JP3116218B2 - 直動機構を持つ処理容器を備えた処理装置 - Google Patents

直動機構を持つ処理容器を備えた処理装置

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JP3116218B2
JP3116218B2 JP13658297A JP13658297A JP3116218B2 JP 3116218 B2 JP3116218 B2 JP 3116218B2 JP 13658297 A JP13658297 A JP 13658297A JP 13658297 A JP13658297 A JP 13658297A JP 3116218 B2 JP3116218 B2 JP 3116218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理容器内におい
て処理対象物を保持する保持台を移動させる直動機構を
持つ処理容器を備えた処理装置に関する。この種の処理
装置は、特に、レーザアニーリング装置のように、処理
容器内の真空あるいは不活性ガスの雰囲気中でガラス等
の処理対象物に対してレーザ光による処理を行う装置に
適している。
【0002】
【従来の技術】この種の処理装置の一例として、レーザ
アニーリング装置について説明する。レーザアニーリン
グ装置によりレーザアニールをおこなう際には、処理対
象物を保持台で保持して真空容器内に配置し、石英窓を
通して処理対象物表面にレーザ光を照射する。真空容器
内で保持台を移動させることにより、処理対象物表面の
広い領域に順次レーザ光を照射することができる。
【0003】保持台には、真空容器の外部まで導出され
た2本の駆動軸が取り付けられており、真空容器内に配
置されたサーボモータとボールねじの組み合わせによる
駆動機構により移動可能にされている。保持台はまた、
真空容器内に配置された2本のガイド機構により移動に
際しての案内が行われる。なお、真空容器の外側の駆動
軸と真空容器の壁との間には、気密機構としてベローズ
が取り付けられ、真空容器の気密性が保たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理対象物
に対する加工の形態によっては、処理対象物を真空容器
内で水平状態で回転させることを必要とする場合があ
る。しかしながら、従来の処理装置ではこのような回転
駆動機能を有しておらず、加工の形態に制約がある。
【0005】また、レーザアニールの効果を安定して得
るために、処理対象物を加熱する場合がある。このた
め、保持台にはヒータが埋め込まれている。保持台を加
熱すると、熱歪により、2本のガイド機構の摺動部に余
分な力が加わる。この余分な力のために、保持台が移動
しにくくなり、極端な場合には移動不能になることがあ
る。
【0006】更に、これまでの駆動機構は、サーボモー
タとボールねじの組み合わせによるものであるので、バ
ックラッシュが存在し、保持台の高精度の位置決め及び
高速応答性を得ることが困難である。
【0007】そこで、本発明の課題は、処理対象物を処
理容器内で水平に回転させる回転駆動機構を備えた処理
容器を備えた処理装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の課題は、処理対象物の高精度
の位置決め及び高速応答性を得ることのできる処理容器
を備えた処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、気密状
態を維持される処理容器と、前記処理容器内に配置さ
れ、両端がそれぞれ前記処理容器の壁を貫通して外部ま
で導出された2本の駆動用支軸と、前記2本の駆動用支
軸が前記処理容器の壁を貫通する箇所において、前記2
本の駆動用支軸がその軸方向に並進移動可能なように、
かつ前記処理容器内の気密性が保たれるように、前記処
理容器内と外部とを隔離する気密機構と、前記2本の駆
動用支軸の少なくとも一端側に取り付けられ、前記2本
の駆動用支軸をそれぞれ前記処理容器に対して独立して
軸方向に移動させることのできるリニアモータによる駆
動機構と、前記処理容器内において、前記2本の駆動用
