JP3116288B2 - デザートミックス組成物 - Google Patents

デザートミックス組成物

Info

Publication number
JP3116288B2
JP3116288B2 JP04040060A JP4006092A JP3116288B2 JP 3116288 B2 JP3116288 B2 JP 3116288B2 JP 04040060 A JP04040060 A JP 04040060A JP 4006092 A JP4006092 A JP 4006092A JP 3116288 B2 JP3116288 B2 JP 3116288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dessert
mix
added
dessert mix
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04040060A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06121650A (ja
Inventor
晴之 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Asama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asama Chemical Co Ltd filed Critical Asama Chemical Co Ltd
Priority to JP04040060A priority Critical patent/JP3116288B2/ja
Publication of JPH06121650A publication Critical patent/JPH06121650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3116288B2 publication Critical patent/JP3116288B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デザートミックス組成
物に関するものである。更に詳しくは、水又は牛乳等を
加えて攪拌し、冷却することによって容易にアイスクリ
ームやムース等ができるデザートミックス組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭において手軽にアイスクリームやム
ース様デザートを作るには、糖類乳製品、卵製品、油
脂、色素、香料等の配合が容易でないため、これらの成
分をあらかじめ配合したデザートミックスが市販されて
いる。ところが、市販されているデザートミックスの起
泡力は、油脂中に添加した高純度モノグリセライド及び
プロピレングリコールモノステアレートに依存してい
る。しかしながら、これら油脂中の高純度モノグリセラ
イド及びプロピレングリコールモノステアレートは長期
間の保存中に、その結晶型がα型からより安定なβ型に
転移し、その結果起泡性が低下したり、固結して外
観、性能が低下するという欠点を保有している。しか
も、これら欠点を補うために、上記乳化剤を多く添加す
ると、乳化剤特有の喉にまとわりつくヌメリ感が生じ
て、嗜好性を阻害することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、長期間保存
しても、外観、起泡性などの性能が低下せず、しかも嗜
好性の高いデザートミックス組成物が強く求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は
成物を長期保存しても、性能の低下が少なく、しかも嗜
好性の高いデザートミックス組成物を鋭意検討した結
果、穀物たんぱく質をpH6.0以下の酸性水溶液及び
/又はアルコール濃度10〜70重量%の水溶液で抽出
することによって得られる画分を、糖類、乳製品、卵
品、及び増粘安定剤を含み、さらに、油脂及び/又は香
料を含む粉末デザートミックス100重量部に対して、
0.1乃至20重量部加えることによって、本発明を完
成するにいたった。
【0005】すなわち、本発明は、穀物たんぱく質をp
H6.0以下の酸性水溶液及び/又はアルコール濃度1
0〜70重量%の水溶液で抽出することによって得られ
る画分を、糖類、乳製品、卵製品、及び増粘安定剤を含
み、さらに油脂及び/又は香料を含む粉末デザートミッ
クス100重量部に対して、0.1乃至20重量部加え
ることを特徴とするデザートミックス組成物である。
【0006】本発明における穀物たんぱく質とは、小麦
グルテン、トウモロコシグルテンを意味し、pH6.0
以下の酸性水溶液及び/又はアルコール濃度10〜70
重量%の水溶液で抽出することによって得られる画分
は、主にグリアジンである。
【0007】
【作用】本発明における穀物たんぱく質の添加量は、ミ
ックス組成物に対し、0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%がよい。0.1重量%より少ないと
起泡力が不足して好ましい食感を付与できず、20重量
%より多いと水や牛乳を加えて攪拌する際に粘度が極め
て高くなり、攪拌が容易でない。
【0008】デザートミックス中の成分としては、砂
糖、ぶどう糖、果糖等の糖類、ソルビトール、マルチト
ール等の糖アルコール、各種オリゴ糖、全脂粉乳、脱脂
粉乳、ナトリウムカゼイン等の乳製品、粉末全卵、粉末
卵白、粉末卵黄等の卵製品、粉末油脂、バター等の油脂
類、グアーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガ
ム、カラギナン、ペクチン、寒天等の増粘安定剤、色
素、香料がある。さらに、家庭においてこのデザートミ
ックスに水、牛乳、卵、ヨーグルト、ホイップクリー
ム、ジャム、レモンやオレンジ、ミカン、リンゴ、イチ
ゴ等の果実を混ぜることができる。そして、3〜5分間
起泡させ、冷凍庫にて1〜3時間保持して固化させる
と、アイスクリーム、シャーベット、ムース様デザート
になる。
【0009】以下に本発明の実施例及び比較例を示す
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】実施例1 市販のパン用強力小麦粉500gに水道水500mlを
加え、良く混合すると、ネバリ気のある固まりが得られ
る。水道水を変えて3回洗浄し、40℃以下の温風で乾
燥すると、粗グルテン70gを得た。これに70%濃度
のエタノール350mlを加え、40〜50℃で緩やか
