JP3116572B2 - 配管の防振装置 - Google Patents
配管の防振装置Info
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- JP3116572B2 JP3116572B2 JP04176591A JP17659192A JP3116572B2 JP 3116572 B2 JP3116572 B2 JP 3116572B2 JP 04176591 A JP04176591 A JP 04176591A JP 17659192 A JP17659192 A JP 17659192A JP 3116572 B2 JP3116572 B2 JP 3116572B2
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- Japan
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- rubber
- pipe
- vibration
- vibration isolator
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気調和機の冷
媒配管等に生じる振動を減衰させる配管の防振装置に関
するものである。
媒配管等に生じる振動を減衰させる配管の防振装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の防振装置は、例えば図5
〜図7に示すような構成になっていた。
〜図7に示すような構成になっていた。
【0003】すなわち、軸方向の貫通孔1とこの貫通孔
1に達する切込み2を有し、ゴムを主成分とする円筒状
のゴムおもり3を配管4の振動部に挿入し、線バネ5で
固定して配管の防振装置を構成していた。
1に達する切込み2を有し、ゴムを主成分とする円筒状
のゴムおもり3を配管4の振動部に挿入し、線バネ5で
固定して配管の防振装置を構成していた。
【0004】また、配管振動エネルギーを減衰するため
に図7に示すような構成の配管の防振装置もあり、この
場合には、二つの貫通孔1a及び1bを有し、外周から
一つ目の貫通孔1aを経て二つ目の貫通孔1bに達する
切込み2を設けたゴム部材6を、配管4の並行部に貫通
孔1a及び1bを適合させて挿入し、この後線バネ5で
固定していた。
に図7に示すような構成の配管の防振装置もあり、この
場合には、二つの貫通孔1a及び1bを有し、外周から
一つ目の貫通孔1aを経て二つ目の貫通孔1bに達する
切込み2を設けたゴム部材6を、配管4の並行部に貫通
孔1a及び1bを適合させて挿入し、この後線バネ5で
固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5に示
したような構成の配管の防振装置は、その質量と慣性モ
ーメントにより振動の共振点をずらす効果と配管4上を
伝播する振動エネルギーを低減する効果もあるが、この
効果を増大させるには挿入される配管4部分と比較して
ゴムおもり3の外径をかなり大きく、かつ重くしなけれ
ばならないという課題があった。
したような構成の配管の防振装置は、その質量と慣性モ
ーメントにより振動の共振点をずらす効果と配管4上を
伝播する振動エネルギーを低減する効果もあるが、この
効果を増大させるには挿入される配管4部分と比較して
ゴムおもり3の外径をかなり大きく、かつ重くしなけれ
ばならないという課題があった。
【0006】また、図7に示した構成の防振装置では2
本の並行配管4の振動でゴム部材6が変形することによ
り振動エネルギーが効果的に吸収されるが、この構成の
防振装置では並行配管部以外に適用できず、また配管形
状に合わせてゴム部材6を成型する必要があり、したが
って、汎用性が少なく成型用金型代にコストがかかると
いう課題を有していた。
本の並行配管4の振動でゴム部材6が変形することによ
り振動エネルギーが効果的に吸収されるが、この構成の
防振装置では並行配管部以外に適用できず、また配管形
状に合わせてゴム部材6を成型する必要があり、したが
って、汎用性が少なく成型用金型代にコストがかかると
いう課題を有していた。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、配管振動のエネルギーを効果的に吸収でき、安
価で汎用性の大きい配管の防振装置の提供を目的とする
ものである。
もので、配管振動のエネルギーを効果的に吸収でき、安
価で汎用性の大きい配管の防振装置の提供を目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の配管の防振装置は、貫通孔とこの貫通孔に
達する切込みを有しゴムを主成分とするゴムおもりを配
管に挿入し、結合バンドを前記ゴムおもりの外周に巻き
付けて複数個の前記ゴムおもりを一体化したものであ
る。
に、本発明の配管の防振装置は、貫通孔とこの貫通孔に
達する切込みを有しゴムを主成分とするゴムおもりを配
管に挿入し、結合バンドを前記ゴムおもりの外周に巻き
付けて複数個の前記ゴムおもりを一体化したものであ
る。
【0009】また、2個のゴムおもりのそれぞれの上下
面に掛かる爪とゴムおもりのそれぞれの切込みに掛かる
左右の爪を有する固定部材により2個のゴムおもりを固
定し、この固定部材を含むゴムおもりの外周に樹脂製の
結束バンドを巻き、締め付けることにより一体化したも
のである。
面に掛かる爪とゴムおもりのそれぞれの切込みに掛かる
左右の爪を有する固定部材により2個のゴムおもりを固
定し、この固定部材を含むゴムおもりの外周に樹脂製の
