JP3117028U - 毛布一体型敷きパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】就寝者の就寝中の保温性に優れ、また、温度調整が容易である毛布一体型敷きパッドを提供する。
【解決手段】 毛布一体型敷きパッド10は、表面22に就寝者が横臥し、裏面を敷布団の上に載置する敷きパッド部20と、就寝者に掛けられる掛け布団としての第一の毛布部30と、就寝者に掛けられる掛け布団としての第二の毛布部40と、第一の毛布部30と第二の毛布部を開け閉めするファスナ50とから概略構成されている。
【選択図】図1

Description

この考案は、敷布団の上に敷く敷きパッドと、敷布団の上に掛ける掛け布団としての毛布とに関する考案で、詳細には就寝中の毛布のずれを防止するとともに、保温性に優れた、毛布一体型の敷きパッドに関するものである。
従来より、就寝者の就寝中の寝返り等により起こる、敷布団と掛け布団の重ね合わせのずれを防止するために、様々な工夫が行われてきた。
例えば、特許文献1に記載の寝具においては、敷布団と掛け布団の側部及び足下部を縫合等によって一体化し袋状とした寝具により、就寝中の掛け布団のずれを防止していた。
また、特許文献2に記載の敷布団と掛け布団からなる寝具においては、敷布団の左右両側に布を一体化させ、その上に掛け布団を載せ、包み込む様にして布同士を接着させることにより、就寝中の掛け布団のずれを防止していた。
実開平6−50573号公報 特開2003−61787号公報
しかしながら、特許文献1に開示される寝具では、敷布団に掛け布団とを縫合してしまうため、敷布団の汚れ防止用シーツや掛け布団の汚れ防止用カバー等を取り付ける作業が困難であった。
また、特許文献2に開示される敷布団と掛け布団からなる寝具では、敷布団の左右に縫い付けられた2つの布で、掛け布団を包み込み、該左右の布に設けられたボタンとボタン穴で掛け布団を固定するというもので、掛け布団の回転方向のずれを防止することが困難であるとともに、掛け布団のめくれによる保温性の低下が避けられなかった。
この考案は、上述した課題を解決し、敷布団と一体化させずに掛け布団のずれを防止できる毛布一体型敷きパッドを提供することを目的とする。
また、この考案は、就寝者の就寝中の保温性に優れ、また、温度調整が容易である毛布一体型敷きパッドを提供することを目的とする。
上述の課題を解決し、目的を達成するために、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項1の記載によると、一組の長辺と一組の短辺とを有する略長方形の敷きパッド部と、向かい合う第一の長辺部と第二の長辺部と、向かい合う第一の短辺部と第二の短辺部と、を有し、前記敷きパッド部の一方の長辺に前記第一の長辺部が縫い付けられる、略四角形の第一の毛布部と、向かい合う第三の長辺部と第四の長辺部と、向かい合う第三の短辺部と第四の短辺部と、を有し、前記敷きパッド部の他方の長辺に前記第三の長辺部が縫い付けられる、略四角形の第二の毛布部と、前記第二の長辺部と前記第四の長辺部とに縫い付けられるファスナとを具備することを特徴とする。
また、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項2の記載によると、前記敷きパッド部の一方の短辺の略半分に前記第一の短辺部が縫い付けられ、前記敷きパッド部の一方の短辺の残りの略半分に前記第三の短辺部が縫い付けられていることを特徴とする。
また、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項3の記載によると、前記敷きパッド部の一方の長辺は前記第一の長辺部より長く、前記敷きパッド部の他方の長辺は前記第三の長辺部より長く、前記敷きパッド部の他方の短辺と、前記第二の短辺部と前記第四の短辺部とからなる略直線との間で、枕部を形成することを特徴とする。
また、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項4の記載によると、前記第一の毛布部は前記第一の長辺部の側に第一のゆとり部を有し、前記第二の毛布部は前記第三の長辺部の側に第二のゆとり部を有することを特徴とする。
また、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項5の記載によると、前記敷きパッド部にキルティング加工を施したことを特徴とする。
