JP3115932B2 - 多重通信装置 - Google Patents

多重通信装置

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JP3115932B2
JP3115932B2 JP04073728A JP7372892A JP3115932B2 JP 3115932 B2 JP3115932 B2 JP 3115932B2 JP 04073728 A JP04073728 A JP 04073728A JP 7372892 A JP7372892 A JP 7372892A JP 3115932 B2 JP3115932 B2 JP 3115932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種の制御情報を多
重伝送する通信ラインに、通信ラインからの制御情報の
取込みもしくは通信ラインからの制御情報の取込みと通
信ラインへの制御情報の送出とを行う複数のノード部が
接続されて構成される多重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、昨今、装備される電装
品の増加、及び、各種の電装品に対する電子制御化の進
展に伴って、車両内に配される配線,コネクタ及び制御
装置の数の増加が著しく、その結果、車体に取り付けら
れるハーネスの規模の大型化及び重量増加がまねかれて
いる。そして、ハーネスの大規模化は、ハーネスの車体
への取り付けスペースが制限されることになるととも
に、ハーネスの柔軟性が低下して組付作業の能率低下が
もたらされることになり、また、ハーネスの重量増加
は、直接的に車両の重量増加に結びつくことになる。
【0003】そこで、車両における配線,コネクタ及び
制御装置の数を低減させるべく、例えば、特開昭 63-14
8739号公報にも示されている如くに、車両に装備された
各種の電装品についての動作制御を行うための複数種の
制御情報を多重伝送する共通の通信ラインが設けられ、
その通信ラインに、その通信ラインからの制御情報の取
込みもしくは通信ラインへの制御情報の送出を行う複数
のノード部が接続され、車両に装備された各種の電装品
が複数のノード部に適宜接続されて構成される多重通信
機構を、車両内に構築することが提案されている。
【0004】このような車両に構築される多重通信機構
にあっては、例えば、車体に配設されたハーネスが形成
する信号伝送路によって、多重化された制御情報が伝送
される通信ラインが設けられるとともに、その通信ライ
ンに接続された複数のノード部が設置され、各ノード部
には、車両の各部に設けられる各種のアクチュエータ及
びモータ等の作動部、及び、各種のセンサ及びスイッチ
等の信号発生部がグループ化されて連結される。そし
て、各ノード部は、通信ラインから選択された制御情報
を取り込んで、取り込まれた受信制御情報に基づく制御
信号を形成し、それを接続された作動部に供給して作動
部の動作制御が行われるようにし、また、接続された各
種の信号発生部からの信号に基づいて制御情報を形成
し、それを通信ラインに送出する動作を行う。そして、
通信ラインにより伝送される多重制御情報は、例えば、
夫々がパルスコードモジュレーション(PCM)信号に
よってあらわされ、ノン・リターン・ツー・ゼロ(NR
Z)変調により得られるNRZ変調搬送波信号の形態を
とるものとされる。
【0005】上述の如くの多重通信システムにおいて
は、各ノード部に接続された作動部もしくは信号発生部
は、それが接続されたノード部において通信ラインから
取り込まれた制御情報に基づく制御信号が形成されるに
あたり、あるいは、信号発生部からの信号に基づく制御
情報が形成されるにあたって、通信ラインから取り込ま
れた制御情報あるいは信号発生部からの信号に応じて、
例えば、マイクロコンピュータをもって構成される演算
制御ユニットによる演算処理が行われることを要求する
ものであることが多く、斯かる作動部もしくは信号発生
部が接続されたノード部は、通信ラインに接続された送
受信部と送受信部に接続された、例えば、マイクロコン
ピュータをもって構成される演算制御ユニットと、演算
制御ユニット及び作動部もしくは信号発生部に接続され
た入出力処理部とを含んで構成される。
【0006】例えば、車両におけるイグニッション・キ
ースイッチにイグニッション・キーが差込操作され、そ
れに基づいてエンジン・スタータ及びイグニッション・
コイルが作動せしめられる制御が行われる部分について
は、図13に示される如くの多重通信制御系が形成され
る。斯かる図13に示される多重通信制御系にあって
は、複数種の制御情報が多重伝送される通信ライン11
1に、車両におけるステアリング・コラムの近傍に配さ
れるコラムノード112,車両におけるエンジンルーム
内に配されるエンジンノード113、及び、エンジンル
ーム内に設置されたメインヒューズボックスの近傍に配
されるメインヒューズノード114が接続されている。
【0007】コラムノード112は、通信ライン111
に接続された送受信部115と送受信部115に接続さ
れたマイクロコンピュータをもって構成される演算制御
ユニット116とそれに接続された入出力処理部117
とを含んで構成されている。そして、入出力処理部11
7に、信号発生部を形成するイグニッション・キースイ
ッチ118及び作動部を形成するアクチュエータ119
が接続されている。また、エンジンノード113は、通
信ライン111に接続された送受信部120と送受信部
120に接続されたマイクロコンピュータをもって構成
される演算制御ユニット121とそれに接続された入出
力処理部122とを含んで構成されている。そして、入
出力処理部122に、信号発生部を形成するセンサ12
3及び作動部を形成するイグニッション・コイル124
が接続されている。さらに、メインヒューズノード11
4は、通信ライン111に接続された送受信部125と
送受信部125に接続されたマイクロコンピュータをも
って構成される演算制御ユニット126とそれに接続さ
れた入出力処理部127とを含んで構成されている。そ
して、入出力処理部127に、信号発生部を形成するセ
ンサ128及び作動部を形成するエンジン・スタータ1
29が接続されている。
【0008】このようなもとで、イグニッション・キー
スイッチ118に対してイグニッション・キーの差込操
作がなされると、コラムノード112において、入出力
処理部117にイグニッション・キースイッチ118か
らの検出出力信号Siが供給される。入出力処理部11
7においては、検出出力信号Siが、増幅された後、ア
ナログ/ディジタル(A/D)変換されて検出出力情報
Diが形成され、それが演算制御ユニット116に供給
される。演算制御ユニット116においては、検出出力
情報Di及びその他の情報に基づく演算処理が行われ、
演算処理出力情報DCiが得られて、それが送受信部1
15に供給される。送受信部115においては、演算処
理出力情報DCiについてのコーディング,変調等が行
われて、送信制御情報DTcが得られ、それが通信ライ
ン111へと送出される。
【0009】また、コラムノード112においては、通
信ライン111から受信制御情報DRcが送受信部11
5よって取り込まれ、送受信部115において受信制御
情報DRcについての復調,デコーディング等が行われ
て再生情報DCaが得られ、それが演算制御ユニット1
16に供給される。そして、演算制御ユニット116に
おいて、再生情報DCa及びその他の情報に基づく演算
処理が行われ、演算処理情報Daが得られて、それが入
出力処理部117に供給される。入出力処理部117に
おいては、演算処理情報Daについてのディジタル/ア
ナログ(D/A)変換が行われて制御信号Saが形成さ
れ、それが増幅回路を経て入出力処理部117から導出
されて、アクチュエータ119に供給され、それによ
り、アクチュエータ119についての制御信号Saによ
る動作制御が行われる。
【0010】コラムノード112から通信ライン111
に送出された送信制御情報DTcは、エンジンノード1
13において、受信制御情報DReとして、送受信部1
20により通信ライン111から取り込まれ、送受信部
120において受信制御情報DReについての復調,デ
コーディング等が行われて再生情報DCcが得られ、そ
れが演算制御ユニット121に供給される。そして、演
