JP3117194B2 - 靴内換気用エアポンプ - Google Patents

靴内換気用エアポンプ

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JP3117194B2
JP3117194B2 JP08327864A JP32786496A JP3117194B2 JP 3117194 B2 JP3117194 B2 JP 3117194B2 JP 08327864 A JP08327864 A JP 08327864A JP 32786496 A JP32786496 A JP 32786496A JP 3117194 B2 JP3117194 B2 JP 3117194B2
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴内に配設される
換気用エアポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴の内部の空気を換気するような
換気用靴として例えば実公平5−2083号のような靴
が知られており、このような換気用靴では、通常、換気
用エアポンプを踵部の底部に配設し、歩行時等の踏付け
力によってエアポンプを作動させて靴内の空気を換気す
るようにしている。そしてこのような靴では、通常、靴
内の爪先側の空気が特にむれやすいため、靴内底部に爪
先側から踵側のエアポンプに向けてエア吸引路を形成す
るとともに、エアポンプから踵側方外部に向けてエア排
出路を形成し、これらエア吸引路とエア排出路にそれぞ
れ逆流防止弁を配設するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記技術の
場合は、換気用エアポンプと各逆流防止弁が靴と一体に
形成されており、例えば逆流防止弁が故障したような時
とか、エアポンプが故障したような時に簡易に補修出来
ないという難点があった。また、逆流防止弁として、上
記実公平5−2083号のように弁体の一部を固定して
他端部を揺動させて通路を開閉するような構造は、エア
通気量に制約を受けがちで、また繰り返して使用するう
ちに故障しやすく耐久性に問題があった。そこで、エア
ポンプとか、逆流防止弁が故障したような時でも簡易に
補修或いは取換えることが出来、しかも逆流防止弁に耐
久性を持たせることが望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、靴内の踵部底部の略中央部に配設されるポン
プ本体と、爪先側から踵部の略中央部に向けて靴底部に
配設されるエア吸引管と、このエア吸引管の踵側端部に
配設される第1逆流防止弁と、踵部の略中央部から踵部
の側方外部に向けて靴底部に配設されるエア排出管と、
このエア排出管の外側端部に配設される第2逆流防止弁
を備えた靴内換気用エアポンプにおいて、前記第1、第
2逆流防止弁として、可撓性部材の先端部を偏平状に薄
肉化した弁部材と、この弁部材の偏平状部を嵌合せしめ
る接続管を設け、前記弁部材の偏平状部の厚みの中間部
に密着通路を形成して、平素は密着通路が閉じてエア通
路を塞ぎ、前記ポンプ本体側のエア圧が相対的に高まる
と密着が離れてエア通路が開放されるようにするととも
に、前記偏平状部の所定箇所には、薄肉部の剛性を高め
て異音等の発生を防止するための振動防止用リブを突設
し、更に、前記第2逆流防止弁の近傍のエア排出口附近
には、エア流路を小区画に仕切るメッシュ状のフィルタ
部材と、多数の通気孔を備えたキャップ部材を配設し
た。
【0005】そして、ポンプ本体を拡縮させて爪先側の
靴内エアをエア吸引管から吸引し、エア排出管から排出
するとともに、第1、第2逆流防止弁により逆方向にエ
アの流れを防止するが、第1、第2逆流防止弁の部分で
ポンプ本体を着脱自在にすることで、例えばポンプ本体
が故障した時とか、逆流防止弁が故障した時等に、ポン