支軸に組み合わされ、処理対象物を保持する保持台と、
前記処理容器内において、前記保持台を水平な状態で回
転させるための回転駆動機構とを含むことを特徴とする
直動機構を持つ処理容器を備えた処理装置が提供され
る。
【0010】なお、前記保持台は前記2本の駆動用支軸
に固定された支持枠に回転可能に支持され、前記回転駆
動機構も前記支持枠に搭載される。
【0011】また、前記回転駆動機構は、ステッピング
モータと前記保持台に連結された回転機構と前記ステッ
ピングモータの回転力を前記回転機構に伝達する伝達機
構とを含む。
【0012】更に、前記処理容器の内壁及び前記保持台
のうち、少なくとも前記保持台に、前記処理対象物を加
熱するための加熱手段を設けることが好ましい。
【0013】本発明によればまた、前記複数のリニアモ
ータの一つに設けられて前記保持台の位置を検出するた
めの位置検出器と、前記複数のリニアモータを前記位置
検出器からの位置検出値と位置指令値とに基づいて制御
するフィードバック制御系とを備え、前記フィードバッ
ク制御系は、前記位置検出値と前記位置指令値とにより
制御量指令値を作成する位置制御器の後段に、前記制御
量指令値を2次低域通過型フィルタにてフィルタリング
した制御量指令推定値と、前記リニアモータおよび負荷
を擬似した制御対象の逆モデル及び2次低域通過型フィ
ルタにて前記位置検出値より推定した実推力値指令との
差分により外乱力を推定する外乱オブザーバと、前記外
乱力を前記制御量指令値から減算することで外乱を補償
する減算器とを含む外乱補償器を設けたことを特徴とす
る処理装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい実施の形
態による処理容器の概略平断面図を示し、図2は図1の
線A−Aによる概略断面図を示す。また、図3は図2の
線B−Bによる概略断面図を示す。
【0015】内部を真空排気可能な処理容器1の内部
に、直動機構を構成するための駆動用支軸2a及び2b
が互いに平行に配置されている。駆動用支軸2a及び2
bの両端は、処理容器1の側壁を貫通して外部まで導出
されている。処理容器1は真空排気され、場合によって
はその後に不活性ガスが導入される。処理容器1はま
た、図示しない基台上に固定されている。
【0016】駆動用支軸2a及び2bの両端部はそれぞ
れ、支持用の構造体3を介してリニアガイド機構を備え
たリニアモータ4a−1、4a−2、4b−1、4b−
2に連結されている。これらのリニアモータ4a−1、
4a−2、4b−1、4b−2により駆動用支軸2a及
び2bはその軸方向に互いに独立して駆動可能にされて
いる。
【0017】駆動用支軸2a及び2bの各々の処理容器
1の外に導出された部分には、気密機構として真空ベロ
ーズ5a、5bが被せられている。真空ベローズ5a、
5bの一端はそれぞれ処理容器1の側壁に取り付けら
れ、他端は構造体3に取り付けられている。このような
真空べローズ5a、5bにより、処理容器1の気密性が
保たれる。
【0018】処理容器1内には保持台6が配置されてい
る。保持台6は、駆動用支軸2a及び2bに回転可能に
支持されており、この支持構造については後述する。保
持台6の上面には複数のピン7が突出しており、アニー
ル処理されるガラス等の基板8がピン7の上に載置され
る。保持台6にはヒータが内設(図示せず)され、この
ヒータにより基板8が加熱される。保持台6の下面には
遮熱板9が設けられている。保持台6、遮熱板9は支持
板10により支持されている。なお、ヒータは処理容器
1の内壁、例えば天井内壁に設けられても良いし、保持
台6の移動する下部域に配設されても良い。いずれにし
ても、ヒータの下側には、保持台6を支持している機構
の移動を妨げないようにして水冷板12が設けられ、水
冷板12よりも下側の処理容器1内の空間の温度上昇を
抑制するようにしている。処理容器1の上面には石英窓
1−1が設けられており、石英窓1−1を通して処理容
器1内に光学系からのレーザ光が導入される。
【0019】リニアモータ4a−1、4a−2、4b−
1、4b−2を駆動して駆動用支軸2a及び2bをその
