JP3117078B2 - ケイ素橋架け遷移金属化合物 - Google Patents

ケイ素橋架け遷移金属化合物

Info

Publication number
JP3117078B2
JP3117078B2 JP09370017A JP37001797A JP3117078B2 JP 3117078 B2 JP3117078 B2 JP 3117078B2 JP 09370017 A JP09370017 A JP 09370017A JP 37001797 A JP37001797 A JP 37001797A JP 3117078 B2 JP3117078 B2 JP 3117078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
racemic
metallocene
bis
solution
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09370017A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10218889A (ja
Inventor
ハワード・カーチス・ウェルボーン・ジュニア
Original Assignee
エクソン・ケミカル・パテンツ・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エクソン・ケミカル・パテンツ・インコーポレイテッド filed Critical エクソン・ケミカル・パテンツ・インコーポレイテッド
Publication of JPH10218889A publication Critical patent/JPH10218889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3117078B2 publication Critical patent/JP3117078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/42Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
    • C08F4/44Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
    • C08F4/60Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides together with refractory metals, iron group metals, platinum group metals, manganese, rhenium technetium or compounds thereof
    • C08F4/619Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond
    • C08F4/61912Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond in combination with an organoaluminium compound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/42Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
    • C08F4/44Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
    • C08F4/60Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides together with refractory metals, iron group metals, platinum group metals, manganese, rhenium technetium or compounds thereof
    • C08F4/619Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond
    • C08F4/6192Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond containing at least one cyclopentadienyl ring, condensed or not, e.g. an indenyl or a fluorenyl ring
    • C08F4/61922Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond containing at least one cyclopentadienyl ring, condensed or not, e.g. an indenyl or a fluorenyl ring containing at least two cyclopentadienyl rings, fused or not
    • C08F4/61927Component covered by group C08F4/60 containing a transition metal-carbon bond containing at least one cyclopentadienyl ring, condensed or not, e.g. an indenyl or a fluorenyl ring containing at least two cyclopentadienyl rings, fused or not two cyclopentadienyl rings being mutually bridged