また、この考案の毛布一体型敷きパッドは、請求項6の記載によると、前記敷きパッド部の、前記第一の毛布部と前記第一の毛布部が縫い付けられる面と反対の面の四隅に、敷布団に前記敷きパッドを掛け止めするベルトを有することを特徴とする。
この考案により、就寝者が就寝中に寝返りや身体を動かした際にも、掛け布団の役目を果たす毛布がずれることがなく、また、毛布の上にさらに掛けた掛け布団がずれることが少なくなり、就寝者の寝冷えを防止し、快適な睡眠を得られる毛布一体型敷きパッドを提供することができる。
また、この考案により、就寝者が暑いと感じた際にはファスナの止め位置を下げ、寒いと感じたときはファスナの止め位置を上げることにより容易に温度調整が可能な、保温性、保湿性、通気性に優れた毛布一体型敷きパッドを提供することができる。
さらにまた、この考案により、敷布団の汚れ防止用シーツや掛け布団の汚れ防止用カバーの代わりに使用できる、家庭での洗濯が可能な毛布一体型敷きパッドを提供することができる。
この考案の実施の具体的形態例を、図1乃至図5を用いて以下に説明する。
なお、この考案を実施するための最良の形態で説明する素材や手段等はこれに限定されるものではなく、その目的が達成されれば、どのようなものでも良いことは言うまでもない。
図1は、この考案における毛布一体型敷きパッド10の全体図である。図2は敷きパッド部20の表面図であり、図3は敷きパッド部20の裏面図である。また、図4は第一の毛布部30および第二の毛布部40を示す図である。また、図5は毛布一体型敷きパッド10の展開図である。
図1によると、この考案における毛布一体型敷きパッド10は、敷きパッド部20と、第一の毛布部30と、第二の毛布部40と、ファスナ50とから概略構成されている。なお、ファスナ50は、第一の毛布部30と第二の毛布部40との裏側に縫い付けられるため、破線で図示している。
また、図2および図3によると、敷きパッド部20は、一組の長辺と一組の短辺とを有する略長方形の形状を呈し、表面22に就寝者が横臥し、裏面24を敷布団の上に載置するマット状のパッドである。この敷きパッド20は、マットレス(敷布団の下に敷く厚手のマット)や敷布団などの保温性や柔軟性が足りないときに使用すると有効なパッドである。また、この敷きパッド部20に使用する表生地、中わた、裏生地に、水洗いまたは家庭用洗剤での洗濯が可能な素材を使用することで、毛布一体型敷きパッド10は家庭での洗濯が可能となっている。
また、この敷きパッド20には、キルティング加工26が施してある。このキルティング加工とは、表面22を形成する表生地と裏面24を形成する裏生地の間に中わたを入れ、表生地または裏生地の側から、糸とミシンを使用して、等間隔の直線や格子状の直線または波模様等の一定の模様の周期を繰り返す曲線で縫い合わせる加工のことである。なお、この実施例でのキルティング加工26は、等間隔の直線のキルティング加工となっているが、格子状の直線または波模様等の一定の模様の周期を繰り返す曲線等、どのようなキルティング加工でも良いことは言うまでもない。
この敷きパッド20の表生地および裏生地の布地には、例えば、コットン(木綿)や麻等の天然繊維や、アクリルやポリエステル等の合成繊維を用いた布地が使用可能である。また、裏生地には就寝中に敷きパッド20が敷布団からずれてしまうのを防止するために、裏生地の敷布団に接する側の面にゴム等による滑り止め加工を施すことも可能である。
また、この敷きパッド20の中わたには、例えば、コットン(木綿)、ポリエステル、ウレタン等や、それらの複合繊維で作られた素材が使用可能である。
さらに、図3によると、この敷きパッド20の裏面24の四隅には、敷きパッド20を敷布団に掛け止めするベルト28が縫い付けられている。このベルト28の端部が、一端が敷きパッド20の長辺に、他端が敷きパッド20の短辺に縫い付けられることで、ベルト28は、敷きパッド20の長辺と短辺とに斜めに掛け渡されている。敷きパッド28は、裏面26を敷布団に載置した後に、敷布団の四隅をベルト28に通すことで掛け止めされる。また、このベルト28に、例えば伸縮自在のスパンゴム等を使用すれば、より確実に敷きパッド20を敷布団に掛け止めすることが可能である。
