JP3045819U - 靴の空気排気装置と空気循環装置 - Google Patents

靴の空気排気装置と空気循環装置

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JP3045819U JP1997007237U JP723797U JP3045819U JP 3045819 U JP3045819 U JP 3045819U JP 1997007237 U JP1997007237 U JP 1997007237U JP 723797 U JP723797 U JP 723797U JP 3045819 U JP3045819 U JP 3045819U
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清 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴を履用歩行状態で靴内部の臭気を能率良く
外部に排気したり、靴内部に臭気が籠もらないように循
環させたりすることができるようにする。 【解決手段】 靴底本体2上に配する靴底上板11のソ
ール部6側には複数の空気孔12を穿設し、該空気孔1
2に通じるように靴底本体2に空気流通路7を配設す
る。靴底本体2の踵部3底面には押圧突起操作部5を設
け、人間が歩く度に押圧突起操作部5を介しての押圧力
の付与で収縮するように踵部3内に上下伸縮可能な空気
吸排ポンプ15を設ける。空気吸排ポンプ15には、中
央の大径なフランジ部16の上下夫々に吸気部17、排
気部18を突出し、吸気用ダイヤフラム逆止弁21、排
気用ダイヤフラム逆止弁23を夫々付設する。両ダイヤ
フラム逆止弁21、23は、筒部側から空気吐出先端部
へ向けて次第に十文字状となるように形成し、十文字状
の一方向にスリットを設け、靴内部の臭気を空気吸排ポ
ンプ15内へ導入し、且つ蓄積した臭気を外部へ導出排
気する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人間が履用し、歩行するときに靴内部の臭気を外部に排気させたり 、靴内部の空気を循環させたりして靴内を快適な環境に維持するための靴の空気 排気装置と空気循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、靴内部の臭気を取り除くものとしては、例えば内部に活性炭等の脱臭材 を内包させ、且つ複数の貫通小孔を形成した脱臭用中敷を靴底本体内に敷設した ものや、靴の足甲部とつま先部にかけて複数の貫通小孔を設ける等のものがある 。また、人間が履用した状態で靴内部の臭気を取り除く装置として、例えば実開 昭58−191806号公報に開示されているように、踵部分の吸排室にバルブ を設け、人間が歩く度に踵部に押圧がかかるときの吸排室の上下伸縮により、空 気清浄器と一体になった空気導入口より空気を導入し、パイプより足裏、つま先 部分へ空気を送る靴底空気交換敷が提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、例えば脱臭用中敷の場合では、脱臭効 果に限りがあり、時間がたてば脱臭作用が殆どなくなってしまう結果、そのまま 使用すれば足裏が蒸れてしまい、そのためいちいち新規のものと交換しなければ ならず、手間がかかり面倒なものであった。また、靴の足甲部とつま先部に設け た複数の貫通小孔では、足裏側に対する通気性、換気性が殆ど無く、そのため足 裏と靴底本体との間の悪臭気を取り除くには十分なものではなく、かえって雨水 等の湿気が貫通小孔を介して靴内部へ侵入してしまう虞れがあった。さらに、実 開昭58−191806号公報による靴底空気交換敷では、靴底本体の踵部に空 気清浄器を設けてあるために、設置スペースが嵩んで窮屈となり、また構造が複 雑で且つ高価なものとなる等の問題点を有していた。
