JP3117692B2 - 複層模様用塗料 - Google Patents

複層模様用塗料

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JP3117692B2
JP3117692B2 JP62170582A JP17058287A JP3117692B2 JP 3117692 B2 JP3117692 B2 JP 3117692B2 JP 62170582 A JP62170582 A JP 62170582A JP 17058287 A JP17058287 A JP 17058287A JP 3117692 B2 JP3117692 B2 JP 3117692B2
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修一 阿南
和紀 倉知
昌夫 遠山
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は複層模様を形成させる時に使用される複数
の塗料に関する発明であるが、その利用効果を与える分
野としては塗装を業となす分野である。 (従来の技術) 従来、建築物等へ複層模様を形成させたい場合、下塗
と上塗あるいは、下塗、中塗(主材塗)、上塗のような
順序で塗装されていた。中には、下塗としてプライマー
を塗装し、主材としてベース吹き、模様吹きを塗装し、
上塗前に中塗を挟む塗装仕様さえも存在している。 そんな時に、中塗の主材色をそのまま生かすクリアー
仕上げを別にすれば最後に塗装する上塗は設計者あるい
は施主の好みにより所定の色調に着色された塗料を用い
るのが普通であるが、その他の塗料について下塗りとし
て用いるプライマーを、下地のモルタル色との対比から
白色とすることが行なわれた程度であった。 (発明が解決しようとする問題点) 従って、従来においては着色されたプライマーおよび
着色仕上げ用の上塗以外が被塗装面に塗布されたかどう
かを確認したり、中塗としての主材が二種類の時、ベー
ス吹きの上へ模様吹きを塗装する際のテクスチャーを確
認するのはもっぱら塗装する技能者の勘に頼っていた。 この為、熟練者であっても塗装ミスにより、塗装パタ
ーンの不揃いや、後々の塗膜欠陥の原因となることがあ
った。 この発明ではこのような基本的な部分での塗装ミスを
なくそうとするものである。 (問題点を解決する為の手段) そして、上述の問題点を解決するために、本願では、
複層模様を形成する上塗以外、即ち下塗と中塗(主材と
も呼ばれる。)あるいは中塗におけるベース吹きと模様
吹きあるいは下塗と中塗のベース吹きおよび模様吹きに
それぞれ着色し、色差が顕在化するようにしている。 本願の特徴は、建築物へ下塗、中塗、上塗による、被
層模様形成の為の凹凸状仕上げとなる複数の塗装工程に
対応させて用いる複数の塗料からなり、上塗りを除く相
接する塗装工程においてそれぞれ用いられる塗料によっ
て形成される被塗布物間に色差が顕在化させる為の複数
塗料から構成されることにある。その色差は、同系色で
あれば汚染用グレースケールで3号色票程度以上、異系
色であれば色差(ΔE ab)が約5以上とすれば、一目
でそれぞれの塗装が行われたことあるいは模様パターン
が識別可能となる。ΔE abは、L表色系に
おける明度指数Lおよびクロマティネス指数a,b
をもとに ΔE ab=[(ΔL+(Δa+(Δb
1/2 の式より得られる値である。勿論、主材と呼ばれる中塗
は、通常白色をしているので、中塗が二つある場合にそ
の一方だけを着色して実施することも可能となる。 本願に用いられる複層模様形成用の塗料としては、そ
のバインダー(結合剤)から分類すればセメント系、合
成樹脂エマルション系、合成樹脂溶液系、珪酸質系の塗
料があるが、どのような系の塗料においても利用可能で
ある。合成樹脂エマルション系の樹脂成分の大まかな分
類例としてはアクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、塩化
ビニル樹脂系、塩化ビニリデン樹脂系、スチレンブタジ
エン樹脂系、エポキシ樹脂系などがあり、合成樹脂溶液
系にはアクリル樹脂系、ビニル樹脂系、ウレタン樹脂
系、エポキシ樹脂系、シリコーン樹脂系、フッ素樹脂系
などの従来公知の組成物を使用することで可能である。 そして、着色に用いる顔料・染料としては、これも従
来公知のものでよく、それぞれの系において通常使用さ
れている顔料・染料により着色可能である。無機顔料の
例には、白色では酸化チタン,亜鉛華,トポン,酸化ジ
ルコン、白色の体質顔料としての炭酸カルシウム、硅石
粉、クレー、赤色では合成酸化鉄,ベンガラ、黄色では
合成酸化鉄,黄土、緑色では酸化クロム、青色ではコバ
ルト青,群青、黒色では合成酸化鉄,カーボンブラック
などが代表的である。有機顔料の例には赤色ではブリリ
アントカーミン6B,ウォッチングレッド,レーキレッド4
R,クロモフタールレッド,チオインジゴ,キナクリドン
レッド、黄色ではハンザイエローG,ジスアゾイエローG,