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は立体規則性α−オ
レフィン重合用触媒としての有用性を持つケイ素橋架け
メタロセン化合物に関する
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリ−
α−オレフィンに関して述べられてきたタクチシティに
は、アタクチック、ノーマルアイソタクチック、アイソ
タクチックステレオブロック、シンジオタクチックの四
つの型がある。これらのタクチシティの変型が最初に立
証されたのはすべてポリプロピレンの事例においてであ
るが、理論的にはすべてのポリ−α−オレフィンに対し
てもこれらの変型は起こり得る。ランダム或いはアタク
チック構造とはメチレンとメチン炭素が交互に連なるポ
リマー主鎖においてメチン炭素を置換した分岐がランダ
ムに配向しているものに相当する。メチン炭素はランダ
ムにRとSの立体配置を有し、同じ立体配置の隣接対
(メソ型即ち「m」ダイアッド)又は異なる立体配置の
隣接対(ラセミ型即ち「r」ダイアッド)を生じる。ア
タクチック型のポリマーはメソ型ダイアッドとラセミ型
ダイアッドの部分をほぼ等量含んでいるものと思われ
る。
【0003】α−オレフィン重合体のノーマルアイソタ
クチック構造においては、鎖中にランダムに現われる誤
りの他は、すべてのモノマー単位が同じ立体化学的立体
配置を有している。ランダムな誤りはほとんど常に孤立
した立体配置の反転として現われ、その直ぐ隣りの挿入
基によって訂正されて、生長鎖の元のR又はSの元の立
体配置を復活させる。このような反転した立体配置が単
独で挿入されているとrrトリアッドが増加して、この
アイソタクチック構造をそのNMRにおいてアイソタク
チックステレオブロック型と区別させる。ポリ−α−オ
レフィンのアイソタクチックステレオブロック型を製造
する触媒系が発見される以前から、かかる構造が存在し
得ることが認められており、その形成に関する機構は従
来のチーグラー・ナッタ機構に基づいて、ランガー(L
anger,A.W.)、Lect.Bienn.Po
lym.Symp.、第7回、(1974)、Ann.
N.Y.Acad.Sci.、295、110−126
(1977)において提唱されていた。この形のポリプ
ロピレン及び純粋な形でそれを製造する触媒の最初の例
はイーウェン(Ewen,J.A.)、J.Amer.
Chem.Soc.、106、6355(1984)に
おいて報告された。
【0004】ステレオブロックアイソタクチックポリマ
ーの形成はノーマルアイソタクチックポリマーの形成
と、生長反応部位が鎖中における立体化学的な誤りと反
応する仕方において異なる。既に述べたように、ノーマ
ルアイソタクチック鎖は、立体化学調節剤、即ち金属と
周囲の配位子が挿入の間ずっと同じ立体化学的選択を指
示するので誤りの後は元の立体配置に戻る。ステレオブ
ロック生長反応においては、反応部位それ自体がRの立
体配置を指示するものからSの立体配置を指示するもの
へと変化する。これは、金属及びその配位子が逆の立体
化学的立体配置へと変化するために起るか、又は金属の
キラリティよりもむしろ最後に付加したモノマーの立体
配置が次に付加するモノマーの立体配置を支配するため
に起こる。金属が逆の立体配置に変化するという前者の
事例も捜されて来たが、出願人の知る限りではチーグラ
ー重合においては観察されておらず、現在では後者がス
テレオブロック重合の原因であることが知られている。
【0005】ノーマルアイソタクチックポリマーとは異
なって、ステレオブロック構造においては同一の立体配
置を持つ個々のブロックの長さは反応条件を変えること
によって大幅に変化する。主鎖の誤りの部分だけが製品
の結晶性に影響を与えるので、一般にはノーマルアイソ
タクチックポリマー類とブロック長の長い(50より多
いアイソタクチック配置の)アイソタクチックステレオ
ブロックポリマー類は類似した性質を有する。
【0006】シンジオタクチックポリマー類はアイソタ
クチックステレオブロックポリマー類と強い機構上の類
似性を有している。実際、シンジオタクチック生長反応
をもたらす力は同じく最後に付加したモノマーと次に来
るモノマーとの立体的相互作用である。アイソタクチッ
ク生長反応機構とシンジオタクチック生長反応機構の最
も大きな相異点は付加の様式であって、ブーア(Boo
r,Jr.J.)著、チーグラー・ナッタ・カタリスト
・アンド・ポリメリゼイション[(Ziegler−N
atta Catalysts and Polyme
rizations)、アカデミックプレス、ニューヨ
ーク、1979年]に報告されているように、この付加
の様式は挿入段階で次のモノマーのどの炭素原子が金属
と結合するかを規定する。アイソタクチック生長反応と
シンジオタクチック生長反応の付加の様式は逆である。
【0007】シンジオタクチック生長反応は25年間に
わたって研究されて来たが、ほんの少数のシンジオ特異
性触媒が発見されたにすぎず、それらはすべてモノマー
の嵩高性に対して非常に感受性が強い。その結果とし
て、特性の良く分ったシンジオタクチックポリマーはポ
リプロピレンのみに限られている。シンジオタクチック
ポリマーの主鎖は立体化学的立体配置が交互に変わるオ
レフィンのコポリマーであると考えることもできる。高
度のシンジオタクチックポリマー類は一般に高度に結晶
性で、それらのアイソタクチック多形体よりも高い融点
を有することが多くある。しかしながら、典型的なシン
ジオタクチックポリマー類における誤り(mrトリアッ
ド)の頻度は、恐らくこれらの触媒におけるモノマー配
向力が弱いために、関連したアイソタクチックステレオ
ブロックポリマー類よりもはるかに高い。シンジオタク
チックポリプロピレンにおいてしばしば起る誤りはモノ
マーのアイソタクチックなブロックである。上述した立
体規則構造の非ランダムブロックから成る、幾つかの仮
説的な型の立体規則性の形成に関する機構は上述のブー
ア及びランガーの論文において提唱されている。
【0008】キラリティは、それが触媒結晶構造、周囲
の配位子構造に由来するものであっても、又は生長鎖の
不斉に由来するものであっても、立体規則的に重合する
上で重要である。キラリティを持たない或いは構造中の
不斉が弱いか離れている重合触媒はアタクチックポリオ
レフィンもしくは立体規則性の低いポリオレフィンを製
造する。メタロセン触媒が鎖のタクチシティを制御する
機構は従来触媒及びハロゲン化金属触媒の両者に関する
ものと同じ原理に基づいている。二つの別個の型の触媒
のキラリティを同定することによって重合中における立
体化学的誘導に関する二つの機構が考え出され、「部位
制御機構(site controlmechanis
m)」及び「鎖末端制御機構(chain end c
ontrol mechanism)」と名付けられ
た。多年にわたって機構上のどの段階及び重合過程の如
何なる特徴が立体特異性重合において最も重要な役割を
演じているのかについて進行した議論があった。現在で
は議論は静まっているが、メタロセンを含む公知のどん
な立体特異性触媒に関しても立体規則性生長反応を完全
に説明する機構上の相互作用は今もって一つもない。幾
つかの重要な提案が上述のブーアによって概説されてい
るが、それらは(1)活性部位における結晶の不斉、
(2)助触媒の結合によって誘導される不斉、(3)結
合したポリマーヘリックスによってもたらされる不斉、
及び(4)集合した活性部位の不斉である。どれか一つ
の効果を最も重要であると選び出すことよりも、立体規
則性に関する今日の二つの機構はこれらの立体的及びキ
ラルな効果を触媒部位又は鎖末端相互作用のどちらかに
分けている。触媒部位のキラリティはほとんど常に鎖末
端のキラリティを支配しているが、アキラルな触媒にお
いては鎖末端制御機構が最も興味深い二つのタクチシテ
ィ、ステレオブロックアイソタクチシティとシンジオタ
クチシティの原因となる。
【0009】配位オレフィン重合に関する鎖末端制御機
構の重要な特徴の一つは生長段階の間のオレフィン付加
の様式である。オレフィン付加の二つの型、一次付加及
び二次付加をポリプロピレンに関する下記の図で示す。
【0010】
【化4】
【0011】これらの付加機構はそれぞれ「1−2付
加」及び「2−1付加」とも呼ばれ、新しい結合を形成
する最後のモノマーの炭素数と次のモノマーの炭素数と
を示している。一次付加はメタロセン及び非メタロセン
型そして多くの不均質バナジウム触媒も含めたチタン及
びジルコニウム触媒にほぼ限定して見られる付加の様式
である。二次付加は低温重合において用いられる可溶性
バナジウム触媒のような、アルキルがよりカチオン性の
触媒に対して普通に見られる。すべての事例において、
付加の様式が研究されたのはチーグラー・ナッタ触媒に
おいてであり、一次挿入はアイソタクチック重合を伴
い、二次挿入はシンジオタクチック重合を伴っており、
その逆が真実でないことは確かである。(I)及び(I
I)の図で挿入段階を図示した場合、チーグラー・ナッ
タ重合におけるオレフィンの挿入が既に示したように常
にシス型で起こるということ、即ちオレフィンの配位面
が常に存在しているアルキル−金属結合に結合するとい
うことを考えに入れておくことが大事である。アルキル
炭素の立体配置の反転もオレフィン−金属炭素の立体配
置の反転も起こらない。このことはナッタ(Natt
a,G)等、Chem.Ind.(Milan)、
、255(1960)によって最初に報告され、後に
ザンベリ(Zambelli)等、Makromol.
Chem.、112、183(1968)によって確認
された。
【0012】オレフィンの側鎖と結合ポリマー鎖との間
の立体的相互作用の点に関して、上図(I)及び(I
I)を詳細に検討すると、全体的にみた立体的影響は二
次付加に関してよりも一次付加に関する方がずっと大き
いという結論に達する。この立体的相違は以下の幾つか
の手段によって立証される。(1)置換オレフィンの反
応性が一次付加様式において相対的に低いこと(チタン
対バナジウムに関して共重合のrの値が高いこと)、及
び(2)鎖末端制御シンジオタクチシティを達し得る温
度(−60℃)よりも鎖末端制御アイソタクチシティを
達し得る温度(−10℃)の方が温度が高いこと。
【0013】これらの図中で金属とその配位子がアキラ
ルであったとすると、挿入時に発現するキラリティはポ
リマー鎖自体にわたるキラルな炭素に基づく。アイソタ
クチックステレオブロック及びシンジオタクチック重合
においては、ポリマー鎖の最後に付加したモノマーに関
して可能な二つの配向性のどちらを次のモノマーが挿入
時にとるかはこのかなり弱いキラリティが決定する。生
長しつつある鎖が自由に回転でき、かつ金属の空配位座
の間を移動し得るという事実と関係なく、最後に付加し
たモノマーがそれぞれの状況で配位しようとしているオ
レフィンに影響を与える。この配向エネルギーがランダ
ム化効果のkTに比べて大きい場合には、タクチックポ
リマーが生じることをモデルによって示すことができ
る。実際に、一次付加の結果としてアイソタクチックポ
リマーが得られることを示すことができる。
【0014】生長しつつあるポリマーα−オレフィン鎖
のポリマー主鎖の偶数番目の炭素はすべてキラルである
が、ザンベリ(Zambelli)等、Macromo
lecules、16,341−348(1983)に
おいて報告されているように多くの異なる実験によって
金属から三つの結合を越えるとこの鎖のキラリティは感
じられなくなる。加えてタクチックな生長に適したキラ
リティはキラル中心を形成する基の間の差が小さくなる
と感じられなくなる。水素、メチル基、及びポリマー鎖
と結合したキラルな炭素中心を与えるポリプロピレンは
鎖末端制御機構で容易に重合してアイソタクチックステ
レオブロックポリマー及びシンジオタクチックポリマー
となる唯一のα−オレフィンである。より高分子量のα
−オレフィンに関しては、オレフィンの分岐の立体的な
嵩が大きいこととそれがポリマー鎖と類似していること
によって重合速度及び/又は立体規則性は著しく弱めら
れる。
【0015】これまでは、メタロセン・アルモキサン触
媒からアイソタクチックポリ−α−オレフィンを製造す
る最も効果的な方法はイーウェン(Ewen,J.
A.)、J.Amer.Chem.Soc.、106
6355(1984)、及びカミンスキイ(Kamin
sky,W.)等、Angew.Chem.Int.E
d.Eng.、24、507−508(1985)に報
告されているように遷移金属を中心としたキラリティを
有するメタロセンを使用することであった。オレフィン
類をノーマルアイソタクチック構造に重合させる最も良
好な公知チーグラー・ナッタ触媒であるTiClもチ
タンが結晶格子の特定の端で欠陥部位に位置することに
よって得た金属を中心としたキラリティを有する。1,
2−エチレン橋架けインデニル(又はテトラヒドロイン
デニル)配位子を含むラセミ型のチタン又はジルコニウ
ムメタロセン類はノーマルアイソタクチック構造のポリ
オレフィン類を製造するようなキラルなメタロセン触媒
の良い例である。かかる触媒個々における金属の不斉な
立体的環境は入って来るモノマーを再現性をもって配向
させるが、これは立体規則的に重合させるために触媒に
よって満足されなくてはならない、シス一次付加に加え
て機構上の要件である。触媒部位のキラリティが変化せ
ずかつ一次付加が起こる時にはノーマルアイソタクチッ
クポリマーが得られる。
【0016】図1乃至4はメタルを中心としたキラリテ
ィが如何にアイソタクチック重合を支配するかをTiC
に関して、及びメタロセンの二つのキラル形及び一
つの非キラル形に関して説明したものである。図1には
ジアルキルアルミニウムクロリド及び生長ポリマー鎖と
錯体を形成した三塩化チタン中心が描かれている。結晶
性TiCl部位のみが寄与するキラリティがこの機構
においては一番重要であるとナッタ(Natta)、
J.Inorg.Nucl.Chem.、、589
(1958)において言われている。配位したアルミニ
ウムアルキル、結合したキラルなポリマー鎖、及び加え
た第三成分が寄与する付加的なキラリティは観察できる
効果を生むと上述のブーア、ランガー、及びザンベリ等
(1983)の論文で報告されているが、これらの作用
は主として部位の周囲の立体的な嵩を増すことによって
アイソタクチシティを高めることである。一般にはかか
る「改質剤」はアイソタクチシティを高めるので同時に
部位での重合速度を減少させる。
【0017】図1には空のモノマー配位座が白抜きの四
角で示してある。この部位へのモノマーの配位は、他の
立体配置では著しい立体的相互作用を受けるので、オレ
フィンの分岐がある一方向を指している時だけ起こる。
もしもポリマー鎖がその空の場所へ移動したとすると、
モノマーの配位は新しく開いた空の部位に逆の立体配置
で起らなければならない。このように、ポリマー鎖の場
所の移動によって生じるキラルな立体配置両者の部位は
結晶性TiCl系において生じないと考えられ、前述
のランガーの論文に報告されている。かかる系において
は、これら二つの部位は明らかに等価な立体的及び電子
的必要条件を有していない。
【0018】α−オレフィンをノーマルアイソタクチッ
クポリマーに重合させるキラルなメタロセンは結晶性チ
タン触媒と多くの構造的な類似性を有している。これら
の溶性メタロセン・アルモキサン触媒においては、しか
しながら塩素イオンの結晶格子よりもむしろ不斉なメタ
ロセン配位子が金属中心にキラリティを与える。図2に
ワイルド(Wild)等、J.Organomet.C
hem.、232、233−247(1982)及び上
述のイーウェン及びカミンスキイの論文で報告されたラ
セミ型1,2−エチレン橋架けビス−テトラヒドロイン
デニルジルコニウム(IV)触媒のR及びS型(鏡像)
を示す。図3は結合する時にモノマーが配位子のキラル
な突起によって如何にして配向させられるかを示したも
のである。テトラヒドロインデニル触媒のどちらのラセ
ミ構造も、ポリマー鎖が反対側の配位空座に移動すると
触媒はモノマーが逆の立体配置で結合するように指示す
るようになるということを含む、立体規則性重合に関す
るすべての基準を満足する。最初に述べた基準は塩化チ
タン触媒には適用できないが、かかるメタロセン触媒に
対してはポリマー及びモノマーが結合する二つの配位子
座が立体的かつ電子的に等価でなくてはならないのでよ
り大きな重要性を持つ。
【0019】図4に示した構造、即ち橋架けテトラヒド
ロインデニル異性体は二つのメタロセン環の面の間に金
属原子を横切る対称面を持つのでアキラルである。予想
される通り、このメソ異性体はモノマーをどちらの配位
空座にも配向させず、その結果、触媒部位制御機構によ
る立体規則的な重合も行わない。それでも尚、米国特許
第4,522,482号記載の鎖末端制御機構によっ
て、鎖末端制御機構がこの触媒によるアイソタクチック
ステレオブロックポリマーの形成を可能にする。立体規
則的に重合させることが示されているメタロセン構造体
のリストの先頭につけるものは上述したエチレン橋架け
ビス−インデニル及びビス−テトラヒドロインデニルチ
タン及びジルコニウム(IV)触媒である。これらの触
媒構造体は上述のワイルド等の論文(1982)におい
て合成され、研究されており、その後、アルモキサンと
組合わせた時に立体規則的にα−オレフィンを重合させ
ることが上述のイーウェン及びカミンスキイ等の論文で
報告されている。さらに西独特許公開公報第3,44
3,087号(1986)には実験的な証明は与えてい
ないが、ブリッジの長さがCからCの炭化水素まで
変化させることができ、メタロセン環は単環式でも二環
式でもよいが不斉でなくてはならないと開示されてい
る。
【0020】もう一つの型の触媒のキラリティがキラル
でない配位子を触媒金属中心の周囲にキラルな様式で配
置することによって形成される。たくさんのこの型のキ
ラルな錯体が短時間の内に頭の中で式化できるが、出願
人の知る限りではこれらの構造体でポリ−α−オレフィ
ンにアイソタクシティを導入したものは無いので、ここ
ではその立体規制能について試験されたものも含めて、
ほんの二三の報告された構造体について述べる。これら
の構造体が立体規則的に重合させることが出来ないとい
うことはそれらの部位キラリティが、3配位カチオン性
中間体において起こり得るように触媒の活性状態では失
われているか、或いはモノマーを配向させるには不充分
であるかのどちらかを示しているはずである。マーチン
(Martin)等、J.Organomet.Che
m.、97、261−273(1975)及びコーツラ
イヤー(Couturier)等、J.Organom
et.Chem.、195、291−306(198
0)は下記に示すように多数のこの型のチタン及びジル