【0004】 そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、 靴を履用した状態でも足裏側に対する通気性、換気性、空気の対流循環性等を付 与させ、靴内部の臭気を能率良く外部に排気させたり、靴内部の空気を効率的に 循環させたりすることのできる靴底本体の空気排気装置と空気循環装置を提供す ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本考案に係る靴の空気排気装置1にあっては、 上面に穿設開口されている複数の空気孔12に通じる空気流通路7がソール部6 の内部に形成されている靴底本体2の踵部3に、該踵部3に対する押圧力の付与 によって伸縮するよう踵部3内に配装した空気吸排ポンプ15と、該空気吸排ポ ンプ15に接続され空気流通路7に通じる吸気用ダイヤフラム逆止弁21と、空 気吸排ポンプ15に接続され靴底本体2外部に通じる排気用ダイヤフラム逆止弁 23とを有し、踵部3に対する押圧力の解除により空気吸排ポンプ15が伸張復 帰するにつれて吸気用ダイヤフラム逆止弁21が開弁し且つ排気用ダイヤフラム 逆止弁23が閉弁することにより靴内部の臭気を空気吸排ポンプ15内へ導入す る一方、空気吸排ポンプ15が踵部3に対する押圧力の付与により収縮するにつ れて吸気用ダイヤフラム逆止弁21が閉弁し且つ排気用ダイヤフラム逆止弁23 が開弁することにより空気吸排ポンプ15内に蓄積された靴内部の臭気を外部へ 排気させるようにしたことにある。 そして、空気吸排ポンプ15は、中央の大径なフランジ部16の上下に小径な 吸気部17、排気部18が夫々突出されて蛇腹状に形成されているものとできる 。 また、踵部3底面には、靴の踏圧により空気吸排ポンプ15を収縮させるため の押圧突起操作部5が形成されているものとできる。 さらに、吸気用ダイヤフラム逆止弁21、排気用ダイヤフラム逆止弁23夫々 は、空気流通路7に通じる吸気用パイプ22、靴底本体2外部に通じる排気用パ イプ24に取り付けられる筒部25と、該筒部25に一体に連設した空気吐出先 端部26とから成り、筒部25から空気吐出先端部26へ行くにつれて次第に十 文字状となるように形成され、該十文字状の一方向に対して直線状のスリット2 7を有し且つ十文字状の他方向がスリット27に対して側方に直角に伸びたリブ 28を形成して該スリット27を常時閉塞させるように圧潰保持させ、筒部25 側からの空気吐出圧力によりリブ28の圧潰力に抗してスリット27を開口させ るものとできる。 また、排気用ダイヤフラム逆止弁23は、踵部3の前側面に土踏まず側へ向け て位置して臨ませてあるものとできる。 一方、本考案に係る靴の空気循環装置31にあっては、上面に穿設開口されて いる複数の空気孔12に通じる空気流通路7がソール部6の内部に形成さている 靴底本体2の踵部3に、該踵部3に対する押圧力の付与によって伸縮するよう踵 部3内に配装した空気吸排ポンプ32と、該空気吸排ポンプ32に対し分岐して 接続され夫々空気流通路7に通じる吸気用ダイヤフラム逆止弁35および排気用 ダイヤフラム逆止弁45とを有し、踵部3に対する押圧力の解除により空気吸排 ポンプ32が伸張復帰するにつれて吸気用ダイヤフラム逆止弁35が開弁し且つ 排気用ダイヤフラム逆止弁45が閉弁することにより靴内部の空気を空気吸排ポ ンプ32内へ導入する一方、空気吸排ポンプ32が踵部3に対する押圧力により 収縮するにつれて吸気用ダイヤフラム逆止弁35が閉弁し且つ排気用ダイヤフラ ム逆止弁45が開弁することにより空気吸排ポンプ32内に一旦は導入し蓄積さ れた靴内部の空気を再度靴内部へ導出させて循環させるようにしたことにある。 また、空気流通路7は、空気吸排ポンプ32の排気用ダイヤフラム逆止弁35 に靴内排気用の排気用空気孔38を連通させる排気用空気流通路47と、空気吸 排ポンプ32の吸気用ダイヤフラム逆止弁35に靴内吸気用の吸気用空気孔48 を連通させる吸気用空気流通路37とが夫々独立に形成されているものとできる 。