プ本体を外して補修或いは交換を行えば簡易に対応出来
る。
【0006】また、弁部材を上記のような構成にするこ
とにより、例えば単一の可撓性部材から簡素な弁構造を
構成することが可能となり、故障しにくい構造にするこ
とが出来る。
【0007】ここで、可撓性部材としてはゴムのような
弾性を有する材料が好ましく、平素は弾性によって偏平
状部の密着通路が閉じるようにし、ポンプ本体側のエア
圧が高まると圧力によって偏平通路が膨らむように撓ん
で密着が離れるようにする。
【0008】そして、リブによって偏平状部の薄肉部の
剛性を高めることにより、例えばエア圧で密着通路が離
れてエアが流通するような時に、偏平状部が振動して異
音を発生するような不具合を防止することが出来る。
【0009】また、第2逆流防止弁の近傍の排出口附近
に、エア流路を小区画に仕切るフィルタ部材を設け、こ
のフィルタ部材でエア流路を細かく仕切れば、エア流が
整流されて異音の発生が一層抑制されるとともに、外部
から侵入しようとする小石、土、砂、埃等を遮断するこ
とが出来る。そして、このようなフィルタ部材として
は、例えば網、織物等のメッシュ、多数の透孔を有する
有孔板、格子、平行棒等任意である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1乃至図4は靴内
換気用エアポンプのポンプ本体が逆流防止弁の部分で着
脱自在にされる靴の基本構造の説明図で、図1は靴底の
平面図、図2は図1の縦断面図、図3は第1逆流防止弁
の断面図、図4は第2逆流防止弁の断面図、図5は本発
明に係るエアポンプの分解斜視図、図6は偏平弁部の作
用を説明する正面視による作用図で、(A)は偏平状部
の密着通路が閉じた状態図、(B)は密着通路が開放し
た状態図である。
【0011】本発明の靴内換気用エアポンプについて説
明する前に、まず靴内換気用エアポンプのポンプ本体が
逆流防止弁の部分で着脱自在にされる靴の基本構造及び
その作用等について説明する。靴内換気用エアポンプ1
は、例えばソフトビジネスシューズのような靴内を換気
するため、図1、図2に示すように、靴底に配設されて
いる。そして、この換気用エアポンプ1の基本構造は、
爪先側から踵側に向けて延びるエア吸引管2と、踵部に
配設されるポンプ本体3と、踵部から側方に延びるエア
排出管4と、前記エア吸引管2とポンプ本体3の接続部
に配設される第1逆流防止弁5と、前記エア排出管4の
開口端部に配設される第2逆流防止弁6を備えており、
エア吸引管2の爪先側端部から吸引したエアを、エア排
出管4を通して外気に向けて排出出来るようにされてい
る。
【0012】そしてこの靴は、中底7の下方に例えばウ
レタン製の表底8が一体成形されており、前記エア吸引
管2は、この表底8に埋設された状態で設けられてい
る。そしてこのエア吸引管2の先端部は、爪先側の中央
部で中底7を通して靴内に向けて開口するとともに、後
端部は、表底8の靴内部側に形成された肉抜き凹部8a
に向けて開口している。そしてこの肉抜き凹部8aは、
ポンプ本体3を位置決め的に嵌合せしめることが出来る
よう、ポンプ本体3の下面形状に倣って、予め表底8成
形時に刻設されている。
【0013】前記ポンプ本体3は、前記肉抜き凹部8a
に位置決め的にセット出来るようにされ、前後方向の上
下面と幅方向の上下面をそれぞれ外側に膨らませて形成
されるとともに、上方の一部が表底8の上面から上部に
突出するように位置決めされており、踏付け力が加わる
と収縮し、踏付け力がなくなると再び元の姿に膨張する
よう弾力性を持たせている。
【0014】そして、このポンプ本体3は、この構成例
では、湾曲させて成形した上下2枚の塩ビ製素材の前後
方向両端部及び幅方向両端部を夫々融着するシーリング
加工で成形しており、特に図1からも明らかなように、
幅方向の両端部を平面視でアーチ形にすることで、肉抜