算制御ユニット121において、再生情報DCc及びそ
の他の情報に基づく演算処理が行われ、演算処理情報D
cが得られて、それが入出力処理部122に供給され
る。入出力処理部122においては、演算処理情報Dc
についてのD/A変換が行われて制御信号Scが形成さ
れ、それが増幅回路を経て入出力処理部122から導出
されて、イグニッション・コイル124に供給され、そ
れにより、イグニッション・コイル124が、コラムノ
ード112から通信ライン111に送出された送信制御
情報DTcに基づいて得られた制御信号Scに応じて作
動せしめられる。
【0011】また、コラムノード112から通信ライン
111に送出された送信制御情報DTcは、メインヒュ
ーズノード114において、受信制御情報DRmとし
て、送受信部125により通信ライン111から取り込
まれ、送受信部125において受信制御情報DRmにつ
いての復調,デコーディング等が行われて再生情報DC
sが得られ、それが演算制御ユニット126に供給され
る。そして、演算制御ユニット126において、再生情
報DCs及びその他の情報に基づく演算処理が行われ、
演算処理情報Dsが得られて、それが入出力処理部12
7に供給される。入出力処理部127においては、演算
処理情報DsについてのD/A変換が行われて制御信号
Ssが形成され、それが増幅回路を経て入出力処理部1
27から導出されて、エンジン・スタータ129に供給
され、それにより、エンジン・スタータ129が、コラ
ムノード112から通信ライン111に送出された送信
制御情報DTcに基づいて得られた制御信号Ssに応じ
て作動せしめられる。
【0012】なお、エンジンノード113においては、
入出力処理部122にセンサ123からの検出出力信号
SNeが供給される。入出力処理部122においては、
検出出力信号SNeが、増幅された後、A/D変換が行
われて検出出力情報DNeが形成され、それが演算制御
ユニット121に供給される。演算制御ユニット121
においては、検出出力情報DNe及びその他の情報に基
づく演算処理が行われ、演算処理出力情報DCeが得ら
れて、それが送受信部120に供給される。送受信部1
20においては、演算処理出力情報DCeについてのコ
ーディング,変調等が行われて、送信制御情報DTeが
得られ、それが通信ライン111へと送出される。
【0013】さらに、メインヒューズノード114にお
いては、入出力処理部127にセンサ128からの検出
出力信号SNmが供給される。入出力処理部127にお
いては、検出出力信号SNmが、増幅された後、A/D
変換が行われて検出出力情報DNmが形成され、それが
演算制御ユニット126に供給される。演算制御ユニッ
ト126においては、検出出力情報DNm及びその他の
情報に基づく演算処理が行われ、演算処理出力情報DC
mが得られて、それが送受信部125に供給される。送
受信部125においては、演算処理出力情報DCmにつ
いてのコーディング,変調等が行われて、送信制御情報
DTmが得られ、それが通信ライン111へと送出され
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、通信ラ
イン111にコラムノード112,エンジンノード11
3及びメインヒューズノード114が接続されて形成さ
れる多重通信制御系にあっては、例えば、コラムノード
112を構成する演算制御ユニット116が、システム
・ダウンを生じて正常に機能しなくなると、イグニッシ
ョン・キースイッチ118に対してのイグニッション・
キーの差込操作がなされても、それに応じてのコラムノ
ード112における送受信部115から通信ライン11
1への送信制御情報DTcの送出は行われない。それに
より、エンジンノード113における通信ライン111
からの受信制御情報DReの取込み、及び、メインヒュ
ーズノード114における通信ライン111からの受信
制御情報DRmの取込みが行われず、従って、エンジン
ノード113の入出力処理部122からイグニッション
・コイル124への制御信号Scの供給、及び、メイン
ヒューズノード114の入出力処理部127からエンジ
ン・スタータ129への制御信号Ssの供給がなされな
いことになる。即ち、イグニッション・キースイッチ1
18に対してのイグニッション・キーの差込操作がなさ
れても、イグニッション・コイル124及びエンジン・
スタータ129が作動せしめられず、その結果、エンジ
ンが始動されない事態となってしまう。
【0015】このように、車両における多重通信機構が
構築される場合、特定のノードにおいて機能上の障害が
生じると、それに関連する他のノードの機能に重大な支
障が及ぼされてその他のノードの動作が阻害され、例え
ば、エンジン本体及びそれに付随するエンジン・スター
タ,イグニッション・コイル等の各部が全て正常である
にもかかわらず、エンジンの始動を行うことができない
事態となってしまうという如くの不都合がきたされる虞
がある。
【0016】斯かる点に鑑み、本発明は、複数種の制御
情報を多重伝送する通信ラインが設けられるとともにそ
の通信ラインに複数のノード部が接続され、各ノード部
が、通信ラインから取り込まれた受信制御情報に基づく
制御信号を形成してそれを接続された作動部に供給する
もの、もしくは、接続された各種の信号発生部からの信
号に基づく制御情報を形成してそれを通信ラインに送出
するものとされるもとで、制御情報を送出するノード部
において正規の機能が果たされなくなる障害が生じた場
合、その制御情報を送出するノード部に関連する他のノ
ードの動作に重大な支障が及ぼされる事態を回避して、
他のノード部に対する悪影響を最小限にとどめるべく動
作するものとなされた多重通信装置を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る多重通信装置は、夫々において複数種
の制御情報が多重伝送される第1及び第2の通信ライン
と、第1及び第2の通信ラインの夫々に接続され、第1
の通信ラインから種々の内容を有する第1の受信制御情
報を取り込むとともに、第2の通信ラインから種々の内
容を有する第2の受信制御情報を取り込む特定ノード部
を含む複数のノード部とを備えて構成される。そして、
特定ノード部が、第1の通信ラインから取り込まれた第
1の受信制御情報が本来第2の通信ラインにより伝送さ
れるべきものであるとき、その第1の受信制御情報に相
当する送信制御情報を第2の通信ラインに送出するとと
もに、第2の通信ラインから取り込まれた第2の受信制
御情報が本来第1の通信ラインにより伝送されるべきも
のであるとき、その第2の受信制御情報に相当する送信
制御情報を第1の通信ラインに送出するものとされる。
【0018】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る多重通信
装置にあっては、第1及び第2の通信ラインの夫々に接
続された複数のノード部のうちの制御情報を送出するノ
ード部が、本来、第1及び第2の通信ラインのうちの特
定された一方に制御情報を送出すべきところ、その機能
に障害を生じて、第1及び第2の通信ラインのうちの他
方に制御情報を送出せざるを得ない場合、第1及び第2
の通信ラインのうちの他方に送出された制御情報が特定
ノード部により受信制御情報として取り込まれ、その結
果、特定ノード部により、第1及び第2の通信ラインの
うちの他方に送出された制御情報に相当する送信制御情
報が第1及び第2の通信ラインのうちの特定された一方
に送出される。それにより、第1及び第2の通信ライン
の夫々に接続された複数のノード部のうちの、制御情報
を送出するノード部からの制御情報を第1及び第2の通
信ラインのうちの特定された一方から取り込むべく設定
された他のノード部が、制御情報を送出するノード部が
機能障害を生じたものとにおいても、制御情報を送出す
るノード部からの制御情報に相当するものとされた特定
ノード部からの送信制御情報を、第1及び第2の通信ラ
インのうちの特定された一方から取り込むことができ
て、正常な動作状態を維持するものとされる。
【0019】従って、本発明に係る多重通信装置におい
ては、制御情報を送出するノード部において正規の機能
が果たされなくなる障害が生じた場合においても、その
制御情報を送出するノード部に関連する他のノード部の
動作に重大な支障が及ぼされる事態が回避され、他のノ