【0006】 以上のように構成された本考案に係る靴の空気排気装置1において、踵部3に 配設された空気吸排ポンプ15は、靴を履用して歩行する際に靴底本体2の踵部 3の押圧が解除されるときに空気吸排ポンプ15に接続した空気流通路7に通じ る吸気用ダイヤフラム逆止弁21が開弁されて、靴内部の悪臭気を一旦空気吸排 ポンプ15内部へ導入させる一方、踵部3へ押圧がかかって空気吸排ポンプ15 が圧潰されると空気吸排ポンプ15に接続した外気に通じる排気用ダイヤフラム 逆止弁23が開弁されて空気吸排ポンプ15内部に蓄えられている悪臭気を靴外 部へ排気させる。 一方、本考案に係る靴の空気循環装置31において、踵部3に配設された空気 吸排ポンプ32は、靴を履用して歩行する際に靴底本体2の踵部3の押圧が解除 されるときに空気吸排ポンプ32に接続した排気用空気流通路47に通じる排気 用ダイヤフラム逆止弁45が開弁されて、靴内部の空気を一旦空気吸排ポンプ3 2内部へ導入させる一方、踵部3へ押圧がかかって空気吸排ポンプ32が圧潰さ れると空気吸排ポンプ32に接続した吸気用空気流通路37に通じる吸気用ダイ ヤフラム逆止弁35が開弁されて空気吸排ポンプ32内部に蓄えられている空気 が再度靴内部へ戻されることにより靴内部の空気を常に対流循環させる。 このとき、ソール部6の内部に形成されている複数の空気孔12に通じる空気 流通路7は、細管状の吸気経路を形成し、靴内部の悪臭気の吸引換気能力、空気 の対流循環能力等を増強させる。 また、空気吸排ポンプ15,32中央の大径なフランジ部16,33は、上側 の吸気部17、下側の排気部18、吸排気部34の伸縮復元力に対する補強部と なって効率良く空気を内部へ導入させたり、外部へ排気させたりし、また、踵部 3内に装着される場合の支持部として作用させる。 そして、踵部3底面に形成した押圧突起操作部5は、靴の踏圧により内部にへ こませることで空気吸排ポンプ15を収縮させる一方、踏圧の解除により突起状 に復原されて空気吸排ポンプ15を伸張復帰させ、円滑な空気の吸排作用を行な わせる。 さらに、筒部25側から空気吐出先端部26へ行くにつれて次第に十文字状と なる両ダイヤフラム逆止弁21,23、35,45は、スリット27の側方に直 角に伸びたリブ28が該スリット27を常時閉塞状態に圧潰保持させ、筒部25 側からの空気吐出力に伴う拡圧力によりリブ28の圧潰力に抗してスリット27 を膨隆拡開させながら空気を噴出させ、逆方向からの空気圧力ではスリット27 を拡開させない。 そして、靴の空気排気装置1においての排気用ダイヤフラム逆止弁23は、踵 部3の前側面に土踏まず側へ向けて位置して臨ませてあるため、外見上目立つこ とがなく、また排気用ダイヤフラム逆止弁23を介して外部から靴内部へ水や汚 物、塵等を侵入させない。 また、靴の空気循環装置31においての排気用空気孔38に連通した排気用空 気流通路47、吸気用空気孔48に連通した吸気用空気流通路47夫々は吸気経 路と排気経路とを夫々独立させているため靴内部の空気の対流循環能力をより一 層増強させる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明するに、図1乃至図4におい て示される符号1は、靴内の悪臭気等を外部に排気するようにした靴の空気排気 装置であり、該空気排気装置1は靴底内部に設けられている。而して、靴底は、 図1、図2に示すように、溝状の空気流通路7が網の目状に交叉するように、あ るいは図示を省略したが放射状になるようにしてソール部6側に形成されている 靴底本体2と、複数の空気孔12が穿設されていて、靴底本体2の上面を覆う靴 底上板11とから構成されており、空気孔3と空気流通路7の所定位置とが連通 するように該靴底上板11を靴底本体2上面部に敷設し貼着等によって一体化し てある。尚、空気孔12は、空気流通路7上に位置して所定間隔毎に穿設されて おり、可能な限りに狭い間隔で配設することで靴内部の全体に分散させておくと 良く、更には必要があれば踵部3にも空気流通路7、空気孔12を形成すること ができる。