に攪拌して抽出を行い濾過する。このろ液をエバポレイ
ターによりエタノール水溶液を除去して、抽出画分
7.5gを得た。更に減圧下にて乾燥し、粉末17gを
得た。この抽出画分を加えた表1の配合により、デザー
トミックスを作った。結果を表2に示す。
【0011】
【表1】 実施例1の抽出画分を加えたデザートミックスとデザートの配合 1 2 3 比較例1 ミックス組成物 上白糖 20g 20g 20g 20g 全脂粉乳 10 10 10 10 粉末卵白 5 5 5 5 グアーガム 0.2 0.2 0.2 0.2 キサンタンガム 0.3 0.3 0.3 0.3 粉末醗酵乳 2.5 2.5 2.5 2.5 実施例1の抽出画分 1 2 3 − デザート組成 上記ミックス 39g 40g 41g 38g 牛乳 50cc − − 50cc ヨーグルト − 50cc − − ホイップクリーム − − 50cc −
【0012】デザートミックスは表1の配合成分を粉末
同士混合した。デザートは、このデザートミックスに、
牛乳、プレーンヨーグルト、ホイップクリームを加え、
ホイッパーにより3分間手立てし、空気の混入率(比重
g/cc)を測定した。ついで、ガラスの容器に移し、
冷凍庫に3時間放置した後、食感、味を評価した。
【0013】
【表2】 実施例1の抽出画分を加えたミックスから作ったデザートの評価 1 2 3 比較例1 空気の混入率 (cc/g) 0.55 0.47 0.39 0.86 食感・味 良好 良好 良好 ザラツク 全体評価 ○ ○ ○ ×
【0014】配合1〜3は起泡性もよく、従って、冷凍
による氷結晶の析出も少なく、食感がなめらかであっ
た。比較例1は、起泡していないので、氷結晶が析出
し、ザラザラの食感を呈した。
【0015】実施例2 市販の小麦グルテン100gに95%濃度エタノール1
00ml、クエン酸0.1%水溶液(pH3.1)40
0mlを加え、緩やかに攪拌しつつ50℃で1時間抽出
を行い、次いでろ過する。このろ液からエバポレーター
によりエタノール水溶液を除去して抽出区分23.2g
を得た。更に減圧下にて乾燥後粉砕して、粉末22gを
得た。この抽出画分を加えた表3の配合により、デザー
トミックス及びデザートを作った。結果を表4に示す。
【0016】
【表3】 実施例2の抽出画分を加えたデザートミックスとデザートの配合 4 5 比較例2 比較例3 ミックス組成物 上白糖 20g 10g 20g 10g 脱脂粉乳 12 12 12 12 粉末卵白 8 8 8 8 グアーガム 0.2 0.2 0.2 0.2 キサンタンガム 0.2 0.2 0.2 0.2 粉末レモン香料 0.6 − 0.6 − 粉末イチゴ香料 − 0.6 − 0.6 実施例2の抽出画分 1 2 − − デザート組成 上記ミックス 42g 33g 41g 31g 水 30cc 30cc 30cc 30cc レモン果汁 20cc − 20cc − イチゴジャム − 20cc − 20cc
【0017】デザートミックスは表3の配合成分を粉末
同士混合した。デザートは、このデザートミックスに、
水、レモン果汁、イチゴジャムを加え、ホイッパーによ
り3分間手立てし、空気の混入率(比重g/cc)を測
定した。ついで、ガラスの容器に移し、冷凍庫に3時間
放置した後、食感、味を評価した。
【0018】
【表4】 実施例2の抽出画分を加えたミックスから作ったデザートの評価 4 5 比較例2 比較例3 空気の混入率 (cc/g) 0.65 0.58 分離 分離 食感・味 良好 良好 − −全体評価 ○ ○ × ×
【0019】配合4〜5は起泡性があり、従って、冷凍
による氷結晶の析出も少なく、シャーベット様の食感を
示した。比較例2〜3は、果汁に由来する酸で分離し
た。
【0020】実施例3 トウモロコシグルテン(ゼイン)100gに95%濃度
のエタノール200ml、水道水300mlを加え、緩
やかに攪拌しつつ50℃で1時間抽出を行い、次いでろ
過する。このろ液からエバポレーターによりエタノール
水溶液を除去して、抽出区分18.4gを得た。更に減
圧下に乾燥粉砕して、粉末16.7gを得た。この抽出
画分を加えた表5の配合により、デザートミックスを作
り、ポリエチレン製袋に入れ、5℃及び30℃、80%
湿度の場所に1ケ月放置した。ついで、牛乳50ccを
加え、ホイッパーにて3分間手立てして、空気の混入率
を測定し、ガラスの容器に移し、3時間冷凍庫に保持し
た。その後、食感、味を評価した。結果を表6に示す。
【0021】
【表5】 実施例3の抽出画分を加えたデザートミックスとデザートの配合 6 7 比較例4 比較例5 ミックス組成物 上白糖 20g 20g 20g 20g 全脂粉乳 15 15 15 15 粉末卵白 5 5 5 5 ローカストビンガム 0.3 0.3 0.3 0.3 キサンタンガム 0.2 0.2 0.2 0.2 乳化剤入粉末油脂 10 10 10 10 粉末バニラ香料 0.5 0.5 0.5 0.5 実施例3の抽出画分 1 2 − − ミックスの保存条件 5℃ 30℃ 5℃ 30℃ デザート組成 上記ミックス 52g 53g 51g 51g 牛乳 50cc 50cc 50cc 50cc
【0022】
【表6】 実施例3の抽出画分を加えたミックスから作ったデザートの評価 6 7 比較例4 比較例5 ミックスの外観 良好 良好 良好 固結 空気の混入率 (cc/g) 0.51 0.44 0.56 0.79 食感・味 良好 良好 良好 ザラツク 全体評価 ○ ○ ○ ×
【0023】配合6〜7は、保存温度に関わりなく良好
な起泡性を示し、できたデザートの食感も良好であった
が、比較例4,5では、低温保存の比較例4は、良好な
起泡性を示したが、30℃、80%湿度に保存した比較
例5では、ミックスが固結し、起泡性も低下して、でき
たデザートの食感も劣った。
【0024】
【発明の効果】本発明によるデザートミックス組成物に
は次のような効果が見られる。 1.高温、多湿の条件下に保存しても、ミックスの固結
が見られず、起泡性の低下もない。 2.果実、果汁等を加えても、デザートの分離が見られ
ず、均一なシャーベット様デザートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23J 3/18 502 A23J 3/18 502 A23L 1/06 A23L 1/06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/187 A23G 3/00 A23G 9/02 A23J 3/00 - 3/18 A23L 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物たんぱく質をpH6.0以下の酸性