ード部に対する悪影響が最小限にとどめるられることに
なる。
【0020】
【実施例】図2は、本発明に係る多重通信装置の一例を
車両に適用された状態をもって示す。
【0021】図2において、一点鎖線で示される車体に
は、2系統の多重通信ライン系が、夫々、実線及び破線
によって示される通信ラインを備えて形成されており、
実線によって示される通信ラインは、例えば、ツイステ
ッドペアシールドラインが用いられた高速通信ライン1
1とされ、また、破線によって示される通信ラインは、
例えば、ツイステッドペアラインが用いられた低速通信
ライン12とされている。高速通信ライン11及び低速
通信ライン12の夫々は、車体内部に配設されており、
それらに車体の各部に配された複数のノード部が接続さ
れている。複数のノード部は、高速通信ライン11及び
低速通信ライン12の両者に接続されたフロントライト
ノード13,コラムノード14及びメータノード15
と、高速通信ライン11に接続されたエンジンノード1
6,メインヒューズノード17,アンチスキッドブレー
キシステム(ABS)ノード18,カウルライトサイド
ノード19,リアレフトノード20及びリアライトノー
ド21と、低速通信ライン12に接続されたフロントレ
フトノード22,インスツルメントパネルノード23,
カウルレフトサイドノード24,センターコンソールノ
ード25,オーディオシステムノード26,フロントレ
フトドアノード27,リアレフトドアノード28,フロ
ントライトドアノード29,リアライトドアノード30
及びテールノード31とを含むものとされている。そし
て、これらの複数のノードの夫々には、図2においては
図示が省略されているが、各種のアクチュエータ及びモ
ータ等の作動部、及び、各種のセンサ及びスイッチ等の
信号発生部がグループ化されて連結されている。
【0022】これらの複数のノードのうちの高速通信ラ
イン11に接続されたものの夫々は、各々に接続された
信号発生部からの信号に基づく制御情報を形成し、それ
を送信制御情報として高速通信ライン11に送出する動
作、あるいは、高速通信ライン11から、選択された制
御情報を受信制御情報として取り込み、取り込まれた受
信制御情報に基づく制御信号を形成して、それを各々に
接続された作動部に供給して作動部を動作制御する動作
を行う。同様に、上述の複数のノードのうちの低速通信
ライン12に接続されたものの夫々は、各々に接続され
た信号発生部からの信号に基づく制御情報を形成し、そ
れを送信制御情報として低速通信ライン12に送出する
動作、あるいは、低速通信ライン12から、選択された
制御情報を受信制御情報として取り込み、取り込まれた
受信制御情報に基づく制御信号を形成して、それを各々
に接続された作動部に供給して作動部を動作制御する動
作を行う。また、高速通信ライン11及び低速通信ライ
ン12の両者に接続されたフロントライトノード13,
コラムノード14及びメータノード15の夫々は、高速
通信ライン11への送信制御情報の送出、あるいは、高
速通信ライン11からの受信制御情報の取り込みと、低
速通信ライン12への送信制御情報の送出、あるいは、
低速通信ライン12からの受信制御情報の取り込みとの
両者を行う。
【0023】このような複数のノードのうち、センター
コンソールノード25,オーディオシステムノード2
6,フロントレフトドアノード27,リアレフトドアノ
ード28,フロントライトドアノード29,リアライト
ドアノード30及びテールノード31の夫々は、それに
接続された信号発生部が、それが発生した信号に基づい
て送信制御情報が形成される際に、例えば、マイクロコ
ンピュータをもって構成される演算制御ユニットによる
演算処理が行われることを要求しないものとされ、ま
た、それに接続された作動部が、低速通信ライン12か
ら取り込まれた受信制御情報に基づいて制御信号が形成
される際に、演算制御ユニットによる演算処理が行われ
ることを要求しないものとされる。
【0024】そして、斯かるセンターコンソールノード
25,オーディオシステムノード26,フロントレフト
ドアノード27,リアレフトドアノード28,フロント
ライトドアノード29,リアライトドアノード30及び
テールノード31の夫々は、例えば、図3に示される如
くの、低速通信ライン12に接続された送受信部41と
送受信部41に接続された入出力処理部42とを含み、
演算制御ユニットを含むことなく構成される、低速非演
算制御タイプのノード43を形成するものとされてい
る。そして、入出力処理部42には、作動部を形成する
アクチュエータ44が接続されるとともに、信号発生部
を形成するスイッチ45が接続される。
【0025】これに対して、上述された複数のノードの
うちのフロントライトノード13,コラムノード14,
メータノード15,エンジンノード16,メインヒュー
ズノード17,ABSノード18,カウルライトサイド
ノード19,リアレフトノード20,リアライトノード
21,フロントレフトノード22,インスツルメントパ
ネルノード23及びカウルレフトサイドノード24の夫
々は、それに接続された信号発生部が、それが発生した
信号に基づいて送信制御情報が形成される際に、例え
ば、マイクロコンピュータをもって構成される演算制御
ユニットによる演算処理が行われることを要求するもの
とされ、また、それに接続された作動部が、高速通信ラ
イン11あるいは低速通信ライン12から取り込まれた
受信制御情報に基づいて制御信号が形成される際に、演
算処理が行われることを要求するものとされる。
【0026】斯かる送信制御情報の形成及び受信制御情
報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求す
るノードのうちの低速通信ライン12に接続されたイン
スツルメントパネルノード23及びカウルレフトサイド
ノード24の夫々は、例えば、図4に示される如くの、
低速通信ライン12に接続された、送受信機能と演算処
理機能とを具えるものとしてマイクロコンピュータをも
って構成される送受信・演算制御ユニット46と、それ
に接続された入出力処理部47とを含んで構成される、
低速演算制御タイプのノード48を形成するものとされ
ている。そして、入出力処理部47には、作動部を形成
するアクチュエータ49が接続されるとともに、信号発
生部を形成するセンサ50が接続される。
【0027】また、送信制御情報の形成及び受信制御情
報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求す
るノードのうちの高速通信ライン11に接続されたAB
Sノード18,カウルライトサイドノード19,リアレ
フトノード20及びリアライトノード21の夫々は、例
えば、図5に示される如くの、高速通信ライン11に接
続された送受信部51と送受信部51に接続されたマイ
クロコンピュータをもって構成される演算制御ユニット
52とそれに接続された入出力処理部53とを含んで構
成される、高速演算制御タイプのノード54を形成する
ものとされている。そして、入出力処理部53には、作
動部を形成するアクチュエータ55が接続されるととも
に、信号発生部を形成するセンサ56が接続される。
【0028】さらに、送信制御情報の形成及び受信制御
情報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求
するノードのうちの高速通信ライン11と低速通信ライ
ン12との両者に接続されたフロントライトノード13
は、図4に示される如くの低速演算制御タイプのノード
48と図5に示される如くの高速演算制御タイプのノー
ド54との両方を形成するものとされている。
【0029】一方、送信制御情報の形成及び受信制御情
報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求す
るノードであって、高速通信ライン11と低速通信ライ
ン12との両者に接続されたコラムノード14は、図6
に示される如く、高速通信ライン11に接続された送受
信部61,送受信部61に接続されたマイクロコンピュ
ータをもって構成される演算制御ユニット62,演算制
御ユニット62に接続された入出力処理部63、及び、
低速通信ライン12に接続された、送受信機能と演算処
理機能とを具えるものとしてマイクロコンピュータをも
って構成される送受信・演算制御ユニット64を含んで
構成されている。送受信・演算制御ユニット64は、送