【0008】 また、靴底本体2の踵部3側には前記空気流通路7と連通させた円形凹溝状の ポンプ室4を設け、該ポンプ室4内には人間が歩く度に踵部3に対する押圧力が 付与されることによって自在に収縮、拡張するように例えば合成樹脂製の上下伸 縮可能な中空状の空気吸排ポンプ15を配装収容してある。
【0009】 空気吸排ポンプ15は、図3に示すように、中央に設けた大径なフランジ部1 6の上下夫々に吸気部17と排気部18とが突出されて略蛇腹状に構成してある 。尚、フランジ部16を支持固定するための支持部(図示せず)を前記ポンプ室 4内の周壁面中間部に形成しても良い。さらに、空気吸排ポンプ15の上部であ る吸気部17側には、基端側から流入される空気を先端方向のみに吐出させる例 えば弾性材料によって一体成形させた可撓性のある吸気用ダイヤフラム逆止弁2 1の空気吐出先端部26を貫装させ、基端側は吸気用パイプ22を介して前記ソ ール部6の内部に配した靴底本体2の空気流通路7に接続連通させてある。また 、空気吸排ポンプ15の下部である排気部18側には前記吸気用ダイヤフラム逆 止弁21と同構造の排気用ダイヤフラム逆止弁23の基端側を排気用パイプ24 を介して接続連通させてあり、該排気用ダイヤフラム逆止弁24の空気吐出先端 部26を靴底本体2外側の踵部3の前側面に位置して臨ませ、靴底本体2外部の 土踏まず側へ向けて露出させてある。
【0010】 また、踵部3底面には、図1に示すように、歩行するときの地面、床面等を踏 むときに生じる靴の踏圧により空気吸排ポンプ15を収縮させるための弾発的に 出没するよう例えば1〜3mm程度の高さにした押圧突起操作部5が形成されて おり、この押圧突起操作部5自体は靴底面の立体的な模様となるようにしておく ことが好適である。
【0011】 上記した両ダイヤフラム逆止弁21,23の具体的な構成は、図4に示すよう に、基端側である筒部25から空気吐出先端部26へ行くにつれて次第に十文字 状となるように形成されており、該十文字状の一方向には直線状のスリット27 を形成し且つ十文字状の他方向がスリット27に対して側方に直角に伸びたリブ 28となるように形成してある。したがって、空気吐出圧力の無いときにはリブ 28はスリット27を常時閉塞させるように圧潰保持させており、筒部25側か ら空気吐出圧力が付加されことによりリブ28の圧潰力に抗してスリット27を 膨隆状に拡開させる一方、逆方向からの空気圧では十文字状の空気吐出先端部2 6のスリット27のある弁口部を外部から圧潰するために拡開されないものとな っているのである。
【0012】 このようにして、空気吸排ポンプ15が踵部3に対する押圧の解除により元の 形状に伸張復帰するにつれて前記空気流通路7に通じる空気吸排ポンプ15の吸 気部17側の吸気用ダイヤフラム逆止弁21が開弁し且つ外気へ通じる空気吸排 ポンプ15の排気部18側の排気用ダイヤフラム逆止弁23が閉弁することによ り靴内部の臭気を空気孔12を介して空気吸排ポンプ15内部へ吸引導入するの である。一方、人間が歩く度に靴底本体2の踵部3に設けた前記押圧突起操作部 5が地面に触れる押圧力によってへこみ空気吸排ポンプ15を圧潰収縮させて前 記空気流通路7に通じる吸気部17側の吸気用ダイヤフラム逆止弁21が閉弁し 且つ外気に通じる排気部18側の排気用ダイヤフラム逆止弁23が開弁すること により空気吸排ポンプ15内に蓄積された靴内部の臭気を外部へ排気させるので ある。