また、図4は、就寝者が敷きパッド部20の上に横臥した際に就寝者の上に掛けられる掛け布団としての第一の毛布部30と第二の毛布部40とを表側(図1で図示される第一の毛布部30と第二の毛布部40と同じ側)から図示したものである。図4によると、第一の毛布部30は、向かい合う第一の長辺部31と第二の長辺部32と、向かい合うとともに略平行の第一の短辺部33と第二の短辺部34とを有する略台形の形状を呈する。また、第一の長辺部31は敷きパッド部20の一方の長辺に縫い付けられ、第二の長辺部32の裏側にはファスナが縫い付けられる。なお、図4において、点線で示される35はファスナ50の第一のファスナ縫い付け部である。さらに、第一の短辺部33は敷きパッド部20の一方の短辺の略半分に縫い付けられ、第二の短辺部34は就寝者の首位置近傍に配置される。
また、第一の毛布部30は第一のゆとり部36を有している。この実施例で説明する第一のゆとり部36とは、敷きパッド部20と第一の毛布部30との間に就寝者の身体が収納される空間を形成するための部分である。図4のように、この第一のゆとり部36には、破線で示す山折り部(図面の表側を山とする折り線)と、一点鎖線で示す谷折り部(図面の表側を谷とする折り線)とが設けてある。第一の長辺部31を敷きパッド部20の一方の長辺(図1の図面左側の長辺)に縫い付けて、山折り部と谷折り部で第一のゆとり部36を折り曲げると、図1に図示するように、第一のゆとり部36により、敷きパッド部20と第一の毛布部30との間に、就寝者の身体が収納される、空間が形成される。なお、この実施例においては、破線で示す山折り部と一点鎖線で示す谷折り部で折り曲げる説明をしたが、必ずプリーツ加工やアイロン加工等で山折り部や谷折り部の折り線の加工を行う必要はなく、上記第一のゆとり部36を設けておけば、就寝者の身体が収納される空間を形成することが可能である。
また、図4によると、第二の毛布部40は、向かい合う第三の長辺部41と第四の長辺部42と、向かい合うとともに略平行の第三の短辺部43と第四の短辺部44とを有する略台形の形状を呈する。また、第三の長辺部41は敷きパッド部20の他方の長辺に縫い付けられ、第四の長辺部42の裏側にはファスナが縫い付けられる。なお、図4において、点線で示される45はファスナ50の第二のファスナ縫い付け部である。さらに、第三の短辺部43は敷きパッド部20の一方の短辺の残りの略半分に縫い付けられ、第四の短辺部44は就寝者の首位置近傍に配置される。
また、第二の毛布部40は第二のゆとり部46を有している。この実施例で説明する第二のゆとり部46とは、敷きパッド部20と第二の毛布部40との間に就寝者の身体が収納される空間を形成するための部分である。図4のように、この第二のゆとり部46には、破線で示す山折り部(図面の表側を山とする折り線)と、一点鎖線で示す谷折り部(図面の表側を谷とする折り線)とが設けてある。第三の長辺部41を敷きパッド部20の他方の長辺(図1の図面右側の長辺)に縫い付けて、山折り部と谷折り部で第二のゆとり部46を折り曲げると、図1に図示するように、第二のゆとり部46により、敷きパッド部20と第二の毛布部40との間に、就寝者の身体が収納される、空間が形成される。なお、この実施例においては、破線で示す山折り部と一点鎖線で示す谷折り部で折り曲げる説明をしたが、必ずプリーツ加工やアイロン加工等で山折り部や谷折り部の折り線の加工を行う必要はなく、上記第二のゆとり部46を設けておけば、就寝者の身体が収納される空間を形成することが可能である。
これらの第一の毛布部30および第二の毛布部40には、例えばコットン(木綿)やアクリル等の繊維を用いて作られたパイル地や布地等が用いられる。なお、パイル地とは、パイル織、あるいはパイル編でできた生地の総称のことであり、織物の片面または両面に毛羽や輪奈を織り出した生地のことである。
また、第一の毛布部30の第二の長辺部32と第二の短辺部34には、トリコットや敷きパッド部20の表面22に用いられた表生地の共布により、第一のヘム37が施されている。
同様に、第二の毛布部40の第四の長辺部42と第四の短辺部44には、トリコットや敷きパッド部20の表面22に用いられた表生地の共布により、第二のヘム47が施されている。