結束バンドを巻き、締め付けることにより一体化したも
のである。
【0010】
【作用】一般に配管に生じる振動は、流体を圧送する動
力源の振動と、配管内の流体の脈動に起因する。
力源の振動と、配管内の流体の脈動に起因する。
【0011】本発明は上記した構成により、防振装置の
質量と慣性モーメントにより、また、拘束されたゴムお
もり内の配管が振動するときのゴムおもりの変形によ
り、振動エネルギーを効果的に吸収し振動を減衰する。
質量と慣性モーメントにより、また、拘束されたゴムお
もり内の配管が振動するときのゴムおもりの変形によ
り、振動エネルギーを効果的に吸収し振動を減衰する。
【0012】また、上下左右の爪を有する固定部材が、
振動によりゴムおもりに生じやすいずれ、回転を防止す
る。
振動によりゴムおもりに生じやすいずれ、回転を防止す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
いて説明する。
【0014】図において、軸方向にあけた貫通孔11と
この貫通孔に達する切込み12を有しゴムを主成分とす
る円筒状のゴムおもり13を配管14の並行部にそれぞ
れ挿入し、2個のゴムおもり13の結合手段15として
樹脂製の結合バンド21をゴムおもり14の外周に巻き
付け、一体構成としたものである。
この貫通孔に達する切込み12を有しゴムを主成分とす
る円筒状のゴムおもり13を配管14の並行部にそれぞ
れ挿入し、2個のゴムおもり13の結合手段15として
樹脂製の結合バンド21をゴムおもり14の外周に巻き
付け、一体構成としたものである。
【0015】上記した構成において2本の並行配管14
が振動しても、ゴムを主成分とするゴムおもり13が変
形することによりエネルギーが消費されるので、径や重
量を大きくする必要なく振動エネルギーが効果的に吸収
され、大きな効果が得られる。
が振動しても、ゴムを主成分とするゴムおもり13が変
形することによりエネルギーが消費されるので、径や重
量を大きくする必要なく振動エネルギーが効果的に吸収
され、大きな効果が得られる。
【0016】次に、本発明の他の実施例を図2〜図4を
用いて説明する。図2における結合手段15として、2
個のゴムおもり13の上面16及び下面17に掛かる爪
18とゴムおもり13のそれぞれの切込み12に掛かる
左右の爪19を有する固定部材20により2個のゴムお
もり13を固定し、樹脂製の結合バンド21を固定部材
20を含むゴムおもり13の外周に巻き付け、一体構成
としたものである。
用いて説明する。図2における結合手段15として、2
個のゴムおもり13の上面16及び下面17に掛かる爪
18とゴムおもり13のそれぞれの切込み12に掛かる
左右の爪19を有する固定部材20により2個のゴムお
もり13を固定し、樹脂製の結合バンド21を固定部材
20を含むゴムおもり13の外周に巻き付け、一体構成
としたものである。
【0017】上記他の実施例の構成により、振動エネル
ギー吸収の効果に加えて、固定部材20の上下の爪18
が2個のゴムおもり13のいずれかを、左右の爪19が
ゴムおもり13の回転を防止し、脱落を防ぐ。その結
果、長期間にわたってさらに安定した防振効果が得られ
る。
ギー吸収の効果に加えて、固定部材20の上下の爪18
が2個のゴムおもり13のいずれかを、左右の爪19が
ゴムおもり13の回転を防止し、脱落を防ぐ。その結
果、長期間にわたってさらに安定した防振効果が得られ
る。
【0018】2本の並行な配管14の距離が大きい場合
は、図3に示すようにスペーサ部22を設けた固定部材
20を用いて防振装置を構成すれば前述した場合と等し
い効果が得られる。このスペーサ部22は、例えばゴム
を粘着剤により固定部材20に装着して設けても、ある
いは図4に示したように樹脂スペーサ23を固定部材2
0にネジ24で取り付けてもよい。
は、図3に示すようにスペーサ部22を設けた固定部材
20を用いて防振装置を構成すれば前述した場合と等し
い効果が得られる。このスペーサ部22は、例えばゴム
を粘着剤により固定部材20に装着して設けても、ある
いは図4に示したように樹脂スペーサ23を固定部材2
0にネジ24で取り付けてもよい。
【0019】一般に、ゴムおもり13は貫通孔径(配直
径)毎に市販品があり、安価に入手できるのでコストが
かからないうえに、取付部の配管径や距離によらず容易
に対応できる汎用性の大きいものである。
径)毎に市販品があり、安価に入手できるのでコストが
かからないうえに、取付部の配管径や距離によらず容易
に対応できる汎用性の大きいものである。
【0020】ここでは2本の並行な配管部における防振
を例にあげて説明したが、3本以上の配管部においても
同様の効果が得られる。また、配管の直交部においても
結合手段15としてホースバンド状の直交部用固定部材
(図示せず)を用いれば、同様の効果が得られる。
を例にあげて説明したが、3本以上の配管部においても
同様の効果が得られる。また、配管の直交部においても
結合手段15としてホースバンド状の直交部用固定部材
(図示せず)を用いれば、同様の効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の配管の防振
装置によれば、次の効果が得られる。 (1)ゴムおもりの質量と慣性モーメントによる防振効
果に加えて、ゴムおもりの変形により振動エネルギーを
効果的に吸収し振動を減衰できる。
装置によれば、次の効果が得られる。 (1)ゴムおもりの質量と慣性モーメントによる防振効
果に加えて、ゴムおもりの変形により振動エネルギーを
効果的に吸収し振動を減衰できる。