コニウム誘導体の調製を報告している。
【0021】
【0022】キラルではあるがブリッジを含まないメタ
ロセンを配位子の一つにキラルな基を導入することによ
って合成することができる。これらの例においては、金
属よりもむしろ配位子の一つがキラリティの中心であ
る。結果的に得られた錯体は重ね合わせることのできな
い鏡像体を有しており、従ってキラルであってRとSの
異性体として存在する。キラルな配位子が失われないと
仮定するとこの型のキラリティは3配位中間体において
も失われない。上述したマーチン等及びコーツライヤー
等はこの構造の数多くの化合物の調製も報告している。
下記の化合物はこの型のキラリティを含んでいるが、プ
ロピレンを立体規則的に重合させる能力を有するとは示
されなかった。
【0023】
【0024】従って、最少限の反転で高いアイソタクチ
シティにα−オレフィンを重合させ、高収率で簡単に作
れてそのメソ型から簡単に分離され、しかも重合活性と
アイソタクチシティの必要な要件を満足するように仕立
てることのできる触媒への必要性があると言える。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明はケイ素橋架けメ
タロセン触媒に関する。本触媒のラセミ異性体は最少限
の反転で高いアイソタクチシティにα−オレフィンを重
合させ、しかも高い活性及びアイソタクチシティに仕立
てることができる。加えて本触媒は高収率で簡単に製造
され、メソ型から分離される。
【0026】本発明は広く解釈すると下記の式を有する
キラルな遷移金属メタロセン化合物を供する。
【0027】
【化5】
【0028】(式中、M′はチタン、ジルコニウム、又
はハフニウムであり、X′とX″は同一又は異なるもの
で、水素、ハロゲン、又は6個以下の炭素原予を有する
ヒドロカルビルもしくはハロヒドロカルビルであり、
A′とA″は同一又は異なるもので不斉な単核又は多核
のヒドロカルビルもしくはシラヒドロカルビル部分であ
り、但し、A′とA″の両者が同時にテトラヒドロイン
デニル部分であることはなく、かつS′はシラニレン、
シラアルキレン、オキサシラニレン、及びオキサシラア
ルキレンから成る群から選択した2乃至4原子のブリッ
ジである。)
【0029】本発明のもう一つの態様においては、
(i)上記のケイ素橋架けキラルなメタロセンと、(i
i)式(R−Al−O)の環式アルモキサン、及び式
R(R−Al−O)・AlRの直鎖アルモキサン
(式中、個々のRは独立にC−Cのアルキルであ
り、かつnは2乃至25の整数である)から選択される
アルモキサンとを含む触媒系を供する。本メタロセン・
アルモキサン触媒は通常、触媒担持物質に担持させるこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のケイ素橋架けメタロセン
化合物は下記の一般式を有する。
【0031】
【化6】
【0032】(式中、M′はチタン、ジルコニウム、又
はハフニウムであり、X′とX″は同一又は異なる水
素、ハロゲン、6個以下の炭素原子を有するヒドロカル
ビルもしくはハロヒドロカルビルであり、A′とA″は
同一又は異なるもので不斉な単核又は多核のヒドロカル
ビルもしくはシラヒドロカルビル部分であり、但し、
A′とA″の両者が同時にテトラヒドロインデニル部分
であることはなく、かつS′はシラニレン、シラアルキ
レン、オキサシラニレン、及びオキサシラアルキレンか
ら成る群から選択した2乃至4原子のブリッジであ
る。)
【0033】上記の式中のM′は、チタン、ジルコニウ
ム、又はハフニウムであり、特にジルコニウムが好まし
い。
【0034】既に述べたように、遷移金属の置換基X′
とX″は同一又は異なるもので、水素、ハロゲン、及び
アルキル、アリール、ハロアルキル、及びハロアリール
等のC−Cのヒドロカルビル及びハロヒドロカルビ
ルから選択される。X′とX″は好ましくはハロゲン又
はC−Cのアルキルである。置換基の例は水素(水
素化物となる)、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、塩素
(塩化物となる)、臭素(臭化物となる)、フッ素(フ
ッ化物となる)、及びヨウ素(ヨウ化物となる)等であ
る。
【0035】A′とA″は、両者が同時にテトラヒドロ
インデニルである場合を除き、どんな不斉な単核又は多
核のヒドロカルビルもしくはシラヒドロカルビルでも良
い。好ましくはA′とA″は下記の式
【0036】
【化7】
【0037】式中、nは1乃至4の整数であり、かつ個
々のR′は同一又は異なるヒドロカルビルもしくはシラ
ヒドロカルヒドロカルビルで好ましくは1乃至20個の
炭素原子及び0乃至2個のケイ素原子を有するもの、又
は全体として見た時に2個以上のR′はヒドロカルビレ
ンもしくはシラヒドロカルビレンで好ましくは1乃至2
0個の炭素原子及び0乃至2個のケイ素原子を有するも
のである。R′の代表例としてメチル、エチル、ブチ
ル、プロピル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル、シリル、トリメチルシリル、及びフェニル等を、ま
た、2個以上のR′が形成するヒドロカルビレンもしく
はシラヒドロカルレンの代表例として、プロピレン、ブ
チレン(但し、隣接する2つのR′がブチレンを形成す
る場合を除く)、ブテニレン、ペンチレン、ペンテニレ
ン、ヘキシレン、ヘキセニレン、ヘキサジエニレン、及
びフェニレン等を挙げることができる。特に好ましい
A′とA″のヒドロカルビル及びシラヒドロカルビルは
メチルシクロペンタジエニル、インデニル、4,5,
6,7−テトラヒドロインデニル(但し、A′とA″の
中の一方のみ)、及びトリメチルシラニルシクロペンタ
ジエニルである。
【0038】S′は2乃至6原子、好ましくは2乃至4
原子、特に好ましくは2又は3原子の鎖長を有するブリ
ッジである。このブリッジは少なくとも1個のケイ素原
子を含んでいなければならないが、ケイ素原子ですべて
が構成されていても良い。ブリッジは0乃至2個の酸素
原子及び0乃至4個の炭素原子を含んでいても良い。こ
れらのケイ素及び炭素原子は置換されていなくても、1
又は2個の同一又は異なるアルキル、シラニル、又はシ
ラアルキル基で置換されていても良い。好ましくは、ケ
イ素原子は二つのアルキル基で置換されている。従って
好ましいブリッジは、1−シラ−1,1−ジアルキルエ
チレン[−SiRCH−]、テトラアルキルジシラ
ニレン[−SiR−SiR−]、2−シラ−2,2
−ジアルキルプロピレン[−HC−SiR−CH
−]、1,3−ジシラ−1,1,3,3−テトラアルキ
ルプロピレン[−SiR−CH−RSi−]、ジ
アルキルシロキシ(ジアルキル)シラニレン][−R
SiO−SiR−]、1,4−ジシラ−1,1,4,
4−テトラアルキルブチレン[−SiR−CH−C
−SiR−]である。代表例としては特にテトラ
メチルジシラニレン、ヘキサメチルトリシラニレン、1
−シラ−1,1−ジメチルエチレン、2−シラ−2,2
−ジメチルプロピレン、1,3−ジシラ−1,1,3,
3−テトラメチルプロピレン、ジメチルシロキシ(ジメ
チル)シラニレン、及び1,4−ジシラ−1,1,4,
4−テトラメチルブチレン等である。
【0039】オレフィン重合における触媒の立体特異性
に対してこれらの触媒がキラルであることが不可欠であ
る。触媒のメタロセン部分の回転の制限が幾らか限られ
ていること、及びメタロセン結合部位と比較して非メタ
ロセン結合部位が一定であることも重要である。このこ
とは一般に本発明のケイ素含有ブリッジによって達成さ
れる。例えばジメチルシラニル橋架けビス(4,5,
6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロ
リドに対する環の重心−金属−環の重心のなす角度は1
26.4度である。しかしながら、対応するエチレン橋
架けメタロセンの同じ角度は125.0度であって、ケ
イ素ブリッジの方が2炭素のエチレンブリッジよりも制
限が小さいことを示唆している。極めて驚くべきこと
に、ケイ素橋架けメタロセンはエチレン橋架け類似化合
物よりも高い立体規則性をもって重合させる。
【0040】環の回転しやすさがキラルな基の金属に対
する移動度に与える影響をC−C橋架けビス(メチ
ルシクロペンタジエニル)メタロセンについて図5乃至
8に示した。炭素ブリッジに関して一般にブリッジの長
さと共に移動度が増加し、それ故立体規則性重合におけ
る反転の頻度も増加することがわかる。Cブリッジに
関しては、これらのブリッジを含むメタロセンを用いて
得たポリマーがかなり高い割合でアタクチックであるこ
とが予想される。さらにエチレン橋架けテトラヒドロイ
ンデニルジルコニウム触媒がモノマーの1,3挿入を導
くことがソガ(Soga)等、Makromol.Ch
em.、Rapid Commun.、、305−3
10(1987)に記載されている。
【0041】本発明の好ましいメタロセン触媒として
は、ラセミ型の[1,1′−(1,1,2,2−テトラ
メチルジシラニレン)−ビス(3−メチルシクロペンタ
ジエニル)]ジルコニウムジクロリド、[1,1′−
(1,1,2,2−テトラメチルジシラニレン)−ビス
(3−トリメチルシラニルシクロペンタジエニル)]ジ
ルコニウムジクロリド、[1,1′−(2,2−ジメチ
ル−2−シラプロピレン)−ビス(3−メチルシクロペ
ンタジエニル)]ジルコニウムジクロリドが含まれる。
【0042】本発明の好ましいメタロセン触媒として
は、さらにラセミ型の[1,1′−(1,1,2,2−
テトラメチルジシラニレン)−ビス(3−メチルシクロ
ペンタジエニル)]ハフニウムジクロリド、[1,1′
−(1,1,2,2−テトラメチルジシラニレン)−ビ
ス(3−トリメチルシラニルシクロペンタジエニル)]
ハフニウムジクロリド、[1,1′−(2,2−ジメチ
ル−2−シラプロピレン)−ビス(3−メチルシクロペ
ンタジエニル)]ハフニウムジクロリドが含まれる。
【0043】本発明のケイ素橋架けメタロセンは一般に
まず簡単なアルキル化/シラニル化の段階を通して配位
子構造を作り、それから四ハロゲン化金属を用いて遷移
金属を挿入する。アルキルリチウム及びアルキルナトリ
ウムがアルキル化/シラニル化に用いられるのが好まし
い。これは妥当な収率でアルキレン橋架けメタロセンを
得るために、1,2−エチレン橋架けメタロセンの製造
におけるようなアルキレンブリッジに一般的にグリニャ
ール試薬が用いられるのと対照的である。例えばインデ
ン又はシクロペンタジエンをテトラヒドロフランのよう
な適当な溶媒中でメチルリチウム又はブチルリチウムな
どのアルキルリチウムと反応させて対応するアルキルリ
チウムインデニド又はアルキルリチウムシクロペンタジ
エニドを形成させる。アルキル化した配位子を所望する
時は、アルキルリチウム化物をさらに該当するハロゲン
化アルキルと反応させてアルキル化した配位子を生じさ
せる。例えば塩化n−ブチルをリチウムインデニドと反
応させてn−ブチルインデンを、及び塩化メチルをリチ
ウムシクロペンタジエニドと反応させてメチルシクロペ
ンタジエニドを生じさせてもよい。シラニル化は、トリ
メチルクロロシランをリチウムシクロペンタジエニドと
反応させてトリメチルシラニルシクロペンタジエンを生
じさせるような、類似の方法を用いて達成できる。
【0044】ブリッジの形成もグリニャール試薬よりも
アルキルリチウム中間体又はアルキルナトリウム中間体
を用いる方が好ましい。例えば、2−シラ−2,2−ジ
メチルプロピレンブリッジはリチウムインデニド、メチ
ルシクロペンタジエニド、又はトリメチルシラニルシク
ロペンタジエニドとジ(クロロメチル)ジメチルシラン
との反応により形成させる。ブリッジの形成はアルキル
化/シラニル化の前に終えていてもよく、それらの順序
は一般に重要ではない。
【0045】所望のケイ素橋架け配位子構造体の形成に
続いて、配位子構造体と例えば四塩化ジルコニウム又は
四塩化ハフニウムなどのハロゲン化遷移金属との反応に
よってメタロセンを形成させる。次にラセミ型はメソ型
から例えばペンタンなどの炭化水素希釈剤を反溶媒とし
てメチレンなどの溶媒から結晶化させ、そしてメソ型メ
タロセンが一般に溶解したままである溶液から濾過によ
って結晶化したラセミ型橋架けメタロセンをを回収する
ことによって一般に容易に分離できる。
【0046】本明細書中に記載のケイ素橋架けメタロセ
ンは一般にα−オレフィンの立体規則性重合に有用性を
持つ。メタロセンは単独で用いても良いが、好ましくは
環状アルモキサンに関しては式(R−Al−O)
又、直鎖アルモキサンに関しては式R(R−Al−O)
AlR(式中、Rは例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、又はペンチルなどのC−Cアルキルで
あり、かつnは2乃至25の整数である)のアルモキサ
ン助触媒と複合体を形成させる。最も好ましくは、Rは
メチルでかつnは少なくとも4である。アルモキサンは
公知の様々な方法で製造できる。例えば、アルキルアル
ミニウムを不活性有機溶媒中の水分に含まれる水で処理
するか、又は不活性有機溶媒中に懸濁した水和硫酸第二
鉄のような水和塩と接触させてアルモキサンを生じさせ
てもよい。どのように製造しても一般にアルキルアルミ
ニウムと化学量論量の水との反応はアルモキサンの直鎖
状種及び環状種の混合物を生じる。
【0047】触媒、はメタロセンの、特にアルモキサン
との混合で形成される複合体の形であるのが望ましい。
触媒複合体は必須のメタロセン及びアルモキサンを溶液
重合法で重合させる溶媒に加えることによって均一触媒
として製造することができる。触媒複合体はまた必須の
ケイ素橋架けメタロセン及びアルモキサン成分をシリカ
ゲル、アルミナ、又は他の無機担持物質などの触媒担持
物質に吸着及び複合化させた不均一触媒として製造しか
つ用いることができる。不均一に又は担持させた形で製
造した時には、シリカゲルを担持物質として用いるのが
好ましい。触媒の不均一型は一般に液相に追加したアル
モキサンの存在下又は不存在下において懸濁又はスラリ
ー重合に用いられる。ポリ−α−オレフィンの製造にお
いて、液化した状態のα−オレフィンモノマーを重合希
釈剤として用いるのが好ましい。
【0048】不均一触媒を調製するための担持物質はタ
ルク、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、及びそれ
らの混合物のような、如何なる微細無機固体多孔性担持
体でもよい。単独もしくはシリカ又はシリカ−アルミナ
との組合せで用いることのできる他の無機酸化物はマグ
ネシア、チタニア、ジルコニア、及びこれらの類似物で
ある。好ましい担持物質はシリカゲルである。
【0049】メタロセンとアルモキサンはシリカゲルの
ような担持物質上に沈積させた不均一担持触媒の形でオ
レフィン重合に利用してもよい。以下に機構についての
説明を加えるが、本発明はそれによって限定されるもの
では決してない。沈積アルモキサンの最適な効果を得る
ためには、未脱水シリカ上に最初に存在する非結合水を
本質的には完全に除きながらも、アルモキサンと反応し
てそれをシリカ表面に結合させることのできる表面ヒド
ロキシル基の一部を確保しておくことが望ましいと考え
られる。シリカゲルはメタロセン・アルモキサン触媒複
合体の形成に対して温和な誘導体に変換するように、加
熱又はその他の方法で処理しその水分を除くことによっ
て脱水した形で調製してもよい。適当なシリカゲルは1
0乃至600μm、好ましくは30乃至100μmの範
囲の粒径、50乃至1000m/g、好ましくは10
0乃至500m/gの表面積、及び0.5乃至3.5
cm/gの細孔容積を有するものである。シリカゲル
は100乃至1000℃、好ましくは200乃至800
℃で1乃至100時間、好ましくは3乃至24時間の
間、その表面から非結合水が確実に除去されるように加
熱処理してもよい。
【0050】メタロセンとアルモキサンを担持物質に加
える順序は変えることができる。例えば、(適当な炭化
水素溶媒に溶解した)メタロセンを最初に担持物質に加
え続いてアルモキサンを加えることもできるし、アルモ
キサンとメタロセンとを同時に担持物質に加えることも
できるし、アルモキサンをまず最初に担持物質に加え次
いでメタロセンを加えることも可能である。
【0051】上で述べた担持物質の処理は不活性溶媒中
で行う。メタロセン及びアルモキサンを溶解させるのに
同じ不活性溶媒を使用しても別の不活性溶媒を使用して
もよい。好ましい溶媒は反応温度で液体でありかつ個々
の吸着質が溶解される鉱油又は各種の炭化水素である。
有用な溶媒の例として挙げられるものは、ペンタン、イ
ソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン及びノナン
などのアルカン類、シクロペンタン及びシクロヘキサン
などのシクロアルカン類、及びトルエン、キシレン、エ
チルベンゼン及びジエチルベンゼンなどの芳香族炭化水
素である。担持物質はそれだけで存在するのが好ましい
が、不活性溶媒中でスラリーにしてもよい。そしてメタ
ロセンとアルモキサンは担持物質に加える前に不活性溶
媒に溶解させる。
【0052】担持触媒は適当な溶媒、好ましくはトルエ
ン中の吸着質を単独又はスラリー中の担持物質に単に加
えるだけで調製される。好ましくは吸着質の溶液を乾燥
させた担持物質に加える。最も好ましくは吸着質のトル
エン溶液をシリカに加える。本発明の好ましい実施態様
に従うと、最初の段階ではトルエンに溶解させたアルモ
キサンをシリカ粒子に加えて、処理した固体を乾燥させ
る。次に第二段階として乾燥させた固体を不活性溶媒中
のメタロセンの溶液で処理する。どちらの段階において
も、吸着質を加える条件はそれほど重要ではない。吸着
質は反応容器にすばやく加えてもゆっくりと加えてもよ
い。使用する溶媒の量は重要ではないが、それでもやは
り、反応の間触媒成分から適度に熱を伝達し去ることが
できかつ良く混合できるような量で使用すべきである。
反応物を接触させる間に維持させる温度は0乃至100
℃のように広く変化させることができる。より高い温度
又はより低い温度を用いることもできる。好ましくはア
ルモキサン及びメタロセンは室温でシリカに加える。ア
ルモキサンと担持物質との間の反応は速いが、アルモキ
サンは担持物質と約1時間半から18時間まで又はそれ
以上接触させることが望ましい。好ましくは反応は約1
時間持続させる。
【0053】回収した触媒成分だけでなく個々の構成成
分も常に酸素及び湿気から保護しておく。従って反応は
酸素及び湿気の無い雰囲気下で行い、酸素及び湿気の無
い雰囲気下で回収する。従って好ましくは、反応は窒素
ガスのような不活性乾燥気体の存在下で行う。回収した