軸方向に並進移動させることにより、処理容器1内で保
持台6と共に基板8を移動させることができる。保持台
6を移動させるためのリニアモータ4a−1、4a−
2、4b−1、4b−2の駆動制御については後述する
が、リニアモータ4a、4bの側面にはそれぞれリニア
エンコーダ11a−1、11a−2、11b−1、11
b−2が設けられる。これらのリニアエンコーダ11a
−1、11a−2、11b−1、11b−2のうち1つ
からの位置検出信号をリニアモータ4a−1、4a−
2、4b−1、4b−2の駆動制御系にフィードバック
し、保持台6を位置目標値に追随させるような制御を行
う。
【0020】なお、本形態では、駆動用支軸2a及び2
bを、その両側においてそれぞれ、リニアモータ4a−
1、4a−2、4b−1、4b−2により駆動するよう
にしているが、リニアモータは、駆動用支軸2a及び2
bの一端側に設けるだけでも良い。この場合、駆動用支
軸2a及び2bの他端側には、リニアガイド機構が設け
られ、他端側へのリニアエンコーダの設置は不要であ
る。また、リニアモータ4a−1側の構造体3とリニア
モータ4b−1側の構造体3とを別にして、駆動用支軸
2a、2bを独立して駆動可能にしているが、リニアモ
ータ4a−1側の構造体3とリニアモータ4b−1側の
構造体3とは一体であっても良い。
【0021】次に、保持台6の支持構造について説明す
る。なお、図1では、便宜上、保持台6は一点鎖線で示
している。保持台6は、その移動方向の一端側及び反対
の他端側において2本の駆動用支軸2a、2bに固定さ
れた支持枠13を介して支持板10により回転可能に支
持されている。支持枠13には、支持板10の中心部の
直下に回転機構14が配置されると共に、回転機構14
に回転駆動力を伝達するためのステッピングモータ15
が配置されている。回転機構14は、上端を支持板10
に連結し、下端をステッピングモータ15の回転軸とス
チールベルト16を介して連結している。なお、ステッ
ピングモータ15は、真空中で使用可能なものとする。
いずれにしても、回転機構14は、処理に際して保持台
6を水平な状態で回転させて基板8の位置決めを行うた
めのものである。
【0022】図4をも参照して、回転機構14は、ハー
モニックドライブ14−2、クロスローラリング14−
3を有し、ステッピングモータ15の回転をスチールベ
ルト16により高減速比を持つハーモニックドライブ1
4−2に伝達する。そして、保持台6の高精度での位置
決めを可能とするために、最終段のガイドとしてクロス
ローラリング14−3が設けられている。更に、上記の
要素がそれらの持つ耐熱環境内で使用されるように、回
転機構14の外側には水冷筒18が設けられ、ステッピ
ングモータ15の外側にも水冷筒(図示せず)が設けら
れる。ステッピングモータ15には、保持台6の走行を
妨げないように、図示しない可撓性の耐熱ケーブルを通
して電源が供給される。
【0023】本例では、真空中で使用可能な高分解能を
有するステッピングモータ15を駆動源とし、ステンレ
ス製のスチールベルト16によりハーモニックドライブ
14−2の駆動軸にバックラッシレスで回転駆動力を伝
達する。ハーモニックドライブ14−2では、1/16
0の高減速比で減速して従動軸に伝達し、ステンレス製
のクロスローラリング14−3が最終段の出力軸のガイ
ドとして用いられる。高い回転精度を確保するために、
ロータリエンコーダ14−4がハーモニックドライブ1
4−2の従動軸側に設けられ、後述するフィードバック
制御系により位置決め制御が行われる。水冷筒18及び
ステッピングモータ15の外側の水冷筒はそれぞれ、内
部の要素が80℃を越えないようにする。
【0024】このように、駆動用支軸2a、2bの移動
は、処理容器1の外側でヒータの熱的影響を受けること
無く、リニアモータ4a−1、4a−2、4b−1、4
b−2の走行をガイドするリニアガイド機構で案内され
る。このようなリニアモータによる駆動機構を用いるこ
とにより、保持台6及び支持枠13を含む走行系全体の
共振周波数を上げることができ、保持台6の高速、高精
度の位置決めができると共に、軌跡追従性の向上を図る
ことができる。