【0013】 次に、本考案に係る靴の空気排気装置1の使用の一例を説明するに、図3に示 すように、靴を履用して歩行する度に、靴底本体2の踵部3に配設した空気吸排 ポンプ15が踵部3の押圧突起操作部5を介しての押圧乃至押圧解除により上下 方向に伸縮が繰り返される。このとき、靴底本体2の踵部3の押圧が解除される ときに空気吸排ポンプ15に接続した空気流通路7に通じる吸気用ダイヤフラム 逆止弁21を開弁させて、靴内部の悪臭気を空気孔12を介して一旦空気吸排ポ ンプ15内部へ導入する一方、踵部3へ押圧がかかって空気吸排ポンプ15が圧 潰収縮されると空気吸排ポンプ15に接続した外気に通じる排気用ダイヤフラム 逆止弁23を開弁させて空気吸排ポンプ15内部に蓄えられている悪臭気を靴外 部へ排気する。
【0014】 また、図5、図6には本考案に係る靴の空気循環装置の実施の形態が示されて おり、上記した靴の空気排気装置1の実施の形態を示した図1乃至図4と同一の 構成部分については同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されてい る。同図において示される符号31は、靴内の空気を対流循環させるようにした 靴の空気循環装置であり、該空気循環装置31において、靴の空気排気装置1と 同様に踵部3に対する押圧乃至押圧解除によって収縮するポンプ室4には空気吸 排ポンプ32が配装されており、該空気吸排ポンプ32の上側には吸排気部34 を設け、該吸排気部34には基端側から流入される空気を先端方向のみに吐出さ せる例えば弾性材料によって一体成形させた可撓性のある吸気用ダイヤフラム逆 止弁35と排気用ダイヤフラム逆止弁45とを吸排気部34の前部における左右 に分岐併設させてある。
【0015】 すなわち、両ダイヤフラム逆止弁35,45は、前記した靴の空気排気装置1 の両ダイヤフラム逆止弁21,23と同構造によるものとし、基端側である筒部 25から空気吐出先端部26へ行くにつれて次第に十文字状となるように形成 されており、該十文字状の一方向には直線状のスリット27を形成し且つ十文字 状の他方向がスリット27に対して側方に直角に伸びたリブ28となるように形 成してある(図4参照)。そして、排気用ダイヤフラム逆止弁45は、空気吐出 先端部26を空気吸排ポンプ32上側の吸排気部34に貫装させ、基端側である 筒部25を排気用パイプ46を介して靴底本体2のソール部6内部に配した空気 流通路7に接続連通させてある。一方、前記吸気用ダイヤフラム逆止弁35は、 基端側を空気吸排ポンプ32の上側の吸排気部34に接続させ空気吐出先端部2 6を吸気用パイプ36を介して靴底本体2のソール部6内部に配した空気流通路 7に接続連通させるものとしてある。また、靴の空気排気装置1と同様に踵部3 底面には、靴の踏圧により空気吸排ポンプ15を収縮させるための弾発的に出没 する押圧突起操作部5が形成されている。
【0016】 このように空気吸排ポンプ32が踵部3の押圧突起操作部5に対する押圧力の 解除により伸張復帰するにつれて前記空気流通路7に通じる排気用ダイヤフラム 逆止弁45が開弁し且つ吸気用ダイヤフラム逆止弁35が閉弁することにより靴 内部の空気を空気孔12を介して空気吸排ポンプ32内へ吸引導入する一方、該 空気吸排ポンプ32が踵部3の押圧突起操作部5にかかる押圧力により圧縮され るにつれて前記空気流通路7に通じる排気用ダイヤフラム逆止弁45が閉弁し且 つ吸気用ダイヤフラム逆止弁35が開弁することにより空気吸排ポンプ32内に 一旦は導入し蓄積された靴内部の空気を空気孔12を介して再度靴内部へ導出さ せて対流循環させるようにしてある。