固体触媒は窒素雰囲気下に維持する。
【0054】メタロセン及びアルモキサンと担持体との
反応が完了すると、固体物質は任意には例えばエチレン
などの少量のモノマーで処理して固体触媒物質を予備重
合させ、触媒及び担持物質の総重量に基づいて約50乃
至約1000%重量を増加させることもできる。そし
て、そのままの又は予備重合させた固体物質はどのよう
な公知技術を用いて回収してもよい。例えば、固体触媒
物質は真空蒸発又はデカンテーションによって液体から
回収できる。固体はその後、純粋な乾燥窒素気流下に乾
燥させるか、又は真空下に乾燥させる。固体触媒物質の
予備重合はそれによって製造されるポリマーが明瞭な粒
子の形で得られる助けとなる。
【0055】メタロセンとアルモキサン助触媒とを接触
させて得られる触媒複合体は均一であっても、不均一で
あっても、又は担持されていてもよいし、これらの成分
を反応器へ導入する前に形成させてもよい。均一触媒は
反応器中で形成させてよい。アルミニウムの遷移金属に
対する比は0.5乃至100000、最も望ましくは1
乃至1000の範囲内にすることができる。アルミニウ
ムの金属に対する好ましい比は1乃至200、望ましく
は20乃至200である。所望により、不均一及び担持
触媒複合体は、触媒及び用いる場合には担持体との総重
量に基づいて50乃至1000%の重量増をもたらすよ
うな量の、少量のモノマー、例えばエチレンと接触させ
てよい。この場合、反応器内に追加のアルモキサンを用
いて、アルミニウムの金属に対する総比が1乃至500
0、好ましくは5乃至4000、そして最も好ましくは
10乃至1000になるようにしてよい。同様にしてこ
の場合に、少量の他のアルミニウム化合物を反応器に追
加のアルモキサンと共に、又はアルモキサンの代りに、
反応器中に存在する可能性のある如何なる不純物をも掃
去する目的で加えてもよい。
【0056】好ましい手順に従えば、メタロセン・アル
モキサン触媒複合体は、所望のモノマー含量のポリマー
が得られるに充分な量のメタロセン・アルモキサン触媒
複合体が溶解する重合希釈剤としてオレフィンモノマー
を用いて、スラリー重合によりアイソタクチックポリ−
α−オレフィンを製造するのに用いることができる。所
望により、コモノマーを重合希釈剤に供給する。通常、
重合工程は約10乃至約1000psi、最も好ましく
は約40乃至約600psiの圧力で行う。重合希釈剤
の温度は約−10乃至150℃、好ましくは約20乃至
約100℃、そして最も好ましくは約30乃至約90℃
に維持する。このような触媒は高温高圧重合工程に用い
てもよい。かかる場合には、圧力は5000乃至400
00psiの範囲に、温度は120乃至300℃の範囲
にすることができる。
【0057】重合は回分式スラリー重合又は連続法スラ
リー重合として行ってよい。生成物の流れに乗ってポリ
マーと共に反応域から除去されるα−オレフィン及び触
媒と等量のα−オレフィン及び触媒が絶えず反応域に供
給される、連続法スラリー重合が好ましい。
【0058】本発明のケイ素橋架けメタロセンの製造、
及びそのα−オレフィン重合触媒としての使用を以下の
実施例によって説明する。
【0059】実施例 1 化合物、1,1′−ジメチルシラニレン橋架けビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリドを製造し、そのラセ
ミ異性体をメソ異性体から分離した。窒素雰囲気中で、
44mlのインデンと150mlのテトラヒドロフラン
(THF)を1リットルフラスコ中で磁気的に撹拌し
た。その中へ215mlのメチルリチウム(THF中、
1.4M)を0℃で撹拌しながら注意深く加え、1時間
撹拌した。別の1リットルフラスコ中で22.4mlの
ジメチルジクロロシランと150mlのTHFとを撹拌
し、この中にメチルリチウムインデニド溶液を25℃に
おいて1時間にわたってゆっくりと加えた。この混合物
をさらに1時間撹拌して、ロータリーエバポレーターを
用いて2分の1の容量まで蒸発させた。この中に225
mlのメチルリチウム(THF中、1.4M)を0℃で
注意深く加え、混合物を25℃で1時間撹拌した。
【0060】別の1リットルフラスコ中で、200ml
のTHFを−80℃に冷却して40gの四塩化ジルコニ
ウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。この溶液を撹拌
しながら25℃まで暖まるにまかせた。インデン溶液を
ハロゲン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたり
ゆっくりと注ぎ込み、一晩撹拌する。混合物を真空エバ
ポレーターを用いて油状物にまで蒸発させ、24時間そ
のままにしておいた。油状混合物は粗いガラス濾板を通
して濾過し、ラセミ型橋架けインデン錯体である黄色結
晶を得た。この錯体は−20℃のTHF10mlずつで
数回洗浄した。メソ異性体は真空蒸発の濾液をジクロロ
メタンで抽出することによって得た。テトラヒドロイン
デニル誘導体を得るために、200mlのメチレンクロ
リド及び500mlの白金黒又は二酸化白金を黄色のラ
セミ固体に加えた。この混合物をスチール容器中で60
0psigの水素圧を用いて、25℃で4時間水添し
た。得られた溶液を濾過して100ml又はそれ未満ま
で蒸発させた。溶液を冷却下にゆっくりと蒸発させる間
に不溶性のラセミ異性体を濾過して回収した。このラセ
ミ異性体はこのようにして高純度で結晶化された。収量
はテトラヒドロインデニルのラセミ異性体が約20gで
あった。この異性体の結晶構造を図10に示す。ジュー
テロベンゼン中におけるラセミ異性体のH−1 NMR
スペクトルを図9に示すが、以下の主な共鳴を示した。
【0061】一重線、6H、0.35δ 二重線、4H、5.2δ,6.7δ 多重線、16H、1.4δ,1.9δ,2.2δ,2.
6δ,3.1δ ジューテロベンゼン中における水添前のラセミ異性体、
(CHSi(インデニル)ZrClのH−1
NMRスペクトルは以下の共鳴を示した。 一重線、6H、0.55δ 二重線、4H、5.8δ,6.8δ 多重線、8H、6.8δ,7.1−7.4δ
【0062】実施例 2 化合物、1,1′−ジメチルシラニレン橋架けビス(3
−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ドを製造した。窒素雰囲気中で、28gのメチルシクロ
ペンタジエンモノマー及び150mlのテトラヒドロフ
ランを1リットルフラスコ中で磁気的に撹拌した。25
0mlのメチルリチウム(1.4M)を0℃で撹拌しな
がら1時間、注意深く加えた。別の1リットルフラスコ
中で22.6gのジメチルジクロロシラン及び150m
lのTHFを撹拌し、このシラン溶液中にリチウムメチ
ルシクロペンタジエニド溶液を25℃において1時間に
わたってゆっくりと加えさらに1時間撹拌した。溶液を
ロータリーエバポレーターを用いて2分の1の容量まで
蒸発させ、次に0℃の250mlのメチルリチウム
(1.4M)を注意深く加えて25℃で1時間撹拝し
た。別の1リットルフラスコ中で、200mlのTHF
を−80℃に冷却して40.8gの四塩化ジルコニウム
を撹拌しながらゆっくりと加えた。この溶液を撹拌しな
がら25℃まで暖まるにまかせた。リチウムジメチルシ
ラニルジ(メチルシクロベンタジエニド)溶液をハロゲ
ン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたりゆっく
りと注ぎ込み、12時間撹拌した。混合物を真空エバポ
レーターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱
ヘキサンで抽出して橋架けメタロセンジクロリド、(C
Si(CpMe)ZrClを溶解させた。
不溶性の塩をメタロセンの溶液から濾過して除いた。ヘ
キサンを冷却し蒸発させて40gの結晶性メタロセン生
成物を得、乾燥不活性雰囲気中に保持した、H−1 N
MRはこの生成物がメソ及びラセミ異性体の混合物であ
ることを示していたが、これらはヘキサンからの分別結
晶化により分離することができた。ジューテロベンゼン
中のNMRは以下の共鳴を示した。
【0063】ラセミ及びメソ異性体: 一重線、12H、0.2δ,2.3δ 多重線、6H、5.0δ,5.2δ,5.4δ,5.6
δ,6.5δ,6.6δ 単離ラセミ異性体: 一重線、12H、0.2δ,2.3δ 多重線、6H、5.0δ,5.6δ,6.6δ
【0064】実施例 3 化合物、1、1′−ジメチルシラニレン橋架けビス(3
−トリメチルシラニルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリドを製造した。窒素雰囲気中で、48.4
gの2,4−シクロペンタジエン−1−イルトリメチル
シラン「アルドリッチケミカル(Aldrich Ch
emical Co.)及び150mlのテトラヒドロ
フランを1リットルフラスコ中で磁気的に撹拌した。2
50mlのメチルリチウム(1.4M)を0℃で撹拌し
ながら1時間、注意深く加えた。別の1リットルフラス
コ中で22.6gのジメチルジクロロシラン及び150
mlのTHFを撹拌し、ジクロロシラン溶液中にリチウ
ムトリメチルシクロペンタジエニド溶液を25℃におい
て1時間にわたってゆっくりと加え、さらに1時間撹拌
した。溶液をロータリーエバポレーターを用いて2分の
1の容量まで蒸発させ、次いで0℃の250mlのメチ
ルリチウム(1.4M)を注意深く加えて25℃で1時
間撹拌する。別の1リットルフラスコ中で、200ml
のTHFを−80℃に冷却して40.8gの四塩化ジル
コニウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液を撹拌
しながら25℃まで暖まるにまかせた。配位子溶液をハ
ロゲン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたりゆ
っくりと注ぎ込み、一晩撹拌した。混合物を真空エバポ
レーターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱
ヘキサンで抽出して橋架けメタロセンジクロリド、(C
Si(Cp−Si(CHZrCl
を溶解させた。不溶性の塩をメタロセンの溶液から濾過
して除いた。ヘキサンを冷却し蒸発させて68gの結晶
性メタロセン生成物を得、乾燥不活性雰囲気中に保存し
た。H−1 NMRはこの反応生成物がメソ及びラセミ
異性体の混合体であることを示していたが、これらはヘ
キサンからの分別結晶化により分離することができた。
ジューテロベンゼン中のNMRは以下の共鳴を示した。
【0065】ラセミ及びメソ異性体: 一重線、24H、0.3δ,0.4δ,0.5δ 多重線、6H、5.65δ,5.8δ,5.9δ,6.
1δ,6.95δ,7.1δ 単離ラセミ異性体: 一重線、24H、0.3δ 多重線、6H、5.65δ,6.1δ,7.1δ
【0066】実施例 4 化合物、1,1′−ジエチルシラニレン橋架けビス(3
−イソブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリドを製造した。窒素雰囲気中で、42.7gのイソ
ブチルシクロペンタジエンモノマー及び150mlのテ
トラヒドロフランを1リットルフラスコ中で磁気的に撹
拌した。イソブチルシクロペンタジエンモノマーはTH
F中でシクロペンタジエニドナトリウムを臭化イソブチ
ルと40℃で2時間反応させて調製することができた。
250mlのメチルリチウム(1.4M)を撹拌しなが
ら0℃で1時間、注意深く加えた。別の1リットルフラ
スコ中で27.5gのジエチルジクロロシラン及び15
0mlのTHFを撹拌し、得られたシラン溶液中にリチ
ウムイソブチルシクロペンタジエニド溶液を25℃にお
いて1時間にわたってゆっくりと加え、さらに1時間撹
拌した。別の1リットルフラスコ中で200mlのTH
Fを−80℃に冷却して40.8gの四塩化ジルコニウ
ムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液を撹拌しなが
ら25℃まで暖まるにまかせた。配位子溶液をハロゲン
化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたってゆっく
りと注ぎ込み、一晩撹拌した。混合物を真空エバポレー
ターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱ヘキ
サンで抽出して橋架けメタロセンジクロリド、(CH
−CHSi(Cp−CHCH(CH
ZrClを溶解させた。不溶性の塩を濾過してメタロ
セン溶液から除いた。ヘキサンを蒸発させて52gの非
結晶性メタロセン生成物を得、乾燥不活性雰囲気中に保
存した。H−1 NMRは反応の生成物がメソ及びラセ
ミ異性体の混合物であることを示していた。ジューテロ
ベンゼン中のNMRは以下の共鳴を示した。
【0067】ラセミ及びメソ異性体: 多重線、10H、0.8δ 多重線、12H、0.9δ 多重線、2H、1.7δ 多重線、4H、2.6δ 多重線、6H、5.3−6.7δ
【0068】実施例 5 [1,1′−(2,2−ジメチル−2−シラプロピレ
ン)−ビス(3−トリメチルシラニルシクロペンタジエ
ニル)]ジルコニウムジクロリド、(CHSi
(CH(CSi(CHZrCl
の単一の立体異性体を製造、分離した。窒素雰囲気中
で100mlの蒸留テトラヒドロフラン、28mlの
1.8Mシクロペンタジエニドナトリウム溶液(THF
中)、及び3.65mlのジ(クロロメチル)ジメチル
シランを配合し、35℃で24時間撹拌した。0℃の3
6mlの1.4Mメチルリチウムをゆっくりと加え、1
時間撹拌しながら25℃まで暖まるにまかせた。25℃
の6.4mlのトリメチルクロロシランを加えて1時間
撹拌した。−20℃の40mlの1.4Mメチルリチウ
ムを加え、撹拌して25℃まで暖まるにまかせた。溶液
を−20℃に冷却し、11gの四塩化ジルコニウムをゆ
っくりと加えた。溶液を25℃まで暖まるにまかせ、1
2時間撹拌した。混合物を真空中で蒸発させて乾燥させ
てから、200mlのメチレンジクロリドを加えて撹拌
した。乾燥HClガスを5分間溶液中にバブルし、次に
過剰のHClを窒素をバブルすることによって取り除い
た。溶液をガラス濾過器に通して濾過した。溶液を10
0ml以下にまで蒸発させて冷却した。ペンタンを加え
て結晶性固体を分離した。濾液を油状物に濃縮して他の
異性体を回収してもよい。収量は6gの結晶性異性体、
恐らくラセミ異性体と10gの他の異性体を含む不純油
状物であった。結晶性異性体はX線構造解析に適した形
では結晶化しなかった。CDCl中におけるこの結晶
性異性体のH−1 NMRは以下の共鳴を示した。
【0069】一重線、24H、0.3δ,0.4δ 二重線、2H、5.8δ 多重線、4H、1.7δ,2.15δ 4H、6.35δ,6.5−6.6δ
【0070】実施例 6 テトラメチルジシラニレン橋架けビス(メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを製造した。窒
素雰囲気中で、28gのメチルシクロペンタジエンモノ
マー及び150mlのテトラヒドロフラン(THF)を
1リットルフラスコ中で磁気的に撹拌した。250ml
のメチルリチウム(THF中で1.4M)を撹拌しなが
ら0℃で注意深く加え、1時間撹拌した。別の1リット
ルフラスコ中で32.9gの1,1,2,2−テトラメ
チルジクロロジシラン(Petrarch Chem.
Co.)及び150mlのTHFを撹拌し、このシラン
溶液中にリチウムメチルシクロペンタジエニド溶液を2
5℃において1時間にわたってゆっくりと加えた。この
混合物をさらに1時間撹拌した。溶液をロータリーエバ
ポレーターを用いて2分の1の容量まで蒸発させ、次に
250mlのメチルリチウム(1.4M)を0℃で注意
深く加えた。これを25℃で1時間撹拌した。
【0071】別の1リットルフラスコ中で200mlの
THFを−80℃に冷却し、40.8gの四塩化ジルコ
ニウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液を撹拌し
ながら25℃まで暖まるにまかせた。配位子溶液をハロ
ゲン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたりゆっ
くりと注ぎ込み12時間撹拌した。混合物を真空エバポ
レーターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱
ヘキサンで抽出して橋架けメタロセンジクロリド、(C
Si(CCHZrClを溶解
させた。これを濾過してメタロセンの溶液から不溶性の
塩を除いた。ヘキサンを冷却し蒸発させて45gの半結
晶性メタロセン生成物を得た。生成物を乾燥不活性雰囲
気中に保存した。H−1 NMRはこの生成物がメソ及
びラセミ異性体の混合物であることを示していたが、こ
れらは分離されなかった。ジューテロベンゼン中のNM
Rスペクトルは以下の共鳴を示した。
【0072】ラセミ及びメソ異性体: 一重線、12H、0.25δ 6H、2.25δ,2.35δ 多重線、6H、6.15δ,6.35δ
【0073】実施例 7 化合物、テトラメチルジシロキサン橋架けビス(テトラ
ヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリドを製造し
た。窒素雰囲気中で、44mlのインデン及び150m
lのテトラヒドロフランを1リットルフラスコ中で磁気
的に撹拌した。250mlのメチルリチウム(1.4
M)を撹拌しながら0℃で加え、1時間撹拌した。別の
1リットルフラスコ中で35.5gの1,3−ジクロロ
テトラメチルジシロキサン(Petrarch Che
m.Co.)及び150mlのTHFを撹拌し、このシ
ロキサン溶液中にリチウムインデン溶液を25℃におい
て1時間にわたってゆっくりと加えた。混合物をさらに
1時間撹拌した。溶液をロータリーエバポレーターを用
いて2分の1の容量まで蒸発させてから250mlのメ
チルリチウム(1.4M)を0℃で注意深く加えた。こ
の混合物を25℃で1時間撹拌した。
【0074】別の1リットルフラスコ中で200mlの
THFを−80℃に冷却し、40.8gの四塩化ジルコ
ニウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液を撹拌し
ながら25℃まで暖まるにまかせた。配位子溶液をハロ
ゲン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間にわたりゆっ
くりと注ぎ込み、12時間撹拌した。混合物を真空エバ
ポレーターを用いて油状物まで蒸発させた。残留物をジ