    水溶液及び/又はアルコール濃度10〜70重量%の水
    溶液で抽出することによって得られる画分を、糖類、乳
    製品、卵製品、及び増粘安定剤を含み、さらに油脂及び
    /又は香料を含む粉末デザートミックス100重量部に
    対して、0.1乃至20重量部加えることを特徴とする
    デザートミックス組成物。
  2. 【請求項2】 穀物たんぱく質が、小麦グルテン、トウ
    モロコシグルテンであることを特徴とする請求項1記載
    のデザートミックス組成物。
JP04040060A 1992-01-14 1992-01-14 デザートミックス組成物 Expired - Lifetime JP3116288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04040060A JP3116288B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 デザートミックス組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04040060A JP3116288B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 デザートミックス組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06121650A JPH06121650A (ja) 1994-05-06
JP3116288B2 true JP3116288B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=12570384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04040060A Expired - Lifetime JP3116288B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 デザートミックス組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3116288B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5260571B2 (ja) * 2010-02-15 2013-08-14 道顕 千葉 ムース状食品の製造方法及びムース状食品
JP5809446B2 (ja) * 2011-05-24 2015-11-10 ホシザキ電機株式会社 低アレルゲングルテンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06121650A (ja) 1994-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Keller Sodium carboxymethylcellulose (CMC)
US6685977B1 (en) Method for production of frozen desserts
JP4630787B2 (ja) コラーゲン含有飲食品
US4830868A (en) Fruit shake and method of making the same
EP0249446A2 (en) A fruit juice mix for whipped and/or frozen application
US3615718A (en) Process for the preparation of frozen confections, food mixes therefor, and aerosol packages containing such mixes
US3656973A (en) Non-nutritive functional sugar substitute
US4395429A (en) Expandable food composition
EP0099947B1 (en) Process for producing natural fruit candy
JP2007054040A (ja) 冷菓用安定剤及びそれを含む冷菓
KR19990077246A (ko) 귀리로 만든 냉동 과자
MXPA01006174A (es) Composicion de reemplazo de gelatina.
US20060029710A1 (en) Frozen food products and methods for their manufacture
EP0942658A1 (en) Ice-cream formulation and packaging
JP3116288B2 (ja) デザートミックス組成物
US10827770B2 (en) Process for preparing concentrated foaming compositions sweetened with honey and such compositions
KR101221605B1 (ko) 식감이 우수한 아이스크림의 제조방법
WO2021106044A1 (ja) 起泡済み食材及びその製造方法
JP3420529B2 (ja) 組合せ菓子
RU2743591C1 (ru) Отделочный полуфабрикат для кондитерских изделий (варианты)
SK283355B6 (sk) Pekársky produkt na požívanie ako pečivo alebo vo forme nápoja alebo pudingu
JP2002186427A (ja) 冷 菓
JP2002065168A (ja) アイスクリーム様納豆冷菓及びその製造方法
JPS6156982B2 (ja)
JP7055621B2 (ja) 品質が向上した冷菓

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071006

Year of fee payment: 7

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081006

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081006

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 12