なお、トリコットとは、ナイロンやポリエステル等の繊維を用いて、縦方向に編目をつらねて作られたニット地のことであり、伸縮性と柔軟性を有し、シワや折り目がつきにくい素材のことである。また、共布とは同じ反物から取られた布地のことであり、同一の反物を使用することで色味も同一となるようにした布地のことである。また、ここで説明したヘム37とは、第一の毛布部30の第二の長辺部32と第二の短辺部34とをトリコットや共布等で覆い被せて縫い合わせた縁のことである。第一の毛布部30は、パイル地や布地を使用しているので、第一のヘム37はパイル地や布地を裁断した耳部分のほつれ防止と装飾のために施されている。また、第二のヘム47も同様である。また、第一のヘム37の素材や第二のヘム47の素材は、この考案の毛布一体型敷きパッドのデザインや素材を考慮して、敷きパッド部20の表面22に用いられた表生地の共布や、第一の毛布部30を覆う表生地の共布、または、その他のどのような素材を用いても構わない。なお、第一の毛布部30や、第二の毛布部40に使用する素材を、敷きパッド部20の素材と同様に、家庭用洗剤で洗うことが可能な素材とすることで、この考案の毛布一体型敷きパッドは家庭での洗濯が可能となる。
なお、第一の毛布部30の第一の長辺部31の寸法は、縫い付けられる敷きパッド部20の一方の長辺の寸法より短く、また、第二の毛布部40の第三の長辺部41の寸法は、縫い付けられる敷きパッド部20の他方の長辺の寸法より短い。また、第一のゆとり部36と第二のゆとり部46の寸法は、それらを折り返した際に、第一の毛布部30の第二の短辺部34と第二の毛布部40の第二の短辺部44が略直線となるように決められている。このような寸法の工夫により、第一の毛布部20と第二の毛布部30とを敷きパッド部20に縫い付けて、第一のゆとり部36と第二のゆとり部46とを図1のように折り返すと、敷きパッド20の他方の短辺と、第二の短辺部34と第四の短辺部44とからなる略直線との間に、図1の60のような、就寝者の頭が置かれる枕部が形成される。
ファスナ50は、第一の毛布部30と第二の毛布部40とを開け閉めするためのものであり、具体的には滑り式留金具(スライドファスナ)のことである。このファスナ50のエレメント部は、例えば金属、樹脂等のものが使用可能であり、また、このファスナ50のスライダ部分も金属、樹脂等どのような材質のファスナであっても使用可能である。また、ファスナ50は、オープンファスナ(下止め部が左右分離可能なファスナ)、止めファスナ(下止め部が分離しないファスナ)等、どのような構造のファスナでも使用可能である。
以上のような、敷きパッド部20、第一の毛布部30、第二の毛布部40、ファスナ50による、この考案の敷きパッド一体型毛布10の製造手順の一例を図5を用いて簡単に説明する。
最初に、第一の毛布部30と第二の毛布部40とを、図4のような略台形の形状に裁断し、予め第一のヘム37と第二のヘム47とを取り付けておく。この状態では、第一の毛布部30の第一の長辺部31と第一の短辺部33、および、第二の毛布部40の第三の長辺部41と第三の短辺部43は、裁断面が残る切りっぱなしの状態である。なお、後に説明するが、第一の長辺部31と第三の長辺部41は、敷きパッド部20の表生地と裏生地の間に挟み込まれるので、裁断面を残した切りっぱなしの状態でも良いが、第一の短辺部33と第三の短辺部43は、縫製の手順の都合上、裁断面が残る場合があるので、ロックミシン等で耳のほつれの防止加工をしておくとさらに良い。
次に、敷きパッド部20を構成する、表面22となる表生地と裏面24となる裏生地と中わたを裁断し、それらを重ね合わせてキルティング加工26で縫い合わせる。この状態では、まだ、敷きパッド部20の一方の長辺、他方の長辺、一方の短辺、他方の短辺は、表生地と裏生地が縫い合わされていない、口が開いた状態となっている。
次に、敷きパッド部20に第一の毛布部30と第二の毛布部40とを縫い合わせる。この縫い合わせは、例えば、敷きパッド部20の表生地と裏生地との間の一方の長辺に、第一の毛布部30の第一の長辺部31を挟み込み、敷きパッド部20の表生地の耳と裏生地の耳を中わたの側(すなわち内側)に折り込んで、この耳部分を本縫いミシンで縫い合わせていく。
同様に、敷きパッド部20の表生地と裏生地との間の他方の長辺に、第二の毛布部40の第一の長辺部41を挟み込み、敷きパッド部20の表生地の耳と裏生地の耳を中わたの側(すなわち内側)に折り込んで、この耳部分を本縫いミシンで縫い合わせていく。また、この敷きパッド20の一方の長辺と他方の長辺の耳部分を縫いながら、合わせて敷きパッド20の一方の短辺と他方の短辺も、表生地と裏生地を中わたの側に折り込みながら本縫いミシンで縫い合わせていく。また、四隅の4つのベルト部28も、表生地と裏生地の間に挟み込みながら、裏面24の側にくるように縫い合わせる。