受信部61,演算制御ユニット62及び入出力処理部6
3の夫々にも接続されて、また、入出力処理部63に
は、信号発生部を形成するイグニッション・キースイッ
チ65及びセンサ66が接続されるとともに、作動部を
形成するアクチュエータ67が接続される。
【0030】また、送信制御情報の形成及び受信制御情
報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求す
るノードであって、高速通信ライン11と低速通信ライ
ン12との両者に接続されたメータノード15は、図1
に示される如く、高速通信ライン11に接続された送受
信部71,送受信部71に接続されたマイクロコンピュ
ータをもって構成される演算制御ユニット72、及び、
演算制御ユニット72に接続された出力処理部73と、
低速通信ライン12に接続された、送受信機能と演算処
理機能とを具えるものとしてマイクロコンピュータをも
って構成される送受信・演算制御ユニット74、及び、
送受信・演算制御ユニット74に接続された出力処理部
75とを含んで構成されている。演算制御ユニット72
と送受信・演算制御ユニット74とは相互接続されてお
り、また、出力処理部73及び75の両者には、メータ
部76が接続される。
【0031】さらに、送信制御情報の形成及び受信制御
情報に基づく制御信号の形成にあたって演算処理を要求
するノードであって、高速通信ライン11に接続された
エンジンノード16及びメインヒューズノード17及び
低速通信ライン12に接続されたフロントレフトノード
22は、図7に示される如くに構成される。即ち、エン
ジンノード16が、高速通信ライン11に接続された送
受信部81,送受信部81に接続されたマイクロコンピ
ュータをもって構成される演算制御ユニット82,演算
制御ユニット82に接続された入出力処理部83、及
び、入出力処理部83に接続されたオアゲート85を含
んで構成され、また、メインヒューズノード17が、高
速通信ライン11に接続された送受信部87,送受信部
87に接続されたマイクロコンピュータをもって構成さ
れる演算制御ユニット88,演算制御ユニット88に接
続された入出力処理部89、及び、入出力処理部89に
接続されたオアゲート90を含んで構成され、さらに、
フロントレフトノード22が、低速通信ライン12に接
続された、送受信機能と演算処理機能とを具えるものと
してマイクロコンピュータをもって構成される送受信・
演算制御ユニット93とそれに接続された入出力処理部
94とを含んで構成されている。
【0032】そして、エンジンノード16の入出力処理
部83に信号発生部を形成するセンサ84が接続される
とともに、メインヒューズノード17の入出力処理部8
9に信号発生部を形成するセンサ91が接続される。ま
た、エンジンノード16の入出力処理部83とメインヒ
ューズノード17の入出力処理部89との両者がオアゲ
ート85を介して作動部を形成するイグニッション・コ
イル86に接続されるとともに、メインヒューズノード
17の入出力処理部89とフロントレフトノード22の
入出力処理部94との両者がオアゲート90を介して作
動部を形成するエンジン・スタータ92に接続されてい
る。さらに、フロントレフトノード22の入出力処理部
94に、信号発生部を形成するセンサ95と作動部を形
成するアクチュエータ96とが接続されている。
【0033】斯かるもとで、高速通信ライン11及び低
速通信ライン12の夫々において多重通信が行われる制
御情報は、例えば、フレーム単位を構成して伝送される
ものとされる。このような制御情報のフレーム単位は、
例えば、図8に示される如く、全体が85ビットで構成
されたコードデータとされ、その内容は、2ビット構成
のスタート・マーカSM,8ビット構成の優先順位をあ
らわすデータPRI,8ビット構成の情報の種類をあら
わすデータID,16ビット構成の情報の有効性をあら
わすデータVLD,16ビット構成の情報内容をあらわ
すデータDT,8ビット構成のエラー訂正用データCR
C,1ビット構成のデータエンドフラッグDE,24ビ
ット構成のアドレス指定データANC、及び、2ビット
構成のエンド・マーカEMが順次連なるものとされる。
【0034】そして、図3に示される如くの、低速非演
算制御タイプのノード43においては、低速通信ライン
12から、図8に示される如くのフレーム単位を形成す
る受信制御情報DRPが送受信部41によって取り込ま
れ、送受信部41において受信制御情報DRPについて
の復調,デコーディング等が行われて再生情報DAが得
られ、それが入出力処理部42に供給される。入出力処
理部42においては、再生情報DAについてのD/A変
換が行われて制御信号SAが形成され、それが増幅回路
を経て入出力処理部42から導出されて、アクチュエー
タ44に供給される。それにより、アクチュエータ44
についての制御信号SAによる動作制御が行われる。
【0035】また、低速非演算制御タイプのノード43
においては、スイッチ45が操作されることにより、信
号SPが入出力処理部42に供給される。入出力処理部
42においては、信号SPが、増幅された後、A/D変
換が行われて送信情報DPが形成され、それが送受信部
41に供給される。送受信部41においては、送信情報
DPについてのコーディング,変調等が行われて、図8
に示される如くのフレーム単位を形成する送信制御情報
DTPが得られ、それが低速通信ライン12へと送出さ
れる。
【0036】一方、図4に示される如くの低速演算制御
タイプのノード48においては、低速通信ライン12か
ら、図8に示される如くのフレーム単位を形成する受信
制御情報DRQが送受信・演算制御ユニット46によっ
て取り込まれ、送受信・演算制御ユニット46において
受信制御情報DRQについての復調,デコーディング等
の再生処理が行われるとともに、各種の演算処理が行わ
れる。そして、送受信・演算制御ユニット46から演算
処理情報DA’が得られて、それが入出力処理部47に
供給される。入出力処理部47においては、演算処理情
報DA’についてのD/A変換が行われて制御信号S
A’が形成され、それが増幅回路を経て入出力処理部4
7から導出されて、アクチュエータ49に供給される。
それにより、アクチュエータ49についての制御信号S
A’による動作制御が行われる。
【0037】また、低速演算制御タイプのノード48に
おいては、センサ50からの検出出力信号SQが入出力
処理部47に供給される。入出力処理部47において
は、検出出力信号SQが、増幅された後、A/D変換が
行われて検出出力情報DQが形成され、それが送受信・
演算制御ユニット46に供給される。送受信・演算制御
ユニット46においては、検出出力情報DQ及びその他
の情報に基づく演算処理,コーディング,変調等が行わ
れて、図8に示される如くのフレーム単位を形成する送
信制御情報DTQが得られ、それが低速通信ライン12
へと送出される。
【0038】さらに、図5に示される如くの高速演算制
御タイプのノード54においては、高速通信ライン11
から、図8に示される如くのフレーム単位を形成する受
信制御情報DRRが送受信部51によって取り込まれ、
送受信部51において受信制御情報DRRについての復
調,デコーディング等が行われて再生情報DCAが得ら
れ、それが演算制御ユニット52に供給される。演算制
御ユニット52においては、再生情報DCA及びその他
の情報に基づく演算処理が行われ、演算処理情報DA”
が得られて、それが入出力処理部53に供給される。入
出力処理部53においては、演算処理情報DA”につい
てのD/A変換が行われて制御信号SA”が形成され、
それが増幅回路を経て入出力処理部53から導出され
て、アクチュエータ55に供給される。それにより、ア
クチュエータ55についての制御信号SA”による動作
制御が行われる。
【0039】また、高速演算制御タイプのノード54に
おいては、センサ56からの検出出力信号SRが入出力
処理部53に供給される。入出力処理部53において
は、検出出力信号SRが、増幅された後、A/D変換が
行われて検出出力情報DRが形成され、それが演算制御
ユニット52に供給される。演算制御ユニット52にお
いては、検出出力情報DR及びその他の情報に基づく演
算処理が行われ、演算処理出力情報DCRが得られて、
それが送受信部51に供給される。送受信部51におい