クリモフタールイエロー3G,アンスラピリミジン,イソ
インドリンイエロー、青色では銅フタロシアニン,イン
ダンスロン、緑色では塩素化銅フタロシアニンなどがあ
る。着色力,耐光性では劣るが染料を用いる場合の例と
しては、赤色にはマゼンタ,ローダミン,サフラニン,
ダイレクトカーレット、黄色にはオーラミン,クリソフ
ェニンNs、緑色にはマラカイトグリーン,ダイレクトダ
ークグリーン、青色にはメチレンブルー,ビクトリアブ
ルー,ダイレクトブルーB、黒色にはジャナスブラッ
ク,ダイレクトブラックGXなどがある。 これらの顔料、染料を塗料に添加する場合、顔料成分
が入ってない塗料であればPWCで1〜5%程度の着色で
良く、顔料ないし充填材を含む塗料であれば、通常白色
以外の顔料,染料をPWCで0.01〜3%程度の着色で良
い。この添加量は、添加する塗料のPVCおよび使用顔料
の種類によっては大きな差となる可能性がある。 着色を行なうに当たって、例えば塗膜の層構成が4層
であれば、上塗となる第4塗層を別とすれば、第1塗
層,第2塗層,第3塗層に当たる塗料の着色を第1塗層
を白色とし、第2塗層,第3塗層を互いに補色の関係に
なるようにすれば識別はより容易となる。着色を同系色
で行なう場合はその顔料等の添加料を、第1塗層を白色
とし、第2塗層,第3塗層に当たる塗料へ白色以外の顔
料を例えば重量で0.2%,0.8%添加することにより互い
に識別可能となる。 これを色差として捕らえた場合、同系色であれば汚染
用グレースケールで3号色票程度以上、異系色であれば
色差(ΔE ab)が約5以上であれば、それぞれの塗層
が他の塗層と比べ、識別容易となる。 (作用・効果) この発明の複層模様を形成させる着色された複数の塗
料は、その視覚的作用により、塗装の塗り残しあるいは
凹凸模様を散在させてパターンを形成させる時のパター
ンむらなどの人的原因による塗膜欠陥を防止する効果が
ある。また、防水層形成などの為に被塗面へ全面的に塗
装する場合、それぞれの層の膜厚をを計測するのも容易
となる。 (実施例) 以下、実施例によって詳述する。 実施例では、JIS A6910に規定の複層仕上塗材のうち
合成樹脂エマルション系伸張形において配合処方を組み
立てた。 下塗の配合は、重量部で表わして、 アクリル樹脂 35 部 白色顔料(酸化チタン) 1.5部 添 加 剤 3.5部 溶 剤 60 部 とした。なお、実際塗装する際はラッカーシンナーによ
り容量比で1:1程度希釈して使用した。 中塗のベース吹きの配合は、重量部で表わして アクリルゴム系エマルション 58.8部 白色顔料 3 部 体質顔料 35 部 添加剤 2.6部 青色顔料(群青) 0.8部 とした。なお、塗装時は水を使用し5%水希釈した後塗
装した。 中塗の模様吹きの配合は、重量部で表わして アクリルゴム系エマルション 42.2部 白色顔料 3 部 体質顔料 50 部 添加剤 4 部 黄色顔料(合成酸化鉄) 0.8部 とした。なお、塗装時は水を使用し、1%程水希釈した
後に塗装した。 上塗はウレタン樹脂エナメル,ベージュ色に調色され
たものを用意した。塗装は石綿スレート板の3尺×6尺
の板を用意し、所要量としておおよそ下塗を0.15kg/m2,
中塗ベース吹きを1.8kg/m2,中塗模様吹きを1.0kg/m2,上
塗を0.4kg/m2となるように塗装した。 従って、色調として下塗りより白色,淡青色,淡黄
色,ベージュ色となり、その色差は下塗と中塗ベース吹
き間でΔE ab=6.6、中塗ベース吹きと中塗模様吹き
間でΔE ab=10.2となり、ベース吹きの膜厚管理も簡
単となり、塗装工程上塗り残しが発生することもなく、
模様吹のパターン調節も容易になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 柿沢 紀世雄 審判官 柿崎 良男 審判官 船岡 嘉彦 (56)参考文献 特開 昭59−33365(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.建築物へ下塗、中塗、上塗による、被層模様形成の
    為の凹凸状仕上げとなる複数の塗装工程に対応させて用
    いる複数の塗料からなり、上塗りを除く相接する塗装工
    程においてそれぞれ用いられる塗料によって形成される
    被塗布物間に色差が顕在化させる為の複数塗料から構成
    されることを特徴とする塗料の組み合わせ物。 2.色差が、同系色があれば汚染用グレースケールで3
    号色票程度以上であり、異系色でれば色差(ΔE ab
    が5以上あるように着色してあることを特徴とする特許
    請求項第1項に記載の塗料の組み合わせ物。
JP62170582A 1987-07-08 1987-07-08 複層模様用塗料 Expired - Lifetime JP3117692B2 (ja)

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