【0017】 また、空気流通路7は、図6に示すように、空気吸排ポンプ32の排気用ダイ ヤフラム逆止弁45と靴底上板11の靴内排気用の排気用空気孔38とを連通さ せる網の目状の排気用空気流通路47を設け、且つ空気吸排ポンプ32の吸気用 ダイヤフラム逆止弁35と靴底上板11の靴内吸気用の吸気用空気孔48とを連 通させる網の目状の吸気用空気流通路37を設けることにより夫々の通路を独立 に使用しても良い。
【0018】 次に、本考案に係る靴の空気循環装置31の使用の一例を説明するに、靴を履 用して歩行する度に、靴底本体2の踵部3に配設した空気吸排ポンプ32が踵部 3の押圧突起操作部5に対する押圧乃至押圧解除により上下方向に伸縮が繰り返 される。このとき、図5、図6に示すように、靴底本体2の踵部3の押圧突起操 作部5に対する押圧が解除されるときに空気吸排ポンプ32に接続した排気用パ イプ46に通じる排気用ダイヤフラム逆止弁45を開弁させて、靴内部の空気を 空気孔12を介して一旦空気吸排ポンプ32内部へ導入する一方、踵部3の押圧 突起操作部5に対し押圧力がかかると空気吸排ポンプ32が圧潰収縮されて空気 吸排ポンプ32に接続した吸気用パイプ36に通じる吸気用ダイヤフラム逆止弁 35を開弁させて、空気吸排ポンプ32内部に蓄えられている靴内空気を空気孔 12を介して再度靴内部へ導出して戻すことにより靴内部の空気を常時対流循環 させる。
【0019】
【考案の効果】
以上の如く本考案に係る靴の空気排気装置1と空気循環装置31によれば、靴 を履用した状態で歩行することによって足裏側に対する通気性、換気性等を付与 することができるのに伴い、靴内部の臭気を能率良く外部に排気または対流循環 させることができ、靴内部の空気を常時清浄状態に維持して靴内を快適な環境な ものとし、例えば水虫その他を防止できるのである。
【0020】 また、空気孔12に通じるようにソール部6の内部である靴底本体2に形成さ れた空気流通路7は、細管状の吸気経路または吸排気経路を形成し、靴内部の悪 臭気の吸引換気能力を増強させることを可能にし、靴内部の狭い空間であっても 空気を常時清浄な状態に維持しておくことができる。
【0021】 そして、空気吸排ポンプ15,32中央の大径なフランジ部16,33は、上 下夫々の吸気部17、排気部18相互更には吸排気部34の伸縮復元力に対する 補強部となって効率良く空気を内部へ導入したり、外部へ排気したりでき、簡易 な構成で空気吸排作用を得ることができると共に、靴底本体2側へ装着される場 合の安定した支持部とすることができる。
【0022】 さらに、踵部3底面に形成した押圧突起操作部5は、歩行するときの靴の踏圧 により踵部3内部にへこませられることで空気吸排ポンプ15,32を収縮させ る一方、踏圧の解除により突起状に復原されて空気吸排ポンプ15,32を伸張 復帰させることができ、円滑な空気の吸排作用を行なうことができる。
【0023】 また、筒部25側から空気吐出先端部26へ行くにつれて次第に十文字状とな る両ダイヤフラム逆止弁21、23、35,45は、スリット27の側方に直角 に伸びたリブ28が該スリット27を常時閉塞状態に圧潰保持し、筒部25側か らの空気吐出力に伴う拡圧力によりリブ28の圧潰力に抗してスリット27を膨 隆拡開しながら空気を噴出させ、また、逆方向からの空気圧力ではスリット27 のある弁口部を外部から押圧するので拡開することがなく、空気流に対する安定 した逆止作用が得られる。
【0024】 そして、靴の空気排気装置1における排気用ダイヤフラム逆止弁23は、踵部 3の前側面に土踏まず側へ向けて位置して臨ませてあるため、外見上目立つこと がなく、また排気用ダイヤフラム逆止弁23を介して外部から靴内部へ水や汚物 、塵等を侵入させないようにすることができる。
【0025】 また、本考案に係る靴の空気循環装置31によれば、靴を履用した状態で歩行 することによって足裏側に対する空気の対流循環性等を付与することができるの に伴い、靴内部の空気を効率的に循環させることができ、靴内部に籠もった空気 を常時攪拌換気状態に維持しておくことができる。