ては、演算処理出力情報DCRについてのコーディン
グ,変調等が行われて、図8に示される如くのフレーム
単位を形成する送信制御情報DTRが得られ、それが高
速通信ライン11へと送出される。
【0040】一方、図6に示されるコラムノード14に
おいては、イグニッション・キースイッチ65に対して
イグニッション・キーの差込操作がなされると、イグニ
ッション・キースイッチ65からの信号SIが入出力処
理部63に供給される。入出力処理部63においては、
信号SIに対する増幅及びA/D変換が行われた後、高
速通信用情報DIと低速通信用情報DI’とが形成さ
れ、それらが演算制御ユニット62及び送受信・演算制
御ユニット64の両者に供給される。
【0041】演算制御ユニット62においては、高速通
信用情報DI及びその他の情報に基づく演算処理が行わ
れ、高速通信用情報DIに応じた演算処理出力情報DC
Iが得られて、それが送受信部61に供給される。送受
信部61においては、演算処理出力情報DCIについて
のコーディング,変調等が行われて、演算処理出力情報
DCIに基づいた、図8に示される如くのフレーム単位
を形成する送信制御情報DTCが得られ、それが高速通
信ライン11へと送出される。
【0042】このとき、送受信部61における送信制御
情報DTCの送出状況をあらわす高速情報送出検出信号
SHが、送受信部61から送受信・演算制御ユニット6
4に供給される。送受信・演算制御ユニット64におい
ては、高速情報送出検出信号SHが、送受信部61から
高速通信ライン11への送信制御情報DTCの送出が適
正に行われていることをあらわすときには、入出力処理
部63から低速通信用情報DI’が供給されても、別段
の信号送出は行われない。しかしながら、例えば、演算
制御ユニット62のシステム・ダウン等の異常が生じ
て、高速情報送出検出信号SHが、送受信部61から高
速通信ライン11への送信制御情報DTCの送出が行わ
れていないことをあらわすときには、送受信・演算制御
ユニット64において、入出力処理部63からの低速通
信用情報DI’及びその他の情報に基づく演算処理,コ
ーディング,変調等が行われて、低速通信用情報DI’
に基づいた、図8に示される如くのフレーム単位を形成
する送信制御情報DTC’が得られ、それが送受信・演
算制御ユニット64から低速通信ライン12へと送出さ
れる。
【0043】このようにして、イグニッション・キース
イッチ65に対するイグニッション・キーの差込操作が
なされるとき、演算制御ユニット62及び送受信部61
が適正な動作状態にあるもとでは、イグニッション・キ
ースイッチ65からの信号SIに基づく送信制御情報D
TCが、送受信部61から高速通信ライン11に送出さ
れ、また、演算制御ユニット62あるいは送受信部61
が適正な動作状態になく、送受信部61から高速通信ラ
イン11への送信制御情報DTCの送出が行われない場
合には、イグニッション・キースイッチ65からの信号
SIに基づく送信制御情報DTC’が、送受信・演算制
御ユニット64から低速通信ライン12に送出されるの
である。
【0044】また、コラムノード14においては、セン
サ66からの検出信号SSCが入出力処理部63に供給
されると、入出力処理部63において、検出信号SSC
に対する増幅及びA/D変換が行われた後、高速通信用
情報DSSと低速通信用情報DSS’とが形成され、そ
れらが演算制御ユニット62及び送受信・演算制御ユッ
ト64の両者に供給される。送受信・演算制御ユット6
4においては、低速通信用情報DSS’及びその他の情
報に基づく演算処理が行われ、低速通信用情報DSS’
に基づいた、図8に示される如くのフレーム単位を形成
する送信制御情報DTC’が得られ、それが低速通信ラ
イン12へと送出される。
【0045】このとき、送受信・演算制御ユニット64
における送信制御情報DTC’の送出状況をあらわす低
速情報送出検出信号SLが、送受信・演算制御ユニット
64から演算制御ユニット62に供給される。演算制御
ユニット62においては、低速情報送出検出信号SL
が、送受信・演算制御ユニット64から低速通信ライン
12への送信制御情報DTC’の送出が適正に行われて
いることをあらわすときには、入出力処理部63から高
速通信用情報DSSが供給されても、別段の信号送出は
行われない。しかしながら、例えば、送受信・演算制御
ユニット64のシステム・ダウン等の異常が生じて、低
速情報送出検出信号SLが、送受信・演算制御ユニット
64から低速通信ライン12への送信制御情報DTC’
の送出が行われていないことをあらわすときには、演算
制御ユニット62において、入出力処理部63からの高
速通信用情報DSS及びその他の情報に基づく演算処
理,コーディング,変調等が行われて、高速通信用情報
DSSに基づいた、演算処理出力情報DCCが得られ
て、それが送受信部61に供給される。送受信部61に
おいては、演算処理出力情報DCCについてのコーディ
ング,変調等が行われて、演算処理出力情報DCCに基
づいた、図8に示される如くのフレーム単位を形成する
送信制御情報DTCが得られ、それが高速通信ライン1
1へと送出される。
【0046】このようにして、センサ66からの検出信
号SSCが入出力処理部63に供給されるとき、送受信
・演算制御ユニット64が適正な動作状態にあるもとで
は、センサ66からの検出信号SSCに基づく送信制御
情報DTC’が、送受信・演算制御ユニット64から低
速通信ライン12に送出され、また、送受信・演算制御
ユニット64が適正な動作状態になく、送受信・演算制
御ユニット64から低速通信ライン12への送信制御情
報DTC’の送出が行われない場合には、センサ66か
らの検出信号SSCに基づく送信制御情報DTCが、送
受信部61から高速通信ライン11に送出されるのであ
る。
【0047】さらに、コラムノード14においては、高
速通信ライン11から受信制御情報DRCが送受信部6
1によって取り込まれ、送受信部61において受信制御
情報DRCについての復調,デコーディング等が行われ
て再生情報DACが得られ、それが演算制御ユニット6
2に供給される。そして、演算制御ユニット62におい
て、再生情報DAC及びその他の情報に基づく演算処理
が行われ、演算処理情報DAAが得られて、それが入出
力処理部63に供給される。入出力処理部63において
は、演算処理情報DAAについてのD/A変換が行われ
て制御信号SAAが形成され、それが増幅回路を経て入
出力処理部63から導出されて、アクチュエータ67に
供給され、それにより、アクチュエータ67についての
制御信号SAAによる動作制御が行われる。
【0048】上述の如くのコラムノード14における演
算制御ユニット62及び送受信・演算制御ユニット64
の夫々を構成するマイクロコンピュータが、送信制御情
報DTCの高速通信ライン11への送出及び送信制御情
報DTC’の低速通信ライン12への送出にあたって実
行する制御プログラムの一例は、図9及び図10のフロ
チャートに示される如くのものとされる。
【0049】先ず、図9に示される、演算制御ユニット
62を構成するマイクロコンピュータが実行する制御プ
ログラムにあっては、スタート後、ステップ101にお
いて、入出力処理部63から高速通信用情報DSSが供
給されているか否かを判断し、高速通信用情報DSSが
供給されている場合には、ステップ102において、低
速情報送出検出信号SLに基づき、送受信・演算制御ユ
ニット64から低速通信ライン12への送信制御情報D
TC’の送出が適正に行われているか否かを判断する。
その結果、送信制御情報DTC’の送出が行われている
場合には、ステップ101に戻り、また、送信制御情報
DTC’の送出が行われていない場合には、ステップ1
03において、高速通信用情報DSSに基づく演算処理
出力情報DCCを形成して、それを送受信部61に送出
し、その後ステップ101に戻る。
【0050】また、ステップ101での判断の結果、入
出力処理部63から高速通信用情報DSSが供給されて
いない場合には、ステップ104において、入出力処理
部63から高速通信用情報DIが供給されているか否か
を判断し、高速通信用情報DIが供給されている場合に
は、ステップ105において、高速通信用情報DIに基
づく演算処理出力情報DCIを形成して、それを送受信
部61に送出し、その後ステップ101に戻る。さら
に、ステップ104での判断の結果、入出力処理部63