き凹部8aに嵌合させた際、ポンプ本体3が靴内で移動
しにくくなるようにしている。
【0015】また、このポンプ本体3の前部には、前記
第1逆流防止弁5に接続するための厚肉の接続チューブ
10がポンプ本体3と一体に取付けられており、また、
ポンプ本体3の側方には、肉厚の前記エア排出管4が一
体に取付けられている。そしてこのエア排出管4は、ポ
ンプ本体3を前記第2逆流防止弁6に接続するための接
続チューブを兼ねている。因みに、このエア排出管4
は、踵の略中央部から内側(母趾側)に向けて延出さ
せ、外部に露出する第2逆流防止弁6を外観上、目立た
ない場所に配設出来るようにし、またこのエア排出管4
が通る表底8には、予め肉抜き凹部8aから踵の外部に
向けて貫通する挿通孔を形成し、この挿通孔内にエア排
出管4と第2逆流防止弁6を組み込むことが出来るよう
にしている。
【0016】前記第1逆流防止弁5は、図3に示すよう
に、前記エア吸引管2を嵌入せしめることの出来る樹脂
製の接続管11と、この接続管11の中間部に固着され
る弁受け部材12と、接続管11の内部であってエア吸
引管2と弁受け部材12の間に配設される薄膜板状の弁
体13を備え、前記接続管11の他端側には、前記ポン
プ本体3側の接続チューブ10が嵌入されている。
【0017】そして、前記弁受け部材12は、接続管1
1の内周部に密着状に挿入された後、外周の固定部12
aが接続管11に接着等で固定される穴あき状の通気部
12bと、この通気部12bの内部側に取付けられる小
径の筒部12cを備え、前記通気部12bは、穴を通し
てエアが流通可能とされている。そして、弁受け部材1
2を接続管11に固定した状態で、筒部12c外周と接
続管11内周との間に所定のクリアランスが生じるよう
にされている。
【0018】前記弁体13は、例えば弾力性のある薄膜
状のプラスチック板を、接続管11の内径より小径で且
つ筒部12cより大径にして、接続管11の内部に非拘
束状態で配設したものであり、ポンプ本体3側(接続チ
ューブ10側)とエア吸引管2側に僅かな空気圧力差が
生じただけでも、弁体13はエア吸引管2側と筒部12
cの間を自由に移動出来るようにされている。また、こ
の弁体13とエア吸引管2の管路2aの関係は、弁体1
3がエア吸引管2側に移動した時、片方にずれても完全
に管路2aを塞ぐことが出来るようにされている。
【0019】このため、ポンプ本体3側が負圧になって
エア吸引管2側のエア圧力が相対的に高まると、図3に
示すように、エア吸引管2側から第1逆流防止弁5の内
部に向けてエアが流入し、弁体13が筒部12c先端に
押付けられるとともに、エアは接続管11の内周部に沿
って、筒部12c外周と接続管11内周の隙間から通気
部12bを通して接続チューブ10(ポンプ本体3側)
に流入する。また、これと逆にポンプ本体3側の圧力が
高まると、弁体13はエア吸引管2の端部に密着して管
路2aを塞ぐ。すなわち、靴内にエアが逆流するのを防
止する。
【0020】前記第2逆流防止弁6は、図4に示すよう
に、前記エア排出管4を嵌入せしめることの出来る樹脂
製の接続管15と、この接続管15の端部に固着される
弁受け部材16と、接続管15の内部に配設される薄膜
板状の弁体17を備え、この弁体17の構成は前記第1
逆流防止弁5の弁体13と同じ構成である。
【0021】そして、前記弁受け部材16は、接続管1
5の端部から内周部に密着状に挿入可能な筒状の固定部
16aと、この固定部16aよりやや大径の穴あき状の
通気部16bと、この通気部16bの内部側に取付けら
れる小径の筒部16cを備え、前記通気部16bは、穴
を通してエアが流通可能にされている。そして前記通気
部16bは、踵部の側方で靴外部に臨むようにしてい
る。
【0022】このため、ポンプ本体3側の圧力が高まる
と、図4に示すように、エア排出管4側から第2逆流防