ここまでの裁断、縫製の手順により、毛布一体型敷きパッド10は、図5の状態となる。なお、図5の第一の毛布部30と第二の毛布部40で、図面上表側になっている面は、図4の第一の毛布部30と第二の毛布部40の裏側の面である。
なお、第一の毛布部30と第二の毛布部40の敷きパッド部20への縫い付けは、上記の方法のみでなく、例えば、敷きパッド部20の表面22に第一の毛布部30の裏側の面(図5の図面上表側になっている面)を、一方の長辺と第一の長辺部31とが重なるように重ね合わせ、まちばり等で仮止めしながらトリコット等のヘムを一方の長辺と第一の長辺部31とに重ねて縫い合わせる方法でも良い。第二の毛布部40も同様である。
次に、第一の毛布部30を第一のゆとり部36で折り返し、また、第二の毛布部40を第二のゆとり部46で折り返して形を整え、第二の長辺部32と第四の長辺部42とを位置あわせをして、第一のファスナ縫い付け部35と第二のファスナ縫い付け部45とにファスナ50を縫い付ける。なお、特に、ファスナ50がオープンファスナの場合には、第一の毛布部30および第二の毛布部40に各々ヘムを縫い付ける時に、先に縫い付けておく方法でも良い。なお、この先にファスナ50を縫い付けておく方法は、縫製時に工夫が必要ではあるが、止めファスナでも利用可能である。
最後に第一の毛布部30の第一の短辺部33を敷きパッド部20の一方の短辺の略半分の位置に合わせ、第二の毛布部40の第三の短辺部43を敷きパッド部20の一方の短辺の残りの略半分の位置に合わせて縫い合わせる。この際、第一の毛布部30および第二の毛布部40を敷きパッド部20の側に折り返して縫い合わせても良い。また、この折り返しての縫い合わせの代わりに、トリコット等のヘムを重ねて縫い合わせると、きれいに仕上げることができる。
また、第一の短辺部33と第三の短辺部43は、敷きパッド部20の一方の短辺の各々の略半分の位置まで縫い合わせると説明したが、第一の短辺部33の寸法と第三の短辺部43の寸法を足した長さを敷きパッド部20の一方の短辺の寸法よりも長くして、縮縫(いせ)ながら縫うことで、就寝者の足部に余裕を持たせることができる。
なお、この考案では、第一の短辺部33と第三の短辺部43とを敷きパッド部20の一方の短辺(すなわち就寝者の足部側)に縫い付けると説明したが、この縫い付けの代わりにファスナを使用すれば、製造後に図5のように毛布部を全開にすることが可能である。このように足部側の縫製をファスナにすることで、夏期等の就寝者が暑いと感じた時に、足部のファスナのみを開けることで、毛布内の通気性を確保することが容易となるとともに、この考案の毛布一体型敷きパッド10を洗濯して干すの乾燥が容易となる。
なお、以上のように、裁断、縫製の手順を説明したが、製造の手順はこの方法に限られるものではなく、製造現場での縫いやすさや使用する素材、またはパターンの形状により、種々の方法があり、そのどの方法を使用しても良いことは言うまでもない。
例えば、他の裁断、縫製の手順として、敷きパッド部20に第一の毛布部30と第二の毛布部40とを重ね合わせ、仮止めした後に、敷きパッド部20の周囲全体をヘムで縫製する方法等がある。この手順で縫製を行うことにより、敷きパッド部20、第一の毛布部30や第二の毛布部40の周囲は、縫製が完了した後には一切裁断面が残らない。
以上のように、この考案により、就寝者が就寝中に寝返りをしても、毛布部がずれることが少なく、また、毛布部の上に掛けた掛け布団もずれ落ちることが少ない、就寝中の寝冷えを防止することが可能な優れた毛布一体型敷きパッドを提供することができた。また、敷きパッドの足部にも毛布部が縫い付けられているので、就寝中に足が毛布の外へ出ることがなく、暖かい空気が逃げることがない保温性が優れた毛布一体型敷きパッドを提供することができた。
また、この考案により、就寝者が暑いと感じた際にはファスナの止め位置を下げ、寒いと感じたときはファスナの止め位置を上げることにより容易に温度調整が可能な、保温性、保湿性、通気性に優れた毛布一体型敷きパッドを提供することができた。
さらに、この考案の毛布一体型敷きパッドは、マットレスや敷布団へ確実に掛け止めするベルトを有しているので、敷きパッド自身も敷布団からずれることがない毛布一体型敷きパッドを提供することができた。