から高速通信用情報DIが供給されていない場合には、
そのままステップ101に戻る。
【0051】一方、図10に示される、送受信・演算制
御ユニット64を構成するマイクロコンピュータが実行
する制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ
106において、入出力処理部63から低速通信用情報
DI’が供給されているか否かを判断し、低速通信用情
報DI’が供給されている場合には、ステップ107に
おいて、高速情報送出検出信号SHに基づき、送受信部
61から高速通信ライン11への送信制御情報DTCの
送出が適正に行われているか否かを判断する。その結
果、送信制御情報DTCの送出が行われている場合に
は、ステップ106に戻り、また、送信制御情報DTC
の送出が行われていない場合には、ステップ108にお
いて、低速通信用情報DI’に基づく送信制御情報DT
C’を形成して、それを低速通信ライン12に送出し、
その後ステップ106に戻る。
【0052】また、ステップ106での判断の結果、入
出力処理部63から低速通信用情報DI’が供給されて
いない場合には、ステップ109において、入出力処理
部63から低速通信用情報DSS’が供給されているか
否かを判断し、低速通信用情報DSS’が供給されてい
る場合には、ステップ110において、低速通信用情報
DSS’に基づく送信制御情報DTC’を形成して、そ
れを低速通信ライン12に送出し、その後ステップ10
6に戻る。さらに、ステップ109での判断の結果、入
出力処理部63から低速通信用情報DSS’が供給され
ていない場合には、そのままステップ106に戻る。
【0053】図1に示されるメータノード15は、高速
通信ライン11及び低速通信ライン12により伝送され
る多種の制御情報の目的アドレスとされ、それらの多種
の制御情報がメータノード15に取り込まれる。斯かる
メータノード15においては、高速通信ライン11から
受信制御情報DRTが送受信部71によって取り込ま
れ、送受信部71において受信制御情報DRTについて
の復調,デコーディング等が行われて再生情報DMMが
得られ、それが演算制御ユニット72に供給される。そ
して、演算制御ユニット72において、再生情報DMM
及びその他の情報に基づく演算処理が行われ、演算処理
情報DM1が得られて、それが出力処理部73に供給さ
れる。出力処理部73においては、演算処理情報DM1
についてのD/A変換が行われて制御信号SM1が形成
され、それが増幅回路を経て出力処理部73から導出さ
れて、メータ部76に供給され、それにより、メータ部
76が高速通信ライン11からの受信制御情報DRTの
内容に応じた指示動作を行う。
【0054】斯かる際、演算制御ユニット72において
は、送受信部71からの再生情報DMMに基づいて、高
速通信ライン11から取り込まれた受信制御情報DRT
が、本来低速通信ライン12により伝送されるべき低速
通信制御情報であるか否かが判断され、受信制御情報D
RTが低速通信制御情報である場合には、再生情報DM
Mに基づく転送情報DXLが送受信・演算制御ユニット
74に送出される。転送情報DXLが供給された送受信
・演算制御ユニット74においては、転送情報DXLに
基づき、受信制御情報DRTに相当する送信制御情報D
TT’が形成され、それが低速通信ライン12に送出さ
れる。それにより、高速通信ライン11から取り込まれ
た受信制御情報DRTと同一の内容を有した送信制御情
報DTT’が低速通信ライン12により伝送される状態
とされる。
【0055】なお、受信制御情報DRTが低速通信制御
情報でない場合には、演算制御ユニット72から送受信
・演算制御ユニット74への転送情報DXLの送出はな
されない。
【0056】また、メータノード15においては、低速
通信ライン12から受信制御情報DRT’が送受信・演
算制御ユニット74によって取り込まれ、送受信・演算
制御ユニット74において受信制御情報DRT’につい
ての復調,デコーディング等が行われ、さらに、他の情
報と共に演算処理が行われて、受信制御情報DRT’に
基づく演算処理情報DM2が得られ、それが出力処理部
75に供給される。出力処理部75においては、演算処
理情報DM2についてのD/A変換が行われて制御信号
SM2が形成され、それが増幅回路を経て出力処理部7
5から導出されて、メータ部76に供給され、それによ
り、メータ部76が低速通信ライン12からの受信制御
情報DRT’の内容に応じた指示動作を行う。
【0057】斯かる際、送受信・演算制御ユニット74
においては、低速通信ライン12から取り込まれた受信
制御情報DRT’が、本来高速通信ライン11により伝
送されるべき高速通信制御情報であるか否かが判断さ
れ、受信制御情報DRT’が高速通信制御情報である場
合には、受信制御情報DRT’に基づく転送情報DXH
が演算制御ユニット72に送出される。転送情報DXH
が供給された演算制御ユニット72においては、転送情
報DXHに基づく演算処理出力情報DCTが形成され、
それが送受信部71に供給される。送受信部71におい
ては、演算処理出力情報DCTについてのコーディン
グ,変調等が行われ、演算処理出力情報DCTに基づ
く、受信制御情報DRT’に相当する送信制御情報DT
Tが形成され、それが高速通信ライン11に送出され
る。それにより、低速通信ライン12から取り込まれた
受信制御情報DRT’と同一の内容を有した送信制御情
報DTTが高速通信ライン11により伝送される状態と
される。
【0058】なお、受信制御情報DRT’が高速通信制
御情報でない場合には、送受信・演算制御ユニット74
から演算制御ユニット72への転送情報DXHの送出は
なされない。
【0059】このようなメータノード15の動作によ
り、高速通信ライン11及び低速通信ライン12におい
ては、本来高速通信ライン11により伝送されるべき制
御情報が、高速通信ライン11もしくは高速通信ライン
11と低速通信ライン12との夫々により伝送され、ま
た、本来低速通信ライン12により伝送されるべき制御
情報が、低速通信ライン12もしくは低速通信ライン1
2と高速通信ライン11との夫々により伝送される状態
がとられることになる。
【0060】上述の如くのメータノード15における演
算制御ユニット72及び送受信・演算制御ユニット74
の夫々を構成するマイクロコンピュータが、送信制御情
報DTTの高速通信ライン11への送出及び送信制御情
報DTT’の低速通信ライン12への送出にあたって実
行する制御プログラムの一例は、図11及び図12のフ
ロチャートに示される如くのものとされる。
【0061】図11に示される、演算制御ユニット72
を構成するマイクロコンピュータが実行する制御プログ
ラムにあっては、スタート後、ステップ131におい
て、送受信部71からの再生情報DMMに基づき、高速
通信ライン11から取り込まれた受信制御情報DRTが
低速通信制御情報であるか否かを判断する。その結果、
受信制御情報DRTが低速通信制御情報である場合に
は、ステップ132において、受信制御情報DRTに応
じた転送情報DXLを送受信・演算制御ユニット74に
送出して、ステップ133に進み、また、ステップ13
1での判断の結果、受信制御情報DRTが低速通信制御
情報でない場合には、直接にステップ133に進む。
【0062】ステップ133においては、送受信・演算
制御ユニット74から転送情報DXHが供給されている
か否かを判断し、転送情報DXHが供給されている場合
には、ステップ134において、転送情報DXHに基づ
く演算処理出力情報DCTを送受信部71に送出して、
ステップ131に戻り、また、ステップ133での判断
の結果、転送情報DXHが供給されていない場合には、
直接にステップ131に戻る。
【0063】一方、図12に示される、送受信・演算制
御ユニット74を構成するマイクロコンピュータが実行
する制御プログラムにあっては、スタート後、ステップ
135において、低速通信ライン12から取り込まれた
受信制御情報DRT’が高速通信制御情報であるか否か
を判断する。その結果、受信制御情報DRT’が高速通
信制御情報である場合には、ステップ136において、
受信制御情報DRT’に応じた転送情報DXHを演算制
御ユニット72に送出して、ステップ137に進み、ま
た、ステップ135での判断の結果、受信制御情報DR