【0025】図5〜図7を参照して、本発明の実施の形
態に適用されるリニアモータ及びステッピングモータの
フィードバック制御系について説明する。以下の説明で
は、保持台6の移動方向をX軸とし、回転方向の中心を
θ軸として説明する。
【0026】図5において、リニアモータ4a−1、4
a−2、4b−1、4b−2に対する制御は、ここでは
リニアエンコーダ11a−1の位置検出値をフィードバ
ックしてX軸位置指令値との偏差を検出し、この偏差を
位置制御器51に与える。位置制御器51では、この偏
差に基づいてX軸に関する制御量指令値を作成する。ま
た、フィードバック制御系の制御ループに、外乱オブザ
ーバ52を用いた外乱補償器53を付加し、リニアベア
リングガイドの摩擦特性の変動等の外乱要因をキャンセ
ルする構成としている。外乱補償器53から出力される
電流指令値は、リニアモータ4a−1、4a−2、4b
−1、4b−2用のモータアンプ54a−1、54a−
2、54b−1、54b−2に与えられ、各モータアン
プは与えられた電流指令値に基づいて対応するリニアモ
ータの制御を行う。
【0027】以上の構成による本発明のフィードバック
制御系の作用について説明する。本フィードバック制御
系によれば、これまで述べてきた各要素の構成により、
全ストローク範囲において高い位置決め精度を確保でき
る。
【0028】また、フィードバック制御系に付加された
外乱補償器53の詳細を図6に示す。まず、外乱オブザ
ーバ52においては、2次低域通過型フィルタ(Gs)
からなるフィルタ52−1を用いて、位置制御器51か
ら出力された制御量指令値をフィルタリングする。ま
た、複数のリニアモータ及び負荷を擬似した制御対象の
逆モデル(Ms2 /Kf、ここで、Msはリニアモータ
及び負荷の質量、Kfはモータ推力定数)及び2次低域
通過型フィルタ(Gs)から成るフィルタ52−2を用
いて、リニアエンコーダ11a−1にて検出された位置
検出値より制御対象に印加されている実推力値指令値を
推定する。
【0029】そして、減算器52−3によりフィルタ5
2−1、52−2の出力の差分をとることにより、制御
対象に印加されている外乱力を推定し、この推定外乱力
を減算器54により制御量指令値から減算することによ
り、外乱力を補償する。このように、実推力推定時の制
御対象モデルとして、リニアモータ及び負荷の質量から
なるモデルを用いることで、リニアベアリングの案内摩
擦の変動等を外乱力として推定し補償することができ
る。
【0030】以上のように、本発明では、外乱オブザー
バ52を用いた外乱補償器53により、保持台6の位置
で変動するリニアガイド機構の案内摩擦の変動等を外乱
として推定し、これら外乱要因を補償することができ
る。
【0031】次に図7を参照して、回転駆動機構におけ
るフィードバック制御系について説明する。ステッピン
グモータ15に対する制御は、ロータリエンコーダ14
−4の位置検出値をフィードバックしてθ軸位置指令値
との偏差を検出し、この偏差を位置制御器61に与え
る。位置制御器61では、この偏差に基づいてθ軸に関
する制御量指令値を作成し、パルス指令を出力する。位
置制御器61から出力されるパルス指令は、ステッピン
グモータ15用のモータドライバ62に与えられ、モー
タドライバ62は与えられたパルス指令に基づいてステ
ッピングモータ15の制御を行う。
【0032】図8は、上記の処理容器を備えたレーザア
ニーリング装置全体の概略平面図を示す。レーザアニー
リング装置は、処理容器1に加えて、基板8の搬送チャ
ンバ22、搬入チャンバ23、搬出チャンバ24を有し
ている。レーザ光照射用の光学系は、ホモジナイザ4
1、CCDカメラ42及びビデオモニタ43を含んで構
成される。
【0033】処理容器1と搬送チャンバ22はゲートバ
ルブ25を介して結合されている。同様に、搬送チャン
バ22と搬入チャンバ23、搬送チャンバ22と搬出チ
ャンバ24は、それぞれゲートバルブ26、27を介し
て結合されている。処理容器1、搬入チャンバ23及び
搬出チャンバ24には、それぞれ真空ポンプ31、32
及び33が設けられ、基板8の移し替えに際して各チャ
ンバの内部が真空排気される。搬送チャンバ22内に