クロロメタンで抽出して橋架けインデンメタロセンジク
ロリド、(CHSiO(CZrCl
を溶解させ、濾過してメタロセンの溶液から不溶性の
塩を除いた。ジクロロメタンを冷却し蒸発させて45g
の半結晶性メタロセン生成物を得、乾燥不活性雰囲気中
に保存した。
【0075】テトラヒドロインデニル誘導体を得るため
に、200mlのジクロロメタン及び500mgの白金
黒及び二酸化白金を黄色の半結晶性生成物に加えた。こ
の混合物をスチール容器中で600psigの水素圧を
用いて、45℃で1時間水添した。得られた溶液を濾過
して100ml以下まで蒸発させた。溶液をゆっくりと
蒸発させる間に不溶性のラセミ異性体を回収した。単結
晶X線構造解析で検証されたラセミ異性体、[[(C
10)Si(CHO]ZrClはこのよ
うにして高純度で結晶化された。ジューテロベンゼン中
におけるラセミ異性体のH−1 NMRスペクトルは以
下の共鳴を示した。
【0076】一重線、12H、0.3δ 二重線、4H,6.2δ,6.6δ 多重線、16H,1.45δ,2.0δ,2.2δ,
2.55δ,3.0δ
【0077】実施例 8 化合物、テトラメチルジシロキサン橋架けビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを製造した。
窒素雰囲気中で、23.1gのシクロペンタジエンモノ
マー及び150mlのテトラヒドロフランを1リットル
フラスコ中で磁気的に撹拌した。250mlのメチルリ
チウム(1.4M)を撹拌しながら0℃で注意深く加
え、1時間撹拌した。別の1リットルフラスコ中で3
5.5gの[1,3−ジクロロテトラメチルジシロキサ
ン](Petrarch Chem.Co.)及び15
0mlのTHFを撹拌し、このシロキサン溶液にリチウ
ムシクロペンタジエニド溶液を25℃において1時間に
わたってゆっくりと加えた。混合物をさらに1時間撹拌
した。溶液をロータリーエバポレーターを用いて2分の
1の容量まで蒸発させてから250mlのメチルリチウ
ム(1.4M)を0℃で注意深く加えた。これを25℃
で1時間撹拌した。
【0078】別の1リットルフラスコ中で200mlの
THFを−80℃に冷却し、40.8gの四塩化ジルコ
ニウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液を撹拌し
ながら25℃に暖まるにまかせた。配位子溶液をハロゲ
ン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間かけてゆっくり
と注ぎ込み、12時間撹拌した。混合物を真空エバポレ
ーターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱ヘ
キサンで抽出し橋架けメタロセンジクロリド、(C
SiO(CZrClを溶解させ
た。これを濾過してメタロセンの溶液から不溶性の塩を
除いた。ヘキサンを冷却し蒸発させて42gの半結晶性
メタロセン生成物を得た。生成物を乾燥不活性雰囲気中
に保存した。ジューテロベンゼン中におけるNMRスペ
クトルは以下の共鳴を示した。
【0079】一重線、12H、0.3δ 多重線、8H、6.35δ,6.5δ
【0080】実施例 9 化合物、1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジシ
ラブチレン橋架けビス(メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリドを製造した。窒素雰囲気中で、
23.1gのシクロペンタジエンモノマー及び150m
lのテトラヒドロフランを1リットルフラスコ中で磁気
的に撹拌した。250mlのメチルリチウム(1.4
M)を撹拌しながら0℃で注意深く加え、1時間撹拌し
た。別の1リットルフラスコ中で37.7gの1,1,
4,4−テトラメチル−1,4−ジクロロジシラエチレ
ン(Petrarch Chem.Co.)及び150
mlのTHFを撹拌し、このジシラエチレン溶液にリチ
ウムメチルシクロペンタジエニド溶液を25℃において
1時間にわたってゆっくりと加えた。混合物をさらに1
時間撹拌した。溶液をロータリーエバポレーターを用い
て2分の1の容量に蒸発させてから250mlのメチル
リチウム(1.4M)を0℃で注意深く加えた。これを
25℃で1時間撹拌した。
【0081】別の1リットルフラスコ中で200mlの
THFを−80℃に冷却し、40.8gの四塩化ジルコ
ニウムを撹拌しながらゆっくりと加えた。溶液は撹拌し
ながら25℃に暖まるにまかせた。配位子溶液をハロゲ
ン化ジルコニウム溶液に25℃で1時間かけてゆっくり
と注ぎ込み、12時間撹拌した。混合物を真空エバポレ
ーターを用いて油状物にまで蒸発させた。残留物を熱ヘ
キサンで抽出して橋架けメタロセンジクロリド、(CH
(CHSi(CCHZrC
を溶解させた。これを濾過してメタロセンの溶液か
ら不溶液の塩を除いた。ヘキサンを冷却し蒸発させて5
5gの半結晶性メタロセン生成物を得た。生成物を乾燥
不活性雰囲気中に保存した。ジューテロベンゼン中にお
けるNMRスペクトルは以下のスペクトルを示した。
【0082】一重線、12H、0.15δ 4H、0.75δ 多重線、8H、6.35δ,6.45δ
【0083】実施例 10 化合物、ジメチルシラニレン橋架けビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ハフニウムジクロリドを製造した。窒
素雰囲気中で、28gのメチルシクロペンタジエンモノ
マー及び150mlのジエチルエーテルを1リットルフ
ラスコ中で磁気的に撹拌した。250mlのメチルリチ
ウム(1.4M)を撹拌しながら0℃で注意深く加え、
1時間撹拌した。別の1リットルフラスコ中で22.4
mlのジメチルジクロロシラン150及び150mlの
ジエチルエーテルを撹拌し、このシラン溶液にリチウム
メチルシクロペンタジエニド溶液を25℃において1時
間にわたってゆっくりと加え、さらに1時間撹拌した。
溶液をロータリーエバポレーターを用いて2分の1の容
量に蒸発させてから、250mlのメチルリチウム
(1.4M)を0℃で注意深く加え、25℃で1時間撹
拌した。エーテル溶媒を真空エバポレーターを用いて完
全に蒸発させた。400mlのトルエンと56.0gの
四塩化ハフニウムを加えた。フラスコに還流冷却器と窒
素バブラーを取り付け、窒素雰囲気下でトルエン溶液を
24時間還流させた。トルエン溶液を25℃に冷却し、
真空蒸発させて乾燥させた。メタロセン錯体を含む残留
物を500mlのジクロロメタンで洗浄することによっ
て未反応の塩から抽出した。ジクロロメタン溶液を蒸発
させて30gのラセミ異性体、rac−(CH
i(CCHHfClを結晶性生成物とし
て得た。ジューテロベンゼン中のH−1 NMRスペク
トルは以下の共鳴を示した。
【0084】単離ラセミ異性体: 一重線、12H、0.25δ,2.35δ 多重線、6H、5.15δ,5.7δ,6.6δ ラセミ及びメソ異性体: 一重線、12H、0.25δ,2.35δ 多重線、6H、5.1δ,5.2δ,5.4δ,5.7
δ,6.5δ,6.6δ
【0085】実施例 11 化合物、ジメチルシラニレン橋架けビス(インデニル)
ハフニウムジクロリドを製造した。窒素雰囲気中で、4
4mlのインデン及び150mlのジエチルエーテルを
1リットルフラスコ中で磁気的に撹拌した。250ml
のメチルリチウム(1.4M)を撹拌しながら0℃で注
意深く加え、1時間撹拌した。別の1リットルフラスコ
中で22.4mlのジメチルジクロロシラン150及び
150mlのジエチルエーテルを撹拌し、このシラン溶
液にリチウムインデン溶液を25℃で1時間にわたって
ゆっくりと加え、さらに1時間撹拌した。溶液をロータ
リーエバポレーターを用いて2分の1の容量に蒸発させ
てから、250mlのメチルリチウム(1.4M)を0
℃で注意深く加え、25℃で1時間撹拌させた。エーテ
ル溶媒を真空エバポレーターを用いて完全に蒸発させ
た。400mlのトルエン及び56.0gの四塩化ハフ
ニウムを加えた。フラスコに還流冷却器と窒素バブラー
を取り付け、窒素雰囲気下でトルエン溶液を24時間還
流させた。トルエン溶液を25℃に冷却し真空蒸発させ
て乾燥させた。500mlのジクロロメタンで洗浄する
ことによってメタロセン錯体を含む残留物を未反応の塩
から抽出した。ジクロロメタン溶液を蒸発させて30g
のラセミ異性体、rac−(CHSi(C
HfClを結晶性生成物として得た。ジュ
ーテロベンゼン中のH−1 NMRスペクトルは以下の
共鳴を示した。
【0086】単離ラセミ異性体: 一重線、6H、0.6δ 二重線、4H、5.85δ,6.85δ 多重線、8H、6.80δ,7.1−7.4δ
【0087】[重合例]以下に続く実施例において用い
るアルモキサンは、ヘキサン中のトリメチルアルミニウ
ム(TMA)10.0重量%溶液を1リットル含み、高
速で撹拌した2リットルの丸底フラスコに45.5gの
硫酸第一鉄七水塩を2時間にわたり等間隔に4回に分け
て加えることによって調製した。フラスコは窒素雰囲気
下に50℃に維持した。生成するメタンは絶えず排出し
た。硫酸第一鉄七水塩の添加が完了したら、フラスコを
常に撹拌して、温度を6時間60℃に維持した。反応混
合物を室温に冷却して静置した。デカンテーションによ
って固体から澄明溶液を分離した。
【0088】ウォターズアソシエイツ(Water´s
Associates)モデル150C GPC(ゲ
ル浸透クロマトグラフ)上で分子量を決定した。測定値
はポリマー試料を熱トリクロロベンゼン中に溶解させ濾
過して得た。GPCの運転はパーキンエルマー社(Pe
rkin Elmer,Inc.)のスチラゲル(st
yragel)カラムを用い、トリクロロベンゼン中1
45℃、流速1.0ml/分で行った。トリクロロベン
ゼン中の0.1%溶液を300μl注入した。試料は2
回流した。ヒューレットパッカード(Hewlett−
Packard)製データモジュールを用いて積分パラ
メーターを得た。
【0089】実施例 12(比較例) 傾斜翼撹拌機、温度制御用外部ジャケット、隔膜導入口
及びベントラインを備え、乾燥エチレン、プロピレン、
及び窒素の供給を調節できる1リットルのステンレスス
チール製圧力容器を沸騰トルエンで洗浄し、窒素気流で
乾燥及び脱酸素した。反応器の温度を20℃に調整し、
200mlの蒸留し脱気したトルエンを加えた。メチル
アルモキサンの0.8Mトルエン溶液を10μl注入
し、混合物を窒素下に0psigで撹拌した。ジメチル
シラニレン橋架けビス(テトラヒドロインデニル)ジル
コニウムジクロリド、(CHSi(C10
ZrClのラセミ異性体を500mg含むトルエン
溶液10mlを注入した。直ちに100mlの液体プロ
ピレンを加えて混合物を20℃で2時間撹拌した。反応
器をすばやくガス抜き、開放して生成物を回収した。残
留トルエンを空気流で蒸発させ、収量を秤量した。生成
物はゲル浸透クロマトグラフィーで分子量を、示差走査
熱量測定法で融点を、及び炭素13核磁気共鳴分光法で
タクチシティを分析した。結果を表1に示す。
【0090】実施例 13(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに5.00mgのラセ
ミ型ジメチルシラニレン橋架けビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド、(CHSi(C9H
ZrClを用いて実施例12と同様に重合を行った。
結果を表1に示す。
【0091】実施例 14(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型ジメチルシラニレン橋架けビス(メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、(CH
i(CCHZrClを用いて実施例12
と同様に重合を行った。結果を表1に示す。
【0092】実施例 15(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型ジメチルシラニレン橋架けビス(トリメチルシラニ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(CHSi(CSi(CHZr
Clを用いて実施例12と同様に重合を行った。結果
を表1に示す。
【0093】実施例 16 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型テトラメチルジシラニレン橋架けビス(トリメチル
シラニルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(CHSi(CSi(CH
ZrClを用いて実施例12と同様の重合を行っ
た。結果を表1に示す。
【0094】実施例 17 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型テトラメチルジシラニレン橋架けビス(メチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(C
Si(CCHZrClを用い
て実施例12と同様の重合を行った。結果を表1に示
す。
【0095】実施例 18(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型テトラメチルジシロキサン橋架けビス(テトラヒド
ロインデニル)ジルコニウムジクロリド、(CH
SiO(C10ZrClを用いて実施例1
2と同様の重合を行った。結果を表1に示す。
【0096】実施例 19(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgのラセ
ミ型テトラメチルジシラニレン橋架けビス(テトラヒド
ロインデニル)ジルコニウムジクロリド、(CH
Si(C10ZrClを用いて実施例12
と同様の重合を行った。結果を表1に示す。
【0097】実施例 20 実施例12のメタロセンの代わりに10.0mgの2,
2−ジメチル−2−シラプロピレン橋架けビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(CH
Si(CH(CZrClを用いて
実施例12と同様の重合を行った。結果を表1に示す。
【0098】実施例 21(比較例) 実施例12のプロピレンの代わりに100mlの精製4
−メチル−1−ペンテン及び該メタロセンを10.0m
g用いて実施例12と同様に重合を行った。結果を表1
に示す。
【0099】実施例 22(比較例) 実施例12のプロピレンの代わりに100mlの精製1
−オクテンを用いて実施例12と同様に重合を行った。
結果を表1に示す。
【0100】実施例 23(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに5.00mgのラセ
ミ型ジメチルシラニレン橋架けビス(インデニル)ハフ
ニウムジクロリド、(CHSi(C)Hf
Clを用いて実施例12と同様の重合を行った。結果
を表1に示す。
【0101】例 24(比較例) 実施例12のメタロセンの代わりに15.0mgのラセ
ミ型エチレン橋架けビス(テトラヒドロインデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac−(CH(C
10ZrClを用いて実施例12と同様に重合を
行った。結果を表1に示す。
【0102】例 25(比較例) この例においては、該メタロセンを10.0mg用いた
こと及び重合を20℃でなく60℃で行ったことを除い
ては例24と同様にして重合を行った。結果を表1に示
す。
【0103】
【表1】
【0104】本発明の実施態様と応用を示しかつ記載し
てきたが、当業者にとって本明細書に記載の発明概念か
ら離れることなくより多くの変更を加えることができる
のは明白である。従って、本発明は先行技術及び特許請
求の範囲の意図するところのものによって制限されるべ
きものを除いては制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(先行技術)はジアルキルアルミニウムハ
リドと錯形成した三ハロゲン化チタンを用いたプロピレ
ンの重合を図説したものである。図中のRはアルキル
を、またXはハリドを表わす。
【図2】図2(先行技術)はn−[1,1′−エチレン
−ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)]
ジルコニウムのR及びS型を描いたものである。
【図3】図3(先行技術)は図2のジルコノセンとのモ
ノマーの配向を示したものである。
【図4】図4(先行技術)はn−[1,1′−エチレン
−ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)]
ジルコニウムのメソ型とモノマーの結合を図解したもの
である。
【図5】図5(先行技術)はC橋架けビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコノセン類のキラルなメチル
基の金属原子に対する移動度を図示したものである。
【図6】図6(先行技術)はC橋架けビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコノセン類のキラルなメチル
基の金属原子に対する移動度を図示したものである。
【図7】図7(先行技術)はC橋架けビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコノセン類のキラルなメチル
基の金属原子に対する移動度を図示したものである。
【図8】図8(先行技術)はC橋架けビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコノセン類のキラルなメチル
基の金属原子に対する移動度を図示したものである。
【図9】図9はラセミ型[1,1′−ジメチルシラニレ
ン−ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)」ジルコニウムジクロリドのH−1 NMRスペク
トルである。
【図10】図10は[1,1′−ジメチルシラニレン−
ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)]ジ
ルコニウムジクロリドの結晶構造を図示したものであ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−35007(JP,A) 特開 昭61−151197(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 17/00 C08F 4/642