さらにまた、この考案の毛布一体型敷きパッドの素材に、家庭用洗剤での洗濯が可能なコットン(木綿)やアクリル等の素材を使用することにより、家庭での洗濯が可能な毛布一体型敷きパッドを提供することができた。
またさらに、この考案の毛布一体型敷きパッドの素材に、家庭用洗剤での洗濯が可能なコットン(木綿)やアクリル等の素材を使用することにより、布団の汚れ防止の敷布団用シーツと掛け布団用カバーの代わりとすることが可能である。
なおまた、この考案の毛布一体型敷きパッドにおいて、敷きパッド部の厚みを厚めにすることで、敷布団やマットレスを使用しないで、直接板敷きの床面や畳に敷いて使用することも可能である。このような敷きパッド部の厚みを厚めにした毛布一体型敷きパッドでは、板張りの床面や畳の涼感を損なうことなく、就寝中の気温の低下に伴う就寝者の体温低下の防止による保温性の確保や、板張りや畳の硬さの軽減による柔軟性を確保することが可能も可能である。
以上のように、この考案の毛布一体型敷きパッドにより、優れた寝具を提供することができた。
この考案における毛布一体型敷きパッド10の全体図。 敷きパッド部20の表面図。 敷きパッド部20の裏面図。 毛布部30および毛布部40を示す図。 毛布一体型敷きパッド10の展開図。
符号の説明
10 毛布一体型敷きパッド
20 敷きパッド部
22 表面
24 裏面
26 キルティング加工
28 ベルト
30 第一の毛布部
31 第一の長辺部
32 第二の長辺部
33 第一の短辺部
34 第二の短辺部
35 第一のファスナ縫い付け部
36 第一のゆとり部
37 第一のヘム
40 第二の毛布部
41 第三の長辺部
42 第四の長辺部
43 第三の短辺部
44 第四の短辺部
45 第二のファスナ縫い付け部
46 第二のゆとり部
47 第二のヘム
50 ファスナ
60 枕部

Claims (6)

  1. 一組の長辺と一組の短辺とを有する略長方形の敷きパッド部と、
    向かい合う第一の長辺部と第二の長辺部と、向かい合う第一の短辺部と第二の短辺部と、を有し、前記敷きパッド部の一方の長辺に前記第一の長辺部が縫い付けられる、略四角形の第一の毛布部と、
    向かい合う第三の長辺部と第四の長辺部と、向かい合う第三の短辺部と第四の短辺部と、を有し、前記敷きパッド部の他方の長辺に前記第三の長辺部が縫い付けられる、略四角形の第二の毛布部と、
    前記第二の長辺部と前記第四の長辺部とに縫い付けられるファスナとを具備することを特徴とする毛布一体型敷きパッド。
  2. 前記敷きパッド部の一方の短辺の略半分に前記第一の短辺部が縫い付けられ、前記敷きパッド部の一方の短辺の残りの略半分に前記第三の短辺部が縫い付けられていることを特徴とする請求項1に記載の毛布一体型敷きパッド。
  3. 前記敷きパッド部の一方の長辺は前記第一の長辺部より長く、前記敷きパッド部の他方の長辺は前記第三の長辺部より長く、前記敷きパッド部の他方の短辺と、前記第二の短辺部と前記第四の短辺部とからなる略直線との間で、枕部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛布一体型敷きパッド。
  4. 前記第一の毛布部は前記第一の長辺部の側に第一のゆとり部を有し、前記第二の毛布部は前記第三の長辺部の側に第二のゆとり部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の毛布一体型敷きパッド。
  5. 前記敷きパッド部にキルティング加工を施したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の毛布一体型敷きパッド。
  6. 前記敷きパッド部の、前記第一の毛布部と前記第一の毛布部が縫い付けられる面と反対の面の四隅に、敷布団に前記敷きパッドを掛け止めするベルトを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の毛布一体型敷きパッド。
JP2005008223U 2005-09-06 2005-09-06 毛布一体型敷きパッド Expired - Lifetime JP3117028U (ja)

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