止弁6の内部に向けてエアが流入し、弁体17が筒部1
6c先端に押付けられるとともに、エアは接続管15の
内周部に沿って筒部16c外周と接続管15内周の隙間
から通気部16bを通して外部に流出する。また、これ
と逆にポンプ本体3側が負圧になると、弁体17はエア
排出管4の端部に密着して管路4aを塞ぐ。すなわち、
外気からポンプ本体3内にエアが逆流するのを防止す
る。
【0023】そして、以上のような換気用エアポンプ
は、この構成例では、例えば第1逆流防止弁5について
は、弁受け部材12を取着せしめた接続管11を接続チ
ューブ10に固定してポンプ本体3側と一体にしてお
き、また第2逆流防止弁6については、接続管15をエ
ア排出管4の端部に固定してポンプ本体3側と一体にし
ておく。そして換気用エアポンプを組み立てる時は、第
1逆流防止弁5側については、ポンプ本体3側の接続管
11の内部に弁体13を入れて、エア吸引管2の端部に
差込み、第2逆流防止弁6側については、接続管15の
内部に弁体17を入れ、靴の外部から弁受け部材16を
差込んで組み付ける。また、取り外す時は、逆順序で容
易に取り外すことが出来る。
【0024】尚、靴底に換気用エアポンプ1を組込んだ
後は、図1、図2に示すように、靴内部に消臭、抗菌等
の衛生加工を施した中敷18を敷くようにしているが、
この中敷18の爪先側には多数のエア孔18a、…を形
成し、また中敷18の裏面側であって踵部のポンプ本体
3の上部には、ショックを吸収する衝撃吸収材19を配
設している。
【0025】以上のような換気用エアポンプは、特に歩
行等においてポンプ本体3に踏付け圧を加えることでポ
ンプ本体3が収縮して内部のエアがエア排出管4から外
部に排出され、ポンプ本体3から踏付け圧を除くと、ポ
ンプ本体3が膨張してエア吸引管2から爪先部のエアを
ポンプ本体3内部に吸引する。そしてこれが繰り返され
ることで、爪先部のむれた空気が換気される。この際、
第1、第2逆流防止弁5、6によって外部のエアがポン
プ本体3を通して靴内部に流入することは防止される
が、これと同時に水等の流入防止も図られる。
【0026】また、ポンプ本体3又は第1、第2逆流防
止弁5、6が故障した時は、第1、第2逆流防止弁5、
6の部分から簡単に取り外すことが出来、交換、補修等
の作業が容易である。また、第1、第2逆流防止弁5、
6の構成は簡素で、しかも内部の弁体13、17が非拘
束状態で、エア通路を大きく確保できるため換気機能が
高い。
【0027】尚、この構成例では、エア排出管4をポン
プ本体3と一体に設けているが、勿論、これらを別個に
構成するようにしても良い。
【0028】次に本発明の靴内換気用エアポンプについ
て図5及び図6に基づき説明する。尚、本発明に係る靴
内換気用エアポンプも、前記基本構造のように逆流防止
弁の部分でポンプ本体が着脱自在にされ、ポンプ本体と
逆流防止弁以外の部分は殆ど前記例と同様な構成にされ
ている。
【0029】すなわち、本発明に係る換気用エアポンプ
21の第1逆流防止弁22は、図5に示すように、接続
管としての第1パイプ23と弁部材24を備えており、
第2逆流防止弁25は、弁部材24と接続管としての第
2パイプ26とフィルタ部材27とキャップ部材28を
備えている。そして第1逆流防止弁22と第2逆流防止
弁25の各弁部材24、24は、ゴム等の弾性を有する
素材から基本的に同一形態で構成され、両者共、先端部
を偏平状に薄肉化した偏平状部24aを備えている。
【0030】前記第1逆流防止弁22の第1パイプ23
の一端側は、ポンプ本体30に挿入自在とされ、この第
1パイプ23の他端側には、弁部材24の偏平状部24
aが差込み自在とされている。そしてこの弁部材24の
他端側は、エア吸引管2に接続自在にされている。
【0031】ここで、弁部材24は、偏平状部24aの
先端の一部を除いて内部が筒状の中空部となり、偏平状
