またはアントラキノン系の染料
    の残基であり;mおよびnは共に1である。]の両性イ
    オンの連続的な分子間結合によって形成されるポリマー
    状の塩を含む顔料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一つに記載さ
    れた顔料を適用したポリマー物質。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    顔料を製造する方法であって、m個のA基を含む化合物
    をn個のR基を含む化合物と反応させるステップを含
    み、ここで、いずれか一方の化合物がF基を含むか、又
    はいずれの化合物も反応後にF基を形成するような前駆
    体を含むことを特徴とする前記方法。
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