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属メタロセン化合物にして、下記
    の式を有する化合物。 【化1】 (式中、M′はチタン、ジルコニウム、又はハフニウム
    であり、X′とX″は同一又は異なるもので、水素、ハ
    ロゲン、又は6個以下の炭素原子を有するヒドロカルビ
    ルもしくはハロヒドロカルビルであり、A′とA″は同
    一又は異なるもので不斉な単核又は多核のヒドロカルビ
    ルもしくはシラヒドロカルビル部分であり、但し、A′
    とA″の両者が同時にテトラヒドロインデニル部分であ
    ることはなく、かつS′はシラニレン、シラアルキレ
    ン、オキサシラニレン、及びオキサシラアルキレンから
    成る群から選択した2乃至4原子のブリッジである。)
  2. 【請求項2】 X′及び/又はX″が塩素、臭素、ヨウ
    素、又は1乃至6個の炭素原子を有するアルキルもしく
    はハロアルキルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 A′とA″が各々下記の式 【化2】 (式中、nは1乃至4の整数であり、かつ個々のR′は
    同一又は異なるもので1乃至20個の炭素原子を有する
    ヒドロカルビルもしくはシラヒドロカルビル、又は全体
    として見た時に2個以上のR′は1乃至20個の炭素原
    子を有するヒドロカルビレンもしくはシラヒドロカルビ
    レンである)を有する請求項1又は請求項2記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 S′を構成する個々のケイ素原子が同一
    又は異なる二つの低級ヒドロカルビルもしくはシラヒド
    ロカルビル基で置換されている請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 ラセミ混合体としての請求項1乃至請求
    項4のいずれか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 実質的にアキラルな形状を有さないキラ
    ルな遷移金属化合物にして、下記の式を有する化合物。 【化3】 (式中、M′はチタン、ジルコニウム、又はハフニウム
    であり、X′とX″は同一又は異なるもので、水
    素、塩素、臭素、ヨウ素、又は1乃至6個の炭素原子を
    有するアルキル、ハロアルキル、アリール、もしくはハ
    ロアリールであり、nとmは同一又は異なる1乃至4の
    整数であり、R′とR″は同一又は異なるもので、
    1乃至20個の炭素原子及び0乃至2個のケイ素原子を
    有するヒドロカルビルもしくはシラヒドロカルビル、又
    は全体として見た時に、2個以上のR′又はR″は
    1乃至20個の炭素原子及び0乃至2個のケイ素原子を
    含むヒドロカルビレンもしくはシラヒドロカルビレンで
    あり、但し、2つの環部分が同時にテトラヒドロインデ
    ニルであることはなく、かつS′は、個々のケイ素原
    子が同一又は異なる二つの低級ヒドロカルビル又はシラ
    ヒドロカルビル基で置換されたシラニレン、シラアルキ
    ン、オキサシラニレン、及びオキサシラアルキレンか
    ら成る群ら選択した、0乃至4個の炭素原子及び1又
    は2個のケイ素原子を含む2乃至6原子の鎖である。)
  7. 【請求項7】 式中M′はチタンである、式中X′と
    ″は塩素である、式中R′とR″は各々メチ
    ル、イソブチル、又はトリメチルシラニルである、ある
    いは2個のR′又R″が一緒になってブタジエニレ
    ンである、及び/又は式中S′は1−シラ−1,1−
    ジアルキルエチレン、テトラアルキルジシラニレン、2
    −シラ−2,2−ジアルキルプロピレン、1,3−ジシ
    ラ−1,1,3,3−テトラアルキルプロピレン、ジア
    ルキルシロキシ(ジアルキル)シラニレン、又は1,4
    −ジシラ−1,1,4,4−テトラアルキルブチレンで
    ある請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】 ラセミ型[1,1′−(1,1,2,2
    −テトラメチルジシラニレン)−ビス(3−メチルシク
    ロペンタジエニル)]ジルコニウムジクロリド。
  9. 【請求項9】 ラセミ型[1,1′−(1,1,2,2
    −テトラメチルジシラニレン)−ビス(3−トリメチル
    シラニルシクロペンタジエニル)]ジルコニウムジクロ
    リド。
  10. 【請求項10】 ラセミ型[1,1′−(2,2−ジメ
    チル−2−シラプロピレン)−ビス(3−メチルシクロ
    ペンタジエニル)]ジルコニウムジクロリド。
  11. 【請求項11】 ラセミ型[1,1′−(1,1,2,
    2−テトラメチルジシラニレン)−ビス(3−メチルシ
    クロペンタジエニル)]ハフニウムジクロリド。
  12. 【請求項12】 ラセミ型[1,1′−(1,1,2,
    2−テトラメチルジシラニレン)−ビス(3−トリメチ
    ルシラニルシクロペンタジエニル)]ハフニウムジクロ
    リド。
  13. 【請求項13】 ラセミ型[1,1′−(2,2−ジメ
    チル−2−シラプロピレン)−ビス(3−メチルシクロ
    ペンタジエニル)]ハフニウムジクロリド。
JP09370017A 1988-03-21 1997-12-17 ケイ素橋架け遷移金属化合物 Expired - Lifetime JP3117078B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17051688A 1988-03-21 1988-03-21
US170,516 1988-03-21