部24aの先端部は閉じた形態にされるとともに、この
閉じた先端部には、厚みの中間部で偏平長手方向に沿っ
て切り裂かれたような密着通路mが形成され、この密着
通路mは内部の中空部と連通するようにされている。そ
してこの密着通路mは、平素は弁部材24の弾性で密着
し(図6(A))、中空部内の内部圧力が相対的に高ま
ると、密着通路mが膨らむように開放するようにしてい
る(図6(B))。
【0032】また偏平状部24aは、先端側に向けて所
定方向の肉厚が徐々に薄肉になるような先端先細りの形
状にされ、更に偏平状部の中間部に、所定の厚みを維持
するような一対のリブr、rが突設されて正面視で+の
形状にされている。そして、このリブr、rの突設方向
の長さaは、図6(A)に示すように、偏平状部24a
の偏平方向の長さbより小さくされ、中空部内に内部圧
力が加わった際、密着通路mが膨らみ易くなるようにし
ている。
【0033】前記第2逆流防止弁25の弁部材24は、
一端側がポンプ本体30と一体のエア排出部30aに挿
入自在にされるとともに、他端側の偏平状部24aが、
第2パイプ26の一端側に差込み自在とされている。そ
して、この第2パイプ26の他端側には、フィルタ部材
27を介してキャップ部材28が嵌合自在とされ、この
キャップ部材28には、多数の通気孔28aが形成され
ている。
【0034】そして、前述のように、この第2逆流防止
弁25の弁部材24と、第1逆流防止弁22の弁部材2
4の構成は同一である。また、フィルタ部材27は、メ
ッシュ部材であり、排出されるエアの流路を小さく仕切
って区画し、流れを整流するようにしている。
【0035】このような第1、第2逆流防止弁22、2
5において、ポンプ本体30を踏み付けると踏付け圧に
よってポンプ本体30側の圧力が高まり、第2逆流防止
弁25側の弁部材24の密着通路mが開放してエアが排
出される。一方、第1逆流防止弁22側の弁部材24の
密着通路mは閉じたままであり、靴内へのエアの逆流が
防止される。
【0036】逆にポンプ本体30への踏付けが開放され
ると、ポンプ本体30側のエア圧が相対的に弱まり、第
1逆流防止弁22側の弁部材24の密着通路mが開放し
て、靴内のエアがポンプ本体30側に吸込まれ、第2逆
流防止弁25側の弁部材24の密着通路mは閉じたまま
である。
【0037】そして各弁部材24は、ゴム等の弾性の有
る部材から一体に構成されているため簡素な構成とな
り、故障の発生頻度も抑制出来るとともに、リブr、r
によってエアの吸・排気時に振動等が発生せず、異音の
発生も抑制される。また、第2逆流防止弁25側は、フ
ィルタ部材27によって、異音の発生が一層抑制され、
しかも、例えば小石、砂、土、埃等の侵入を抑制するこ
とが出来る。勿論、フィルタ部材27はメッシュの他、
多数の透孔を有する有孔板、格子、平行棒等を適用する
ことが出来る。
【0038】また以上のような第1、第2逆流防止弁2
2、25において、例えば第1逆流防止弁22を組み立
てる時は、予め第1パイプ23に弁部材24を差込んで
一体にした第1逆流防止弁22を、ポンプ本体30とエ
ア吸引管2に接続すれば良く、また第2逆流防止弁25
は、第2パイプ26に弁部材24を差込んで一体にして
おき、これをポンプ本体30のエア排出部30aに接続
するとともに、靴の外側からフィルタ部材27とキャッ
プ部材28を差込んで組み付ける。また取り外す時は、
以上の逆順で容易に取り外すことが出来る。
【0039】従って、この場合も、部品の交換、修理等
を容易に行うことが出来る。更に、例えば前記基本構造
の構成例では、弁の中に水等が入り込むと、弁体13、
17の動きが悪くなりやすい等の問題があるが、本発明
では、かかる不具合はない。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の靴内換気用エアポ
ンプは、踵部に配設されるポンプ本体が第1、第2逆流