は、搬送用ロボット28が収容されている。搬送用ロボ
ット28は、処理容器1、搬入チャンバ23及び搬出チ
ャンバ24の相互間で処理済みの基板あるいは処理前の
基板を移送する。
【0034】光学系においては、パルス発振したエキシ
マレーザ装置44から出力されたレーザビームがアッテ
ネータ45を通ってホモジナイザ41に入射する。ホモ
ジナイザ41は、レーザビームの断面形状を細長い形状
にする。ホモジナイザ41を通過したレーザビームは、
レーザ光の断面形状に対応した細長い石英窓1−1を透
過して処理容器1内の基板を照射する。基板の表面がホ
モジナイズ面に一致するように、ホモジナイザ41と基
板との相対位置が調節されている。
【0035】基板は、図1で説明した直動機構により石
英窓1−1の長軸方向に直交する向きに移動する。1シ
ョット分の照射領域の一部が前回のショットにおける照
射領域の一部と重なるような速さで基板を移動させるこ
とにより、基板表面の広い領域を照射することができ
る。基板表面はCCDカメラ42により撮影され、処理
中の基板表面をビデオモニタ43で観察することができ
る。リニアモータ4a−1、4a−2、4b−1、4b
−2、ゲートバルブ25〜27、搬送用ロボット28、
ホモジナイザ41、及びエキシマレーザ装置44の動作
は、制御装置40によって制御される。
【0036】図1、図2に戻って、基板8の移動方向に
対して直交する方向に長い断面形状を有するレーザ光を
照射しながら、基板8を移動させることにより、基板8
の表面の広い領域をアニールすることができる。特に、
基板8を加熱しておくことにより、レーザアニールの効
果を安定させることができる。
【0037】本形態による直動機構では、保持台6が加
熱されて熱歪が生じたとしても、駆動用支軸2a、2b
のガイド機構はリニアモータ4a−1、4a−2、4b
−1、4b−2に備えられており、処理容器1の外にあ
るので処理容器1内のヒータによる熱歪の影響を受けな
い。このため、保持台6を加熱した状態でも安定して保
持台6を移動させることができる。特に、リニアモータ
は高速で保持台6を駆動可能であるうえに、高精度での
位置決めも可能である。
【0038】また、上記形態では、レーザアニール装置
を例にして説明したが、図1、図2に示された処理容器
をその他の装置に適用することも可能である。例えば、
特殊な薬品を使用する場合のように、外界と遮断する必
要のある環境下において直動機構及び回転駆動機構が必
要な処理容器の場合にも有効である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直動機構のガイド機構及び駆動機構を処理容器の外側に
設置できる構造を採用すると共に、駆動系としてリニア
モータを採用し、更にそのフィードバック制御系には外
乱オブザーバを用いた外乱補償器を採用したことによ
り、保持台、すなわち被処理基板の高速高精度での軌跡
追従性を上げ、かつ長寿命の直動機構を構成することが
できる。
【0040】また、処理容器内に、高精度に回転するこ
とのできるユニット化された回転機構を備えることで、
保持台を外部からの駆動源無しで高精度で回転位置決め
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態による処理容器の
概略断面図である。
【図2】図1の線A−Aによる断面図である。
【図3】図1に示された保持台の支持構造を説明するた
めの図で、図2の線B−Bによる断面図である。
【図4】図2に示された回転駆動機構を拡大して示した
半断面図である。
【図5】図1に示されたリニアモータのフィードバック
制御系を示したブロック図である。
【図6】図5に示されたフィードバック制御系のうちの
外乱補償器の構成を示したブロック図である。
【図7】図2に示されたステッピングモータのフィード
バック制御系を示したブロック図である。
【図8】図1の処理容器をレーザアニーリング装置に適
用した場合の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 処理容器 1−1 石英窓 2a、2b 駆動用支軸 3 構造体 4a−1、4a−2、4b−1、4b−2 リニアモ