【0026】 また、排気用空気孔38に連通した排気用空気流通路47と、吸気用空気孔4 8に連通した吸気用空気流通路37とにより吸気経路と排気経路とを夫々独立さ せているため靴内部の空気の対流循環能力をより一層増強させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態における断面図である。
【図2】同じく一部切断の靴底の平面図である。
【図3】同じく空気吸排ポンプと、吸気用ダイヤフラム
逆止弁、排気用ダイヤフラム逆止弁相互との接続状態を
説明する斜視図である。
【図4】同じく吸気用ダイヤフラム逆止弁、排気用ダイ
ヤフラム逆止弁の斜視図であり、(a)は弁閉塞状態を
示し、(b)は弁開口状態を示す。
【図5】本考案の他の実施の形態における一部切断の平
面図である。
【図6】本考案の更に他の実施の形態における一部切断
の平面図である。
【符号の説明】
1…空気排気装置 2…靴底本体 3…踵部 4…ポンプ室 5…押圧突起操作部 6…ソール部 7…空気流通路 11…靴底上板 12…空気孔 15…空気吸排ポンプ 16…フランジ
部 17…吸気部 18…排気部 21…吸気用ダイヤフラム逆止弁 22…吸気用パ
イプ 23…排気用ダイヤフラム逆止弁 24…排気用パ
イプ 25…筒部 26…空気吐出
先端部 27…スリット 28…リブ 31…空気循環装置 32…空気吸排
ポンプ 33…フランジ部 34…吸排気部 35…吸気用ダイヤフラム逆止弁 36…吸気用パ
イプ 37…吸気用空気流通路 38…排気用空
気孔 45…排気用ダイヤフラム逆止弁 46…排気用パ
イプ 47…排気用空気流通路 48…吸気用空
気孔

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に穿設開口されている複数の空気孔
    に通じる空気流通路がソール部の内部に形成されている
    靴底本体の踵部に、該踵部に対する押圧力の付与によっ
    て伸縮するよう踵部内に配装した空気吸排ポンプと、該
    空気吸排ポンプに接続され空気流通路に通じる吸気用ダ
    イヤフラム逆止弁と、空気吸排ポンプに接続され靴底本
    体外部に通じる排気用ダイヤフラム逆止弁とを有し、踵
    部に対する押圧力の解除により空気吸排ポンプが伸張復
    帰するにつれて吸気用ダイヤフラム逆止弁が開弁し且つ
    排気用ダイヤフラム逆止弁が閉弁することにより靴内部
    の臭気を空気吸排ポンプ内へ導入する一方、空気吸排ポ
    ンプが踵部に対する押圧力の付与により収縮するにつれ
    て吸気用ダイヤフラム逆止弁が閉弁し且つ排気用ダイヤ
    フラム逆止弁が開弁することにより空気吸排ポンプ内に
    蓄積された靴内部の臭気を外部へ排気させるようにした
    ことを特徴とする靴の空気排気装置。
  2. 【請求項2】 空気吸排ポンプは、中央の大径なフラン
    ジ部の上下に小径な吸気部、排気部が夫々突出されて蛇
    腹状に形成されているものとした請求項1記載の靴の空
    気排気装置。
  3. 【請求項3】 踵部底面には、靴の踏圧により空気吸排
    ポンプを収縮させるための押圧突起操作部が形成されて
    いるものとした請求項1または2記載の靴の空気排気装
    置。
  4. 【請求項4】 吸気用ダイヤフラム逆止弁、排気用ダイ
    ヤフラム逆止弁夫々は、空気流通路に通じる吸気用パイ
    プ、靴底本体外部に通じる排気用パイプに取り付けられ
    る筒部と、該筒部に一体に連設した空気吐出先端部とか
    ら成り、筒部から空気吐出先端部へ行くにつれて次第に
    十文字状となるように形成され、該十文字状の一方向に