【0022】また、このゴムおもりは、これまでのもの
よりも汎用性が大きくなるので仕様が変わる度に成型用
金型をおこす必要がなく、したがってコストが低減す
る。 (2)結合手段を構成する固定部材の爪が、ゴムおもり
のずれ、回転、脱落等を防止するので、長期間にわたっ
て安定した防振効果が得られる。 (3)用いる固定部材の形状あるいはゴムおもりの種類
とその組合せにより、取付け部の配管径の大きさや複数
配管の場合の相互の距離の大小に拘らず対応可能とな
り、その汎用性は大きい。
よりも汎用性が大きくなるので仕様が変わる度に成型用
金型をおこす必要がなく、したがってコストが低減す
る。 (2)結合手段を構成する固定部材の爪が、ゴムおもり
のずれ、回転、脱落等を防止するので、長期間にわたっ
て安定した防振効果が得られる。 (3)用いる固定部材の形状あるいはゴムおもりの種類
とその組合せにより、取付け部の配管径の大きさや複数
配管の場合の相互の距離の大小に拘らず対応可能とな
り、その汎用性は大きい。
【図1】本発明の一実施例における配管の防振装置を示
す斜視図
す斜視図
【図2】本発明の他の実施例における配管の防振装置を
示す斜視図
示す斜視図
【図3】本発明のさらに他の実施例における配管の防振
装置を示す斜視図
装置を示す斜視図
【図4】同装置の固定部材とスペーサをネジ止めした場
合の斜視図
合の斜視図
【図5】従来の配管の防振装置を示す斜視図
【図6】同装置のゴムおもりを示す斜視図
【図7】他の従来の配管の防振装置を示す斜視図
11 貫通孔 12 切込み 13 ゴムおもり 14 配管 15 結合手段
フロントページの続き (72)発明者 粉川 勝蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 尾浜 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−74585(JP,U) 実開 昭55−121174(JP,U) 実開 昭61−151136(JP,U) 実開 昭61−45683(JP,U) 実開 昭58−56274(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 3/16 F25B 41/00
Claims (2)
- 【請求項1】 貫通孔とこの貫通孔に達する切込みを有
しゴムを主成分とするゴムおもりを配管に挿入し、結合
バンドを前記ゴムおもりの外周に巻き付けて複数個の前
記ゴムおもりを一体化した配管の防振装置。 - 【請求項2】 2個のゴムおもりのそれぞれの上下面に
掛かる爪と前記ゴムおもりのそれぞれの切込みに掛かる
左右の爪を有する固定部材を設けた請求項1記載の配管
の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04176591A JP3116572B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 配管の防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04176591A JP3116572B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 配管の防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617973A JPH0617973A (ja) | 1994-01-25 |
JP3116572B2 true JP3116572B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=16016248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04176591A Expired - Lifetime JP3116572B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 配管の防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116572B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4615678B2 (ja) * | 2000-06-30 | 2011-01-19 | カナフレックスコーポレーション株式会社 | 地中埋設管ユニット |
JP6057688B2 (ja) * | 2012-12-07 | 2017-01-11 | 三菱電機株式会社 | 防振装置及び空気調和機 |
CN103968181A (zh) * | 2014-05-20 | 2014-08-06 | 任少琳 | 制冷设备用金属管的减震块 |
WO2023218704A1 (ja) * | 2022-05-13 | 2023-11-16 | 東芝キヤリア株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP04176591A patent/JP3116572B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617973A (ja) | 1994-01-25 |
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Legal Events
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