ータ 5a、5b 真空ベローズ 6 保持台 7 ピン 8 基板 9 遮熱板 10 支持板 11a−1、11a−2、11b−1、11b−2 リ
ニアエンコーダ 12 水冷板 13 支持枠 14 回転機構 14−2 ハーモニックドライブ 14−3 クロスローラリング 15 ステッピングモータ 16 スチールベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−312072(JP,A) 特開 平6−177033(JP,A) 特開 平8−213341(JP,A) 特開 昭61−267245(JP,A) 特開 平10−199826(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 H01L 21/268

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密状態を維持される処理容器と、 前記処理容器内に配置され、両端がそれぞれ前記処理容
    器の壁を貫通して外部まで導出された2本の駆動用支軸
    と、 前記2本の駆動用支軸が前記処理容器の壁を貫通する箇
    所において、前記2本の駆動用支軸がその軸方向に並進
    移動可能なように、かつ前記処理容器内の気密性が保た
    れるように、前記処理容器内と外部とを隔離する気密機
    構と、 前記2本の駆動用支軸の少なくとも一端側に取り付けら
    れ、前記2本の駆動用支軸をそれぞれ前記処理容器に対
    して独立して軸方向に移動させることのできるリニアモ
    ータによる駆動機構と、 前記処理容器内において、前記2本の駆動用支軸に組み
    合わされ、処理対象物を保持する保持台と、 前記処理容器内において、前記保持台を水平な状態で回
    転させるための回転駆動機構とを含むことを特徴とする
    直動機構を持つ処理容器を備えた処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置において、前記
    保持台は、前記2本の駆動用支軸に固定された支持枠に
    回転可能に支持されており、前記回転駆動機構を前記支
    持枠に搭載したことを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の処理装置において、前記
    回転駆動機構は、ステッピングモータと前記保持台に連
    結された回転機構と、前記ステッピングモータの回転力
    を前記回転機構に伝達する伝達機構とを含むことを特徴
    とする処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の処理装
    置において、前記処理容器の内壁及び前記保持台のう
    ち、少なくとも前記保持台に、前記処理対象物を加熱す
    るための加熱手段を設けたことを特徴とする処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の処理装置において、 前記複数のリニアモータの一つに設けられて前記保持台
    の位置を検出するための位置検出器と、 前記複数のリニアモータを前記位置検出器からの位置検
    出値と位置指令値とに基づいて制御するフィードバック
    制御系とを備え、 前記フィードバック制御系は、前記位置検出値と前記位
    置指令値とにより制御量指令値を作成する位置制御器の
    後段に、 前記制御量指令値を2次低域通過型フィルタにてフィル
    タリングした制御量指令推定値と、前記リニアモータお
    よび負荷を擬似した制御対象の逆モデル及び2次低域通
    過型フィルタにて前記位置検出値より推定した実推力値
    指令との差分により外乱力を推定する外乱オブザーバ
    と、前記外乱力を前記制御量指令値から減算することで
    外乱を補償する減算器とを含む外乱補償器を設けたこと
    を特徴とする処理装置。
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