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1066503A Division JP2775058B2 (ja) 1988-03-21 1989-03-20 ケイ素橋架け遷移金属化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10218889A JPH10218889A (ja) 1998-08-18
JP3117078B2 true JP3117078B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=22620169

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1066503A Expired - Lifetime JP2775058B2 (ja) 1988-03-21 1989-03-20 ケイ素橋架け遷移金属化合物
JP09370017A Expired - Lifetime JP3117078B2 (ja) 1988-03-21 1997-12-17 ケイ素橋架け遷移金属化合物

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1066503A Expired - Lifetime JP2775058B2 (ja) 1988-03-21 1989-03-20 ケイ素橋架け遷移金属化合物

Country Status (15)

Country Link
EP (1) EP0344887A3 (ja)
JP (2) JP2775058B2 (ja)
KR (1) KR0175921B1 (ja)
AU (1) AU629818B2 (ja)
BR (1) BR8901277A (ja)
CA (1) CA1341404C (ja)
CS (1) CS172689A3 (ja)
DK (1) DK175628B1 (ja)
FI (1) FI891310A (ja)
HU (1) HUT53114A (ja)
IL (1) IL89525A0 (ja)
NO (1) NO891209L (ja)
PL (1) PL278381A1 (ja)
PT (1) PT90048B (ja)
YU (1) YU46554B (ja)