    対して直線状のスリットを有し且つ十文字状の他方向が
    スリットに対して側方に直角に伸びたリブを形成して該
    スリットを常時閉塞させるように圧潰保持させ、筒部側
    からの空気吐出圧力によりリブの圧潰力に抗してスリッ
    トを開口させるものとした請求項1乃至3のいずれか記
    載の靴の空気排気装置。
  5. 【請求項5】 排気用ダイヤフラム逆止弁は、踵部の前
    側面に土踏まず側へ向けて位置して臨ませてある請求項
    1乃至4のいずれか記載の靴の空気排気装置。
  6. 【請求項6】 上面に穿設開口されている複数の空気孔
    に通じる空気流通路がソール部の内部に形成されている
    靴底本体の踵部に、該踵部に対する押圧力の付与によっ
    て伸縮するよう踵部内に配装した空気吸排ポンプと、該
    空気吸排ポンプに対し分岐して接続され夫々空気流通路
    に通じる吸気用ダイヤフラム逆止弁および排気用ダイヤ
    フラム逆止弁とを有し、踵部に対する押圧力の解除によ
    り空気吸排ポンプが伸張復帰するにつれて吸気用ダイヤ
    フラム逆止弁が開弁し且つ排気用ダイヤフラム逆止弁が
    閉弁することにより靴内部の空気を空気吸排ポンプ内へ
    導入する一方、空気吸排ポンプが踵部に対する押圧力に
    より収縮するにつれて吸気用ダイヤフラム逆止弁が閉弁
    し且つ排気用ダイヤフラム逆止弁が開弁することにより
    空気吸排ポンプ内に一旦は導入し蓄積された靴内部の空
    気を再度靴内部へ導出させて循環させるようにしたこと
    を特徴とする靴の空気循環装置。
  7. 【請求項7】 空気吸排ポンプは、中央の大径なフラン
    ジ部の上下に小径な吸気部、排気部が夫々突出されて蛇
    腹状に形成されているものとした請求項6記載の靴底本
    体の空気循環装置。
  8. 【請求項8】 踵部底面には、靴の踏圧により空気吸排
    ポンプを収縮させるための押圧突起操作部が形成されて
    いるものとした請求項6または7記載の靴の空気循環装
    置。
  9. 【請求項9】 吸気用ダイヤフラム逆止弁、排気用ダイ
    ヤフラム逆止弁夫々は、空気流通路に通じる吸気用パイ
    プ、排気用パイプに取り付けられる筒部と、該筒部に一
    体に連設した空気吐出先端部とから成り、筒部から空気
    吐出先端部へ行くにつれて次第に十文字状となるように
    形成され、該十文字状の一方向に対して直線状のスリッ
    トを有し且つ十文字状の他方向がスリットに対して側方
    に直角に伸びたリブを形成して該スリットを常時閉塞さ
    せるように圧潰保持させ、筒部側からの空気吐出圧力に
    よりリブの圧潰力に抗してスリットを開口させるものと
    した請求項6乃至8のいずれか記載の靴の空気循環装
    置。
  10. 【請求項10】 空気流通路は、空気吸排ポンプの排気
    用ダイヤフラム逆止弁に靴内排気用の排気用空気孔を連
    通させる排気用空気流通路と、空気吸排ポンプの吸気用
    ダイヤフラム逆止弁に靴内吸気用の吸気用空気孔を連通
    させる吸気用空気流通路とが夫々独立に形成されている
    ものとした請求項6乃至9のいずれか記載の靴の空気循
    環装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5043247B1 (ja) * 2012-03-07 2012-10-10 株式会社インフォム 換気靴
JP2021531878A (ja) * 2018-07-24 2021-11-25 ギョンス チェ ゴルフシューズ及びその製造方法

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