T’が高速通信制御情報でない場合には、直接にステッ
プ137に進む。
【0064】ステップ137においては、演算制御ユニ
ット72から転送情報DXLが供給されているか否かを
判断し、転送情報DXLが供給されている場合には、ス
テップ138において、転送情報DXLに基づく送信制
御情報DTT’を低速通信ライン12に送出して、ステ
ップ135に戻り、また、ステップ137での判断の結
果、転送情報DXLが供給されていない場合には、直接
にステップ135に戻る。
【0065】なお、上述の如くにメータノード15が具
える、低速通信ライン12から取り込まれた受信制御情
報が本来高速通信ライン11により伝送されるべき高速
通信制御情報である場合に、その受信制御情報と同一の
内容を有した送信制御情報を高速通信ライン11に送出
し、また、高速通信ライン11から取り込まれた受信制
御情報が本来低速通信ライン12により伝送されるべき
低速通信制御情報である場合に、その受信制御情報と同
一の内容を有した送信制御情報を低速通信ライン12に
送出する機能は、その詳細説明は省略されるが、メータ
ノード15に加えて、コラムノード14にも、前述の送
信制御情報の高速通信ライン11及び低速通信ライン1
2への送出にあたっての制御機能とは別に具えられてい
る。
【0066】上述の如くにコラムノード14及びメータ
ノード15が動作するもとで、高速通信ライン11に接
続されたエンジンノード16においては、送受信部81
が、コラムノード14から高速通信ライン11に送出さ
れた送信制御情報DTCを受信制御情報DREとして高
速通信ライン11から取り込むべく動作する。そして、
図7に示される如くに、送受信部81により、コラムノ
ード14から高速通信ライン11に送出された送信制御
情報DTCが受信制御情報DREとして高速通信ライン
11から取り込まれる場合には、送受信部81において
受信制御情報DREについての復調,デコーディング等
が行われて再生情報DCLが得られ、それが演算制御ユ
ニット82に供給される。そして、演算制御ユニット8
2において、再生情報DCL及びその他の情報に基づく
演算処理が行われ、演算処理情報DLが得られて、それ
が入出力処理部83に供給される。入出力処理部83に
おいては、演算処理情報DLについてのD/A変換が行
われて制御信号SLが形成され、それが増幅回路を経て
入出力処理部83から導出されて、オアゲート85を介
してイグニッション・コイル86に供給され、それによ
り、イグニッション・コイル86が、コラムノード14
から高速通信ライン11に送出された送信制御情報DT
Cに基づいて得られた制御信号SLに応じて作動せしめ
られる。
【0067】また、高速通信ライン11に接続されたメ
インヒューズノード17においても、送受信部87が、
コラムノード14から高速通信ライン11に送出された
送信制御情報DTCを受信制御情報DRMとして高速通
信ライン11から取り込むべく動作する。そして、図7
に示される如くに、送受信部87により、コラムノード
14から高速通信ライン11に送出された送信制御情報
DTCが受信制御情報DRMとして高速通信ライン11
から取り込まれる場合には、送受信部87において受信
制御情報DRMについての復調,デコーディング等が行
われて再生情報DCSが得られ、それが演算制御ユニッ
ト88に供給される。そして、演算制御ユニット88に
おいて、再生情報DCS及びその他の情報に基づく演算
処理が行われ、演算処理情報DSが得られて、それが入
出力処理部89に供給される。入出力処理部89におい
ては、演算処理情報DSについての分割処理及びD/A
変換等が行われて制御信号SL’と制御信号SSとが形
成される。制御信号SL’は、増幅回路を経て入出力処
理部89から導出され、エンジンノード16におけるオ
アゲート85を介してイグニッション・コイル86に供
給される。それにより、イグニッション・コイル86
が、コラムノード14から高速通信ライン11に送出さ
れた送信制御情報DTCに基づいて得られた制御信号S
L’に応じて作動せしめられる。また、制御信号SS
は、増幅回路を経て入出力処理部89から導出され、オ
アゲート90を介してエンジン・スタータ92に供給さ
れる。それにより、エンジン・スタータ92が、コラム
ノード14から高速通信ライン11に送出された送信制
御情報DTCに基づいて得られた制御信号SSに応じて
作動せしめられる。
【0068】さらに、斯かるとき、低速通信ライン12
に接続されたフロントレフトノード22において、送受
信・演算制御ユニット93が、コラムノード14から低
速通信ライン12に送出された送信制御情報DTC’を
受信制御情報DRFとして低速通信ライン12から取り
込むべく動作する。そして、図7に示される如くに、送
受信・演算制御ユニット93により、コラムノード14
から低速通信ライン12に送出された送信制御情報DT
C’が受信制御情報DRFとして低速通信ライン12か
ら取り込まれる場合には、送受信・演算制御ユニット9
3において受信制御情報DRFについての復調,デコー
ディング,演算処理等が行われて演算処理情報DFが得
られ、それが入出力処理部94に供給される。入出力処
理部94においては、演算処理情報DFについてのD/
A変換が行われて制御信号SFが形成され、それが増幅
回路を経て入出力処理部94から導出されて、メインヒ
ューズノード17におけるオアゲート90を介してエン
ジン・スタータ92に供給される。それにより、エンジ
ン・スタータ92が、コラムノード14から低速通信ラ
イン12に送出された送信制御情報DTC’に基づいて
得られた制御信号SFに応じて作動せしめられる。
【0069】このようにして、イグニッション・コイル
86は、エンジンノード16の入出力処理部83から、
コラムノード14から高速通信ライン11に送出された
送信制御情報DTCに基づいて得られる制御信号SL、
及び、メインヒューズノード17の入出力処理部89か
ら、コラムノード14から高速通信ライン11に送出さ
れた送信制御情報DTCに基づいて得られる制御信号S
L’のいずれかに応じて作動せしめられ、また、エンジ
ン・スタータ92は、メインヒューズノード17の入出
力処理部89から、コラムノード14から高速通信ライ
ン11に送出された送信制御情報DTCに基づいて得ら
れる制御信号SS、及び、フロントレフトノード22の
入出力処理部94から、コラムノード14から低速通信
ライン12に送出された送信制御情報DTC’に基づい
て得られる制御信号SFのいずれかに応じて作動せしめ
られる。従って、イグニッション・コイル86は、エン
ジンノード16が、例えば、その演算制御ユニット82
がシステム・ダウンを生じて、動作状態に異常をきたし
た場合、あるいは、メインヒューズノード17が、例え
ば、その演算制御ユニット88がシステム・ダウンを生
じて、動作状態に異常をきたした場合においても、イグ
ニッション・キースイッチ65に対してイグニッション
・キーの差込操作がなされることにより、コラムノード
14から高速通信ライン11に送出された送信制御情報
DTCに応じて作動せしめられ、また、エンジン・スタ
ータ92は、メインヒューズノード17が、例えば、そ
の演算制御ユニット88がシステム・ダウンを生じて、
動作状態に異常をきたした場合、あるいは、フロントレ
フトノード22が、その送受信・演算制御ユニット93
がシステム・ダウンを生じて、動作状態に異常をきたし
た場合においても、イグニッション・キースイッチ65
に対してイグニッション・キーの差込操作がなされるこ
とにより、コラムノード14から低速通信ライン12に
送出された送信制御情報DTC’もしくはコラムノード
14から高速通信ライン11に送出された送信制御情報
DTCに応じて作動せしめられることになる。
【0070】なお、エンジンノード16においては、入
出力処理部83にセンサ84からの検出出力信号SNE
が供給される。入出力処理部83においては、検出出力
信号SNEが、増幅された後、A/D変換が行われて検
出出力情報DNEが形成され、それが演算制御ユニット
82に供給される。演算制御ユニット82においては、
検出出力情報DNE及びその他の情報に基づく演算処理
が行われ、演算処理出力情報DCEが得られて、それが
送受信部81に供給される。送受信部81においては、
演算処理出力情報DCEについてのコーディング,変調
等が行われて、送信制御情報DTEが得られ、それが高