Families Citing this family (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4931417A (en) * 1987-11-09 1990-06-05 Chisso Corporation Transition-metal compound having a bis-substituted-cyclopentadienyl ligand of bridged structure
DE3826074A1 (de) * 1988-07-30 1990-02-01 Hoechst Ag Propylen-isoblockpolymer und verfahren zu seiner herstellung
US5700896A (en) * 1988-07-30 1997-12-23 Hoechst Aktiengesellschaft Polymer having long isotactic sequences and randomly-distributed ethylene content obtained by polymerizing propylene in presence of specific catalysts
DE3826075A1 (de) 1988-07-30 1990-02-01 Hoechst Ag 1-olefin-isoblockpolymer und verfahren zu seiner herstellung
DE3836059A1 (de) * 1988-10-22 1990-05-03 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung eines ethylen-propylen-copolymers
DE3840772A1 (de) * 1988-12-03 1990-06-07 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer heterogenen metallocenkatalysatorkomponente
DE3844282A1 (de) * 1988-12-30 1990-07-05 Hoechst Ag Bisindenyl-derivat und verfahren zu seiner herstellung
DE3916553A1 (de) * 1989-05-20 1990-11-22 Hoechst Ag Syndio- isoblockpolymer und verfahren zu seiner herstellung
DE3942363A1 (de) * 1989-12-21 1991-06-27 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer polypropylen-formmasse
DE3942364A1 (de) * 1989-12-21 1991-06-27 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer polypropylen-formmasse
EP0485823B1 (de) * 1990-11-12 1995-03-08 Hoechst Aktiengesellschaft 2-Substituierte Bisindenylmetallocene, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Katalysatoren bei der Olefinpolymerisation
DE59107926D1 (de) * 1990-11-12 1996-07-18 Hoechst Ag Metallocene mit Liganden aus 2-substituierten Indenylderivaten, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Katalysatoren
USRE39561E1 (en) 1990-11-12 2007-04-10 Basell Polyoefine Gmbh Metallocenes containing ligands of 2-substituted indenyl derivatives, process for their preparation, and their use as catalysts
DE4039451A1 (de) * 1990-12-11 1992-06-17 Hoechst Ag Metallocene mit bicyclischen cyclopentadienderivaten als liganden, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als katalysatoren
DE59209354D1 (de) 1991-03-09 1998-07-09 Targor Gmbh Verfahren zur Herstellung chemisch einheitlicher Cycloolefincopolymere
DE59205811D1 (de) * 1991-05-27 1996-05-02 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen mit breiter Molmassenverteilung
JP3402473B2 (ja) * 1991-08-20 2003-05-06 日本ポリケム株式会社 オレフィン重合用触媒
TW300901B (ja) * 1991-08-26 1997-03-21 Hoechst Ag
US5359015A (en) * 1991-11-07 1994-10-25 Exxon Chemical Patents Inc. Metallocene catalysts and their production and use
TW309523B (ja) * 1991-11-30 1997-07-01 Hoechst Ag
TW318184B (ja) * 1991-11-30 1997-10-21 Hoechst Ag
US5932669A (en) * 1991-11-30 1999-08-03 Targor Gmbh Metallocenes having benzo-fused indenyl derivatives as ligands, processes for their preparation and their use as catalysts
US5830821A (en) * 1991-11-30 1998-11-03 Targor Gmbh Process for olefin preparation using metallocenes having benzo-fused indenyl derivatives as ligands
DK0574597T3 (da) * 1992-06-13 1998-09-14 Targor Gmbh Fremgangsmåde til fremstilling af brosluttede chirale metallocenkatalysatorer af bisindenyltypen
TW294669B (ja) * 1992-06-27 1997-01-01 Hoechst Ag
DE59308494D1 (de) * 1992-08-03 1998-06-10 Targor Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Olefinpolymers unter Verwendung von Metallocenen mit speziell substituierten Indenylliganden
USRE39156E1 (en) 1992-08-15 2006-07-04 Basell Polyolefine Gmbh Process for the preparation of polyolefins
DE69229044T2 (de) * 1992-08-31 1999-10-07 Fina Research S.A., Feluy Verfahren zur Herstellung von flüssigen statistischen Copolymerisaten des Typs Ethylen
NL9201970A (nl) * 1992-11-11 1994-06-01 Dsm Nv Indenylverbindingen en katalysatorcomponenten voor de polymerisatie van olefinen.
US5486585A (en) * 1993-08-26 1996-01-23 Exxon Chemical Patents Inc. Amidosilyldiyl bridged catalysts and method of polymerization using said catalysts.
DE4337233A1 (de) * 1993-10-30 1995-05-04 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polymerisaten von C¶2¶- bis C¶1¶¶0¶-Alk-1-enen unter Verwendung von racemischen Metallocenkomplexen als Katalysatoren
DE4337232A1 (de) * 1993-10-30 1995-05-04 Basf Ag Racemische Metallocenkomplexe und Verfahren zu ihrer Herstellung
DE4402192A1 (de) * 1994-01-26 1995-07-27 Witco Gmbh Verfahren zur Herstellung von Biscyclopentadienyl-Verbindungen
DE4406109A1 (de) * 1994-02-25 1995-08-31 Witco Gmbh Verfahren zur Herstellung von verbrückten stereorigiden Metallocenen
DE4406110A1 (de) * 1994-02-25 1995-08-31 Witco Gmbh Verbrückte Cyclopentadienylmagnesium-Verbindungen und Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zur Herstellung von Metallocenen
DE59507630D1 (de) * 1994-06-13 2000-02-24 Targor Gmbh Übergangsmetallverbindungen
DE4434640C1 (de) * 1994-09-28 1996-02-01 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung verbrückter Metallocene
DE4436113A1 (de) 1994-10-10 1996-04-11 Hoechst Ag Metallocenverbindung
DE19506557A1 (de) * 1995-02-24 1996-08-29 Basf Ag Metallocenkomplexe mit kationischer Brücke
DE59500269D1 (de) * 1995-09-13 1997-07-03 Witco Gmbh Verfahren zur Herstellung von Metallocen-Katalysatorsystemen auf inerten Trägermaterialien unter Verwendung von Gasphasenreaktoren
EP0796859B1 (de) * 1996-03-19 2002-07-31 Crompton GmbH Stabile homogene Formulierungen von oxidationsempfindlichen metallorganischen Verbindungen in Paraffinen und Verfahren zu deren Herstellung
DE19623707A1 (de) * 1996-06-14 1997-12-18 Hoechst Ag Übergangsmetallverbindung
DE19644039A1 (de) * 1996-10-31 1998-05-07 Hoechst Ag Metallocene
US5866706A (en) * 1997-06-09 1999-02-02 Boulder Scientific Co. Preparation and separation of RAC and MESO compound mixtures
US6365763B1 (en) 1997-07-28 2002-04-02 Basell Polyolefin Gmbh Method for producing metallocenes
ES2191962T3 (es) 1997-07-28 2003-09-16 Basell Polyolefine Gmbh Procedimiento para la obtencion de metalocenos.
GB9718073D0 (en) * 1997-08-28 1997-10-29 Zeneca Ltd Organometallic compounds,their preparation and use
US5965759A (en) * 1998-09-23 1999-10-12 Albemarle Corporation Catalytic process for isomerizing metallocenes
DE50201084D1 (de) * 2001-12-11 2004-10-28 Crompton Gmbh Verfahren zur Hydrierung von ungesättigten Übergangsmetallverbindungen
DE10250025A1 (de) 2002-10-25 2004-05-06 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur Darstellung teilweise hydrierter rac-ansa-Metallocen-Komplexe
EP1464657A1 (en) * 2003-03-06 2004-10-06 ATOFINA Research Hydrogenated metallocene catalyst
US7285608B2 (en) 2004-04-21 2007-10-23 Novolen Technology Holdings C.V. Metallocene ligands, metallocene compounds and metallocene catalysts, their synthesis and their use for the polymerization of olefins
CN100390256C (zh) 2004-11-26 2008-05-28 三井化学株式会社 合成润滑油和润滑油组合物
JP5863157B2 (ja) 2006-12-18 2016-02-16 日東電工株式会社 粘着シート
CN102015782B (zh) * 2008-04-28 2012-10-03 尤尼威蒂恩技术有限责任公司 制备催化剂体系的方法
JP5393098B2 (ja) * 2008-10-15 2014-01-22 日本ポリプロ株式会社 新規な遷移金属化合物、これを用いたオレフィン重合用触媒及びα−オレフィンの重合又は共重合方法
WO2010077163A1 (en) * 2008-12-30 2010-07-08 Gosudarstvennoe Uchebno-Nauchnoe Uchrezhdenie Khimichesky Fakultet Moskovskogo Gosudarstvennogo Universiteta Im. M.V.Lomonosova Synthesis of substituted tetrahydroindenyl complexes, metallocenes produced therefrom and use of the metallocenes in polymerisation processes
JP5525847B2 (ja) 2009-03-17 2014-06-18 日本ポリプロ株式会社 プロピレン系多層シートおよびそれを用いた加圧処理用包装袋
WO2010123033A1 (ja) 2009-04-21 2010-10-28 三井化学株式会社 オレフィン重合体の製造方法
US20120135903A1 (en) 2010-05-11 2012-05-31 Mitsui Chemicals, Inc. Lubricating oil composition
EP2573091A1 (en) 2011-09-23 2013-03-27 Lummus Novolen Technology Gmbh Process for recycling of free ligand from their corresponding metallocene complexes
RU2699786C2 (ru) 2013-02-08 2019-09-11 Митсуи Кемикалс, Инк. Твёрдая полиалюмоксановая композиция, катализатор полимеризации олефинов, способ получения олефиновых полимеров и способ получения твёрдой полиалюмоксановой композиции
US11369949B2 (en) 2018-06-04 2022-06-28 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Metallocenes with Si—Si bridges
WO2021246338A1 (ja) 2020-06-02 2021-12-09 日本ポリプロ株式会社 ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにそれらの製造方法
CN118055913A (zh) * 2021-08-11 2024-05-17 Sabic环球技术有限责任公司 制备聚α-烯烃的方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA844157B (en) * 1983-06-06 1986-01-29 Exxon Research Engineering Co Process and catalyst for polyolefin density and molecular weight control
US4713401A (en) * 1984-12-20 1987-12-15 Martin Riediker Titanocenes and a radiation-polymerizable composition containing these titanocenes
US4794096A (en) * 1987-04-03 1988-12-27 Fina Technology, Inc. Hafnium metallocene catalyst for the polymerization of olefins
JP2587251B2 (ja) * 1987-11-09 1997-03-05 チッソ株式会社 立体規則性オレフィン重合体製造用触媒
US4931417A (en) * 1987-11-09 1990-06-05 Chisso Corporation Transition-metal compound having a bis-substituted-cyclopentadienyl ligand of bridged structure
FR2623209B1 (fr) * 1987-11-17 1993-09-03 Air Liquide Procede de traitement thermique sous atmosphere gazeuse a base d'azote et d'hydrocarbure
DE3742934A1 (de) * 1987-12-18 1989-06-29 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer chiralen, stereorigiden metallocen-verbindung

Also Published As

Publication number Publication date
NO891209D0 (no) 1989-03-20
JPH02131488A (ja) 1990-05-21
IL89525A0 (en) 1989-09-10
DK137989A (da) 1989-09-22
KR0175921B1 (ko) 1999-05-15
YU46554B (sh) 1993-11-16
AU3147889A (en) 1989-09-21
CS275682B6 (en) 1992-03-18
JP2775058B2 (ja) 1998-07-09
YU57689A (en) 1991-10-31
DK137989D0 (da) 1989-03-21
CA1341404C (en) 2002-12-03
JPH10218889A (ja) 1998-08-18
EP0344887A2 (en) 1989-12-06
KR890014587A (ko) 1989-10-24
HUT53114A (en) 1990-09-28
CS172689A3 (en) 1992-03-18
AU629818B2 (en) 1992-10-15
DK175628B1 (da) 2004-12-27
NO891209L (no) 1989-09-22
FI891310A0 (fi) 1989-03-20
PT90048B (pt) 1994-05-31
PL278381A1 (en) 1989-11-27
FI891310A (fi) 1989-09-22
EP0344887A3 (en) 1991-04-10
PT90048A (pt) 1989-11-10
BR8901277A (pt) 1989-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3117078B2 (ja) ケイ素橋架け遷移金属化合物
US5314973A (en) Silicon-bridged transition metal compounds
US5017714A (en) Silicon-bridged transition metal compounds
US5441920A (en) Silicon-bridged transition metal compounds
EP0628577B1 (en) Silyl bridged metallocenes and use thereof
JP3073227B2 (ja) シンジオタクチツク重合体の製造方法および製造用触媒
CA2119629C (en) Bis fluorenyl metallocenes and use thereof
JP3287617B2 (ja) アイソタクチツクポリオレフイン製造の方法及び触媒
US5225500A (en) Process and catalyst for producing syndiotactic polyolefins
JP2851867B2 (ja) シンジオタクチツクポリオレフインの製造方法及び触媒
JP2988962B2 (ja) シンジオ−イソブロックポリマー、その製造方法、それに用いる触媒および該触媒の構成成分であるメタロセン
US6541583B2 (en) Polypropylene preparation
JP4771500B2 (ja) シンジオタクチック/アタクチックブロックポリオレフィン類、それを製造するための触媒および方法
EP0729968B1 (en) Bridged bis-fluorenyl metallocenes, process for the preparation thereof and use thereof in catalysts for the polymerization of olefins
US5945367A (en) Metallocenes with silyl-substituted bridges and their use for olefin polymerization
JP3205384B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
US20070155619A1 (en) Hydrogenated catalyst
JP3452525B2 (ja) オレフィン重合用触媒の製造方法
MXPA98000021A (en) Metalocene with bridges replaced with cirilo and its use for polymerization of olef

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071006

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081006

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 9