防止弁の部分で着脱自在なため、例えばポンプ本体が故
障した時とか、逆流防止弁が故障した時等に、ポンプ本
体を外して補修或いは交換が容易に行えるとともに、第
1、第2逆流防止弁として、可撓性部材の先端部を偏平
状に薄肉化した弁部材を設け、この弁部材の偏平状に密
着通路を形成したため、例えば単一の可撓性部材から簡
素な弁構造を構成することが可能となり、故障しにくい
構造にすることが出来る。また、リブによって偏平状部
の剛性を高めているため、偏平状部の振動に起因する異
音を発生を防止することが出来る。更に、第2逆流防止
弁の近傍のエア排出口附近に配設したフィルタ部材によ
り、異音の発生を一層抑制出来るとともに、外部から小
石、土、砂、埃等が侵入するのを防止することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】靴内換気用エアポンプのポンプ本体が逆流防止
弁の部分で着脱自在にされる靴の基本構造を説明するた
めの靴底の平面図
【図2】図1の縦断面図
【図3】エア吸引管側の第1逆流防止弁の断面図
【図4】エア排出管側の第2逆流防止弁の断面図
【図5】本発明に係るエアポンプの分解斜視図
【図6】偏平弁部の作用を説明する正面視による作用図
で、(A)は偏平状部の密着通路が閉じた状態図、
(B)は密着通路が開放した状態図
【符号の説明】
1…換気用エアポンプ、2…エア吸引管、3…ポンプ本
体、4…エア排出管、5…第1逆流防止弁、6…第2逆
流防止弁、11…接続管、12…弁受け部材、12a…
固定部、12b…通気部、12c…筒部、13…弁体、
15…接続管、16…弁受け部材、16a…固定部、1
6b…通気部、16c…筒部、17…弁体、21…換気
用エアポンプ、22…第1逆流防止弁、24…弁部材、
24a…偏平状部、25…第2逆流防止弁、27…フィ
ルタ部材、30…ポンプ本体、m…密着通路、r…リ
ブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−23802(JP,A) 特開 平7−246104(JP,A) 実公 平5−7924(JP,Y2) 実公 平4−44094(JP,Y2) 特公 昭37−14393(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 1/00 - 23/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴内の踵部底部の略中央部に配設される
    ポンプ本体と、爪先側から踵部の略中央部に向けて靴底
    部に配設されるエア吸引管と、このエア吸引管の踵側端
    部に配設される第1逆流防止弁と、踵部の略中央部から
    踵部の側方外部に向けて靴底部に配設されるエア排出管
    と、このエア排出管の外側端部に配設される第2逆流防
    止弁を備えた靴内換気用エアポンプであって、前記第
    1、第2逆流防止弁は、可撓性部材の先端部を偏平状に
    薄肉化した弁部材と、この弁部材の偏平状部を嵌合せし
    める接続管を備え、前記弁部材の偏平状部の厚みの中間
    部に密着通路を形成して、平素は密着通路が閉じてエア
    通路を塞ぎ、前記ポンプ本体側のエア圧が相対的に高ま
    ると密着が離れてエア通路が開放されるようにするとと
    もに、前記偏平状部の所定箇所には、薄肉部の剛性を高
    めて異音等の発生を防止するための振動防止用リブを突
    設し、更に、前記第2逆流防止弁の近傍のエア排出口附
    近には、エア流路を小区画に仕切るメッシュ状のフィル
    タ部材と、多数の通気孔を備えたキャップ部材を配設し
    たことを特徴とする靴内換気用エアポンプ。
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