速通信ライン11へと送出される。
【0071】また、メインヒューズノード17において
も、入出力処理部89にセンサ91からの検出出力信号
SNMが供給される。入出力処理部89においては、検
出出力信号SNMが、増幅された後、A/D変換が行わ
れて検出出力情報DNMが形成され、それが演算制御ユ
ニット88に供給される。演算制御ユニット88におい
ては、検出出力情報DNM及びその他の情報に基づく演
算処理が行われ、演算処理出力情報DCMが得られて、
それが送受信部87に供給される。送受信部87におい
ては、演算処理出力情報DCMについてのコーディン
グ,変調等が行われて、送信制御情報DTMが得られ、
それが高速通信ライン11へと送出される。
【0072】さらに、フロントレフトノード22におい
ては、コラムノード14から低速通信ライン12に送出
された送信制御情報DTC’以外の送信制御情報が、受
信制御情報DRFとして、送受信・演算制御ユニット9
3により低速通信ライン12から取り込まれ、送受信・
演算制御ユニット93において受信制御情報DRFにつ
いての復調,デコーディング,演算処理等が行われて演
算処理情報DF’が得られ、それが入出力処理部94に
供給される。入出力処理部94においては、演算処理情
報DF’についてのD/A変換が行われて制御信号SU
が形成され、それが増幅回路を経て入出力処理部94か
ら導出されてアクチュエータ96に供給される。また、
センサ95からの検出出力信号SGが入出力処理部94
に供給され、入出力処理部94において、検出出力信号
SGが、増幅された後、A/D変換されて検出出力情報
DGが形成され、それが送受信・演算制御ユニット93
に供給される。送受信・演算制御ユニット93において
は、検出出力情報DG及びその他の情報に基づく演算処
理が行われ、検出出力情報DGに基づいた、図8に示さ
れる如くのフレーム単位を形成する送信制御情報DTF
が得られ、それが低速通信ライン12へと送出される。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る多重通信装置にあっては、各々が複数種の制御情報
を多重伝送する第1及び第2の通信ラインに複数のノー
ド部が接続され、各ノード部が、接続された各種の信号
発生部からの信号に基づいて形成した制御情報を通信ラ
インに送出するもの、もしくは、通信ラインから取り込
まれた受信制御情報に基づいて形成した制御信号を接続
された作動部に供給するものとされるもとで、制御情報
を送出するノード部が、本来、第1及び第2の通信ライ
ンのうちの特定された一方に制御情報を送出すべきとこ
ろ、その機能に障害を生じて、第1及び第2の通信ライ
ンのうちの他方に制御情報を送出する状態とされた場合
にも、第1及び第2の通信ラインのうちの他方に送出さ
れた制御情報が特定ノード部により受信制御情報として
取り込まれ、その結果、特定ノード部により、第1及び
第2の通信ラインのうちの他方に送出された制御情報に
相当する送信制御情報が第1及び第2の通信ラインのう
ちの特定された一方に送出されるので、制御情報を送出
するノード部からの制御情報を第1及び第2の通信ライ
ンのうちの特定された一方から取り込むべく設定された
他のノード部が、制御情報を送出するノード部が機能障
害を生じたものとにおいても、制御情報を送出するノー
ド部からの制御情報に相当するものとされた特定ノード
部からの送信制御情報を、第1及び第2の通信ラインの
うちの特定された一方から取り込むことができて、正常
な動作状態を維持するものとされる。
【0074】従って、本発明に係る多重通信装置によれ
ば、構成の複雑化を伴うことなく、制御情報を送出する
ノード部において正規の機能が果たされなくなる障害が
生じた場合においても、その制御情報を送出するノード
部に関連する他のノード部の動作に重大な支障が及ぼさ
れる事態を回避でき、他のノード部に対する悪影響を最
小限にとどめることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重通信装置の一例におけるメー
タノードの説明に供される構成図である。
【図2】本発明に係る多重通信装置の一例を車両に適用
された状態をもって示す概略構成図である。
【図3】図2に示される例に用いられる低速非演算制御
タイプのノードの説明に供される構成図である。
【図4】図2に示される例に用いられる低速演算制御タ
イプのノードの説明に供される構成図である。
【図5】図2に示される例に用いられる高速演算制御タ
イプのノードの説明に供される構成図である。
【図6】図2に示される例におけるコラムノードの説明
に供される構成図である。
【図7】図6に示されるコラムノードからの制御情報を
通信ラインを通じて受けるノードの説明に供される構成
図である。
【図8】図2に示される例における制御情報の説明に供
される概念図である。
【図9】図6に示されるコラムノードにおける演算制御
ユニットの動作説明に供されるフローチャートである。
【図10】図6に示されるコラムノードにおける送受信
・演算制御ユニットの動作説明に供されるフローチャー
トである。
【図11】図1に示されるメータノードにおける演算制
御ユニットの動作説明に供されるフローチャートであ
る。
【図12】図1に示されるメータノードにおける送受信
・演算制御ユニットの動作説明に供されるフローチャー
トである。
【図13】従来の多重通信制御系における複数のノード
の説明に供される構成図である。
【符号の説明】
11 高速通信ライン 12 低速通信ライン 14 コラムノード 15 メータノード 16 エンジンノード 17 メインヒューズノード 22 フロントレフトノード 41,51,61,71,81,87 送受信部 42,47,53,63,83,89,94 入出力処
理部 43 低速非演算制御タイプのノード 46,64,74,93 送受信・演算制御ユニット 48 低速演算制御タイプのノード 52,62,72,82,88 演算制御ユニット 54 高速演算制御タイプのノード 65 イグニッション・キースイッチ 73,75 出力処理部 76 メータ部 84,90 オアゲート 86 イグニッション・コイル 92 エンジン・スタータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60R 16/02 660 B60R 16/02 660Q 660T 665 665P H04L 12/28 H04L 11/00 310D (56)参考文献 特開 平3−217141(JP,A) 特開 平3−162156(JP,A) 特開 平4−95545(JP,A) 特開 平3−281452(JP,A) 特開 平5−3483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04L 12/28 B60R 16/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々において複数種の制御情報が多重伝送
    される第1及び第2の通信ラインと、該第1及び第2の
    通信ラインの夫々に接続され、上記第1の通信ラインか
    ら種々の内容を有する第1の受信制御情報を取り込むと
    ともに、上記第2の通信ラインから種々の内容を有する
    第2の受信制御情報を取り込む特定ノード部を含む複数
    のノード部とを備え、 上記特定ノード部が、上記第1の通信ラインから取り込
    まれた上記第1の受信制御情報が本来上記第2の通信ラ
    インにより伝送されるべきものであるとき、該第1の受
    信制御情報に相当する送信制御情報を上記第2の通信ラ
    インに送出するとともに、上記第2の通信ラインから取
    り込まれた上記第2の受信制御情報が本来上記第1の通
    信ラインにより伝送されるべきものであるとき、該第2
    の受信制御情報に相当する送信制御情報を上記第1の通
    信ラインに送出するものとされて成ることを特徴とする
    多重通信装置。
  2. 【請求項2】第1及び第2の通信ラインが夫々高速及び
    低速通信ラインにより構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の多重通信装置。
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